相乗りで何処までも 【 〆 】

、…へへっ…、……ふぃりっぷ、あつい……ひ、ァｯ……ンんっ……ァｯ…すき……おれもすき、ッ…
(互いに熱と欲に塗れた視線を交わせば、唇に短いキスが降ってきてまた締まりのない笑みと共に幼い笑い声を零す。その唇が徐々に移動して顎までは擽ったさが勝っていたが、首筋に移り耳裏へと辿っていけば甘い刺激の方が強くなって熱を持ったキスを落とされる度に体が震えて相手へと回していた腕に力がこもった。腹の辺りを撫でていた手はそこに溜まる熱を掻き回されているようで脳内を揺らす、その手が下って太腿をなぞり始めると欲望により近い場所を刺激され一気に快楽が襲い来る。吐息程度だったものは甘い嬌声へと変わって、我慢するのを忘れた頭は素直に上擦った声を漏らす。さらに耳を甘噛みされれば一層強い刺激に強く体を震わせ相手にしがみついた。体の熱は高まるばかりで相手の言う『君の匂い』はより強くなり相手を誘う。熱を持ちすぎているせいかこの体は相手が触れるのを敏感に感じ取る事が出来て耳と太腿とを同時に弄られれば相手から与えられる快楽にただ喘ぐしかなく、快楽の濁流に溺れそうな感覚に目には生理的な涙が浮かんでいた。低い声で名前を呼ばれれば本能的に身がすくむのに続け様に甘く囁かれれば直ぐさま幸福になり頭はぐちゃぐちゃに乱されて脳内さえ相手に支配されているように思えてくる。喘ぎ声の合間に強請られるまま呂律の回らない口で好きだと心のままを口にする。相手と溶け合ってしまいそうな感覚に襲われれば相手を求める心はさらに肥大して、撫でられていない足を相手の腰に回すとさらに密着させるようにと強く引き寄せて)

…ん、 良い子だね。っ… 翔太郎…、続きしても良いかい？
(している事と釣り合いのない幼い口調はこちらの心を掻き乱すのには十分だ。吐息だったものは何時しか甘い嬌声に変わって熱持つ度に相手の匂いは濃くなっていき息を吸う度にアルコールを摂取した時のようにくらくらと思考が揺れた。飴と鞭のように低い声で名前を呼び甘くお願いすれば喘ぎ声に混じって愛おしい相手の声で『好き』が繰り返される。その響きは何よりも甘美で嬉しそうに口元に弧を作ると褒め言葉と共に再び耳元にちゅっとキスを落とす。一旦耳元から離れ相手の快楽に蕩ける表情を見ながらそんな幸せに浸っていると不意に相手の片足が腰に絡み付いて強く引き寄せられる。腕と足の両方で捕らえられ密着することにより相手の身体の熱をより感じられると最後のリミッターがキシキシと外れていくような錯覚に陥り荒い息と共に余裕のない声で名前を呼ぶ。十分に熱が溜まり相手に酔わされている頭ではもう止まれそうになかった。口調こそかろうじていつも通りを保っているものの瞳は欲と熱に浮かれて揺れている。はたけたバスローブの隙間から手を侵入させ素肌の太腿に触れるとそれを段々と上に滑らせていきながら最後の願いを口にして)

ひ、ン……ぁ、……いい…続き、してほしい……ふぃりっぷ、あいしてる……
(鼓動は心臓が破裂しそうな程早く、それなのに相手の声しかこの耳には聞こえない。こどもに言うように褒め言葉が向けられるとどうしようもなく幸せを感じて、しかし耳元に甘い音の混じったキスが降りれば今やそれさえ強すぎる刺激で体をビクッと震えさせた。相手と決して離れないように、もっと相手を感じられるように腕と足とで相手を引き寄せればこちらに向くその瞳には十分過ぎるほど熱い熱と欲とが揺らめいていて、それが自分に向いているのが堪らなく嬉しくて胸を満たすものがある。相手の手が滑ってバスローブの下へと侵入してくる、もともと薄い生地だったが直接触れられるとまた一層に刺激は強くなって甘い声をあげながらも相手に触れて欲しい欲望は無尽蔵に膨らんでいった。そして告げられた最後のお願いは今しがた自分が望んだのと同じ内容で、脳内は劣情でグズグズで息も荒く激しいのに、ただ幸せに満ちた笑みを顔に浮かべて相手のお願いを受け入れる。そして直後にそれを自分の願望にして伝えれば最大級の好意を伝えれた後そのまま相手に身を委ねていった)

