検索 2022-07-09 20:46:55 |
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短所を治す?………、ふざけやがって。つまりお前の検索癖や没頭癖が短所として治療されたってことか?その彼女がどんな思考を持ってるか知らねぇが、俺はそういうとこも含めたお前と一緒に居てぇんだよ。……お前の目が好奇心で輝かねぇなんてありえねぇ
(何も聞きこぼさないようにと集中していたが相手の外出時の行動は実にシンプルなものだった。そして引っかかるのは一点、女性と接触した話。奇妙な声かけに眉を顰めているとその時に貰ったであろうビラを受け取りそちらへ目を落とす。読み進めていくうちに湧いてきたのは怒りの感情だった。あの時こちらが暴走特急になるのを怒ったのは事実だが、それを短所なんて表現されるのは気に食わない。それにそもそも人には短所があってそれを治すべき時があったとしてもこんなふうに丸ごと奪ってその人を変えてしまうなんてありえない話だ。徐々に積み重ね少しづつ変化していくべき人の歴史を捻じ曲げるような行為に怒りを隠しきれず手に持っていたビラをぐちゃりと握りつぶした。相手が今回の件で自分の癖を直したいと少しでも思ったのかもしれない、それは大いに結構だが検索に没頭するのは相手の短所ではなく個性だ、それを奪われたままにはしておけない。相手の頬に手を添えじっと瞳を覗き込む。いつも好奇心で輝くそこを愛おしく感じているのだ、それが失われるなんてありえない。取り戻さなければ。椅子から立ち上がると「その彼女にどこであった?」と元凶に接触しにいこうとして)
たぶん、彼女は短所が無いことが良い子だと言っていたから…。 …一番近くにいる君が許容して望んでくれるなら僕も君の好きな僕を取り戻したい。 文具店のある通りの入口辺りだ、他の人にもビラを配っていたようだから今もいるかもしれない
(ビラを見ていくうちに相手の表情が怒りに変わっていくのが分かる。干渉の効果なのか短所を無くすことが正しいという思想に違和感は持てず変わったらしい自分の性格や性質が分からないでいる。実感は湧かないが知育菓子の検索にあそこまで熱中していたのに今はそんな気が起きない辺り何かを突き詰めたいと思う意欲や性格がまるごと短所として消されたという推理は当たっていると思えた。今回の件でもこれまでも検索癖や没頭癖で迷惑や苦労を一番掛けているのは相棒でもある相手だ。それなのにその短所が無くなったと知ればこうして怒りを顕にして元の自分を取り戻したいと言ってくれる姿に植えつけられた価値観が揺らぎはじめる。そんな中で頬に手を添えられ真っ直ぐな目がこちらを覗く。静かな色の瞳で見つめ返していたがいつの日かメモリの影響で目が見えなくなった時と同じようなことを言われると僅かに目を見張る。だが自分の中の答えは直ぐに決まった。変わる前の自分が短所を何とかしたいと少しでも考えたのならきっとこれから続く相手との関係の為だろう。だけど相手がそんな自分でも許容して望んでくれるというのなら、彼女が語る嫌われなくて迷惑をかけない良い子よりも目の前の相手が一緒に居たいと言ってくれている自分でありたい。そうなればやることは一つだ。立ち上がった相手に彼女に会った場所を伝えると「僕もついていく」と後に続いて)
良い子が隣にいたって張り合いねぇし、隣にいるのは検索馬鹿じゃなきゃな。よし、……あぁ、彼女からお前の大切なもんを奪い返しにいくぞ
