検索 2022-07-09 20:46:55 |
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なんの事か分かんねぇな。それよりお前も早く体冷やした方が……あっ!
(今度はこちらの悪戯成功といったところか、ゆっくり離れた顔は頬がほんのりと赤くなっていて相手の体も同じくらいの熱を持っていそうだ。文句が飛んでくるも同じく涼しい顔でとぼけてみせる。今度はこちらからニヤリと楽しげな笑みを浮かべながら先程言われたことを返してやろうとするが、その前に相手が動いて目を離していた器からゼリーを奪われてしまい思わず声をあげた。その時にはもう遅くゼリーは口の中へ消えてしまっていて「ったく…」と呆れるように呟いていた。ここでまた仕返しすれば永遠に終わらなくなるだろうと自分のゼリーを食べ進め、やがて器にあったゼリーは全てなくなってしまった。体を冷やす重要なファクターがひとつなくなってしまい再び扇風機に顔を向けて風を受けながら「風呂で冷たいシャワーでも浴びるか?」と涼を取る方法を提案し)
御馳走様でした。 そうだね、直接体を冷やした方が効率的だ。先に入ってくるかい?
(文句を言った所で先ほどの自分と同じく涼しい顔で流されてその口元は楽しそうな笑みが浮かんでいる。どうもしようもなくてイマイチ味の分からなかったゼリーをもう一度味わうように勝手に相手の器からすくって食べれば口内が幾らか冷やされた。呆れたように呟かれるがそこには許容の意味合いを強く感じられて擽ったいものを感じながらも自らのゼリーを食べていけばあっという間に無くなってしまった。お腹はそこそこ満たされたものの一度熱が上がったせいで涼しくなったとは言えない状況だ。そんな中で風呂で涼を取るアイデアが提案されると好意的な反応を返す。冷たい水で一気に体を冷やした方が手っ取り早いだろう。ゼリーの容器などを片付けて扇風機前に戻ってくるとその風を浴びながら順番について問いかけ)
あぁ、今日ばっかりは体冷やしとかねぇと寝れなさそうだからな。じゃあ、先に入ってくる
(相手の隣にいればゼリーを食べるだけでもひと騒動起こる、この場所は飽きなくて騒がしくて自分の幸せがある何よりも心地良い場所だ。それを口には決してしないままゼリーを食べ終える。容器を片付けてくれた事に礼をいいつつ、先にシャワーへ入るかと問われて肯定して頷く。ネクタイは外しシャツのボタンは開けているものの日中かいた汗で服が嫌にまとわりついてきていて、ゼリーで腹も満たされれば余計にその感覚を意識するようになってしまっていた。早く部屋着に着替えるために遠慮なく先にシャワーへと向かう。服をさっさと脱いでぬるめのお湯で全身を洗い、最後には冷たいシャワーを思いっきり浴びた。少々冷りとしたものの体はすっかり冷やされて爽快な気分になる。浴室から出てくるといつも愛用しているシルクの寝巻きではなく滅多に着ることのないTシャツにレーヨン生地の七分丈パンツを履いた。いつもの寝巻きで熱帯夜をすごすのは厳しそうでよりラフな格好で相手の元へ戻り「待たせたな」と自分の番が終わったことを相手へ告げて)
おかえり、…珍しい格好だね。 じゃあ僕も入ってくるよ
(先にシャワーに入ってくるという相手を見送ると暫く扇風機を独占しながら帰ってくるのを待つ。熱が冷めてきた頃で相手が風呂から出てくる音がすれば出迎えの言葉と共に視線を向ける。そこにはいつものシルクの寝巻きではなく更にラフな格好をした相手の姿に目を瞬かせる。流石の相手でも今夜はデザインよりも機能性を優先したのだろう、あまり見ることの無い類の服装に素直な感想を口にする。だがそんな姿も自分に見せても良いと思ってくれているのだと思えば自然と口元が緩んだ。相手と入れ替わりで浴室に向かうと服を脱いでシャワーを浴びる。髪と全身を洗って汗を洗い流してから頭から水を浴びると全身が冷えていく。その効果に感心しながらもその延長で他に涼を取る方法はあるかという点に思考が及ぶと興味引かれるままに検索を始めた。湿度を抑えることや首元のような血管の太い所を重点的に冷やす事など基礎的な知識を得た所で現実に戻ってくれば身体はかなり冷えていた。ずっと風呂にいれば相手が心配して様子を見に来そうだと急いで浴室を出るといつもの寝間着に着替えてからリビングに戻ってきて「戻ったよ」と声を掛け)
