相乗りで何処までも 【 〆 】

相乗りで何処までも 【 〆 】

検索  2022-07-09 20:46:55 
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唯一無二の相棒へ。




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  • No.2961 by 探偵  2023-08-02 22:38:46 


あぁ、なんで光ってんだろな……あ、……俺の勘違いか。せっかく先取りして見れてんだから隅々までみようぜ
(薄暗い空間の中で浮かび上がるように、あるいは何かを呼び寄せるように淡く発光する深海の絵。相手にもそのカラクリは分からないらしくますます謎は増えていく。怪しげにこちらを誘う階段に頭を捻っていたが、相手は好奇心を優先させたらしく階段を一段降りて思わず声が出た。だがなにかが起こる訳では無い、ただ階段を降りただけなのだから当然だ。それにこれも展示の一環だというのは数々の個性的な美術品に囲まれていれば納得のいく解釈で、美術館を丸ごと作品にしてしまうという発想も有り得るのかもしれない。地下階がなかったと思ったのは勘違いだろう、相手に続いて階段を降りていけば海の中に沈む音が聞こえた気がした。地下もやはり当然といえば当然だが展示スペースが続いていて進むルートは間違っていないらしく、「みたいだな」と相手に同意して先へと進みはじめた。しかしその瞬間に二人しかいないはずの通路にくしゃみが響き渡り、思わず心臓がドキリと鼓動する。相手は目の前に歩いているが当然くしゃみはしていない、しかも音が聞こえてきたのは後ろの方だ。思わず振り返るもそこには何も無い、不可解な現象に眉をひそめていれば視界の端にくしゃみをする男の絵画が掲げられていてまた目を丸くする。まさかという思いとそんなわけがないという思いが交錯して心中穏やかではなかったが、絵画の先にあった光景を改めてみて再度驚愕することとなった。「おい、降りてきた階段どこいった?!」と焦りを含んだ声をあげれば確かに階段があったはずの場所へ駆け寄るもそこには冷たい壁しか存在していなくて)

  • No.2962 by 検索  2023-08-03 00:17:33 

…! 繋ぎ目一つない、まるで最初から壁だったみたいだ。…分からない事ばかりだが元の場所に戻れなくなった以上先に進んで何か手掛かりを探した方が良いかもしれない。それにこの怪奇現象はメモリの能力が絡んでる可能性も…、あれ。 サイ.クロ.ンメモ.リが無い!?
(2人しか居ない廊下に響くくしゃみの音。当然振り返っても誰も居なくてただくしゃみをする男の絵画が掲示してあるだけだ。もしかしたら美術館を見て回っても良いというのは嘘であの男性が自分達を驚かせるためのドッキリではないのかと思考が及ぶ。だがそんな考えも絵画の先の景色でひっくり返る。先程降りてきた階段はすっかり消えてしまって代わりに壁が存在していて思わず目を見開く。相手と共に近づいてその壁を確かめるように触れてみるが特に繋ぎ目や隠し扉などは無く至って普通の壁だ。天井にも目立った跡はなく簡易階段みたいなものを隠せるスペースもない。不可解な現象に思わず眉を寄せ悩み込むが入ってきた階段かなくなったことは先程まで居た展示スペースに戻られなくなったことを意味する。どちらにしろ先に進むしかないようだ。困惑の中でも冷静に今後の方針を提案する。怪奇現象とも呼べる異常事態、こういう時真っ先に疑わしいのはガ.イア.メ.モ.リの能力だ。ド.ーパン.トの関与も気にしなければと考えながら何気なくいつもメモリを所持しているポケットを探るがそれらしい感触が無く思わず声を上げる。何があっても片時も手放すことのないメインメモリだがポケットの中を探り外から入れる可能性のある場所を探ってもその存在を見つからなければ冷や汗と共に焦りが募っていく。捜索を続けながらも「君のメモリはあるかい?」と至急相手にも確認を求めて)

