名無しさん 2022-06-26 12:22:50 |
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紅花サン、ネ。覚えたヨ。
(いつもの笑顔を浮かべ、商品を渡しかけたところで扉が開き、額から右目にかけて長い傷が入り、蛇骨と色違いのチャイナ服に身を包んだ、猛禽類のような雰囲気を纏った青年が姿を見せては「蛇(シァ)、いつもの…誰だ、お前。」蛇骨を呼びかけるが紅花に気づいたらしく、敵意?き出しの眼差しを向け)
はーい、ありがとー。(受け取ろうと手を出すも、突然の来客に目を瞬かせ。渾名で相手を呼ぶ男に睨みつけられているのは分かったが、気にもせず机に肘を乗せ頬杖をつきながら「相手のことを知りたいなら自己紹介が先なんじゃないんですかぁ?」とにっこりと笑みを見せて煽るように返し)
「…斬る」
(ぎり、と奥歯を?み締めると凄まじい形相で腰の青龍刀を抜き放ち、鈍く輝く鋼の刃先を紅花の首元に突きつける。が、蛇骨が商品を渡しつつ面倒くさげに「龍鷹(ロンイン)、この人「お客サン」だヨ。」そう声を掛けた瞬間ぴたりと動きが止まり、青龍刀を鞘に納めると蛇骨の隣に立ち)
さんきゅー、おにーさん。にしてもこっちのおにーさん、気短くない?すぐ人切って怒られたりしてない?(首元に刀の先が突きつきられれるが動揺せず、目を細め相手を見据え。自分の足はすぐさま蹴り挙げられるよう準備をしていたが、店主が呆れたように静止してくれため荷物を受け取り感謝を述べ。また、隣に立つ男に視線を送りながら気の短さを指摘して)
荒っぽくてごめんネ~。コイツ、半分ウチの従業員みたいなヤツなんだケド。龍鷹、自己紹介。
(青龍刀の方はまだ何か言いたげだったが、蛇骨が謝罪しつつ顎で促すと龍鷹は頷き、「…先ほどは、大変失礼しました。龍鷹(ロンイン)です。」先程までの態度が嘘のように深々とお辞儀をする。「コイツはねェ、「商材」にするとき抵抗されたら呼ぶボディーガードみたいなヤツなノ。元々スラムに落ちてたのを気まぐれで拾ってやったんだケド、妙に懐かれちゃっテ。」蛇骨は煙管の煙を吐きながら喋り、その間龍鷹は黙ったまま紅花を相変わらずの敵意剥き出しで睨んでいて)
へぇ、おにーさんもそういうことするんだ。まぁこの街じゃ1人くらいそういうのいた方がいいよな。(男、龍鷹からの謝罪に構わない、と言うように緩く手を振って。元々挑発したのは自分だし、余計な火種を作るなと秘書によく言われるもので、慣れている。龍鷹がそばに居る理由を聞き確かにと納得するも、針の先でどこかを刺されるような痛みを感じ内心疑問に思いつつ、それを顔に出さずに「でもなんで龍鷹くんは睨んでんの?俺なんかした?」と首を傾げ)
「…俺以外の男に、俺の蛇は触らせない」
(龍鷹は顔色一つ変えずにさらりと言い放ち、蛇骨が呆れたように「龍鷹、いっつもこんな調子なノ。なんかオニーサン、変な懐かれ方したみたいなんだよネ。」煙管の灰を落とし、また新たな煙草を詰めて火を点けながら肩を竦め)
ふっ、…ははっ!成程、龍鷹くんはおにーさんにご執心なのね。だから俺を敵視してるわけか。(まさかの答えに思わず腹を抱えて声を零す。それが忠誠か恋心か執着かは知らないが、自分を敵だと見なす理由がわかった気がした。が、そこで妙な悪戯心が湧き、目に浮かぶ涙を指で拭い取りながら立ち上がり蛇骨へ近づくと襟ぐりを掴み引っ張り軽く唇を重ねる。直ぐに口を離せばニィ、と笑みを浮かべ「俺以外の男に触らせないって言ってるけど、俺は3回おにーさんに触れてるわけで…そこはどうお考えで?」とまた挑発して)
「…蛇に触れたのなら、殺す…ッ!!」
(一瞬瞳を見開いたのも束の間、まるで背中から鬼神でも出ていそうな殺気と形相で青龍刀を抜き放つが、「…龍鷹、お客サンだってバ。それにオニーサン気にしてないシ。ノーカンでショ?」いつもとはどことなく違う、薄ら寒い雰囲気を纏った笑顔のままの蛇骨の制止の声にこれまたぴたりと動きを止めると「…蛇が、言うなら…」納得はしていないようだったが、一応は青龍刀を収めて引き下がる。が、視線は射殺さんばかりに鋭いものを紅花に送っていて)
