検索 2022-07-09 20:46:55 |
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さっきまでお菓子だったじゃねぇか。ん、食べる…っ、……、…おいフィリップ!食べるって言ってんだろ!
(相手の指に刺さったスナックを指先を掠めながら食べれば相手の体は僅かに強ばって、こちらのちょっかいに反応する様にさらに機嫌は良くなる。冷静なツッコミがなされるがそれにはこちらもすました顔で反論しておいた。相手の指からいただいた爪を飲み込んでまた缶の中身を飲んで口をスッキリとさせる。そこを見計らって手が差し出されれば、もうひとつ相手の爪を食べてしまおうと口を近づけた。しかしスナックを口に含む前にそれは逃げてしまって、それが相手が手を引っ込めたせいだと知れば不服そうに相手を見る。その後何度か相手の指先にあるスナックを食べようとしたが次々に躱されてしまい、あるゆる部分が緩くなっているこの体では段々とムキになっていく。最後にはなかなか食べられないのに業を煮やして、片手で相手の手首を掴みもう片方の腕は背中に回して体を密着させ動きを制限してしまえば今度こそ指先にあるスナックを食べようと口を近づけて)
だって君がやけに必死だから面白くて。な、それは反則だろう、
(こちらの指からスナック菓子を食べられたことが嬉しかったのかやけに上機嫌でお酒を飲んでいる。そんな相手への仕返しも含めて別の指を差し出し、食べようと近づいた所で手を引っこめる。不服そうな目を受けても何事もないような表情を作っては再び手を差し出す。それに食いつこうとした相手の手から逃げて、また指先をチラつかせてを繰り返しているといつもに増して単純な動きで指先のお菓子を食べようとする相手を揶揄うのが段々楽しくなってきて口元に笑みを浮かべながらその行為を続けていた。いよいよ業を煮やしたのか抗議の声を受けるとくすくす笑いながら理由を説明する。だが実力行使とばかりに手首を掴まれ背中を引き寄せられてしまうと短く焦った声が出る。その状態では満足に逃げることも出来ず、指先のスナック菓子は相手に食べられてしまった。ルール違反の方法でゲームが終われば僅かに眉を寄せてその事を指摘しつつ代わりに爪を食らった相手の唇を指先で軽くなぞり)
くれるっつったのにすぐ渡さないお前がわる……、…なぁ。お前が選んだ方のお菓子でやる定番のゲーム、知ってるか?
(これ以上逃げられないように相手を捕らえてしまえばお目当てのスナックは簡単に口の中へと入ってきて満足気に笑みを浮かべる。普段これくらい動いたところでどうともならないはずなのに今日はやけに頭がクラクラと揺らいだ。それがアルコールのせいだと気づかないまま眉を顰め不満を言う相手にまたすました顔で反論しようとした。だがそれを言い切る前に相手の指先がこちらの唇をなぞって目を見開く。とても小さな、なんて事のない仕草なのに、体の中でゾクリと何かが疼く。血の巡りが良く敏感になっているのか、それとも簡単なひと押しでスイッチが入ってしまうほどストッパーが外れているのか、あるいはそのどちらもなのか、意図せず至近距離にいる相手をみれば息が詰まる。思考力が落ちた頭はとにかく冷たいものをと缶を手にして中身を残り分一気に飲み干すが燻り始めた何かが止まる気配はなくむしろ無意識のうちにアルコールで熱は増していく。浮遊感の増した思考の中結局は燻りを沈めるのを止めて、机に広げた細いチョコ菓子を手に取ると二人の間に持ってきて)
翔太郎、そんな一気に飲んだら…! …確か両端から食べて口を離したりした方が負けというゲームがあったね。
