匿名さん 2022-07-06 21:24:24 |
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( / 承知致しました、ありがとうございます。此方もプロフィールができ次第投稿させて頂きますね。本日~明日頃には上げられるように作成します……! )
名前/和泉 蓮司 ( いずみ れんじ )
性格/社交性に長けており、誰とでも仲良くなれる性質の持ち主。見返りを求めずに手を差し伸べ、困っている人を見掛けたらすぐに助けるがモットー。仕事に対しては真面目に取り組み、定時に帰宅することを目標にしているらしい。間違ったことは間違っていると指摘できる強さがあり、自分の意見をしっかりと口に出すことができるタイプ。喜怒哀楽があからさまに表情に出るため、嘘をつくことは苦手。
容姿/さらさらとした猫毛でショートヘア。前髪は長めだが、横流しにすることで暗い印象を持たせることはない。以前開けていたピアス穴は、ピアスを久しく着けていないことで既に塞がっている。色白で細身、身長は170cm。非力というわけではなく、それなりに力はあるのだとか。会社ではシンプルなスーツ姿。服にこだわりはなく、普段はモノトーンで統一した服装。
備考/貴Cは完璧で憧れの上司であり、彼のようになりたいと密かに目指すべき存在として考えている。人のことを見ているわりに自身へと向けられる感情に関しては疎く、自身の感情にも気付かないせいで恋愛経験は少なめ。お酒は好きだがあまり強いわけではない。煙草は吸わない。
( / 当方の扱うキャラクターです。完成しましたので貼らせて頂きますね。お手隙の際に確認して頂けると幸いです。 )
名前 / 椎名 央雅( しいな おうが )
性格 / 極度の仕事人間。仕事とプライベートはしっかり区別している。何事にも基本的に無関心だが、周りからはそれが逆に冷静沈着で大人な男性という良い印象を持たれることが殆ど。昔から頼るより圧倒的頼られる派。自分の話をすることを嫌う。自己中心的思考の持ち主で、自分の意思を曲げることの無い頑固さ。自分が正しいと思ったことは全て正しい。表情が乏しい故に思考が読めない。一度手に入れたいと思ったものはどんな汚い手を使ってでも手に入れる欲深さ。
容姿 / 癖の無い直毛。一度も染めた事がない黒髪は涼し気な印象を与えるローフェードカット。常にワックスにてきっちり整えられている。眼力のある吊り目気味の切れ長の瞳は髪と同色。左目下に生まれつきある泣き黒子は大人びた雰囲気を更に倍増させている。視力が悪く自宅では黒縁眼鏡を掛けることも。身長178cmの細身だが、過不足なく筋肉のついた引き締まった体躯。会社では黒や紺の光沢のあるスーツを着用、普段はシャツやニットなど綺麗目な服装を好む。
備考 / 仕事へのスマートさ、優れた腕前を評価され若くして次期社長候補にもなっている。全て影での努力の賜物。貴Cより憧憬や尊敬の念を抱かれている事に気付いており、上司として可愛がっていたが何時しかそれが執着に近い恋心へと変換。彼へ近付こうとする者には容赦無く排除したり近付けないよう悪い噂を流したりと裏で動いていたが、効率が悪く何か良い方法はないかと考えていたところに偶々監禁をテーマとしたテレビ番組が目に入り、それが引き金となり監禁を決行する。お酒には強い方だが、付き合い程度でしか飲まない。喫煙者。
( / pf確認致しました。とても理想のキャラクター像でこれから絡むのが楽しみで仕方ありません。遅くなってしまい申し訳御座いませんが、此方も完成致しましたのでお手隙の際に確認して頂けると幸いです。加筆修正等必要であれば、遠慮なく仰って下さいませ。 )
( / 此方も確認させて頂きました。素敵なキャラクターで絡むのが楽しみです。特に加筆訂正も必要ありませんので、そのままお願いします。確認しそびれておりましたが、キャラクターの年齢はどのくらいに致しますか?また、初回は監禁されたばかりの最初の場面からと考えておりますが、大丈夫でしょうか?他にやりたい場面などありましたら仰ってください。 )
( / 了解致しました。年齢につきまして、此方は20代後半の設定で考えておりました。其方の年齢を確認次第、25歳~29歳辺りで設定させて頂こうかなと。場面はそれで問題ありませんので、申し訳御座いませんが初回をお願いしても宜しいでしょうか? )
( 昨日は遅くまで仕事をしていたのだったろうか。会社から出た後の一切が思い出せなかった。起きたてのぼんやりした頭は考えることを拒否して、暫くただ天井を眺めていたが、なんとなく自分の部屋ではないように感じられた。起きようとするも、なぜだか上手く起きられない。チャリ、と近くから聞こえた音にちらりと視線を向けて見れば、四肢を固定する枷がそこにはあり。ドラマなどでしか見たことのない光景に頭が真っ白になる。これが現実なのかどうかすらよくわからなかったが、動かそうとしてもびくともしないことから悲しくも現実であることを思い知らされた。シーツや枕の色からして、自分の部屋でないことは確実。反社の人間に捕まったのか、実験台にでもされるのか。明らかにあり得ない妄想ばかりが浮かんでは消え、助けを呼ぼうと声を出す。大きな声を出そうとしたが、実際に出た声はか細く頼りないもので )
これ、誰か外してくれ……っ。
( / 此方20代前半で考えておりましたので、24歳にさせて頂きますね。初回出させて頂きました。央雅さん宅のベッドで拘束された状態で、朝目覚めて困惑している、という感じで回しましたが、わかりづらければ書き直しますので気軽にお申し付けください。 )
( 昨夜の仕事終わり、部下である彼といつも通り他愛もない世間話をしながら帰路につき。別れ際「 今から一緒にうちで飲まないか 」と何気無く提案をしてみれば、一切警戒心の無い様子で快諾した彼をいとも簡単に自宅へ連れ込む事に成功。事前に用意していた睡眠薬を酒に盛り、直ぐに眠ってしまった彼を抱えれば自室のベッドにて四肢を拘束した。暫くの間、寝顔を眺めていたがいつの間にか眠ってしまったようで陽光の眩さに目が覚め顔を上げれば、未だすやすやと眠りにつく彼を確認しシャワーを浴びようとふと立ち上がり風呂場へ向かい。長い間彼を手に入れるために試行錯誤してきたが、拘束された彼を見てやっと自分のものになったような感覚に思わず頬が緩み。シャワーを終え上機嫌で風呂から出て行くと、寝室から聞こえる物音と微かな声を拾い躊躇いも無く寝室の扉を開けて。其処には案の定今の状況を理解出来ず困惑する彼の姿在り、怖いほどの満面の笑みを浮かべて )
和泉、おはよう。昨日はよく眠れた?
