匿名さん 2022-06-25 23:59:19 |
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んーそうだなー…昔3人で遊びに行った教会かな。
(少しばかり考えるそぶりをしながら歩いていると、ふと一ヶ所行きたい場所が思いつき。街外れの小高い丘にある廃墟となっていた古い教会で、その裏手は見晴らしがよく直ぐ下には子供が遊べる程の浅い川が流れている場所。それこそ錬金術をまだ知る前で、彼女と弟と自分の3人だけや、近所の同世代の子供ともよく遊び場として利用していた所だ。錬金術にハマりだしてから、近所の子とも遊ばなくなってしまった為随分と行っていなかったなと提案し)
懐かしい、小さい頃に遊んでたよね。
あたしもあれから行ってないから、今どうなってるのかな。
( 相手の言う場所を聞くと、昔の思い出が蘇り。3人で良く訪れた場所ではあるが、当時ですら廃墟も同然だった為、現在もそのまま残っているのだろうか。こんな田舎町だ、きっとそのままの状態だろうと推測するが、長年訪れていなかった為全くどんな状態になっているか分からず。 )
残ってたら良いけどな。
そういや覚えてるか?かくれんぼした時、入っちゃいけないって言われてた棚にアルが隠れちまってさ。結局見つけられなくて大騒ぎ、こっぴどく叱られたっけ。
(昔の出来事を思い出して、くすくすと笑いながら話して。あの頃はやんちゃしてたし、大人から叱られる事もしばしば。今となっては良い思い出で笑い話だ。然程離れてもいない為、暫く歩いて行けば目的地に到着。外観はそのまま残っているが、扉は老朽化して壊れ外れており)
…あんま変わってないかも。
あーそんなことあった!
アル隠れるの上手かったもん…。
( 見つけられないアルに焦り自分は号泣、そして怒られてまた泣いて。そんなこともあったとクスクス笑い。辿り着いた先にある教会を見ると、そんなにも変わっておらず。あれから結構たっているのに、また昔に戻ったようなそんな感覚を覚えて不思議な気持ちになる。)
変わってないね…思ったより。
もう一つ変わってねーのは、あの頃から誰かさんは泣き虫だったよなー?
(ニヤニヤと笑みを浮かべながら相手を見やれば揶揄い。何かある度によく泣いてた幼馴染が、今となっては恋人で婚約者だ。あの頃は告白しても、身長が理由で一度フラれたこともあったなと思うとそう言えば彼女はいつ頃から自分に対して"好き"と言う感情を抱いてくれたのだろうかと気になり。徐ろに恥ずかし気もなく不思議そうに首傾げながら)
…そういやウィンリィっていつ頃から、俺の事意識し始めたんだ?
なによ…!悪かったわね泣き虫で。
( 相手の揶揄いには頬を膨らませて拗ねた様子を見せる。しかし昔も今も泣くのは彼の前ばかり。それだけ相手のことを信頼しているのだ。相手の唐突な質問には、また顔を真っ赤にさせ。「いきなり何よ」と言いつつも、はっきりと彼を意識し始めたのがいつだったか思い出し。)
…あたしが、スカーに銃を向けたことあったじゃない?
…ああ、あの時はマジで焦ったけどな。
(拗ねた様子の彼女とは対照的にニシシッと笑って。そして此方が質問した内容の答えを聞けば、偶然とは言えあの時知った事実は衝撃的だったし何より彼女に知られたくなかった事の一つ。それでも彼女の答えを最後まで聞こうと耳を傾けて)
あのとき…エドがあたしのことかばってくれて、この手のこと「人を生かす手だ」って言ってくれた。あのときからかな。意識するようになったのは。
( 自分の手を見つめながらぽつぽつと言葉を紡ぐ。あのとき今にも引き金を引こうとしていた自分の前に庇いに出てくれた相手の背中。そして、自分の手を大切に握って抱きしめてくれた。本当に悲しい真実だったけど、向き合う強さを与えてくれたのは紛れもない相手の存在があったから。あれが大きなきっかけだったと笑って。)
…エドは?いつからあたしのこと好きだったの?
っ!…そうか、あの時から──お、俺!?
(実際に意識し始めたきっかけを聞くと照れるものなんだなと認識して、少し場から顔を赤くして。あの時は彼女の手を罪という重みで汚させたくなくて必死だった。結果としてたくさん泣かせてしまったけど、"そう言えばラッシュバレーに帰るという彼女を見送る時にはっきりと約束をしたんだよな"と思い耽る。彼女の事は子供の頃から好きと言う感情を抱いていたが、周りから指摘されると恥ずかしさと言うか照れ隠しと言うかそんな感情が邪魔をして知らず識らずの内に蓋をしていた訳で。それでも色んな事があった中でやはり何かと彼女の話題になれば気にせずには居られず、いつも心の拠り所で支えになってくれていた。そんな事を考えていると、今度は逆に質問され思わず声が裏返り聞き返して)
なによ、あたしだけ言わせて自分だけ言わないのはなしだからね!
