検索 2022-07-09 20:46:55 |
通報 |
…俺達が暇なのは風.都.が平和ってことだ。いいことじゃねぇか
(占い師の一件から一週間、後日女子高生情報屋の二人に依頼解決の礼はされたものの自分たちのフォローの方が大きかったということでケーキの美味しいカフェに連れて行ったのが数日前、最近は日陰を探して歩く夏の日々が続いている。夏の風はなかなか依頼人を運んではこず、ここ数日は平穏な日々が続いていた。こちらとしてはかなり助かる、しばらく忙しなく動いていたせいで書かなければならない報告書が溜まっていたのだ。デスクでタイプライターを小気味よい音と共に動かしていれば相手から暇だと訴える言葉が飛んでくる。どうやら検索すべきキーワードが尽きてしまったようだ、手持ち無沙汰なのだろう。だが対してこちらにはやることがあるわけで、目線はタイプライターのまま、どこか上の空な返事を返し手は止めずにいて)
(/導入ありがとうございます!こちらのイメージした展開と同じで良かったです。騒がしく楽しい内容になりそうですね。こちらとしては流れ次第ですがコンビニにアイスを買いに行ったり、先ほど提案していただいた海を見に行って足をつける流れに繋げても良いかなと思っています!)
それはそうだけど…、……。
(依頼もなく興味惹かれる検索ワードもなくで何もやることがないという状況自体滅多に無いことで暇の潰し方がわからない。そのうえ同じ場にいる相棒も報告書を作る作業に集中しているようで暇を訴える返事にもどこか上の空だ。端的に言えばつまらない状況だがローマ字で書いてあるとはいえ探偵として大切なルーチンでもある報告書作りを邪魔するのも少々子供っぽく不満げに呟きながらも浮いた足を揺らしていた。何をするかと考えた所でふと邪魔にならない程度ならば悪戯を仕掛けてもいいのではないかとアイデアが浮かぶ。構ってくれない相手が悪いのだと身勝手な理論を頭に展開しながら口元に笑みを浮かべるとスツールから降りて簡易キッチンへと向かう。冷蔵庫から何時ぞやのゲームセンターで大量に獲得した板チョコを取り出して欠片に割っていく。それを数個お皿に盛ってこっそりとデスクにいる相手の隣に移動すればその一枚を摘まんでゆっくりと口元に近づけていき)
(/その流れ是非是非取り入れましょう!すっかり気が散ってしまった探偵君と外に行くの楽しそうです。検索が好き勝手動くと思いますがその他でもこんなことさせたいみたいなのあったら喜んで仕掛けますので気軽に仰って頂けたらと思います!/こちら蹴り可能です)
…ん?おぉ……ありがとよ
(作業を進めながら適当に返事をしていたが相手はまだ不満気なようだった。暇な日ならば事務所を早めに切り上げ外へと出かけてもいいのだが、残念ながらこちらにはやることがある。つい先日まで外へ出ずっぱりで報告書を作る余裕がなかったのだ。記録を残すにはきちんと記憶のあるうちに全てを書き上げてしまわなければならない。相手には悪いがもう少しこの時間を過ごしてもらわなければならないだろう。タイプを続けていればやがて相手はスツールを降りて簡易キッチンへと向かう。そのうちガサガサと音が聞こえてくれば何かオヤツでも用意しているのだろうと特に気にせず作業を続けた。筆も乗ってきて報告書に集中していれば隣に相手が近づいて来たことに気が付かなくて、口元に何かが近づいたところでようやくその存在に気が付き意識がタイプライターから口元へと移った。目線を下にやればチョコのカケラがみえて素直にチョコへと齧り付く。ようやく相手の方を見あげれば礼を言うも、すぐに目線はタイプライタへと戻っていき)
糖分補給も必要だろう?
