相乗りで何処までも 【 〆 】

相乗りで何処までも 【 〆 】

検索  2022-07-09 20:46:55 
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唯一無二の相棒へ。




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  • No.3001 by 探偵  2023-08-09 12:44:54 


っ、……フィリップ!無事、……お前薔薇どうした?!
(メアリーに背中を押され深く深く落ちていけばやがて意識を失う。次に意識が浮上した時には相手の声が聞こえゆっくりと目をあけた。周囲は相変わらず薄暗く、子供の描いた様なラクガキが先程の空間よりもより雑多に周囲に並べられている。よく目を凝らせば無個性や赤い目の人形がそこら中に落ちていて、少し奥にはまたも何も描かれていない白くて丸い額縁が飾られ、より一層異様な空間になっていた。視界にようやく相手を捉えれば弾けるように体を起こして相手の体を確認する。あの高さから落ちて無事な事も不思議だがひとまず怪我はないのを確認し、安心しかけたところでポケットに刺さっていた緑色の薔薇がないことに気がついて息を飲んだ。咄嗟に相手の肩を掴んで叫ぶも直後少し離れた所から女の子の声が聞こえてくる。赤い目の人形に随分花びらが減った緑色の薔薇を差し出されたメアリーは『わぁ綺麗!ありがとう』とそれを受け取っていてより体が冷えていく感覚がした。ゆっくりと立ち上がりメアリーの方を見る、最初こそこちらに意を介さない彼女だったが「その薔薇はフィリップのだ、返してくれ」と声をかければようやくこちらへと目が向けられる。メアリーはこちらの発言を聞き悩むような仕草をみせれば『どうしようかな、薔薇がないと外に出られないのに』と人差し指を頬に添える。どうやら薔薇は自身の生命力を示すと共にこの空間を出る鍵そのものだったようだ。「頼む」と再び打診すればパッと顔を明るくさせ『じゃあ翔太郎のと交換しよ!』と間髪いれずに交渉を持ちかけられる。その異様な喜びようから「フィリップとここから出んのがお嬢ちゃんの目的か」と不敵に笑ってみせるも追い詰められているのはこちらだ。軽く呼吸したところで再び部屋の奥にある何も描かれていない額縁を目にしてハッとする。彼女の作り出した彼女の支配する空間の奥の奥にしまわれている中身のない絵画、そこに本来誰がいたか想像するのは容易だった。こうなれば賭けに出るしかないだろうメアリーに提示された選択肢、自分にとって回答はひとつしかありえない今、取るべきは彼女の選択肢を超える行動だ。「分かった、俺のと交換だ」と条件を飲むことをメアリーに伝えれば相手の方へと向く、二人の手元がメアリーの死角になるようにだ。内ポケットからライターを取り出し、今生の別れをするフリをして相手の両手を包むと同時にライターを握らせる。「奥にある額縁がメアリーの絵だ、彼女を押さえるのは任せろ」と短く小声で伝えれば相手に背を向けた。メアリーへと近づけば彼女は外へのチケットがとうとう手に入ると上機嫌で、彼女の目の前にやってくれば胸ポケットから紫色の薔薇を取りし差し出して)

  • No.3002 by 探偵  2023-08-09 12:56:27 


(/めちゃくちゃロル長くなってしまったので分けて失礼します。気がつけばあっという間に3000レス到達ですね!まずはこうやって長く検索様と楽しくやりとりさせていただけること本当に嬉しく思います。いつもいつもありがとうございます。今回の美術館の元ネタもそうですが、検索様とは好きな物やシチュエーションなどなどが本当に似通っているなと思っており、こんなに一緒に楽しめる方と出会えたこと改めて感謝しかありません。検索様と、検索様とのやりとり中で動く二人が本当に大好きですので、これからもお互いのペースで無理なくゆっくりと長く続けさせていただければと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いします!/こちら蹴りで大丈夫です!)

