無糖　　/　〆　　

……えぇ？もー、仕方ないわね…あっちで見せてあげるから早く行くわよ、授業遅れる！
（　睫毛、なが。いつも寝ている印象しかない相手とまともに顔を合わせたのは初めてで、綺麗な顔立ちであることを知ると共にうっかり者なことも同時に知る。呆れたように眉を少し顰めると、幸い移動教室での席指定は無いため教材を見せてあげることを申し出ながら出入口に向かいつつ相手を急かして　）

……ありがと、優しいね。

（急かされるがまま後を追うように出入口へと向かい、仲良くもない自分に手厚く世話を焼いてくれる貴女を優しいと褒め。移動する教室は其処まで遠くはなく、急げば間に合う距離だろう。貴女を一緒に遅刻させる訳には行かないと珍しく気を効かせては「行こ、」と遠慮ぎみに手招きをしては早歩きで目的地に向かって）


　

別に、普通のことでしょ。

（　自身にとっては当たり前のことを当たり前にしているだけだからか、褒められるときょとんと目を瞬かせるものの、お礼の言葉を無下にせずに「でもどういたしまして」と微笑み浮かべながら受け取って。急ぎ足で移動しぎりぎり目的の教室に着いて一安心すると、隣に肩を並べるように席に着いては間に教材を広げて授業を受け　）

資料集、見せてくれて有難う。御礼に何か奢らせて。

（チャイムと同時に授業が終わり、昼休みが始まる。隣で授業を受けていた貴方へ視線を向け、御礼をしておきたいなと声を掛けては提案を。丁度食堂も開いているし、今の時間ならジュースを奢るのも良いだろう。そう自分なりに考えた結果の御礼の方法で。）


　

え、いいの？んー、私お弁当持ってきてるし…ジュースがいいかな。……瀬戸…だっけ、お昼は食堂行くの？

（　机の上でトントンと教材を揃え整頓していると相手の申し出を受け、口元に指を添えて少し思案すると無難にジュースを頼むことにして。よくよく見ればスタイルも良いとは。何食べるとそんな体型になれるんだろうなんて思えば、話す機会がないあまりうろ覚えである名前を確認するようにしながら小首を傾げて尋ね　）

ジュースね、分かった。……んー、食べる日は食堂行くかな。面倒くさい時は食べないけど。

（名前を確認するような様子にはこくんと頷きながらあっていると示し、質問には斜め上を見上げて悩む仕草を。ゆるりと立ち上がっては貴女のぼうっと手元を見つめ、「…小泉、だっけ」とうろ覚えながらに名前を出しては視線を合わせないまま訊ねて。）



　

へー……、え？ちょっと待って…面倒で食べない日があるってなに！？男子高生って育ち盛りで食べ盛りってものでしょ？

（　耳を疑う発言に一瞬時が止まる。漸く脳が処理できたのか遅れること数秒、ガタン、と机に手を突き立ち上がった拍子で音鳴らし。周りのちらちらと此方を見る視線など気にもせずに、驚きのあまり目を丸くしながら相手を見つめては詰め寄るように言葉を並べるも律儀に「あ、うん……小泉だけど。」と返して　）

もう此方には顔出しされないのですね…。
掛け持ち承知のつもりでしたが偏レスは萎えてしまうのでこれで失礼します。お相手ありがとうございました。