  • No.2963 by 探偵  2023-08-03 12:33:52 


なんなんだよここ……あぁこんなことできるのはメモリ使った奴だけ、…な、俺のジ.ョ.ー.カ.ー.メ.モ.リ.もねぇ!くそ、もう敵の罠に嵌ってんのかもしれねぇな……
(あったはずだった階段はそれこそ初めから存在しなかったかのように忽然と姿を消してしまう。薄暗い空間に不可解な現象、漠然とした不安が胸を襲うが相手の言うようにこんな怪奇現象はメモリを使用する以外にはありえない。そう同意していれば相手が突然叫び始めてそちらの方を見る。相手は焦った様子でポケットやらを探すが変身の要たるメモリがないのだという。こちらも慌ててジャケットの表から内ポケットまで上から触ったり手を突っ込んだりして探ってみるがそこにあるはずのメモリは同じく見つからず、スっと肝が冷えていくのが分かる。敵意のあるメモリが潜んでいるかもしれないのに対抗手段がない、一気に緊迫が迫れば自分を落ち着かせるためにゆっくりと深呼吸をした。引き返す道もなく対抗手段もないが、こうなっては相手の言うよう進むしかない「とにかく先に行くしかねぇな」と努めて冷静にいえば真っ直ぐと続く廊下を歩き出す。しばらくもしないうちに廊下の傍らに机が置かれているのが見えてくる。そこに置かれていたのは二輪の薔薇だ。花瓶にさされた薔薇はそれぞれのメインメモリの色、すなわち緑色と紫色をしていて、傍には作品を解説するプレートのようなものがあって『バラとアナタは一心同体』と書かれている。さらにその下には『ご自由にお持ちください』と文字が添えられていた。相手の方をチラリとみたあとゆっくりと手を伸ばし紫色の薔薇を手にして「どういう意味だよ…」と呟きながら薔薇を見つめていて)

  • No.2964 by 検索  2023-08-03 16:18:48 

あぁ、既に能力の範囲内にいる可能性を考慮して進んだ方が良さそうだ。…無くなった僕たちのメモリと同じ色の薔薇、偶然とは思えないね。念のために持って行こうか。…開かない、鍵が掛かっているみたいだね。さきに向こうを見て回ろう
(どうやら相手の手持ちのメモリも無くなってしまっているようでますます緊張感は高まっていく。もしド.ー.パ.ン.トが現れたとしても対抗手段がないことに不安はあるが能力の適応範囲に入ってしまっている可能性を考えればメモリがあったとしても変身出来なかったかもしれない。どちらにしろこの身一つで事態を切り抜けなければならなそうだと同意を示しては相手と共に廊下を進んでいく。少し先に進むと簡素な机が置かれていて花瓶には緑色と紫色の薔薇が挿してあった。メジャーな赤や白ではなくわざわざ無くなったメモリと同じ色で意味深なプレートが添えられていれば単なる偶然や作品の一部とは思えなくて残った緑色の薔薇を手にする。お互いに手に取った緑と紫の薔薇は薄暗い空間ではやけに活き活きと生命力に満ちたように見えて相手に視線を向けると『ご自由にお持ちください』の文字を指差して持って行くことを提案する。メモリの代わりに薔薇を携えた状態で机の横にあった青色の扉のドアノブに手を掛ける。だが押しても引いても開けることは出来なくて引っかかっているような感じからしても鍵がかかっているようだ。流石に生身では力業で開けることも出来ず仕方なく他所を見れば少し奥にもう一つ扉があることに気づく。そちらに近づいてドアノブに手を掛け力を込めると今度は簡単に扉が動いた。「翔太郎、こっちは行けそうだ」と声をかけこっそりと扉を開けていくと細長い部屋に絵が飾ってあってその先に頭のない青のドレスを着た像と床にきらり光る物を見つけ)

  • No.2965 by 探偵  2023-08-03 20:46:39 


そうだな、この色の薔薇がただの偶然で俺たちの前にあるとは思えねぇし…___あの像って上の階にあったやつだよな?ここにも展示してあんのか
(紫色の薔薇に緑色の薔薇、紫はまだ分かるとして緑色の薔薇なんて滅多にないものだ。この二色をここに配置したのは自分達二人と引き合せるためと考えた方が良いだろう。持っていこうという相手の意見に同意し胸ポケットに薔薇をさしておいた。相手は机の傍にあったドアに手をかけるがどうやら鍵がかかっているらしい、一旦ここは置いておきもう一つここから見えるドアへと向かう。こちらの方は鍵はかかっていなくてこっそりと動きはしているものの躊躇無く扉を開ける相手の様子に好奇心の方が勝っているのだろうと呆れ半分と可愛さ半分を抱きつつ相手が開けた扉から中へと入る。細長い部屋にはいくつかの絵画と先程も目にした像がポツンと立っていた。頭のない印象的なものだったが各所に展示してあるのだろうか。その像の傍に光るものを見つければ部屋の奥へと進む、どうやら鍵が落ちているようだ。不自然に床に落ちた鍵に先程見つけた鍵のかかった扉、きっとこの鍵があの扉を開くのだろうが薔薇といいこの鍵といいあからさまな置き方には何かしらの思惑を感じた。とはいえこれを拾わない手はない。軽くしゃがんで鍵を取ると立ち上がり手の中のものを見つめた。なんの変哲も無い鍵を見ていたからこそ、視界の端で動くものに反応が遅れる。僅かな違和感に顔をあげれば顔のない青いドレスを着た像がゆらりと不気味に一歩踏み出してきたのだ。息を飲んでいる間に像は両手を挙げ勢いよくこちらへ襲いかかってきてまだ固まったままの体についている紫色の薔薇に手を伸ばしてくる。ようやく息を吸い込み体を動かせば咄嗟にその場から飛び退いて像に背を向けると「走れフィリップ!」と無我夢中で叫び)