(知らないものを見つける度に輝くはた迷惑で、しかし愛おしい目。頬に手を添え真っ直ぐ見つめればそこは僅かに開かれて、続いた言葉には口角をあげた。おそらくここまで人の根本を変えてしまえるのはこの街でメモリの力だけだろう。相手はその影響下にあるはずで、短所をなくすと声をかけてきた彼女の思想に捕われてしまっているはずだ。しかしそんな中でも、相手が選び取ってくれるのはこちらの手なのだ。メモリで歪められた正しさよりこちらの言葉を選ぶ事実に心が満たされるものがあって、同時に必ず彼女に短所と切り捨てられたものを取り戻さなければと気合いが入る。いつもの調子で相手を揶揄うよう返事をし、居所を聞けば早速とガレージを出ていこうとするがその前に相手から一緒にと声がかかる。それに強く頷いて返事をすれば連れ立って階段を上り、ハットを被って事務所を後にした。彼女の押し売りの善意にはっきりとノーを突きつけてやらなければ。目的地へ真っ直ぐ歩いていくと彼女は相変わらず同じように道行く人に声をかけビラを配っている。遠目で一度立ち止まると「彼女であってるか?」と相手に声をかけて)
__ああ、彼女で間違いない。…!追いかけようか
(自分の言葉を聞いた相手の口角が上がる。今までも散々相手を巻き込んできてこれからも巻き込むであろう悪癖すら大切な物だと断言してくれて即座に取り戻そうとしてくれるのが素直に嬉しくてこちらも緩く笑みを浮かべて頷く。そもそもこの相棒が欠点程度で人を嫌いになるほど懐が狭い人間ではないことを忘れていた。階段を上り相手がハットを被れば共に事務所を後にして目的地へと向かう。通りに近づけば例の彼女がビラを配っていて話した女性だと答える。大抵の人はビラを受け取らずに通り過ぎているが男性がその声掛けに立ち止まる。するとすかさず彼女が男性に話しかけて一言二言話したと思えば男性の頭に手をかざしてその部位が仄かに発光する。男性は晴れやかな表情になって立ち去っていくがアレが自分も受けた行為なのだろう。早速話しかけようとするがその前に彼女はまだビラが残っているにも関わらず役目を終えたとばかりに撤収を始めて何処かへ歩き始める。ここで見失うと次に彼女に会えるのがいつか分からない。相手と目を合わせてこっそり話しかけると尾行を開始して細い路地に入っていく彼女を追っていき)
やっぱりメモリ使ってるみたいだな……あぁ、後を追うぞ
(目線の先にいる女性が相手に接触した彼女らしく観察していれば、興味を持った男に話しかけ彼女は男に手をかざす。すると掌が仄かに光って眉を顰めた、注目していなければ分からない程の光だが人の体が光るのはそもそもおかしい。加えてどこか晴れやかに場を去っていく男は『豹変』とも言える足取りで去っていく、相手と同じく短所たる何かを根こそぎ奪われてしまったのだろう。彼女が街を泣かせるメモリを使っているのは間違いなさそあだ。街中でああやって立ってビラを配り、手をかざすといういとも簡単な行為で人の本質を奪ってしまうとはなかなか厄介な能力だ。表立っていないだけで被害者の数は多いだろう。これ以上彼女に街を泣かせるわけにはいかないと近づこうとしたが、彼女はこの場を去っていってしまう。当然ここで見失う訳にはいかない、相手も同じ考えのようで頷き返すと気づかれない位置から尾行を開始する。彼女を見失わないギリギリの距離を保ちいつでも物陰に入れるよう周囲を観察しながら後をつけていって)
…ここが目的地のようだ。 …っ、君に取られた物を返して貰いにきた。