( / そしたら此方は27歳にさせて頂きますね。初回有難うございます。此方は前夜の回想シーンを含めて返信させて頂きましたが、分かりづらい部分等ありませんでしょうか…?特に問題なければ一旦背後は失礼させて頂こうと思います。これからどうぞ、宜しくお願い致します。 )
( 扉を開く音に続いて姿を現したのは、見知った上司だった。自身にとって憧れの存在であり、非の打ち所のない完璧な彼。しかし、彼は助けにきてくれたわけではないようだ。手錠に足枷で身動きが取れない自身を見ても、驚いたり心配したりしてくれるどころか、今までに見たことがない程の笑みを浮かべている。きっと彼がこんなことをした張本人なのだと察してしまえば、恐怖が沸き上がってきた。ミステリアスで格好いいと女子社員に騒がれている、仕事のできる上司。その人と今の目の前の彼は別人のようにすら見えて、何も考えられなくなった。身を捩っても何ら変わらない。自力で拘束を解いて抜け出すことはできないようだ。取り敢えず彼へと挨拶を返した後、控えめに尋ねてみることに。実際は昨日が金曜日、つまり今日は休日。出勤日でもないために理由としては成り立っておらず。 )
……椎名さん、おはようございます。これ、どういうことですか?これじゃあ会社に行けませんし、外して頂けると助かるんですが……
( / 承知致しました。特にわかりづらい点などございませんでしたので、そのまま続けさせて頂きました。此方こそ、これから宜しくお願いします。 )
( 彼の怯えたような瞳で自身を見詰める姿、四肢を縛る枷をどうにかして解こうと必死に身動ぐ姿。そんな無駄な抵抗を見せる彼を腕組み扉に寄り掛かった儘ぼんやりと眺めて。もちろん今後暫くは拘束を解くつもりなど考えていないため、その場から動くことはなくただただ哀れな視線を向けて。こうして誰かに彼が怯え震える姿など今まで目撃することなんてなく、監禁をして初めて視認した愛しい彼の表情に興奮抑えきれず仄かに目が血走る。ふと会社のことを気にする彼に不思議そうにゆるり首傾けては、当たり前のようにさらりと言い放ち )
会社の方には暫く休むように伝えてあるから和泉は気にしなくていいよ、なんの気兼ねもなく此処に居ていい。
そういう問題じゃ……椎名さんは普通に出勤するんですか?
( すぐに拘束を解いて貰えるだろうだなんて期待は、最初からしていなかった。だからといって自分自身で何とかすることができないとなれば、彼に交渉なりお願いなりして考えを変えて貰う他ない。一縷の望みを賭けた希望は当然のように切り捨てられ、それに伴って疑問が沸いてくる。彼がもし通常通り会社に行くのならば、その隙に何とかできるかもしれない。問いを投げ掛けながらも抜けられないかと動かしてみる。それにしても、動こうとする度にチャリ、チャリと音を立てるのが煩わしい。今まで彼のことを怖いと思ったことはなかったが、こんなことをされては長く此処にいたいはずもない。純粋に家にお呼ばれしていたならば感じなかったはずの嫌悪感に眉をひそめつつ、ぼやくようにぼそりと口に出し )
……椎名さんなら、俺がいない穴なんて簡単に埋められちゃうんだろうな。
そうだな、和泉を此処で一人ぼっちにさせるのは少し気が引けるけど我慢してね。暫くは拘束しておくから快適には過ごせないかもしれないが。
( 愛しい彼とずっと二人きりで時間に縛られることなく過ごしていたいのが本望。しかし現実はそう甘くなく、彼を養うつもりで監禁した以上安定している今の職を捨てることは出来ず。然し彼との時間も捨てる訳にはいかないため休日は自宅で過ごしたりテレワークを混ぜて会社に行かず在宅で仕事ができるように調整したりと、自宅にいる時間を少しでも増やそうと思案しており。出勤するかどうかを気にする彼はきっとどうにかして逃げる手段を考えているのだろう。そんな希望を打ち砕くように現実突き付けては、拘束器具を解こうと奮励する彼を横目に申し訳なさそうに眉尻下げつつ笑い掛けて。ふと彼の口から出てきたネガティブなぼやきに聞き耳を立てれば、頭を抱え深い溜息を溢して。今まで扉に凭れ掛かり遠目に眺めているだけだったが、緩慢に一歩踏み出し彼の居るベッドへと腰を下ろす。振り返るように身体を捻り見下ろすような形で視線を絡めては、宥めるような口振りと共に彼の頭を優しく撫で遣り。その姿は上司である本来の在るべき姿であり過去にもこうして仕事で落ち込んだ彼を宥めたりしたっけ、と回想して )
……あのさ、和泉の空いた席を埋められる奴なんて早々居ないんだから会社側としても結構痛いんだよね。
なんで、こんなことするんですか。仕事も何もできないんじゃつまらないです。
( 自身を此処に縛りつけたまま平然として出勤する彼の姿を想像すると、それだけで寒気がするような気がした。完璧な上司が実際は部下を監禁してしまう程の危うい人だなんて、誰が気付くのだろう。申し訳なさそうな控えめな笑みはいつものよく知る彼そのものであり、だからこそ恐怖が増幅した。目の前にいるのがいつもの彼で、この異常な状況に置かれていることだけがおかしいのかもしれない。少しだけ大きな声を出し、苛立ちを声に乗せて不満を訴え。ふと遠い距離にいたはずの彼が此方へと近付いてきていた。本当ならば逃げてしまいたいところだが、そうもいかない。彼が腰を下ろすとベッドがきしむ音を立ててスプリングが沈んだ。見下ろされると、すべてが支配されてしまったかのような錯覚に陥り、くらくらしてくる。何かされるのではと反射的にぎゅっと目を瞑るも、反してあまりにも優しい口振りはいつかの失敗と彼による激励を彷彿とさせた。彼がいたからこそ続けてこられたのに、今ではそれが揺らいで崩れそうになっている。彼に抱く感情をこれ以上悪いものにしたくなくて、あえて気丈に振る舞い )
だったら、普通に出勤させてくれれば……逃げるのが心配なら一緒に帰ればいいんじゃないですか?