  • No.2966 by 検索  2023-08-03 22:05:11 


無個性というくらいだから沢山作られて居るのかもしれないね…っ! なんで動いて、っい゙!?、翔太郎、扉!
(細長い部屋もまた展示スペースのような間取りになっていて絵画と頭のない像が飾られている。相手も光るものに気付いたようで奥に向かいながらも改めて直立した像に目を向けた。鑑賞時の3体とタイトルを思い出すと量産されていてもおかしくないコンセプトだと思った事を口にする。奥の方にやってくれば光を反射していたのは鍵だと分かった。あからさまにもみえる配置に思う所はあるが「これでさっきの所が開けられるかもしれない」と一緒に鍵を見ながらちょっとしたゲーム感覚なのを隠さずに呟く。そんな中かつんと何かが動く音がして反射的にそちらに目を向ける。すると先程まで直立していたはずの像が一歩こちらに踏み出していてその挙動に目を見開く。更に何かを求めるように腕を伸ばしてくれば有り得ないはずの光景に完全に固まってしまっていたが相手の声で正気に戻ると促されるまま扉の方に駆け出す。理解不能な状況に頭はパニックだが対抗する手段がない以上逃げるしかない。ちらりと後ろを見れば変わらず像が自分達を追いかけていて伸ばした手がポケットに入れたままの緑の薔薇を掠める。その手が花弁を掴み引っ張られると数枚が散ってしまい同時に全身に痛みが走ると突然の事に悲痛な声をあげる。攻撃らしき物を受けてないのにと更に困惑は募るが何とか足は止めない。そのまま走りきって2人とも部屋を出ると直ぐに扉を閉めて入口を塞ぐ。どうやら扉を破る気はないようで足音が去っていきやがて止まったのを確認すると一気に気が抜けて扉を背にズルズルとしゃがみ込み息を整えながらも「なんだい、あれは」と思わず呟いて)

  • No.2967 by 探偵  2023-08-04 07:46:34 


分かんねぇ、でも俺たちを狙ってたのは確かだった……それよりフィリップ、さっきなんかあったか?足でも捻ったか?
(この未知で異様な空間でも楽しげに呟く相手に小さく笑みを浮かべたのも束の間、美術品に襲われるなんて到底思いもしないことが起こり対抗手段もないまま無我夢中で走り出す。相手は一瞬反応が遅れたがこのままなら捕まらずに逃げ切れそうで、必死に絵画を横目に走り抜けたが途中相手から悲痛な声が聞こえて血の気が引いた。それでも何とか走り切り、相手に言われるがまま扉を閉めればなんとかあの無個性から逃げられたようで、壁に手を付き必死に呼吸を整えながら暴れるような心臓をなんとかなだめていた。しかしそれよりも気になったのは先程の相手の様子で扉を背にしゃがみこむ相手に近寄るとこちらもしゃがみ相手の顔を覗き込む。何か目に見えない攻撃でも受けたのかと思ったがひとまず外傷は無い様子だ。念入りに相手の様子をうかがいつつ無事を問うがその間にポケットから顔を覗かせている薔薇の花びらが数枚無くなっている事に気がついた。先程瑞々しく生命力に溢れていた薔薇は僅かにその輝きを失っている気がする。観察するように緑色の薔薇に触れながら「花びらが……」と呟いていて)

  • No.2968 by 検索  2023-08-04 11:00:38 

いや、逃げている間に急に全身に痛みが走って…。本当だ、さっきの像に千切られてしまったのかな。…さっきの一心同体という言葉、もしかしたら本当にこの薔薇と僕の生命力みたいな物が繋がっているかもしれない
(何とか窮地は脱したが混乱は続いたままだ。美術品が動き出したのもメモリの力で操っていたからと言われると納得は出来るがそれにしては命が宿ったような動きだった。漸く呼吸が整ってきた頃、相手がしゃがみ込んで顔を覗き込みながら様子を聞かれるが、何か攻撃を受けた訳でも足を捻った訳でもなくて正に突然痛みが走ったとしか言いようがない状況を告げる。ふと相手の視線がポケットに向かうのを見ればこちらもそれを追うと最初に見つけた時よりも花びらの枚数が減り若干元気がなくなったように見える緑色の薔薇があった。先ほど追われた時に手が掠めて千切られたのかもしれない。相手が薔薇に触れると何故か薄っすら擽ったい感覚がする。花弁が減ったことと同じタイミングで感じた痛み、更にあのプレートの意味深な言葉が繋がれば全くもって現実的ではないがこの異様な空間ではあり得そうな仮説を相手の方を見ながら告げてみて)