いやー、怖いこわい。また触ったら今度こそ切られそ。(刀が抜かれた瞬間蛇骨から距離を取り、反撃できるよう体制を整えて。だが、また静止の声がかかれば相手も止まったので、自分も手を挙げ触らないことを申請して。自分を射殺さんと睨む龍鷹の忠誠心に「龍鷹くんって言うより番犬(ファンチュン)くんって呼んだ方がしっくりくるかもね」とくすくす笑って)
いやァ、コレでも拾ったときは痩せてる死にかけのガキだったんだヨ?強くなるように「龍鷹」って付けたノニ、世話してるうちに図体も態度も随分デカくなっちゃったナア。
(乾いた笑い声を上げ、煙管の煙を揺らしながら龍鷹を横目で見つめる。龍鷹は表情を緩めないまま「…蛇、気安く他の男に触らせないでくれ」何ともないような声で言い放つものの瞳の奥には底知れぬ闇と歪み切った、愛とも執着心とも取れぬものが渦巻いており)
みたいだねぇ。番犬くん、おにーさんが死んでって言えばほんとに死んじゃいそうだな。(龍鷹の目から見える薄暗い執着心のような欲望が見え隠れして肩をすくめる。その闇に蛇骨が気づいているのか気づいていないのかは分からないが、下手に突っ着けばこちらが危ないだろうと溜息を零して)
まあ、腕っぷしも強いし頼りにはなるんだけどネ。
(気怠げに溜息を漏らし、いつもの笑顔のまま紅花を見つめて「他にご入用のモノってあル?」と首を傾げ)
いや、これで全部だ。悪いな、手間かけさせて。(購入した品物を数えてメモと確認してみるとあっているようで首を振り。手間をかけさせてしまったと謝罪して。しかし、蛇骨と話しているだけで殺されるような視線にこれは嫌われたものだと面白がっているのも事実で、目が合えばにっこりと笑みを返してみて)
くふっ、そう?じゃ、マイドアリ~…龍鷹。
(首を傾げたままではあったものの、手をひらりと振ると隣の龍鷹を呼ぶ。龍鷹は変わらず紅花を睨みつけているままであったが、一応は「……ありがとうございました。」と頭を下げてみせ)
おーぅ、じゃあな。(渋々といったように頭を下げる龍鷹にぶふっ、と吹き出してしまいそうになるが口に手を当て肩を震わせ、緩く手を振って。店から出れば徐々に笑いは収まるが龍鷹の殺気の強さを思い出し肩をすくませる。そこでふと前に、裏路地の奥で傾国が怪しい店を営み人を惑わせている噂を耳にしたことを思い出し、蛇骨や龍鷹の様子に納得し、惑わされかけている自分自身に対して溜息を零しながら楼に戻って)
「…蛇…やっぱり、俺を常に側に置いてくれ…。触れられるのは、勿論だが…他の男に蛇が見られてるだけでも…男も、蛇も…無性に、殺したくなる」
(扉が閉まるなり龍鷹は床に膝をついて蛇骨の服の裾に情けなく縋りつき、虚ろな瞳で蛇骨の血のように赤い瞳を見つめる。「くふっ、別にいいケド…オニーサンの独占料は高いからネ。それにオニーサンが龍鷹のものになっちゃったらお客サン来なくなっちゃうヨ。とりあえず今日は一人「商材」にする予定だカラ、着いてきてヨ。中身売るから首刎ねても大丈夫なヤツネ。」蛇骨は微笑んだままいつもの調子で流し、龍鷹を立たせて店を後にする。必死に暴れる「商材」を冷たい瞳で見下し、青龍刀で首を刎ね飛ばすと「商材」を店へと担ぎ込み)
んー、じゃあその件はこっちに回して。んであの店についてちょっと調べといて。(楼に戻れば買い付けてきた薬を補充して、眠気覚ましのハーブティーをいれる。机にビルのように建つ書類の山を少しずつ崩していきながら適度に振り分ける。また、近くにいた部下の1人に蛇骨について調べるよう指示をして)
はぁ、収穫なし、かぁ。(数日して上がってきた書類には蛇骨のことについて書かれていたがこの街では特に変わり映えしないもので、気になるとすれば相手の周りで堕落していく者が多いくらいである。椅子の背もたれに体重をかけてぼーっとしていれば、新しく上がってきた書類に近頃暴力性のある薬が出回っていることが書いてあり重い腰を上げて。)
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