(仕返し代わりに細かな破片や塩のついた唇を軽くなぞるとその目は見開かれる。その後黙り込んでしまったかと思えばチューハイの缶を取って一気に傾けて飲み干すものだからますます焦った声をあげる。まだ自分の缶には半分ほど炭酸飲料は残っているのに相手の缶は空で幾ら度数が低いとはいえ弱い相手にしてはペースが早い。半ば抱きしめられているような体勢では相手の体温が上がるのが伝わってくるようだった。一旦様子を見るべきだと思う一方でアルコールの回った相手がいつもよりも理性の境界が緩くなり思うがまま動く様がみたいという自分もいて二つの選択肢の中で揺れる。そんな中で相手が持ってきたのは自分が選んだ棒状のチョコレート菓子だ。定番ゲームと聞いてエリザベス達の話を思い出す。悪ふざけや罰ゲームの一環などで棒状ということを活かしたゲームがあったはず。彼女達の話をまとめてゲームの概要を確認するように問うがよくよく考えれば食べ進める度に顔が近づくのだから相当羞恥を感じるゲーム内容だ。今の話題を振った辺り何となく想像がついてしまうがちらり相手見れば「…やるのかい?」と控えめに問い掛け)
もうほとんどなかったから大丈夫だ……そりゃパーティーだから、やるだろ
(熱を持った体を冷まそうと缶の中身を一気に飲み干したが、ほとんどないと言った中身はまだ半分ほど残っていて今更一気にアルコールを摂取した反動で体がぶわりと熱くなっていく。自ら飲んだ手前平静を装うも、相手に要求していることは宿った熱に浮かされた行動だ。相手もエリザベス達が言っていたゲームのことは覚えていたらしい。細い棒状のこれを両端から食べて離した方が負け、だがそれは友人同士でやるから恥ずかしくなって離すのであって恋人同士ならば唇が触れ合うのを避ける必要なんてない。今の自分にとってこのゲームは唇を重ねるための口実という意味合いが強かった。控えめな口調で問われると、真意を誤魔化すように目線を横へと泳がせてから下手な言い訳を口にしていた。普段ならば恥ずかしくて絶対にやらないゲームだが羞恥は熱によってかき消されて触れ合いたい気持ちの方が勝っている。こういうのは押し切ったもの勝ちだろうと自らお菓子を咥えると「ん、」と相手に差し出して)
…分かったよ、 ここから食べ進めていけば良いのだろう?
(こうして話しているだけでもかなりアルコールが回っているのが分かる。相手が誘うゲームだって普段ならば提案しない類の内容だろう。だが酔った時の相手の言葉はありのままの願望に近い物であることを知っていて今もなお下手な言い訳を重ねながらもやることを所望している姿を見れば断れるわけがない。更に催促するようにお菓子の端を咥えて差し出すのを見ればぐらりと本心の方に天秤は傾いて観念したように承諾してその先に顔を近づける。お互いで両端を咥えた状態になるが初期位置ですらかなり距離が近い状態だ。真正面をみればすぐそこに相手の顔があってつい目線が揺れ動きながらも改めてそのゲームの手段について確認をとる。このままずっと何もしないでいるのも恥ずかしくなってくれば早速端から慎重に食べ進めていき)
ん、……、……
(お菓子を咥えて差し出せば相手の顔がこちらへ近づいてくる。だがお菓子の長さの分それ以上は近づくことはなくて、思考が霞んできた頭はそれがもどかしいとすら感じるようになってしまう。確認をとる相手にものを咥えたままでは喋れなくて軽く頷くも、余計にもどかしさは募って背中に回していた手に無意識に力が入りバスローブを掴んでいた。相手が食べ始めたのをみればこちらも端から少しずつお菓子を齧っては咥え直してを繰り返して食べ進めていく。両端からお菓子がなくなっていけばあっという間に二人の距離は近づいて吐息のかかる距離になった。普通ならばここでチキンレースが始まるわけだが、この二人では状況が違う。加えて今こちらはお預けをくらっているも同然の状態、燻っていた熱はいつの間にか早く相手の唇に触れたい欲望へと変わっていてもう一口食べ進めれば互いの唇が微かに触れ合った。だがここでまたちょっかいをかけたい悪戯心が湧き出てくる。これ以上唇は近づけないまま、舌を僅かに差し入れ掠め取るようにして残りのお菓子を奪ってしまった。キス未遂なのに舌を這わせた後、顔を引っ込めしてやったり顔を満足気に浮かべて)