(人ならざる力を目の当たりにすればそれがメモリの力であるのは歴然だ。短所を無くすという一見すれば良いことに思われる能力も人の性質を大きく変えると思えば悪質には違いない。この街の探偵としても何とかしなければ。相手と目を合わせてから尾行を開始して彼女の足取りを追う。そうしてたどり着いたのは異様な雰囲気を感じる建物だ。入り口に設置された掲示板には幸せや救いなどと言った言葉が並び微かにお香のような匂いもする。更に奥に入っていく彼女を追ってこっそりと敷地内に侵入してみると急にこちらを振り返って『わざわざ新しい人を紹介しに来てくれたのかな』と今の状況に似合わない優しい笑みで話しかけられる。いつから気付いていたのかと驚く気持ちはあれど本題を告げれば彼女は心底不思議そうにそして何かを見透かす様に『何で?欠点なんてない方が皆幸せに平和に過ごせるじゃない。君も今のままの方が誰にも迷惑をかけない、罪を重ねないで済むんだよ』と語る。罪、あの場所で言われるがまま実験に没頭してメモリの効能を求めてしまったこと。彼女の身体が仄かに発光して上位の存在が教えを授けるように微笑まれるとそれが正しい事のような気がして「…いまのまま、」とまた視線を戸惑いがちに揺らしていて)
罪だと……人の短所だってそいつを形作る個性だ、それを根こそぎ奪われちゃそいつがそいつでなくなっちまう。人の本質を奪って歪めて罪を重ねてんのはあんただ!……こいつは一回興味持っちまったら満足するまで止まらねぇし、人の事巻き込んで好き勝手振り回す検索馬鹿だけどな、迷惑なんて思ってねぇよ。俺はこいつのそんな馬鹿に付き合うのが気に入ってんだ。だから…返してもらうぞ
(尾行してたどり着いたのは如何にも怪しい雰囲気の建物だ。思考を霞ませそうなお香の匂いになるべくそれを吸い込まないようにしていれば突然彼女が振り返って目を見張る。どうやらつけていたのがバレていたようだ。不気味に優しい笑みを浮かべる姿と対峙していれば相手から本題が切り出された。しかし彼女は動じることなくこちらの要求を涼しい顔で躱して逆に相手を説き伏せるようなことを口にした。同時に彼女の姿が仄かに光る、メモリの力を使ったのだろう。呼応するように相手の言葉は途切れて視線を戸惑わせる。こちらはそのやり取りをみてピクりと眉を動かしていた。短所は千差万別で一般的には直した方が良いものだ、しかしそれを罪とまで表現する彼女にまた怒りが湧き上がる。惑う相手を支えるように背中に手を回し、一歩前へと躍り出る。そして彼女の考えを真っ向から否定すると真に罪を重ねる人間に人差し指を向けた。そして続いたのはごく個人的な話、彼女の想定する迷惑をかけられる側の人間から明確な否定の言葉を突きつけてやる。誰が罪を数えるべきか、そんなもの明白だ。指さしていた手を差し出すように変えると「あんたの持ってるメモリ、渡してくれ」と彼女へ告げて)
翔太郎…、こうなったら力づくでも彼女を止めるしか無さそうだ。行けるかい?相棒
(惑わせるような言葉と人の智を超えたような光に本当に彼女の考えを否定していいのかと固めた決心が揺らぐ。何も言えないまま立ち尽くしているとふと背中に手が回され一歩前に出た相手に目線が向かう。そしてきっぱりと彼女の考えを否定する姿に段々と迷いは晴れていく。そして誰よりも自分を知っていて近くにいる人物がありのままで良いと言ってくれているのだ。自分の事を微塵も知らないような人にこのままが良いと言われる筋合はない。真っすぐと罪を突き付ける姿に強張った口元を緩めて名前を呼んだ。真っ向から思想を否定され、手に掛けた人物もメモリの影響下から脱しようとしているのを見れば穏やかだった彼女の笑みは引きつったようなものに変わる。更に相手からメモリを渡すように言われると『渡すわけにはいかない、私はこの力で人々を平等に幸せにするの!』と大声を上げ【Correct】のウィスパーボイスと共に背中にメモリが吸い込まれていくと異形の怪物へと姿を変える。こうなれば平和的解決とはいかないだろう。緑のメモリを懐から取り出せば大切な相棒の方を向いて声を掛けて)
あぁ、もちろんだぜフィリップ。変身ッ!