  • No.3003 by 検索  2023-08-09 19:24:13 


…メアリー。…は、翔太郎まで何言って…、…っ、ああ、僕が蹴りをつける。
(相手が目を覚まして辺りを観察するように視線が動く。やがてこちらの姿を捉えると身体を起こすのを見れば相手が無事なのも分かって安堵するも肩を掴まれ薔薇のことを聞かれると視線を伏せて手元に無いことを告げる。すると少し離れた所にメアリーの声が聞こえてそちらを向けば人形から緑の薔薇を受け取ってるのが見えて目を見開く。一緒に行動したのだからそれが自分のだと分かっているはず。相手が返して欲しいと声を掛ければ悩むような素振りと共に薔薇のもう1つの役割が明かされる。つまりこの美術館から出られるのは二人だけということだ。どうにかして返してもらわなければと考えていると彼女がとんでもない事を言い出して思わず声が漏れた。それが意味する事を考えれば絶対に許されないことなのに不敵に笑った相手がその条件を飲むといった返事をしていて信じられないとばかりに視線と声を向ける。相手がこちらを向いて固まった自分に近づく。手を両手で包み込むような仕草をしながらライターを託されると漸くその意図に気付く。あまりにも危険な賭けだ。だが二人でこの美術館を出るという約束を果たす為に相手が賽を振ったならば相棒として全力で乗るしかない。目を合わせて相手にだけ聞こえる声で今からやることに乗っかる事を告れば背を向けた相手を静かに見送る。やっと本物の薔薇が手に入ることに上機嫌な彼女を見ながらも目をつけられないようにゆっくりと額縁へと近付いていく。メアリーは紫色の薔薇を受け取ると約束通り緑の薔薇を渡しながらも『やった!緑色も好きだけど紫色が一番好きなの』と心底嬉しそうに花を見つめている。このまま持ち逃げられたら相手はこの美術館から出られない。早る気持ちのまま足取りは段々と早足になっていき額縁までもう少しの距離まで近づく。そのタイミングで一緒に出たいと思う自分の姿が見えないことに気づいたようでメアリーは周りをキョロキョロしてはこちらの行動が見つかってしまう。『そっちには行かないで!!』と叫ばれるがもうこれしか手段がないのだ。周りの無個性や赤い目の人形がこちらを止めようと近付いてくるのから逃げるように走り、額縁まで辿り着く。相手から授かったライターを近づけ『おねがい!やめてぇ!』と叫ぶ声を聞きながら絵に火をつける。それは端からみるみると燃えていきその光景を呆然と見つめていて)

  • No.3004 by 検索  2023-08-09 19:45:05 


(/蹴りなんて勿体ないこと出来ないのでちょっとご返信を!こちらこそこんなにも長く沢山やり取りさせていただいて感謝しかありません。これまで探偵様と紡いできた文字数を考えれば単行本が十冊以上作れるくらいの物語が出来ているのだと思うと驚きもありますが嬉しくもあって本当にここまでお相手して下さりありがとうございます。好きな物に関しても似通ってる事が多くて毎回好きの直球ストレートの返信が来る度にドキドキさせてもらっています。是非これからもお互いの好きを詰め込んだお話を作っていきましょう!こちらこそ探偵様も探偵様と共に紡ぐやり取りも大好きですのでこれからもいつも通りのペースでよろしくお願いします! /蹴りで大丈夫です。)