( こうして近付くだけで酷く怯え恐怖心丸出しであり、拘束さえ無ければ今すぐにでも逃げ出してしまいそうだ。そうさせたのは他の誰でもない自分自身であるのは理解しているが、いざそんな彼と直面すると多少の寂寞感ともうただの上司と部下である元の関係には戻れないという実感が込み上げる。自身に怯える彼を成る可く見たくなくて、直ぐに頭から手を離せば彼に背を向ける形で向き直り。俺に憧憬や尊敬の念を抱いているのは知っていたし当時の関係も心地良いものではあったが、其の儘ではこの好意を伝えることも出来ず呆気なく誰かに連れて行かれそうな後来が浮かび想像しただけで気が狂いそうになる。それなら汚い手を使ってでも無理矢理彼を自分のものにしたらいいじゃないか。そんな非現実的な思考を半ば強引に押し付けるような強い口調で理解を求めて )
和泉をこれ以上他の誰の目にも触れさせたくない、和泉の縋る相手は俺一人で十分なんだよ。……この意味分かる?俺が自分の手を汚してでも自分のものにしたいほど君に惹かれてるってこと。
そんなこと、急に言われても困ります。俺は椎名さんのことを尊敬していますけど、恋愛的に好きになれるかどうかはわかりません。
( 突然告げられた言葉はストレートな好意の表現だった。初めて聞いたのは勿論のこと、彼の気持ちにはまったく気付かなかった。仕事一筋の格好いい人。プライベートが謎なこともあって、綺麗な彼女でもいるものだと思っていた。改めて考えてみれば、仕事ができるという事実以外はすべて偏見にすぎない。恋情は彼にとっては前からのことだったかもしれないが、自身にとっては今初めて知ったこと。はいそうですかと受け入れて恋人となることもできなければ、嫌いだ、気持ち悪いと拒絶することもできない。これから気持ちが変化するかもしれないし、しないかもしれない。今の段階で決めてしまうことなどできるはずもなく。それゆえにふんわりとした曖昧な表現ではあるものの、今の気持ちをしっかりと伝え。拘束がなかったならばきっと彼に手を伸ばし、背中でも叩いていただろう。実際は手を開いたり閉じたりとその場で動かすことしかできず。無言でいるのはどこか気まずく、彼の背に向けて呼び掛けて )
椎名さんは素敵な人です。だから……他の人の方が釣り合うんじゃないかって、思ってしまって。貴方を想う人はたくさんいるんですよ。
……なにそれ、すげえ無責任。別の人の方が釣り合うとか他にも想ってくれる人が沢山いるとか俺にとっては無関係だし、和泉以外の他人に興味も関心もないんだけど。
( 最初は黙って聞いていたものの、一通り彼の言葉を聞いた後間を空けて此方も口を開けば普段よりワントーン低い声で冷たく言い放ち。今後恋愛感情が湧くかどうかはさておき、素敵な人だと言っておきながら自分ではない他人を勧める彼に苛立ち覚え強く反論を。深い溜息と共に横目で彼を見下ろす瞳はとても鋭く、不機嫌な気持ち露わにして。今まで周りの意見は二の次で自分がどうしたいかを一番に考えてきた自分にとって、誰と結ばれるべきかなんて愛おしい彼相手であっても指図される筋合いはないと怒り。荒れた心を落ち着かせるべく小さく深呼吸しては、ゆっくりと穏やかに言葉紡ぐもひとつひとつの単語はとても力強いもので )
和泉は絶対に俺を好きになる。俺が好きにさせる。
……すみません、椎名さん。
( 地雷を踏んだ、という表現が正しいかもしれない。どうやら逆鱗に触れたらしく、表情からも声色からも普段と異なるはりつめた空気を感じ。自分としては仕事で失敗したときでさえこんなに怒られたことはない。拘束されている状態で、自身は彼に抵抗できないのだ。これ以上怒らせたらどうなるか、わかったものではない。余計なことを口にしたら火に油を注ぐも同然。ただ一言だけ謝罪を口にして。自身は今のところ女の子しか好きになったことがない。彼が自身のどこを好いてくれているのかは理解できそうになく。増えすぎた情報量に、目を瞑って頭の中を整理しようと試み。ぽつりぽつりと本音を溢して )
色々、ありすぎて。椎名さんの気持ちとか、なんにも知らなかったから……驚いてます。
いいよ、今はそれで。結果的に俺のことを愛してくれるならそれでいい。
( 目が覚めたら知らない場所で拘束されている上に、同性である直属の上司から好意を伝えられれば誰しも驚くに決まっている。急にこんなことを言われて直ぐに答えなんか出る筈も無く只管困惑する彼の気持ちも、自分が余りに自分勝手で強引だということも理解はしている。その上で今答えが出せないという彼の言葉は妥当であり、其処にいちゃもんをつけることはせず。彼を手に入れる為にはそれなりの時間と労力が必要だと最初から認識していたため、最終的にゴールへと辿り着くことができればどんな犠牲も払う心構えであり。ふとベッドから下りフローリングへ座り込む形で彼と目線を合わせれば、ゆっくりと顔近付けて )
……和泉、怖かったら目瞑ってて。
……はい。善処します。俺が気付かなかったのも、椎名さんを苦しませてたのかなって思いますし。
( 最終的に、彼の望むように彼に対して恋愛感情を持つことなどあるのだろうか。好きになってやらない、好きになんかなりたくない。そう思ったところでフラグになる気しかしない上に、彼にそのまま伝えたら傷つけるだけに違いない。確かに自分勝手で怖い人ではあるが、大切な上司でなくなったわけではない。彼との関係を悪化させるのは避けたいし、余計なことを言ってもお互いに不快感をおぼえるだけ。この状態が嬉しいとは言えないが、話す機会ができたことだけは良かったと思えて。ベッドから重みが消え、きしむ音がしたことで彼が下りたことがわかった。ばっちり合った視線と近付く距離に、そういうことなのだと理解し。目を開けたままでいられる程平静ではなく、言葉の通りにそっと目を瞑り。平静ではないにしろ、不思議と恐怖や不快感は特になく )
それは違う、和泉に寄ってくる奴等のことが気に食わなくて閉じ込めただけ。和泉が責任を感じる必要は無い。
( 自分の所為で苦しませてしまった、と発する彼に直ぐ様左右に首振り否定の意を示して。普段から誰とでも直ぐに打ち解けられる社交的な一面と仕事に直向きに努力する姿は同性の自分であっても惹かれてしまうほど魅力的で、そんな彼を周りが放っておくはずもなく。社内でも彼に好意を寄せてる者をこれまで何人見てきたか分からない。彼に惹かれてしまう理由は納得するがだからと言って彼を易々と渡す訳にもいかないため、その度に彼へ恋愛感情を抱く者は色々な手を使って引き離してきた。それも限界となり今まさに監禁という最終手段を使っている訳であって、決して彼自身に責任がある訳では無いと伝えて。言われるがまま目を瞑る彼を見遣るとベッドに手を付いたことで鳴り響くベッドの軋む音と共に唇へ触れる程度の優しいキスを落として )
