相乗りで何処までも 【 〆 】

相乗りで何処までも 【 〆 】

検索  2022-07-09 20:46:55 
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唯一無二の相棒へ。




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  • No.2821 by 探偵  2023-07-16 14:32:07 


そうだよな、やっぱあの占い師に原因があるって考えるのが妥当……なっ?!なんだよ急に!!……なんか今日のお前ちょっとおかしくないか?こう…愛想が良すぎるっつーか……
(相棒の言葉にさらに悩むように視線は宙を泳ぐ。確かに今回何か確信的なことは得られなかったが状況を考えれば怪しいのは明らかにあの占い師だ。今の自分に大した違いがないなら、あの占い師は何かの条件を元に人を選別しているのだろうか。糸口が掴めないまま考え込んでいると相手がさらに距離を詰めてきて思わず目を見開く。しかも見たこともないような優しい笑みと共に頬に手を添えられてもう片方の手でそこを拭われると全くの予想外の事に思わず叫びながらその場から後ろへと飛び退いて相手から距離をとった。先程からいつもよりも距離が近いと思っていたがまさかこちらに触れてくるとは思わずに戸惑った表情を見せる。自分が興味を示す事以外にはまったく無関心なはずの相棒が他人の汚れに気づいてしかもそれを落としてやるなんて。触れられたのが今でも信じられず意味もなく自らの手を頬に添えながら窺うように上から下へと目線を走らせ)

  • No.2822 by 検索  2023-07-16 15:07:28 

え、だっていつもと同じつもり…、……。…翔太郎、君と僕の関係って何だい?
(最近ではすっかり当たり前になった距離感で頬についた汚れを拭っているとその目は見開かれ急に距離を取られてしまう。思わぬ反応にこちらまで目を瞬かせて困惑した声をあげるが続いた言葉に更に謎は深まるばかりで狼狽えてしまう。拒絶って程ではないが否定と困惑といった言葉が似合う反応。これに近い反応に覚えはある。だけどアレは二人の深い関係を築く前で…とまで考えてふと電話口の占い師の言葉を思い出す。大切な物を捨てさせるのを勧めるような言葉、そしてその占い師と接して好きなアイドルへの想いが消えた女子高生、相手が見た光る水晶と頬に触れるのが有り得ないと言わんばかりの今の反応。その全てが繋がっていき脳内で一つの仮説が浮かぶと相手に向けていた困惑の顔がみるみると青ざめていく。そんな訳がないとこの仮説否定したくて詰まりそうな息を吐いてから縋るように二人の関係性を相手に確認の問いを投げかけ)

  • No.2823 by 探偵  2023-07-16 15:38:17 


どこがいつも通りだ。変なワードでも検索したのか?……俺達の関係って、そりゃ相棒だろ。この事務所の探偵とその相棒だ
(こちらも内心困惑しているが相手も同じく困惑した表情を浮かべていて状況が上手く掴めない。こちらを揶揄う意図がある様子もなく、例の如く恋愛漫画や家族愛なんかに関するワードでも気になって検索したのだろうかと眉を顰める。それにしては合点が合わないと相棒の様子を見ていればその顔はみるみる青ざめていって余計に状況は分からなくなった。心配するように様子を窺っていたが、やがてひとつの質問がなげられた。その口調もどこか縋るようでいて、こんなに感情の乗った相棒の声を聞くのは初めてかもしれない。訳が分からなくはあるがこの状態の相手を放って置くことはできず、まずは素直に二人の関係を答える。あの夜から二人で一人の変身が出来るようになり、そのままこの事務所に住むようになった相棒。この街を泣かせないために探偵として生きるためのパートナーだ。何故今こんな質問をするのか、その意図も分からずゆっくりと近づきながらもその顔を覗き込んで「おい、大丈夫か?」と心配するよう声をかけ)

