検索 2022-07-09 20:46:55 |
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あぁ。こいつらとも長い付き合いになりそうだしな、よろしく頼む。____……今度指輪買いに行くか、結婚指輪
(賑やかに祝福してくれるガジェット達に笑みを向ける相手の横顔を盗み見ていればこちらにも自然と笑みが浮かぶ。相手の呼びかけに応え一段とはしゃぐガジェット達に確かに頼もしい証人だと頷いた。幾度もピンチを共にくぐり抜けて来た仲間だ、これからの二人の行く末を見守ってくれる存在としてはピッタリだろう。相手の目線がこちらに戻って再び交わる。最初こそ戸惑ったものだが、相手の嬉しそうな顔を見ればこの結婚式を挙げて良かったと心から思える。これまで何度も交わしてきた約束がひとつの思い出として形を得た気がした。だがこの結婚式にはひとつ足りないものがある。二人の結婚式ならばそれほど形にこだわる必要もないが、こうやって契りを交わしたという目に見える証が欲しかった。間近にいる相手を見つめながら、囁くような小さな声でひとつの提案を口にする。二人が結婚式をあげた証、生涯を共にする証だ。胸に溢れ出た願望をそのまま口にした後、今度はこちらから強請るような視線を向けていて)
っ、良いのかい?……僕も欲しい、君との結婚指輪。
(ガシャット達にも見守られ二人きりの結婚式は成功と言えるだろう。きっかけこそ不本意なものだったがこの街のシンボルが見える場所で将来を誓ったこの体験は一生忘れることはないだろう。そんな幸せに浸っているとこの距離でないと聞こえないのでは無いかと思うほど小さな声で提案がされる。男が用意していたように結婚するにあたってお揃いの指輪をするのが一般的な習わしだ。ちゃんとした結婚式ならばこの後指輪を交換するのだろう。だが今挙げたのは二人きりの形だけの結婚式で、その前後で何も変わらないとしても十分に幸せだった。そんな中で相手の口から零された結婚指輪というキーワード。外見にこだわりを持ち探偵として無駄なものを身につけない相手が望む装飾品の類に目を瞬かせて思わず確認するように問いかけてしまう。しかし一度存在を知ってしまえば、この誓いを形にしたものが欲しくなってしまう。探偵として別行動することになっても相手が側にいると常に感じていたい。遠慮がちに揺れていた視線を相手に向けしっかりとした口調でこちらからも強請るように伝えるとそっと相手の手を取って指を絡ませるようにして繋ぐ。その指のひとつに相手との結婚の証が煌めくのを想像すれば「選ぶのに苦労しそうだ」と呟きながらも幸せそうに笑って)
あぁ大事なもんだし、ゆっくり選ぼうぜ……、お前が付けてりゃ今回みたいな悪い虫が寄り付かなくなるしな。俺は、首から下げとくし……
(小さく口にした願望だったが二人きりのチャペルでは相手へと声は届いたようで、最初こそ驚いた様子だったが相手からも同じものを望む言葉が告げられると子供のような幼い笑みが零れた。二人の手が絡まるようにして強く繋がる。お守り、グッズ、マグカップ、今まで様々なお揃いのものを持ったが、そのお揃いの中でも結婚指輪はとびきり特別なお揃いだ。特別なお揃いはじっくり時間をかけて選びたいが、なかなか決まりそうにない未来にこちらも幸せそうに呟く。二人お揃いで左手の薬指に同じ指輪が輝くのを想像すればぶわりと幸せが胸に溢れる。しかし同時にそれは二人が特別な繋がりがあると知らしめるものでもあって、それを思えば最大限に幸福なのにそこそこ気恥しい気がしてくる。指輪はマーキングの効果もあって相手が付ける分には今回のような男が寄り付かなくなるので良いだろう。となればこちらはあえて薬指には付けずネックレスとして首から下げておけば周囲に二人の関係が気づかれる事も無い。気恥ずかしさを優先してそれを誤魔化すよう目を逸らしながら何故か一人納得するように頷いていて)
ああ、せっかくなら二人が納得できるものを選びたい。確かにそういうメリットもあるね。…それならば尚更君は外で沢山の人と会うのだから指にはめるべきだ。君には既に大切な人が居るのだと周りに見せ付けたい。……駄目かい?