俺に……つまり、椎名さん以外にも好意を抱いてくれてた人がいたってことですか?うわ、仕事優先すぎてなんにも気付かなかった……
( 周りの恋愛模様は見ていて何となく察することができるのに、自分ごとになるとからっきしダメで。彼の言葉で漸くそれに気付くくらいには、非常に疎い。彼に好意を寄せている人々こそたくさんいたが、自身に対してなんて考えたことすらなかった。言葉にして伝えられるまでわからないのは、重症なのかもしれない。自身への恋情からくる彼の動きにもまったくといっていい程気付いていないがために、無知に関して自責の念を抱き。思わず溜め息が出てしまうのも、少しの後悔からくるもので。目を瞑ったままで降ってきたのは、優しく触れるだけの口付け。拘束しているのだから、彼がやろうと思えば酷く扱うこともできただろう。恋愛的に好きな相手ではない人からされるのだから、勿論それに対しての喜びはない。それでも、此方を気遣ってくれたかのような良心が垣間見えたことが嬉しかった。離れていく感覚にそっと目を開けると、ちらりと彼へと視線向け。彼への印象が善にも悪にも決め難く、やや困ったように眉を下げて )
優しいんだか、怖いんだか……なんか混乱してきました。
( / お世話になっております。絡んでいる中で何となく和泉が受け身で悲観的っぽくなってしまっているかなと危惧しておりますが、大丈夫でしょうか? )
( / こんにちは。申し訳ございませんが、当トピックは1対1であり、既に素敵なお相手様がいらっしゃいますので許可できません。初心者の方かなと思いますので助言しておくと、1対1のカテゴリーに立てられていて「〆」「非募集」などの記載があるトピックは既にお相手様が決まっていて新規様は募集されていないことが多いです。これらの記載がないところや、他のカテゴリーは飛び入り参加可能の場合もあるので、流れを見て参加すると良いと思います。 / 此方への返信は不要です。 )
それでいい、他人からの好意なんて気付かなくていい。あんた惚れっぽい質だろうし、もし可愛い子から告白でもされたもんならすぐ好きになるだろ。
( ここまでしないと自分の好意が全くと言っていいほど彼に伝わらなかったあまりの疎さに苦しめられたこともあったが、結果的には良かったのかもしれない。惚れっぽい性格であろう彼がもしそういった恋愛事に精通していたのであれば、きっと幾ら自身の手を汚して邪魔をしようが敵わない異性もいるだろう。唇から直接伝わる一瞬の温もりに物足りなさは感じるものの、それよりもずっと待ち望んでいたこの行為が叶ったことに心の底から歓喜して。先程の感触を確かめるように自身の唇を触りながら見下ろせば困ったように笑う彼に、手を出すのが早すぎたかもしれないと気まずそうに目線逸らし。彼の心の整理がつくまでは我慢しようと当初は思っていたが、彼を目の前にすると我慢なんか出来るはずもなく。多少の後悔や後ろめたい情に駆られ暫し沈黙の時が流れれば、その空気を壊すように違う話題を持ち掛けて )
……そろそろ朝飯食うけど和泉も食べる?
( / 此方こそお世話になっております。わざわざ声を掛けて下さってありがとうございます。受け身すぎたり悲観的すぎたり行き過ぎたものは萎え要素になり得ますが、この程度でしたら何も問題ないですし寧ろ蓮司様の可愛らしい姿に央雅共々癒されております…!逆にロルの回し方や央雅の性格等で直して欲しいところなど御座いますでしょうか? )
まあ可愛い女の子なら……って何言わせてるんですか。
( 惚れっぽいわけではない、と自分では思っているものの、実際に何も思っていなかった相手に告白されてから好意を抱いたこともあるわけで、彼の言うことは強ち間違っておらず。さらりと肯定しかけたところで、ぴたりと止めて軽く笑いながら応じ。混乱してはいるものの、目覚めたときに感じた恐怖は自然と薄まっていた。状況が異常なことは変わっていないのに、なんとなく気が緩んだのは相手が彼だからかもしれない。怖いだけならきっと今も怯えていた。自分のことを見てくれているのが伝わるからこそ、安堵したのだ。頭の中は先程のことで一杯。悶々としていると、不意に彼からはまったく異なる話題が降ってきた。自身からも切り出そうかと迷っていたことであり、考えると空腹が主張して切なくなる。彼の問いに頷いて肯定示すも、このままの状態ではどうにもならない。食事を持ってきて貰ったとて、手が動かせなければ食べさせて貰う他ないわけで。病人でもないのにそこまでして貰うというのは気恥ずかしく、チャリ、と音鳴らしながらそろりと控えめに様子を窺って )
はい。お腹すいてます……けど、これどうします?此処まで持ってきて貰うのも悪いですし、身体鈍りそうなんで一瞬外してくれると助かるんですけど。今、ちょっとトイレも行きたくて。
( / 問題ないようで安心しました……!「素敵な人~」の件など、あえて狂気的な部分を見たいがために地雷を踏みにいくこともあったので、大丈夫かなと少々心配しておりました。強引さや優しさの入り交じった素敵な方で、此方から申し上げるところは特にございません……!ロルも読みやすく、いつも楽しませて頂いております! )
社交辞令でもいいからそこは違うって否定しろよ、馬鹿。
( 先日まではごく普通の上司と部下であった訳で、その上司が好きだと好意を伝えているのだから少しくらい気遣えないのかと愉しげに笑い声を上げながら痛くない程度に軽く額小突き。未だふわふわとした夢見心地な気分とじんわり熱を持つ唇に先程の光景がフラッシュバックしてしまい、折角の話題転換が無駄になりかけたところで慌てて左右に首振り掻き消して。彼からの返答に意識を向ければ、天井へと視線流して迷うような素振りを。恐らく彼のことだから逃げたいがために拘束を解いて欲しいと懇願しているわけでは無く、全て心の底から湧き出た本音だと捉えて。しかし此方としてはやっと手に入った彼を簡単に逃がしてしまうというような最悪のケースも考慮しなくてはならない訳で、今ここで大丈夫だろうと安心しきった上で逃げられでもしたもんなら面子丸潰れであり。彼の本心をもう一度しっかり覗くべく、真っ直ぐに見詰めながら試すような口振りで問うて )
……嫌だって言ったら?