流石に今日は汗かいても大丈夫な服じゃねぇと
(風呂から上がって相手と顔をあわせればこちらの珍しい装いに目を瞬かせていて、シャツを軽く引っ張りながらこれの理由を説明する。今晩は肌触りよりも機能性重視だ。夜中に何度も起きて明日寝不足になればまた所長様のスリッパが飛んでくるのは目に見えている。こちらを見ていた相手の顔が驚きから緩んだ顔に変化しているのをみれば、何を考えているのかなんとなく察しはついて胸が擽ったい思いだった。続いて風呂へと向かう相手を「おぅ」と見送ったあとも扇風機の風にあたって体を冷やし続ける。きっと風の届かない範囲に出た途端じわじわと汗が滲んでくるに違いない。暫くは風にあたっていたが時間がたっても相手はなかなか戻ってこず、一度様子を見に行った方がいいかと思いかけた所で風呂場から出る音がして動くのを止めた。検索に没頭したのではないかと思っていたが、リビングに戻ってくるのをみれば特に問題はなさそうだと二人で扇風機に当たれるように座る位置を変えた。体も冷やしたが一番の問題が残っていてベッドの方をちらりとみやる。目線の先にあるのはシングルベッドだ。いつもならば二人くっついて寝ても問題はないが今日はエアコンのない蒸し暑い夜になるのは確実で「最大の難関は寝る時かもな」とベッドを見つめたたま呟いて)
まあそうだろうね、今日はあまりくっつかない方が良いのかもしれない。
(相手の隣に座り完全に水分を拭ききらない状態で扇風機の風に当たると気化熱でそれなりに涼しい。食事も終わって風呂も済ませればあとは寝るだけだが相手の言う通りこの環境下で快適に寝るのはなかなか難易度が高い問題だ。シングルベッドは本来一人用の大きさしかなくいつもと同じくくっついて寝れば暑苦しいだろう。かといって自分が床の上で寝るという案は相手は許してくれないだろうしあまり気が進まない。現実的な案として可能な限り距離を取って寝ることを案として挙げてみるも少々寂しいような気もする。ならばその分今補充しようと考えて横並びになった相手の肩に頭を預ける形でくっついて凭れかかる。体を冷やしたせいかいつもより低い体温を感じながらも「あとは以前風邪を引いた時に買った冷却シートを使うとか」と思いついた案を口にして)
まぁ…そうだな……冷却期間シート貼って保冷剤とか近くに置いといたら、くっついても大丈夫なんじゃねぇか?
(いつもならばきちんと髪を拭かないで出てくるのを窘める所だが、扇風機に吹かれて涼しいようだし風で乾くだろうと今回はお咎め無しにしておく。一番の懸念事項を口にしていれば相手からは離れて寝るという提案がなされる。確かにそれが一番現実的で、なんならこちらが床に寝るのだってありかもしれない。しかしその選択肢を言葉として出されるとどうしても物足りなさを感じて歯切れの悪い返事をしてしまう。暑いのは分かっていても相手の存在を感じながら眠りたい。それは相手も同じなのか頭を肩に預けてこちらへと凭れかかってくるのを見るに離れて寝るという選択肢はなしにして良いようだ。くっついて暑くなる分はとにかく冷せばいい、冷却シートを使う案に同意するよう頷きつつ冷凍庫の眠っている保冷剤もさらに案に加え、これだけ冷せば一緒に眠れるだろうと相手を窺いながら問いかけて)
目的が逆転してないかい? でもくっついた方が多少暑くても熟睡出来そうだ。
(離れて寝るという一番現実的で一般的な案を出してみるがその反応はイマイチだ。きっと同じことを考えているだろうなとは思いながらも身を預けて相談を続ける。冷やす案として冷却シートをあげれば更に相手から保冷剤というワードが出てくる。何時しか暑苦しくない為の手段がくっついて寝る為の方法に変わっていてあらゆる所を冷やしてでも共に寝る方法を模索する姿に思わず笑い声を零してその点を指摘する。だが相手と共に寝たいという気持ちは同じだ。相手の体温は室温とは違って安心出来る温もりですっかりくっついて寝ることに慣れた身体はきっと離れた方が落ち着かないだろう。方針が決まればさらに体重を預けながらも「少し早いけどもうベッドに入るかい?」と問いかけ)
…、…だろ?明日くるかもしれねぇ依頼人のためにもしっかり休まねぇと
