名無しさん 2022-06-26 12:22:50 |
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そんなノ…オニーサンの勝手じゃナァイ?
(いつものように煙管の煙を燻らせ、明確な回答を返すことはなく微笑む。「龍鷹~、紅花サンの確保。」龍鷹に指示を出すと龍鷹も困惑した様子で「…一人で大丈夫なのか?蛇…」と口を挟みかけたものの蛇骨の冷ややかな視線に貫かれ、黙って頷くと紅花を抱える男たちの方に走っていく。蛇骨はそんな姿を見送ったあと、「さァて、『悪い子』は躾け直さないとネ。」と男には薄ら寒い雰囲気の笑みを向けて)
「聞いていた通り、薄気味悪い男だ…。」(呆れた様子を示すように態とらしく方を上下させると銃口を蛇骨に向けて呟いて。一方、紅花を抱えていた男たちは路地の片隅に停めていた車の後部座席に紅花を寝かせると運転席や、空いている席に座って。男たちが何故主人が紅花を攫ってこいと指示したのか下卑た話を笑いながらしていれば、揺れと話し声で意識を取り戻した紅花が隣に座る男の首を鷲掴み、座席に押し付けながら殺気を滲ませた声色で「動くなよ」と脅し)
……くふっ、褒め言葉だヨ。
(銃口にたじろぎすらせず、いつもの風体でいつもの煙管から煙を揺らしている姿で蛇骨は一際不気味に笑う。龍鷹は車に無理やり身体を押し込むと「…助かる」紅花に視線を一瞬だけ向けると言葉少なに呟いて後部座席の男たちから順に青龍刀で首を刎ねては窓を開け、蛇骨に銃口を向ける外の男目掛けて放り投げてゆく。「蛇!紅花は確保した、後はその男だけだ!待っていろ、今…」龍鷹の声を掻き消すように薄ら寒い蛇骨の声が「龍鷹~?オニーサン一人で大丈夫って言ったよネ~?聞こえなかったノ~?」と重ねては龍鷹はぴたりと黙り込んでしまい)
「…なんだ死んだか。使えない奴らだ。」足元に転がってきた男たちの頭を無感動に見ればふん、と鼻を鳴らし。目の前にいる蛇骨が何もしてこないことに薄らと寒気を覚えるような気はするが、目的の紅花は取り返されてしまったしこれ以上ここに居ても意味は無いと判断すれば蛇骨に向けていた拳銃を降ろして。車の中では意識を失う前の記憶を掘り返しながら龍鷹の声に「うるさ…」と小さく抗議をする。頭に手をやれば、ぬるりとした感触があり頭から血を流していることと、撃たれた肩辺りが血で赤く染っていることに気がついて椅子に寄りかかって)
……つまんないノ。
(心底退屈そうに呟くと「龍鷹~、紅花サン持って帰っといてヨ。」と車の龍鷹に呼びかける。蛇骨は銃口を下ろした男をじっと眺めるとこつん、一歩踏み出したかと思えばまるで蛇が絡みつくように男の背後に回り込んでおり、唇から紫の毒々しい煙を吐き出して)
「ッ!!」(さっさと帰って主人に失敗したことを告げよう、と姿を消す手段を考えていれば一瞬のうちに背後に回られゾッと背筋に悪寒が走る。まさに蛇に捕食されるような恐怖を覚えれば体の震えを抑えるように自分の手首を掴んでいて。龍鷹は蛇骨の言葉に頷くと車の中からタオルを見つけ出し紅花の頭の傷を押さえるように当て、「歩けるか?」と尋ねる。紅花も蛇骨の言葉が聞こえたのか「人を物みたいに言うんじゃねぇよ…」と零しながら龍鷹の手を借りて車から降りて)
……知ってル?蛇ってねェ、獲物が自分より大きくても丸呑みできるんだヨ。
(するり、男の首筋と胸元に手を這わせると蛇骨は口を開き、長い舌を突き出して底冷えするような笑みを浮かべてみせる。「…オニーサンとオハナシ、しよっかァ。」声は酷く柔らかいのに瞳だけは爛々と冴えていて)
……おーい。そっちで勝手に話進めないでくれる?おにーさん。(車から降り、蛇骨の方へ歩いていれば自分を誘拐しようとした男となにやら話しているのが分かり眉を寄せ。龍鷹の腰から青龍刀を鞘ごと抜き取れば足早に歩いていき、軽く蛇骨の頭に当てて話を中断させる。傷を押さえていたタオルを落としてきたため再び血が滲みでるのと、刀を持っていない片腕はだらんと垂れ下がっていることに違和感を感じながら、自分抜きで話をしていることに不快感を示して)
血の気多いなぁ…。んで、君だけど多分小花の事でいつも楼に来てる旦那の遣いだろ?(あっさり譲ってくれたことは有難いが、血の気の多さに呆れたように息を吐き。男に視線を合わせると肩に青龍刀を担ぎ尋ねる。男が頷いたことを確認すると「じゃあこのまま帰って旦那に伝えて。『近いうちに請求しに行きます』って」と声を低くし伝言を伝えて。目には怒りと殺気を滲ませており、男も蛇骨の恐怖から顔を青くしたまま数回頷くと逃げるように姿を消して)
あっはっはっ!紅花サンも怖いねェ!
(普段とは打って変わり、大声を出す幼い笑い方をすると瞳の端に笑い過ぎで涙を溜めながら紅花を見つめ、「くふっ…オニーサンも中々だったでショ?」と楽しげに言いつつ青龍刀を返せと言わんばかりに手のひらを差し出して)
妓楼一値段の高い俺に相手させて、傷まで負わせたんだから絞りとってやんなきゃ気が済まないんですぅ。(もう用はないとばかりに差し出された手に青龍刀を乗せて返すと、龍鷹が差し出したタオルを頭に当て。「おにーさんも中々っていうか結構怖かったけど…あの男も可哀想になぁ。」と先程の様子を思い出しながら少しも可哀想とは思っていない声色で返し、貧血で僅かに揺れ始めた視界を細めて)
くふっ、今更ァ?オニーサンは怖いヨ。
(煙管から煙を吐き出し、楽しげに笑いながら青龍刀を受け取ると龍鷹の腰に戻してやり、「…ああ、そうダ。マリーナは白蘭に頼んでオニーサンのお店にいるから大丈夫だヨ。」と付け加えて)
そうか、良かった…無事着いたんだな。(マリーナには途中一人で行動させてしまったことに申し訳なく思っており、無事蛇骨の店にいることを聞くと安心して。「なら、早く迎えに行ってやらないとなぁ」と呟いて)
そうだネ。報復に来ても白蘭が叩きのめすと思うケド。
(楽しげにけらけらと笑うとどこかに電話を掛け、しばらくしてから黒塗りの高級車が蛇骨の前に停車すると「……全く、あのクz…ごほん、ボスも貴方にはつくづく甘いですね。」運転席から顔を出したのは片眉が削げたように無く、髪の片側を刈り上げた細身の女で、彼女は紅花を見ると「…乗ってください。蛇骨様は店まで、貴方は病院まで送りますよ。」と言って車のドアを開け)
今回の件に関してはこっちの問題なんだから、着払いにしないでそのまんま残しておいて欲しいけど…。(嬉々として拷問し着払いする白蘭の顔を思い出しては苦い顔をして。また、女性の誘いに首を横に振ると「いや、楼に医者いるからおにーさんの店で小花拾ったらそのまま帰るよ。てか、おねーさんはおっさんの部下の人?」と不思議そうに首を傾げ)
「……ええ、まあ…そうです。一応…鈴玉(リンユー)と申します。」
(嫌そうな表情で頷くと彼女は「…そうですか。なら皆さん、店まで送りますよ。」と紅花たちが車に乗ったのを確認するとドアを閉め、エンジンをかけて車は走り出し)
あんなのが上司だと大変だねぇ。(露骨に嫌な顔をした鈴玉に苦笑いすると、蛇骨たちの後ろに続き乗り込んで。車が走り出し窓に頭を預けて外を眺めていれば次第に眠気が襲い、うとうとと瞼を閉じそうになっていて)
「私はボスを拾って帰ります。」
(店の前に車を止めると誰よりも先に店に入り、中から白蘭は襟を掴んで乱暴に引きずり出し、マリーナは手を取って優しく外に押し出す。「おい鈴玉!オレとマリーナの嬢ちゃんの扱いの差ぁ、ヒドすぎねぇか?」と白蘭は笑いながらマリーナに手を振り、「じゃあな~」と言い残すと鈴玉に首根っこを引きずられたまま車に詰め込まれ、蛇骨たちを置いて車は発進し)
…大変だぁ。っと、ただいま。(店の前に到着すると目を覚まして車から降り。白蘭の雑な扱い方に呆然と呟くと、ハッとなってしゃがみ、マリーナに視線を合わせるとただいまと告げて)
「…白蘭おじさんがお菓子くれた。」
(マリーナはお菓子で膨らんだポケットからお菓子を取り出し、紅花にいくつか手渡す。蛇骨と龍鷹はそんな姿を眺めつつ店の中へと引っ込み)
ははっ、良かったなぁ。大事に食べろよ。(手のひらに乗せられたお菓子はちょっとお高めで、白蘭もマリーナには甘いのだと分かる。ありがとう、と言いながら自分のポケットにねじ込めばマリーナの手が顔を挟むように頬に添えられ「お怪我したの?」と心配そうに顔を歪ませる。柔く微笑むと「痛くないから大丈夫だぞ。それに汚いから触らない方がいい」と伝え頬に添えられた手を取って繋いで)
「……わかった。ありがとう、蛇骨さんと龍鷹おにいちゃん!」
(マリーナは手を繋がれると小さく俯き、店の中にいる蛇骨たちに声を掛ける。店の中から「ハ~イ。」と「……気にするな」二つの声が聞こえて)
俺も今日は助かった、ありがとなぁ。じゃ、俺ら帰るよ。(自分もお礼を述べようと店に顔だけ出すと、簡単にお礼を述べて帰る旨を伝えて。人通りの多い所では変な目で見られてしまうだろうから、少し遠回りになるが人の少ない所を通っていこうと考えながら楼への道を歩き始めて)
……くふっ、龍鷹~。オニーサンのアレ出して~。
(店の扉が完全に閉まると薄く笑い、龍鷹に指示を出す。「……ああ」龍鷹は頷いて黒い箱に入った何かを持ってきてはまた隣に控え)
ただいまぁ、柳、小花を風呂に入れてあげて。(楼に帰ってくれば紅花の怪我をした様子に辺りはザワっと騒がしくなりすぐに人が囲む。怪我の経緯を聞いてくる部下に事情を話しながら、柳にマリーナのことを任すと金梅に医者を呼ぶように伝えて。マリーナの姿が完全に見えなくなると、ふらっと体が傾き金梅がそれを支える。顔を覗けば血の気が引いた顔で意識を失っており「気力で保ってたんだろう…部屋に運ぶぞ。」と部下に調査を任せると紅花を部屋へと運び医者と治療を行って)
……オニーサン疲れちゃった。
(龍鷹の持ってきた黒い箱から小分けにされた煙草を取り出すと煙管に詰め込み、火を点けて白い煙を煙管から立ち昇らせる。龍鷹は何も言わずに黙っていて)