(相手の背中を支えながら彼女を真っ向から否定する。視界の端で惑っていた相手の目から迷いが晴れてこちらを呼ぶのが聞こえると目線と笑みとを向けた。今の二人にある全てのものはこれまで共に築いてきた大切なものだ、例えそれが喧嘩の種になったとしても。それを彼女の思想を押し付けられる形で奪われるわけにはいかない。彼女が押し付ける平等な幸せなんてこの街に歪みを産み誰かを泣かせるだけだ。彼女の姿が怪物へと変わる、この世を救う使いのつもりなのか正しさへ導く巫女のような姿をしている。彼女の導く道を行くつもりはない、かけがえのない相棒から声をかけられれば準備万端だとニヒルに笑いながらドライバーを腰にあてて紫のメモリを構えた。相手の意識が転送されるのを感じればドライバーを起動し緑と紫の装甲を纏う。軽く構えたあと怪物へと迎えば辺りに漂うお香のかおりがより強くなり、こちらへ手を伸ばされたと同時に体が仄かに光るのを見れば咄嗟に身をひいた。怪物になっても能力は継続といったところだろう。「直接触れなきゃ問題なさそうだな」とボディサイドのメモリをメタルへと変え、メ.タ.ル.シ.ャ.フ.ト.で連撃を加える。手が届かなければ怪物も攻撃しようがない、続けざまに攻撃を加えればついに怪物は膝をついて「決めるぞ!」と相手に声をかけ)
ああ、これで終わりだ!__ これで一件落着かな。また通報…このスモーキーでウッディな匂いは白檀のお香っぽいね、何処が発生源だろうか。
(長所も短所も全てひっくるめて二人で一人である相棒と目を合わせ笑みを向けるとそれぞれのメモリによって身体も一つとなる。巫女のような姿のド.ー.パ.ン.トと対峙すると彼女は早速身体を発光させながら近づいてきて相手の判断によって後ろに下がる。これまでの様子を見る限りでも能力の発動条件は直接触れるか漏れ出た光を直視することだろう。相手の言葉に同意を示すとボディサイドがメタルに変わり中距離を維持しながらシャフトを振るうと風によってお香の匂いを払いながらも連撃を与えていく。やがて急所を狙うような攻撃に化物が膝をつけば相手の呼びかけに合わせてこちらも怪物に宣言をすればマ.キ.シ.マ.ム.ドラ.イ,ブを発動させ旋風を纏ったメタルシャフトを連続で叩き込む。最後に強力な一撃を叩き込むとド.ー.パ.ン,トは大きく吹き飛ばされ女性の姿へと戻る。地面に排出されたメモリが砕け散ると自分の中でも押さえ込んでいた物が弾けたような解放感がした。変身を解除して立ち上がるとメモリ犯罪を止めることが出来たことに安堵の息をついて相手の方を見て声を掛ける。いつものように警察に通報しようかと告げようとしてふとお香の匂いを感じればその動きを止める。空気を深く吸ってその匂いを確かめれば以前調べた匂いの知識から近しい物を口にする。興味惹かれるまま推測を重ねてベラベラ語るその瞳は好奇心に輝いていてそその根源を探ろうと施設内に入っていこうとして)
あぁ、とりあえずジンさん呼んで、……って、待て待て馬鹿ッ!!
(彼女の嫌に纏わりつくような思考を振り払うように旋風を纏った必殺の一撃を叩き込んでやれば、怪物の体は宙を舞いメモリが飛び出せば彼女は元の姿へと戻った。同時にメモリは砕け散る、これで彼女の能力を受けた人々も元に戻るだろう。もちろん相手を含めてだ。変身を解除しこちらへ声をかける相手の方を向く、今の所目立った変化はなくてひとまず相手の言うように警察へ連絡しようと同意していた。しかし相手は突然動きを止めて不思議そうに見つめていれば途端にお香の匂いについて語りだし目をキラキラと好奇心で輝かせて、その一連の変化に思わず目を奪われてしまった。知らない事に無関心な態度をみたからこそ興味惹かれるものへ一心に向かう姿が眩しくてより愛おしく思える。やはり自分の相棒は、恋人は、こうでなくては。だが相手はこちらが目を奪われている隙に明らかに怪しい施設へ突っ込んで行こうとして叫び声に近い声をあげながら慌ててその腕をひっつかむ。元に戻ったのはいいが全く懲りていないようで「戻って早々これか!!」と思わず突っ込んでいて)
うるさいよ、翔太郎。だってこういう所も含めて好きと言ってくれたのは君だろう?
