さすらいの旅人さん 2022-06-10 11:31:43 |
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ご移動ありがとうございます、了解しました…!
こちらのキャラのPF、およびロルの形式サンプルを載せても大丈夫でしょうか…?
承知した。すまないが頼めるだろうか。
こちらも設定詳細は出来次第、掲載しよう。ロルについては……同様に、と言いたいところだがそちらのロルサンプルに返す形になるかもしれない。
なお、萎事項は特に無い。苦手なものがあるようならこちらでそれなりに捌けるから、気にしないで構わない。
了解しました…!
ーー
「…俺はこんな男だ。何か気に入らんことがあったら言ってくれ。」
間宮清春(まみや きよはる)
34/会社員(課長)/184
容姿)若干くせっ毛の黒髪、黒目が小さく吊り気味の狐目。両耳には一つずつシンプルなピアス、アンダーフレームの伊達メガネを掛け、体格は痩身。質のいいスーツを着こなしており、ネクタイや靴にも気を配っているらしくきちんとしている。目の下にクマが刻まれている。
性格)目の下のクマや持ち前の目付きの悪さで部下には怖がられているが、仕事はきちんとこなす。何事にも面倒くさそうな言動が目立つが本心ではない。ダウナーな雰囲気を纏っている。
その他設定)ヘビースモーカー。休憩時間喫煙室に入ると間宮の周りだけ煙の量が異常。自分は何箱も吸う割に他人が吸おうとすると没収する。
ーー
ロル形式
「…何か用か?」
(彼は喫煙所の中、壁にもたれかかりつつ白い煙を周りに漂わせたまま億劫そうに相手を見る。眉間に皺を寄せ、鋭い眼光ではあるものの声色は柔らかい。と、ふと何かに気付いたように吸っていた煙草を携帯灰皿に押しつけ、姿勢を正した)
長さ まちまち
一応ロルは100字~程度を想定しております…!
こちらも出来るだけ分かりやすく書けるよう努力します!
もう少し短くしてほしい、長くしてほしいなどあればご遠慮なく…!
プロフィールとロルの提示、確認した。ありがとう。こちらも詳細を載せる。
ロルの長さは……長くなりがち為、長くなり過ぎないよう気をつける。
C詳細
名前:紺野 右近(こんの うこん)
年齢:29
身長:185cm
容姿:硬い毛質の黒髪に、整った鼻筋。
甘く涼やかな薄茶の目許は左側に泣きぼくろがある。薄い口許を大きく開くと八重歯が見える。
姿勢は良く、よく鍛えた身体付きでスーツを乱れなく着こなす。
仕事時には銀フレームのブルーライトカット仕様の眼鏡をしているが視力はいい。
性格:他から見た評は「真面目が服を着て歩いている」という一方で、近しい者からの評は「人使いの荒さと図太さが天井知らず」。
他人のミスを気にせず鷹揚でフォローも欠かさないが、仕事の割り振りは容赦が無い。要するにとてもイイ性格をしている。
その他:役職は課長。
仕事外だと口調と振る舞いが江戸っ子のような伝法調子に変わる。特に周囲には隠していない。
ちなみにどちらも「素」ではある。
非喫煙者、酒はザル通り越してワク。
ロル:
火災報知器の故障かと、心配になって……は冗談だが。そう居直らずとも、ただ姿が見えたからというだけだ。(透明な壁越しに見えた煙の量に喫煙所内へ入り、先程まで壁際に持たれ掛かっていた姿に微かに眉を寄せながらも見遣って来る視線を眼鏡のレンズ越しに受け止めると肩を竦めて。言葉の割にちっとも心配などしてなさそうな涼しい面持ちで、喫煙所内の吸い殻の溜まり具合を一瞥し)
とりあえずロルはアンタが書いたヤツに返す形にしたが、これに続けるなり新しく場面を仕切るなり好きにしてくれゃいい。
特に問題なけりゃこっちは気にしないでくれや。
そんじゃ改めて、よろしく頼むぜ。
(HN変更しました…!)