「起きたか。これ何本に見える?」(頭と肩に包帯を巻き、腕から痛み止めの点滴を刺して眠る紅花の側で本を読んで待っていればゆっくりと目が開き声をかけて。指を三本立てて意識の確認をすれば、か細い声で答えが返ってきて意識がはっきりしていることを確認する。そのままマリーナの様子や紅花が療養中の仕事について相談して)
「なにか、気にかかることでもあるのか…?」(蛇骨の言う通り商材を捌いていたが、心ここに在らずといった風に考え事をしている様子を不思議がって)
……別にィ。コレ、中身はどうでもいいけど死体好きの変態に売るからガワに傷は付けないでネ。
(薄く微笑んだかと思えば目の前に無造作に置かれている少年の死体を指して指示を飛ばし、そう答えておきながら自分はぼんやりと煙管の煙を揺らしていて)
「すまない、今日は紅花の代わりに買い出しだ」(紅花が誘拐されかけた次の日、怪我が元で熱を出した上、風邪を併発して寝込む紅花の代わりに金梅が蛇骨の店に現れて)
「解熱効果と鎮痛効果のある薬はあるか?後はいつも通りの…睡眠薬や痺れ薬、避妊薬なんかを買っていたと思うが…。」(まずは紅花用の薬を頼み、楼にある薬の在庫を思い出す。紅花が基本的に薬の調達を行っていたため医者から仕入れているもの以外を口にして)
「すまない、助かる。…そういえば紅花の伝言だ。『近々、小花の初見世をするから都合のいい日を教えて。龍鷹の好物って何?』だそうだ。」(用意された商品を袋に詰めれば、要求された代金を渡して。また、熱に魘されながらも紅花から頼まれた伝言を伝えて)
オニーサンの都合の良い日?えーっとネ、明日…はダメだネ、商材捌く日だシ。明後日も…ダメ。明々後日も…無理カナ。多分一週間後なら空けれるヨ。大した取引じゃないしネ。
(指を折って数えるが無理、無理を連ねて答える。無理やり予定を空けたついでというように「龍鷹の好きなモノ?何だっけ…ア、茘枝カナ。たまに持って帰ってくるとよく食べてるヨ。」と笑って)
「一週間後か…了解した。と言っても紅花の熱が下がらなければ見世はしないから固く考えなくて大丈夫だ。熱が下がれば直接言いに来るだろうしな。」(手帳を取り出すと軽くメモをし、龍鷹の好物も書き留めて。薬を飲んで寝かせておけば直ぐに治るだろうし、茘枝も調達は難しくなくふむ、と考えて。「あぁ、あと酒は呑めるか?無論、それ以外も提供出来るが」と続けて問い)
お酒?ウン、オニーサン強いカラ大丈夫だヨ~。
(煙を吐き出しながら笑い、金梅を労わるように「お疲れ様~。大変だネ。」とそこそこ良い茶葉の缶を商品の上に載せると「サービス。」と言って)
「慣れているし、幼馴染みだからな。」(労りの言葉とサービスに感謝の言葉を返すと、茶葉の缶を貰い。手帳とペンをしまうと、大変だねという言葉にふっと、笑うと昔を少し思い出すかのように目を細めて)
へェ、知り合いなんダ。
(こちらも楽しげに目を細め、煙管を机に置いていつもの笑みを浮かべる。「紅花サンには言ってなかったケド。オニーサンねェ、昔白蘭に飼われてたノ。まァ、ひどい扱いなんてされたことないシ…何なら蛇骨のボウズって呼んで可愛がってくれてたヨ。」そうぼそりと零して)
「ほぅ、そんな過去があったんだな…。俺らは逆に虐げられて育ったかな。元々妓女が産んだ子どもだったし、鬱憤ばらしとか欲の捌け口なんてざらだった。」(相手の口から話される昔話におもわずきょとり、としてしまう。相手の雰囲気から堅気なところではないと思っていたが…と少し驚いていた。自分と紅花の昔話を述べたのは、紅花が気を許しているからか、似たような境遇だからか、無意識に口にして)
くふっ、ホントの親の顔は知らないヨ。なにせ生まれてすぐに白蘭の組織に売られたらしいシ。
(けらけらと笑い、「なんだったかなァ…クスリ代が欲しくて売ったんだってサ。」と気に留めるでもなく言って)
「うっわ、最低だな。つっても、この街じゃどこも一緒か」(げぇ、と舌を出して苦い顔をして。と言っても食い扶持がある所に行けただけでも幸運か、この街では何も食えず死んでいく子どもが多くため息を零して)
「…そうだな。長居した、悪かったな。」(蛇骨に問われ買い物の内容を思い出すと少し間を開けてから頷いて。長話をしてしまったと謝罪をすると買った品物を手に持って)
「紅花、薬買ってきた。飲め。」(楼に戻り、華や尋問に使う薬は倉庫にしまい、紅花が飲む分は持って部屋に行き。布団に近づけば熱で顔を赤くし、荒く呼吸をしている紅花が寝ていて金梅が近づくと目を開けて。体を起こさせ手をつけていないらしいお粥を食べさせ薬も飲ませると、眠気が襲ってきたようでうとうとし始める紅花を寝かせ、その手を握ったまましばらく過ごして)
……ふゥ。暇だねェ…
(金梅が帰ってからもひっきりなしに様々な客が来ては商品を買い、帰っていく。その客が一段落ついたところで蛇骨は退屈そうに漏らして)
おにーさーん、久しぶりー。(蛇骨の店で仕入れた薬を飲んでから2日ほど経つと綺麗に熱は引き、痛みも治まってきた。頭の傷はしばらくガーゼで覆っておかねばならないが帽子を被っていれば気にならず、マリーナの初見世の招待状を持って店を訪れて)
ん?あぁ、小花の初見世の招待状。正式に妓女としてデビューするからさ。(あっ、と思ったがどうせ渡すものだし、と内容を説明して。「妓女って言っても小花は子どもだし、踊り披露してもらって大人は酒飲む感じだけど」と楽しげに笑って)
あァ、この前来た部下の子が言ってたヤツネ。
(納得が行ったように笑うと招待状をそのまま懐へと仕舞い、「オニーサン、マリーナの晴れ舞台って聞いて頑張っちゃっタ。どうでもいい相手とのどうでもいい取引キャンセルしてやったんだよネ~。」と煙管を再び手に取り、煙を吐いて)
そこまでしてくれるなんて小花も喜ぶなぁ。食事も豪華なの用意しとかないと。(入っていた予定をキャンセルしてまで心待ちにしてくれた事に少し驚くも、嬉しそうにふふ、と笑い。「白蘭のおっさんはどうする?呼んでも支障はないぞ」と問いかけ)
あ~…どうしよっかナ。長いことお世話になってるし、呼ぶカモ。
(少しの間煙管の吸い口に顎を当てて考え込んでいたが、すぐに笑って答える。「白蘭はいつでも暇みたいだしネ。呼んだら来ると思うヨ。…くふっ、それに白蘭が来た方が厄介な子の牽制になるんじゃナイ?」悪戯っぽく首を傾げて)
そうかもな。晴れの日に態々邪魔されたくないし…じゃあおにーさんと龍鷹、白蘭のおっさんの3人だな。(腕を組み眉を寄せて自分も少し考えて。格好を少し整えてくれれば格好もつくだろうと考えれば1人ずつ名前をあげる事に指おり数えて)
ハ~イ。
(楽しげに笑って電話を取ると白蘭に電話をし、「あ~、白蘭?蛇骨だヨ。ちょっと一週間後の予定空けてくれル?」と電話をしていたが予定が決まったらしく、電話を切ると「オッケーだってサ。」と答え)
…普通、そんな即決できるか?ほんとに暇なんだなあのおっさん……。(蛇骨が電話をかけてものの数秒で返答が来るとじとぉ、とした怪しむ視線を電話に向けて)
あはッ、だって白蘭実力だけでのし上がったから財務管理とかの仕事できないモン。仕事関係は全部鈴玉ちゃんがやってるノ、あの子元々そういう仕事だったらしいカラ。
(耐えきれないように噴き出し、電話を懐に仕舞ってから白蘭が暇な理由を語れば鈴玉の胃を心配するように苦笑いして)
へぇ、あんな風に見えて実力はあるんだなぁ…おねーさんも大変だぁ。初見世の日はおねーさんも少し楽になるといいけど……。(白蘭が実力で…と聞き驚いて、また感心していると逆に鈴玉の苦労も察して。白蘭と仕事をしていた時の龍鷹も大変そうだったが、常に共に仕事をする鈴玉の苦労は計り知れないだろうと白蘭が離れている時に少しは楽になって欲しいと考えていて)
そうだねェ。
(しみじみと呟き、煙管から煙を燻らせると「紅花サン、予定ないならゆっくりしていきなヨ。今日はしばらくお客サン来ないシ。」とパイプ椅子を指し)
んー、じゃあ、お言葉に甘えて。金梅からも『下手に出歩くな』って釘刺されたし。(顎に手を当て少し考えるとにっこり笑って。金梅に不用意に出歩かないよう釘を刺されていることもあり、この後予定がある訳でもないので促された椅子に座って)
くふっ、そんなコト言われてるのにオニーサンの所には来るんダ。
(楽しげに笑うと茶葉の缶を取り出し、ティーカップにハーブティーを注ぐと紅花の前へと出して)
招待状渡さなきゃならなかったしなぁ。あとおにーさんに会いたかったし。(いただきまーす、と小さく声に出してからティーカップを少し持ち上げ、にひひと悪戯っぽく笑って述べるとハーブティーを飲み)
嬉しいこと言ってくれるじゃナイ。
(楽しそうにけらけらと笑うと「ソレ、オニーサンが暇つぶしに育てたヤツネ。鎮痛効果あるんだっテ。」そう言って紅花の方を向くと首を傾げ)
そりゃあこんな怪我見せてたら申し訳なくてなぁ。元気になったとこも見せたいし?(自分の頭を指さしやれやれというように首を振ると、にまぁと笑みを浮かばせ。ハーブティーが鎮痛効果もあると聞けば目を瞬かせ「うわ、助かる。おにーさんほんと何でも作れるんだなぁ」と蛇骨の手腕を褒めて)
でショ、オニーサン凄いんだヨ。
(満更でも無さげに笑うと煙管の灰を落とし、「…あ~…いいや。また今度にしヨ。」と何かを言いかけたが口を閉ざし)
まぁ、別言いたくないならいいけど。何かあれば言えよ?言い淀まれたから気になったし。(蛇骨に言う気にならないのなら、と深く追求はせずハーブティーを啜り。それでも何かあれば、と加えて言い)
ん、そっかぁ。…あ、そういえば龍鷹って店に居ない時何してんだ?(そのうち言ってくれるだろうと適当に返事を返して。そこでふと、気になったことを聞いて)
龍鷹?さァ…オニーサンが借りてる家にでも住んでるじゃナイ?よく分かんないノ。
(本人も考えたことがない、と言うように首を傾げては「だってオニーサン、必要なときに呼ぶだけだシ。」と答えて)
えぇー、気になったりしねぇの?あんなに尽くしてくれてんのに薄情だなぁ。(てっきり蛇骨のツテでなにか仕事をしているかと考えていたが、蛇骨本人が知らないとは驚き。あんなに深い執着を向けられているにも関わらず…とじとぉ、とした目を向けて)
そうかなァ?暇なときは構ってるシ、良いんじゃナイ?
