検索 2022-07-09 20:46:55 |
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へぇ、ぬるめの方が泡が長持ちすんのか。なら逆上せる心配はなさそうだな。……やっぱ擽ったいな。ならお前の方はもっとトッピング足してパフェにするか
(言われて見れば体が浸かるお湯はいつもよりも温度が控えめだ。そこも検索済みとはさすが相棒といったところか。二人でお風呂に入る度に体温が高まりすぎてヘロヘロになっている気がするが、今日はその心配もなさそうでゆっくり泡風呂を堪能することが出来るだろう。逆上せたのは湯の温度のせいではない事はひとまず脇に置いておくことにする。暫く泡と戯れていた相手だったが、今度はその泡がこちらへと向かってくる。されるがまま大人しく泡をのせられていくと水面に出ている首から下の肌色部分は全て泡で埋まってしまってまさに泡に溺れてしまった。見た目には変わらないが泡はパチパチと弾けているようで柔く肌を刺激してきて感想を零す。こちらがスイーツの如く泡まみれになってしまったのなら相手もそうしてしまいくなる。これもお揃いの一環だ。ふわふわの泡を手ですくい上げさらに頭の上へと追加していく。どんだん頭の上の泡を増やし、てっぺんをツンと立てれば泡の帽子が出来上がる。最後の仕上げとばかりに鼻の先に泡を小さくひと塊つけてやると「これで完成だな」と楽しげに笑い)
そうかい? 僕は心地良く感じるけど。 パフェだとしたら随分とクリームたっぷりの仕上がりだね。…ふふ、お互い泡だらけだ。
(肩まで泡に溺れてしまった相手を見ながら呟きに反応する。出来上がった泡は確かにパチパチと弾けてはいるがくすぐったいと言う程でも無い。寧ろふわふわの泡が肌を撫でる感触は気持ちが良い気がする。肌感覚の違いだろうかと思考を巡らせると早速検証したくなってくるがそれは後に回すことにしよう。対抗心を燃やしたのが相手が更に泡をすくって頭の上に乗せていく。ここからはどんな形に乗せられているのか分からないが大人しくなすがままに受けいれる。きっとパフェのクリームのごとく山盛りになっていることだろう。最後に鼻に泡を乗せ楽しげに笑う姿を見ればこちらも緩く微笑んでその出来を称える。二人して泡だらけになってはしゃぐ姿は普段の探偵業とはかけ離れていて、だからこそ素の姿で居られる幸せの時間だ。そんな空間に思わず笑い声が零れて感想を口にする。だがそれと同時に風呂の表面が泡に覆われてその下が見えないことに気付くとちょっぴり悪戯心が芽生えてこっそり手を伸ばすと膝を擽るように撫でてみてすぐに離し)
そうか。なんかずっとうすーく撫でられてるみたいなんだよ…、……どうやら風呂ん中になにかいるみてぇだな?
(相手はこの泡が肌についても心地良いらしい。確かにフワフワで柔らかな肌触りは心地よいのだが、どうにも細かく泡が弾ける感覚がずっと体を撫で回されているような感覚になって不思議な心地だ。すっかり泡まみれになった二人に相手が笑い声を漏らしてこちらも同じく笑みを浮かべる。こちらも大概泡まみれだが相手は頭に泡が乗っている分余計に全身泡に包まれているように見える。いっそ肩周りにも泡を乗せて顔以外全部泡で埋めてしまおうかと思った矢先、膝に何かがかすって思わず体を強ばらせた。相手は素知らぬ顔をしているがここが二人の空間である以上犯人は相手以外ありえない。それでもあえて『何かがいる』なんて第三者の可能性を口にしながら体を軽く乗り出すと泡で見えなくなっている水面下で腕を伸ばす。何かを探すような仕草をしつつ相手の太もも裏へと手を伸ばすとそこを探るように撫でて「こいつか?」ととぼけて聞いてみて)
今日はくすぐったがりなのかもしれないね。 …なんの事だい? 、それに今触ってるのは僕の足だよ。
(相手の感覚に一つの仮説を立てながらも今からする悪戯には好都合だ。こっそりと膝を撫でると途端相手の身体が強ばるような反応を見せ口角がにやけてしまいそうになるのを何とか堪える。狭い浴槽では犯人など分かり切った話で誤魔化し様もないのだがあくまで何ともないと言った顔を貫きながら白を切る。相手もそれに乗っかるように第三者の存在を匂わせたかと思えば少し近付いて急に太腿裏を撫でられると小さく身体が跳ねて擽ったさに逃げるように足が動く。わざわざそんな場所を狙って撫でる辺り相手もかなりの悪戯好きだ。軽い笑みと今触れたのは自分の足で犯人では無いという主張を崩さないままに緩く相手の手を捕らえると今度は足をこっそり伸ばしてつんつんと太腿をつついてみて)
かもな?良い香りにも包まれてるし。……そりゃ間違えて悪かッ、……やっぱりなんかいるんじゃねぇか?