(こちらも指輪を望めば幼い笑みが相手から零れる。これまででお揃いの物は色々と揃えてきたが結婚指輪はその中でも特段深い意味を持つ物だ。材質を考えれば値段も高価なことが伺えて相手の言う通りゆっくり選ぶべきだろう。なかなか決めきらないかもしれないし、運命的な出会いを果たして直ぐに決まるかもしれない。どちらにしろ二人で相談して納得して決めたのならきっと素晴らしい物となるだろう。手を繋ぎながらその事を話していると指輪の効果について相手が語る。自らの指に宿った時の嬉しさばかり頭に浮かんでいたが指輪を貰うほど特別な存在がいるというアピールはマーキングの一種でもあるだろう。思わず口元が緩んでしまうが相手はネックレスとして使うと聞けば若干引っかかる。今回の件はレアケースとして普段他人と多く知り合い接するのは相手の方だ。悩んでいる人がいれば寄り添い手を差し伸べ必死に助けようとする姿を魅力的だと思う人はきっと多いだろう。そんな人達にも相手の未来は既に予約済みなのだとアピールして牽制したいと思うのはワガママだろうか。合理的な理由と見せかけて自らの独占欲と願望を織り交ぜた説明を施しながら繋いだ手を一旦緩めて相手の薬指の付け根辺りをなぞる。相手に視線を戻すとそんなお強請りを押し通そうと小首を傾げながら問いかけ)
っ、……お前がそう思ってくれるなら、俺も指につける……
(相手は指に、こちらは首に指輪をつけることで決着させようとしたが、相手の言葉が一瞬詰まって様子を窺う。ついで告げられたのは合理的な理由に見せかけたこちらへの独占欲を隠さぬ言葉で今度はこちらが言葉を詰まらせた。こちらが相手に望むようにいつかマーキングを施す薬指の付け根をなぞられると、まだ指輪を付けてもいないのに相手のものだと刷り込まれるようで胸が強く鼓動を打った。それに加えてダメ押しでお強請りしながら首を傾げられればもう抗うすべなんてない。相手の望みを全て受け入れて応えてやりたくなってしまう。こんなにも強い相手の独占欲を向けられるのがどうしようもなく嬉しかった。再び顔に熱があがって来そうだが今は顔を隠す手段がなく目線をうろうろさせながらこちらも指に結婚指輪を付けることにする。周囲に関係はバレてしまうかもしれないが、互いに隣にいる人は自分のものだと見せつけたいのは同じなのだからそれでも良いだろう。改めて絡まった手を繋ぎ直す、二人の結婚式を終え胸は彩り豊かな幸福で満たされている。またひとつ忘れられない日が増えたことを噛み締めながら「そろそろ着替えて帰るか?」と呼びかけて)
約束だよ。 そうだね、彼から教えて貰った連絡先についても調べなければ。
(相手が自分に甘いのは把握済みだ。期待の色を乗せてお強請りしてみれば言葉を詰まらせて次第に顔が赤くなっていく。普段は外と中で別行動することが多いとはいえ、情報屋の皆や自分も外に出かける時などはお揃いの指輪をしている事を目撃されることは多いだろう。それで二人の関係が勘づかれる可能性も高いがやましい事でも何も無いのだから堂々としていればいい。相手は目線を泳がせていたがやがて承諾の返事がされると言質を取ったとばかりに微笑んで決定事項としてしまう。思い出に残る式を執り行い結婚指輪の約束もすれば暖かな幸せに包まれてどうしようもなく口元が緩む。相手に帰宅を促されると放り出してしまった検索の件を思い出して言及しつつもチャペルを後にした。控え室で元の服へと着替え「やっぱりこの服の方が落ち着くね」などと話しながらも受付に向かいスタッフに帰る旨を伝える。どうやら警察に男の身柄を引き渡してくれたようで逆に式場を守ったお礼を言われてしまった。チャペルが綺麗だった事なども含め感想を伝えてからその場を後にするとバイクの元に向かうと「たまには君が後ろに乗るかい?」と聞いてみて)
あぁ。お前を狙ってんのはこの前捕まえた男だけじゃねぇだろうからな。写真がこれ以上出回らねぇようにしねぇと