(不思議そうに首を傾げ、「たまに白蘭のトコロでお手伝いとかしてるみたいだケド。」と笑って)
まぁ、それで龍鷹がいいなら良いけどさぁ。白蘭のおっさんの所で手伝いしてんなら、俺のところでも頼もうかなぁ。(はぁ、と呆れたようにため息を零すと、視線を少し上にずらして考えて)
良いんじゃナイ?オニーサンから言っといてあげようカ。
(薄く笑うと煙管から立ち昇る紫煙を揺らし、机の引き出しから今使っている煙管と同じものを取り出すと「はいコレ。オニーサンのスペアの煙管ネ。面倒な客とかが来た時に見せなヨ。」と差し出して)
お願いするよ、おにーさんからなら喜んでやりそうだし。(くすくす、と面白そうに目を細めて笑い。差し出された煙管を受け取ると、「わぁい、さんきゅー。早速明日例の旦那の所に請求しに行くから持って行こぉ」と述べ、部屋の明かりに当てて観察して)
…くふっ、早速役に立ちそうだネ。
(悪戯っぽく笑うと「綺麗でしょ、ソレ。オニーサン散々注文つけて作ってもらったんだヨ。」と自身も同じように金の花びらが散りばめられた煙管を店内の薄明かりに透かし)
確かに綺麗だなぁ。でもそんな大事なもん借りて良いのか?(部屋の明かりの光を反射して輝く細かい装飾に眩しそうに見つめ。だが特注らしい煙管を本当に自分に渡していいのかと顔を向けて問い)
いいノいいノ。
(いつも通りの笑顔で答え、煙管から立ち昇る煙を揺らしながら「貸す、じゃないヨ。あげル。オニーサンモノ壊すことないしネ。」と言ってみせて)
えっ、それは何だか申し訳ないようなあとが怖いような…。なんか裏ある?(驚き目を丸くしてから眉を下げると、申し訳なさそうに。ただ、なにか請求されるのでは?と問いただすような視線を向けて)
他の人にはあるケド、紅花サンにはないヨ。
(声を上げて笑ってから紅花を真っ直ぐに見つめ、妖しげな表情で首を傾げる。「どうしてもって言うナラ、お金請求するケド。」と冗談めかして)
俺だけ?ははっ、特別感あっていいなぁ。(きょと、と無垢の表情を浮かべるがにんまりと笑うと嬉しそうに述べ。冗談を言われれば「げげっ、それは勘弁!」と大袈裟に顔の前で腕を交差させてバツ印をやってみせ)
くふっ、それなら黙って受け取ってくれればいいノ。
(大げさな動きをする紅花を楽しそうに見ており、煙管から立ち昇る煙を静かに揺らしながら「コレで紅花サンの所もオニーサンの保護下だねェ。」とくつくつ笑って)
おにーさんに守ってもらうほど俺のとこ弱くはないけどなぁ。(自分は守ってもらうほど弱くはないと拗ねた様子で言えば、頬を膨らまし膨れっ面を見せて)
(上げ感謝です。返信が遅れて申し訳ありません)
そォ?ごめんネ~。
(大して悪びれてもいないような態度で軽い謝罪をし、また煙管の煙を揺らしては薄く微笑んで)
(/いえいえ、大丈夫です。)
……ま、危ない時には助けてもらおうかなぁ。(変わらぬ飄々とした態度にどんな風に言っても意見は変わらなそうだと考えれば、脱力するように溜息を零し危険な時のことを考えて。また、煙りを吹かす姿を見て「なぁ、この煙管使っても良いならオススメの煙草が欲しいなぁ」と声を掛けて)
オススメ?ちょっと待っててヨ。
(首を傾げると奥へと引っ込み、しばらくすると小さな箱に入った煙草を持って戻ってきては机の上に置いて「コレは異国ノ、コレはオニーサンのお気に入り、コレは…」とあれこれ説明し)
えっ、こんなに種類あんの?こんなにあったらどれにするか迷うな…。(机の上に置かれた箱の多さに思わずびっくりし、目を丸くしてまじまじと見て。説明してくれたのは有難いがどれを選んで良いのか迷うと「薄荷系ってどれだ?もしくは、爽快感が強いやつってあるか?」と蛇骨に顔を向けて)
そっかぁ…んー、じゃあ箱の色合いが1番落ち着いてるやつにしてみようかなぁ。(選び出された箱をじっと眺めれば、直感を頼りに1つの箱を指さして)
お目が高いねェ。
(茶化すように笑いながら煙草の箱を差し出し、「オニーサン今機嫌いいカラ、煙管ついでに煙草もサービスしちゃうヨ。」と言ってみせて)
え、太っ腹ぁ。有難く貰いまーす。(ばぁ、と笑顔を見せると指さした箱を手元に引き寄せ。「こんなにサービスされたらお返ししたくなっちゃうなぁ。なんか無い?勿論お金以外で」とご機嫌な様子で問いかけて)
…ン~…それじゃァ、オニーサンと付き合ってくれル?
(本気とも冗談とも取れないような妖しい笑みを浮かべ、煙管の煙を紅花の顔にゆるく吹きかけて)
……それって、買い物の同行者的な?それとも恋愛方面での?(蛇骨からの言葉を想像しておらず思わず一瞬固まるが、顔に吹きかけられた煙を手で仰いで晴らせると「あー…」と言い淀んでから問いかけ)
くふっ、どっちだと思ウ?
(妖しい微笑みを崩さずに首を傾げると「紅花サン、オニーサンが怪我して寝てた時にキスしたでショ?」とけらけら声を上げ)
……、まさか起きてるとは思わなかったぁ…。(答えを教えてくれないことにうぐぐ…と小さく唸って。が、まさか眠っていると思い隠れて行った行為がバレていたことに額をぶつける勢いで机に伏せると、腕で顔を隠し観念したように零して)
はぁー…なんで俺引っかかるかなぁ……。(横にしていた腕で頭を抱えるようにすると、上部から聞こえる笑い声に溜息を零し。髪の間から見える耳は赤くなっていて)
くふっ、オニーサン紅花サンのそういうところ好きだヨ。
(楽しげに笑ったまま首を傾げ、「意地悪してごめんネ~。でも紅花サンなら意味、分かるんじゃナイ?オニーサン『に』じゃなくテ、オニーサン『と』だヨ?」と悪戯っぽく言って)
理解したし、してるしで頭ん中ぐっちゃだわ…。(うぅ…と唸れぱ腕の隙間から顔を覗かせ蛇骨の顔を見て。「こういう場合、喜んで…って言った方がいい感じ?」と悪あがきをみせて)
わァ、そんなコト言ってくれるんダ。
(いつもの笑みを崩さずに答えると煙管を机に置き、身を前に乗り出すと突っ伏したままの紅花の顔を無理やり引き上げ、唇を重ねると舌を這わせて)
う、わっ。(どう顔を上げようかと考えていれば顔を引き上げられ驚いて声を上げると、唇が重なり目を丸くして。舌が唇を撫でれば観念したように瞼を閉じ、受け入れるように口を開け)
ふっ、はぁ…っ。(開いた口に遠慮なく舌が這い回ると息継ぎする度に声が零れて。口の奥に這い寄ろうとするのを感じ取れば薄く目を開け、制止するように肩を押して)
あっ、たり前だろ…喉なんて、苦しいだけじゃんか…。(けほ、と軽く咳き込むと、何を分かりきったことを聞くのかと言うように眉を寄せ)
それ、おにーさんだけじゃね?(僅かに乱れていた呼吸が元に戻ると自分の喉に手を当て、軽く撫でて想像してみるが苦しいという考えしか思い浮かばず、緩く首を傾げて)
くふっ、そうカモ。
(けらけらと声を上げ、煙管の煙を揺らしていたところに白蘭が入ってきては「よお、蛇骨のボウズ。元気か~?」と軽い調子の声を上げて)
「おう、そういや土産ありがとなあ。ランプは鈴玉が喜んでたわ。」
(紅花の姿を捉えると軽薄な笑みをそちらに向けて土産の感想を述べ)
お、それは良かったぁ。それ買った店、他にもいいやつあったから今度教えるなぁ。(土産を喜んでくれたことに安心して。「それでおっさんは何の用で来たんだ?」と首を傾げ)
「ん?蛇骨のボウズの調子どんなもんかと思ってな。あとついでに買い物かね。」
(何でもないように答えると蛇骨の前に立ち、「ボウズ、アレと…あとアレもあるか?」と指示語ばかりの注文をするが蛇骨は分かっているような様子で戸棚から薬を取り出し、懐から例の「悪い子」用の薬も重ねて白蘭に渡しており)
へー、そうなんだぁ。(指示語で伝えても理解している蛇骨と白蘭の仲の長さに感心しつつ、買い物している様を眺めて。また、例の薬を渡しているところを見れば、悪い子用だなぁと頭の片隅で考えながら冷めてしまったハーブティーを飲んで)
「ありがとなあ。んじゃ、鈴玉に怒られる前に帰るわ。」
(白蘭は薬の入った紙袋を抱え、軽く手を挙げて店を出て行く。蛇骨は白蘭を見送った後、紅花の方に振り向いて自分もハーブティーを啜って)
じゃーなぁ。……おにーさんとおっさんって、付き合いなげぇの?(緩く手を振って後ろ姿を見送れば、蛇骨の顔をじっと見ては問いかけて)
ン?まあネ。
(いつもの笑みを浮かべると煙管の煙を揺らし、「言ってなかったかなァ。オニーサン白蘭に飼われてたノ。まァ酷いことはされなかったケド。」と何でもないかのように答えて)
ほー、だから蛇骨のボウズ、なんて呼ばれてたのかぁ。納得納得。(指示語で言われても直ぐに理解したり、蛇骨への呼び方に合点がいくとなるほどと頷き頬杖をついて)
ん?んー…そうだなぁ、そろそろ戻るか。(蛇骨がサングラスをかけてしまったことを少し残念に思うが、時間を問われ時計を見れば少し長く居たようで思いのほか針が進んでいてそうだなぁ、と零して。袖に煙管と煙草の箱をしまえば「そういやおにーさんの呼び方変えた方がいい?外で名前呼ばない方が良いかなと思っておにーさん呼びしてたけど…」と確認し)
ん、りょーかい。(くす、と笑えば椅子から立ち上がり、机に手を着いて身を乗り出して蛇骨の唇に軽く口付けると「ごちそーさま。また来んね蛇骨。」と言い緩く手を振って)
…ただい…アッ。(裏通りを通り、楼へ戻ればこっそり自室に行こうと扉を開けると仁王立ちで怒った表情の金梅に見つかり。正座で説教聞かされ、一通り終わると監視付きのまま仕事をさせられ、一日を過して)
「あぁ。…なにか、良いことでもあったのか?」(蛇骨の隣に控えればご機嫌な様子を感じ取り、自分がいない間に幸運なことでもあったのかと尋ねて)
ン~?別にィ。
(声も態度もいつも通りのまま、煙管の煙を揺らしながら答える。龍鷹はどことなく不満げな様子ではあったが、「…それなら、いいが。」とだけ答えて同じように客を待ち、入ってきた客の相手をしてはいつのまにか夕暮れになっており)
一通り終わったなぁ…。(仕事の目処が着くと、息抜きをしようと天井を仰ぎ見て。少しの間は見ていたが、姿勢を元に戻すと蛇骨の店で貰った煙管と煙草を取りだし、準備をして吸いだし。空中を漂う煙を眺めながら物思いにふけて)
やぁ、どーもぉ。請求書持ってきましたぁ。(次の日、自分を襲撃した男の主がいる場所へと乗り込んで。主人は何か勘違いをしていたようで、最初はにこやかに対応していたが、話を続けていく事に顔色が悪くなっていき。一方の紅花は終始にこやかで、話が終わり項垂れる主人や部下に拘束されていく使用人たちには目もくれずに屋敷をでると、そのまま蛇骨のいる店に向かって)
今、手空いてるか?ちょっとこいつらに仕事やらせたいんだが、報酬高いの知ってたらと思ってなぁ。(椅子を引き寄せ近くに座ると袖から丸まった書類の束を取り出して。真っ直ぐに伸ばしてから差し出すと、書類には名前や顔写真などが載っていて。「この前、俺の事誘拐しようとした旦那とその仲間。危険度の高さは問わないぞぉ。」と付け加えて)
わァ、どさくさに紛れて殺っちゃうノ?怖~イ。
(あからさまに怖がっていない声色を出し、態とらしく身震いしてみせながら笑う。しばらく考えたあと「あるヨ。どこかの好事家サンか飼ってる異国の猛獣の餌やりするヒト。皆獰猛なんだってサ。」と口元を歪め)