(いつの間にかどうにかして一緒にくっついて寝れないかの方法を模索していて、相手の指摘はズバリ正解だがそれを素直に認めるのは少々恥ずかしくて口ごもる。なんとしても一緒に寝る方法を考えていたなんて口には出来ないハーフボイルドさだ。しかしその後に相手から熟睡のためだと逃げ道が用意されるとすぐにそれに乗っかり頷く。今日はただでさえ疲労が溜まっているからと早めに帰されたのだ、ここまでしてもらって明日も疲れた顔をしていればまたスリッパが飛んでくる。こちらにかかる相手の体重がさらに増えてその分相手と一緒に眠りたい気持ちが増せば腰に手を回して軽く引き寄せ「あぁ、早めに寝ちまおうぜ」とベッドに入る事とした。この体勢が名残惜しいものの相手の頭に軽く口付けたあと立ち上がり冷蔵庫へ向かう。保冷剤と冷却シートを手に戻ってくるとそれらをベッド脇に置いて、扇風機の高さや向きを調整してベッドの上に風が送られるようにセットした。ベッドに腰掛けると冷却シートを手に取り「貼ってやるよ」と声をかけ手招きして)
ああ。…じゃあお願いするよ。
(冷凍庫の隅に放置してある保冷剤を引っ張りだしてでも一緒に寝ようとする相手は何とも愛おしいがそれを素直に認めるのは恥ずかしいらしい。もっともらしい理由をつけて同意すれば相手もそれに乗っかって方向性が決まる。体が引き寄せられ頭に口づけを受けると心を温かい物が満たして顔を綻ばせながらも立ち上がる。冷やす物を相手が持ってきて寝る準備がされていくと自分も夜中の水分補給用にベット脇にミネラルウォーターを置いておく。万全な体制が作られていく中、冷却シート片手に手招きされると素直に近づいてベッドに腰がけて相手を見る。貼ってもらうことに異論はないが体温に比べてかなり冷たいと思われる冷却シートが触れることに若干体を強張らせつつも身を任せて)
風邪ん時なら頭だが、体を冷やすなら……
(相手が隣に座れば冷却シートを一枚取り出し相手の方を向く。どことなく緊張しているように見えるが貼る瞬間に備えているのだろう。その姿が悪戯心をまた擽るがまずはどこにこれを貼るか決めなければならない。いつもの使い方ならば頭だが今回は体を冷やすのが目的だ、どこを冷却するかピンと来ずに暫く相手の体の上で目線をウロウロさせる。ひとまずは首周りだろうか。迷って考えているうちに悪戯心も冷却シートに身構えている相手のことも忘れてしまい、なんの前触れもなしにピタリと首後ろへと冷却シートを貼り付けて)
効率的に冷やすなら太い血管が通っている首回りとかわきの下とかが、っひ、つめた…
(相手がこちらを向いて何処に貼るかを悩む。用途的には何処に貼っても冷たさは感じられるだろうがより効果を求めるなら表面近くに太い血管が通っている首筋や脇下、鼠径部などを冷やした方が良いと本には記載があった。体の上で迷っている相手に情報を共有する最中、不意に冷蔵庫でキンキンに冷やされたジェルの部分が首後ろつまり項辺りに触れると思わず変な声が漏れた。急激に冷やされると無意識に首を竦めるも慣れてくれば心地いい冷たさになってくる。「君にも貼ってあげよう」と申し出ると箱から一枚取り出して近づき血管のある場所を探るように首筋を触る。すぐにそれらしい場所を見つければ同じく冷却シートを貼り付けて)
あ、…悪い悪い。なら頼む……っ、冷たッ
(考えるのに夢中で相手に声をかけることなく冷却シートを貼ってしまうと、相手からはあまり聞かない類の声が聞こえて思わず笑ってしまう。自分の不手際で声を出させてしまったのだから笑うべきではないのだがどうにもおかしくてあまり心のこもっていない謝罪をしていた。今度はこちらが貼ってもらう番となるとシートを貼りやすいように首周りの髪を自らの手であげた。指が項当たりに触れると意識はそこに集中する。指先を感じやすいのは太い血管とやらが通っているからだろうかと考えていたところに思いっきり冷やした冷却シートが貼り付けられて、冷たくなるのが分かっていたにも関わらず声をあげてしまった。予想以上の冷たさだったが即ちシートはそれだけ体を冷やしてくれると言う事だろう。これで寝る準備も万端だ。先にベッドへ上がり体を横たえると「これはいらねぇな」と布団を脇へとどかして相手のスペースを空けて向こうをみやり)
ふふ、お揃いだね。じゃあ早速、…暑くないかい?