(この幸せの空間に包まれすっかり頭の外に行ってしまっていたが、もとはと言えば相手の写真の出処を突き止めるためにあの男を呼び出したのだった。つい先日、もちろん今日もだが、あの写真のせいで相手は危険に晒され、それはこの先も十分にある可能性だ。早いところ男から聞き出した電話番号を使って盗撮犯を捕まえた方が良さそうだ。二人並んでチャペルを出て元の服に戻った相手を出迎える。純白のワンピースも似合っていたが、やはり相手はこのいつもの格好でなければ。受付に挨拶を済ませ無事にあの男が逮捕されたことを知れば、ひとまず悪い虫が一人相手に近づかなくなった事に安堵していた。あとは帰宅しただけだと乗ってきたバイクの前に立つと思わぬ提案を受けてまた驚く。ハードボイルドな探偵としては相手を後ろに乗せてバイクを華麗に運転する所だろう。それに相手にハンドルを譲っている姿を知り合いに見られるのは何処と無く恥ずかしい気もする。だがせっかくの相手のお誘いだ、それに相手がハンドルを握る相乗りはこの前経験したばかり、それならばバイクだって同じように乗ってみるのも悪くない気がする。暫く迷った様子を見せたが最後には「あぁ頼む。ファングみたいに暴走させんなよ?」とからかうように言って)
任せてくれ。君との人生の経路はともかく、バイクは安全運転だよ。__ 海の近くだからか風も気持ち良いね。
(バイクに乗る機会といえば相手が単独で現場に駆けつける時と相手に後ろに乗せてもらう時ばかりで自分が運転する機会はあまりない。式場までは相手が単身で駆けつけてくれたのだから帰りは自分が代わりに運転しようと言う思いつきだったが驚いたような顔をされる。暫し迷ったような様子だったが、からかうような言葉と共に任せられるとこちらも洒落を交えながらも笑顔で応えた。相手にもヘルメットを渡してバイクに跨る。エンジンをかけ相手が後ろに乗ったのを確認すればゆっくりと発進させた。来た道はタクシーの中から把握済みだ。後ろに相手の存在があることに新鮮さを覚えながらも海沿いの道を走っていれば街中とはまた違った気持ちの良い風が吹く。それが自分達の行き先を祝ってくれているように思えて笑い声と感想を口にしながらも事務所へとバイクを走らせて)
(/いつもお世話になっております。結婚式騒動も終わりが見えてきましたのでお声がけさせていただきました。 検索が結婚式をすると言い出した探偵君の反応やチャペルに乗り込んだ時の行動も含めとてもとてもカッコよくドキドキしながらお返事させておりました。2人きりの結婚式を挙げることも出来、二人の気持ちを改めて誓う思い出に残る一日を過ごすことが出来ました、ありがとうございます!
タンデムで帰宅している最中ではありますが次の展開のご相談をさせてもらおうかと。ギャグを含めた甘いやり取りをすることが出来ましたので次はどちらでも良いかなと思っているのですが、何かご希望はございますでしょうか? )
なら安心だな____あぁ。街の中とは違う風で、ここだけの特別な風だ
(相手からヘルメットを受け取るとハットを外してそれを被り、相手の後ろへと乗り込む。言葉通り安全を考慮してかゆっくりと発進させるのをみると思わず笑ってしまう。バイクにおける相手の運転は安心して相乗りしていられるようだ。相手の腰の辺りに手を添えて海沿いの通りを走り抜ける。名前に違わず潮の香りが微かに混じった風はこの潮風通りでしか感じられないものだ。行く機会のあまりない場所だと思っていたが、今日でこの場所は二人にとって間違いなく忘れられない大切な場所になった。返事をしながらそれを噛み締める、この場所も今前に居る相手も堪らなく愛おしい。人の目を気にしていたがここならばまだ知り合いがいることもないだろう、腰に添えていた手をもう少し前に移動し二人の距離をより近づけると相手に緩く抱きつくようにして事務所への道を走っていった。一度抱きついてしまえば離れるのが名残惜しく、結局はそのままの体勢で事務所へとたどり着く。バイクから降りてハットを被り直せば階段をあがってお馴染みの扉をあけ「ただいま」と帰宅の挨拶をして)
(/こちらこそいつもお世話になっております。フワッとテーマだけ決めた所からのスタートとなりましたが、最終的に二人の結婚式が出来てとても素敵なお話ができました。検索くんにオネダリされるとどうしても叶えてあげたくなってしまいますね……背後まで心を掴まれつつギャグから甘い展開まで楽しくやらせていただきました。こちらこそ今回もありがとうございました!
次の展開ですが連続で事件っぽい感じが続いておりますのでゆっくりまったりとした日常を過ごすのは如何かなと思いまして、以前提案していただいた検索くんの日用品を買いに行く話はいかがでしょうか?)