(何故か相手が何も言わないことをいい事に好奇心と機智に目を輝かせながら未知のことへの探求を始める。メモリの支配下にある時に無理や我慢をしている自覚は無かったが押さえ込んでいた物が無くなった分心が弾むようでもあった。匂いの元を辿ろうと施設の内部に向かおうとすると叫び声に近い声と共に腕を掴まれて阻まれる。振り向いた相手にツッコミを入れられるが喧嘩とメモリ騒動の後では何処か馴染み深いやり取りのように思えて思わず口元が緩みかけながらも言葉を返す。傍から見れば怒られているようにも思える反応だが今回の件も含めて相手の本心を知った今、もう変な気を起こしたり遠慮したりする必要はないのだ。相手の元に近づくように戻ってくればすっかり調子を良くして得意げな笑みを向けながら確認をとるように問いかけ)
そりゃ言ったし間違いねぇけど……なんでもかんでも許すと思うなよッ!ったく、まだまだ俺がお前を止めなきゃなんねぇみたいだな
(相手の好奇心に輝く目は必ず取り返したいと誓ったものであり、知識欲を爆発させ暴走するところを含め丸ごと相手のことを好いているのは確かだ。つい先程それを言葉にして啖呵をきったところ、となれば今まさに知識欲を爆発させようとしている相手を叫んで止めるのは矛盾した行為だ。相手もそれを分かっているのだろう、得意げな笑みを向けてきて言質を取ったばかりの言葉を繰り返されれば反論も何も無い。言い淀むように言葉がしぼんでいくが、検索癖を個性だとはいったもののこのままでいいかとはまた別の話だ。暴走の結果があのお菓子の山と今しがた危険な場所に突っ込んでいうとした行動だ、釘を刺すようなことをいいながらやり場のない気持ちをこちらに近づいていた相手の頬を両手で軽く潰してやって解消していた。周囲にはお香が漂っていてあまり長居するべき場所ではない、警察を呼ぶのと他に自分達にはやるべき事がある。両手を相手の頬から離してやりつつ呆れたような、しかし幸せを含んだ言葉の後に「さて、早く帰ってお菓子全部食べちまうかと」と笑みを向けて)
(/お世話になっております!そろそろ場面切り替えかと思いお声がけさせていただきました。喧嘩からの検索くん最大の個性を奪われて戸惑うといった違う種類のシリアスな空気を味わえてピリッとしたやりとりを楽しませていただきました。犯人の興した新興宗教はまたなんらかの形で活用してもいいかもしれませんね…!シリアスの中でも結局甘い探偵もできてニヤニヤしながらやりとりさせていただきました。今回もありがとうございました!
次の展開ですがどのようにいたしましょうか?こちらは以前あげさせていただいた夜の美術館に迷い込むホラーチックな話、子供が探偵に弟子入りしようとする話、あとはプールか海に泳ぎに行く話が良いかなと思っておりました。検索様はいかがでしょうか?)
ふふ、君がいるから思う存分気になったことに没頭出来るんだろうね。ああ、今度はコーヒーでも入れてあの甘さと戦うことにしよう
(どうやら好奇心旺盛である事とそれで暴走した結果を全て許すのは別問題らしい。両手で頬を軽く潰されて呆れ混じりの言葉が告げられるがその過程で怒られたり喧嘩になったりしても最終的にはこの甘い相棒は許してくれるんだろうなと変な確信があって思わず笑みが零れた。元々の性質に加えて危険な状況に踏み込みそうになっても相手がこうやって必ず引き留めてくれると思ってるからこそ物事に没頭し突っ走ることが出来るのだと嬉しそうに語る。頬から手を離されるとまだ残っている知育菓子の対処方法について提案しながら帰路について)
(/こちらこそ大変お世話になっております。いつもと違う検索と違和感を拭えない探偵君でとても楽しい時間を過ごさせて貰いました!当社比ダウナーな検索と女性に対して熱く個性を大切に思って主張してくれる検索君がとてもかっこよかったです。ありがとうございました。
次の展開ですが夜の美術館に迷い込む話が興味あります!警備の依頼か検索の興味の対象として美術館を訪れたら出られなくなって…みたいな感じしょうか?もし某フリーゲームを御存じでしたらちょっぴりその要素を加えてもいいかなと思っております)
(/上の方は区切りが良さそうですのでこちらだけ失礼します!