( こちらもいざ言ってみれば恥ずかしいような、むず痒いような感じがして、少し頬を染め。きっかけは先程話したが、実際はずっと昔から相手のことが気になっていたのかもしれない。今となってはそう思う。次に相手のことを聞き返したのに、驚いたような声で返されれば、むっとした表情で相手を見て。まさか自分にこんな話をさせておいて、話をしないなんてフェアじゃないと伝えて。)
っ!わ、分かったよ!言えば良いんだろ、言えばッ…
(まさかブーメランになるとは。顔を真っ赤にしつつも、確かに相手に言わせて置いて自分で言わないのもおかしな話。いざ本人を目の前にして話すとなると緊張するものだ。どう答えれば良いかと思考を巡らせると、もうこうなれば正直に話そうと決めて口を開き)
──俺は子供の時からお前に惚れてた、一度フラれはしたけど。
俺とアルが禁忌を犯して手足を失った時、熱に魘されてる時も、病院でアルとケンカした時も何時も傍で支えてくれただろ。代わりに怒ってくれて、泣いてくれて…表情コロコロ変わる忙しい奴って思ったけど、辛い時とかお前の笑顔が真っ先に浮かんで支えられてんだなって。まあ明確に意識し始めたのは同じ頃、かな。
…そっか。
そんなふうに思ってくれてたんだ。
( 話を聞けば、まさかそんな風に思ってもらえていたとは。昔は、本当にただ相手のことを大切な幼なじみとして支えたい、泣けない2人の為にも自分が代わりに泣こう。きっとうるさい幼なじみだと思われていたのかと思っていたが、自分がしてきたことは間違いじゃ無かったんだなと胸があたたかくなる。相手の告白には純粋に嬉しい気持ちが大きく、幸せそうに微笑み。思わず、えいっと相手に抱き着くと「聞けてよかった」と呟く。)
おわっ!──ったく、危ねぇだろーが。
……俺も良かった、お前の気持ち…が聞けてさ。
(いきなり抱き付いて来た為に慣れないスペア機械鎧という事もあってグラついてバランスを崩し、抱き着かれたまま尻餅を着き。地面が砂利道じゃなく芝生で良かったと思うと同時に注意をするも、腕の中で幸せそうな彼女と呟かれた言葉が耳に届けば"敵わねーな"なんて思いながら思わず眉尻を下げて笑みが溢れ。大切なものを包み込む様に抱き締め返して幸せに浸り。
すると近場に遊びに来た知らぬ子供達数名から『あーっ!らぶらぶしてるー!』や『ひゅー、ひゅーっ!』などなど冷やかしをまたも受けて、その声にビクッと肩を揺らして)
…!ご、ごめん。
( まさかそのまま体勢を崩すとは思わず、びっくりするも相手の腕の中にすっぽりとおさまれば心地よくて目を閉じて。しかしその時間も長くは続かず、子供たちの声にこちらも肩を揺らして相手からサッと離れて謝り。)
あ、いや…怪我無いか?
(離れてしまったのが惜しく感じるが人目につく手前その気持ちを押さえ込み、照れた様に自分の首に手を当て視線逸らしながら、自分がクッション代わりになった為大丈夫だと思うが念の為怪我して無いかと問い掛け。"しかし今の子供は何処で覚えてくるんだか"と子供たちの方を見やればまだそこに居て。それでも気にする事なく立ち上がれば、彼女に手を差し伸べて)
…ここじゃ落ち着かねーし、他行くか?
大丈夫。
( 自分のことを心配してくれるあたり、やはり優しいなと思いつつ相手の手を取り立ち上がるとまだそこにいる子供を見て。なんだか、昔の自分たちみたいだななんて思えば、相手の言葉に頷き教会を出ることにして。)
次はどこいく?
そうだな…ウィンリィは行きたい場所ねーの?
(この場所には自分のリクエストで来た事だし、次は相手の行きたい場所が良いと思い問い掛けて。とは言え、地元で長年住んでる訳だしもし無さそうなら家に帰るのもありかもと考えており)
んー…、あ。
丘の上。
( 自分の行きたい場所、と言われると特にないかななんて思うも、ふと昔3人でよく休憩していた小高い丘の上を思い出し。丘には大きな木が1本生えており、その下が日陰になる。遊び疲れてそこで寝てしまったこともあったか。ここからさほど遠くないので、そこを通って帰ろうと提案して。)
良いぜ。今の時期気持ちいいんだよな、あの丘。
(提案を受け入れ、あの丘にも随分と行ってなかったかもと思う。比較的温暖な気候のリゼンブール、一本木の下で受ける風が心地良いのを思い出す。風だけじゃなく、あの丘から見える穏やかな街並みも自慢の一つだ。そんな事を考えながらゆっくりと歩きだして)
そうそう。
みんなで昼寝したよね。
( 歩いていると少し高い丘が見えてきて。昔に戻ったような感覚になる。丘をゆっくりと上り頂上の木までたどり着くと、変わらずそこは心地の良い風がふき。今までのぼってきた方を見下ろせば少し小さくなった街並がそこにあり。)
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