  • No.2969 by 探偵  2023-08-04 12:34:55 


…バラとアナタは一心同体、か。さっきあの像が動き出した時も明らかに俺の薔薇を狙ってやがった。あいつが欲しかったのは俺達の生命力、つまり命なのかもな
(相手から体の様子を聞くがそれもまたなんとも不可解な内容だった。しかしここはもうメモリの力が及んだ空間だ、何が起こっても不思議ではないのかもしれない。相手の考察は筋が通っている気がする、現に自分もあの像に薔薇を狙われたのだ。この薔薇はこの世界における命そのものなのだろう。胸ポケットにさした薔薇を見やる、花弁の数には限度があって何度も触れられるとあっという間に茎だけになってしまいそうだ。退路がない以上は進むしかない、これからは薔薇を最優先で守る必要がありそうだ。漸く息も整ってきた所で立ち上がると相手の方に手を差し出し「立てるか?」と問いかけ相手を支えながら起こす。これ以上あの像に会わないことを願いながら先程の扉まで戻ると鍵を鍵穴へと差し込んだ。ガチャリと良い音が響いてドアノブが回る。一呼吸いれたあと、恐怖していても仕方がないだろうと思いっきり扉を開けて)

  • No.2970 by 検索  2023-08-04 15:38:58 

これから先細心の注意を払った方が良さそうだ。ああ、さっさとここを抜け出してしまおう__吊るされた男…この数字、さっきのダイヤルキーと桁が一緒だ。
(ハッキリとしたことは分からないが用心するに越したことはないだろう。数枚花弁を散らされただけであの痛みなのだ、全て花が散って手折られてしまったらどうなるかはあまり想像したくない。幸い痛みは長期的なものではないようで差し出した手を借りて立ち上がると改めてこの場を抜け出そうと決意を固めた。机の横にあった扉まで戻ってくきて鍵を使うと良い音が響いて相手が勢いよく扉を開ける。その先は広めの展示スペースのようで絵画や作品が並んでいてここだけ見ればやはり普通の美術館の中にしか見えない。先ほどの像の姿は見られないがこの奇妙な空間では何が起きるか分からない、さりげなく相手の手を取って繋いだまま部屋の探索を開始する。一番近い扉に近づいてみると四桁のダイヤルキーで施錠されているようでドアノブは動かない。何処かにヒントがあるかもしれないと少し先に進んでみると男が上からひものようなもので吊るされた絵が飾ってあった。何とも不思議な状況の絵だが男の服には5629と数字が描かれていて先ほどのダイヤルキーと桁が同じことに気づくとぱっと表情を明るくしてその情報を相手に伝える。「きっと暗証番号は5629だ」と話すと再び先ほどの扉に戻ろうとして)