  • No.2824 by 検索  2023-07-16 16:38:04 

ッ、……。 …、なんでも無い。 …とにかく、その占い師について更に聞き込みをした方が良さそうだ、
(自分の考えが外れていて欲しいと縋るように相手に尋ねたが返ってきた答えは無情にもそれが当たりだと示していた。こういう時に冗談を言う相手ではないことは自分が一番知っている。 息が詰まって動揺に瞳が大きく揺れる。相手との関係が相棒であることは間違いない。だけどそれと同じくらい大切なあの夏の日に結んだ関係の記憶が相手には無い。綺麗さっぱり消えてしまっている。確かに相手は目の前に居るのに半身がもがれたような強い喪失感が胸を襲って顔が悲痛に歪む。そんな感覚に襲われているといつもの相手の顔と声でその顔を覗き込まれそうになって咄嗟に今度はこちらが後退りをした。目の前の人物は相手ではあるが自分の知っている相手ではないのだ。その事実が何よりも苦しい。勢いのまま二人は恋人なんだと叫んでしまいたくもなったがこうなる前の相手の嗜好を考えれば困惑するのが目に見えている。もしもその関係を相手に拒否なんてされようものなら今度こそまともに立って居られそうにもない。何とか乾いた声で取り繕うように返事をすると逃げるように相手に背を向ける。顔を合わせない状態でそれらしい今後の捜査方針を提案すればそのままガレージに逃げ込もうとして)

  • No.2825 by 探偵  2023-07-16 17:08:32 


まぁそりゃそうだろうが……待てよフィリップ!そんな顔の奴ほっとける訳ねぇだろ?
(二人の関係を聞かれてありのままを答える、たったそれだけなのに相手の瞳は激しく揺れてショックを受けているのが良く分かった。何も間違った事は言っていないのに相棒の顔は悲痛に溢れて見るに堪えない。すました顔や得意げな顔は見たことがあるが、こんなにも感情を、しかも痛々しい方向で見せつけられたのは初めてで困惑はするものの目の前で泣きそうになっている人間を放っておけるほど無関心な人間ではなかった。捜査の方針が告げられそれには同意するが、そのままガレージに逃げるように移動する相棒の腕を掴んで引き止める。生意気なことを言う事もあるが大事な相棒だ、それにおやっさんから託された人物で年上の分こちらが守らなければいけない存在、そいつが悩んでいて見放すことなんてできない。それに相棒の態度が変わったのはこちらと会話を始めてからだ、何かこちらがマズイ態度を取ってしまったのかもしれない。腕を逃がさないよう掴んだまま「俺が、なんか変なこと言ったか?」と雲を掴むような気持ちで問いかけて)

  • No.2826 by 検索  2023-07-16 17:46:56 

それは、何処の立場からの言葉だい? …、言ってないよ。 今の君にとっては、何もおかしくない。
(頭はパニックに支配されていて今はとにかくこの場から離れたかった。一人になりたいというよりも相手が自分との記憶を失っている事実を目の当たりにしたくない。適当に今後の捜査方針を決めて立ち去ろうとするがその腕を掴まれてしまう。きっとこの顔の自分を見て放置出来ない優しさ故の言動だろうが本質は相手のままであると分かる程失った部分を求めてしまいそうでつい八つ当たりのような言葉を向けてしまう。腕を掴まれたまま確かめるように聞かれた問いこそ相手が恋人であることを忘れた何よりの証拠で打ちのめされたような気分だった。顔は決して合わせないまま感情を押し殺そうとした静かな声で返答を返す。大切な物の記憶を無くしてしまった相手にとっては自分は相棒でしかない、当たり前の認識で話しているだけなのだ。だから何も悪くない。そう頭では分かっていても感情がそれに伴うかは別な話で変な事を言ってしまう前に立ち去ろうと掴まれた腕を動かそうとしながら「離してくれ、翔太郎」と焦ったようにお願いして)

  • No.2827 by 探偵  2023-07-16 19:28:35 


え、……じゃあ何でお前はそんな顔して………分かった。でも俺が力になれることがあったらちゃんと言えよ。俺はお前の相棒なんだからな
(時折人の心があるのかと叫びたくなるような相棒だが、その人物がこんなにも取り乱して悲痛に打ちひしがれている姿を放っておくことなんてできるわけがない。だが相棒から飛んでくるのは鋭く棘を含んだ言葉で、しかしその言葉の意味をきちんと理解はできずに返事をすることはできなかった。とにかく相手が何かに悲しみを覚えていることは確かなのにそれが何か分からない。相棒から冷静に見えて震えそうな声がこちらへ投げかけられる。それをもっと追求しようとするが、その前に手を離してくれと懇願される。頭の片隅で絶対に手を離すべきではないという考えが一瞬浮かぶがそれは霞に紛れるように掻き消えてしまって、今は相棒がそう望むならと短い言葉と共に掴んでいた手を離す。だが見放すという選択肢はなくて、軽く肩を叩きながら相棒として力になることを伝えればその場から一歩後ろへとさがって相手と距離をとり)

