名無しさん 2022-06-26 12:22:50 |
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ははっ、そっか。なら安心だな。(けらけらと笑い、その煙管は唯一無二のものなのだと笑って。さて、と一息つくと先程相手が飴玉を取った瓶から勝手にひとつ取り出すと口の中に放り込み踵を返して「じゃ、そろそろ帰るわ。じゃあね、蛇骨」と緩く手を振って)
また来てネ~。
(ひらり、と手を振り返して扉が閉まるのを見届けると瓶を戸棚にしまい、疲れたようにサングラスを外す。誰にも見せたことのない、血のように赤い瞳が天井の薄暗い照明を映し)
(店を出、飴を口の中で転がしながら歩いているとふと、何故自分からキスをしたのだろうと疑問に思い。相手の飄々とした顔を崩したいのなら他に方法があっただろうに、と自分自身の行動を不思議に思ってしまう。納得出来ないことに溜息を零しつつ、飴の味が檸檬のことにもモヤモヤとした気持ちを抱えていて。)
……で、何処に売ったって?(モヤモヤとした気持ちを仕事で昇華している際、前に楼から卒業した華が身請け先で死に、その遺体が売り飛ばされたことを知った。かつて自分の所有物だった者を無下に扱われるとは思わず、客を拘束し尋問して売り先を聞き出しており)
…くふ、っ…お客サン、過激…じゃナイ?
(いきなり入ってきた客に対応していると、いきなり腹を刺される。相変わらず薄く微笑んではいるものの腹には思い切り刃物が刺さっており、まともに動けるとも思えない姿をしていて)
はーぁ…おにーさんのとこか…。また手土産持ってかないと…。(やっとのことで聞き出した売り先は聞いた事のある店で盛大にため息をつく。啜り泣きながら足に縋り付く客の手を蹴り飛ばすと部下に後処理を頼み部屋を出る。扉が閉まる前に響いた悲鳴は聞こえない振りをした。)
はーい、どーも、こんちはー…って、取り込み中?(近くで買った桃を手土産に店に入れば客と相手の姿に軽く首を傾げ。出直した方がいいかと考えるが鼻につく血の匂いに眉を寄せれば逃げ出そうとする客に強い蹴りをお見舞し。棚にぶつかり崩れ落ちる姿を見ながら「おにーさん大丈夫かぁ?」と話しかけ)
…くふっ、コレ、が…大丈夫に見えるノ?
(弱々しい笑顔のまま血を吸って重く膨れ上がった服を抑え、覚束ない足取りでふらふらと歩くと崩れ落ちている客の首筋にまだ赤い煙草の火を落とし)
うわ、あっつそぉ。可哀想にな~。(首筋に火を落とされ悲鳴をあげる客にあはは、と笑いながらしゃがみこむと頬杖をついてひとつも可哀想だと思っていない声で言い。「全然大丈夫じゃないな。治療、この店でやる?それともうちの楼でする?」と相手の身体を支えながら問いかけ)
…じゃあお客サンの楼でいい、ヨ。後で、このお客サン、「商材」にしなきゃ…いけない、シ。
(弱々しい呼吸をし、瞳を伏せながらも震える手で煙管を掴んで紫煙を吐き出し)
はいよ、じゃあ運ぶわ。…あんたはちょっと俺とオハナシしよーなぁ。(死にかけでも煙管を手放さない根性に内心呆れつつ、連れてきた部下に相手のことを頼んで自分の楼へと運ばせて。自分は少し残り、怯える客に視線を合わせるようにしゃがみこむとにっこりとわざと明るい笑みを見せて)
……落ち着いた?おにーさん。(店にオハナシした客と部下の1人を残し、楼へ戻ると治療された相手の元へと行って様子を伺い)
…まあネ、アリガト。
(腹に包帯が巻かれているというのに煙管の煙を燻らせている上、いつものサングラスも付けている姿でいつもの笑顔を浮かべ)
どーいたしまして。欲しいもんとかは?ある程度なら揃えられるけど。(治療を施してくれた子達に有難うと告げお礼の菓子を与えると、嬉しそうにしながらパタパタと走っていき。それを微笑ましげに見ながら相手の近くに行くと椅子を引き寄せて座り尋ねて)
…ん~ん。ソレより、何か聞きたいことがあってウチに来たんじゃないノ?
(煙管の灰を落とし、煙管をことりと置くと身を乗り出し、首を傾げて)
…うちに昔在籍していた華が身請け先で死んで、売られた。…店にある遺体を買い取りたい。(少し黙ったあと足の上で指を組み、真剣な表情で真っ直ぐに相手を見つめながら言い)
…ああ、あの子ネ…変だと思ったんだヨ。足首にタグ付けて置いてあるから、一緒に行こっカ。
(また煙管を拾い上げると紫煙を燻らし、薄く微笑んだまますっくと立ちあがり)
はっ?おにーさん怪我してんのに安静にしてなくて良いの!?(今すぐ行こうとする相手に驚き目を丸くすれば、立ち上がった相手の手を掴んで止めて)
くふっ、もう大丈夫だヨ。オニーサン、頑丈だカラ…。
(ふらふらとした足取りのまま掴まれた手を振りほどこうとし、「ソレに…鍵、オニーサンしか持ってないし…ネ。」弱々しく言いつつ笑い)
…じゃあ車出す。そんなフラフラのままじゃ歩かせられないし。(頑なに店に戻ろうとする相手に諦めると、代わりに移動手段について話し。近くにいた者に車を用意するように伝え駐車場まで誘導して)
蛇だから二枚舌がお得意ってか?どうせすぐ着くんだから意地はるんじゃないよ。(駐車場に着くと車にはエンジンが掛かっており、相手を後部座席に押し込むとその隣に座り。身を乗り出して運転席の部下に少し話すと発進した車の揺れを受けながら窓の外を眺めて)
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