  • No.3005 by 探偵  2023-08-09 21:32:22 

っ、悪いなメアリー。フィリップは譲れねぇ。あいつと一緒に風.都.に帰んのは俺だ!
(こちらの一言と託したライターで相手はこちらの意図を察したようで、さすが相棒だと言わんばかりにまたニヒルに笑う。こちらが薔薇を差し出せば、メアリーはやることに悪意があっても中身は年相応のようで紫の薔薇を見つめ無邪気に喜んでいる。その間に相手は額縁へと近づくがメアリーが相手を探すために辺りを見回して自分の額縁に近づく相手の姿を見つけてしまった。その隙が出来た瞬間に紫の薔薇を持つメアリーの手首を掴んで動きを止める。先程のように振りほどかれるわけにはいかず、全力でその腕を掴んでいれば襲い来る美術品をくぐり抜け相手は額縁へと辿り着き火が放たれ絵画は一気に燃えていく。『いやあああああ!!』とメアリーの悲痛な声が響き腕の力が弱まれば彼女の手から薔薇を取り返し飛び退く。同時に薔薇がそれぞれ緑色と紫色に光れば、手の中の薔薇は二人のメインメモリへと変化して目を見開く。一心同体を共にしていたのはどうやら互いのメモリだったようだ。だが光を放ったのは自分達の薔薇だけではない、メアリーの黄色の薔薇が眩く光ったかと思えば、ド.ー.パ.ン.ト.メ.モ.リ.へと変化して目を見開く。さらに『Sketchbook』と音声が鳴り響くとメアリーの手の甲にコネクタが現れてメモリはそこへと入り込んでいった。「なんで絵画のメアリーにメモリが…!」と驚愕する間にメアリーの体はこの美術館にある美術品をごちゃごちゃに混ぜた怪物へと変わってしまう。同時にメアリーの絵画の炎上は黄色のモヤによって阻まれ完全には崩落しない。しかし薔薇がメモリに戻ったのならばこの空間が自分たちに及ぼす影響が薄まったということ、今なら戦うことができるはずだ。幸い炎を見て美術品達は相手から遠のいている、緑色の相手の半身、疾風のメモリを「フィリップ反撃だ!」という声と共に投げ渡す。同時にドライバーを腰にあてがえば予想通りベルトが体に装着され切札のメモリを構え起動させて)

  • No.3006 by 検索  2023-08-10 00:28:14 

この世界の影響でメモリが薔薇に変わっていたのか。そしてそのバランスが崩れつつある…。ああ、行くよ翔太郎。
(相手の推理通りこの絵画はメアリーの物だったようで燃えていくと共に悲痛な声があがる。この選択をした身としてその最期を見届けようと振り返り2人の方を向けば丁度相手が薔薇を取り返した所だった。それとほぼ同時にその薔薇が光を発しながら馴染みのあるメモリへと変化する。だがそれだけでなくメアリーの黄色の薔薇も一際強く光ったかと思えばド.ー.パ.ン.ト.メ.モ.リ.へと変化してウィスパーボイスと共に手の甲に吸い込まれていくとその光景に目を見開く。みるみるとその身体が美術品を巻き込んだ怪物の身体へと変化していき美しい彼女とは掛け離れた姿となった。だが薔薇にされていたメモリが元に戻ったということはこの美術館のルールや影響力が弱くなったということだ。これまでは彼女達の盤面で動かざるを得なかったが支配が弱まった今なら自分達の領域で戦える。投げられた疾風のメモリを無事にキャッチして相手に駆け寄って隣に並ぶ。やはり薔薇より手に馴染むのはこちらだ。異常な空間で戻ってきたいつも通りに得意げな笑みを浮かべながら相手に声を掛けメモリを構える。腰に現れたドライバーにメモリを装填して意識ごと相手に移して変身を果たすと二人で一人の姿となり周りに風が吹く。怪物と対峙しながら「スケッチブックというのなら彼女の弱点もきっと火だ」と推測すればこちらのメモリを赤色へと変える。右半身に高熱を纏うと早速怪物へと駆け寄って殴り掛かる。やはりド.ー.パ,ン.トとなっても火は弱点のようで逃げるように距離を取られる。同時に筆の様な右手で何かを書いたかと思えば突如スケッチブックのような壁が現れ行方を遮られ)

  • No.3007 by 探偵  2023-08-10 07:50:42 


あぁ、特大の炎で焼き払ってやろうぜ!
(ここまでは逃げ回るしかなかったが二人で一人の姿になれるのなら怖いものはない。隣に並んだ相手が得意げな笑みを浮かべればこちらもニヒルに笑い「あぁ」と返事をして二つのメモリと共にドライバーを起動させる。風と共に装甲を纏えば早速半身を炎の赤へと変化させた。ライターだけで美術品達はあれほど怖がっていたのだから弱点は火で間違いない。高熱を纏い怪物に接近していけば、炎の存在を察知した美術品達はまた悲鳴をあげて散り散りに逃げていく。あの時と同じように周囲にはクレヨンで書き殴った字が増えていくがこの空間から出るためならばそんなものに構っている暇はない。怪物は筆によってスケッチブックの壁を作り出すが、壁でも紙は紙だ。「もっとお熱いのが必要みてぇだな?」とボディサイドのメモリをメタルに変え、ヒートの力を最大限に引き出す組み合わせへと変える。炎を纏ったメ.タ.ル.シ.ャ.フ.,ト.をスケッチブックの壁に向かって振り抜けばシャフトはスケッチブックを焼き切りながら真っ二つにし、続く連撃を怪物の体に叩き込めば炎を受けた怪物の体はそれこそ紙のごとく炎上してなかなか炎は消えなかった。怪物からも悲痛な叫びが響く中スロットにメモリを差し込めば「決めるぜフィリップ!」と声をかけマ.キ.シ.マ.,ム.ド.ラ.イ.ブ.を発動させ)