  • No.2828 by 検索  2023-07-16 20:17:29 


ああ、分かってる。 僕の方でも色々と調べてみるよ。…それと君はもうあの占い師には接触しないでくれ、警戒されると捕まえるのが難しくなるから。
(相手からは訳が分からないといった反応がされるが今はその説明を十分に出来る余裕はない。更に追及しようと相手が言葉を紡ぎかけるがその前に手を離すことをお願いすれば少しの沈黙の後腕が解放される。物分りの良さに救われる一方肩を叩かれあくまで【相棒】なのだと告げられると唇を噛み締めたくもなったが素直に受け止めるだけに留めていつもの役割分担の流れに移る。ガレージへの扉に手をかけた所でもう一つ今の状況を鑑みての最悪の仮説が浮かべば一度振り返って占い師の接触に関して釘を刺しておく。相手の記憶が奪われたのは十中八九その占い師の仕業だとみて間違いない。そしてその能力とやらの正体が分からない以上2回目がないとも限らない。もし相手が再びその効果に掛かったなら。次に消えてしまうのは相棒としての自分か、探偵やこの街についての熱意か、どちらにしても最悪には違いない。尤もらしい理由と共に有無を言わせない形で一方的に告げれば今度こそ扉を開いて中に入る。完全に扉を締め切って相手との間に壁が出来た途端、背を預けて腰から崩れ落ちる形で蹲る。メモリの効果ならばメモリブレイクすら出来れば相手の記憶も元に戻るだろう。それだけの話のはずなのに相手の中の二人で積み重ねてきた記憶や感情が消えてしまったという事実が胸をキツく締め付けて苦しい。それでも記憶を失う前の相手と交わしたこの街を守る約束を思い出せば何とか立ち上がってホワイトボードまで降りていく。早く事件を解決するなら自分が積極的に動くべきだろう。相手の記憶が何処まで無くなってるかは分からないが恐らく自分の外出を許容するようになるより前の地点だろう。ならば外で動くなら相手の目を盗む必要がある。どうすればと目に付いたのはリ.ボ.ル.ギ.ャ.リ.ーが街に出るために使う地下のトンネル通路だ。ここを辿っていけばこっそり街に出ることが出来る。早く何とかしなければという焦りに背中を押されると通路の中を移動していき)

  • No.2829 by 探偵  2023-07-16 21:11:21 


でもそれじゃあ誰が調べ……
(とりあえず相手の中で整理がついたのか、それともあらゆる事を飲み込んだのか、こちらに何か言ってくることはなくなってしまって胸の片隅にしこりだけが残る。相棒が一体何を言いたかったのか分からぬまま手を離してしまったが今は取り付く島もないのだ。相手が落ち着くまではそっとしておくのが良いのかもしれないと自分を納得させておいた。その後いつもの様に役割分担の話になるが、相棒が地.球.の.本.棚で検索するのは良いもののこちらに言い渡されたのは待機だ。理屈は分かるもののこちらは足で稼ぐのが性分、相棒はこの事務所から出られないとしてそれならば一体誰があの占い師を追うというのだ。それを問う前に扉は閉まってしまい、話は出来ずじまいに終わる。こちらも言いたい事を言いきれなかったがひとまずはそれを飲み込んで事務所スペースへと戻った。だが差し当たってやることは無い。未完成の報告書はないし、コーヒーをいれるのにチャレンジしてもいいが美味いものが今はできる気がしなかった。しばらくやることもなくウロウロとした後、何も出来ないことが歯がゆくなってやはり自分は足で稼ぐ調査をするべきだと進言するためにガレージへと降りていく。「なぁフィリップ」と声をかけつつ階段を下るが返事がない。それどころかガレージを見渡しても相棒を見つけることはできなかった。途端に血の気が引いていく。組織に見つからないために相棒は絶対にこの事務所から出してはいけないのに。名前を繰り返し呼ぶが返事はない、一体どこへ消えたのかと考えを巡らせていればリ.ボ.ル.ギ.ャ,リ.ー用の通路に続く扉か僅かに開いているのが目に入った。その存在を隠すためそこそこの長さがある通路だが、事務所でウロウロしていた時間を考えればここを通って外に出てしまった可能性は十分にある。訳の分からない態度に訳の分からない行動、頭を掻きながら「嘘だろ、おい」と呟くことしかできない。とにかく今は相棒を見つけなければならないだろう。急いで事務所へと戻ればハットをひっつかみ外へと飛び出す。相棒が行きそうなところと言えば占い師がいた高架下だろうか。相棒の動きを予想しつつ面倒が起こらないように祈りながら走り初めて)

