名無しさん 2022-06-26 12:22:50 |
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くふっ、そんなヒトいたァ?オニーサン解んないや。
(入ってきた男たちを例の笑みで軽くあしらい、それでも引き下がろうとしないのを見て短刀に手をかけると男たちは逃げるようにして店を出ていく。興醒めたように溜息を漏らし、奥の部屋にいる来客に向かって「追手サン、帰ったヨ~。」と笑う。最後にボソリと呟くように「奥で見た「商材」のコトはご内密にネ~。」付け加えて)
ん、あぁ、助かるわ。はーい、りょーかい。…おにーさんってこれどっから調達してんの?この量集めるの大変だろ。(ボーッとしていると追っ手が帰ったことを告げられ、尻に着いたホコリを落とすようにポンポンと払いながら扉を出て。呟かれた言葉ににっこり、と貼り付けたように笑いそんなことはわかっていると頷き。が、ふとあの量を集めるのには大変な手間がかかると思いどんなツテがあるのかと問いかけ)
…ウチにはお客サンがイッパイ来るからねェ。そのお客サンの所で出た「商材」とか、ウチでお金を払えなくなったお客サンとかから、だネ。
(一際長く、深く煙を吐くといつもの貼り付けたような笑みのまま何ともなしに答える。「オニーサン、商品の質にはこだわってるからネ。お客サン以外にもリピーター多いんだヨ?」ジャラリ、数珠の音を鳴らして頬杖をつき)
ふぅん…まぁ確かにおにーさんのところの商品、質が良いからなぁ。リピーター多いのも頷けるわ。(相手の言葉に納得したように声を零すと、「そしたら気をつけないとな。俺も金払いが出来なくなったらおにーさんの商材かぁ」と愉快げに言って)
くふっ、そうなるねェ。ま、オニーサンとしては金さえ払ってくれてれば問題は無いけどネ。
(ジャラリ、ジャラリとアクセサリーと指輪の揺れる音を立てながら妖しい笑い声を上げる。「お客サン、武器くらい持ってたほうがいいヨ~?コレあげル。ちなみにこの龍、オニーサンが彫ったんだヨ。」先程取り出した、柄に龍が彫られた短刀を机に置き、すっと前に押し出して)
あははっ、俺は高いぞぉ!破産しないよう気をつけるんだな。(面白そうに声を挙げて笑うとトントンと自分の心臓当たりを指さし自信ありげに宣伝し。自分の近くに短剣を出されると眉を下げ「なはは、武器使うの面倒でな…逃げられない時は蹴り飛ばしてるんだ。けど、器用なもんだな。すごく細かい」と自信なさげに言うが、短剣の彫りをまじまじと見て感心して)
そうでショ。オニーサンね、器用なノ。
(獲物を狙う蛇のように首を擡げ、サングラス越しに細めた瞳を向けながらも手は短刀をゆっくりと下げて引き出しに放り込む。満更でもなさげな態度で放ったその言葉と口元は穏やかに緩んでいて「くふっ、オニーサンも高いヨ?」最後に付け加えた言葉は半分冗談のようで)
ははっ、確かにおにーさん高そう。そんで、高くても会いたいお客さんが這いつくばりそうだな。(相手の冗談にのり、自分の店で商品としている姿を想像すれば妖しげな雰囲気に惹かれる者も多いだろうと笑って返し。「そんだけ今日なら商材も傷作らなくて楽そうだ。あ、そうだ。匿ってくれたお礼に今度何か持ってくるぞ、何が好きだ?」とお礼の品について好ましい物を聞いて)
好きなモノ?そうだなァ…あ、桃は好きだヨ。
(一瞬、男にしては珍しく呆気にとられたような表情を浮かべるがすぐに考え込むような仕草で誤魔化し、暫く首をひねった後思い出したように口を開く。「あとは…珍しいアクセサリーとか指輪があるなら欲しいなァ。オニーサンのコレ、大体異国で見つけてきたヤツとかなんだよねェ。」ジャラリ、所狭しと飾られた腕と指を振って笑い)
桃とアクセサリーな。しっかし道理で色々と系統が違うと思った。そんなに飾って重くねぇの?(ふむふむ、と相手の好物を手に入れる算段を頭の中に思い浮かべ、ルートをリストアップして。また、数珠やシルバーアクセサリー、耳にもあるピアスに動きが悪くなりそうだと不思議そうに眉を寄せ)