……、っ! …ねぇ、もう一回、
(背中に回された手が強くバスローブを掴むのを感じながらも両端から食べ進めていれば二人の距離は縮まっていく。あっという間にあと1センチもないという近さになれば様子を伺うように視線を向ける。口から離したら負けというルールは把握したがどちらも離さなかった場合のことを聞いていなかった。だがそんなことなどお構いなく相手がもう一口分食べ進めればお互いの唇が僅かに触れた。それだけにとどまらず口先で咥えたままだった菓子の破片を器用にかすめ取られ、その過程で舌が唇をなぞるとぞくりと背筋が震えて肩が跳ねた。当の相手は悪戯が成功したためか満足げな表情を浮かべているを見れば中途半端にしか触れられなかったキスへの渇望と対抗心が煽られてテーブルのチョコレート菓子に手を伸ばす。再戦を強請りながらも新たな一本の端を口に咥えると今度はこちらから相手に差し出して)
…、……あぁ、もうひと勝負だ
(上機嫌に至近距離で相手を見つめる。舌が唇をなぞった時に腕の中の体は明確に跳ねて、悪戯が成功した事とこちらの行為に相手が反応した事実とが一層この胸を満足させている。腕を回す相手の体が温かい、それ以上に自分の体が熱くなっているのに本人は気づかないままだ。そうしていれば相手から再戦のお強請りが飛んできてお菓子を咥えた顔がこちらへと向く。対抗心が見え隠れする中でのその言葉は可愛らしくて、だがこちらにお菓子を咥えて差し出す姿は扇情的でもあった。当然勝負に応じれば反対側の端を咥える。今度は悪戯よりも相手がどんな表情をしているのか気になって、チラチラと相手の方を窺いながらお菓子を食べ進めていって)
…ん。……あーあ、折れちゃったみたいだ
(悪戯が成功したことに随分ご機嫌な表情をしながら相手がこちらを見つめる。相手の狙い通り反応してしまった事が恥ずかしくも悔しくもあって、すぐさま持ちかけた再戦に相手が乗ってくれば反対側を咥えるのを待つ。今度は先程よりも大胆に食べ進めていくがその途中相手と視線がかち合えば思わず逸らしてだけどまた向けてを繰り返す。無意識にこちらも相手の肩に手を添え、食べ進めながら距離を詰めていくとあと数センチの位置まで近付く。ふと良い事を思いついて唇が触れそうになる直前で軽くお菓子に歯を立てるとパキっと軽い音が鳴って棒が折れる。お菓子が無ければこれ以上近付く口実はない。相手が酔っているのを良い事にもっと相手が素直でありのまま動く所が見たくて、唇が触れ合うのをお預けにすると吐息のかかる距離感のままわざとらしく呟いて)
…あ、……いやだ、我慢できない…
(再び棒状のお菓子が両端からなくなって互いの距離が近づいていく。いつの間にか相手の手が肩に置かれて互いの距離はさらに縮まっていた。先程よりも早いペースで二人の間にあるお菓子はなくなる、今度は素直に唇を重ねようと目を瞑った。しかし聞こえてきたのはお菓子が割れる軽い音、そして唇が触れ合う事はなくて驚きと共に目を開ける。互いの間にあったはずのお菓子は真っ二つに割れていてこれ以上食べ進める事はできなくなっていた。相手の吐息がかかる程の距離にいるのに未だ唇は触れ合っていない。先程自分で悪戯にキスを未遂で終わらせたのに相手からお預けを喰らえば未消化の熱がグラグラと体内で揺れるようだった。まともに回らなくなってきた頭では見栄を張る余裕はなくて、消化できない熱を発散するように背中に回していた手で相手のバスローブをギュッと握る。だがそれでも長くは持たず自分の願望が叶わないのに駄々をこねるように言えば、自ら身を乗り出して唇を重ね合わせて)