「…そうか。…俺はそろそろ行く。」
(気が抜けたようにもう一本煙草を咥えかけたところでスマートフォンの時計を一瞥し、その一本を箱に戻すと何やらどこぞの連絡先らしきものを走り書きをしたメモ用紙をポケットから落とした。がそれには気付かないまま相手の前をすり抜けるようにして喫煙所を後にする。喫煙所の外では既に部下が待っており、心なしか怯えた様子の部下と一緒に自分の部署の方へと歩き去っていった。)
ふむ。あまり、下の者を困らせぬようにな。
(相槌も短く、透明な壁越しにあちらの部下の姿が見えると然して意味を持たない声を掛けて見送り、擦れ違う際に足元に落ちたメモらしきものを拾う。簡素な紙に何やら書き付けてあるそれに眉を潜めつつも、ひとまずそれは拾い取ったまま自分も特に他に用はなかったので踵を返して自分の部署に戻っていき)
「…なんだ、こんな間違いか…。いや、怒っている訳じゃないんだ。俺が直しておくから、別の仕事をしておいてくれ。」
(部下が恐る恐るといった様子で差し出した書類を受け取り、じろりと部下を見て溜息をひとつ。いよいよ顔を青くして竦み上がる部下の頭をフォロー代わりか子供にするように優しく撫でる。ようやく力が抜けた部下が書類を取り戻そうとするのを制し、自分のデスクに置くと部下をジェスチャーで向こう側に追いやった。)
(イベントなどの希望があればご遠慮なく…!)
……ああ、すまない。これは私が持っていこう。何、ただのついでも兼ねているから気にすることはない。
(自分のデスクに戻って黙々と仕事をこなしていると他部署からの回覧書類がやって来て、部署内で一頻り回覧を終えてから自分の所に戻って来たそれを不意に思い付いたように回覧書類の一番上に先程拾い上げたメモをクリップで留める。そこから席を立ち、隣の島でありフロアへ向かうと喫煙所で相手の居る課長席へと回覧書類を携えて向かって行き)
(/お気遣い有難う御座います。こちらからもゆっくりと進行させていきますので気兼ねなく。)
「…?…ああ、さっきの…まだ何か?」
(珍しく真剣な表情で書類の訂正のためキーボードを打っていたが、向こうから近づいてくる人物に若干の疑問を浮かべつつ目を凝らす。そして、先ほど出会った相手であると気が付いたらしく一旦仕事の手を止め、椅子ごと相手の方を振り向いて穏やかに声を掛ける)
(了解です…!)
回覧を。部内で回し終えたら、次の他の部署へ回すようにということだ。
(隣の部署まで足を運ぶとこちらに気付いたらしい他の者達が挨拶をして来るのを同様に軽く挨拶を返しつつ課長席に向かい、相手がこちらを向いたところで一定に保った口調で携えて来た回覧書類を示す。そこから相手へ差し出しながら同時に回覧書類の一番上、相手が落としたであろうメモを指先でトン、と示して)
「…ああ、わざわざどうも。」
(しばらく沈黙していたが、相手の指し示すメモ用紙に気付いたのか頭を下げつつ、クリップからメモ用紙を引き抜いて自分のポケットに押し込む。どうやら落としたメモ用紙には携帯電話の番号を書いていたらしく、若干ではあるが眉を顰めた。その後、お礼を言いつつ回覧書類を受け取ってデスクに置く。)
いや。別段、大したことでもないからな。手を止めさせてしまったようですまない。
(気にした風もなく首を横に振って手を回覧書類から離し、挟んだメモも気付いたらしいことを視界の端に入れて確認する。そこからごく自然に流れるような動作で相手のデスク上に積まれた書類のうち、自分の部署にも関係するものや処理出来るものをざっと精査して幾つか引き抜くと踵を返して自分の部署へ戻っていき)
「…顔は好みだな」
(相手が立ち去った後、ディスプレイと睨み合いをしながらぼそりと一言。それは仕事中の部下にも聞こえないほどの小声だったが、無意識だったのか本人は細い目をわずかに見開き、口に手を当てかける。が、なんとか踏み留まると真剣な表情のまま部下のミスを訂正していく。)