  • No.2830 by 検索  2023-07-16 22:09:54 

__…なら次に現れる場所はランダムという訳だね。
(地下通路を通り街の中に出てくれば早速調査開始だ。地.球.の
.本.棚で近しい能力のメモリを絞り込むのも手ではあったがあの場所に居ると自然と相手のことを考えてしまうから今は他のことに意識を割いていたかった。逃避にも近い考えで街の中を歩いていると顔馴染みの情報屋を見掛けた。話しかけてみれば親しげに応じてくれるが周りを見渡して「あれ、翔ちゃんは?」と普段は隣にいる相棒について問いかけられると曖昧に濁すしかなかった。それとなく誤魔化しながらあれから引き続き調べてもらっていた内容を聞いてみると占い師はここ数ヶ月中に突如と現れたらしい。加えてかなり癖のある営業方法のようで営業場所は固定せずに目撃情報は昼過ぎか夜遅く、また客を選んでいるらしく門前払いされた人も居て噂となっている【運命の占い】をするのは同じ時間帯に1人だけらしい。となれば次に姿を見せるのは今日の夜遅くか明日の昼の可能性が高い。有益な情報を得ると礼を言ってからその場を後にする。次に聞くべきは占いの情報を持ってきた女子高生達の話だろう。学校の近くに向かいキョロキョロしていると見覚えのある二人がそれぞれ手を振りながら近付いてくる。世間話もそこそこに彼女達に例の女子高生の話を聞けば相変わらずそのアイドルの事を一切知らないといった態度で生活しているようでその表情は晴れ晴れしていたようだ。もしかして相手もそうなるんだろうかと考えが及んで無意識に視線が下がると「フィリップくん、もしかして何かあった?」と問われる。彼女達は自分達の関係を知っている。自分一人行動している事と浮かない表情で何かを察したのか「うちらで良ければ協力するよ」と真剣な顔で言ってくれ、その暖かさに漸く僅かに笑みが浮かんだ。相手に話せていない事と自分が解決したいという意思を伝えた後、その場で情報交換を続けていて)

  • No.2831 by 探偵  2023-07-16 22:39:59 


ったく、あいつ何処いきやがった……
(相棒を探してひとまず占い師がいた高架下に来てみたもののその姿はない。次に行くべきところを悩みながら歩き始めた所で先程の情報屋に会って軽く手をあげた。相棒を早く追いかけたいが情報収集を頼んだ手前その報告を聞く義務はあるだろうと話始めようとした所で『調べたことはフィリップくんに話しといたよん』と言われて目を見開いた。どうやらここには来たらしいが一歩遅かったらしい。組織に見つかる前に早く相棒を連れ戻さねばと焦って行き先を尋ねたがどうやらそこまでは把握していないようだった。『喧嘩でもしたの?』と勘ぐってくる情報屋を躱し軽く礼を言ってから歩き始める。この事件に関わる人物で明白なのは占い師とそしてアイドルに興味を失ってしまった女子高生だ。どう転んでそうなったか分からないが相棒は一人でこの事件を調べる気でいるらしい、事件の中に興味深いキーワードでも見つけたのだろうか。とにかく今は相棒を連れ戻すのが先決だと彼女らが通う学校へと急いだ。走って移動し続ければ通学路の途中でようやく相棒の姿を捉える、どうやら組織に見つかってはいないらしい。情報屋の女子高生と話しているあたりやはりこの事件について一人で調べる気でいるのだろう。自分の立場を弁えない行動に「何してんだフィリップ!」と叫びながら近づけば再び相手の腕を掴み逃がさないようにする。女子高生達を知り目に「こういうのは俺の役目だろ」と怒りを顕にしながら腕を掴む手に自然と力が入った。そのやり取りをみてクイーンは状況を理解したようで『翔ちゃんもあの子と同じだね』と呟く。一方エリザベスは『これってチャンスじゃん』と未だ相手を諦めていないような発言をしてクイーンの小突かれている。相棒と情報屋とで情報交換をしていたのだろうが今は相棒を事務所に戻さなければならない。二人に簡単に声をかけたあと「帰るぞ」と腕を引こうとして)