(いつもより体に纏うものが多く、香り豊かで鼻腔も擽られればいつもよりも多く五感は働いている、いつもより感じるものが多い分余計に擽ったく感じているのかもしれない。そんな体のまま惚けて太ももを撫れば、そこは逃げるようにして離れていき手は相手に捉えられてしまう。今度はこちらがシラを切る番だ。心のこもっていない謝罪をするが、その途中で太ももがつつかれるとまた体を体を強ばらせてそれが表情にも僅かに出てしまう。再びの不意打ちに対抗心が湧き上がってくると姿勢を変えて膝立ちになりさらに相手へと近づいて、やはり惚けたことをいいながらも今度は相手の脇腹を探るような撫でて)
泡の中は見えないから間違ってしまっても仕方ないね。 …っ、確かに、僕の脇腹を触っている悪戯好きの何かがいるようだ。
(お互いに正体に気付きながらも分からないという態で会話を続ける。白々しい謝罪をからかう様に太ももをつつくとまた身体は強ばって唯一泡から出ている顔にも表情として反応を見せる。それを見れば満足そうに口角があがって水面に浮かんだ泡を理由に謝罪を受け入れるような言葉を返す。こうやって相手とじゃれあうのも好きな時間だ。楽しそうに微笑む頭では相手が負けず嫌いというのを忘れていて更に距離を詰めてきた手が脇腹を撫でると言葉を詰まらせて身体を強ばらせる。距離を取ろうにも後ろは既に浴槽の側面で逃げ場は無い。だが擽ったいと表明するのも何だか負けた気がして掴んだ方の手を強く握り何とか擽ったさから意識を逸らして反応しないようにしながらも相手の方をちらりと覗いて『何か』の存在を肯定して)
だよな。……そうなのか?なら、いっそう早くその悪戯好きを捕まえねぇと
(泡のせいでよく見えないからと、そんな屁理屈を掲げながら悪戯心と対抗心のせめぎあいは続く。あちらの口角があがったが、脇腹を撫でてやれば同じように相手は言葉を詰まらせてこちらも楽しげに口角をあげる。だがこちらを掴む手の力が強くなるのを感じればそこには悪戯心とまた違ったものが疼いた気がした。それにさえ気付かぬ振りをしたまま、相手もまだ第三者がいるのを肯定する方を選んだらしくこちらもそれに乗っかるような返事をする。何かがいるかもしれないなら仕方がないと言い訳をするように浴槽の中を探る振りをしながら脇腹を撫でていた手は肌を撫でながら腹部分へと移していく。泡風呂のおかげかお湯はいつもよりもぬめりがあって、それを塗り込むように腹に添えた手を上下に動かして)
…っ、ああ。 随分と、その悪戯好きは人の肌を触るのが、好きみたいだね。
(どうやら自分もいつもより五感が強く働いているようで平然なフリをしているだけで精一杯だ。存在しない第三者にお互い罪をなすりつけながらも反撃の機会を伺っていると相手の手が肌を撫でながらお腹の方へと移る。その仕草に僅かに目を開くも何事もないように相手の言葉に相槌をうつ。負けず嫌いなのは相手との数少ない共通点だ。やがて大きな掌が這うような動きで上下に動き始めると強くなった擽ったさの他に違う何かが煽られているような気がして小さく息を吐いた。何度も繰り返される動きに僅かに身動ぎしてしまうも誤魔化すように笑って言葉を続ければ無意識に強く握っている方でない手を相手の体に伸ばし、仕返しとばかりに下腹部の筋肉の筋を爪先でゆっくりとなぞってみて)
ッ!、……どうやらそうみてぇだな……
(互いに素知らぬ顔をして我慢比べは続く。腹部を何度も撫でれば相手は反応を我慢しているようで触れる掌から、そしてこちらを掴む相手の手から僅かに震えが伝わってくる。その微振動は腹の奥底にある劣情を煽って、あらゆる我慢を決壊させてしまいたいと欲が募る。だがその前にまた不意打ちで相手がこちらへ触れる、爪先をあてて先程よりも強い刺激が筋肉の薄い部分に与えられると明確に体を跳ねさせて水面が揺れた。それと同時にタガがいくつか飛んでしまった気がする。先程よりも熱い息を吐き出して、さらに距離を詰めれば相手の足のあいだに体を割り入れた。普段足を閉じていれば晒されない部分が見えない水面下でこちらを向く、泡で視界が遮られていなければすぐに理性を失ってしまいそうだ。そして指先を内腿へと添える。もはや探るようにではなく明確になぞるように膝裏から付け根までをなぞり、今度は逆方向へ動かす。そして再び足の付け根へと到達した時不意に相手と同じように爪先を立ててそこを擽って)