(/いつもお世話になっております！そろそろ暗転かと思いましたのでお声がけさせていただきました。
日常とはちょっと離れた場所で浮かれてお泊まり会する二人がとても微笑ましく、そこから戯れが段々と深みにハマっていって気持ちが押さえられなくなる所までとても楽しく背後共々ドキドキしながらやり取りさせていただきました。検索くんに様々な形で翻弄されるの毎回とても楽しませていただいています……今回もありがとうございました！
この後の展開ですがいかがいたしましょうか？もう少しこのまま出先を楽しんでも、場面を切り替えてしまっても良いかなと思うのですがどうしましょう？)

……、ん…
（最後の一線すら幸せそうな顔と言葉で招き入れられたらあとは堕ちるだけだ。求められるままそして求めるままお互いの熱に溺れて確かめ合う一夜を過ごした。最後の気力を使い果たすと相手にくっついたまま眠りについたが時間が経ち、窓から朝日が差し込んでくればその眩しさにゆっくりと意識が浮上する。まだぼんやりとした意識と視界の中、目の前に相手の姿を捉えるとその温かさを求めるように胸元に擦り寄って穏やかな幸せを噛みしめていて）


(/こちらこそいつもお世話になっております！お泊まり会に浮かれる様子から徐々に脱線してお互いに夢中になっていく様までとても楽しんでやり取りをすることが出来ました。 酔った探偵君が可愛らしいのに加えて色っぽく好みに刺さるような描写ばかりで背後共々心を掴まれる思いでした。ありがとうございます！
また今後についてですがもう少しホテルでのやりたいなと思いましたので上記の方で続けさせていただきました。まったりしたやり取りになると思いますがおつき合い頂けたら幸いです。)

……、…フィリップ……おはよう…
(相手のことしか考えられない頭のまま相手に溺れて過ごした一夜、互いの欲に身を任せ意識を途切れさせるようにして眠りについたのが数時間前。幸せな倦怠感に包まれいつもよりも柔らかいベッドに横たわって相手を抱き締めていればいつもより眠りは深く、定刻を過ぎても意識は眠りの中にいた。そんな中で腕の中にあるものが胸元に擦り寄る感覚にゆっくりと意識を浮上させて薄く目を開く。そこには昨日たっぷりと互いに求め合った愛しい恋人がいて、相手の後頭部に頬を擦り寄せながら寝ぼけ眼のまま名前を呼ぶ。一応朝の挨拶はするもののいつもより数段心地よい朝に意識は再び遠のきそうになっていて)

(/検索様の好みに刺さる描写でしたら何よりです…！ただただ楽しくやり取りさせていただいているのですが、それがお互いの好みにバッチリあっているならこれ以上幸せなことはありません…
それでは朝の描写そのまま続けさせていただきました。ちょっとした非日常をまったりともう少し楽しみましょう/こちら蹴りで大丈夫です！)

…おはよう。また寝ちゃうのかい、
（触れる相手の体温やらを確かめていると頭上の相手が動く気配がして名前が呼ばれる。顔をあげれば寝ぼけ眼な相手がこちらを見ていてこちらからも挨拶を返す。だが意識はまだおぼろげなようで再びその瞼が閉じそうになっていた。こちらもまだ眠たい気持ちはあるがこのまま相手を夢の世界に返すのをつまらなく感じればふとひとつの悪戯を思いつく。相手が起きて構ってくれないのなら好き勝手させてもらおう。そんな我儘な言い分元もぞもぞと動いて上の方に移動してくると今度は首元に近づく。そのまま顔を埋めると小さく口を開けて鎖骨のあたりに甘く?みついてみて