御苦労、ちょうど頼みたい仕事があった所だ。……この後の予定は無くなってしまったのだろう?ならば問題あるまい、それに明日の分は他所の領分だからこちらが構うことはない。
(自分の部署に戻るとそこでちょうど部下が戻って来たところで、目が合うと労いの声を掛けるとともに流れるような口調で先程隣のフロアから持って来た仕事を容赦にカケラもなく振っていくが決して過度ではなく。さらりとただ仕事を増やすだけではなく他部署の担当をこちらが負担せぬように調整しつつ、デスクに戻ると眼鏡のブリッジを押し上げて仕事を再開し)
「…一応は終わった、か。…おい。その仕事、定時までに終わりそうか?………そうか、なら俺がやっておくから渡せ。」
(しばらくディスプレイと睨み合っていたが、ようやく仕事が一段落付いたらしく息を漏らすと眉間に刻まれた深い皺を揉む。それだけで近くにいた部下は震え上がっていた。そんなことは気にも留めず彼は近くのデスクで山盛りの仕事に追われている部下に声を掛ける。部下から多分大丈夫です、と全く力のない返事が返ってくると見かねたように山盛りの仕事のうち半分より少し多い程度自分のデスクへと移してまた作業を始めた。)
今日も御苦労だった。気を付けて帰るように……そうだな、他は直帰と聞いているから大丈夫だ。
(今日もほぼ定時内に業務を終え、部署内を確認すると他の者達は早々に帰り支度をしている状態で。外に出ている部下からも連絡を受けていると受け答えしながら自分も手早く帰り支度を行うと、一人フロア内を見回ることにして)
「…終わったな。…一本だけ吸うか。」
(部下たちが心なしか申し訳無さそうに定時で帰っていくのを見送りつつ、引き受けた仕事を休憩を挟みつつつつこなしていく。最後の仕事を終わらせ、背筋を伸ばして立ち上がると帰り支度をしたものの喫煙所に吸い込まれるように入り、吸いそこねた煙草を取り出して火を点け、煙を吐き出す。)
……フロアの消灯を行いたいのだが。
(退勤していく他部署の者達にも軽く声を掛けて擦れ違っていきながらフロアを見回っていくと、喫煙所の壁越しに人影を見つけてそちらに近付く。他には誰も居なかったので特に遠慮もなく喫煙所の扉を開き、抑揚もなくただ静かに声を掛けて)
「…悪い、これだけ吸わせてくれ。…ああ、それと。仕事、いくつか引き受けてくれたようだな。感謝する。」
(相手が入ってくるまでは心做しか気の抜けた様子で壁にもたれたままゆるやかに煙を揺らしていたが、気付くと申し訳無さそうに会釈をし、まだ吸える部分の残っている…といってもほとんどが灰になって残っていない煙草を見せるように振り向く。)
承知した、では暫し待っているとしよう。こちらの管轄分のもあったから、礼には及ばない。あのままでは時間内には終わらなかっただろう。
(気にした風もなく浅い目礼で応じ、喫煙所の前の壁際で言葉通りに待ちながら緩く首を横に振る。変わらない語調で言葉を続けつつ、僅かに顔を伏せて掛けていた眼鏡を外すと眼鏡拭きでレンズ部に付いた汚れを拭き取って)
「…ふ、それもそうだな。…悪い、時間を取らせた。俺もそろそろ帰る。」
(いつもしかめっ面の目立つ彼にしては珍しく、微かに口元と目元を緩めて薄く微笑む。最後の白煙を名残惜しそうに口から吐き出し、吸殻を携帯灰皿に押し付けて消すと喫煙所を出て相手に軽く詫び、そのまま踵を返して相手の前を立ち去っていく)
そう時間は掛かっていないから気にしていない。私はもう一度、フロアを確認して来よう。
(レンズ部を拭き終えた眼鏡は胸ポケットに仕舞い、目は合わせることなく腕時計で時刻を見遣る。そこから最後にもう一度だけ誰も居ないことを確認してからフロアの消灯と施錠を行うと通勤鞄を手に、オフィスを出てエレベーターに乗り込むと、他のはまだ階に停まるには時間が掛かりそうだったのでひとまず暫く扉を開けさせたままにし)
「………ただいま。」