ははっ、危険度が高いなら金額も高いだろうしなぁ。どさくさに紛れて、なんて勿体ないことはしないで、搾り取れるまで扱き使うだけだぞぉ。(仕事内容を聞けば良さげな内容に頷き。また、口だけの怖いという言葉に可笑しそうに笑えば、口角を上げ満面の笑みで言い。「他に人体実験とかの案件はない?」と尋ね)
くふっ、あるヨ。頑丈なの探してるみたいなんだケド、龍鷹渡してやるのはヤなヤツ。
(けらけらと楽しげに笑うと口を開き、「頑丈なのか人数揃えるか、だカラ適役だネ。」と付け加えて)
じゃあその2つで振り分けるか。(書類をペラペラと捲り、頑丈な者とそうでなさそうな者に分けると頬杖を着き。「その人らの連絡先、教えて貰ってもいいか?」と首を傾げ)
…ン~…オニーサンのトコロは龍鷹がいれば充分かなァ。
(書類を検分するが目ぼしいものは居なかったらしく、書類を突き返して笑う。「だって龍鷹、たんきだもン。新しいの入れて流血沙汰なんてしたくないヨ、オニーサン。」と乾いた声を上げて)
あははっ、確かにそうだな。龍鷹ならすぐ嫉妬して殺してそう。(蛇骨の言うことを頭の中で想像しては納得し、声を上げて笑い。龍鷹ならやりかねないと自分と出会った時のことを思い出し、書類を受け取れば袖にしまい、「情報料は幾らになります?」と面白みも兼ねて畏まったように聞き)
キス1回で情報貰えるなら安いなぁ。俺はそっちでも良かったけど。(メモ帳を受け取り金額を確認すると、財布から代金を取り出して机の上に置いて)
ハ~イ、確かに受け取りましタ。
(いつもの笑みのまま紅花から代金を受け取ったところで奥の部屋から龍鷹が顔を出し、「…取引か?」と顔に返り血を飛ばしたままで首を傾げていて)
そ、新しい人教えてもらったとこ。(財布をしまっていれば奥の部屋から現れた龍鷹に視線を向け。「てか龍鷹いたのか。全然気づかなかったなぁ。」と目をぱちぱちと瞬かせ)
「……少し、商材の処理をしていたからな。」
(龍鷹は布で返り血まみれの顔を拭い、普段の姿に戻ってから蛇骨の傍に立っては耳元で「……あの商材は何処に売るんだ?35番の商材は中身だけか?それともガワだけか?」と囁く。蛇骨は普段と変わらない態度で「ウン。今さっき処理したのはあのヤブ医者ネ。35番は変態にガワ。目は要らないらしいから、あの眼球蒐集家に売っちゃっていいヨ。」と指示を飛ばしていて)
……用は済んだし、おにーさんたち忙しそうだから帰るな。今度は小花の初見世の日に迎えに来るぞぉ。(2人が会話をする様子を眺めていれば忙しそうだな、とぼんやりと思い邪魔しないうちに帰ろうと立ち上がり。「小花のお披露目だから適当な格好だとぶん殴っかんなぁ」と注意を促して)
「…言われなくても、そんなことはしないさ。」
(鼻で笑うようにして返し、蛇骨の指示通りに奥の部屋へと引っ込む。蛇骨はそのまま紅花を見送り、他の客の相手をしていて)
ははっ、じゃあよろしくー。(楽しげに声を上げながら店を出て楼に戻ると、蛇骨に教えてもらった番号に連絡をとり、人員を送る商談をたてて。それからはマリーナの初見世の準備に追われいればいつの間にか当日になっていた。いつもの服装の上から羽織に袖を通し化粧を薄くあしらってから、蛇骨たちを迎えに行こうと車を走らせて。店の前に車を停めてから店の扉を開けると「迎えに来たぞぉ、準備はどうだ?」と聞き)
お迎えアリガト~。バッチリだヨ~。
(笑いながら店から出てきた蛇骨は着込んでいるはずなのに普段の姿よりも妙に不思議な雰囲気を持っており、次いで出てきた龍鷹はいつものチャイナ服ではなくきちんとした服装を着込んでおり)
いつもと違う服だと雰囲気も違うなぁ。白蘭のおっさんはどうした?(店からでてきた2人の姿を視界に入れると満足そうに頷き。また、白蘭の姿が見えないと不思議そうにして)
白蘭?今中で鈴玉ちゃんに怒られてるカラ、ちょっと待っててヨ。
(煙管の煙を揺らすと薄く笑い、店の扉を見やったところでむさ苦しい髭を剃り、きちんとした服装をした白蘭がパンツスーツ姿の鈴玉に首根っこを掴まれて出てくる。鈴玉は「…すみません、お見苦しい所を。このクz…いえ、ボス一人だと何をしでかすか分からないもので、私も同行してよろしいでしょうか。」とバツの悪そうな顔で問いかけ)
1人2人なら全然大丈夫だぞぉ。おねーさんも来るなら小花も喜びそうだし。(いつもの格好ではなく、きちんとした格好をした白蘭に一瞬誰かと考えるが鈴玉が付き添っていることから白蘭だと理解すると内心驚いていて。バツの悪そうな鈴玉に笑顔で了承すれば車のドアを開けて中へ促しつつ「おっさん、もったいなぁ…」と呟いて)
よし、じゃあ出発するぞぉ。(4人が乗り込んだことを確認すると、自分も運転席に座り楼へと走らせて。楼の門は開いていて、玄関では男女問わず綺麗な容姿で着飾った者達が立っており蛇骨達が降りれば静かに頭を下げて出迎える。紅花も向かい合わせに立てば「さてと、ここからは楼主としてやらせてもらおうかなぁ。」と零して。1つお辞儀をすると頬笑みを浮かべて部屋へと案内して)
アリガト。
(紅花に礼を言いつつ蛇骨は龍鷹を連れて案内された部屋へと向かい、白蘭は足を止めて楼の中を物珍しげに見ていたが黙ったままの鈴玉にそこそこの力で背中を叩かれ、渋々といった様子で同じように部屋へと向かって)
小花を呼んで参ります。料理等を楽しみ、お待ちください。(案内した部屋は少し大きめの部屋で、真ん中あたりに料理が乗った机と4人分の椅子が用意されている。蛇骨達が椅子に座ったことを確認してからマリーナを呼んでくると言い残すとお辞儀をし、姿を消して。それと入れ替わりに着飾った男女が酒や果汁の入った瓶を抱えて入ってくると蛇骨達に勧め始めて)
ありがとネ~。ほら、龍鷹のお酒はオニーサンに渡しテ。お酒飲めないでショ?
(勧められるものをいつもの笑みで受け取り、もそりもそりと料理を食べつつも、酒は未成年である龍鷹の元から自分や白蘭の手元に移していき、果汁の入った瓶を回す。鈴玉は遠慮しながらも酒や料理に手を付け、白蘭は早速飲みながら料理を食べ始めていて)
お待たせしました。小花の準備が出来ました。(少しして扉が開くと紅花が演武用の衣装を纏ったマリーナとマリーナと同い年くらいの子ども達、楽器を持つ複数の女性を連れてやってきて。紅花の宣言後、マリーナは4人の前にでて「本日は私の初見世に来ていただきありがとうございます。一生懸命踊りますのでお楽しみください。」と所々つっかえながら挨拶をして。楽器を持つ女性達が音楽を奏で始めると、マリーナと子どもたちは布をはためかせながら可愛らしく踊り始めて)
…
(蛇骨は黙ったままではあったが、慈しむような瞳でマリーナの踊りを見つめていて。龍鷹も同じように普段よりもどことなく柔らかい雰囲気の眼差しを向けていて)
「あ、ありがとう、ござい、ました。」(音楽が終われば踊りも終わり、マリーナが代表して挨拶をすると他の子どもたちと頭を下げ。その後、マリーナは蛇骨達の座るテーブルに近づくと「踊り、どう、だったかな?」と心配そうに尋ねて)
ウン、良かったヨ~。
(笑顔のまま手を伸ばしてマリーナの頭を撫で、「ねェ?龍鷹。」と龍鷹に話を振る。龍鷹も穏やかな表情で頷き、「…良かったぞ。」と声を掛け)
「えへへ、たくさん練習頑張ったの」(蛇骨に頭を撫でられ、龍鷹に褒められると嬉しさと照れくささから頬を薔薇のように赤く染めて。白蘭も鈴玉の方を向けば「白蘭さんと鈴玉さんも、来てくれてありがとう」と微笑み)
「おう。マリーナの嬢ちゃんの晴れ舞台だって聞いてな。祝儀持ってこうとしたら鈴玉に怒られてよ。」
(白蘭は既に酔いが回り始めているのか、薄っすら赤くなった顔でマリーナに向けて軽く手を上げる。横で静かに料理を食べていた鈴玉が溜息を漏らし、「…マリーナさん、凄かったですね。きちんと練習できて偉いです。…それに引き換えうちのクz…んん、ボスは全く…祝儀で家一つ買える金額を持っていく馬鹿が何処に居るんです。」と白蘭を横目で睨むと白蘭は降参とでも言いたげに両手を上げて)
「小花、紅花からだが、後は店主たちと過ごしていいそうだ。お前のお祝いごとだからな、好きなだけ食べていいぞ。」(白蘭と鈴玉のやり取りを面白そうに笑っていれば、金梅がマリーナの高さに合わせた椅子を持ってきて伝え。「お兄さんは?」とマリーナが聞けば「お前の成長を感じてギャン泣きしているヤツらを慰めている。柳が一番ヤバイ、紅花の服が濡れた」と返答しつつ、マリーナを椅子に乗せてやり皿と飲み物のコップを置き。また、蛇骨達の方へ顔を向けると「他に欲しいものがあれば言いつけてくれ。可能な限りり叶えよう。」と述べて)
ン、お気遣いありがとネ~。
(いつもの笑みで答え、まだ白蘭に小言を垂れている鈴玉に顔を向け、「それくらいで勘弁してあげなヨ。」と声を掛ける。鈴玉はまだどことなく不満げではあったが了解した旨を伝えて)
「そうだ。お兄さんに面白い玩具、貰ったの。一緒にやろう?」(マリーナが蛇骨たちとの食事や会話を楽しみ始めて暫くするとハッとしたように提案して。また、扉が少し開き男が金梅に耳打ちすれば内容を聞いた金梅が蛇骨に近づき「店主殿、紅花が呼んでいるようだが来れるか?」と尋ねて)
ン。ちょっとごめんネ~、マリーナ。
(笑顔で答えるとマリーナに詫びつつ、金梅の声に答えては「ウン。どこ行けばいいノ?オニーサン。」と笑って)
「悪いな、こっちだ。」(マリーナは大丈夫だよ、というように首を振ると龍鷹や白蘭、鈴玉とゲームをし始めて。蛇骨を連れて部屋を出れば何度目かの角を曲がりながら通路を歩き、ある部屋の扉をノックしてから入る。中には腰に号泣する柳を引っ付かせ、額を指で抑えて眉を寄せる紅花がおり金梅達に気づくと「呼んで悪い。金梅、こいつ連れてって」と頼んで。金梅は柳の首根っこを掴むと溜息を零しながら部屋を出て行って)
んー?この前新規取引先紹介してくれた仲介料の支払いと、小花の初見世で祝いの品貰いすぎたからお裾分けとか……いろいろ。(部屋には自分と相手以外居ないため楼主としての顔を外せば、濡れた羽織を脱ぎ椅子の背もたれに掛けて)
だってこんなに要らねぇし、場所とるからなぁ。(疲れたように息を吐くと蛇骨のそばに近寄り胸ぐらを掴んで引き寄せて。チャイナ服のボタンを2、3個外し首を隠すハイネックをずらすと顕になった首筋に強めに噛み付き。少ししてから口を離すと僅かに血が滲む歯型を見て、その横にキスマークを残すと満足気に頷いて)
痛ァい。何するノ?
(眉を顰める表情の割にはさして痛くもなさそうな声を上げ、首筋に懐から取り出したハンカチを当てて止血する。しばらくすると「なァに…?オニーサン独占したいノ?オニーサンは高いヨ。」と妖しげな笑みを浮かべて)
ん?別にそんなこと思ってないぞぉ。独占なんてしたら龍鷹に殺されそうだし。(ハイネックを持っていた手を離し、外したボタンを少しだけ元に戻すとご機嫌な様子でにこにこと笑い。ボタンを直した手を蛇骨の顔の横へと移動させると「ただ、俺の所有物達だとしても、蛇骨の近くにいるのが嫌だっただけ。ただの自己満だな。」とピアスのついている耳を撫で)
…くふっ、じゃァオニーサンもお返ししてあげようカ?