んー……ッ！！ば、お前！！
(いつもよりもふかふかのベッドに暖かい相手の体、寝ぼけているせいか頭はまだ昨日の夜のまま止めるものもなく素直でいて、名前を呼ばれるだけでフワフワとした幸せに包まれていた。そんな状態で起きないのかと言われると、理性では起きなければいけないのを理解していても本能ではまだこのままでいたくて、曖昧な返事をする。目はまだ薄らとしか開けていない、そんな中で相手の体が動いて移動するのを感じる。浮遊した頭はキスでも降ってくるのだろうと期待をして待っていたが、直後キスよりも甘く鋭い刺激が走って思わず声にならない声と共に体を跳ねさせる。あの痛みでは鎖骨に新たな跡ができただろう。刺激的すぎる目覚ましのおかげで目はバッチリと覚めて朝に似合わず一気に顔は赤くなる。首元にいる相手を見下ろしつつ文句を言おうとするも寝起きの頭では上手く言葉が出てこず叫ぶだけしかできなくて)

…ん、やっぱりここはあまり味がしないね。…顔真っ赤だよ、翔太郎
（未だ寝ぼけているせいか返ってくる返事は言葉とは言えない曖昧なものだ。そんな状態をいいことに移動して首元の方に顔を埋めるとキスをすっとばして最初から甘く噛みつく。その刺激に相手は声にならない声をあげて体を跳ねさせるがお構いなしに軽く舌を這わせてその場所を味わう。昨夜相手は美味しそうに自分の指を咥えていたが鎖骨の辺りは特に味がするわけではなく少し汗っぽくしょっぱいだけだ。平然とその感想を呟いて見せるが何やら慌てて叫んでいる様子であれば顔を離して様子を伺う。その顔は穏やかな朝に見合わず真っ赤で自分が主犯にも関わらずくすくすと楽しそうに笑いながらその頬をつんつんと触って）

、んっ……当たり前だろッ！……___味すんならこっちだろ？
(朝に似合わぬ刺激を受けて悶絶していれば追い打ちをかけるように鎖骨に舌が這って不本意にも甘く上擦った声が溢れてしまった。昨日自分が似たような事を言ったのは棚にあげて、味がしないと言う相手にはまたも叫ぶようにツッコミをいれる。予想だにもしない展開に心臓は早鐘をうち顔は真っ赤だ、それを揶揄うように楽しげに頬をつつかれれば朝から散々弄ばれている事実に悔しさが滲んでくる。このままでは終わらせられず何か味を所望するのならと次の行動を決めるのは早かった。相手の顎を掴んでこちらを向かせると有無を言わさず唇を重ねる。そこでは留まらず僅かに開いていた口の中へ舌をねじ込めば暫くその中を好き勝手に撫で回した。歯列と舌へ好きなだけ舌を纏わせたあと、ようやく口を離して相手を至近距離で見つめながら唸るように言い)

でも昨夜の君だっ、ン！？ …ん、ぅ……は、…確かに、甘いような気がするけど
(噛み付いた所を舐めると上擦ったような声が聞こえてくる。昨日の酔った相手を翻弄するのも心踊ったが跡を残すことに咥え素面の相手を朝から揶揄うことが出来れば気分は良くなるばかりだ。叫ぶようなツッコミを受けると昨日の相手の言動を引き合いに出そうとするが、その途中で強引に唇が重ねられると言葉遮られ思わぬ行動に目を見開き身体を硬直させる。その隙を縫うように舌が口内に侵入してあらゆる所を撫で回していく。呼吸のペースすら相手に握られ通常他人に明け渡すことのない場所まで舌が這うとその度に小さく身体が震える。そうして暫く口内を好き勝手支配されて漸く相手が離れていけば堪えていた甘い吐息が零れた。呼吸を整えながら相手の問いに答えようとするその顔は相手に負けじと赤い。やってやられてを終えると至近距離の相手を見つめ「朝からする物じゃないね」と緩い笑みを浮かべながら再び軽く抱き着いて)

