名無しさん 2022-06-26 12:22:50 |
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はぁい、紅花でーす。あぁ、どーもぉ。(マリーナの初見世が終わったことで少しずつ他の客の前にも姿を見せられるようになり、楼全体で客足が伸びてきたころ。かかってきた電話は良く取引する組織から珍しい物を仕入れたから話をしないかという電話で。部屋を用意した数時間後、その組織は綺麗な赤い靴を持ってきた。話を聞けば、履いた者は見た者を魅了する踊りをすることが出来る。代わりに死ぬまで踊り続ける呪われた靴らしい。所詮噂では、と面白がって持って来たらしいが鑑賞物として置いとくにしては充分で快く取引をし。取引先が帰ったあと、どう扱おうか悩みつつ一度蛇骨に見てもらおうと靴の入った箱を小脇に抱えて店に足を運んで)
ついさっき取引先から貰った、呪われた靴らしいぞぉ。履けば誰もを魅了する踊りをする代わりに死ぬまで踊らされる、だってさ。(軽く手を挙げて入れば早速指摘された箱を机の上に置いて。蓋を開け、中の赤い靴を見せながら説明して)
うへぇ、まじかぁ。厄介なもん手に入れちゃったなぁ。(蛇骨の言葉に眉を寄せ、箱の中の靴を見て。パッと見、綺麗な赤い靴にしか見えないが、蛇骨には違いが分かるのだろうと蓋を元に戻して)
まァ、捌けないことはないヨ。
(苦々しい表情ではあったがそう言うと「オニーサンの客にネ、こういう本物の「いわくつき」ばっかり集めてる蒐集家がいるノ。」と笑い)
本当か?じゃあその蒐集家さんにあげるかなぁ。俺が持ってるのは嫌だし。(この商品を引き取って貰える宛があることにほっとして。「蛇骨は色んなとこにツテがあるんだなぁ」と、素直に尊敬の言葉を口にして)
んふふ。じゃあ蒐集家さんにこれ売っといてくれないか?売り値はそっちに任せるからさ。(褒められ誇らしげにする様子が可愛らしく思え、笑みを零して。靴の蓋が外れないよう軽く抑えると蛇骨の方に押し出して)
おかえりぃ。今日はこれ貰おうかなぁ。あと、棚に飾ってあるやつ。(ひらひら、と手を振って出迎え。蛇骨に薬の名前が書いてあるメモを渡すと、棚から取った緑色の瓶を机に置いて)
不思議なもん仕入れたなぁ。こういうのどこで手に入れるんだか……。(職業柄そういうものを扱うこともあるがあまり手を出したことはなく、硝子瓶の装飾をまじまじと見て。「効果はどんな感じなんだ?」と聞いて)
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