名無しさん 2022-06-26 12:22:50 |
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…へェ。ウチ以外で「悪い子」用のお薬売ってる子がいるノ?教えてくれてアリガト。
(客の一人がぽろりと零した言葉にぴしり、いつもの笑顔にヒビが入ったかと思うと煙管の煙が揺れる。客が目当てのものを買って出て行ったところで蛇骨は「…龍鷹、聞き捨てならないよネ。」ぼそり、と呟くように零して店を閉め、龍鷹と一緒に店を出て行き)
うっわ、ほんとにリミッター外れる感じなんだな。(薬の情報を知ってから楼に時折、荒っぽい輩が増えてきた気がしていた。この日も客の1人が華に乱暴をし悲鳴が聞こえたため鎮圧しに来ているのだが、まるで体のリミッターが外れているかのような暴力性に舌打ちして。無事鎮圧して情報について聞きだしてみれば、あるマフィアが売り捌いているようで、事前に集めていた情報と照らし合わせながら部下を何名か引き連れ取引現場に行き)
…わァ、紅花サン偶然。龍鷹、頼めル?
(偶然立ち入った路地裏。見慣れた顔に挨拶しつつ現場で薬によって暴れている元「お客サン」を発見すると隣に控える龍鷹に微笑む。龍鷹は何も言わず頷き、腰の青龍刀を抜き放ち)
うわ、おにーさんと番犬くんじゃん。すっごい偶然、だなっ。(マフィアの取引現場に乱入すれば案の定乱闘になり、攻撃してくる輩を蹴り飛ばし、締め上げて制圧する。ふと、通りがかったような蛇骨が龍鷹を寄越せば、此方としても軽く挨拶を交わし近くにいた部下に「金梅(ジンメイ)、このわんちゃんが邪魔するようだったら止めといて」と龍鷹を指さして伝え。金梅と呼ばれた紅色の中華服を着た金瞳の男は「はぁ!?」と叫びながら近くの男の首を跳ねていて)
大丈夫だヨ~。龍鷹、オニーサンの言う事は聞くカラ。
(軽い調子で答えつつ、蛇骨は鬼神のごとき気迫で青龍刀を振るう龍鷹の背中に「龍鷹~、フツウの人に迷惑かけちゃダメだヨ。それ以外は殺していいからサ。…オニーサンの流してるヤツ以外の薬やってる子の内臓は売れないんだよネ~。」と声を掛ける。龍鷹は頷き、「…蛇が言うなら。暴れてるのだけ狩ればいいんだな」と零すなり更に気迫が増し、嬉々とした表情で次々に首を刎ね、腕を飛ばし、足を切り刻んでいき)
首やら足やら飛ばすならこっちに被害がかからないようにしてくれる?踏んずけて滑ったらどうしてくれんの?(楽しげに人を切っていく龍鷹にうぇー、と態とらしく舌を出すと締めていた男の首を折り投げ捨てて。視線をきょろ、と動かせば路地の闇に身を隠そうとする人影を見つけると走り出し、襟を掴んでは地面に引き倒して「みーつけた」と笑い)
くふっ、ゴメンネ~。
(全く謝意のない様子で謝り、紅花が引き倒した男の所にゆるりと歩み寄る。「…オニーサンの縄張りで勝手なことしてくれちゃッテ、ねェ?」いつもの薄い笑みではない、冷え冷えとした冷気を纏う、恐ろしく美しい微笑を湛えて顔を覗き込み)
んで、どーするコイツ。どっちでバラす?(冷え冷えとした笑みを浮かべる蛇骨に、どちらがこの男を引き取るか相談し。こんな表情も出来るのだなぁ、と考えながら首を絞める力を強め、ガチガチと恐怖から歯を鳴らす男に笑いながら「オススメは俺のとこだぞー」と誘って)
オニーサンはどっちでもいいヨ。ただ、紅花サンの忠告には従った方がいいかも、ねェ…?