( / 此方側としてもただ優しくするだけじゃ折角の二面性も披露できずに終わってしまうので、全然仕掛けて頂いて大丈夫です…!蓮司様の期待通りの反応をできる力量があるかどうかはあまり自信がありませんが、央雅なりに喜んで頂けるように誠意を込めて返信させて頂きます!勿体なさすぎるお言葉を頂けて光栄です、ありがとうございます!因みに今のこの展開について一点ご相談させて頂きたいのですが、今のところ拘束は解かない方針で考えていますがトイレやお風呂だけは拘束を解かないと進める上でちょっと難しくなってきますよね…。基本的には一日中拘束、監視という体で進めようと思っていますが、それが難しいトイレやお風呂等では足枷だけ外すとかの展開が好ましいですかね?それとももう場面関係なく拘束は解いた方がいいですか? )
……ふふ、すみません。
( 彼が笑ってくれていることもあり、自然と笑みが零れる。こうして話していると、普通に社内で交流する以前の状態に戻ったかのようにさえ感じられて。痛くないようにと加減してくれているのも優しさゆえだろう。彼の気持ちを知ってから、仕事一筋で見えていなかったものが鮮明に見えるようになった気がする。完全な善ではないけれど、完全な悪でもないのだとそう思い、一人頷いて。彼の視線から逃げることなく、しっかりと見据えて本心を口にする。手錠に足枷、両方を解いたのなら簡単に逃げることも可能だろう。実際に両方外して貰えたのなら、逃げる気がなくても魔が差してしまうこともあるかもしれない。もし自身が完全に服従していて逃げる気が一切ないのかと問われたら、素直に首を縦に振ることは難しいだろう。自分で外せない以上、手錠だけでも残しておけば人からの見られ方を気にして外には出られないはずであり。眉を下げつつ、折衷案らしきものを提案して )
嫌だって言ったら、諦めますよ。拘束を完全に解いて貰えなくてもいいです。ただ、トイレのような生理的現象はどうしようもないので……多少は動けた方が有り難いです。
( / トイレやお風呂に関してはないものとして省略してしまうか、足枷だけ外すことにするとやりやすいかなと思います。お風呂に関しては、蓮司がかなり嫌がるのを無視して一緒に入る(当然ながら規定に引っ掛かるような触れ合いはなし)というのでもよさそうです。央雅様が仕事の日なんかは駆け付けられないので、必要最低限の移動のみにしてそれ以外は動かないように監視、としておけばいいのかなと考えております。 )
いいよ、生理的現象を我慢しろなんて無理な話だからね。足枷だけは解いてあげる。
( 彼が嘘をついていないか本心を覗くべく探っていたが、恋愛対象として毎日見てきた相手だからこそ何一つ嘘はついてないと確信を持ち。試すために投げた質問にも潔いいほどの諦めっぷりで、先程までの打ち拉がれた彼の面影は一切無いようで多少の安心感を覚え。不承不承ではあるものの気怠けに彼の足を捕らえた頑丈な枷を外して両足だけ自由を与えては彼の訴えを渋々了承して。空腹を満たすためにリビングへと身体を向けて緩慢に歩き出すも直ぐに立ち止まり振り返ると、にこにこと怖いくらいの満面の笑みを浮かべながらさらりと脅し文句放ち )
……用が済んだらちゃんと自分の足で此処のベッドに戻っておいで。分かった?
( / 了解です、ありがとうございます。トイレ時やお風呂時のみ拘束を緩めるといった形を取らせて頂きました。月日が経ち蓮司様の警戒も無くなってきた頃に、嫌がるのを無視して同行する場面も作っていけたらいいなあと思っております。これで特に問題なければ此方は蹴って頂いて大丈夫です。ありがとうございました、これからも宜しくお願い致します! )
ありがとうございます、椎名さん。
( 手の自由は効かないまま、しかし足枷を外して貰えたことで動けるようになった。囚われの身である今、我慢せずに動ける機会を得ただけでもとても有り難い。だからといってわざと何度も立つようなことはさすがにしないが、定期的に歩けるだけでも多少気分が違うはず。ゆっくりと起き上がると、軽く頭を下げてお礼を告げ。さあ移動しようとしたところで目に入ったのは、恐ろしささえ感じる程の笑み。笑顔なのに絶対に逆らえないような圧力を受け、こくこくと頷いて。幸いというべきか、何度か来たことがあるためにトイレの場所は知っている。ちゃんと帰ってくることもできるだろう。何とかベッドから下りると、ゆっくりと歩いて目的地まで向かって。手錠がある関係上、覚束無い動作で少々時間掛かるもしっかりと用事済ませ。部屋へ帰ってくると、寝ているのも大変だからとベッドの端に腰掛け )
……わかってます、大丈夫です。逃げ出すような真似はしませんよ。
( 彼の行く末を見守った後、自身もリビングへと再び歩き出して。冷蔵庫にある食材と睨めっこしながら思案していれば、直ぐに隣の寝室から物音聞こえ彼が戻ってきたことを目視にて確認するべく寝室へと歩を進め。ベットの端に腰掛ける彼の姿を満足気に微笑みながら見詰めてはゆっくりと近寄り、彼が無抵抗なのをいいことに慣れた手付きで再度足枷はめて。ただの憶測に過ぎないが足枷なんかなくても彼は逃げ出すような阿呆な真似はしないだろう。ただ彼は俺の所有物だと、俺の支配下にあるということを分からせるためにやむを得ない状況以外の時は暫く四肢の拘束を解くつもりはなく。彼の隣へ腰掛け双眸に弧を描いたまま見詰めれば、子供を宥めるような手付きで頭撫でつつ諭して )
良い子、ちゃんと俺の言う通りに出来て偉いね。……今から飯準備するからそのまま良い子にして待ってて。
( 彼が戻ってきても、その場から逃げずにされるがまま。一応何かしようと思えばできたけれど、特に抵抗することもなく素直に従って。目覚めてからしたことといえば、トイレに行ったことくらい。それ以外は特に何もしていない。何もしないでいる状態に少々そわそわする感じはあれど、自分にできるのが彼の言うことを聞くことだけであることは理解している。彼を見詰め、小さく頷いてみせ。まるで幼子に接しているかのように言い聞かせる口調に多少の不満を持つものの、わざわざそれを口に出すことはなく。ベッドに腰掛け、手錠の嵌められた両手を膝の上に置いて行儀よく彼が戻ってくるのを待ち )