  • No.2971 by 探偵  2023-08-04 17:25:45 


ん?「6295」じゃねぇのか?……っ、なにッ?!
(何かいるかもしれないと勢いよく開けた扉だったが先に見えたのは広い展示スペースだった。神経質になりすぎたかと思いつつ広い空間を壁で区切られた展示部屋を進んでいく。その間に相手から手が握られればしっかりと握り返す、いつまたあの像に襲われるか分からないのなら常に一緒に動ける状態の方がいいだろう。次の扉を見つけるがやはり鍵がかかっていて進めない。同じく鍵が必要なのだろうと周囲を歩き絵画を眺めていればやがて相手がひとつの絵の前で立ち止まった。悪趣味な絵だが吊るされた男の胸元には数字があり、それがダイヤルの桁数と同じことまではこちらも気がついた。しかし相手が口にしたのは別の数字で頭を捻る。目の前にある数字はどう見ても6295なのだが、他になにか捻りを入れなければならないのだろうか。頭にクエスチョンマークを浮かべながらも相手と共に進もうとした瞬間、吊るされた男の隣に飾ってあった赤い服の女の絵が音を立てて落ち、額縁に嵌っていたであろうガラスが割れる音がする。突然の事に飛び上がりそうになるのを堪えていたが、驚くべきはこの後だった。絵画の中にいたはずの女性が半身だけを絵の中から出し、這いずるようにしてこちらへ迫ってきたのだ。ダイヤルの扉への最短ルートを防がれてしまうがここは逃げるしかない「フィリップ!」と再び相手の名前を呼んで手を引きその場から走り始める。だが走り始めたのも束の間、交差路になっている場所に来れば次は緑の服を着た女が額縁から這い出てこちらへ迫ってきてルート変更を余儀なくされる。急カーブで絵画をさければ今度は脇道から青い服の無個性がこちらへと迫りきていて冷や汗が溢れだした。この広い展示スペースで今どれだけの美術品が動いているのだろうか。幸いこの部屋の通路は入り組んでいて美術品を交わし続ける事はできるがそのうち体力も尽きる、それに扉にたどり着いたとしてもダイヤルを入力する時間が稼げるかは微妙なところだ。そうとなればどちらかが時間を稼ぐしかない、繋いでいた手を離し相手のポケットに入っていた薔薇を手に取ると「俺が囮になるからお前はその間に鍵開けてくれ」と解錠を頼み、自分は宙に高々と二本の薔薇を掲げると「薔薇は俺が持ってる!取れるもんならとってみやがれ!」と叫び扉から遠ざかる方へと走り始めて)

  • No.2972 by 検索  2023-08-04 19:29:33 

っ、なんでこんなに数が多いんだい! 、分かった。僕の薔薇を頼んだよ。__ 翔太郎、開いた! 中は安全そうだから早く!
(手を握ったまま何故その数字になるかを解説しようとした最中、突如その隣の女性の絵が落ちてガラスの割れる音がした。それだけでも驚くが額縁から半身が出てきて腕の力でこちらに這うような動きで近付いてくると思わず息を飲んだ。手を引かれその女から逃げる様に走り出すがその先でも緑の女が額縁から出てきて急カーブをかける。更に入った時には死角にいた無個性が襲いかかってくれば半ば投げやりに叫んでいた。美術館を走ってはいけないとかそういうことは言ってられない状況だ。部屋の行動で何とか巻けてはいるが体力は減っていく一方だ。そんな状態で手が離され代わりに緑の薔薇を相手が手に取る。その行動と言葉ですぐに意図を察すると目を合わせて深く頷いた。危険だがこうでもしないと状況を打破出来ないだろう。予想通り相手が薔薇をかがげて走り出せば作品達はそちらに向かって追いかけ始める。おかげで扉までの道が空けばその隙を狙って近づき早速解除を試みる。逆さになった状況で6295なら元の状態になれば服の数字は5629だ。焦りで指先が滑りそうになるが慎重に数字にダイヤルを合わせていけばかちっという音が響く。扉を開けて中をチェックすれば小さな正方形の部屋のようで中に動き出しそうな絵画や作品の類はない。安全が確保できそうな部屋が出来れば入り込みやすく何時でも閉められるように扉を大きく開けた状況で大声で相手を呼んで逃げ込むように指示を出して)

  • No.2973 by 探偵  2023-08-04 20:38:26 


よしッ……うおおおおおおッ!!!
(二本の薔薇を持って走り始めれば美術品は相手には目もくれずこちらを追いかけてくる。やはり美術品達の目当てはこの薔薇らしい。挟み撃ちにならないよう気をつけながら曲がり角を利用して追いかけてくる美術品達をかわしていった。しばらくもしないうちに相手の叫び声が聞こえてニヤリと笑う、相手の導き出した答えは間違っていなかったようだ。この部屋の構造を思い出しながら走れば角を曲がった所で正面に相手が見えた。無事に開いている扉をみて安堵するもすぐ後ろには美術品達が迫っている。ここが踏ん張りどころだ、気合いと共に叫びながら足にさらなる力を込めて直線を走り抜けその勢いのまま扉の中へと飛び込んだ。素早く扉が閉められればしばらく扉が乱暴に叩かれる音が響くもそれが開けられることはない、無事に逃げきれたようだと大きく息を吐いた。乱れた呼吸を整えながら「よくやったぜ相棒」と健闘をたたえながら薔薇を相手のポケットに戻し肩を軽く叩く。部屋は小さな正方形で飾られている絵画は一枚だけだ。ただしその絵画は『決別』と題名が添えられたなんとも気の悪いもので勘弁してくれとため息をつく。だがその瞬間を狙ったかのように突然部屋の電気が落ちて真っ暗闇に包まれてしまう。今度は電灯の明滅ではなく灯りがつきそうな気配はない。思わず相手の肩を抱き寄せつつ辺りの様子をうかがう。しかし状況は変わりそうになく内ポケットに手を伸ばした。ハードボイルドな探偵として煙草を吸いたいところだが残念ながら吸えた事は無い。ただしライターだけは時折持ち歩いていてその理想像に時々自分を近づけてみることがある。今日はまさにそんな日で真っ暗闇から抜け出そうとライターを取り出すと辺りを照らそうと火をつけた。しかしその瞬間に耳を劈くような金切り声に近い悲鳴がそこら中から響いて、思わず顔をしかめて耳を塞ぎ)