  • No.2832 by 検索  2023-07-17 00:34:16 

何って調査だよ、別に僕がしていても良いだろう? …帰らないよ、まだ次の占い師が出そうな場所を掴めてない
(彼女達と話して情報交換をしているとズカズカと近付く足音が聞こえてきてそちらを向くと叫び声と共に腕を掴まれる。思ったよりも早く見つかったらしい。怒りを顕にしながら腕を掴む姿と言葉には覚えがある、一人で調査に出掛けお互いの真意をぶつけるきっかけとなったパティシエ失踪事件の時と同じだ。その時の記憶も今の相手には無いのだろう。沈む気持ちのせいで若干ツンとした口調になりながら言葉を返す。二人も今のやり取りで状況を掴めたようだが先程のお願いを守ってくれているようで明言はしないでくれている。そんな状況も露知らず、強引に帰ろうと腕を引こうとする相手に抵抗を示す。相手の記憶を取り戻すために占い師を当たらないといけないがまだその場所を絞りきれてない。じっと相手の方を見て「僕にはファングが居るから問題ないはずだ」と更に主張して)

  • No.2833 by 探偵  2023-07-17 07:56:47 


我儘言うな、自分の立場分かってんのか?!……ファングって、あんな危ねぇもん二度と使わせねぇよ
(物理的に逃がさないよう腕を掴んだものの相棒の態度は頑固の一言につきる。見つかったからあっさり帰るとは行かないようで、やはり棘のある言い方にこちらも眉間に皺を寄せて威圧的な言葉を返す。このまま引きずってでも帰ろうかと思ったところで『翔ちゃん』とこちらを戒めるような声が聞こえて来てそちらへ目をやる。そこには当然女子高生の情報屋二人がいて、クイーンは呆れたように、エリザベスは怒ったように目を向けている。二人きりではなく人の目があって幾分冷静になれば掴んでいた手を離した。だが考えは変わらない。相棒を外に出すことさえはばかられるのに一人で出歩くなんて以ての外だ。態度を変えそうにない相手が次の一手に出てきたのはあのファングで思わず目を見開く。あの夜に使い目につくもの全てを破壊した制御不能の存在、使ったあと相棒は怯えてもいたのだから軽々しく使うものでもないだろう。情報屋に聞こえぬよう小声でその事を伝えれば「せめて一緒に行動しろよ」と妥協案を出して)

  • No.2834 by 検索  2023-07-17 10:09:45 

…分かったよ。じゃあ君と一緒に調査する。
(売り言葉に買い言葉とばかりに威圧的な言葉が返される。目の前にいるのは背伸びしたまま保護者面をする相棒でもっと自然に同じ目線で歩んでいた相手との距離感の違いを感じては諦めた様に視線を伏せる。このいざこざに二人を巻き込むつもりは無かったが声掛けのおかげで手が離されると無意識にしていた緊張を解いて小さく息を吐く。どうやらファングの件も記憶にないようでここまで来れば関係性が変わった後の出来事は全て覚えてないと認識した方が良さそうだ。どうにか調査を続ける案を考えていると相手から提案がなされて僅かに目を瞬かせる。あの時と同じ限定的な妥協案、記憶を失っても人に甘い所は同じなようで見知ったそれに頑なだった態度を崩すと目を見て素直に頷く。続いて未だに相手に視線を注ぐ二人に「絶対取り戻してみせるよ」と真面目な顔で強く約束すれば『何か分かったら連絡するね!』と返してくれるのだから頼りになる情報屋だ。軽く別れの言葉を交わすと彼女達は街中へと消えていき「僕らも行こうか」と歩き始めて)