(意味を解したらしく、妖しげな笑みを浮かべたまま懐から蛇を模した金のピアスを取り出し、「どこに付けてあげよっかなァ。」と品定めするように紅花を見つめて)
ははっ、願ってもないねぇ。お好きなところにどーぞぉ。(目を細めて艶やかさを含めれば、少し後ろに下がって腕を広げて無抵抗な様を見せて)
まぁ名前だけは、やったことないけどなぁ。…やりたい?(言われてから少し頭の中で考えてみるが、ある程度の知識しかなく、経験もないため素直に述べて。自分が着ている服のボタンをゆっくり外しては首を傾げ)
くふっ、見えるトコロってオニーサン嫌なノ。
(幼くも見える例の笑みを浮かべながらピアッサーを取り出し、鎖骨の辺りに二つ穴を開けるとピアスをその穴に通して固定する。そのピアスは端から見れば蛇が鎖骨を這っているようなデザインで)
自分のは見えるとこに開けてんのに?(自分は耳に数え切れないほどつけているというのに、口では見えない位置の方が好みだと言ったことにくすくすと小さく声をあげ。鎖骨が見える位置まで下げれば手馴れた手つきでピアスをつけられ、少し痛みは感じたものの、気にするほどでもなくそっとピアスをなぞれば「手馴れてるねぇ、これまで何人の奴に開けてきたんだぁ?」とからかい)
ふぅん、ほんとかなぁ。(服を元の位置に戻し、ボタンはそのまま止めずに放置し、にやにやといやらしい笑みを浮かべれば、踵を上げ背伸びをして。蛇骨の頬に手を添えると、いつもより少し近づいた蛇骨の唇に自分のものを重ねて)
ふっ、はぁ……。(口の中で舌が這い回る気持ちよさを感じていれば、奥の方に行こうとする動きを感じとり阻止するかのように自分の舌を絡ませて)
そんなに奥行きてぇの…?(珍しく見る拗ねた顔や頬を膨らます様子に心臓がきゅん、と鳴り庇護欲が掻き立てられて。慰めるように頬や鼻の頭に軽くキスをすると少し考えてから「……、窒息しない程度ならいいぞぉ」と言い口を開けて)
ごほっ…暫く慣れそうにねぇなぁ…(気道をほぼ塞がれる圧迫感や息苦しさに蛇骨の服の襟を握りしめて耐えていれば、口が離れるのと同時に舌も出ていく感じがして反射的に咳き込んで。目を開ければ生理的な涙で視界が歪んでいたため瞬きをして涙を落として)
ごめんネ~。オニーサン舌長いからサ、口の中だけだと窮屈なんだよネ。
(悪びれる様子はないものの一応謝罪をし、例の長い舌をちろりと出してみせ)
でも、やられる側としては慣れねぇなぁ。回数重ねるしかないか…。(喉に手を当てあー、と声を出してみては少し違和感を覚え、机の上にある水差しからコップに水を入れると飲み。「蛇骨も飲むか?」と尋ねて)
オニーサンはいいヤ。そろそろ戻らないと龍鷹が探しに来ちゃうヨ。
(水を手の動きだけで断り、けらけらと声を上げつつ楽しそうに笑って)
それもそうか。じゃあリスト見て欲しいやつチェックしといてくれ、後で持ってく。(確かに暫く拘束してしまったから気にしているだろう龍鷹の姿を想像して苦笑いし。コップを机に置き直せば品物の名前と写真が貼ってある紙とペンを手渡し、自分は封筒に仲介料を用意して)
気をつけてなぁ。(手を振り返し扉をくぐっていく姿を見送って。一方、マリーナのいた部屋では鈴玉と白蘭で骨牌対決をしており、日頃の憂さ晴らしの如く勝つ鈴玉に頭を抱える白蘭とそれを楽しげに見る龍鷹とマリーナがいて。蛇骨が帰ってくるとマリーナが「おかえりなさい!」と1番に声をあげて)
タダイマ~…って白蘭、相変わらず賭け事には弱いねェ。
(マリーナの出迎えに笑顔で応えつつ、マリーナの頭を撫でながら龍鷹にも「帰ったヨ。」と笑う。その後は白蘭の隣に座って鈴玉と一緒に白蘭の負けを込ませていて)
さぁてと、楽しんでるかぁ…うわ、地獄絵図。(1度楼主の顔を脱ぎ捨てるとまた繕うのが面倒で素のままマリーナたちの部屋に赴けば悲惨さにうわ、と声を零して。白蘭は東洋系の顔立ちをした妓女の膝に顔を埋め、鈴玉と龍鷹でゲームをしている様をマリーナと蛇骨が面白そうに見ているようで。また、机の周りにはからになった酒瓶が転がっており、いくら飲んだんだ?と考えて)
「ははっ!もう終わりですかあ、鷹!」
(完全に酔いの回ったらしい鈴玉が呂律の回らない口で龍鷹に勝負を仕掛けており、龍鷹は冷静にあしらいながら勝ったり負けたりしている。蛇骨は「あ、紅花サン。」と軽い調子で手を振っており)
そろそろ終わりにした方がいいかと思って様子見に来たんだけど…何?2人とも酔ってんの?(軽く手を挙げ蛇骨の隣に行くとマリーナの頭をよしよしと撫でてから座り、白蘭や鈴玉に視線を向けて)
ストレス溜まってたんだなぁ。送っていこうかと思ったが、泊まってくか?部屋はあるぞぉ。(白蘭相手ではストレスが溜まっていく一方だったのだろうと哀れみ。また、あの様子ではアジトに戻っても大変だろうと考えれば泊まることを提案して)
オニーサンたちは別にいいんだケド…鈴玉ちゃんは泊まってった方が良いと思うヨ。
(苦笑したまま龍鷹の方を向き、了解を取るような素振りを見せれば龍鷹も頷いて)
だよなぁ。白蘭のおっさんも泊まりでいいか?あんた好みの子、あと何人かいるから相手させられるぞぉ。(ははっ、と乾いた笑い声をだせば妓女と戯れる白蘭に顔を向けて問いかけ)
「…や、オレはいいわ。蛇骨のボウズと一緒に送ってくれ。」
(白蘭は完全に鈴玉に怯えきった表情を浮かべて蛇骨たちの隣にそれとなく移動して)
えー、でもそれやるとおねーさんの酔いが覚めた時胃に穴開きそうだからなぁ。完全に酔ってるってだけでも頭抱えそうなのに、追い討ちかけるのはちょっと気の毒というか……。(うぅん、と頭を抱えどうしようかと悩むと、ちらりとマリーナに目を向けこそこそ耳打ちをして。何かを聞いたマリーナは白蘭の手を取ると愛らしく微笑み「白蘭さん、もっと私と遊ぼう?」と誘惑して)
くふっ、じゃァオニーサンも泊まろうかなァ。
(白蘭がデレデレの顔になり、「マリーナの嬢ちゃんが言うなら泊まろうかねえ。」と答えたのを見ると苦笑しつつ「白蘭が暴走しても困るしネ。」と顎で白蘭を指し)
あははっ、まいどありぃ。部屋はどうする?おねーさんは一人部屋の方がいいと思うけど、おにーさんたちも一人部屋の方がいい?それとも一緒かぁ?(マリーナは心底嬉しそうに「やったぁ」と喜んでおり、ご機嫌でいる様子を眺めれば部屋の割り振りを確認して)
ん、じゃあ1人だな。金梅、車呼んで。おねーさんは立って、部屋に送るから。(うん、と頷くと近くにいた金梅に車の手配をお願いし、自分は泥酔している鈴玉の肩を軽く叩いて声を掛けて)
「…あ”?オレに触るんじゃねえ!自分で立てるっつーの!」
(鈴玉はすっかり酔っているらしく、普段の殊勝な態度は影も形もなくなっていた。叩かれた手を振り払い、ふらついた足取りではあったが立ち上がって)
えぇ、こわっ…。おねーさんって酔ったら人格変わるタイプなのかぁ…。(手を振り払い威圧する姿に思わず降参の意を示すように手のひらを見せ。また、この場にいても余計荒れるだけだと考えれば、行き先を指さして誘導し部屋まで送って)
くふっ、そうだヨ。
(蛇骨は楽しそうに笑い、白蘭を部屋に放り込むと紅花の方を向いて「鈴玉ちゃん、育ちのいいチンピラだモン。」と言い)
うへぇ、厄介でしかないじゃん。(誘導した部屋に入っていく様子を見てホッとすると、鈴玉の出自に苦笑いして。次に蛇骨の部屋に案内しようと行き先を指さして)
もし、まだ飲めるようだったら一緒に飲まないか?年代物残ってるぞぉ。(少しだけ窓を開けて煙が溜まらないようにし、グラスを用意しながら提案して)
わぁい。じゃあ軽食も持ってくるなぁ。(ぱぁ、と笑顔を見せると緩く手を振って1度部屋を出て。少しして戻ってくると少し古ぼけた瓶と水餃子の皿を持ってきて座り)
俺も食べるから問題なし。食べたい分だけで良いぞぉ。(酒瓶の蓋を開けると先に蛇骨のコップに注いでから自分のものにも入れて。コップを軽く持ち上げると「はい、乾杯」とコップ同士を合わせて)
ははっ、呑むのはやぁい。やっぱり、酒は得意な方?(気持ちいいほどの呑みっぷりに声を上げて笑えば、空になったコップにまた酒を注いで)
まぁ、蟒蛇なんて言葉有るくらいだしなぁ。…そういや、なんで蛇骨は今の店をやり始めたんだ?(のらりくらりと交わす様に勝手に納得しては、ふと気になったことを尋ねて)
ン?オニーサンの気まぐれだヨ。
(けらけらと笑いながら答えると「だってオニーサン、小さい時から白蘭…ま、主に鈴玉ちゃんが色々捌いてるの見てたからネ。」と言い)
育ての親ってわけね。つってもおねーさんの方なんだ。おっさんの方見て育ってきたのかと思ったけど。(水餃子を食べながら、らしい回答に納得して。また、そういう作業は鈴玉の方が多いのだと少し意外に思って)
だって白蘭、ご覧の通りだモン。拷問してるのは見てたけどネ。
(肩を竦めるとそう言い、「鈴玉ちゃん優秀だカラ、オニーサンが子供の頃は10代くらいなのにほとんど全部の仕事やってたヨ。」と思い出すように笑って)
あー…まぁ、確かに参考にはならないなぁ。おねーさんって凄いのな、流石おっさんの部下やってるだけあるわ。(白蘭が仕事をしている所を想像するだけで眉を寄せ、鈴玉が優秀だという言葉にも納得したように頷き)
えっ、そんなお嬢さんがマフィアなんてやってんの?借金のカタに売られたとか?(まさか鈴玉が元々は育ちのいいお嬢様だとは分からず驚いたように目を丸くして)
反抗心大きすぎでしょ。親御さんはおねーさんがマフィアに居るって知ってんの?(コップに口をつけつつ、10代くらいにはマフィアにいたらしいため鈴玉の容姿から逆算して年月を考えてみて)
だよなぁ…知ったらびっくりしそぉ。白蘭のおっさんは生まれた時からマフィアだったんかなぁ?(自分の娘が知らぬ間にマフィアになっていれば即答するのは当たりまでだよなぁ、と納得し。白蘭はどうなのかと問いかけ)
それもそうだよなぁ。あの手馴れさで、元は一般家庭でしたとか、富豪出身ですとか言われても信じられないもん。(口の中の酒を飲めば、あははー、と乾いた笑いをあげて。また、頭の中で蛇骨の周辺にいる人物の過去を思い出してみては、街の闇深さに溜息を零し)
いや、大丈夫だぞぉ。色々聞いたし俺も話さないと不平等だよなぁ。(首を横に振って気にしていないことを示し。コップに口をつけながら話せることはないかと考えていればふと思い出し「育ちがー、って話じゃないけど金梅とかは凄い辛い物好きだなぁ。休みの日に激辛料理探しに出かけるくらい」と告げて)
それなら確かに気がありそう。今度声掛けてみようかなぁ。(共通点を見つけ少し驚きつつ、酒を飲んで口を潤わせ。「あと、顧客の一人に人の頭蓋骨集めるの趣味な奴いたなぁ。痛いのは嫌いと言いつつ、頭蓋骨の持ち主がどんな死因か想像するのが趣味な男」と苦笑い顔をして)
わァ、悪趣味。
(さほどそう思ってもいないように笑い、「オニーサンのお客サンにもいるヨ、そういうヒト。眼球蒐集家の変態。片目が義眼らしくテ、たまに集めた眼球はめ込んでるノ。」とさらりと暴露してみせ)
どこにでもいるんだなぁ、そういう奴。軽い付き合いならいいけど、お友達にはなれそうにねぇや。(うぇー、と汚いものを見るような表情をすると首を振って)
む、ざぁんねん。……そろそろ寝るか?(お強請りしても教えてくれなさそうな様子に頬を膨らませるが、欠伸をする姿にお開きにするか確認して)
はぁい、じゃあその日を楽しみに待ってるかなぁ。(にまぁ、と口角を上げれば皿の上の水餃子を食べてしまって。箸やコップを纏めると「じゃ、お開きだな。布団はそっちにあるし、畳むものあれば預かるぞぉ」と声を掛け)