ふふ、 え、しょうた、ッ…ん…、っあ
(もはや意地の張り合いのような我慢比べだ。腹部を撫でる相手の手の刺激に耐えながら反撃とばかりに筋肉の薄いところを爪先で引っ掻くようになぞれば泡の上でも分かるほどその身体は跳ねた。明確なその反応に勝ち誇ったような笑みを浮かべてその事を揶揄おうとした矢先、相手が更に近付いて足の間にも逃がさないとばかりに身体を割り入れられて困惑の声をあげる。この距離感では第三者がいるといった分かり切った共通の嘘も通じなくなる。デジャブ感にも似た何かを感じながらもそれはルール違反だと焦りと動揺混じりに名前を呼びかけようとするも指先が内腿に触れてなぞられ始めると変な声が出そうになって口を噤む。普段は衣類に隠し人が滅多に触れることのない場所。そこを明確な意志を持って指先が動かされると直接劣情を擽られているようで相手の腹部に触れていた手を口元に当て隠しても尚堪えきれない吐息と共に体温が上がっていくのがわかる。膝裏から再び付け根に指が上がってくれば熱い吐息を漏らすも不意に爪先で強い刺激が与えられると大きく身体は跳ねて高い声が溢れ)
…、……どうした?悪戯好きの奴ってのはそんなに擽ったいのか?
(こちらが明確に反応を示したのに気のいい顔をしていた相手だったが、狭い浴槽でさらに距離を詰めると困惑の色に変わる。こちらを呼ぼうと開いた口がキュッと結ばれると、その反応にどうしようもなく体が疼いてしまう。そして足の付け根を強く刺激すればようやく待ち望んだ高い声が漏れて口元に薄らと笑みを浮かべた。我慢して堪えて、それでも漏れ出てしまった高い声に体は否応なしに昂って熱い吐息を吐いた。泡に溺れてしまわないように片方の手を相手の後頭部に添えて支え、しかし表情を見逃さないように真っ直ぐとみつめる。あくまでも自分のせいではないとしつつも最早それを隠す気は失くしてしまい、内腿に添えるのを指先だけでなく掌全体へと変える。ゆっくりマッサージでもするように上下に滑らせ、しかし時折一番反応のあった足の付け根を五本の指の爪先でなぞって刺激を与えて)
んっ、…は、…っあ、ん! 分かった、僕の負けで良いからっ、はぁ、
(鼠径部にも近い場所を相手の爪先をなぞれば色欲の滲んだ声が溢れる。支えるようにそして固定するように後頭部に手が添えられた距離では相手の吐き出した熱い息さえ感じられて小さく身が震えた。まっすぐと注がれる視線にすら追い詰められ目線を伏せる。太腿をなぞる指先がいつの間にか掌へと変わり5本の指と掌が自由に皮膚を這うと逃げるようにくねらせ、口元を押さえる手を噛んでも溢れる吐息の量が増える。相手を掴んでいた手を肩に移動させ引き離すように押してみるも大した力も入らず縋り付くような姿勢になってしまっている。その状態で再び爪先が付け根の辺りを5本の爪でなぞられるとぴくりと大きく身体が跳ねた。第三者がいるという建前もなくなった状態では我慢比べも限界で震えた声で白旗をあげ自らの負けを認める意思を伝え、だからやめてくれと縋るように濡れた瞳を向け)
……負けって何の話だよ。
(相手の内腿を撫でるように、いつもより粘度の高い湯を塗り込むように、幾度も掌を動かし時に刺激を与えていればあっという間に相手の口からは甘く高い声が溢れ出してくる。口元を抑えてもとめどなく漏れ出す声に嗜虐心が煽られ腹の底に劣情が渦巻いていく。もう口を抑えても意味は無い、それよりももっと相手の喘ぐ姿と声を聞きたくて後頭部を支えていた手で口元を覆っていた手の手首を掴み浴槽へと押さえつけた。相手がこちらに縋るように捕まり懇願するよう濡れた瞳で訴えてくる、だが今はそれが何よりも煽情的な姿に見えて瞳が熱で揺らいだ。また理性のタガが音を立てて外れていく、泡の上では二人が並んでいるだけだが、泡で隠れたその水面下では相手はこちらに体を明け渡した姿勢だ。そんな状態で待ったをかけられるわけがない。縋るような声を一蹴するように低く唸るような声で惚けた事を言うと、未だ触れていなかった反対側へと手を伸ばし前ぶれなく爪先で足の付け根のラインをなぞって)