  • No.3008 by 検索  2023-08-10 10:44:36 

メ.タ.ル.ブ.ラ.ン.デ.ィ.ン.グ!__ …終わった、みたいだね。
(自分たちの攻撃を避けようと壁が生成されるがそれも燃えやすい紙であることには変わりない。ヒートと相性の良いメモリへと半身が変われば安定的に高い火力を引き出すことが出来る。シャフトで壁を燃やしながら真っ二つにすれば一気に距離を詰めて連撃を叩き込んでいく。大きく怪物が仰け反ったタイミングで相手から声が掛かれば肯定の返事をしてからシャフトを構える。より強く炎を噴き上げるシャフトで横に薙ぎ払い重い一撃を与えると怪物の身体は火に包まれ元の少女の姿へと戻る。メモリが砕け散り能力が無くなれば額縁の絵画を守る物はなくなり悲痛な叫び声と共に目の前でメアリーは燃え尽きて消えてしまった。それと共に美術品は動かなくなってしまって安全な事を確認してから変身を解いた。元の身体で起き上がって静かになった空間を眺めればぽつりと呟く。仕方なかったとはいえ彼女に手を掛けてしまったのには変わりない。複雑な気持ちの中ふと視線を移した先にきらり光る物を見つけて近づけば桃色の鍵を見つけ、拾い上げると「先に進もうか」と相手に声をかけて)

  • No.3009 by 探偵  2023-08-10 12:36:09 


メ.モ.,リ.ブ.レ.イ.ク.はしたみてぇだけど、ここを抜け出す必要がありそうだな
(相手と息を合わせありったけの熱い炎を放てば怪物の体は燃え上がりメアリーの姿へと戻る。そして絵画が燃え尽きてしまえばそこに描かれているメアリーも叫びながら消えてしまった。確かにメモリは壊したはずだが元の美術館に戻る様子はなく、この異空間から抜け出さなければ風.都.には帰れないようだ。変身を解いて相手と並べば、相手は難しい顔をしてメアリーが居た場所を眺めている。メアリーは相手と外の世界に行くことを望んでいた、メアリーに対する相手の態度を見る限り二人でいた時間は決して悪いものではなかったのだろう。彼女の囁かな願いを思えば一口に敵とは言えない存在だ。だが自分の選択に悔いは無い、あの場面でメアリーに恋人を譲り渡すなんてことは何度巡ってきてもしない選択肢だろう。相手が探し物である桃色の鍵を拾う、これで最後の扉が開くはずだ。複雑な気持ちを抱えるであろう相手の背中を軽くトントンと優しく叩いて「あぁ、早く帰ろうぜ」と返事をして歩き出す。梯子を登っておもちゃ箱から抜け出し、閉ざされていた最後の扉へと向かう。鍵を開けて中に入ればそこにはまた階段があって、下へ下へと降っていく。やがて階段を降り終えて扉をあければ、そこに広がっていたのは貸切の美術館だった。しかし辺りは暗く異様な雰囲気は変わらない。薄暗い中で淡く光る場所があるのに気がついてそちらへ近づけば、そこはあの見上げるほど大きな絵画が飾られていた場所だった。絵画をよく見れば絵が変わっていて中に描かれているのは二人でいたはずの明るい美術館、直感で「ここから元の世界に帰れんじゃねぇか?」と呟くと絵画へ手を伸ばす。すると手は絵画の中へと吸い込まれていって自分の直感が正しいことを確信した。絵画の中へとよじ登ると「こっから帰れるぞ!」と相手に声をかけ)