、……は、……だな。おかげで目はバッチリ覚めたけど
(朝に似つかわしくない行為をお返しする、時折小さく爆ぜる水音と漏れ出す吐息の音を存分に聞いてまだ理性の残るうちに口を離した。互いのものが混ざりあった唾液を飲み込みながら相手を見つめれば、甘い吐息が漏れ出し昨日の熱がぶり返しそうになる。それをゆっくり呼吸する事でおさめていれば相手から苦し紛れの文句が飛んでくるがその顔は真っ赤に染まっていて満足気に口角を上げていた。緩く抱きついてくる相手の体をこちらも抱き返して同意するよう頷く。こういうのは起き抜けでやる事じゃない。乱れた呼吸を整えていると熱は引いていくが代わりにまた居心地の良さに身を沈めたくなってしまってこのままでは永遠にベッドから抜け出せそうにない。いつまでもここにいたい気持ちを抑えながら「そろそろ起きるか？」と相手に声をかけて)

ん…、そうだね、僕達の街に帰らないと…。
(再び燃え上がりそうな熱をゆっくりと呼吸しながら鎮めていく。存分な仕返しをされたものだが相手の目が覚めたなら何よりだ。眠気は吹き飛んだ一方で緩く抱きしめる相手の熱は心地よくずっとこのままでいたくなってしまっている。相手からの問いかけにも肯定を返して仕事と生活を共にする風.都.に帰ると言葉にはするがイマイチ身体がついて行かない。起き上がるにはもう少し活力らしい何かが必要な気がする。そんな考えに及ぶと目の前の相手をじっと見つめて「君がもう一度キスしてくれたら起きられるかもしれない」とおはようのキスをせがんで)

…、……たく、しょうがねぇな……
(未だこの心地よい空間に居たい願望と風,都,に帰らなければという理性がせめぎ合っている。相手も大体同じような状態のようで、口では理性的なことを言っているが体はこの柔らかで温かな感触に包まれることを望んでいるらしい。二人して踏ん切りのつかない時間が続いたが、間近にいる相手がこちらを見つめてきて視線を交える。少しの間無言で見つめ合う時間があった後に可愛らしいお強請りを受ければ、一瞬体を固めた後に気の抜けたように息を吐きつつ口は弧を描いた。口では呆れたように言うがその中にはどうしても愛おしさが混じっていて本心などバレバレだろう。緩く抱いていた腕で相手を軽くひきよせると今度は優しく唇を重ねた。ただ唇を触れ合わせるだけのシンプルで、しかし長いキス。朝に相応しいおはようのキスを送ればゆっくりと唇を離して「これで起きれそうか？」と冗談めかしてきいて)

……、ああ。 バッチリ充電が出来た。
(少しの間見つめ合った後、お強請りすれば一瞬間が空いてその口元に笑みが浮かぶ。呆れたような言い方をしているがその声は甘く相手もそれを望んでいるのが読み取れると急かすように瞼を閉じる。すると軽く抱き寄せられて優しく唇が重なる。ただ触れるだけのものだが確かに伝わってくる柔らかさと温かさは胸を幸せで満たしていく。そうして暫くキスを続けていたがそっと離れていくのを感じれば目を開け、視線が交わるとふにゃりと笑って頷く。このままで居たい気持ちが消えた訳では無いが事務所に帰るまでの気力ぐらいは満たすことが出来た。最後にぎゅっと抱き締めてからゆったりした動作で上体を起こす。再び誘惑に足を取られる前に帰る準備をした方が良いだろう。軽く伸びをしながらも「帰る準備をしようか」と声掛けて)

(/お世話になっております！朝の穏やかかつ悪戯もありでとても充実した時間過ごすことが出来ました。ありがとうございます。
そろそろ場面転換かなと思ってお声がけさせて頂いたのですが次の展開はいかがしましょうか？ 次はギャグっぽい話でもシリアス系のやつ話でもどちらでも良いなと思っているので探偵様のご意見もお聞かせください！)

