名無しさん 2022-06-26 12:22:50 |
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そうだネ。報復に来ても白蘭が叩きのめすと思うケド。
(楽しげにけらけらと笑うとどこかに電話を掛け、しばらくしてから黒塗りの高級車が蛇骨の前に停車すると「……全く、あのクz…ごほん、ボスも貴方にはつくづく甘いですね。」運転席から顔を出したのは片眉が削げたように無く、髪の片側を刈り上げた細身の女で、彼女は紅花を見ると「…乗ってください。蛇骨様は店まで、貴方は病院まで送りますよ。」と言って車のドアを開け)
今回の件に関してはこっちの問題なんだから、着払いにしないでそのまんま残しておいて欲しいけど…。(嬉々として拷問し着払いする白蘭の顔を思い出しては苦い顔をして。また、女性の誘いに首を横に振ると「いや、楼に医者いるからおにーさんの店で小花拾ったらそのまま帰るよ。てか、おねーさんはおっさんの部下の人?」と不思議そうに首を傾げ)
「……ええ、まあ…そうです。一応…鈴玉(リンユー)と申します。」
(嫌そうな表情で頷くと彼女は「…そうですか。なら皆さん、店まで送りますよ。」と紅花たちが車に乗ったのを確認するとドアを閉め、エンジンをかけて車は走り出し)
あんなのが上司だと大変だねぇ。(露骨に嫌な顔をした鈴玉に苦笑いすると、蛇骨たちの後ろに続き乗り込んで。車が走り出し窓に頭を預けて外を眺めていれば次第に眠気が襲い、うとうとと瞼を閉じそうになっていて)
「私はボスを拾って帰ります。」
(店の前に車を止めると誰よりも先に店に入り、中から白蘭は襟を掴んで乱暴に引きずり出し、マリーナは手を取って優しく外に押し出す。「おい鈴玉!オレとマリーナの嬢ちゃんの扱いの差ぁ、ヒドすぎねぇか?」と白蘭は笑いながらマリーナに手を振り、「じゃあな~」と言い残すと鈴玉に首根っこを引きずられたまま車に詰め込まれ、蛇骨たちを置いて車は発進し)
…大変だぁ。っと、ただいま。(店の前に到着すると目を覚まして車から降り。白蘭の雑な扱い方に呆然と呟くと、ハッとなってしゃがみ、マリーナに視線を合わせるとただいまと告げて)
「…白蘭おじさんがお菓子くれた。」
(マリーナはお菓子で膨らんだポケットからお菓子を取り出し、紅花にいくつか手渡す。蛇骨と龍鷹はそんな姿を眺めつつ店の中へと引っ込み)
ははっ、良かったなぁ。大事に食べろよ。(手のひらに乗せられたお菓子はちょっとお高めで、白蘭もマリーナには甘いのだと分かる。ありがとう、と言いながら自分のポケットにねじ込めばマリーナの手が顔を挟むように頬に添えられ「お怪我したの?」と心配そうに顔を歪ませる。柔く微笑むと「痛くないから大丈夫だぞ。それに汚いから触らない方がいい」と伝え頬に添えられた手を取って繋いで)
「……わかった。ありがとう、蛇骨さんと龍鷹おにいちゃん!」
(マリーナは手を繋がれると小さく俯き、店の中にいる蛇骨たちに声を掛ける。店の中から「ハ~イ。」と「……気にするな」二つの声が聞こえて)
俺も今日は助かった、ありがとなぁ。じゃ、俺ら帰るよ。(自分もお礼を述べようと店に顔だけ出すと、簡単にお礼を述べて帰る旨を伝えて。人通りの多い所では変な目で見られてしまうだろうから、少し遠回りになるが人の少ない所を通っていこうと考えながら楼への道を歩き始めて)
……くふっ、龍鷹~。オニーサンのアレ出して~。
(店の扉が完全に閉まると薄く笑い、龍鷹に指示を出す。「……ああ」龍鷹は頷いて黒い箱に入った何かを持ってきてはまた隣に控え)
ただいまぁ、柳、小花を風呂に入れてあげて。(楼に帰ってくれば紅花の怪我をした様子に辺りはザワっと騒がしくなりすぐに人が囲む。怪我の経緯を聞いてくる部下に事情を話しながら、柳にマリーナのことを任すと金梅に医者を呼ぶように伝えて。マリーナの姿が完全に見えなくなると、ふらっと体が傾き金梅がそれを支える。顔を覗けば血の気が引いた顔で意識を失っており「気力で保ってたんだろう…部屋に運ぶぞ。」と部下に調査を任せると紅花を部屋へと運び医者と治療を行って)
……オニーサン疲れちゃった。
(龍鷹の持ってきた黒い箱から小分けにされた煙草を取り出すと煙管に詰め込み、火を点けて白い煙を煙管から立ち昇らせる。龍鷹は何も言わずに黙っていて)
「起きたか。これ何本に見える?」(頭と肩に包帯を巻き、腕から痛み止めの点滴を刺して眠る紅花の側で本を読んで待っていればゆっくりと目が開き声をかけて。指を三本立てて意識の確認をすれば、か細い声で答えが返ってきて意識がはっきりしていることを確認する。そのままマリーナの様子や紅花が療養中の仕事について相談して)
「なにか、気にかかることでもあるのか…?」(蛇骨の言う通り商材を捌いていたが、心ここに在らずといった風に考え事をしている様子を不思議がって)
……別にィ。コレ、中身はどうでもいいけど死体好きの変態に売るからガワに傷は付けないでネ。
(薄く微笑んだかと思えば目の前に無造作に置かれている少年の死体を指して指示を飛ばし、そう答えておきながら自分はぼんやりと煙管の煙を揺らしていて)
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