__ ただいま。それじゃあ君の聞き出してくれた情報で写真を撮った主を検索することにしよう
(後ろから笑い声が聞こえながらもバイクを発進させる。初めて来た場所ではあるが、ここも風.都.の一部で尚且つ思い出に残る式をあげた場所だと思えば愛着が湧いてくる。ここだけの特別の風を感じながらバイクを走らせていると腰に添えるだけだった手が前に移動してきて抱き着かれるような姿勢となる。それなりの人が行き交う道路で甘えるように体重を預けられて行き先を委ねられているのを実感すればより一層愛おしく思えて相手から顔が見れないことをいい事に口元をニヤケさせながらも事務所へとバイクを飛ばした。事務所の元にたどり着けばバイクを停めて階段をあがる。相手に続いて帰宅の挨拶をすれは事務所は飛び出した時と全く変わらないはずなのに清々しい気分でもある。デスクに近付き相手が男から聞き出した情報をメモした紙を持ってくれば今度は自分の番だと得意げに笑ってガレージに降りていき)
(/承知致しました、まったりと日常回良いですね! 検索の日用品も含めて共に生活している家のものを買いに行ったりと日常の一幕みたいなことを是非したいです。 上記も良い感じに区切りかなと思いますのでお手数ですが初回をお願いしても宜しいでしょうか? よろしくお願いします!)
……とりあえず買うのはパジャマとカップ以外の食器と…そんなもんか?
(特別な幸せの時間の後、本来の目的である盗撮犯の特定のため検索を行ったが、残念ながらたどり着けたのは偽名の情報だった。だが残滓さえあればまだ検索で辿る余地はある。とはいえそれには長い時間がかかりそうで、時間の取れる時に出直そうという話になった。そして数日後、今日からみれば昨日の事、ご機嫌な顔でいかにも話をきけと言いたげに所長に迫られしぶしぶ対応した所可愛いパジャマを手に入れたと自慢が入った。可愛らしい熊が全面に押し出されたそれのことを幼稚園児みたいなパジャマだと素直に言えばスリッパが飛んできたわけだが、その流れで『そういう二人はどんなパジャマ着てるのよ!』と話題を振られる。そこで相手がこちらのものを着ているのを伝えれば『キャー!ラブラブだー!』と茶化しが入ったが『せっかくならお下がりだけじゃなくて新しいのも買ったら?』と助言がなされて、生活用品を買いに行くための休暇が得られる運びになった。相手の持ち物が少ない関係ですぐに同棲が始まったが、特に必要性に迫られなくて相手のものを買う機会はなかった。自分の家にあるものも依頼のお礼でもらった寄せ集めばかりでインテリアを除けばあまり統一感はない。これを機に二人で暮らすための生活用品を買い揃えるのも悪くないだろう。そして今日、出かける準備を済ませて改めて必要なものをリストアップしてみる。といっても今生活に困る場面がない以上何を買うべきかは悩むところで、ひとまず必要そうなものをあげれば相手に確認をとって)
(/それでは初回投稿させていただきました!また二人お揃いのものも増えそうですし、検索くんのものが増えてより家が二人にとっての空間になりそうですね。ではゆっくりとした時間楽しみましょう!/こちら蹴り可です!)
確かシャンプーが切れかけていたからそれも買っておきたい。あとは…良いのがあれば買うって形にしよう。 買いに行くアテはあるのかい?