翔太郎、…ん……
(至近距離でお菓子を割ってしまえば閉じていた相手の目は開かれ物足りなそうな表情を見せる。ゲームのルールに乗っ取るなら折れてしまえばそこで終わりだ。更に近付くのはキスをしたい表明となる。その選択肢を委ねるように至近距離で相手を見つめていれば背中のバスローブを握る強さがさらに強くなった。ぐらぐらと建前と本能で揺れ動く様は普段よりもう一つ奥にある感情を満たしてやまない。もう一歩こちら誘うように名前を呼んでやれば子どもが駄々をこねるように言葉を紡いで身を乗り出してくる。今度は逃げること無く素直に唇が重ねた。触れた所は柔らかくちょっぴりお酒の風味を感じる気がする。 肩に置いていた手を軽く背中に回して更に距離を詰め、暫く触れるだけの口付けを交わすとそっと離れてほんのり色の灯った瞳を向け)
、…フィリップ、美味しい……
(身を乗り出せばようやく念願の感触が唇から伝わってくる。柔らかくて塩っぱくて甘い、様々な要素の混じった唇を感じていれば頭の中は幸せと満たされる気持ちと酔いでさらに浮遊感が増していく。しかし暫くすれば唇は離れてしまった。せっかくあの場所を味わっていたのにと、燻りを満たす為にした口付けは逆に熱へと変わって欲望を加速させていく。至近距離で相手の瞳を見つめればそこにはこちらを誘うような色を宿している。それが酷く官能的で、そしてこちらの食欲という名の色欲を擽った。先程一気に飲み干したアルコールが十分に効いてきたのか思考回路は既にめちゃくちゃでもっと相手を味わいたいと思考が飛躍する。少しもしないうちに相手の美味しい所をもう一箇所思い出せば、背中に回されていた相手の腕を前へと引っ張ってきて手首を掴み二人の間へと引き寄せた。塩っぱくて美味しい記憶のある場所、指先を口元へ持ってくるともう爪のない人差し指を口へと咥えた。軽く甘噛みをした後に指先に舌を這わせてみれば微かに塩っぱくて幸せそうに口元を緩ませる。そのままリップ音を響かせ先端にキスをしてから再び第一関節あたりを甘噛みしていて)
…な、に…ッ!?…っ……もう少し口開けれるかい?
(ゆっくりと唇を離すと心地好い幸せに満たされてぼんやりと相手を見つめる。やはり何度したって相手とするキスは胸を満たすと同時にもっとしたくなってしまう。もう一度しようかと考えた所で不意に後ろに回していた腕を取られ二人の間に持ってこられるとキョトンとした顔をして真意を探ろうとする。だが手首は掴まれたまま人差し指の先が相手の温かな口内に包まれると目を見開いて言葉が詰まる。まるで自分の指が食べ物になったのでは無いかと錯覚するような仕草で甘噛みされ、舌が這うとその感触にぞくりと身体の底の何かが疼いて無意識に短い息が零れた。リップ音がやけに生々しく聞こえる。自分の一部を口にしながら幸せそうに美味しいなんて呟く相手にもっと自分を与えたいと変な思考回路が働き始める。その考えのままさらに口を開くように伝えれば更にもう一本、中指の先端を相手の口内に侵入させると舌先を探り表面を優しく撫でていき)
……あぁ……、……ん…っ、……