(駅に近いマンションの一室、鍵を開けて誰もいない部屋に声を掛ける。鞄を置いてスーツを脱ぎ、ラフなスウェット上下に着替えるとテレビを点けた。煙草を吸いつつニュース番組を見ていたが、顔が好みの俳優が出ているドラマに変えてぼんやりと眺めていた。)
……皆、おはよう。今日の予定を確認していくが――……
(次の日。いつも通りに着衣の乱れもなく変わりなく出社し、早出してきた者達に挨拶を述べながら自らのデスクへと着く。デスク上に退勤後に置かれたものが無いことを確認し、外へ出ている者達を除いて出そろったところでそれぞれの一日の予定を確認していき)
「……ああ、おはよう。……どうした?…ああ、なんだこの書類か…俺が渡しておくから貸してくれ。」
(次の日もいつも通り機嫌の悪そうな表情でデスクに着き、仕事をしていると部下が恐る恐るといった様子でおはようございます、と挨拶をする。彼も声は低かったが声色は柔らかく挨拶を返し、部下はちらちらと様子を窺いながら自分のデスクに座る。と、部下の一人がおずおずと彼に書類を手渡す。どうやら間違って別部署の同僚の書類を持って帰っていたらしい。)
……はい。ではまた、そのように。……さて、そうすると……。
(その日の予定確認を終え、業務を挟んで自デスクでミーティングを行う。変わらぬ表情でそれもつつがなくこなし、その間に回されていた書類に目を通して決裁や確認を行っていく間にも部署内の様子に意識を向けるが今日も皆、特に問題があるような様子もなく声を掛けられることもなく)
「……少しすまない、高橋さんはいるだろうか?…失礼、こちらで探させてもらう。」
(自分の仕事をこなし、部下から託された書類を手に別部署へと顔を覗かせる。やはりと言うべきか、別部署の社員も彼の顔を見るなり怯えたように顔を勢いよく背けた。若干面倒くさげに溜息を漏らしつつ、一言断ってから部下の言っていた同僚の姿を探し始め)
……どの高橋で、どの件の書類だ。宛先の部署名は書いてなかったとみえるが、内容は機密に関わるものなのか?
(滞りなく仕事をこなしていると響く声にフロア内には同役職の者がいなさそうだったので、自分が先んじて立ち上がって衆目を浴びすぎる前に声を掛ける。なお自分の部下の9割は上司譲りの肝の太さなので、ちっともこちらを気にする気配がなく上司としては大変頼もしいかぎりである)
「…そちらの部署の高橋さんだな。内容は…先日の取引に関する書類だ。どうやら、うちの部下が間違えてこの書類を持って帰っていたらしい…申し訳ない。」
(手にした書類を一度だけばさりと振り、悪気はないが眼光鋭く相手を見やる。そしてその後、相手に頭を下げ、穏やかな声色で謝意を述べつつ書類を差し出す。一見すると疲れ果てたような様子で溜息を漏らし、間違えた部下の方をじろりと見つめた。)
暫し待て。……ふむ、分かった。そちらが気にすることはない。内容はデータ化して持って行っているから、置き遣ったままで管理が充分でなかったこちらにも非がある。その書類は下の階の、保安課の薄井に持って行ってくれるだろうか。それから……皆、下の階に持って行く書類は。……これも頼む。
(目付きの良し悪しに一切の関心も持たずに自部署を見ると現在社内に居る方は「私じゃないぞ」とすぐに答えが返って来たので、ならば外回りの方かと社用の携帯を取り出して連絡を取る。そこから、表情を変えずに緩く首を振ると、謝罪を求めない代わりに自分も含めて自部署の下階へ持って行く書類を集めると目の前の相手へ差し出した書類は受け取らずに更にその上に重ね)
「…ああ、失礼した。…ん?利用されている、か?そうかもしれんな。」
(気に留めるでもなく増えた書類を相手から受け取り、踵を返して立ち去っていく。その足でなぜか着いてきた部下と共にエレベーターに乗り込み、階層ボタンを押して下の階へと向かう。部下の心配するような発言に首を傾げ、淡々とした声で答え、相手の言った部署へと歩を進めた。)
(失礼しました、途中で切ってしまっていました…!)