  • No.3010 by 検索  2023-08-10 16:05:38 

この美術館に迷い込むきっかけになった深海の絵と同じ現象だ…! ああ、直ぐに行、く…、メアリー?
(彼女は相手と入れ替わって美術館を脱出しようとしていた。それを考えれば二人で風.都.帰るためにはこうするしかなかったのだが美術品でありながら人間と同じ思いを抱いた彼女を思えば完全なるハッピーエンドとは言い切れないでいた。そんな自分の感情を察してか背中を叩いて帰ることに同意する相手の返事を受ければ出口へ向かって歩き出した。おもちゃ箱を抜け出し桃色の鍵の先は階段が続く。全て降りきって扉を開ければ貸切の美術館と同じ光景が広がっていたが異様な雰囲気が続いている辺りまだ異世界の中なのだろう。記憶の通りに進んでいけば相手が何かを見つけたようでそれについていく。その先はあの巨大な絵画が飾られていて停電した時に見た深海の絵と同じく光源もないのに淡く光っている。あの時見えたのが現実の明るい展示スペースから見たこの美術館の中ならば今こちらから見えているのは現実の、風.都の景色だ。相手が手を伸ばすと絵画の中に吸い込まれていってその直感が正しいことを証明しているようだった。やっと見つけた念願の出口。一足先に相手がよじ登って絵画の中に入る。自分もそれに続こうと一歩踏み出した所で廊下の奥から足音が聞こえて立ち止まってそちらに視線を向ける。暗い室内ではなかなかそれが何か分からなかったが更に近づいて燃え尽きたはずのメアリーだと分かれば大きく目を見開く。まさかここまで追いかけてきたのかと思ったが敵意などは感じられず寧ろ『さっきはフィリップにも、翔太郎にも酷いことしてごめんね』と謝られる。思わぬ言葉に何も言えないでいると『フィリップ、この世界に残って一緒にいつまでも遊ぼうよ』と無邪気に笑いかけられて手を差し伸べられる。だが答えはもう決まっている。小さく息を吐くと「…ごめん。その気持ちは嬉しいけど僕には帰らないといけない場所があるから」と言葉を返して振り切れば絵画の中に足を踏み入れる。絵の中に入れば段々と辺りが真っ暗になっていく。一瞬意識が遠のいて次に気付いた時には元の明るい美術館のソファーで相手に寄り添うように座っていてゆっくり瞼を開いて辺りを見渡しては「…戻ってきた?」と呟いて)

  • No.3011 by 探偵  2023-08-10 18:41:54 


____みたいだな
(相手が絵画の中へと入ってくるのを待っていれば暗闇から足音が聞こえてきてそちらへ目を向ける。近づいてきていたのは焼けてしまったはずのメアリーで思わず目を見開いた。自分達がこの空間に囚われているということはまだメモリの力が僅かに残っていたのかもしれない。しかしメアリーに敵意はなくて謝罪を受けると小さく彼女の名前を口にする。たが彼女が口にした願いはやはり受け入れられないもので、静かに相手の返答を待った。相手の選択は風の街へと戻るもの、分かってはいたがその返答は嬉しく、だが同時にメアリーにはどう声をかけていいのか分からなかった。相手が絵画の中へ入るのを手伝ったあとメアリーへと背を向ける。目の前が真っ暗に染まっていき、次に意識を取り戻した時には相手と共にソファへ座っていた。相手の目線につられこちらも周囲をみればそこにあるのは明るい美術館で不気味な雰囲気は感じられない。きっと風の街に戻ってきたのだろうと返事をする。ソファから立ち上がればもう一度辺りを見回す。今回のこの奇妙な出来事はメモリが引き起こした事だろうが、こちらの世界ではまだ壊れたメモリを確認していない「メアリー探すぞ」と声をかければ明るくなった美術館を進んでいく。道中あの奇妙な空間でみた絵画が明るい電灯のもと静かに並んでいた。やがて展示も終盤にさしかかり、展示スペースの奥の奥、あまり人が立ち寄らなさそうな場所に見覚えのある絵画とキラリと光るものを見つけてそちらへと近づいた。そこに飾られていたのはあのメアリーで、すぐ前の床に粉々に砕けたメモリが落ちている。砕けたメモリを拾い上げると「彼女も泣いてたんだな」と絵画に対して言う事では無い呟きを零していて)

