匿名さん 2022-06-25 23:59:19 |
通報 |
【ルーク】
うん…!
(追い掛けていたウサギが見えなくなり肩を落とし残念そうにションボリするも、周りを見れば何だか先程までの景色とは違い薄暗い雰囲気に何処か不気味さを覚え、近くの茂みからガサガサと物音が聞こえれば慌てて相手の傍に駆け寄りしがみついて)
【キース】
だ、大丈夫だよ。きっとさっきのウサギさ!
( 自分にしがみつく相手と、聞こえる音にはこちらもびっくりした様子で肩を震わせ。しかし、平気なふりをしつつそのおとがするほうを見ながら強がったような口調で言うも、もしかしたら恐い生き物だったらと思うと今にも涙が出そうで。相手の手を握ると「とりあえず来た道を戻ろう!」と、自分たちが来たであろう道を指さし。)
【ルーク】
う、うん…キース兄ちゃん、怖くないの?
(辺りの薄暗さと相俟って不気味さに恐怖を覚えるが、手を握ってくれた相手に少しだけ安心して頷き。来たであろう道の方へ歩き出しながら、ゴォーっと言う風の音とその風により揺れる葉がまるでお化けの様に見え更なる恐怖を覚えれば握る手に力が入りながらふと問い掛けを)
【キース】
こ、こわくなんてないよ。
…あ、あれ?こっちの道だったと思うんだけど。
( 手を握る相手の手をそっと握り返しながら、強がり。しかし歩む先にはこれまでと同じように道無き道が続くだけで出口は見えず。不安な気持ちになってきて。 )
【ルーク】
っ…キース兄ちゃん…?
(握り返された手に少しだけ安心するも、何処か不安気な相手の様子から不安そうな表情を浮かべ。前も後ろも日が暮れてきた影響で暗く背中に寒々とした感覚を覚えながらも前へ歩いて)
【キース】
大丈夫、僕がなんとかする…っ。
( 不安な気持ちで一杯ながらも自分より小さな相手が不安げな表情を見せているのを見て、安心させるような声掛けをして。)
────
【ウィンリィ】
…あれ、ルークまだ帰ってない。
( 双子を連れて買い物に出かけていたところ、家にいるはずの息子の姿が見えず、まだ遊んでいるのかと少し不安になり。彼のいる書斎をノックして話しかけて。)
ねぇ、エド。ルークがまだ帰ってないんだけど…
【ルーク】
う、うん…。
(相手の言葉を信じていない訳ではないが、薄暗い森の不気味さに不安や怖さが増しそれでも泣きそうになるのをグッと堪えて歩き続け)
──────
【エド】
おう──はっ!?帰ってねぇって、一緒に出掛けたんじゃなかったのか?
(相変わらず忙しそうに研究やら書類を纏めたりと仕事をこなす中、ノック音と共に聞こえた彼女の声に返事をすればその内容に驚きを隠せず仕事を半端に椅子から立ち上がればドアの方へ行き開けて。仕事に夢中になり過ぎて話半分に聞いていた為てっきりルークも連れて一緒に買い物へ行ったのだとばかり思っており、どう言う事なのかと首傾げ。ふと時計を見ればもう日も暮れて早い所ならば夕食が始まっているであろう時間帯。休憩も挟まずに夢中になっていた為こんなに時間が経過していたとは思いもせず)
【ウィンリィ】
ううん、今日は3人で買い物に出掛けてたの。ルークは連れてってない。けど、近くの公園で遊んでくるって言ってたから、遅くならない内に帰るって約束したんだけど。
とりあえず、公園の方行ってみる。
( 今日はルークは父と一緒に留守番だと伝えると、いつも遊びに行っている近くの公園に遊びに行くというので、遅くならないようにだけ告げて家を出た。もういつもならとっくに帰ってきているのだが。なにかトラブルでもあったかと、心配そうにして、公園付近を探そうと提案して。)
【エド】
いや、探しには俺が行く。双子だけにする訳にもいかねーし。
それにもしかしたら行き違いで帰ってくるかも知れねーからウィンリィは家に居てくれ。
(どう言う経緯で遊びに出掛けたのか聞けば、約束を簡単に破るような奴じゃないし何かトラブルに巻き込まれたのかも知れないと表に出さないまでも心配になり。双子だけ家に残して探しに行く訳にもいかない為、遊び先の公園には自分が探しに行くと申し出コートを手に取ればサッと着こなし。)
うん、わかった…。気をつけてね。
( 相手の言うことも確かだと頷き。玄関まで相手を見送れば、気を付けてと伝えて。探すまでもなく息子が帰ってきてくれることを願うばかり。何も事件に巻き込まれていないといいのだが。)
───
【キース】
結構歩いた気がする…
ちょっと休もう。
( 暫く歩き続けていたが一向に出口は見えず路頭に迷い。少し疲れも感じ、休もうと提案をして、大きな木の下に腰掛け。)
ああ。それじゃ行ってくる。
(ライトを手に取り一度振り返り告げると、ドアに手を伸ばし開けて外へ。この時期日が暮れるのも早く辺りは暗い、まだ小さな子供がこんなに遅くまで1人でいるとなれば心細いだろう。何とか早く探し出さなければと公園の方へ走り出し)
──────
【ルーク】
うん…お腹空いたぁ。
(全く出口に出られず、周りを見るも先程より暗くなり不安は増すばかり。相手に続いて座り込めば、空腹を知らせる腹の虫が鳴り小さな手でお腹を押さえて)
【キース】
そうだね…。
ごめん、僕が森に行こうなんて言うから。
( 確かに自分もお腹が空いており、それも相まって心細くなれば、自分より幼い相手は尚更だろうと思う。膝を抱えて相手に謝ると、目に涙を溜めて。)
(公園までの道を隈なく探しながら進むもルークの姿は見つからず、そうこうしている内に公園へ到着。公園自体はそこまで広い訳ではない為、遊具の一つ一つや砂場など遊びそうな場所を隅々まで探すがやはり姿は無く。一体どこへ行ってしまったのかと公園の周りを見回し、森方面へ続く道を見て一つの可能性が頭に過り森に向かって走りながら)
ルーク!居たら返事しろーっ!