「…いや、元はと言えばうちの部下の不手際だ。すまない。」
(目当ての人物を見つけるとそのまま流れるように当初渡すはずだった書類を差し出し、部下と共に頭を下げる。そして付け加えるように増えた分の書類もさりげなく渡し、今度は部下に対して本心からの溜息を漏らす。すっかり疲れ切った様子の部下と一緒に自分の部署へ戻ると仕事を再開し)
……さて、残りを終わらせるか。
(他部署だろうと遠慮なくこき使うのは上司ばかりか部下も同じなので、自部署内は誰も気にすることなく自席に戻る。書類を届けるように頼んだ先の者には今日は在籍していると朝のミーティングで聞いている上に、別件であの部署に何か話があるようだったので社用の携帯で簡単にメッセージを送った後は完全に思考を切り替えて業務を再開し)
「…なんだ、その件か。それくらいなら俺が後でやっておく。…ふ、また休憩を挟まないとやってられないな。」
(自分の仕事を淡々とこなしつつも困っている部下や手の止まっている部下のフォローを手早くこなしていく。部下たちは恐る恐るではあったが礼を述べて仕事に戻り、次々に部下の仕事を引き受けていくものだから彼はまた山積みの仕事と時計を見比べ、思わず苦笑しつつ煙草の箱を持って喫煙所に入ると先客たちにも構わずいつもの壁際を陣取り、箱から煙草を抜き出して次々に吸っていく。疲れているのか、いつもより早くに彼の周りにはいつもの白煙の幕が浮かんだ。)
……成程、そうか。ならば明日分も前倒しで業務配分を振り分けておこう。
(各々が順調に仕事を進ませるなか、進捗具合に気楽なぼやきを漏らした部下達の言葉に静かに頷くとその流れで躊躇いなく後に振る分だった仕事を回す。それに他の者が発言主に対して余計なことをと総攻撃を受けるのを耳に流しつつも、定時の終業までには全員が問題なく終わり)
「…ああ、お疲れ様。俺はもう少し残って作業をする。」
(定時で先に上がる部下たちに挨拶をしつつ見送り、自分は淡々と残りの仕事をこなしていく。書類の細かいミスの修正など、すぐに済むような仕事を手早くこなしていくからか然程時間は掛からないが、それでも量が量ゆえに全てこなした頃には時計は既に定時を回っていた。長く深い溜息と共にパソコンの電源を落とし、鞄を手に取って帰り支度を済ませると自分の部署を後にする。)
……御疲れ様です。今日は感謝する。
(今日も目立ったトラブルも発生することなく全員定時内に業務を終え、フロアの消灯と施錠を行ってから眼鏡を仕舞った鞄を携えオフィスを出る。そうしてエレベーター前まで来たところで、相手の姿が視界に入って表情を変えずに軽く目礼を送り)
「…いや…大したことじゃない、気にしないでくれ。下に降りるついでだったしな。お疲れ様。」
(形式通り軽くお辞儀はするものの、何故か困ったように眉を下げて首を横に振る。そして穏やかに言葉を返すと鞄を持ち直し、携帯電話で誰かと通話しつつエレベーターに乗り込んでその場を後にした。)
……人事に目ェ付けられてるみてぇだから、色々と改めた方がいいぜ。んじゃ、アンタも気ぃ付けて帰んな。
(エレベーターが来ると自分もそこに乗り込み、電話中であるらしいことも含めて会話もなくネクタイを緩める中で基内は何処へ途中で止まることもなく階下へ降りていって。一階に着いて扉が開くころには整えた髪の毛も乱雑に掻き上げて、視線は向けずに伝法に言葉を投げ寄越してから自分はエレベーターからさっさと大股に出て退社していき)
「…ああ…ご忠告、どうも。」
(関心が無いのか曖昧な返事を返し、電車に揺られて家路につく。いつものように誰もいない部屋に電気を点け、カバンを置くとスーツを脱いで部屋着に着替えてソファに沈む。昼間に一箱開けているにも関わらずもう一箱開け、夜が更けるまでしばらく吸ってから揉み消し、そのままソファで眠りに落ちた。次の日は目の下のクマもいつも以上に酷い状態な上ソファで寝落ちしたせいか目付きも悪く、頻繁に目薬を差していた。彼の部下たちは恐る恐るながらも上司を気遣うように栄養ドリンクやアイマスクをこっそりとデスクに置いているようだ。)