  • No.3012 by 検索  2023-08-10 21:56:37 

…あった。 メモリを手に入れた経緯は分からないけど友達が欲しくて訪れた僕達をあの世界に引き込んだのだろうね。……あの人に言ってもっと目立つ場所に置いて貰おうか。
(現実世界に戻ってくれば直ぐに相手も意識を取り戻したようで周囲を見ながら同意の返事がなされる。先程まで不気味な空間にいたせいか明るい館内がやけに眩しく思えた。立ち上がって彼女の絵画を探すように声を掛けられると頷いて相手と共にまだ見ていない展示エリアを進んでいく。あの場所でも見た絵画や像が並んでいたりして思わず警戒してしまったりあの時には気づく余裕の無かった細部を観察出来たりしながら進んだ先、人がそのままスルーしてしまいそうな奥のスペースに彼女の絵画があって小さく声を漏らした。自分の手で燃やした彼女の絵画があることに酷く安堵している自分がいた。その前には砕けたメモリが散らばっていてあの出来事が嘘でないと告げている。相手の呟きを聞けば視線を向ける。どういう経由でここにメモリがあるのか、無機物であるはずの絵画が使えたのかは分からないがその目的は何となく推測出来る。もしメモリの能力を使ったのが前乗りした自分達ではなく展示会の客に対してだったら大量失踪事件となっていたのかもしれない。これで良かったと思う一方で彼女の涙を拭うような事が出来なかった事が胸の中で引っかかっている。だけど相手との約束を果たす以上彼女の手は取れないのは変わらなかった。ふと絵画の彼女と目が合う。客観的に見ても美しい彼女が一番奥の人目のあまりない所にあるのが勿体なく感じればここに招待してくれた彼に展示場所を変えるように提案することを口にして)

  • No.3013 by 探偵  2023-08-10 22:29:41 


あぁ、きっと最後にメアリーが言った言葉が彼女の心からの願いだろうからな。寂しくないようにしてやらねぇと
(二人で並びメアリーの絵画を眺める。メアリーが寂しがっていたからメモリが作用したのか、それともメモリが作用したから彼女が寂しい気持ちを知ってしまったのか、どちらが先かは分からないが誰かと一緒に遊びたかったというのが彼女の願いなのには間違いないだろう。この街の人を泣かせたくないという思いは当然彼女にも当てはまる。自分達二人では彼女の願いを叶えることは出来なかったが、せめて少しでも彼女が泣くことのないようにする事は出来る。相手の提案に強く頷くと、それで少しでも彼女が笑顔になるようにと願っていた。二人してメアリーの方を向いていれば『それがお気に入りですか?』と声を掛けられ、先程まで不気味な空間にいた名残で驚くようにして後ろを振り返ってしまった。そこにいたのはあの老齢の依頼人で胸を撫で下ろす。同時にきちんと風.都.に戻ってきているのだと安心した。「ちょっとした思い出が出来ました」と返事をすれば、『それならちょうど良かったです。ささやかな贈り物ですが…』と依頼人から封筒を受け取る。なんでもこの展示会で販売しているポストカードセットらしい。『この絵画は作者の最後の作品で有名ではないんですが、私のお気に入りでしてね』と解説が挟まるなかカードを取り出す。順に見ていけば見慣れたものから追いかけられた思い出のあるものまで入っていて、最後に現れたのがメアリーの絵画のポストカードで思わず笑みが零れる。相手にそのカードをみせながら「一緒に家に帰れそうだな」と微笑んで)