あぁ、風.都.が俺達の帰りを待ってる
(おはようのキスの瞬間こちらを急かすように目が閉じられれば可愛らしい行為にまた愛しさは募って気持ちを上乗せしながら優しいキスを交わす。口を離して至近距離で見つめればその顔は幸せそうに破顔してまた胸は温かくなった。正直この気持ちのまま相手を腕の中に閉じ込めておきたい気持ちもあったが自分達には帰る場所がある。名残惜しいが最後にギュッと抱き締められるのにこちらも同じく抱き締め返した後、相手に続いて上体を起こした。相手の声掛けに頷けば少々キザな言い回しで返事をしたあとベッドを出て)

(/こちらこそお世話になっております。続きの話として少々刺激的な朝こちらも楽しませていただきました。緩やかな幸せに包まれた時間とても楽しかったです。こちらこそありがとうございました。
こちらも次の展開はギャグ、シリアスどちらでもいいかなと思っておりまして、ギャグなら盗撮犯を捕まえるために探偵が女装する話、シリアスなら記憶喪失する話かなと思っておりました。検索様はいかがでしょう？)

サ.ン.タ.ち.ゃ.んの情報によると夕方のこのエリアで女性の盗撮被害が増えているようだ。 見知らぬ男が盗撮された写真を持って話しかけてきた辺りを見てもこの前の件に繋がっている可能性は高いだろうね
(遠出の依頼も終えた数日後。人探しの依頼に関する聞き込みの中でそれとは別件だけど、という前置きの元サ.ン,タちゃんから気になる情報が舞い込んできた。どうやら最近面識のない男性から声をかけられ時にはしつこく付き纏われる事案が増えているらしい。それだけならナンパやストーカーを疑うところだがその男は盗撮したような写真を持っていてサイトで買ったという供述があったようだ。その話を聞いて思い浮かんだのはデートを申し込んできて挙句メモリを使ってまで結婚式をあげようとしたあの男だ。あの後その写真を売っていたという盗撮犯やサイトについてはまだ情報が掴めていなかった。 盗撮されたとされる写真の背景に映り込んでいる物などから場所を絞り込むと全て中心街から少し離れた特定のエリアで撮られたものだと分かった。その検索結果と推測をつらつらと述べると「どうする？翔太郎」と相手の意見を伺って)


(/上げてもらったどちらも気になるので是非どちらもやりたいのですが先に前者の探偵君が女装する話に致しましょう！探偵が囮として女装、 検索がそのサポートとして変装で張り込むと言った感じでしょうか？ひとまず導入っぽいものを上記で回しましたので上手く乗っていただければ 幸いです。)

こいつイベントだけじゃなくて街中でも盗撮してやがったのか……当然捕まえる。こいつが盗撮する事でこの街の女の子が怖がってんだ、見過ごせねぇ。それにこいつのせいでお前は危ない目に遭ってんだ。絶対に許せねぇ。
(別件の捜査でサ.ン.タ.ち.ゃ.ん,から聞いたのは決して許すことのできない情報だった。しつこい声掛けも褒められたものではないがそこに盗撮写真を出して脅しめいたことをするなんて許せるはずが無い。盗撮写真を買ったナンパ野郎も許し難いが諸悪の根源を辿ればそもそも盗撮してその写真を売り捌いている奴を捕まえなければこの件は終わらないだろう。最悪の結末を迎えそうになったのが相手のパターンなわけで、その件に関してもきっちり罪を数えさせなければならない。相手の問いかけには当然捕まえるという選択肢を選ぶが問題はその手法だ。時間と場所が大体分かるのならばその場で張るのもありだがこれだけの盗撮写真を撮って手慣れているなら警戒心も強いはずだ。何かもうひとつ策はないかと思っていた所でス.タ.ッ.,グ,フ.ォ.ン.が受信音を鳴らす。内容を確認すればウ.ォ.ッ.チ.ャ.マ.ン,からだ。インターネット界隈に詳しいならばと盗撮写真を売り捌いている場所を探してくれと頼んでいたのだがどうやら闇サイトを特定したらしい。「良いタイミングだ」と呟きながらサイトを確認する。サイトには様々な女性が盗撮された写真が並び目元をぼかしてあって『モザイク無しの写真はこちらまで』の文言と共に販売フォームが添えられている。醜悪な内容に眉をひそめてサイトを下へ下へ見ていると、そのうち『情報求ム！』と書かれたページが現れた。どうやら盗撮犯が撮影したがっている女性の一覧のようで明らかな隠し撮りで目元がぼかされている写真が並んでいた。更なる醜悪さに吐き気を覚えそうになっていると、見覚えのある一枚の写真が出てきてピシリと体をフリーズさせていて)