良い子って。言われなくても、ちゃんと待てますよ。
へえ、随分従順になったね。
( 彼の様子に驚いたように双眸見開くも、直ぐに表情緩めては嬉しそうに笑い掛けて。これなら安心してこの場を離れられる、と逃げ出すのではという不安は一切無いまま朝食の準備をするべくリビングへと向かい。朝食の準備と言っても凝ったものを作れるような力量はなく、簡単に作れるフレンチトーストをチョイスして。独りであれば見栄えなんて全く気にしないが少なくとも彼にも食べてもらうものになるため少々気を遣ってか、完成したフレンチトーストを一口サイズに切り分けた後パウダーシュガーを振り掛け最後にミントの葉を乗せて。数分のクオリティにしては中々の上出来な朝食に満足気に頬緩めては、寝室へと皿運び )
……和泉、お待たせ。
従順っていうか……殆ど諦念に近いですけどね。余計なことはしないってだけです。
( 苦笑いしつつ、肯定とも否定ともつかないような気持ちを吐露する。ただ、怒らせたり傷つけたり、お互いにとって心地よくない環境を作り出してしまわないように気を付けようと決めただけ。何でも言うことを聞いて素直に答える、なんてつもりはなく。彼が部屋に来ると甘い香りがしてきて、思わずすんすんと匂い嗅ぎ。シュガーに加え、ミントの葉まで乗っている完成度の高さに瞬きを数回。緩む頬を隠しもせず、ぽつりと溢し。手錠で繋がれた両手を持ち上げてみるも、食事をするにはやや不便であり。どうしたものかと眉下げ、彼へと視線向けて )
凄いですね、これ。凄く美味しそう──でも、どうしよう。
料理が上手いって訳じゃないし、和泉の口に合うかどうか心配だけど。……嗚呼、大丈夫。俺が食べさせてあげるから。
( 彼の反応の良さにつられるように此方も屈託のない笑み浮かべるも、心のどこかでは多少の不安も存在し。ふと手錠で繋がった両手を動かしにくそうに持ち上げながら訴えるような視線を送る彼に気付けば、表情変えず涼しい顔で問題ないと淡々と告げ。足枷さえあればその場から逃げることなんてほぼ不可能であり、自分自身も意味の無い手錠だと理解はしている。しかし四肢の自由が奪われている時点で、一人じゃ碌に食事することすらままならないため目の前の罠に陥れた張本人である自分を頼るしかないこの状況を作るための手錠であり。一人じゃ何も出来ないという事実を知らしめると共に自分だけを頼って欲しいという願いも込められており。事前に一口サイズへと等分していたフレンチトーストをフォークに刺すと、ゆっくりと彼の口許へ運んで恥ずかしげもなく恋人のような真似事を )
……ほら、あーん。
これ、結構恥ずかしいんですけど……ん、美味しい。
( 手錠を外してくれるはずもなく、当然のように口元へ運ばれてくるフレンチトースト。まるで恋人同士かのような行動に照れくさくなるも、放っておかれたとて自分で食べることができないのも事実。甘んじて受け入れる他なく。恥ずかしさ堪えて、差し出されるまま一口。咀嚼するとふんわりとした甘さが広がり、自然と頬が緩み。一方で食事が毎回この形となると耐えきれる気がせず、どうしようかと考えて。手錠の嵌まった手を膝に乗せたまま、ベッドに座って上司に朝食を食べさせて貰っている。改めて冷静になってみればかなり異様な光景だが、嫌な気持ちや抵抗する気が霧散していくのが自分でも信じられない。まだ彼を好きにならないとは思っているものの、懐柔されてきていることに危機感をおぼえ。咀嚼し嚥下した後、まだ皿に残るそれへと視線向け、どこかしみじみと呟き )
椎名さんって料理できたんですね。上手くないって言いますけど、かなり完成度が高いような……
こんなんで恥ずかしいとか言ってたらこの先もたないよ、俺は別に口移しとかでも良いんだけど。
( 咀嚼する度に不安増すような感覚を覚え、彼の反応をソワソワと落ち着きのない様子で見詰めていたところで飛んできた美味しいという言葉。先程までの不安は何処へ行ったのやら屈託の無い満面の笑みを浮かべると共に、小さく息吐き安堵して。今までじゃ考えられないようなこの光景に夢見心地なフワフワとした気分は続いているも、彼に対して浮かぶ無数の欲望の中の行為と比べれば些細で可愛らしいものであり。同性である上に上司となると勿論抵抗や嫌悪感を催してしまうのは仕方の無いことだろうが、早く免疫をつけてもらわなければ困る。否、でも恥ずかしがる彼の姿を見るのも悪くないなと想像しながら、ヘラヘラと戯けた様子で戯言を吐き。そもそも誰かに料理を振る舞うようなことが過去無かったため褒められることなんてなかったが、然程自信があった訳でもないことを予想外にも褒められるのは少々擽ったく。しかし彼が気に入ってくれたのなら嬉しい他なく、これを武器にして一緒に居られる口実を作ってしまえばいいのではと都合良く勧告して )
今まで必要最低限にしかしてこなかったから大して上手くはないけど、俺と一緒にいればこれも毎日食べられるよ。……どう?魅力的じゃない?
いや、そう言われても……恥ずかしいものは恥ずかしいです。
( どこか嬉しそうにしている彼を見るのは悪くない。特に飾り気のないたった一言で喜んで貰えるくらい、己は好かれていたのだと改めて知った気がした。やり方自体は褒められたものではないが、きっと彼にとっての最善策なのだろう。おどけたように発された言葉は冗談だと思いながら、彼なら本当にやりかねないと少しの危機感を抱き。軽く目を伏せつつ素直に本心告げ、そこからは黙々と食べ進め。知らず知らずのうちに空腹だったらしく、すぐに皿は空っぽになり。彼の中ではかなり気に入ったものだと捉えられたのか、至極軽い調子で飛んできた提案。胃袋を掴まれるというのはだいぶ大きいものであるが、ここで素直に頷くのもいかがなものか。そもそもここで嫌と言おうが解放されやしないのに。少しだけねじ曲がった思考は表に出さず、同じく軽い調子でさらりと答え。無意識ながら、彼からしたら喜んでリクエストした、とも取られかねない口振りで )
急に口説かれても困るんですけど。それに、色々要求しちゃうかもしれませんよ。ふわとろオムライスとか、期待してもいいんですか?