  • No.2974 by 検索  2023-08-04 22:34:36 

君の作戦勝ちだ。 ひとまずここは襲われる心配は無さそうだけど…、停電? ッ…な、にこれ。 …君の付けた火を怖がっている美術品の声って事だろうね
(相手が部屋の中に飛び込んでくれば素早く扉閉めて入って来れないように押さえる。先程と同じく作品達は扉を開けることは出来ないらしい。ひとまず安全圏を確保出来たことに安堵の息をついては相棒と健闘を労っていた。薔薇も返して貰った所でこの部屋で唯一の絵画を見ていると突如部屋が真っ暗となる。今までと違って何も見えない暗さだが相手に抱き寄せられると何とかその存在だけ確かめることが出来て少しだけ安心する。相手に手を添えながら光が戻ることを待っていたが状況は変わらず、ガサゴソと何かを漁るような音が聞こえて一瞬ライターの火によって間近が明るく灯された。直後金切り声にも似た不快な声が部屋の各地から聞こえて思わず身を固めた。反射的に閉じた瞼を開くと部屋中に『やめろ』『こわい』『たすけて』と乱れた字で怖がるような内容の落書きがされていて目を見開き少し震えた声が漏れた。決別と書かれていたプレートにも『や め ろ』という文字に変わっていればその異常さに眉を寄せる。こうなったのは相手が火をつけてから。絵画などが燃えやすい紙に書かれていることを考えればこの文字の主に検討はつくもこの美術館の作品には命が篭っていることを証明しているようであまり宜しくない気分だ。苦々しく呟いているとカチッと先程逃げ回った広い部屋の方から何かが作動したような音が聞こえた。ここが行き止まりであった以上再びあの部屋から先に進むルートを探さないといけないだろう。「…行ってみるかい?」と扉の方に視線を移してから相手に戻すと声を掛けて)

  • No.2975 by 探偵  2023-08-04 23:36:01 


ったく、冗談キツイぜ。絵画は火が怖いってとこか……ここにいつまでもいるわけにはいかねぇしな、慎重にいくぞ
(金切り声が反射した後再び部屋に電灯が灯る。照らされた部屋中には子供が書き殴ったような字で悲痛な文字が浮かび上がっていて、その不気味さには息が詰まった。先程からこちらが驚かされてばかりなのに『やめろ』とはどの口が言っているのだと文句を言ってやりたい気分にかられつつ、相手に返事をしながら項垂れてため息を吐く。この美術館の中では当然のように美術品が動き、命を狙ってきて、まるで生きているかのように振る舞ってくる。そして今やそんな異常事態を当たり前だと受け入れそうになっているのも恐ろしい。いつどんな方向から何が襲い来るか分からない状況に長い長い息を吐くしかなかった。だがどん詰まりのこの部屋でいつまでも止まっている訳にはいかない。どこかの扉が開いたのなら恐らくそれが次に行くべき場所だろう。頷き返せば扉の前にたち、向こう側の音に耳をすませてみる。特に物音は聞こえずゆっくりと慎重に扉を開けた。左右を十分に確認してから外に出るがあんなにいた女性の絵画と無個性は忽然と姿を消して部屋はシンと静まり返っている。その代わりに扉を開けたすぐ側の壁には赤文字で『火気厳禁』から始まり、美術館内で火を扱わないように注意書きがきっちりした文字で並んでいた。これも先程の部屋に入る前にはなかったものだ。さらには『もし当館のスタッフが火気の使用を発見した場合』と肝心な所で文字が切れていて不安を煽ってくる。軽く息を吐いて気にしないように目を逸らしつつ音が聞こえた方へと進む。やがて扉を見つけドアノブを回してみれば素直に扉は開いて「いくぞ」と声をかければ次の部屋への扉を開き)