【ルーク】
っ…だ、大丈夫だよ!お腹は空いたけど、まだ歩けるもん。
だから、泣かないで?
(先程までの様子とは明らかに違う相手、更に聞こえてきた謝罪の声に元気付けようとバッと立ち上がれば相手の前に立ち、恐怖はあるもののその場で足踏みしたりと空元気に振る舞い。相手の前にしゃがみ込めば笑みを浮かべ。ふと風に乗り聞こえて来た声に反応する様に立ち上がれば周りを見回し)
──!父さん…?父さーんっ!
【キース】
…!ルークのお父さん?
( 相手に励まされたことによって少しだけ安心したのか、涙を拭って。ふとどこからか聞こえてきた声に耳を澄ませば、彼がお父さんと呼んでいるということもあり、助かったと明らかに安心した様子をみせて。)
【ルーク】
うん!…父さん!
(問い掛けに大きく頷くと遠くからライトの灯りが見え、それが近付いてくると眩しそうに腕で防ぐ様な姿勢を取れば自分の名を呼ぶ父の姿が目の前に。それまで我慢していた感情が爆発した様に目が大粒の涙を溢し父の足に抱き付いて)
【エド】
!ルーk…!?
ったく心配したんだぞ、こんな時間まで何して…って君は?
(暫く走りながら探していると帰って来たのは幼い子供の、それも聞き間違える筈のない息子の声に反応して声のする方向へ急ぎ向かえば小さな姿が二つあるのを見つけ息子の名を呼べば足に抱き付いて来た息子。こんな暗闇の中居たのだから余程怖かったのだろう、息子の肩を優しく掴み兎に角無事で良かったと思うと同時にどれ程心配した事かと叱ろうとするも知らない子供の姿を視界に捉えると問い掛けて)
【キース】
あ…。僕、キースっていいます。
ごめんなさい。こうなったの僕のせいなんです…。森へ探検に行こうってルークくんを誘っちゃって…。
( ルークの父親の姿が見えると、ほっとするも、こんなことになってしまったのは自分の責任だと申し訳なさそうに目に涙をためて。正直に言ったが、きっと怒られるだろうとぎゅっと拳を握り。)
そうか…キース1人の責任じゃない、一緒に行くってルークも言ったんだろ?
(理由を聞けば反省もしている様だしキースを責める様なことは無く、寧ろ我儘を言って困らせたのではと心配になる。謝りながら泣き続ける息子を片腕に抱き抱えると、空いている方の手をキースの頭に伸ばし撫でようとしつつ)
…遊んでくれてありがとな、キース。
【キース】
う、うん…っ。
ごめんなさい…っ。
( 頭に触れた優しい手と責めることをしない言葉に思わず我慢していた涙がぽろぽろと零れて。それを必死に自分の袖の裾で拭えば、自分も早く家に帰って家族に抱きしめてもらいたいと思う。)
もう謝らなくて良いから早く帰ろう、キースの父さんや母さんもきっと心配して探してる。
(キースの様子から十分に反省している事が見て取れ、スッと立ち上がるとキースに手を差し伸べ。自分達だって子供が帰ってこないと血眼になって探し回った程なのだから、きっと彼の両親も心配して探し回っている筈。無事に見つける事が出来たのだから彼を家まで送り届けて事情を説明するつもりでおり、取り敢えず公園まで行けば彼も分かるのではと)
…キースの家まで道案内頼めるか?
【キース】
うん、わかった。
( 相手の言葉に頷き立ち上がると、3人で森の出口に向かい公園まで辿り着く。そこからはもう慣れた道なので、少し足取りも軽くなり。見えてきた家の前には父の姿があり、どうやら自分のことを探している様子の父母にまた涙が溢れてきて、そこからは走って2人の元に駆け寄り。)
おかあさん!おとうさん!
トピック検索 |