美術館の話ですがまさにその某フリーゲームをベースにした話を考えておりました!検索くんが興味を持って美術館へ行き、異空間へ迷い込んでしまって不気味な美術品に追われながら検索くんと同じくらいの年の金髪の女の子に出会って…みたいな流れを考えていました。検索くんを赤薔薇、探偵を青薔薇っぽい立ち回りにしてはいかがかなと!メモリの方はVメモリと同じく物に入ってしまったパターンで、黄色薔薇の絵とメモリが作用してしまったという道筋で考えておりました。もし検索様が入れたい内容などあればお聞かせください!なさそうならばいつも通り流れで進めていってしまいましょう。)
それにしても美術館を貸し切りとは凄く贅沢な御礼だね、それも風.都.の中で一番乗りだ。
(短所と称した人の性格を奪われる事件から数日後、残った知育菓子と事務作業が片付いた事務所に年老いた男性の依頼人が訪れた。依頼自体は男性の持ち込んだこの街にゆかりのあるらしい美術品についての情報が知りたいというもので地.球.の.本.棚を使えばすぐだった。ものの数十分で解決したこともあり満額の依頼料を貰うのを相手が遠慮していると美術関係者の男性がその代わりの謝礼として提案したのがこの美術館への招待だった。数日後に風.都.で初めて開催される画家の展示会が行われるらしく、閉館後でも良ければ先行して鑑賞しても良いとのことだ。初めて聞いた画家の名前と美術品に興味惹かれ当然その招待を受けると事務所を閉めた後に向かう約束をした。外も暗くなった頃美術館を訪れると依頼人だった男性が迎えてくれて中に案内される。展示会と聞いてこじんまりした物を想像していたが最近注目を浴びている画家のようで美術館のフロア全体を貸し切って作品が展示されるという。まだ開催に向けて準備があるからという男性と入り口で別れると展示スペースに足を踏み入れる。広い館内には画家の作品が展示してあり当然のことながら自分たち以外誰もいない。物珍しい景色に上機嫌に言葉を語りながら作品を鑑賞していき)
(/なるほど、とても良いアイデアですので是非そういたしましょう!せっかくですので異世界に迷い込んでからはメモリが起動できないorメインメモリが薔薇に変化みたいな形でガシェットの使用や変身が真相がわかるまで何故か出来ないみたい状況だと緊迫感もあって楽しそうかなとも考えました。ひとまず上記にて導入の方回させてもらったので不気味な美術館を楽しめたらと思います!)
結局めちゃくちゃいいお礼貰っちまったな……にしても絵だけじゃなくてオブジェとかアクセサリーも作っちまうなんて多彩だな
(知育菓子をコーヒーと共に流し込んでガレージに散らばった数々のお菓子を片付けて数日、この事務所にやってきたのは一人の老齢の男性だった。彼の依頼は鳴.海.探.偵.事.務.所.とかなり相性が良くあっという間に依頼は解決して、依頼料を満額払おうとする男性の願いを断る方が大変だったくらいだ。その代わりにと招待されたのが開催前の美術館、相手が興味を持ったのと貸し切りなんて滅多にない機会だからと有難くそのお礼を受けたものの、正直な話でいえば美術品に興味はあまりなかった。しかし実際に訪れてみれば小難しい絵は少なく鮮やかな色使いで目を惹かれるものばかりで、しかも作品は絵だけではなくあらゆる種類の美術品が存在している。内心乗り気でなかった心は美術館に二人っきりという特殊な空間も相まってすっかり上機嫌になっていた。相手も凡そ同じような状況のようで楽しげに作品に目を向けている。軽い気持ちで受けたものだったが結局は労力以上の対価をもらってしまっている気がする。頭のない三体のドレスを着た像を眺めた後に目線をあげれば、奥の方に壁で囲われたスペースがあり巨大な絵がちらりと見えて「すげぇな」と思わず呟き)
(/変身できちゃったら力技で突破できちゃいますもんね。ぜひぜひメモリとガジェットは封印される方向でいきましょう。メモリが薔薇に変化してしまうというのがとても元ネタに沿っていて素敵ですのでぜひそうしましょう。メモリも使用者と一心同体ということで……それでは美術品の数々に追われながら緊迫したホラー展開と謎解きを楽しんでいきましょう!/何も無ければこちら蹴りで大丈夫です)
見終わったら改めて彼に感謝しないと。 画風も様々で色んな事に挑戦してる様が見て取れるね。 …初めて見る大きさの絵だ、絵の奥の世界が広がってる様にも見える、っ!