(変な声を出したことに対して相手が笑うと少し恥ずかしくなるが相手の同じ経験をすれば分かってくれるだろうと気持ちを切り替える。髪が挙げられ首元が顕になれば血管の近い所を探るとこちらも何も言わずに冷却シートを貼り付けた。直後それに反応する声が聞こえれば狙い通りになったことに笑い声を零す。その反応と冷却シートをお揃いと称した所で準備があらかた揃って相手がベッドに上がる。それに続いて自分もベッドにあがると空けてもらったスペースに寝転がる。ただ二人で横になるだけでは相手と少し距離があって暑くない状況にするというならばこれがベストなのだろう。だがもうそれでは物足りなくて更に距離を詰め控えめに相手の背中に手を回して軽くくっつく。そのまま相手に目を向ければ状態を尋ねて)
お陰様でな。……ん、問題ねぇ
(冷却シートがお揃いまでは良いとしても叫び声までお揃いにすることはないはずだ。お互いにどこまでも負けず嫌いというのか、それとも貰った分は返したいという思いか、なんにせよ手を出し始めると止まらなくなってしまう。呆れ混じりに返事をするも全く迷惑でないどころか楽しさや幸せが混じっているのだからどうしようもない。相手が隣に寝転がるがそれだけではどうしようもなく物足りない、相手が近づき控えめに腕が回されるがその絶妙な距離が余計に物足りなさを掻き立てる。暑くはないと答えながらベッド脇に置いておいた保冷剤に手を伸ばすついでに相手との距離を詰める。この蒸し暑い部屋のなかで一番暖かいものを抱き抱えるのも矛盾しているが、それでもこの方が良いのだから仕方がない。保冷剤を相手の前に持ってくれば「こいつもあるしな」と一言発したあとにゼリーの時と同じくキンキンに冷えた塊を相手の頬へと押しあてて)
なら良かった。…、同じ手は食らわないよ。
(控えめに腕を回せば相手に触れることは出来るがその面積はいつもより少ない。暑くない旨の返事がされると安心はするもこれ以上に慣れた身体は妙に物足りない。そんな気持ちを察したように今度は相手が距離を詰めてベッド脇に手を伸ばす。更に近づいた距離感に口元が緩みつつ、見せられたのはもう1つの対策アイテムである保冷剤だ。それを頬に当てられるとその冷たさにほんの少し体が震えるも前兆があっただけ先2つよりも平然とした反応で済んだ。勝負ではないはずだが得意げにその事を告げつつも頬から伝わる冷たさは心地好くて僅かに目を細める。冷たい保冷剤があるのを良い事にもぞもぞて更に距離を詰めていつも通りの位置までやってくると「幾ら熱くてもこの場所からは離れられないね」と呟いて)
さすがに同じ手を使いすぎたか。…あぁ……これじゃねぇと寝れねぇよ
(さすがにこれだけ同じことを繰り返していれば保冷剤を見せた状態で頬にあてても効果は薄かったようで平然とした顔をされれば大袈裟に残念だと肩をすくめる。今は首後ろの冷却シートも貼ってありよく体が冷やされているおかげで体温と保冷剤の温度差が少ないのかもしれない。代わりに保冷剤の温度は心地良いようで相手が目を細めればこちらも釣られて口元が綻ぶ。相手がさらに近づきいつもの距離になればこちらからも一度相手を抱きしめる、やはりこの距離でなければ落ち着くことはできない。それを堪能するようにゆっくりと呼吸してから返事をする。ただ抱き合っていればいつしか体温は上がるだろうと頬に当てていた保冷剤を今度は後頭部へと移す。悪戯のためではなく相手の体の各所を順に冷やすように後頭部や肩、背中などに保冷剤を当てていき)
二人とも困った体質になってしまったようだ。…ん、…もう傷の方は平気かい?