(するり、一瞬にして纏っていた冷気が解けたかと思えばいつもの笑みで首を傾げる。そこに顔と言わず全身に返り血を飛ばしたままの龍鷹が戻ってくると蛇骨の隣に立ち、冷えた視線を男に投げる。「ホラ、オニーサンこんな忠犬飼ってルからさァ?いつ首を刎ねちゃうか分からないじゃナイ。」蛇骨は笑顔のままさらりと死刑宣告じみた言葉を言い放ち)
つっても俺のとこでもジワジワ苦しんでもらう感じだから、違いは苦しむ時間が長いか短いかの時間だけだな。(龍鷹を使って脅す蛇骨だが、どちらを選んでも結果は同じだと察した男は「嫌だァァァァ!!」と叫ぶと注射器を取り出し、首を掴んでいる紅花の腕に突き立てる。咄嗟に振り払って離れたが少し入ってしまったようで、ぐらりと体が揺れて地面に膝をつき荒く呼吸を繰り返して。男はブツブツとなにか呟きながら、残りを注入し咆哮を挙げながら暴れ始めて)
…紅花サン、大丈夫~?龍鷹、コレ打ったらソイツ殺していいヨ。
(心配しているのかいないのか、感情の伺えない軽い調子の声で紅花に声を掛ける。龍鷹に指示を出しつつ、蛇骨のところで売っている「悪い子」用のお薬が入った注射器を渡すと龍鷹は頷いて暴れる男の背後に素早く回り込み、首筋に注射器を突き刺し)
しょーじき、キツイかも…五感感じ取りにくなったから平衡感覚鈍いし、吐きそう…。、(ドクドクと心臓が鼓動する音が頭の中で響き、ぐらぐらと視界が揺れているからか顔色も悪い。脳内からアドレナリンが過剰に出ている気がして、確かにこれなら暴力性も増しそうだと片隅で考えている。蛇骨の他に金梅もそばに駆け寄って何かを話しかけているようだが、ほとんど聞こえず口を手で押さえて)
…へえ。チョ~ット荒っぽいケド、我慢してヨ。
(懐を探ると、異国のものらしいガラス瓶を満たしている、あからさまに毒々しい液体を取り出す。それを布切れに染み込ませ、紅花の鼻辺りにあてがうと「何も言わずにコレ、吸っテ?」と微笑む。その間も龍鷹は男と斬りあっており)
…う、ぐぅッ。(揺れる視界の中で蛇骨の微笑みを見、布を顔に当てられるとスっと息を吸い込む。その途端強い刺激臭が鼻から通り目を見開くと強い嘔吐感に襲われ、手を跳ね除け地面に胃の中の物を戻していく。嘔吐が落ち着けば脳内の揺れは落ち着き、意識もスッキリしたようで袖で口元を拭いながら「助かったけど…荒っぽすぎねぇ?」と呟いて)
くふっ、オニーサン荒っぽいって言ったじゃナイ。龍鷹~、終わっタ?
(布切れを絞るとガラス瓶ごと懐に戻し、悪びれもせず微笑んでから男と向き合う龍鷹に声を掛ける。「…雑魚でもリミッターが外れると厄介なものなんだな」返す言葉は荒い呼吸の間に差し込まれてはいるものの、両腕を飛ばされた男を冷たい瞳で見下ろしており)
…こんなのどこで製造してんのか分かったもんじゃないな…。まぁ、こいつからちょっと聞き出してみるし、なんか分かったらおにーさんの所にも流すわ。(自力で立ち上がると少しふらつくようで金梅の肩を借りて立ち上がると溜息を零す。少量でもあの効果なのだから大量摂取すればまさに獣になるだろう。金梅が何名かの部下に男の止血をさせ運んでいくよう指示する所を見ながら蛇骨に伝えて)
それ、すっげぇわかるぅ。(龍鷹と蛇骨が共に去っていく姿を見ながら「…掴みどころのない男だな」と、金梅が呟くと気の抜けた返事を返してしまい腹を強く殴られる。ぐえっ、と嘔吐けば突拍子もなく行動するのはやめろと説教され引き摺られるように楼へと戻り。地下室で瀕死の男の尋問をする様子を椅子に座って見ていれば、結果的に分かったことは男は指示された売人で、製造元は分からないということだった。無駄骨だったかと思ったが、所属するマフィアが街の北の方を根城にしていることが分かりそこを重点的に潰そうと考えて、ほかの部下たちに指示を送って)
うん、うん。へェ、アイツらがやってたノ。一回お灸据えてやったのに懲りないねェ。
(来客たちからも情報を集め、例の娼婦から仕事の際に相手のマフィアから話を聞いた、との情報を聞くと煙管の煙を揺らして薄く、冷え冷えとした空気を纏って微笑んで)
…よし、これぐらい集まれば良いかなぁ。おにーさんの所にも情報あれば良いんだけど…。(とんとん、と書類の束の端を整えふぅ、と一息つく。薬を摂取してから数日は大事をとって寝込んでいたが、蛇骨の薬のおかげで大事には至らなくすぐに回復できた。拘束した男は処分したが、蛇骨の所にも情報を流すと言った手前分かったことは共有したく、書類のコピーを持ち店を訪れて)
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