  • No.3014 by 検索  2023-08-11 00:52:15 

ポストカード…! 作品自体は一つだけだけど思い出に残すならその方法があったね。…これも、これも見覚えのあるヤツばかりだ。ああ、良かった。
(ふと浮かんだ案に相棒が強く頷いてくれたこのなんとも言えない気持ちを共有してくれているようで力強い。そんな中で背後から声がかかれば驚きつつも振り返る。そこには依頼人の男性がいて相手が美術館の感想を伝えると封筒が差し出される。隣で開封する様子を見守っていながらも美術品の姿を家に持ち帰ることの出来るポストカードというアイデアに感心した声をあげる。1枚1枚カードを見ていけば見掛けた物から追いかけられた物まで思い出深いものばかりでその時は散々な目にあったものだが自然と笑みが零れた。依頼人のお気に入りという言葉に違いなく最後に目の前の絵画と同じ軽い笑顔を浮かべたメアリーが乗っていて持ち帰る事が出来ることに嬉しそうに頷く。ポストカードの彼女は動かないがこれで一緒の世界で過ごすことが出来ると思えば悪くないアイデアだ。改めてこれをくれた男性に御礼を言うと共にもう少し目立つ位置に飾るのはどうかと要望を伝える。すると彼も似たようなことを思っていたようで今から開催までに展示の仕方を検討し直すと言ってくれた。これで彼女が寂しいと思わないほど多くの人に見て貰えれば少しは許してくれることだろう。気持ちの整理が出来たところでそろそろ美術館を閉めるということで自分達も帰ることにした。色々なことに巻き込まれたせいか随分と長い間美術館にいたような気がしたが外はまだ完全に暗くなりきっていないようだった。「現実に帰ってきた事だし今度は僕たちの家に帰ろうか」なんて言いながらバイクに乗り込んで)

  • No.3015 by 探偵  2023-08-11 07:25:18 


もともと忘れられそうにねぇけど、これでより記憶が鮮明になりそうだな
(あの空間での思い出は良いものばかりではないが、彼女を忘れない事と彼女の絵画をたくさん観てもらう事でメアリーが笑顔になれれば少しでも彼女の願いを叶えることができるだろうか。メアリーの絵画をより目立つ所に、という話も依頼人がこの絵を気に入ってくれているお陰で実現に至りそうで感謝を伝えながら美術館を後にする。外へ出れば夕暮れ時の日を浴びてこの街の風を感じ、その匂いをめいっぱい吸い込んだ。長いこと閉塞感のあるあの空間に閉じ込められ常に緊張状態だったせいか今はこうやって風に吹かれる事がいつもよりも心地よく感じる。家に帰ろうと声をかけられれば「あぁ、今日は走ったり頭使ったり大変だったからな」と小さく笑いながら答えバイクへ跨る。エンジンを吹かせばよりこの街を感じられて、相乗りしながら二人の家を目指して)

(/お世話になっております!そろそろ区切りかと思いましたのでお声がけさせていただきました。
美術館の話を候補に出した時は元ゲームをベースに、くらいの考えでしたが検索様も元ゲームご存知だったおかげでガッツリ二人があの美術館に迷い込んだ展開ができてとても楽しかったです。二人ならではの展開を入れられたりして最後にはメアリーを少しでも救う元ゲームとは違うエンドになったのも二人らしい終わり方になったと思います!今回もありがとうございました。
この後の展開ですが、このまま美術館帰りにゆっくりするか別の展開に切り替えてしまっても良いかと思うのですが検索様はいかがでしょう?)

  • No.3016 by 検索  2023-08-11 08:50:33 

(/区切りが良さそうなのでこちらだけで失礼します。
ご存知ということであの美術館に迷い込んだ形でやりたい展開や描写など色々出来てとても楽しかったです。年上らしい探偵君も見る事が出来て良かったです。メアリーとの絡みなどでも二人ならではのやり取りなどが出来て思い出深いお話になったと思います、ありがとうございました!
帰宅して家に帰ってきたのを実感する流れも興味あるのですが次の展開に切り替えるのも良いかなと思います。今回がガッツリ事件に巻き込まれる話でしたので次は日常っぽい話の方が良いかなとも思ったのですがいかがでしょうか? 検索が暇潰しに探偵君のパトロールにこっそり尾行する話や熱帯夜でなかなか寝付けなかったり食欲がない日の話、2回目の夏祭りに行く話等が浮かぶのですが探偵様のやりたいものやご意見お聞かせください。)