  • No.2835 by 探偵  2023-07-17 12:17:15 


その代わり急に走り出したりするなよ。あと俺をまこうとするな。お前が一人になんのが一番まずいんだからな
(相棒は未だ歯になにか詰まったような、全てを語らないままに項垂れている。本音を語らない限りはこちらもどう接するべきか手探り状態だったが、こちらと一緒に居ることを条件に調査を続行するという選択を提示すれば素直にそれが受け入れられて安堵のため息をついた。これで先程のように肝を冷やすことも無いだろう。興味を引かれることを見つけてまた急に居なくなる可能性がゼロとは言えない、相棒は守らなければならない存在だがこちらを避けられては守るものも守れないと釘を刺す用にして行動を制限しておくことにする。ひとまずは妥協案が採用された所で情報屋と別れを告げた。相棒はほとんど外へ出たことがないはずなのにいつの間にあんなに仲良くなったのだろうかと頭の片隅に疑問を抱きながら歩き出す。道すがら情報屋達から聞いた情報を共有してもらえば思考を巡らせながら顎に手をやる。あの時はたまたま近くに居たから接触することができたが次に現れる場所を特定できなければ再び会うのは難しそうだ。さしあたっては「まずは次に占い師が現れる場所と【運命の占い】をする人間の選別方法を割り出さなきゃな」と今後の方針を口にし)

  • No.2836 by 検索  2023-07-17 12:53:26 

善処はするよ。 …後者については何となく検討はつく。恐らく何か特段大切な物や人がある人だ。 例の女子高生なら大ファンだったというアイドルの存在がこれに当たるね。
(口煩く釘を刺されると完全にはイエスと言い切らない言い方でさらりと受け流す。誤魔化すことはしても相手に嘘はつきたくない。情報屋に別れを告げ彼らが集めてくれた情報を共有する。探偵としての相手はいつも通りだからやりやすく、これらの情報を踏まえて次の手を考える。どちらにしろ早いうちに占い師に接触する必要はあるが場所がランダムとなれば広い街中では時間内に探しきれるか分からない。相手も同じことを考えたのか今後の方針を口にする内の【運命の占い】の対象については凡そは分かっている。手段は分からないが大切な物を持っているかを判別し、所持者には占いを持ち掛けそれを奪い取る。その人の大きな割合を占める大切な物が無くなれば運命が変わるのも当たり前だ。推測にしてはやけに断言した口調で説明すると「早く見つけないと被害は増す一方だ」と呟いて)

  • No.2837 by 探偵  2023-07-17 14:15:12 


特段大切な物や人、か……え………フィリップ、俺………なんか忘れてんのか?大切な何かを
(相棒からは歯切れの悪い返事しか返ってこなかったが、とりあえずは了承したということで良しとしておいた。出現場所がランダムである以上は過去の出現場所を洗い出して予測するか、速報を待ってその場に駆けつけるしかない。いずれにせよ情報屋からの連絡待ちになりそうだ。【運命の占い】について相手はやけに確信的に話すのが気になったが、話の筋は通っている。情報屋の話とも矛盾しない。そこまで考えた所である可能性に行き当たって、それを信じられずに思わず歩く足を止める。占い師は人を選別し対象外の人間は門前払いをするという。だが自分は占い師にそんなことをされた記憶はない。今しがた相棒が推測したような大切なものを持っているかと問いかけられて、そんなものがあると見抜かれた。だがあの時に大切なものはと聞かれ思い浮かんだものを今思い出すことが出来なかった。一方的に話されて終わった占い師とのやり取り、そのやり取りを思い出すとあれは明らかに対象者に対する振る舞いだったように思う。今こうやって歩いていてもなんの違和感もない、何かを忘れているだなんて信じ難い。だが自分が特段大切なものを奪われた可能性は高い。それを相棒は分かっているからこんな態度なのだろうか。緊張気味に、しかし真剣な目付きで相棒の方をみる。そして慎重に言葉を選びつつ事実確認を行い)