はは、すぐ慣れるよ。これから毎日こうして食事をすることになるんだから。……ん、甘。
( 空になった皿に気付き満足気に顔綻ばせては、恥ずかしがる彼の様子を眺め。この行為に慣れてしまえば羞恥心など直ぐに消え去るだろうし、こうして食事の際に恥ずかしがる彼を見るのも恐らくあと数回。愛おしそうな視線を向けつつ、しっかりと目に焼き付けるように真っ直ぐ見据えて。その時彼の口端にシュガーが残っていることに気付き、そっと指先で拭い取り其の儘味わうように舐めれば直ぐに口内に広がる甘ったるい味覚。甘いものが苦手な訳でもないが得意でも無いため、何とも形容し難い表情を浮かべ。何事も無かったかのように皿を片そうと重い腰を上げれば、この状況を受け入れたと言っても過言ではないような彼のリクエストに嬉々たる表情を浮かべながら誠意を見せて )
任せて、和泉のために頑張ってみるよ。
毎日……先が思いやられます。あの、そんな微妙な顔するくらいならしないでくださいよ……
( 想像がついていたとはいえ、いざ毎日こうして食べさせて貰うのだと認識すると、何ともいえない気持ちになる。体調を崩したときでさえ誰かに頼らず自分で食べていたのだから、違和感に近い心地がして。口についたシュガーを舐める彼。羞恥心が沸くよりも先に彼の表情の方が気になってしまって、思わずツッコミを入れ。そういえば、彼は珈琲に砂糖やミルクを入れるようなタイプではなかったような気がする。甘いもの、甘ったるいものはあまり好みではないのだろうか、とぼんやり考え。嬉しそうな彼に小さく溜め息つくと、半ば諦めた様子で忠告し。少しばかりの嫌味のように繋がった両手持ち上げてみせ )
……張り切るのはいいですけど、怪我はしないでくださいね。俺、手当ても何もできないんで。
甘すぎんのはあんま得意じゃないけど、偶に糖分摂取したい時はある。……今がその状態。
( 勿論この程度の触れ合いでは物足りず、何度も襲ってくる欲にこの状況下で逆らうのも勿体無いため適当な理由をつけて少しでも正当化しようとして。思うがままに上体を前に倒し距離詰めては、そっと顎掴み優しく唇触れ合わせ。先程の触れる程度の口付けとは違い、ゆっくりと唇の間を割って舌先侵入させれば次第に深くなる口付けと共に微かに彼の口内から甘味感じて。時間も忘れ無我夢中で貪るように交わしていた口付けも限界がきてしまい、名残惜しそうに唇離せば未だ熱の篭った瞳でぼんやりと見詰め。どのくらいそうしていたか分からないがふと我に返り遅れて羞恥心やら愉悦やら込み上げてきては、誤魔化すようにその場を去ろうと皿を持って立ち上がり寝室を後にして )
……手当なんてされるようなヘマをするタイプじゃないから大丈夫。ゆっくり休んでて。
( すっかり油断していた隙をつかれ、抵抗する間もなく振ってきた口付けを受け入れる。口内を荒らされるような感覚は先程のそれとはまったく違ったものであり、嫌なのに気持ちよくて、苦しいのに止められないような不思議な感覚に襲われた。唇が漸く離れた頃には、瞳は涙で潤み、頬は紅潮し、力はすっかり抜けてへなへなの状態になってしまって。彼が戻ってくるまでに、なんとか冷静にならなければいけない。去る背中にぼそりと文句を溢しつつ、上がってしまった息を整えて。少しして熱りは収まり、僅かばかりの平静を取り戻し。彼が来たら不平不満を伝えてやろうと思いながら、膝の上で拳を握り )
……椎名さんの馬鹿。
( キッチンへと皿を置けば、その場で座り込むようにしゃがみ先程の光景を思い出して。見たことのない彼のあの表情が頭にこびり付いて離れず、未だに熱の残った唇やドキドキと鳴り止まない心音の所為で暫く興奮状態引き摺ってしまい。彼はこんな扱いを受けて嫌だっただろうか。こんな自分を見て気持ち悪いと思っただろうか。やっとのことで冷静になれば、拘束され抵抗することもできない状況下においてあんな仕打ちを受ければ嫌われてもおかしくないなと多少の不安や罪悪感にも苛まれて。落ち着かせるべく立ち上がり冷水にて顔を洗った後、漸く身体の熱も冷め無心で皿を片付けて。一通り家事を終えると先程の件は一度謝罪をするべきだと思い立ち、寝室へと足を運べばそっと彼の様子を窺い )
……和泉、大丈夫?
心配するくらいなら、やめてくださいよ。合意の上でもないですし、セクハラみたいなものです。
( 控えめに、申し訳なさそうに顔を出した彼。大丈夫かと聞かれて大丈夫だと答えるような余裕も優しさも今はなく、ぼそぼそと文句を告げる。もしあの先に進んでしまっていたら、どうなっていただろう。途中で離して貰えなかったのなら、もう後戻りができなくなっていただろう。否、今更ただの上司と部下に戻れないという点においては既に遅いのだが。朝食より前の優しい口付けはまだ辛うじて受け入れられたが、また彼への恐怖が増幅したのは言うまでもない。今自分を縛るものがなかったのなら、もしかしたら通報してしまったかもしれない程の動揺と困惑が胸を占めており。彼の顔をしっかりと見てしまったら余計な思いが出てきてしまう気がして、視線は自身の足元へ。しかしこのままではいけない。彼が受け入れてくれるかどうかはわからないが、はっきりきっぱりと思いを口にし )
……いきなりああいうこと、しないでください。椎名さんのこと、嫌いになりたくないです。
……悪かったって。
( 次から次に飛んでくる文句に悲しげに眉尻下げながら謝罪を述べ。抵抗すら許されない状況下であんな強引なことをしたのだから文句を言われても仕方ない。最初はそう思って黙って聞いていたが、彼からの文句を全て聞き終えた頃には自分の行動を全否定されたことに怒りすらも感じており。過去ここまで否定された事は記憶上なく凄い凄いと褒められ育ってきた所為で、全て受け入れられるような寛大な心は持ち合わせておらず。先程まで悲しげに垂れていたはずの眉は吊り上がり、鋭い目付きで睨むように彼を見下ろしたままゆっくりと近寄って。自分を見ようとしない彼の頭を掴み半ば強引に視線絡めては、ふつふつと湧き上がる怒りに任せた暴論をぶつけて )
あんな蕩けた顔しといてよく言うよ、全然説得力無いんだけど。幾ら可愛い部下でも俺をセクハラ呼ばわりすんのは許せないなあ。……嗚呼、それともさっきのキスが欲しくて態と俺のこと挑発してんの?