  • No.3017 by 探偵  2023-08-11 12:25:20 


今年もこれ着る季節になったな
(奇妙な美術館を命懸けで彷徨い一人の友達が出来た日から一週間ほど、いつかに着た浴衣に再び袖を通して家にある鏡の前に立っている。カレンダーを買って真っ先にマークを付けた日がいよいよやってきた。今日は風.都.の夏の風物詩である夏祭りの日、相手との関係が変わって相棒に加えもう一つ恋人という肩書きが追加された日だ。この浴衣を着るのもあの日以来で、どことなくあの日に戻ったような感覚に妙な恥ずかしさが襲い来る。口が情けなく緩んでしまいそうになるのを必死に抑えながら「準備出来たか?」と相手へと声をかけて)

(/こちらも二人でゆっくりした時間を過ごせればと思っておりました!そしてたくさん候補出していただいてありがとうございます。それならば次はぜひもう一度夏祭りに行くお話はどうでしょうか。前回出店を回りきれなかったリベンジにとお祭りに参加して、前回とはまた違った関係で回るお祭りも楽しそうかなと!ひとまず導入回しておきましたのでいい感じに乗っていただければと思います!)

  • No.3018 by 検索  2023-08-11 13:11:13 

勿論バッチリだ。 お祭りはあの時以来だね。
(奇妙な美術館から帰ってきて1週間ほど、展示会が評判であるという話が街を賑わせていたが週末が近付いてくれば夏の風物詩に話題が集まっていた。クローゼットに収納していた浴衣を引っ張り出してきて袖を通す。あの頃は着方が分からず相手に手伝って貰ったが今回は1人でも完璧だ。声をかけられると楽しみの隠しきれない笑みを浮かべながらその場で一回転して見せる。夏祭りはこれで二回目だが恋人として行くのは初めてだ。そのせいか相手の口元がいつもよりも緩んでいるような気がする。前回のことを懐かしむように呟きながらお互い準備が整えば待ちきれず「早く行こう、翔太郎」と声を掛け家を飛び出して)

(/ではお祭りに行くことにしましょう! 今回は恋人という面も含めて前回出来なかったものを中心にまたいつもの様にやりたいものを好きな様にやって行けたらと思います。それらしく乗っからせて貰ったので今回もよろしくお願いします! こちら蹴り可能です)

  • No.3019 by 探偵  2023-08-11 15:55:18 


みたいだな。去年の約束通りまだ行けてない屋台行かねぇと
(相手の方を見てみれば浴衣をバッチリ着こなしていて、浮かれているのかくるりと一回転する様子に胸に愛しさが浮かび上がって結局口元は緩んでしまう。二人にとって大切な日である夏祭り、それを恋人と過ごせるのが何よりも嬉しかった。家を飛び出していく相手に「ちょ、待てって!」と静止の声を挙げながらもその声は弾んでいて気持ちはまったく隠しきれていない。二人並んで歩き出す、時刻は夕暮れ時で会場に近づいていけば同じくお祭りに向かうであろう人がチラチラと姿を見せ始めた。人混みが増えてきた頃合には出店が並び始める、花火があがるまではのメインはこれだろう。隣にいる相手に目線を向ければ「さて、全制覇するんだったよな?何からいく?」と楽しみを隠せない顔を相手へ向けて)

  • No.3020 by 検索  2023-08-11 18:40:16 

今回は出店もある程度検索済みだ。腹ごしらえの面と夏祭りらしさを考えて記念すべき1つ目ははし巻きにしよう!
(家を飛び出ると相手も後ろから満更でもない声と共に追いかけてきて二人並んで歩き出す。会場に近づいてくれば浴衣を着た人も増えてきて人混みが出来始めた。その中に紛れ込めば出店の良い匂いが漂ってきて会場の匂いを吸い込んでその空気感を味わう。そんな中相手から何処に行くかと問われると人差し指を立てながら得意げな表情を見せる。前回は相手から検索禁止とされていたから殆ど情報無しで祭りに挑んだが今回は全制覇する為出店についてある程度調査してある。今日のお祭りが楽しみで昼ご飯もあまり食べていないから既に空腹だ。お腹を満たすという点でとお祭りならではという点を考えれば目指すべきは所長に教えてもらったはし巻きの出店だ。そのことを堂々と宣言すれば「異論はあるかい?」と確認取り)

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