  • No.2976 by 検索  2023-08-05 13:06:20 

万が一の対抗手段には出来そうだね。 分かった __ ここは安全そうだ、あれは…! やっぱり、翔太郎はコレが何か知っているかい? これはミルクパズルといって絵柄のないジグソーパズルなんだけど、色味の情報がない分集中力が試されて凄く面白いんだ。あの場所に居た時もたまにする事があって、え、
(まるで美術館の中全体が生きているような出来事の数々に翻弄されるばかりだ。だが火を怖がるという情報は何かに使えるかもしれない。敵地の中で無闇矢鱈に使うのはリスクが高いが窮地を乗り越える手段として覚えておくべきだろう。こちらの言葉に頷くと扉越しに耳を澄ませて慎重に開きながら様子を伺う。先程の騒動で火を怖がったのか絵画と無個性は姿を消していてひとまず安全そうだ。よっぽど警戒しているのか火気厳禁の旨と使用した際の不吉な事が壁一面に記されていて相手と共に小さく息を吐いた。普段なら未知のことや予測不能な事に興味惹かれがちがこうも一方的に巻き込まれるのは何時ぞやの廃ホテルのアトラクションにずっと乗せられているような気分だ。通りかかった鏡に写る二人の目が真っ黒に塗りつぶされていた事には気づかないフリをして解除された扉を抜けて次の部屋に進む。その先はまた曲がり角のある細い廊下のような場所で壁にまた幾つか作品が展示してある。その一番奥に見知った物を見つけると真っ先に駆け寄って作品名を確認する。それが自分のモノと一致していると口元を緩めて置いてけぼりにした相手に有無を言わさず解説を始める。まさかこんな所で見かけるとは。そんな興奮に手振りを交えながら話をしていると伸ばした手が何かに当たる。思わず言葉を止めそちらを向くと自分と同じくらいか少し下くらいの金髪の女の子が尻餅をついていて思わず目を瞬かせる。もしかしてメモリの範囲内に迷い込んでしまった子だろうかと推測すると「ごめん、まさか人がいるとは。立てそうかい?」と手を差し伸べる。彼女もまたびっくりした様子だったが迷いがちにこちらの手を取って立ち上がり自分達を交互に見ていて)

  • No.2977 by 探偵  2023-08-05 14:16:49 


お前こんなパズルやったことあんのか?絵柄がちょっとずつ完成すんのが面白いもんだろ。……、もしかしてお嬢ちゃんもあの美術館にいたのか?
(ここにある美術品達は不安を煽るのが実にうまいらしい。薄暗い空間に飾られる絵、それらはいつ動き出すかも分からない。通路の奥に無個性を見かけて身構えるがそれは動き出す事はなく、襲ってくるものと来ないものの見分けがつかないという点でも神経はすり減らされていく。さらに通りがけに掲げられていた鏡を見れば二人の目は黒く塗りつぶされていて地味な嫌がらせにまた軽く息を吐いていた。ようやく広い部屋を抜け細い廊下へとやってくると相手は何かを見つけたようで駆け出してしまう。この空間で離れ離れになるのはまずいとすぐに追いかけて隣に並べば、相手が見ていたのは何も描かれていない真っ白な絵画だった。正確には白の上に線が走っていて相手曰くこれはミルクパズルというらしい。相手は興奮気味にこのパズルの魅力を語り始めるがこちらは難色を示す、形だけで進めるパズルにはあまり魅力を感じられなかった。絵柄あってこそだと返事をしながらその絵画を眺めていれば突然相手の言葉が途切れ何かが落ちるような音がしてそちらへ目を向ける。そこには尻餅をついた金髪の女の子がいて思わず目を見開いた。まさか自分達以外にも人がいたなんて。女の子は警戒しているのか交互に二人の顔を見ていて相手と並び立つとなるべく優しい声で女の子に話しかける。見た目でいうと大体相手と同じような年頃だろうか。美術館という言葉に心当たりがあるのか反応を示した女の子に「俺は左.翔.太.郎.、こっちはフィリップだ。俺達この美術館に閉じ込められちまったみたいだから出口を探しててな」と自己紹介と現状を説明すれば、また女の子はハッとしたような顔をして『外に出たくて、それで……誰か居ないか探してたの』と恐る恐る口を開く。どうやら彼女も自分達と同じ立場のようだ。美術館は二人の貸し切りかと思っていたが、あのおじいさんが孫でも呼んでいたのかもしれない。困っている女の子がいるなら助けないわけにはいかない「俺達と一緒に行かないか?いいだろフィリップ?」と相手の方を見て同意を求め)