すみません、言いすぎました。セクハラは撤回します……けど、別にキスはほしくないです。
( いくら気が立ったからといって、言って良いことと悪いことがある。明らかに度を超えた言葉が刃となることは、身を持って知っている。近付く距離に離れようと試みるもそれはできず、ぼそぼそと謝罪と訂正を。もし彼の言葉をすべて受け入れ頷いたなら、きっと先程のことが繰り返されるのだろう。気持ちを知ったとはいえ、そこまで許せるほど慣れているわけではない。そもそも好きなわけでもないのだから、四六時中一緒にいるということ自体が重たくしんどいとすら思えても仕方ないだろう。睨みつけるような真似こそしなかったが、ひそめた眉から不満や嫌悪感は滲み出ており。彼を真っ直ぐと見据えたまま、話題を逸らそうとし )
それより、楽しいこと考えませんか。好きなもののこと話してた方が面白いですし、椎名さんのこと知れるかなって思います。
……ふ、躾甲斐があっていいね。
( 言いなりになってしまう彼も見てみたいとは思うが、多少は反抗的なくらいが丁度良く。仕事に向き合う姿勢同様、上司相手でも怯まず違うことは違うとはっきり言える芯の強さに更に湧き上がるような興奮を覚え。その姿勢を評価してか気に入ったと言わんばかりににんまりと口許に弧を描き。掴んでいた頭をそっと離せば、先程の強引な態度とは打って変わって乱れた髪を直そうと壊れ物を扱うような優しい手付きで手櫛にて髪整えてあげ。急な話題転換に驚いたように幾度か瞬きした後、賛成だと彼の誘いに乗っかりながらも本気か冗談か定かではないが巫山戯るような口振りで返答を )
良いね、それ。賛成。……でも俺は好きな相手と一緒にいる訳だから、この後も手出さないって約束はしてあげられないけど大丈夫?
躾られたくはないんですけど……
( なぜだかさぞ愉快だとばかりに楽しげな彼に小さく溜め息をつくと、ぼそりと溢して。彼の期待通りとなるのは非常に不本意だが、すべてを受け入れる気はなく。一瞬で厳しさが優しさへと変化することに恐怖をおぼえつつ、優しい部分については非難する必要もないために素直にされるがままでいて。本気とも冗談とも取れる言葉に微妙そうに悩む素振り見せるも、反応窺いながら、一応伝えておこうと思いを口に出し。彼が本当に何もしないでいてくれるかは定かではないが、言わずにいるよりは良いだろうと。自身の両手を合わせてきゅっと握りつつ、何とか平穏でいられる案を模索し )
あー、まあ……でも、先程のキスとか、それ以上とか。そういうのは暫く控えてくれませんか?多少ならまだ良いですけど、いきなりされるとびっくりしますし。
なあ和泉、ちゃんと自分の立場理解した方がいいよ。あんたの行動範囲も未来も全て握ってるのは俺であって、そうやって自分の意思をしっかり持ってんのは仕事上であれば評価するけど今は違う。……和泉が今すべきことは俺を如何に喜ばせられるか考えながら、俺の機嫌取りを頑張ることだと思うよ。
( 先程から地道に彼からの攻撃を喰らっており、自分の意見をしっかり持っていることだったり嫌なことは嫌だとはっきりいえる力だったりが響いているようで若干のストレスを感じ。彼のそんな部分にも今まで惹かれていたのは事実だが、思い通りにならないのは間違いなく重荷になっており。こんな状況にも少しずつ慣れてきたのか最初の怯えた瞳と比べれば段々薄まりつつあるようで、敢えてもう一度絶望に突き落とすような言葉を掛け彼を思いのままに操るための準備を始めて。意志を曲げずこれに反抗してくるか、将又大人しく従順になる道を選ぶか。彼がどう返答してくるのか胸を高まらせながらもそれを一切表情に出すことはなく、恐怖を与えるような冷たい瞳を真っ直ぐと彼へ向けて )
そうですね、わかっています。確かに俺は今、生殺与奪を握られている……けれど、だからってただの傀儡にはなりたくありません。
( 彼の言う通りにしてさえいればすべて上手くいくのであろう。受け入れて、顔色を窺って、そうして過ごしていれば問題なく毎日が回っていくに違いない。しかし、果たしてそれは本当に己にとっての幸せと言えるのだろうか。確かに彼のことが怖いのも事実であるが、最初から言いなりになってしまったらエスカレートしていくかもしれないと危惧しており。彼もまた、きっと己が素直に全部のことに従うとも思っていないだろう。否、どちらにしろ支配する気なのかもしれないが。いずれ思いのままに操られるかと思うと気が気でなく、彼の目を真っ直ぐと見られないまま視線さ迷わせて )
( / たびたび失礼します。今はただ怒らせるのが目的かのように失礼な言動や反抗的な態度ばかり取っておりますが、だんだんと懐柔されて言いなりになっていく様ができたらいいなと思っております。それと、日付を確認したところ既に一ヶ月を数日超えていたようで、やり取りを続けられていることを嬉しく思います。失礼な子ではありますが、今後とも仲良くして頂けますと幸いです……! / 蹴り可 )
へえ、ここまで忠告しても歯向かうんだ。今の俺は狂ってるから、あんたを殺すことだって簡単に出来るんだよ。……和泉にその覚悟は出来てんの?
( やはり彼は有能だ。普通の人ならきっと従うしか道はない状況下で恐怖に怯え素直にその道を歩むだろう。然し彼はこんな時でさえ牙を剥き上司相手に歯向かおうとする。そんな状況に更に高揚するような気分を必死に抑え込みつつ、悪巧みをするように片方の口角を持ち上げたまま見下ろして。ふと彼の首へと両手を伸ばしやんわり掴むと、苦しそうに歪んでゆく彼の表情を愉しげに見詰め乍ら絞殺しそうな勢いでじわじわと締める力を強めてみて。 )
( / 遅くなってすみません…!現在リアルが少々多忙でして今後とも遅れることがあるかもしれませんが必ず返信致しますのでお待ち頂けると幸いです。やり取りを始めてもう1ヶ月以上経ったのですね…!此方も素敵な息子様と出会う事ができ、とても嬉しく思います。自己中心的で狂気的すぎるほどの愛情により様々な横暴を撒き散らしておりご迷惑をお掛けしてるかと思いますが、文句ひとつなく毎度素敵な御対応をして下さりとても感動しております…!此方こそ失礼な子ですが、今後とも末永く仲良くして下さると幸いです…! - 蹴り推奨 )
覚悟とか、あるわけ……っ、
( 本当に狂っているのならば、自分が狂っているなどと自覚しないはず。理性を持った上で、どうしたら己を苦しめられるかと考えて選択しているのだと思うと恐怖が沸き上がってくる。彼に命を捧げる覚悟なんて、持てるはずがない。今だって逃げたくて、しかしそれは許されない。自由を奪われた状態では抵抗できず、言葉を紡ぐより前に首に伸びてきた手になす術はなく。やめてください、どうしてこんなことするんですかなどと話す余裕もなく、先程とは違う意味合いで頭がくらくらしてくる。酸素不足と苦しさで顔は真っ赤になり、ぼんやりと靄が掛かったように思考が纏まらなくなってくる。どうにかして、早く手を離して貰わなければ。彼の名を呼び、許しを請うように視線を向けて )
や……です、椎名さん。
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