(相手の企みは失敗に終わったがこうしてちょっとした悪戯を仕掛けたり出来るのもこの関係性故だ。いつもの距離になれば相手からも抱きしめられて暖かさが身を包む。何時しかこの距離が当たり前になって相手の言う通り安眠の要素の一つとなってしまっている。身体のタフさが必要となる探偵としては睡眠条件があるのは少し考えものかもしれないが自分たちの場合ずっと二人で一人をやっていくのだから問題はないだろう。言葉とは裏腹に何処か嬉しそうに話していると頬に当てられた保冷剤が後頭部や肩などに移動して順番に冷やされていく。素直にそれを受け入れながらも自分もベッド脇に手を伸ばして保冷剤を手に取ると相手の首筋の辺りに当てる。お互いに涼を取っていればふと数日前のことを思い出す。家に帰されるまでに至った疲労の原因、あのメモリ騒動のダメージは色んな形でまだお互いの体に残っている。幾ら脅威的な回復力のある相手でも数日では完治し切れてないだろうと考えれば記憶の中で一番傷を受けたであろう腹部にそっと手を触れながら問いかけ)
まぁ俺達なら問題ねぇだろ……、まだ違和感はあるが痛みはもうねぇな。明日には元通りになってんだろ
(相手と共に起きて探偵としての仕事をして共に眠るまでがセットになってしまい、何をするでも大抵は相手と一緒だ。こうやって抱き合って眠るのが当たり前になった今、相手なしでは眠れないのはある意味自分にとって弱点かもしれない。しかしそのデメリットを差し置いてもなるべく相手の傍にいたいと思う気持ちは変えられない。何をするにも大抵相手と一緒にいるのだからこの体質だって問題にならないだろう。相手の手にも保冷剤が握られて首筋に当てられると体温があがっていた所を冷やされて心地好く口元が緩む。そんな時に腹部に相手の手が触れて、あの日の怪我の具合を問われた。相手も手酷くやられたというのにこちらを心配してくれる事に柔らかに笑みを浮かべつつ今晩で治るだろうと答える。こちらは荒事には慣れているから良いが相手の方はそうでも無い。「お前も背中と脇腹大丈夫か?」と痛みが残っていてはいけないだろうと脇腹にそっと手を添えながら問いかけて)
相変わらず君は凄い回復力というか、生命力が強いね。普通の人ならあと数日は寝込んでそうなのに。僕も普段の活動するくらいなら何ともないぐらいには回復したよ。どちらかというと蹴られた痛みより電流の方がダメージが強かったからね
(共に居なければ眠れない弱点もこれからも共に過ごす二人にとっては無いようなものだ。同意を示しながらも首筋を冷やしてやればその口元は心地よさそうに笑みを浮かべる。お互いに安心しきったところで怪我の具合について聞けば適当ながらも安心出来る返事がされる。これまでも何度か身体を張る相手を見てきたがその度にその回復力には驚かされる。今回だって人によっては病院送りで一週間は大人しくするようと言われてもおかしくない物だ。驚きと尊敬の混じった様子で感想を述べながらも優しくその箇所を撫でた。今度はこちらの脇腹に手を添えられながら様子を問われるといつも通りガレージにこもって検索や読書をするくらいなら大丈夫と告げる。相手に比べては回復するのは遅いかもしれないが、普段の役割を考えればさほど問題ではないだろう。あの時は緊迫していたが過ぎ去ってしまえば冷静に考えられるものであの日のダメージは電流による部分が強かったと分析すると「もう似たような攻撃は勘弁だ」と苦笑い混じりに語って)
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