  • No.2978 by 検索  2023-08-05 15:20:11 


ああ、勿論。こんな所に一人でいるよりも皆で行動した方が安全だ。 えっと…君の名前は? …メアリーか、じゃあ宜しく。
(立ち上がった彼女が警戒するように二人を見ていると相手が優しく声を掛ける。自己紹介と状況説明をすればどうやら彼女も同じ状況のようで恐る恐るといったように言葉を紡ぐ。先程の件だって2人だからこそ何とかなったが女の子一人でこの美術館を進んでいくのはどれだけ怖いことか容易に想像がつく。勿論相手の意見にイエスで返すとこちらもなるべく優しい調子で話しかける。誘われた彼女は目を瞬かせていたが直ぐに小さく頷いた。ひとまず共に行動する為に相手の名前を聞けば『メアリー…』と返事が返ってきた。名前を呼びながら改めて言葉を交わすとその表情は嬉しそうな笑みに変わって素早く手を取られると軽く握手をするような形になりながらも『よろしく、フィリップと翔太郎。』と言葉が告げられる。どうやら随分と人懐っこい子のようだ。新たなメンバーを加え探索が再開されると廊下に薔薇を手に入れた時の物と似たような花瓶の乗った机を見つける。中は何やら液体に満たされているらしい。ふと同じ迷い込んだ人物なら彼女も薔薇を持っているのだろうかと「メアリーも薔薇を持っていたりするのかい?」と問えば『薔薇…、あ!』と少し考えるような仕草の後、綺麗な黄色の薔薇を見せてくれて)

  • No.2979 by 探偵  2023-08-06 00:00:40 


よろしくなメアリー。メアリーの薔薇は黄色か、俺達のは地味な色だからこんなかじゃ一番あか……
(相手が断るはずないことは百も承知だったが、彼女をより安心させる為にも同行の許可を取る。当然答えはイエスだ。メアリーからも戸惑いがちに肯定の返事が返ってくるもその表情はすぐに嬉しそうな笑顔に変わる。ここまでひとりでこの場所を彷徨っていたのなら相当心細かった事だろう、なんとしても三人で無事にここから脱出しなければならない。三人で歩き出せば彼女から先程の戸惑いの表情は無くなって明るい顔で会話に加わっている。その中で見せられたのは黄色の綺麗な薔薇だ、どうやら廊下にある花瓶から薔薇を取ったようだ。あれが彼女の生命力を輝かせるものなのだろう。自分の紫色の薔薇を指さし彼女の鮮やかな色の薔薇を褒めようとしたが、その前に彼女は『わぁフィリップの薔薇は緑色なんだね!』と遮るように声をあげる。同世代の相手の方が話しやすかったのだろうが、相手に一直線な雰囲気になんとなく胸がざわついていた。そうして進んで行けば正面に左右の分かれ道と一枚の絵画が見えてくる。分かれ道のちょうど間に掲げられた額縁の下には『嫉妬深き花』と題名のプレートが掲げられているがそこにあるのは茶色一色の絵で首を傾げていた。分かれ道の左右どちらの道の先にも扉があるが左の方は扉に鍵穴が見えて、あそこも鍵がかかっている可能性が高い。一方右側の扉は鍵穴は見当たらずあちらの方がすんなり開く確率が高そうだ。「こっちから先に見ようぜ」と声をかけ右の道を進み扉に手をかけると案の定すんなりとドアノブは回り、そこを開けて中へと進んで)

  • No.2980 by 検索  2023-08-06 09:45:56 

ああ、僕も緑色の薔薇は初めて見たよ。__随分と可愛らしい部屋だね、さっきの絵画や像とは大違いだ。
(相手の声を遮るように彼女が声を被せて自分の緑の薔薇を熱心に見ていた。一瞬不審に思うも相手の紫の薔薇よりも緑の薔薇の方が物珍しいのだろうと解釈すれば口元に軽い笑みを浮かべながら返答した。軽い会話をしながら進めば1枚の絵画を挟んで分かれ道となっていてそれぞれに扉がある。これまでの事を考えれば鍵穴がある方は鍵が必要なのだろうと思えば相手の判断に頷いて右の道に進んで扉を開ける。扉の先はまた正方形の個室で可愛らしい兎の絵画と置物が並べられていた。先程の像や絵画と違ってこのウサギが動き出す可能性は少ないだろうと思えば部屋内の探索を始める。本棚に立ち寄って『心壊』というタイトルの本を読んでいると『フィリップ見て見て! 可愛い』とメアリーがウサギの置物を腕に抱えて見せてくる。子供っぽく見せてくる金髪の可愛らしい彼女と赤い目のウサギの置物は客観的に見ても似合っていて目を細めて笑い「ああ、凄く可愛いと思う。翔太郎もそう思うだろう?」と相手に話を振って)

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