  • No.2838 by 検索  2023-07-17 14:50:35 

……忘れているよ、綺麗さっぱりね。だから僕はそれを取り戻したいと思ってる
(隣を歩いていた相手の足が止まったのに気付けばこちらを足を止めて振り返る。その表情は戸惑いを帯びていて続けられた言葉に漸く自分の失態に気付く。対象者に関する条件を共有すれば占い師に接した相手も対象では無いかと思うのは自然な流れだ。相棒ほどの探偵なら尚更。誤魔化そうかとも思ったが向けられる真剣な眼差しが目を逸らすことも許してくれなくて少しの沈黙を挟んだ後、寂しさにも似た色を宿した瞳を向けながら正直な答えを返す。続けて熱の入った口調で自分のやるべきことを告げれば少しは胸の内がスッキリした。やはり相手に色々と隠すのは胸が詰まってしまう。その大切な物の正体は伏せたまま「だからさっきは変な態度を取って済まなかった」と謝罪を告げて)

  • No.2839 by 探偵  2023-07-17 15:10:11 


っ、…そうか……いや、おかしくなってんのは俺の方ってことだろ?お前が謝る必要ねぇよ
(行き着いた可能性をいつもの如く馬鹿にするよう鼻で笑いながら否定してくれれば良かったのに、相棒といえば事務所の時と同じく悲しそうな顔をしてそれを肯定するのだから息が詰まってしまった。今いる自分に違和感はない、だが相手が言うには特別大切な何かを綺麗さっぱり忘れてしまっているという。あの時の占い師とのやり取りを元にそれがなんだったか思い出そうとするも
叶わなかった。相棒は自分が何を忘れたのか知っている、聞きたい気持ちは山々だったがそれを悲しいと感じているのなら追求する気にはなれなかった。言葉を飲み込んで短く返事をしていると相棒からは謝罪の言葉が飛んできて首を振った。何がどう欠けて落ちているのかは分からないが何かしらの形で悲しませているのこちらの方だ。むしろ謝るのはこちらなのだろうが何をどう謝罪すれば良いか分からずに視線を迷わせていた。だがこうなれば早くこの事件を解決しなければならない。間違いなくこの事件は相棒を泣かせている「早く解決して記憶取り戻さねぇとな」と少しでも場を立て直そうとハードボイルド探偵らしくニヒルな笑みを向けて)

  • No.2840 by 検索  2023-07-17 16:24:06 

…、ああ。 二人でこの事件を解決させよう! …問題なのは先程君も言っていた占い師の居場所が掴めない事と実際に会った時に能力の出処をどう探るかだね。場所については手間だけど今まで目撃情報があった所を回ってみた方が良いのかな
(正直に答えれば相手が息を詰まらせるのがわかる。そういった感情や記憶が無いこと自体認識できないほど綺麗に奪われているのだろう。もしかしたら本人は失った事に気づいてないだけで被害者は多くいるのかもしれない。焦りのあまり取ってしまった行動に謝罪を述べると首を振られていつものニヒルな笑みが向けられる。見知ったそれに目を僅かに見開くが恋愛感情や記憶が失われたとして相手が頼れる相棒であるのには変わりないという当たり前の理論に到達してじわじわと固かった表情は綻んでいく。先程よりも返事は力強く別人だと距離を取っていた分、踏み込むように一歩近付き相手の手を取って握りしめながらいつもの得意げな笑みを返す。数秒経って手を握ったことに気づき「あ、すまない」と離すが今はひとりで抱え込む方が良いと思った時よりも気は楽だ。二人の一人の探偵が揃ったところで再び作戦会議に移る。問題は占い師の居場所とあの能力への対処法。ランダムなら待ち伏せもしにくい為情報屋の手を借りながら虱潰しといった方が確実かもしれない。後者に関しては水晶が光るといった現象がやはり怪しく占いをさせている隙に攻撃するという手段が手っ取り早い気もする。様々な案を出しながら「翔太郎はどう思う?」と視線を向け)

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