(開催前の美術館を貸切というだけでも依頼料と同等かそれ以上の価値の機会だろう。これも縁が招いた経験だが全て見終わったら感想と共に改めて感謝の言葉を伝えるべきだろう。今回の芸術家については敢えて詳しい情報は調べずに訪れてみたが独特な作風が目立ち鮮やかな色合いの作品が多い。単純な絵から額縁に囚われない自由な発想の絵、またオブジェなどの立体物まで様々な作品が飾られていて見ているだけでも面白い。1つの事に拘らずに好き勝手創作したのか伺える作品の数々は美術館で個展を開くのも納得な出来だ。相手の言葉に頷きながら進んでいると相手の呟きが聞こえて目を向ける。そこには一際大きく壁一面に描かれた絵があって興味惹かれるままそちらに近付く。人の身長よりも高く横にもかなり長いその絵は迫力が強く絵の中の世界を覗き込んでいるような迫力がある。額縁が無ければ手を差し出してしまいそうだ。思わずその迫力に見蕩れ感心したように呟いていると突如会場の照明が一度全て消えて思わず天井を見上げる、ぱちぱちと照明は点いては消えてを何度か繰り返したかと思えば半分程の光度で点滅が止まり周りが妙な静寂に包まれる。「…停電、ではなさそうだけど」と若干困惑した様子で相手と顔を見合わせて)
でけぇ……あぁ全体を観るのも一苦労、…ん?非常電源でも付いたのか?
(個性的でいて独創的で心奪われそうな作品を順に眺めていれば、こちらが見つけた巨大な絵画を相手も見つけたようで吸い寄せられるように展示スペースへ近づいていく相手を追いかけた。絵の中に入れそうな程大きな絵画は視界の範囲を超えて広がっていて、相手のいうようにまるで額縁の向こう側の世界を覗き込んでいるような気分になる。それこそ絵の世界を覗き込むようにその巨大な絵画を鑑賞していれば、突然辺りの照明が明滅を繰り返し辺りが一気に薄暗くなる。周囲が見えないほどではないが、二人が発する音しか聞こえないこの空間では一気に不気味さが増した。困惑する相手の方を見るもこちらも何が起こったかは検討がつかない。この建物内には依頼人の男性もいるはずで間違えて灯りが消されたとは考えにくく、停電にしては照明が奇妙な点滅の仕方をしていた。なにかあったのだろうかと広い展示スペースに戻ってみるが暗くなったこと以外に変化はない。しかしその暗闇の中でぼんやりと光る箇所を見つけ「フィリップ」と相手を呼んでからその場に近づいていく。暗闇の中で道を示すように淡く光る床にはこれまた巨大な絵画が敷かれていた。深海の世界を描いた絵画、暗い青色のなかにギョロリとした目を持つ巨大な魚が口を開け泳いでいる。その絵画を囲う柵があるのだが、柵が一部途切れていてそこに近づけば目を見開いた。まるで絵画の中へと入っていくように地下へと続く階段があったのだ。近頃は凝った展示が多い、これも展覧会の催しの一つなのだろうか。しかし自分の知識とは矛盾していて「この美術館、地下なんてあったか…?」と疑問をポツリとこぼしながら階段を見つめていて)
これは蓄光塗料…ともまた違うね。まるで深海に誘い込むような絵だ。…入ってみようか、もしかしたら美術館全体が一つの大きな作品なのかもしれない。
(お互い顔を見合わせるがこの状況を把握するには情報が不足している。何とか相手の表情が分かる程度の暗さではあるが二人の発する物音しか聞こえない空間は奇妙だ。ひとまず状況を探ろうと展示スペースに戻ると何かに気づいたような相手に呼ばれてその場所に近付いた。そこには床に大きく描かれた深海とそこの住む魚の絵があった。暗い部屋の中存在を示すように淡く光っていて知識にある光源を持つ塗料とは異なり絵自体が存在を示しているような印象を受ける。口元に指を添え考察するように感想を呟くが周りを囲う柵の一部が倒されていてそこから下を覗きこめば絵の中に入っていくように階段が続いていることに気づく。異様な光景、だが未知への好奇心と何かに誘われている感覚が身体を突き動かすとその階段を一段降りてみる。特に異常はない。独創的な作品を鑑賞した後ではこれも変わった展示の一つかもしれないと相手に意見を告げてみれば臆することなく階段を降りていく。身体が絵の中に沈むように地下へと降りるとそこには廊下が続いていた。そこにも絵画が展示してあって「やはりここも展示スペースの続きみたいだ」と少し安堵したように呟くと更に先に進もうとして)
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