(口に咥えた相手の指先はやはり柔らかくて塩っぱくて美味しい。甘噛みした瞬間に相手の口から短く息が漏れると、相手を取り込んでいる感覚とそれに反応する様がどうしようもなくこの胸を満たした。相手から口を開けるように言われれば素直にそこを明け渡してもう一本の指を迎え入れる。舌を優しく撫でる指先に応えるようこちらも中指を舌で舐めとれば、また僅かに塩味がする。それはすぐさま脳内で美味しいと変換されて緩い笑みが口元に浮かんだ。指を一本ずつ先端、第一関節と甘噛みして自分の唾液で濡れた指に吸い付けば水っぽく高い音が口の中で爆ぜる。口の中に含んだ指はもう味などしないはずなのに何故だが甘いように感じて口から離したくない。唾液に濡れる二本の指を丸ごと咥えるように唇で挟み込んで頭を動かす。唇を滑らせて指の根元まで咥えこんでから、吸い上げつつ再び唇を滑らせ指の先端へと撫であげる。その動作を繰り返えせば口の端からは吐息と水音が幾度も溢れて)
…、…は……、翔太郎、…ン
(這い上がってくる熱は頭を支配しはじめて考えるがままもう一本指を差し入れる。他人の口に指を入れるなど通常ではありえない行為にも関わらず嬉々として受け入れる仕草に背徳感にも似た何かで脳内が揺れた。暫く様子を見守っていると1本ずつ甘噛みされて程よい痛みと共に指先が相手の唾液で濡れていく。時折相手の舌や歯の裏を指先でなぞったりしていると相手の唇が動いて指を根元まで咥えこんで目を見開く。相手の口内に納まった指は吸われたり唇で撫でられながら抜かれて再び咥えこむのを繰り返されるとその様子に目を奪わせながらもいつの間にか熱い吐息が断続的に零れた。感覚としては擽ったいに近いがそれ以上に自らの指を愛撫する官能的で暴力的な視覚情報と水音に腹の奥の熱は這い上がって瞳がギラギラとした欲望に濡れる。指先でこの行為を邪魔しない程度に相手の口内に触れていたが響く水音と生暖かさに我慢出来なくなれば低い声で名前を呼びながら濡れた2本の指を口内から引き抜いて間髪入れず唇を重ねる。強引に唇を割って相手の口内に舌を侵入させるとじゅるりと音を立てて先程の行為で溜まった唾液を吸い上げて)
…ぁ、ふぃり、……ン……ッ…
(相手の指が美味しいはずだと指を咥えて始めたこの行為だったが、相手の指を愛でそれに熱い吐息を漏らす姿をみて胸が満たされる心地になるのを知ってしまえばこの行為自体に夢中になって頭を動かし相手の二本の指を唇で愛撫し続ける。口内では相手の指が時折動いてそれが擽ったくて息苦しくて、頭を余計に満たすのに思考を霞ませただただ相手に傾倒していく。相手にだけ意識を向け夢中で指を愛していれば低い声で名前を呼ばれて、浮遊感溢れる頭の中でもそれは腹の底まで響きゾクリと体が震えた。直後指が引き抜かれると愛でていたものがなくなり、蕩けそうな目を向けながら切なげな声を出す。相手の名前を呼ぼうとするがその前に口は塞がれてしまって舌が口内へとねじ込まれ苦しげに喉を詰まらせた。口内に満たされていた唾液が音を立てて相手に奪われてしまうと、その暴力的な行為と自分のものが相手の体内に入った事に高揚を覚えて熱が高まり過ぎた体は頬を赤く染める。先程まであった相手の指がなくなって口内は寂しい、もっと相手を味わいたい、まだ足りない。アルコールで支離滅裂になった思考は指の代わりにと相手の舌を求める。両腕を相手の首へと回して離れないように固定すると今度は侵入してきた舌を甘噛みし時折吸って舐めて愛撫を始める。頼りなくなってきた体は自重を支える事ができず、こちらへ引き寄せるようにしながらベッドへと倒れこもうとして)
っ…ん、…は、ぁ…、あついね…