(あの後検索を行ったが掴めたのは偽名の情報だ。だがその偽名を探って見ると今回の件以外にもその名前を使い何やら活動しているようだった。地.球.の.本.棚で絞るにはまだ情報が足りない為情報を得るには虱潰しに見ていくしかないと結論づければひとまずは頭の隅に置いておくこととなった。それから数日後所長の発言と相手の回答を機に突然の休暇が与えられることになった。さほど物に頓着はなく、パジャマが相手から借りている物だろうと機能さえ果たしているのなら構わなかったのだがせっかくならと言われたら断る理由もない。有難く休みを貰うことにしてその日の仕事を済ませた。その翌朝、出かける準備の後相手と共に何を買うか悩んでみるが今の生活に不自由はなくこれと言ったものは浮かばない。ふと昨日風呂に入った時に量が無くなりかけていたシャンプーの事を案として出すもそれくらいだ。部屋をぐるりと一回りした後も思い浮かばず、結局はその場の判断に任せようと提案する。今使っている日用品も相手の物ばかりで買い出し先も検討がつかなければ何処に行く予定なのかと問いかけて)
っと、切れかけてたか。なら買っとかねぇと。……ふ、風.都.のことなら任せとけ。いろいろ買い揃えるなら商店街だ
(もともと一人暮らしをしていた所に相手がやってきた関係上生活に必要なものは一通り揃っている。となればあとは相手専用のものを買うか、あるいは二人で一緒に買い換えるか、それくらいの選択肢になってくるだろう。結局は出たとこ勝負、気に入ったものがあれば買うというスタイルだ。何か買うものはという問いにシャンプーという答えが返ってくる。残量が少ないことに気づいていなかった、こういう所は二人で暮らしていて良い点だろう。同時にいつも使う日用品を二人で使ってまた買ってと、そんな当たり前のサイクルを共有している事にふわりと幸せを感じてニヤけそうになった笑みを噛み殺していた。せっかく所長様が与えてくれた休日だ、有意義に過ごすために行き先はある程度色々な店が揃っている場所が最適だろう。そんな場所には当然心当たりがあって任せておけとニヒルに笑う。この風の街で該当する場所は繁華街の中にある商店街だ。風.都.通.り.と名前は在り来りだが大抵の店はあそこに揃っていて買うのに不自由しない。行き先が決まれば意気揚々と二人で商店街へと向かって)
商店街か、ならば早速そこに行こう。__ ここが商店街。沢山の店が立ち並んでるね。 とりあえず食器は嵩張るから最後に回すとして先にパジャマを探しに行こうか。パジャマは…服屋かい?
(事務所で暮らしている時は大体は自分だけが使うもので備品が無くなればそれを相手か所長に伝えてきて買ってきて貰うのが普通だった。それがこうして二人で暮らすようになっていつの間にか量が減っていたりそれを事務所帰りに買ったりと相手と共に生活をしている事を実感しては擽ったい気持ちになる。行き先について問えば自慢げに商店街の名が挙がった。行ったことのない場所だが相棒が言うなら間違いないだろうと前向きな返事をしては家を後にした。少しして辿り着いたのは繁華街の中にある商店街だ。左右に様々な店が立ち並んでいて興味深そうにその様子を観察する。ここならは相手の言う通り大抵のものは買い揃えることが出来そうだ。色々と買い回るならばその順番も重要だと考えれば一番軽く嵩張らないパジャマから買うべきだと提案する。だが今着ている服も相棒の愛用ブランドで揃えてもらった物でありその他の日用品も含めて買ったことがない。その為パジャマを売っているであろう場所に自信が持てずに確認するように相手の方を見て)
だろ?古い店から最近流行りのもんまで何でも揃ういいとこだ。ならパジャマからだな。俺がいつも買ってるとこの雰囲気は知ってるし、とりあえず別の店に入ってみっか
(この風の街で買い物をするならまずはここにくればどうとでもなる、それがこの商店街だ。当然お気に入りブランドも並ぶ通りでもある。今日は日用品だけでなく何をどれだけ買うかも分からない状態だ、荷物にならないものから買うべきという相手に賛同してまず第一目標はパジャマとなった。自分の身の回りのものは全て風.都.を代表するブランドで固めていて今相手が着ているこちらもパジャマも同じくだ。今の分の着心地はよく知っているだろうし、まずは別の素材や形のものを見るのがいいだろう。すぐ近くにある全国展開している店を選んで指さすと相手と連れ立ち入店した。比較的リーズナブルな価格帯で普段着からもちろんパジャマまでかなり幅広く商品展開をしている、ここならばスタンダードなパジャマは大抵揃っているだろう。絵柄もシンプルなものからワンポイントまで様々だ。店内の案内図を確認して該当の場所へといくと呼ばれ色とりどりのパジャマを見上げて)
ああ。 …パジャマだけでもこれだけ種類があるんだね。 寝る時の服なら睡眠を邪魔しない物にしたいけど…
(相手の同意も得られるとパジャマを探すこととなる。相手が指さしたのはこれまた知らない店名だがどうやら全国展開している店のようで他のところよりも大きな店舗だ。連れられるまま中に入れば服を始めとする様々な商品が並んでいて思わず圧倒されていた。店内の案内図を確認してから該当箇所へと向かえばパジャマも同様に幅広いラインナップが展開されていた。色やデザイン、そして材質もそれぞれ違うようで選ぶのに苦労しそうだ。寝る時の服となれば安眠を邪魔しないものを念頭に選ぶべきだろうか。そんなことを呟きながらもそれぞれのパジャマの触り心地を確かめていく。モコモコしたものからさらりとした触り心地の物、伸縮性のありそうなものなど素材だけでも様々だ。試しに前開きでサテン生地で作られたネイビーのパジャマを手に取れば自分を当ててみるもイマイチピンと来ていない反応をしていて)
それだと今着てるのとあんま変わんねぇじゃねぇか。気に入ってたのか?ま、お前が着るならこっちじゃねぇか?