りょーかい。じゃあなんかあったら呼ぶんだぞぉ。(1つ頷くと皿とコップを手に持ち立ち上がって。部屋を出る際には「おやすみ、いい夢見ろよ」と笑って行き)
…よし、こっちも平気だな。(使った皿やコップを料理を担当している所へ持っていき、自室へ帰る際には鈴玉と白蘭の部屋を覗いて。2人ともぐっすり眠っている様で安心して自室に戻るとやりかけの仕事を終わらせてから布団に入って眠り)
あ、おはよう蛇骨。よく寝れたか?(軽く欠伸を零しながら眠っているだろう人物たちを起こすために部屋を周り。蛇骨の部屋を覗けば既に起きていたようで緩く挨拶をして)
そりゃあ良かった。これからおねーさんとおっさん起こして、朝飯食べようかと思ってるんだが…どうだ?(居心地が良かったらしく、いつも通りの様子に安心すると微笑んで。これから行く先を指さしては提案して)
ん、じゃあおいで。(軽く手招きし後ろから着いて来る気配を感じながら歩いて。「おっさーん、起きてるぅ?」と白蘭が泊まっている部屋を覗いて)
「ん…あ?おお、蛇骨のボウズとアンタか!」
(少し寝起きが悪いらしく、珍しくマフィアらしい顔をしたかと思えば二人を見て表情を綻ばせ)
ははっ、あんたのそんな顔初めて見た。これからおねーさん起こして朝飯食べようかと思ってるんだが、一緒にどうだ?(初めて見る表情に少し驚くも、ケラケラと面白そうに笑っては誘い)
「おう、構わねえけど。」
(白蘭は欠伸をしながら立ち上がり、だらしなく服に手を突っ込んでは腹を掻きながら蛇骨の後ろを着いていき)
折角かっこいい格好してんだから格好良くしてろよぉ。(髭を剃りいつもとは違う格好をしているのに普段通りだらしない姿に呆れて。鈴玉の泊まる部屋の前に来れば軽くドアを叩いて「おねーさーん、起きてるぅ?」と声をかけ)
うわっ、別にそんなことしなくて大丈夫だぞぉ?おねーさんより酒癖悪い奴なんて山ほどいるし…気にしてないって。(ドアを開けるなり謝罪する鈴玉に驚きつつ近寄って背中をぽんぽんと慰めるように撫でて。また白蘭と蛇骨のいる方に顔を向ければ「な?」と同意を示して)
そうだヨ。とっくに知ってるモン。
(笑いながら答え、白蘭を見ると白蘭も「おう。昔からお前そうだもんなあ。」と軽い調子で答える。鈴玉は反省しきったような表情で立ち上がり、二人の後ろに着いて)
ん、じゃ大丈夫だな。おはよう小花。
(納得してくれたようで立ち上がった鈴玉にほっとすると部屋まで案内して。朝食を食べる部屋にはマリーナが既におり、頭を撫でて挨拶をすると蛇骨たちに座るように促す。机の上には朝食に丁度いい料理が並んでおり「さ、ご自由にー」と伝えて)
そうそう、気にしてないんだけどなぁ。(どうすれば鈴玉の気分が晴れるか考えては、ふと、思いついて。「そんなに気にしてるならお使い頼もうかな。小花の服を新しく頼んだからさ、一緒にお使い行ってきてくれないか?」と頼み)
さんきゅー。…これで気分が少しは晴れると良いんだけど。(マリーナを連れて店へと出掛けていく姿を見つめ、朝食のおかずを食べると呟いて)
真面目なのはいいことだけど、真面目すぎると気ぃ使っちゃうんだよ。おっさんさぁ、おねーさんにあんまりストレス貯めさせない方がいいぞぉ。(はぁ、とため息をつくと白蘭の方を向いて注意を促して)
「んなこと言われたってなあ…鈴玉のヤツ、俺のやることなすこと全部ケチつけんだもんよ。」
(白蘭は困ったように頭を掻きながら答えて)
はいはい聞いて従うだけの奴より、反論してくれる人が居る方が良いだろ。ケチつけるってことはそれだけおっさんが大事なんでしょー。(自分にも身に覚えが有るのか苦笑いしながら言い)
そうそう。逃げられないよう大事にしなぁ。(にひひ、と笑って食べ終えた皿を重ねて。蛇骨の方へ向けば「どう?おにーさんはまだ食べる?」と確認し)
そう?しかし結構食べたなぁ。おにーさんって結構食べるのね。(綺麗に食べてくれたことを感心しつつ、蛇骨の方にある皿を片付けて。「おにーさんはあんまり食べないイメージあったけど、食う時は食うんだなぁ」と零して)
あ、そうなのか。まぁ、朝は出やすいよなぁ。(成程、と思うと頷き自分も身に覚えがあるなぁと考えて。「デザートどうする?果物ぐらいしかないけど」と確認して)
どういたしまして。さて、おねーさんと小花が帰ってくるまでもう少しかかるかなぁ…。何して待つ?(時計を見てあまり進んでいない針にうーん、と考えると時間潰しに何かあるか問いかけ)
そっかぁ……なら、これで遊ぶかぁ?(ふむ、と顎に手を当て少し考えてみて。時間を潰せそうで楽しげなこと…ハッと思い出すと部屋の棚から2つ、繊細な模様が刻まれた中くらいの箱を取り出して机に置いて。「これ、からくり箱らしいんだ。まだ開けてないけど、中には酒やら媚薬やら毒薬やら…何かの瓶が1つ入ってるって話。やってみない?」と問いかけ)
おっさんは?どうせまだあるし、やってもやらなくてもいいぞぉ。(蛇骨の前に箱を1つ押し出せば
白蘭にも一つ見せて。にこにこと笑みを浮かべながら「前に俺がやった時は北国で造られてる珍しい酒のミニボトルだったかなぁ」と零して)
「あ~…折角だけど遠慮しとくわ。龍鷹のボウズ、やったらどうだ?」
(白蘭は一瞬考え込むような様子を見せたがすぐに茘枝を食べている龍鷹に話を振る。龍鷹は「……ああ」と軽く頷いて)
ん、じゃあどーぞぉ。2人は何を出すのか楽しみだなぁ。(手に持ったからくり箱を龍鷹に渡すと楽しげにして。また、「俺もやーろぉ」と言えば棚からもう1つ取り出して左右に動かしてみて)
これ一つ一つ仕掛けが微妙に違うから面倒なんだよなぁ。(仕掛けを動かせば蓋が少し開くが正解ではないらしく、苦々しい表情を見せながら箱を動かしていて)
お、流石。手先器用だなぁ。俺はあと少し…。(すぐに蓋が開いたことに流石だと褒めると、蛇骨の出した瓶の中身はなんだろうと思って。また、自分の箱ももう少しで開きそうなため指先を動かしていると蓋が開き、中から小瓶を取り出して)
ちょっ、毒だったらどうすんの!?(調べることなく瓶の中身を少し飲んだ蛇骨に驚き、身を乗り出すと小瓶を取り上げて。また、顔に手を添え自分の方を向かせると顔色を確認して)
そういう問題じゃないだろー…ほんとに大丈夫なのか?(なんてことない様子で答える蛇骨にため息を零すと、変化が無いかよく観察して。手を顔から離せば小瓶を目の高さに持ち上げ「これなんだったんだ?」と首を傾げて)
んげ、まじかよ…よく飲んでも平気な顔してられんな…。(蛇骨からの返答に眉を寄せると小瓶の蓋を固く締めて。白蘭の方を向けば「あんたどんな育て方してんの?」と突っ込みをいれて)
だからこんな飄々としてんなぁ…。体に変化は?(白蘭の物言いに、子育ての荒さを察すると納得したように額に手を当てて。蛇骨に再び視線を向けると効果は出てきたのか確認して)
変化出てるなぁ…部屋用意するぞ。薬抜けるまでいろよ。(蛇骨の首に手の甲を当てるいつもより温かく、眉を寄せて。部屋の外にいる部下に部屋を用意するよう声を掛ければ鈴玉たちも帰ってきたようで白蘭たちに「おっさんと龍鷹はどうする?おねーさん達帰ってきたみたいだから送って行けるけど」と尋ね)
オニーサン何ともないんだケド。
(不満げな表情を浮かべていたが言われるがままに部屋に向かおうとする。まだ箱を開けられていない龍鷹と白蘭は顔を見合わせた後龍鷹は「…俺は蛇が戻るまでここにいる。」と呟き、白蘭は「ん~…もう少しいるわ。」と笑って)
この後効果出てくるかもしんないだろー。分かった、じゃあ待っててなぁ。(ふてくされる蛇骨に少し呆れるが部屋へと案内して。蛇骨と龍鷹に頷いて。蛇骨を部屋に入れればコップに水を注いで)
分かったよ。でも、心配ぐらいさせてくれよ…。
(コップを受け取りサイドテーブルに置くと、自分は大丈夫だと言う蛇骨に諦めたようにため息を零し。でも、と言うと頬に手を添えしょげた様子で顔を見つめて)
……、キスすれば誤魔化せると思ってないか?(そっと唇を重ね、少しの間じっとしていたが口を離して。蛇骨の頬を摘んで緩く引っ張れば、照れ隠しのように睨んで)
嘘つけぇ。絶対有耶無耶にしようとしてるだろ。(眉を寄せ蛇骨の鼻をキュッと摘むと溜息を零して。鼻から手を離すと蛇骨の首に腕を回し、抱きつくと肩に顔を埋めて「毒だったらどうするつもりだったんだよ…」と独り言のように小さく呟いて)
勘弁してくれよ…泣くぞ俺は……。(顔を埋めたまま片方の手で髪を引っ張って、周りのことを一切考えていない蛇骨に怒っていることを示して)
それでも、俺は泣く。褒められる人間じゃなくても、好きな奴が死んだら悲しい。(受け流してしまう蛇骨に次第に涙が浮かび、小さく鼻を啜って)
ふーん、じゃあ蛇骨はロリコンって訳?子どもにあんなキスすんだもんなぁ。(自分の調子が戻って来たのか、蛇骨の揶揄いに言い返し自分の喉を指さして)
んー、まぁそれなら出禁に出来ないなぁ。(嬉しげに頬を緩めると態とらしく考える素振りを見せ「俺限定のロリコンさんはどこまで手ぇ出してくれんの?」と尋ね)
…試してみル?
(ずいっと顔を近付け、悪戯っぽく微笑んでみせ)
(こちらでは裏行為は禁止ですので、そういったことに関しては一応暗転描写を取りますが…大丈夫でしょうか?)
オニーサン蛇だからネ、しつこいヨ?
(紅花を押し倒し、瞳を珍しくぎらつかせながらその開いた口に舌を無理やり奥まで捻じ込むとー(以下暗転))
ふゥ…
(傍に置いてあった煙管を取り、煙を燻らせて)
(了解しました)
…っ、う……。ほんと、ねちっこいなぁ…。(布団の上でぐたっ、としていれば癖のある煙草の匂いに鼻をひくつかせて閉じていた目を開けて)
(/暗転ありがとうございます。)
だからオニーサン言ったじゃナイ、しつこいっテ。
(恨み言を零す紅花とは対照的に、まだ元気な様子で笑ってみせ)
(いえいえ、楽しくなりができることが一番ですのでお気になさらず)
執拗いにも限度があるだろぉ…まだ違和感ある…。(じろり、と蛇骨に恨みがましい視線を向けて。自分の腹部を掌で撫でるとむむ、と眉を寄せて)
(/今後の展開によってはまた利用するかもしれないので、その時はよろしくお願いします。(返信しなくても可))
ちっとも悪いと思ってない癖にぃ。(着替える様子を眺めながらくすくす笑って。蛇骨が着替え終わったのが分かると自分も落ちている服を拾ってゆっくり着始めて)
そりゃあ良かった。俺も、死ぬかと思うくらい気持ちよかったし。(ぞくりとした興奮を背筋に感じながら口角を上げると蛇骨の首に腕を回して。軽く口を重ねては、離れる時に唇を甘噛みして)
オニーサンも気持ちよかったヨ。紅花サン、ホントオニーサンと相性良いよねェ。
(蠱惑的な笑みを浮かべたまま紅花の首筋に歯を立て、傷痕から滴る血を舐め取ってみせ)
似た者同士、丁度良いのかもなぁ。(首筋に歯を立てられれば痛みで小さく声を上げるが、その痛みすらも興奮材料になり、指先を服の襟から滑り込ませ肌をなぞって。「もう1回スる?」と囁いて)
くふっ…そろそろ戻らないと龍鷹とか、紅花サンのトコロの人が心配するんじゃないノ?
(微笑んだ表情のまま口ではそう答えるものの、腕はするりと紅花の服の中へと移動していて)
俺が仕事とかなんかで部屋篭もるのはよくある事だし、ちょっとぐらい長くても気にしないぞぉ。龍鷹も金梅が何とかしてくれてるんじゃないか?(目元やこめかみにキスをしながら首に回した腕に体重をかけて。自分の背中に布団が当たると、蛇骨が自分を押し倒しているような体勢になって)
くふっ…じゃァ、もう一回…ネ?