(切なげな声と共に名前を呼ばれるがその声ごと食らうように唇を重ねる。舌で器用に奪い取った唾液はやけに甘美に感じられて自分までアルコールに当てれたのかもしれないと変な思考が過ぎる。それくらい相手の体も自分の体も熱くて上手く制御が効かないでいた。指の代わりを求めるように両腕が首の後ろに回されてから舌を甘噛みされる。柔らかな舌が相手の固い歯に挟まれるとそれだけで快感を拾い上げて隙間から吐息が零れた。こちらからも舌を絡ませたり時折逃げるように引っ込めたりしながらも腕を引き寄せられるとそのまま柔らかなベット倒れこんで相手に覆い被さるような体勢になる。それでも尚貪るようなキスは続けたまま自由に動く手でバスローブの上から相手の脇腹や胸部を撫でていく。それを暫く続けているも呼吸が苦しくなってくれば仕方なくほんの僅かに唇を離して荒い呼吸を零して熱に浮かれた瞳を向ける。すっかり頭まで熱が上っていればいつものような口調でぽつり呟くもその声は欲を帯びてしまっている。ぐつぐつと滾る熱を感じながらもそっと相手の頭に手を伸ばして顔が見えるように前髪を払いながらその表情を観察するように見つめて)
ん、……ふ、…ぁ……ふぃり、っぷ……お前に触られるの、きもちい……もっと…さわってほしい
(自ら舌を差し入れて相手のそれを愛でているはずなのに相手の舌は好きに動いて、せっかく甘噛みしようとしたのに逃げていけば息苦しいのも意に介せず無我夢中で逃げた舌を追いかける。途中相手の手が体を這えば、布越しにも伝わるその熱さにあてられ頭がクラクラ揺れる。どこをどのようになぞっているのかその動きははっきりと分かっ、て脇腹や胸板の筋を撫でられる度に体を強ばらせて絡まる口から甘い吐息を漏らした。酸素が少なくなり意識が飛びそうになるのにこの行為を止めるという選択肢はない。ただ相手を感じて堪能していたかった。互いに限界を迎えて口が僅かに離れる。口内にたっぷりと溜まった唾液を音をたてて飲み込むがそれでも口の中は艶めいていて、口を半開きにしたまま荒い呼吸を繰り返す。体温が上がりすぎたせいで額には薄ら汗をかいていて、相手の指が額に貼り付いた前髪を払うと力無く幸せそうに笑みを浮かべる。だがこうやって相手に組み敷かれて体を密着させていてもまだ足りない。幸福な笑みとは裏腹に相手の熱にもっと触れて溶けてしまいたいと色欲は止まらない。相手しか見えていない惚けた目を欲望が滾る相手の瞳に向けながら拙い口調でもっととお強請りを口にして)
っ…ああ、…ここはいつもの君の匂いがするね。
(ゆっくりと離れると相手がお互いの混ざりあった唾液を飲み込む。荒い呼吸をするほど乱れているのに前髪を払って見えた表情は幸せそうなものでぎゅっと胸が掴まれたような感覚がした。アルコールだけではない確かな色欲に蕩ける瞳で拙くお強請りされると無意識に生唾を飲み込んで短く返答をする。すっかり頭は劣情に殆ど支配されていて狭い部屋の中で相手の事しか見えない。再び軽く唇にキスを落とせば鼻、頬、顎と別の場所へも唇で触れる。だが相手からはいつもと違う香りがする。シャンプーやボディソープが自宅のとは違うからとぼんやりと理由は浮かぶもその中に混ざる好きな香りを辿っていけば耳の裏に辿り着く。そこで深く息を吸えば確かに相手の匂いがしてそこにもリップ音と共にキスを落とす。この男が自分の手で乱れているのだと思えばゾクゾクと支配欲が満たされてもっともっと自分に溺れさせたくなる。それと同時に腹部辺りを撫でていた手はゆっくりと下へと向かい、腰から太腿へと辿る。五本の指で不規則にその場所を撫で回しながらも口元を耳に寄せ、耳朶を甘噛みしたりわざと吐息を吹きかけたりして弄ぶ。「好きだよ、翔太郎」と低めの声で囁くと太腿をなぞりながら今度はとびっきり甘える様な声で「翔太郎は?」と相手からの返答強請って)
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