(すぐ近くに来てもこちらの様子には気づかないようで相当打ち込む作業に熱中しているようだ。そんな相手を邪魔しないようにそっとチョコレートを差し出すと口元に近づいた所で漸く気付いたらしく目線がそちらに向かう。そのまま素直にチョコに噛り付くのを見れば自分が施しをすることに何だか新鮮さを覚えて少しばかり機嫌を良くする。だが礼を言うためにこちらを向いた目線はすぐにタイプライターに戻って作業が再開される。面白くないような気分になるがその実最近は忙しくて相手が黙々と何かをしているのを見るのは久しぶりだ。せっかくの機会だと興味の対象を相手の行動観察に移すとその横顔や手元を食いつくような目で見つめながら相手の構内のチョコがなくなっただろうタイミングで口元にまたチョコを運ぶ行動を続けて)
まぁな…………どんだけ食わす気だ!わんこそばかよ
(確かに今は言葉をローマ字に変換しながらタイプライターを打つという大変頭を使う作業をしているわけで糖分補給は必要だ。またも上の空の返事を返しつつ報告書作成作業を進める。てっきり相手はチョコを渡して離れていくかと思ったが横から動く気配はない。暇で構って欲しいのだろうかとも思ったが特に次の手がくるわけでもなく、ひとまずは気にせず作業を進めていく。だが口の中のチョコがなくなったタイミングでまたチョコが差し出されると一瞬手を止めた。どうやら横にいて次のチョコを食べさせる気だったらしい、驚きはしたもののチョコを食べられるならと無言で二つ目を口にする。だがその後も相手は傍を離れようとはせず、口の中にチョコが無くなる度に次のチョコが口元へと運ばれてくる。最初は集中できていたものの段々と止まらないチョコにもやもやが溜まってきて、七個目が差し出されたところでとうとう相手の方を向いて突っ込んでしまい)
だって君が要らないって言わないから。
(2つ目を差し出すと一瞬相手の手が止まるものの無言でそれを口にする。てっきり何か言われるのかと思ったが差し出すまま口にする姿は以前テレビで見かけた犬や猫の餌付けのようでついつい食べ終わるともう一つと差し出していく。そうして密かに楽しんでいたが流石に7個目となれば相手がこちらを向いてツッコミが入る。報告書に集中しているものだと思っていた為思わず目を瞬かせるが平然とした顔で屁理屈をこねる。とはいえ気付かれてしまえばこの悪戯も終了だ。相手の口元に運んでいたチョコを代わりに食べてしまうもそのままその場所に留まって「気にせず続けたまえ」と目線を向けたまま告げて)
そういう問題じゃねぇだろ……
(気にしない事に限界がきて思わず突っ込んでしまったが、相手はこちらのツッコミを躱すように平然とした顔で屁理屈をこねる。明確にこちらにちょっかいをかけるわけではないようだが構って欲しい事は確からしい。だが今はやるべきことをやってしまわなければならないのだ。そのまま続けるよう促されるとこちらも意地になってタイプライターと向き合う。相手はこの場から離れていこうとしないようだがなるべく集中して文字をうっていた。しかし一度意識してしまえば隣に人がいるのは気になるもの。あくまでも仕事をするのだとアピールするため椅子に深く腰掛けなおすと気持ちをリセットしようと背もたれに体を預けつつ大きく伸びをして)
…! ……、
(かまって欲しいのは確かだが相棒は割と一度決めたことには頑固だ。そうそう事務作業を中断することはないだろう。割り込んでその手を止めさせるのは簡単だがそれでは駄々をこねる子供と一緒でどうせならば相手の意思でこちらに構うように仕向けたい。ゲームのルールのようなものを自分で決めながら相手を観察していたが相手はタイプライターと向き合ったままだ。少しして相手が大きな伸びをする様子を見ればもう一つ良い事を思いついた。すぐさま移動を開始すれば今度は椅子の方にやってきて半分机の下に隠れるような形で相手の足元にぺたりと座り込む。これならば視線が邪魔などと言われることもないだろう。それにここなら相手に触れる事が出来る。座面と相手の太腿の側面を枕にするように凭れ掛かると持ってきた本を開き読書を始めて)
………、…
(相手が元のスツールやソファに移動する様子はない。構ってやりたい気持ちはあるがやるべき事があるのも事実。せめてこの報告書が終わってから、とじわりと終わりのラインが甘くなった所で伸びをすれば相手が足元へと潜り込んで思わず目を向けた。何を言うでもなく机の下に潜り、妙なところに収まれば本を広げて読み始めている。無言のアピールに内心可愛らしいと思ってしまうが今は集中しなければとまたタイプライターを打ち始めた。だが相手の体が自分の足の間に挟まって、しかも凭れかかるようにくっついているのだからその存在は意識せざるを得ない。しかも温かい体が触れるのは心地よくて足をゆるゆると閉じたり開いたりして相手を軽く挟んでは解放してを繰り返しているとちょうど良いリズムも生まれれば報告書作りは進んでいき)
……ん、
(伸びをしたタイミングを伺って足元に侵入すると視線は向けられるもののお咎めはない。本を開いてパラパラと捲っていれば視線はやがて去っていきタイプライターの音が再開される。くっついていると相手の足の体温が伝わってくるがやがてその足が軽く開いたり閉じたりを始めると弄ばれているのは自分の方であるような気もしてくる。このままのんびりした時間を過ごすのも良いが構って貰っていると感じるには物足りない。相手の視界から外れていることを良い事にごそごそと身体の向きを変えると相手の膝上に顎を乗せる。机の下はそこそこ狭いが許容範囲内だ。更に相手の方に顔を寄せると太腿に猫のように頬を擦り寄って)
…、……っ……
(隣に立たれると相手の姿が視界に入り気が散ってしまっていたが、机の下に隠れてさらに柔らかな体温だけが足から伝われば程よく相手の存在を感じながら目の前の文章に集中することができてなかなかにいい状況だった。足を揺らして相手の体を軽く弄りつつも事件の顛末を記録していた。その最中下にいた相手がモゾモゾと動き出したが特に気にせず作業を進める。もう少しで一区切り着きそうな所まで来た時に膝上に顎が乗せられると思わず手を止めてしまった。しかもそこに頬を擦り寄せられると可愛らしい無言のアピールに心をキュッと掴まれてしまって声にならない声が漏れだした。しばらく迷うように固まるも報告書よりも相手に構いたい気持ちへと天秤は傾いていって、タイプの能率は落ちるのに猫にやるように片方で相手の頭を優しく撫で始める。毛流れに沿って梳くように撫でながらもう片手で最後の一文を打っていて)
……翔太郎?