くふっ、別にィ。
(ひとつ笑ったところで、店の扉が勢い良く開きどうやら客らしい、焦点の合わない目をして足元も覚束ない巻き髪の娼婦が一人入ってくる。「…ねえ…あのアメ、早く頂戴?」娼婦は机に金をばらまき、男は肩を竦めつつ「ハイハイ。何個いるノ?」と応対したところで先客の方を向き、「あのキャンディネ、食べすぎるとこうなるノ。」と笑って)
はぁー…依存性がたっかい飴だなぁ…。阿片でも使ってんの?(勢いよく開いた扉の音に驚いたように軽く肩を跳ねさせ視線を向ければ、明らかに依存している女性の姿が目に入る。飴を求めて来た女性に、それだけ依存性が強いのが分かると呆れたように溜息を零し材料について尋ねてみて)
企業秘密~ってヤツ?ま、阿片も大麻も使ってるヨ。
(飴を娼婦に渡すと娼婦は満足した様子で飴の入った紙袋を大事そうに抱え、店を出ていく。その後姿を見送った後で先客の方を振り向き、「…嫌になったァ?お客サンに売ってるのも同じヤツだヨ。」煙を口からゆっくりと吐いて薄く微笑み)
別にぃ。どうせ使うのは俺じゃないし、他人がどうなろうと興味無いね。(自分が使うわけでもないし、飴で廃人になろうが知ったことではない。心底その気持ちを滲ませプラプラと手を面倒くさそうに振り。「ただ、使い所間違えるとこっちの信頼問題になりそうだから気をつけねぇとなぁとは思うな」と人を扱う商売に関しては真面目そうに答えて)
くふっ、お客サンも悪どいねェ。
(一際妖しい笑みを浮かべるとゆらり、と煙管の煙を揺らして灰を落とす。「まァ、ソコは安心してヨ。オニーサンも客商売、そこんトコはちゃんとしてるからサ。…万が一なにかあったらオニーサンが売った商品だ、って言えばいいヨ。」薄っすらと紫煙を纏って微笑む姿は消えそうでもあったが、すぐにいつもの笑みに戻って懐から「蛇骨」の名前の下に龍が描かれたごく簡素な名刺を取り出すと「口止め料代わりだヨ。超貴重なオニーサンの名刺ネ。」と前に押し出し)
そりゃどーも。…へぇ、おにーさんの名前、蛇骨って言うのか。すごく似合ってるな。(紫煙を纏った儚げな笑みに違和感を感じるが直ぐにいつもの姿になり勘違いかと思い直し。差し出された名刺を受け取り眺めれば、相手の妖しげな容姿をそのまま表した名前に納得し似合っていることを告げて)
くふっ、アリガト。
(ふう、と口から煙を吐いて礼の言葉を述べ、「ちなみに…常連サンでも知らないんだヨ?オニーサンの本名。」悪戯っぽく笑ってから「これからもゴヒイキに。」商魂たくましく言った後、飴をもう二つ、三つほど追加して)
ここまでされたら縁切る訳にもいかないでしょ。(タダでは転ばない逞しさにケラケラと笑えば大事そうに飴とともに袖にしまって。「今度来る時は俺の名前も教えてやるよ。俺だけ知ってるのも不公平だしな」と言うと軽く手を振って「じゃーな、蛇骨おにーさん」と楽しげに述べ)
じゃ~ネ。待ってるヨ~。
(いつもの笑みを浮かべて来客を見送り、またいつものようにやってくる客をあしらいつつ自分は客が途絶えたところでふう、と気だるげに紫の息を漏らして天井を見上げる。天井に染み付いた紫色を見つめながら「…なァんで教えちゃったんダロ。気まぐれかなァ。」独り言をぼそり、呟き)
…常連さんにも教えてないのかぁ。(店から楼までの帰り道は絡まれることなく平和に帰ることが出来た。自室に入ると相手に送る桃の手配をして、金庫の中からめぼしいアクセサリーを選ぶ。名前に蛇を冠していたからそのイメージが良いだろうかと楽しげに笑いながら、自分だけが知れた名前をぽつりと呟いて。
桃の手配に時間が掛かり、次に訪れられたのは10日ほど空いたあとで。桐箱と黒いバックを持ち来店して)
久しぶり~、間が空いて悪いなー。
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