…え、待っ…っン、ぁ…っやだ、…は、翔太郎…
(口元を覆っていた手が外されて浴槽に押し付けられる。隠す物がなくなってしまえば声は更に我慢出来なくなりありのままの姿を見せることになってしまう。だがそれもこちらが素直に負けを認めればこの我慢比べも終わるだろうと安易に考えていた。だからこそ低く唸るような声で一蹴されてしまうと大きく目を見開き焦りの声をあげる。見つめる相手の瞳は熱を灯して揺らいでいて剣呑な雰囲気にぞくりと背筋が震えた。相手の手が一旦離れていき、見えない泡の下で不意に反対側の付け根をなぞられると再び甘い声が出て身を捩る。ぬるい風呂よりも自分の体温の方がずっと熱くなっている気がして吐息が早くなる。奥底の熱をかき立てるような動きに抵抗する声をあげつつも段々と思考は溶かされていき、いつしかそれはこちらからも触れたい欲に変わる。見える部分でも触れて欲しくて肩を持っていた手を首の後ろに回して軽く引き寄せるとキスをせがむ様に名前を呼び)
…ッ、……は、フィリップ……、……
(この行為を止めるつもりは無いのを告げてやれば相手はあからさまに焦った表情をみせる、相手を物理的にも精神的にも追い詰めている感覚に腹の底が痺れるような感覚があって口からは熱い息をこぼす。こんな姿を見れるのも、許されるのも、この世でただ一人自分だけだ。こちらからの不意打ちで相手は甘く啼いて体を捩れば水面が弾ける音がする。二人を包む泡は未だ官能的な甘い香りを放っていて鼻腔を擽り思考をより溶かしていくようだ。そんな甘い泡に塗れながら喘ぐ相手はさらに官能的に見えて、じっと相手を見つめながら溶けそうなほど熱い息を吐く。不意に相手の腕が首後ろに回って名前を呼ばれる。その意味は言われずとも直ぐに分かって、キスを強請る相手にグッと心を掴まれた感覚にまた熱い吐息を吐き出した。再び後頭部に手を添え頭を固定する。鼠径部を撫でる手は止めないまま、吐き出される甘い声ごと食らうように、唇を貪るようなキスを施す。リップ音を浴室に何度も響かせながら唇と、既に開いている唇の裏側へと舌を這わせて相手を味わっていて)
…、っは…、ンっ、ぅ、ん……ぁ
(逃げるように身を捩ると泡が弾けて肌の表面を擽る。注がれる目線も間近に感じる相手の息も火傷しそうな程の熱を宿していて充てられた頭が溶けてしまいそうだ。他人に晒すことの無いようなプライベートな部分を撫でられる事をやめて欲しい気持ちと相手の思うままに求められたい気持ちの相反する感情が混ざりあって気付けば首の後ろに腕を回して引き寄せた。後頭部が固定されて強請るまま重ねられたキスは初めから貪るような荒々しいものだったが望みが叶ったことに無意識に口角があがる。その間も鼠径部を撫でられ震えながら口から溢れた声は相手の口に吸い込まれてくぐもったような艶めかしい物へと変わる。水面を跳ねる音とリップ音、お互いの吐息などが混ざり合って浴室内に反響する。非日常な状態にくらくらと目眩のようなものを覚えながらも首に回した腕を更に引き寄せては自らも舌を伸ばして水音を立てながら先っぽを擦り合わせ本能のまま絡ませていき)
……ん、……ハ…ッ………、やべぇな……