(部屋に相手の打っているタイプライターの音だけが響く。だが膝上に顎を乗せるとその音は止まり、ここからは顔は見えずとも相手の動揺が伝わってくるようで口元は弧を描く。そのままその箇所に甘えるように頬を擦り寄っていると片手が頭の上に乗せられた。その手で優しく愛でるように撫でられると目的通り構ってもらえたことに幸せが満ちて含み笑いをする。先ほどよりも拙いタイプ音が聞こえる中大人しく撫でられていたが頃合いをみると机の下からこっそりと顔を出す。頬の代わりに膝に軽く手を添えて期待を込めた目で椅子に座っている相手を見上げると楽しさを含んだ声で名前を呼んでみて)
……ったく。俺の負けだ
(片手で相手の頭を撫でてもう片方の手で相手の頭を撫でればもう集中することなど出来なかった。無理やり頭に浮かんだ言葉をローマ字へと変換していくが膝と手から伝わる温かな心地に心は奪われていく。たどたどしい動きながらも何とかして最後の一文字を打ち込んで軽く息を吐いた所でタイミングを計ったように相手の手が膝に添えられ名前を呼ばれる。足元に目線を向ければそこには期待たっぷりの目があって、思わず呆れと愛しさが混じったため息をついた。こんなに構って欲しいと強請られて期待を込めた目で見られればもう報告書作りには戻れない。観念したように呟けば足元にいる相手の両脇に手を入れて持ち上げる。相手の上体があがった所で顔を近づければ短く口付けを落とし)
ふふ、作戦成功だね。
(相手を見上げ名前を呼べば目があって呆れだけではない溜息をつくのが聞こえる。ハードボイルドでない相手が自分を振り切れるわけがないという勝算の元の行動だったがこんなに上手く行くとは。相変わらず甘いというか何とやらだ。観念したような呟きが聞こえてくると思わず笑みを浮かべ、持ち上げられるまま机の下から出てきては短い口づけを受ける。満足そうな表情で片方の膝を椅子の座面の隙間に置いて身体を相手と机の間に割り込んでしまえばもう報告書は打つことが出来ない状況になる。悪戯っ子な笑みを浮かべて目論見が成功したことを告げれば「翔太郎、暇だ」と先ほどと同じ訴えをして)
悪魔の名に相応しいな、お前は。……まぁ、今日はもう閉めちまうか
(短く唇が重なる、報告書をひとつ終えたご褒美には相応しいがそうなるともっと相手を感じたくなってしまうのが考えものだ。こちらの座る椅子に相手の足が割り行ってくればもうタイプライターは見えなくなって視界いっぱいに相手が広がる。緩く相手の体に腕を回して軽く引き寄せつつ、変わらぬ訴えに今度こそやれやれとため息をついた。報告書はまだ終わっていないし事務所も閉める時間ではないがすっかり相手に流され今日は閉店モードだ。先程から相手が猫のように振舞っていたせいか自然と扱いは猫に対するそれになって、仙骨の辺りをゆるゆる撫でたり軽く叩いたりしながら今日の仕事は終わりだと告げ「散歩でもしにいくか?」と至近距離にある顔を見つめながら問いかけ)
それは褒め言葉かい? ん…、行きたい! 外を見て回るのもこの街の探偵の仕事だからね
(無事に相手に構ってもらうという目標をクリアすればご機嫌に相手の前に立つ。腕を回され引き寄せられると素直に身を委ねてこちらからも報告書を終えたことを褒めるように後頭部を撫でながら悪魔という言われように小首を傾げながら尋ねる。まだ外は明るく閉店の時間ではないが誘惑した甲斐あって仕事をする気は散ってしまったようだ。ゆるゆると撫でられたりするのは心地よく大人しくされるがままになっていたが仕事の終わりと散歩の誘いが告げられると喜びに表情を明るくして無邪気に賛成意思を伝える。快適な事務所に比べて外の日差しは強く暑いだろうが相手と共ならそれも季節を感じる要素の一つだ。それらしい事を口にすればもう一度短くキスを交わしてから椅子の上から退いて)