(パジャマと一口にいってもその種類は様々だ。こちらはいつものブランドで買い揃えた結果サテン生地のパジャマで寝ているが、相手が手に取ったのはおおよそ同じようなものでからかうように声をかける。こちらが着ていたものを気に入ってくれていたのなら何よりだが、色まで同じ系統になるとどっちがどちらのものか分からなくなりそうだ。同じ系統で他の色のラインナップに目を移せばちょうどモスグリーンのものがあってそれを手に取る。自分のものは何となく黒や紫とメインメモリに引っ張られた色が多い。二人のものの区別を付けるには相手にはメインメモリの色、すなわち白や緑を持ってもらうのがよさそうだ。とはいえこれではあまり今までと変わり映えしない。もう少し違うものをと見回したところで近くにTシャツのコーナーがあるのに気がついた。デザイン性の高いものからインパクト重視のものまで様々あるが、その中のひとつを手に取る。所長のパジャマよろしく胸にどでかいテディベアが描かれたものを手にすると「それかアキコとお揃いでこういうのにするか?」とまたもからかうように言って)
このデザインに慣れてしまったんだよ。色違いか…、それは遠慮しておくよ。…! 翔太郎、お好み焼きのシャツだ!
(何気なしに手に取った物だが言われて見れば相手から借りているものと似ているデザインのモノだ。相手と違い服装に特にこだわりがなく、今着ている服だって色や柄のパターンが違うだけで同じデザインのものを気回している。パジャマもこのデザインが一番見慣れているせいでいざ選ぶとなっても似たものを見てしまう。相手が代わりに取ったのはメインメモリの色にも近いモスグリーンのもので色違いというのも確かにアリな選択だ。それにするか悩んでいると相手はまた違うコーナーへと移る。着いていくとTシャツが多数並べられた棚がありそこから所長が自慢していた物と似ているテディベアが大きく描かれた物を見せられるとこだわりが無いとはいえ流石に苦笑いを浮かべて断りを入れる。他に何かあるかと棚を見ていくと一段と目を引くものがあって手を伸ばす。再び体に当ててみたそれはテディベアと同じく中央に大きくお好み焼きのイラストが描かれた物だが先程と違い嬉しそうな声をあげながら相手に見せて)
ハハッ!いいんじゃねぇか。めちゃくちゃお好み焼きが好きな奴みたいだけど、似合ってる
(いろいろと勧めてはみたがピンとくるものはないらしい。テディベアは論外として、自室で寝る時にだけ着るものとなれば直感にあったものを着るのが一番だろう。そうこうしているうちに相手の目線はTシャツのコーナーへと移る。そして手に取ったのはデカデカとお好み焼きが描かれたシャツだった。いつの日か検索から実際に作る所までやったお好み焼き、それに紐づく思い出はいろいろとあって何かと縁のある食べ物だ。論理的で頭を使う相手が少々間の抜けた服で眠るのも面白い、それに可愛らしいとも思う。夜寝ようとする度に目に入ってしまいそうだがこれを着る相手がいれば寝付きも問題ないだろう。笑いながらも肯定の返事をすると「それとここらへんのルームウェアを合わせりゃちょうどいちんじゃねぇか?」と軽い着心地のパンツが並ぶ棚を指さし)
ならばコレにしよう。ああ、コレと組み合わせればパジャマの完成だ。 君は何か買わなくても良いのかい?
(思えば仕事などと関係ない私的なことで相手と出掛けたのはお好み焼きを作りたいと強請ったのがきっかけだったように思う。所長のように好きなものの描かれた服を着るように思い出深い物の描かれた物を着るのもアリだろう。相手からも好意的な反応が返ってくると早速このTシャツに決めることにしてサイズを確認する。寝る時の快適さを考えればピッタリの物よりも一回り大きめの物を手に取り、相手の指さした棚から膝丈のほどのモスグリーンのハーフパンツを合わせれば上下のセットとしても完成だ。今借りているものとは大きくテイストは変わってしまうが自分だけの服と思えばそれも悪くない。端にあった買い物かごを見つけ、その中に2つを入れつつも相手にも何か購入するものはあるかと尋ねて)
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