(刺激を与えるのを止めないまま相手の口を堪能する。啼き声と共に吐き出される熱い息さえ食らって艶めかしく苦しげにくぐもる声が聞こえれば相手の全てを支配している気になって、邪な欲と熱とがこの体に溢れ出していく。互いの舌が触れ合い、瞬く間に絡めるような動きに変わる。顔の角度を変えさらに奥へと舌を差し入れると相手の舌を捉えたり、歯列の裏をなぞったり、そこさえも味わい食らうように貪る。もはや撫でる手を隠す必要はなくなり、掌を滑らせて今度は胸板へと移動させる。甘く香る泡を溶かし込んだ湯を塗り込むように腹から肩にかけて全面をゆっくりと掌で撫であげる。互いの体が泡と熱と欲で塗れて、相応しくない行為は加速して止められそうにもない。息継ぎのために僅かに唇を離すが直ぐに口は相手を求め、小さく呟いた直後に相手の呼吸ごと奪いさりながら舌を口内へと侵入させてそこを蹂躙して)
ん…っ、…ンぅ、は……しょうた、ろ…っん
(自分の身体も触れている相手の身体も驚くくらいに熱い。吐息や嬌声すら相手の口に飲み込まれて消えていく。舌を伸ばすと共に口を開いて隠すことの無くなったその場所を開け渡せば絡ませていた舌が差し入れられる。舌は口内を自由に動き回ってこちらの舌と触れ合っていたかと思えば歯列の裏までなぞられて支配されていく。相手の舌は先程口にしたコーヒーとアイスの風味が僅かに感じられ、だがそれ以上に纏う唾液は甘く感じる。辺りを漂う華やかな香りと熱に正常に頭が機能していないのかもしれない。お腹から肩の普通の場所ですら撫でられると小さく腹筋が震える。段々と相手に溺れていくのを感じながらも行為は続き、僅かに唇が離れると熱い吐息と共に蕩けた様子で名を呼ぶ。呼吸のタイミングすら相手に握られているのにそれすら幸せだと頭は認識して目を細めながらも舌を絡ませ、相手の腰から太腿にかけて手を添わせ撫でてみて)
……ン…っ、……は……
(体の前面に掌を滑らせればそこが震えるように反応を示す、その隠しきれない素直な反応に思考回路がまた音を立てて崩れてさらに体は本能に従うようになる。口内を犯して掌で熱い相手の体を感じていたが、不意に腰から太腿に相手の手が這うと最後の糸がプツンと切れたような気がした。相応しくない場所で相応しくないことをしている自覚はある、だが今更これを止められない事も分かっている。体は暴走寸前で、相手をこのまま逃がしたくない、全て食らってしまいたい、もっと甘い声で啼かせてしたいたい。その願望が溢れ出した時には重なっていた唇同士を銀の糸で繋ぎながら離し、掌は胸板を滑り落ちて下腹部をゆっくりとなぞり始める。欲望がもっとも渦巻くそこを撫で、時に爪先で引っ掻き刺激してやりながら、銀の糸を舐めとった後に顔を相手の耳へと寄せる。そして低く唸るように、獲物を前にした獣の声で「フィリップ、ここでしたい」と囁いて)
んん、…ぁ、はぁ、…あっ……ッ!…良いよ。…僕も、君が欲しい
(ぬめりのあるお湯を刷り込むように撫でる手つきと口内を蹂躙する様はこの身体は相手のモノなのだと教えこまれているような気分だ。これに応えるように腰部に手を添えて撫でると不意に唇が離れていく。キスが終わったことに切なく甘い声をあげるも肩を上下させ呼吸を整えながら二人を繋ぐ銀の糸を見つめる。その間にも掌は胸板から下へと降りていき欲望の根源でもある下腹部をゆっくりとなぞる。出来上がった身体はやけにその刺激を拾いあげて焦らすようでもある動きに悩ましげに眉根を寄せるがその表情はほぼ蕩けている。爪先が強くその場所を引っ掛けば色欲の籠った声が溢れた。銀糸が舐め取られ、耳元に寄せた相手の唇が紡ぐのはご馳走様を前にした低い獣の声と願望で背筋にぞくりとしたものが駆け上がってくる。それが意味することを想像すれば無意識に生唾を飲み込んだ。答えなんて決まっている。熱い吐息混じりに許諾の言葉を返すと腰の後ろに腕を回して引き寄せ、熱を持った身体をわざと相手に押し付ける。不健全だとしても相手と共に堕ちるなら悪くない。己の意志と願望を余裕のない声でつたえるとこちらからも相手の耳に唇を寄せる。あともう一歩確実に相手最後のタガを壊してしまえる言葉を考えては「翔太郎の好きにされたい」と甘く囁いてリップ音混じりのキスを耳に落として)
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