褒め言葉ってことにしといてやるよ。ならこの後の仕事はパトロールって事にするか。せっかくなら夏っぽいことしねぇか?香りだけじゃなくてちゃんと体験しとかなくちゃな
(相手の手が伸びて後頭部を撫でられると心地よさそうに目を細める。まだ全ての報告書が終わったわけではないが頭を撫でられるのは無条件で心地良いものだ。とぼけるようにして首を傾げる相手には軽く笑いつつ返事をしておいた。すっかり気持ちは探偵業から相手への時間と傾いて、相手からの口付けを受ければもう揺るぎそうにない。相手に乗っかる形であくまでも仕事だと言い訳しつつこちらも椅子から立ち上がる。暑い日差しの中出ていくのだからこの季節にしか出来ないことをしたい。先日は夏の匂いを求めてプールを覗いたがあれだけでは夏を堪能したとは到底言えないだろう。そろそろ夏を体験するにもいい頃合いだ、窓の外を見やってから相手へ視線を戻すと提案を口にし)
夏っぽいこと…悪くないね。ならば行き先は君に任せることにしよう
(パトロールという建前も揃えば仕事に戻ってしまう理由はないだろう。相手に構って貰うためなら悪魔という呼ばれ方も悪くはない。椅子から立ち上がると早速散歩に出かける用意でもしようとした所で窓の外を一旦見た相手が一つの提案を口にする。夏の匂いは以前相手と共にプールで体験したが夏っぽいことには心当たりがなくてその響きにたちまち好奇心が刺激されるとすぐにその話に食いつく。何処で夏っぽいことが分からないが相手に任せていれば心配はない。すっかりその気になれば金具から相手のハットを持ってきて頭に被せると逸る気持ちを隠さずに手を引いて事務所を後にしようとして)
任せとけ。ま、すぐに行ける夏っぽい場所っていやひとつしかねぇけどな……っ、引っ張るなフィリップ!
(この季節にしか出来ないことをと提案すれば相手の食いつきは上々だ。これで暇だ暇だと嘆いていた相手も満足させることができるだろう。だがそのアクセルの入れ方は相変わらず想定以上のもので、ハットを持ってきて被せられたかと思えば次の瞬間には手を引かれて事務所を飛び出していて思わず叫び声をあげた。だがそれは制止よりも嬉々とした気持ちの方が強く前面に出ていてあまり言葉に対して気持ちが伴っていない。事務所を施錠しcloseの札を出してしまえば後はパトロールの時間だ。といっても夏っぽくて今から行ける行先となると思いつくのはひとつしかない。とはいえそこは一番夏らしい場所なのだから問題もないだろう。相手にヘルメットを差し出し自らも被るとハ.ー.ド.ボ.イ.ル.ダ.ー.に跨りエンジンをふかす。目指すはもちろん海だ。相手が跨ったのを確認すれば浜辺のある海へと向かい走り始めて)
__ …海だ! 横を通ったことは何度もあるけどこうして実際に訪れるのは初めてかもしれない。凄く広いし綺麗だね
(逸る気持ちのまま手を引けは相手から名前を呼ばれるがそこには制止よりも嬉々と甘さが滲んでいて口元は緩んで止まない。事務所の戸締りをすれば相手からヘルメットを受け取って後ろに跨る。思った通り外は暑くてくっつけば更に熱がこもるのは容易に想像が着くが今は浮かれた気分のまま緩く相手の腰に腕を回せば夏っぽい場所へとバイクは走り出した。心地良い風を浴びながらも進路を任せていたが徐々に潮っぽい匂いが混ざり始めると行先に予想がつきはじめる。答え合わせとばかりに海岸沿いに出てくれば一面に広がった海にはしゃぐように声をあげた。そのまま少し走り軽く整備されている浜辺に到着すればバイクを駐車場に停めて砂浜に近づく。今まで依頼や相手と出掛ける中で海は何度も見掛けた事はあったがあくまで風景の一部であって目的地としてやってきたのは初めてだ。温泉や川などよりもずっと大きく強い日差しにきらきらと輝く海に釘付けになったように見つめながら感想を口にして)
トピック検索 |