名無しさん 2022-06-26 12:22:50 |
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その分他のお客サンから貰うから大丈夫だヨ~。
(薄く微笑みながら煙を吐き、手をひらりと振ってみせる。「なにせオニーサンのお店には色々来るからネ。」戸棚や棚に陳列されている色とりどりの商品を一瞥し、頬杖をついて)
ははっ、まぁ確かに色んな客が来るから少しぐらい割引しても支障はねぇのな(この前見た娼婦のように他にも客はいるのだろう。この店に飾られている商品がそれを物語り、納得がいった。買い付けた瓶を鞄にしまうと「おにーさんはなんで俺がこんな薬買う訳とか、聞かねぇんだな」と零して)
そりゃネ。色々と事情があるんでショ?そんなのわざわざ聞かないヨ。
(何事もないように言い、手持ち無沙汰にアクセサリーや数珠を弄り始める。ジャラジャラと音を鳴らしながら来客の方を見て笑って)
その無関心さは有難いよ。周りは何処までも探ってきそうな奴ばっかだからさ。(腰に手を当て頬を掻く仕草をすればふと苦笑いして。自分の弱みを握ってこようとする連中に囲まれることが多い自分だから、深く語らずにいられることがありがたかった。ジャラジャラとなる音を聴きながら帰り支度を始めると緩く手を振り「じゃ、今日もサンキューな。また来るよ」と別れの挨拶をして)
は~い。またお越しくださいマセ~。
(取ってつけたような挨拶を返し、ひらひらと手を振って客を見送る。扉が閉まった後気怠げに煙管から煙を吐き出し、天井をぼんやり眺めていたが扉が開き、例の娼婦が更に危うい姿で入ってきては握りしめた皺くちゃの金を机に置いて「いつもの…頂戴。」と焦点の合わない目で彼を見つめる。が、いつもの微笑みのままその金を押し返すと「ゴメンネ~。アレ、最近値上げしたノ。オニーサンも色々と大変でネ。もうちょっと持ってきてくれル?」無慈悲な一言を返した。娼婦は焦ったように財布を取り出し、更に金を上乗せするーそれでようやく満足げに頷き、飴を取り出すと娼婦の手に載せる。娼婦は飴を握りしめ、店を出ていき)
(僅かに重い鞄を持ち、ゆったりとした歩幅で道を歩いて楼に戻る。馴染みの客に挨拶を交し、私室へ入ると椅子に座り今日買った瓶を机の上に置く。色とりどりの飴玉のような薬をじっと眺めては、引き出しから1つのファイルを取り出すとその中から2人の人物の情報が書かれた書類を取り出し深くため息をついて。
また数日空けてから、桃の洋菓子を手土産に店を訪れて)
こんちは~、おにーさん元気?
イラッシャイマセ~。オニーサンはいつでも元気だヨ~。
(いつもと変わらない調子で手を振り、いつもの笑顔を振り撒いて煙管の煙を揺らし)
はは、その様だわ。あ、これ手土産の桃の洋菓子、早めに食べてくれよ。(いつもと変わらない様子の相手に明るく笑って言えば白いケーキ屋の箱を差し出して)
アリガト~。
(笑顔で箱を受け取り、まだ桐箱に半分ほど桃の残っている冷蔵庫の扉を開けて放り込む。定位置に戻ってくるといつものようにまた「今日は何がご入用なノ?」と問うて)
今日は睡眠薬と自白剤ちょうだい、少し多めに。(手土産をしまってくる様子を尻目に棚の商品を眺めている。相手が戻ってきたところで視線を戻し、欲しい商品について伝えるとお財布を取り出して。「…なぁ、おにーさん。他人を好きになった時とか、恋をしたとか、どんな気持ちになると思う?」と、提示されるであろう金額を用意しながらぽつりと零して)
ナニソレ。ソレ、オニーサンに聞くノ?
(薬を棚から取り出し、机に並べながら笑う。煙管を持ったままの手を顎に当てて考えながら「…う~ん、オニーサンそういうのと無縁だったからよく分からないケド。ま、幸せなんじゃないノ?」当たり障りのない返答を返して)
幸せな気持ちかぁ…いやな、うちの楼の子何だが、気のいい富豪のお客に見受けられて輿入れするかなんて話が出てるんだが、本人には好きな相手がいるようで…。(当たり障りのない答えにだよなぁ、と納得しながら溜息を零し質問した経緯を伝え。楼主としては富豪のお客に輿入れしてもらいたいが、本人の意思を尊重したいのも事実で迷っていると呟き、「ただそんな金持ってなくてなぁ…」とも眉を下げ悩み顔で零して)
くふっ、人間なんてそんなものでショ。
(ケラケラと笑って煙を吐き出し、ぼそりと呟くように「ま、オニーサンみたいなロクでもない人間に捕まっちゃうよりはマシじゃナイ?」そう零してからどことなく妖しげな雰囲気を纏って)
自分でロクでもないとか言っちゃう?案外、おにーさんの方が退屈しなかったり、自立出来たりしそうだけど。(なんてことないように自傷する言葉を述べ、妖しげな雰囲気を出す相手にわはは、と笑って。スリルを求めたりするなら相手と付き合うのも楽しそうだと素直に伝え)
オニーサン、多分お客サンが思ってるよりず~っとダメ人間だからネ~。
(彼にしては珍しく表情を崩して幼くも見えるような笑い方をし、「毎日命の危機でもよかったらオニーサン付き合ったげるヨ。」冗談めかすような言葉を吐いて)
毎日がスリルの連続なら今と変わらないから問題ねぇな。俺だって毎日生きるか死ぬかの連続だし、お似合いか?俺ら。(あまり見た事のない表情にそれほど面白かったか、とつられる様にくしゃりと笑えば軽口を叩き返し)
良いね~、おにーさんと付き合えば毎日刺激いっぱいで退屈しなそう。別におにーさんのこと嫌いじゃないし。(悪ノリするように言うと相手に近づいて顔を近くに寄せ、柔らかく微笑んで「それともおにーさんは俺じゃヤダ?」と緩く首を傾げ問いかけて)
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