(蛇骨は紅花の服の中へ滑らせた腕を艶めかしく動かしー(以下暗転))
…はァ。
(気だるげな溜め息を漏らし、大きく伸びをして)
…流石にもう腰が痛いなぁ…。(うつ伏せのまま枕を抱え、くぁ…と欠伸をして。心地よい倦怠感と疲労を訴える腰の痛みを感じながら蛇骨の姿を見れば「疲れたかぁ?」と聞いて)
絶倫ナンデスネ。蛇の交尾時間は長いけど、人間がやったら腹上死するしなぁ…。(まだ精力が余っているらしい蛇骨に眉を寄せれば、棒読みで返し。蛇の交尾について思い出せば、その長さにため息を零して脱力して。ふと、時計を見れば「そろそろ戻らないと金梅が止められなくて龍鷹が乗り込んできそう…」と呟き、のそのそと服を拾って着始めて)
よく言われるヨ。
(声を上げて笑うと服を手に取り、さっと着替えては紅花が着替え終わるのを待ってから部屋の扉を開く。そこには心配そうな表情の龍鷹が立っており、蛇骨の姿を見るなり「良かった、蛇…!」と縋り付いて)
ごめんなぁ、遅くなって。2人して話し込んだら少し眠くなってなぁ…こんなに時間が経ってたんだ。(着替え終わり、首筋の歯型をどう隠そうか悩みつつ、ひとまず服の襟で隠していれば扉が開けられ目の前に龍鷹がいた事に驚いて。自分たちの声が聞かれていないがドキドキしながら、全力で申し訳なさそうな顔をして謝って。)
「…そうか。」
(龍鷹はあまり気にもしていない様子で答えると蛇骨の手を引き、「マリーナが待っている、戻ろう…蛇。」と訴える。蛇骨も軽い調子で答えつつ手を振って龍鷹と共に出て行き)
俺もすぐ行くなぁ。……金梅、視線が痛い…。(緩く手を振って見送れば、廊下の角に控えていた金梅に少し脅えた声で返し。目を釣り上げ、怒りの表情を見せる金梅に腰を殴られれば声にならない悲鳴を上げ前屈みになると、首筋の噛み跡が見えたらしく腕を回して締められ、そのまま引き摺られ治療されて。その後、蛇骨達のいる部屋へと向かって)
お待たせぇ。準備は大丈夫だな?送ってくぞぉ。(少し疲れたような雰囲気を纏いながら軽く手を挙げて中に入り。遊ぶ集団に視線を送れば声をかけて)
「おお、アンタ随分お疲れだなあ。」
(白蘭は何かを察したか、労わるような声を掛けたかと思えば紅花の近くに歩み寄って「…さては…蛇骨のボウズに食われたな?アイツ昔からああなんだよ。」と苦笑いし)
違いますぅ。金梅にくっそ痛い消毒液掛けられてボロボロになってんの。容赦なく首も絞めやがって…。(にっこぉ、と笑顔を見せれば疲れている理由を話しては自分の上司を容赦なく痛めつける部下に怒りを示して)
「おお、そりゃ災難だなあ。…でも食われたのは合ってるだろ?蛇骨のボウズの匂いがする。」
(紅花から理由を聞けば声を上げて笑うもののまた声を潜め、そう問いかけては「…いやあ…アイツ、本当に蛇だろ?俺も抱かれてやったことあるけど、死ぬかと思ったわ。」と思い返すように笑って)
…おっさん、鼻いいんだなぁ。(匂いでバレているなら隠していても仕方ないだろうと、声を潜めて返し。同じ人物を共有したことにモヤッと嫉妬心が湧き上がるが、自分も同じようなものだしと落ち着いて。「でも、その死にそうな位気持ちいいのが癖になるんだよなぁ。また誘うかも、俺」とくすくす笑って)
「ははっ、抱かれ過ぎて死ぬんじゃねえぞ?」
(白蘭はそう笑うと「これ、ボウズの連絡先な。抱いたヤツには渡してくれってさ。」と蛇骨のプライベートな連絡先を書いた紙を紅花の服に差し込むんだところで鈴玉に連れられ、店の外に引きずり出されていき)
おねーさんも大変だなぁ。(白蘭の世話をする鈴玉の姿を眺め、しみじみ呟き。服に差し込まれた紙を取り出し眺めれば「連絡することなんてあんのかなぁ…」と零し、半分に折りたたんでからポケットにしまい。外に回した車の運転席に乗り込めば「出発するぞぉ」と後ろに伝えてからアクセルを踏んで蛇骨の店目指して運転して)
オニーサンが連れて行くヨ。
(龍鷹の脇に手を差し込んで持ち上げると車を降り、思い出したかのように紅花の耳元に口を寄せては
「白蘭から貰ったでショ?抱かれたかったら連絡してヨ。」と悪戯っぽく囁き)
俺からより、おにーさんから連絡する方が早いんじゃないのかぁ?(龍鷹を持ち上げる様に力持ちだなぁ、と何気なく思い帰り道のことを考えていれば耳元で囁かれた言葉に目をぱちくりとさせ。囁かれた言葉の意味を理解すれば口角を上げて言い返し、龍鷹が眠っていることと白蘭たちの目が逸れている事を確認してから顔を近づけ、唇の端にキスを贈って)
オニーサン、できるだけ自分から動きたくないノ。
(いつもの笑みを浮かべてそう答えると「…気が向けば連絡するかもネ。」とはぐらかして店の中に入っていき)
はい、車戻しといてなぁ。(楼の裏手にある駐車場に着くと部下に鍵を渡してあとのことを頼み。楼にいる華たちに昨夜のことを労いつつ、自室に戻ればポケットから折りたたんだ紙を取り出し、携帯に番号を登録して。髪を受け取った時にはあんなことを呟いたが、自分と蛇骨のどちらが先に連絡をするのか楽しみにしながら仕事をし始めて)
はぁい、紅花でーす。あぁ、どーもぉ。(マリーナの初見世が終わったことで少しずつ他の客の前にも姿を見せられるようになり、楼全体で客足が伸びてきたころ。かかってきた電話は良く取引する組織から珍しい物を仕入れたから話をしないかという電話で。部屋を用意した数時間後、その組織は綺麗な赤い靴を持ってきた。話を聞けば、履いた者は見た者を魅了する踊りをすることが出来る。代わりに死ぬまで踊り続ける呪われた靴らしい。所詮噂では、と面白がって持って来たらしいが鑑賞物として置いとくにしては充分で快く取引をし。取引先が帰ったあと、どう扱おうか悩みつつ一度蛇骨に見てもらおうと靴の入った箱を小脇に抱えて店に足を運んで)
ついさっき取引先から貰った、呪われた靴らしいぞぉ。履けば誰もを魅了する踊りをする代わりに死ぬまで踊らされる、だってさ。(軽く手を挙げて入れば早速指摘された箱を机の上に置いて。蓋を開け、中の赤い靴を見せながら説明して)
うへぇ、まじかぁ。厄介なもん手に入れちゃったなぁ。(蛇骨の言葉に眉を寄せ、箱の中の靴を見て。パッと見、綺麗な赤い靴にしか見えないが、蛇骨には違いが分かるのだろうと蓋を元に戻して)
まァ、捌けないことはないヨ。
(苦々しい表情ではあったがそう言うと「オニーサンの客にネ、こういう本物の「いわくつき」ばっかり集めてる蒐集家がいるノ。」と笑い)
本当か?じゃあその蒐集家さんにあげるかなぁ。俺が持ってるのは嫌だし。(この商品を引き取って貰える宛があることにほっとして。「蛇骨は色んなとこにツテがあるんだなぁ」と、素直に尊敬の言葉を口にして)
んふふ。じゃあ蒐集家さんにこれ売っといてくれないか?売り値はそっちに任せるからさ。(褒められ誇らしげにする様子が可愛らしく思え、笑みを零して。靴の蓋が外れないよう軽く抑えると蛇骨の方に押し出して)
おかえりぃ。今日はこれ貰おうかなぁ。あと、棚に飾ってあるやつ。(ひらひら、と手を振って出迎え。蛇骨に薬の名前が書いてあるメモを渡すと、棚から取った緑色の瓶を机に置いて)
不思議なもん仕入れたなぁ。こういうのどこで手に入れるんだか……。(職業柄そういうものを扱うこともあるがあまり手を出したことはなく、硝子瓶の装飾をまじまじと見て。「効果はどんな感じなんだ?」と聞いて)
うーん、そっかぁ……。(貰い物ならば仕方ないか、と納得しつつ買うかどうかを少し悩み。強めのものなら調教にでも使えるし、弱いのなら楼でも使えるだろうと判断して「博打覚悟で買ってみるかなぁ、それいくら?」と聞いて)
そんな犬猫追っ払うような仕草しなくても……。(おすすめを出したのでは無く厄介払いしただけなのでは?と考えるが口には出さず、貰えるものはもらおうと手元に引き寄せて)
効果次第だなぁ。強いと俺が死にそうだから弱かったらいいぞぉ。(蛇骨からの誘いに、目で弧を描かせて笑い。それに、と付け加えると「どうせ飲むの俺だろ?蛇骨じゃ耐性ありそうだから飲んでも意味なさそうだしなぁ」と返し)
はは、りょーかい。(ひらりと手を振り返し「んじゃ、ありがとさん」と言えば店を出て楼へと戻り。地下室に行けば部下に瓶を渡して「とりあえず少量飲ましてみて」と指示をして。匂いを嗅いでみればフルーツ系の甘い匂いがし、椅子に座って様子を見てみれば次第に熱に魘されてきたようで。量を少しずつ増やして摂取させれば薬の効果は強めのようで「えげつないなぁ」と他人事のように零しつつ、尋問の様子を観察して)
じゃあこれ預かるなぁ。お前らも早く休めよー。(貰った媚薬の効果が分かると残りが入っている瓶を預かって。投与された男は助けを求めて無様に転がっているが、特に興味を持たず残る部下に早めに休むよう声をかけて。瓶を適当な棚の中にしまうと、椅子に座り書類を片付け始めて)
あ、イラッシャ~イ。
(例の「いわくつき」蒐集家の美女が顔を出し、蛇骨は笑顔で出迎えると「はい、コレ。」と紅花から貰った箱を彼女に手渡す。彼女は「まあ…本物ね。禍々しい気配を感じるわ。」と言った後箱の代金を支払って満足気に帰っていき)
……すぅ。(仕事の途中眠気が襲い、しぱしぱと目を瞬かせ。机の上のものは一段落しているし少しだけならいいかと考えれば机の上に腕を乗せて一時の眠りにつく。少しすれば金梅が様子を伺いにやってきて、眠っている様子にため息を零すが仕方ないと呟けば起きた時に軽食でも用意してやろうと準備をし始めて)
………
(彼女が立ち去ると気だるげに溜め息を吐き出し、眠そうに欠伸をしては龍鷹に「後任せたヨ、オニーサン寝るカラ。」と言って眠り始め)
…甘、なにこれ…?(暫く心地よい眠りを味わっていたが物音がして目を覚まして。目を擦り声を掛ければ軽食と飲み物が差し出されありがとう、と言いながら口をつけ、寝ぼけた頭で食べながら仕事の進捗を確認する。軽食を食べ終わり、コップに注がれた飲み物を飲んでいれば甘い味に首を傾げて尋ねて。聞けば棚にあった瓶から入れたと聞き、「へー」と適当に答え。そんなもの有っただろうかと疑問に思うが金梅が見たのなら有ったのだろうと考えると、仕事を再開して)
……アリガト。
(少し仮眠を取った蛇骨が目を覚ませば龍鷹が握り飯と茶を入れた湯呑が乗った盆を乗せており、それに礼を言うと握り飯をもそもそと齧って)
……?、あっつ…。(仕事を進めていれば徐々に体に熱が篭って気がしてパタパタと服の襟で扇ぐ。金梅がその様子に気がつけば「顔赤いぞ、熱でもあるのか?」と尋ねてきたため首を横に振って。腹の奥で熱が燻っているような、服が肌に擦れるだけで余計に熱が昂りそうで、はぁと息をはけば棚の中に蛇骨から貰った瓶が目に入り、その中身が減っていることに気がついて。同時に金梅との会話を思い出せばチーン、と思考停止する音が脳内で響き手で目を覆い。どうしたのかと不思議がる金梅に水を持ってくるよう頼むと、その姿が見えないうちに携帯を取り出すと蛇骨に「もしもーし、おにーさん今体空いてる?」と電話をして)
さっき?昼間?おにーさんから貰った薬誤って飲んじゃってなぁ……体空いてるなら相手してほしいなって思って。(わざとらしく明るい声で電話した訳を話して。「無理ならいいぞぉ、こっちで何とかするし」と普段通りの調子を繕いながら聞いてみて)
助かる、今から行くなぁ。(へらぁ、と笑えば電話を切って机に顔を伏せ。体の熱が少し治まるのを待つと、体を起こして歩き出して。途中、金梅が持ってきた水を飲むと「おにーさんのとこ行ってくる」と伝言を残し。部下から鍵を貰って車を運転しながら時間が経つにつれより湧き上がる熱を抑えるように腹に手を当てていれば、いつの間にか店に着き。ふぅふぅと熱い呼吸を繰り返しながら扉を開けて。)
…抱かれたくなったら連絡しなよって言ってよな?連絡したぞ、さっさと抱けよ。(店の奥に連れられ扉が閉まったのを確認すると蛇骨の服の胸ぐらを掴み乱暴ともいえる勢いで口を重ねて。舌を差し入れ絡ませると、溢れる出そうになる唾液を啜り飲み。少ししてから口を離せば情欲に染まった目を向けながら述べて)
…オニーサン眠いんだケド。
(動じることなくふあ…と欠伸をひとつしながら紅花の瞳を見つめ返し、「ちょっと待ってテ。」と言うと床に敷くクッションを持ってきて)
……早く。(クッションを用意する様を眺めながら催促すれば、「眠いなら体だけ貸してくれればいいから。こっちで勝手に動く。」と言い)
ハイハイ、分かったヨ。オイデ?