(/了解しました！こちらも探偵が囮で検索くんは周囲で張り込みな感じを考えておりましたので是非そのような感じでお願いします。そして導入ありがとうございます。またわちゃわちゃとした事件になりそうですが今回もやりたい展開いれつつ楽しんでまいりましょう……！/こちら蹴り可です)

ここで写真を売り捌くと同時にターゲットの情報を集めている訳だね。 …これは、ロリータイベントの時の君の写真か。翔太郎、この犯人を誘い出すのに彼女の姿はうってつけだと思わないかい？
(相手の強い意志を聞けばこちらも同意するように頷く。このまま放っておけば被害は拡大する一方だ。だがこれだけ多くの被写体がいるにもかかわらず捕まっていないということはそれだけ警戒心が強く隠密行動に優れた人物なのだろう。その方法について悩んでいるとウ.ォ.ッ.チ.ャ.マ.ンからそのサイトの情報が届く。早速相手と共にそのサイトを確認してみるが目元にぼかしの入った写真が載せられ購入者にはモザイク無しの物と別角度からの写真を送信するという旨の内容が書かれている。更に下にスクロールしていけば利用者から依頼された物なのか盗撮犯が狙っているものなのか分からないがこれまた女性の写真が並び情報提供を求める文面が添えられている。悪趣味な内容に眉を潜めていると身に覚えのある人物の写真が映る。目元こそ隠れているがこの髪型と服装はロリータイベントに参加した時の相手を撮った写真だ。目を瞬かせるもあの時の自分の写真が売られていたのだから一緒に行動していた相手の写真があったとしても不思議ではない。加えて『最優先案件です』と書かれている文字を見ればひとつの作戦が浮かんだ。探し求めている人がいると知れば盗撮犯は無理にでもその場所に来ようとするはずだろう。相手の女装の写真を指さすと固まっている相手に多少遠回しな言い方で策を提案してみて)

…なんだこれッ！…ぐ、……またやんのか…あれを……？
(相手の盗撮写真もここで売られていたから当然と言えば当然だが、自分の分まであるなんて思わず目の前の現実を受け入れられないでいた。相手が写真を指さしたところでようやく意識を取り戻すとようやく溜まっていた叫び声をあげる。だがこうなればやることは自然と決まってくるものだ。盗撮犯は軍服ロリータ服を着た写真の彼女を探している、しかも最優先案件としてだ。なにが最優先案件だと追加で叫びたくなるのを抑えていれば相手が遠回しに策を提案してくる。それは自分が考えていたものとまさに同じであろうもので思わず言葉に詰まった。写真の彼女がいれば盗撮犯を誘き出す事ができ、さらに囮として危険にさらされる女性もいない。万が一が起こって男が手を出そうとしてきても対応可能だ。唯一の問題といえば再びあの格好で街中にでなければいけないことだが、あらゆる要素を考えれば最適解はこれしかない。結果は分かりきっているものの恐る恐る相手の方に目を向ければ確認するように問いかけて)

あの時案外悪くなかったと言ってなかったかい？ それにあのサイトを見たであろうウ.ォ.ッ.チ.ャ.マ.ン,が何も言っていなかったのだから案外バレないものだよ。僕の腕を信じてくれ
(幾らか間が空いて相手からツッコミが入る。そう言いたくなる気持ちも実際写真が出回っていた身としても重々と理解は出来るが状況を考えれば相手の女装姿を囮に盗撮犯を誘い出すのが一番確実な方法のように思える。恐る恐ると向けられた目に以前相手を零していた感想を引っ張って返しながらも逃げ道を潰していく。加えてそのサイトを教えてくれる際に全てに目を通したであろう彼がスルーしたという事柄を補足として伝えれば他人に女装のことはバレないだろうと多少ズレたフォローをしておく。最後には相手を真っ直ぐと見つめて得意げな笑みを見せて)