名無しさん 2022-06-26 12:22:50 |
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「すまない、今日は紅花の代わりに買い出しだ」(紅花が誘拐されかけた次の日、怪我が元で熱を出した上、風邪を併発して寝込む紅花の代わりに金梅が蛇骨の店に現れて)
「解熱効果と鎮痛効果のある薬はあるか?後はいつも通りの…睡眠薬や痺れ薬、避妊薬なんかを買っていたと思うが…。」(まずは紅花用の薬を頼み、楼にある薬の在庫を思い出す。紅花が基本的に薬の調達を行っていたため医者から仕入れているもの以外を口にして)
「すまない、助かる。…そういえば紅花の伝言だ。『近々、小花の初見世をするから都合のいい日を教えて。龍鷹の好物って何?』だそうだ。」(用意された商品を袋に詰めれば、要求された代金を渡して。また、熱に魘されながらも紅花から頼まれた伝言を伝えて)
オニーサンの都合の良い日?えーっとネ、明日…はダメだネ、商材捌く日だシ。明後日も…ダメ。明々後日も…無理カナ。多分一週間後なら空けれるヨ。大した取引じゃないしネ。
(指を折って数えるが無理、無理を連ねて答える。無理やり予定を空けたついでというように「龍鷹の好きなモノ?何だっけ…ア、茘枝カナ。たまに持って帰ってくるとよく食べてるヨ。」と笑って)
「一週間後か…了解した。と言っても紅花の熱が下がらなければ見世はしないから固く考えなくて大丈夫だ。熱が下がれば直接言いに来るだろうしな。」(手帳を取り出すと軽くメモをし、龍鷹の好物も書き留めて。薬を飲んで寝かせておけば直ぐに治るだろうし、茘枝も調達は難しくなくふむ、と考えて。「あぁ、あと酒は呑めるか?無論、それ以外も提供出来るが」と続けて問い)
お酒?ウン、オニーサン強いカラ大丈夫だヨ~。
(煙を吐き出しながら笑い、金梅を労わるように「お疲れ様~。大変だネ。」とそこそこ良い茶葉の缶を商品の上に載せると「サービス。」と言って)
「慣れているし、幼馴染みだからな。」(労りの言葉とサービスに感謝の言葉を返すと、茶葉の缶を貰い。手帳とペンをしまうと、大変だねという言葉にふっと、笑うと昔を少し思い出すかのように目を細めて)
へェ、知り合いなんダ。
(こちらも楽しげに目を細め、煙管を机に置いていつもの笑みを浮かべる。「紅花サンには言ってなかったケド。オニーサンねェ、昔白蘭に飼われてたノ。まァ、ひどい扱いなんてされたことないシ…何なら蛇骨のボウズって呼んで可愛がってくれてたヨ。」そうぼそりと零して)
「ほぅ、そんな過去があったんだな…。俺らは逆に虐げられて育ったかな。元々妓女が産んだ子どもだったし、鬱憤ばらしとか欲の捌け口なんてざらだった。」(相手の口から話される昔話におもわずきょとり、としてしまう。相手の雰囲気から堅気なところではないと思っていたが…と少し驚いていた。自分と紅花の昔話を述べたのは、紅花が気を許しているからか、似たような境遇だからか、無意識に口にして)
くふっ、ホントの親の顔は知らないヨ。なにせ生まれてすぐに白蘭の組織に売られたらしいシ。
(けらけらと笑い、「なんだったかなァ…クスリ代が欲しくて売ったんだってサ。」と気に留めるでもなく言って)
「うっわ、最低だな。つっても、この街じゃどこも一緒か」(げぇ、と舌を出して苦い顔をして。と言っても食い扶持がある所に行けただけでも幸運か、この街では何も食えず死んでいく子どもが多くため息を零して)
「…そうだな。長居した、悪かったな。」(蛇骨に問われ買い物の内容を思い出すと少し間を開けてから頷いて。長話をしてしまったと謝罪をすると買った品物を手に持って)
「紅花、薬買ってきた。飲め。」(楼に戻り、華や尋問に使う薬は倉庫にしまい、紅花が飲む分は持って部屋に行き。布団に近づけば熱で顔を赤くし、荒く呼吸をしている紅花が寝ていて金梅が近づくと目を開けて。体を起こさせ手をつけていないらしいお粥を食べさせ薬も飲ませると、眠気が襲ってきたようでうとうとし始める紅花を寝かせ、その手を握ったまましばらく過ごして)
……ふゥ。暇だねェ…
(金梅が帰ってからもひっきりなしに様々な客が来ては商品を買い、帰っていく。その客が一段落ついたところで蛇骨は退屈そうに漏らして)
おにーさーん、久しぶりー。(蛇骨の店で仕入れた薬を飲んでから2日ほど経つと綺麗に熱は引き、痛みも治まってきた。頭の傷はしばらくガーゼで覆っておかねばならないが帽子を被っていれば気にならず、マリーナの初見世の招待状を持って店を訪れて)
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