(クッションに頭を埋めると蠱惑的に微笑んで紅花に手を伸ばし、服の中にするりと手を差し込みー(以下暗転))
ふぁ…オニーサンも眠いヤ。
(紅花の寝息を聞くと蛇骨も眠そうに欠伸を一つ、先程仮眠を取ったが紅花の身体を抱き枕の要領で抱きしめて眠り始め)
…おも……。(夢の中で何かに潰されるような、蛇に締め付けられるような重苦しさを感じ、呟きながら目を開けて。少し顔を上げればすやすやと眠る蛇骨の顔が見え、抱き枕のようになっているのだと理解して。退こうにも背中に回った腕が邪魔ですぐに諦め、蛇骨の背中に腕を回すとまた眠って)
構わないぞぉ。さっきは自由にやらせてもらったし、今度は蛇骨の好きにしていいからなぁ。(緩く微笑むと自分の足を蛇骨の足に絡ませて。「それに一回じゃなくて何回でも…マニアックな趣好にも付き合えるぞぉ」と囁くと、そのまま耳にキスをして)
くふっ…ホント、オニーサンの好みだヨ。
(その答えを聞くと声を上げ、時計に目を遣ると「…龍鷹、まだ帰ってこないんだよネ。」と呟くと「…じゃァ、オニーサンが満足するまで抱いてイイ?」と笑って)
ハ~イ。
(そう返事を返すと、蛇が獲物を前にした時のように瞳をぎらつかせて唇を舐め―(以下暗転))
ふゥ…何回もした上に色々使っちゃったシ、身体とか精神壊れてナイ?たま~にいるんだよネ、壊れちゃう子。
(床に散らした様々なモノの残骸を一瞥し、すっきりとしている上にまだ元気な様子で煙管から煙を吐き出していて)
けほっ……。(クッションの上に横たわり、蛇骨の言葉が聞こえれば力なく頷く。壊れてはいないようだが、全身に力が入らないようでぐったりしていて。「もう何も出ないし、ただ眠りたい」と掠れた声で呟いて)
気にすんなぁ。(実際、欲を向けられるのは悪くなかったし、自分もノったのだから責めるつもりはなかった。ただ暫く動きたくないのは事実で、火照った体を冷ましていれば龍鷹が帰ってきた声が聞こえて。この場から動く気にもなれず、蛇骨に誤魔化してこいと言うようにひらひらと手を振って)
あ、龍鷹オカエリ~。
(いつもの調子で龍鷹の前に出ると龍鷹もあまり気にしていないらしい様子で「よく眠れたか。じゃあ俺は裏に商品を運んでくる。」と店の裏へと引っ込んでしまい)
……。(龍鷹の気配が離れたことを感じるとふぅ、と一息ついて。そろそろ服ぐらい着なければと考えると、辺りに散らばされた服を引き寄せおざなりに着る。ボタンすら止めるのが面倒で、服を着崩したまま壁によりかかってぼーっとして)
散々抱き潰しておいて文句言うなぁ。(案外強い力で持ち上げられたことに少し驚くが首に腕を回して落ちないよう気をつけ。苦笑いする蛇骨に頬を膨らませて反論すると、しなだれるように頭を寄せ「車まで連れてって」と言い)
こんなごついお姫様、普通いないぞぉ。(お姫様と茶化されるとくくっ、と喉の奥で笑って。蛇骨の腕から降り、車に乗り込むとエンジンをかけてから窓を開け「じゃーなぁ、魔王様」と揶揄い返して)
……寝る、後はよろしく。(楼につけば車を降り、鍵を部下に渡して。ゆっくりとした歩みで自室に向かえば途中で金梅に会い、伝言を残して。自室に入れば一直線に布団に向かいうつ伏せに倒れ、そのまま眠って)
……金梅見逃して…今すっごく眠い……。(暫く惰眠を貪っていたが金梅の声がして意識を浮上させて。心配で見に来たようだが、疲労感と眠気でぼろぼろですぐ眠ってしまいそうで。だが、忘れないうちにと棚にしまっていた、金梅が先程使った瓶を指さして「あれ、強めの媚薬…ラベルはって倉庫に保管しておいて…」と言い残すと眠気に負け、また意識を失って。目を覚ました時は次の日で、眠りすぎてぼーっとする頭を抱えながら風呂に向かって)
んー…今日は3件な、了解。(自室で煙管で煙草の煙を漂わせていると、書類を何件か持ってきて目を通し。話をする組織を確認すれば、書類を突き返して)
んー…まだ体がだるいなぁ……。(ぐっすり体は休めたものの蛇骨との情事による疲労感は拭えていないようで、だらけたように椅子に背中を預けると天井を見上げて)
…お、いらっしゃいませぇ。今日はなんの商談だっけ?(ぼーっとしていたが、金梅から商談相手の1人目が来たことを告げられ。姿勢を正し、商談相手と向き合うと話を始めて)
…俺、あんたに嫌なことしたぁ?それともなんか恨みでもあんの?(1人目は滞りなく終わりいい話出来たが、2人目が持ってきた物の説明を聞けば眉を寄せ。商談相手はそんなことは無い、とケタケタ笑っていたが昔蠱毒に使われていた壺なんて縁起が悪すぎて貰いたくはなかった。花や宮廷の様子が描かれた壺は異様な雰囲気を放っていて、相手はお祓いはされていると言うが。うーん、と眉を寄せ悩みつつ壺と共に提示された条件の良さに頷き、また蛇骨の元に持っていこうと決めて)
はいよ、またアレね。用意しとくぞぉ。(3人目の相手は楼で顧客としても度々来る相手で華に相手をしてもらう前に話をしに来たらしい。綺麗で高価な服を何着が渡す代わりに、人の頭蓋骨を数個。いつもと変わらない商談に頷くと、相手は馴染みの華のもとへと行って。その後、よく利用する掃除屋に連絡をしてみるが生憎良さげな在庫が無いようでどうしようかと悩み。残りの時間は書類仕事を済ませて一日をすごして)
こんちはぁ、また買い取りお願いしたいんだけどー?(次の日、早速壺を箱に入れた状態で持って来て。軽く手を挙げて店に入ればすぐに要件を伝えて)
ハ~イ、コレまた凄いの持ってきたねェ。
(手をひらりと振って出迎えれば、手に抱える箱に苦笑いを浮かべる。ちょうど相手をしていたらしい例の「蒐集家」である美女が振り向き、「おお、彼か!私のコレクションがまた増えるんだな!?」と嬉しそうな表情を浮かべていて)
俺も遠慮したかったんだが、おまけが魅力的でついなぁ…。そこのお姉さんは誰だ?(自分の持っている箱に目をやり苦笑いすると、自分でも不本意なのだと伝えて。美女がこちらを向き、嬉しそうな表情を向けられればこの人物は誰なのだろうと疑問に持って)
あ、この子が例の「蒐集家」だヨ。
(蛇骨がそう紹介すれば彼女は「ふむ、君には自己紹介が必要かね?私は「いわくつき」蒐集家の狐狸(フゥリィ)だ。君のお陰で順調にコレクションが増えている、感謝しよう」と長い脚を組み直しながら薄く唇を持ち上げて)
あぁ、赤い靴の引き取り先なぁ。こちらこそ、置き場所に困ってたから有難いよ。(蛇骨の説明と狐狸の自己紹介に納得すると、自分こそ厄介払いが出来て良かったと述べ。「俺は紅花、娼館の主人をやらせてもらってるぞぉ」と軽く自己紹介して)
じゃァ折角だシ、直接買い取ったラ?
(蛇骨がそう提案すると狐狸は頷き、「それはいい。幾らで譲ってくれるのかね?君の言い値で払おう。」と手を差し出す。するとどこからか現れた彼女の部下なのか下僕なのか分からない黒服の男がアタッシュケースを彼女に手渡し)
んー…俺は引き取ってくれるだけで満足なんだけどなぁ。こいつはおまけみたいなものだし。(融通を通してくれるようだが、こちらとしては引き取ってくれるだけで有難く金が欲しい訳では無いので悩んでしまい。「むしろ金じゃなく、あんたの連絡先を対価にしてくれないか?俺が曰く付きを手に入れれば取引できるように」と逆に提案して)
「私の連絡先、かい?」
(彼女はきょとんとしたような表情で紅花の話を聞いていたが、すぐに持ち直して「ふむ、良いだろう。いわくつきが手に入ったらいつでも連絡してくれたまえ」と携帯電話の番号を手渡し)
ありがとう、手に入ったらすぐに連絡するなぁ。(携帯の番号が書かれた髪を受け取れば、自分も袖から紙とペンを取り出し自分の携帯番号を書いて渡し)
「ああ、君からの連絡ならいつでも歓迎さ!」
(彼女も紙を受け取りながら笑い、「それでは…それを私に譲ってくれ。」と紅花の持つ箱に目を移し)
明るくて元気な人だなぁ。曰く付きのもん集めて楽しんでるなんて、パッと見は想像つかないがなぁ。(箱を持って店を出ていく姿を見送ると、軽くなった手をぷらぷら振りながら蛇骨の前に座って)
でも人生楽しんでる感はすごいなぁ。あ、買い物ついでの相談なんだが……。(笑顔で箱を受け取る姿を思い出せばあはは、と笑って。ふとそこで壺の買取以外の要件を思い出し「俺、月に2、3回は男娼として客の相手してるんだけど、蛇骨的にはどう?やっぱり嫌?」と尋ねて)
そう?じゃあ遠慮なく仕事としてやらせてもらうなぁ。(蛇骨の言葉に軽く頷くと、頬杖をついて目を細めて笑い。「蛇骨って嫉妬とかするのかなぁ。怒ったりするイメージ無いんだけど」と軽口を言い)
ふぅん、でも蛇骨は人並みって所から離れてるしなぁ…。龍鷹とちゅーしたら嫉妬する?(あまり蛇骨に合わない言葉に眉を寄せると、例えばの話で言ってみて)
ははっ、流石にそうだよなぁ。…まぁ、そん時には腹の上でか、その口で殺して欲しいもんだなぁ。(堪えた様子は伺えないが流石にそこまでしたら嫌な気持ちになるんだなぁ、と笑って。少し間を空けてから頬杖をついていない手を伸ばし蛇骨の唇の輪郭を沿うように撫でると、腹上死かキスで窒息させられることを望むように軽口をたたいて)
気が向けばネ。
(そんな軽口をさらりと受け流して唇を歪め)
(返信が遅れて申し訳ありません。色々とリアルがバタバタしておりまして…)
ふーん。じゃ、そん時はよろしく。(蛇骨の唇から手を離すとひらひら、と手を振って。「んで、商売の話なんだか、頭蓋骨が何個か欲しくてなぁ。裏の商材から肉付きでもいいから売ってくれないか?」と本題を切り出して)
(/大丈夫です、リアルが忙しいと大変ですよね。お疲れ様です。)
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