メールでも知らせたが、考課面談があるから各自日程を……給料と休みの交渉は労働組合を通すように。それから個々でやると書いてあるだろう、ここで答えなくていい。私に上への日程表を出させてくれ。
(今日も今日とて変わりなく出社し、皆に連絡を伝えていくも伝えた端から遠慮なく答えて来る肝の太い部下達からの言葉をいつも通りの真面目なツラで返していく。あとは特に大した連絡事項もなく、普段通りの業務へ皆が戻るなかで自分も立ち上げたパソコンの画面を見て淀みなくキーボードを叩いていき)
「…有り難く貰っておくか。」
(仕事が一段落ついたところでデスクの上の貰い物たちに気付いたらしく、口元を緩めて呟いた。部下たちは仕事をしつつも彼のことを気にかけているらしく、ちらちらと目線を飛ばしては急いでデスクトップに顔を戻している姿が伺える。彼自身も淡々と仕事をこなしており、明らかにいつもよりテンションの低い彼に、今日は流石に自分の些細な仕事を託す部下はいないようだ。彼は自分の分の仕事を早々に終わらせ)
よし、急ぎのものはないな?打ち合わせに出て来る。戻りはぎりぎりになるだろうが、緊急の連絡はすぐ寄越すように。
(業務は通常通りに進んで昼少し前、一度皆に急ぎの決裁がないかどうかを確認したあと、連絡事項を短く伝えてからデスク上を手早く片付けると鞄を持ってオフィスを出る。部下らと手慣れたもので、雑な見送りをしたあとは変わりなく時間が流れていき)
「……うん、まあこれで大丈夫だろう。」
(部下が提出した書類にさっと目を通し、漢字の変換などの細かなミスがないのを確認すると薄く微笑んで部下に返す。受け取った部下が自分のデスクに戻るとまた次の部下がやってきては彼の指示を仰ぎ、手早く指示をする…をしばらくの間繰り返し、一段落つくと昼食らしい携帯ゼリー飲料を取り出して喉に流し込んだ。)
……ああ、御疲れ。私が居ない間にトラブルはなかったか?貰い物の菓子の自慢はしなくていい。そうか、何もないなら何よりだ。
(打ち合わせをつつがなく終えて帰社すると定時ぎりぎりで、少し早くに退社するらしい者を見送って残っている者達に不在時のことを聞くと連絡がなかった証左のように特に何も問題は起こらず。隙間に挟まる軽口にこちらも適度に流しつつ、デスク上を確認し)
「…さて、もう一仕事だけするか。」
(多少は元気を取り戻したらしく、無理やり凝り固まった背筋を伸ばすと嫌な音が鳴る。上を見上げて大きく息を吐いた後はまたディスプレイと向き合い、淡々と仕事をこなしていく。途中、すぐ横の席の部下のデスクに乗っているミニサボテンを見つけたらしくうっすら笑い、またいつもの機嫌の悪そうな表情に戻り)
「…もう他に仕事はないか?…そうか、なら俺は少し休憩してから帰る。お疲れ。」
(椅子から立ち上がると部署を見回し、部下たちに声をかける。部下たちから大丈夫だとの返事が返ってくると何でもないような様子で頷き、いつもとは銘柄の違う煙草を片手に喫煙所へと向かい、いつもの壁際を陣取ってゆっくりと吸い始めた。しばらくすると白煙の幕に包まれたまま気怠そうにあくびを一つ。)
何、どうした。……ふふ、構わんが奢りは無しだ。期待するなら、上か他の者を誘って来い。
(デスク上には喫緊の業務もなく残り僅かだった就業時間を問題なく終えると不意に掛けられた声に応えると終業後の付き合いを持ち掛けられて。静かに口許を持ち上げて頷きながらもすぐさま奢りを期待する態度はしっかりと無下にして、悩みながら他を探すか誘うかどうかしている部下らを横目にデスク上を片付け)
「…ん…どうした?居酒屋?…まあ、構わんが。」
(休憩室に部下が数人連れで入ってきたかと思うと壁際の彼を見つけ、終業後に飲みに行かないかという旨の誘いを持ち掛ける。煙草を咥えたまま定時を指している休憩所の壁掛け時計を一瞥し、最後の煙を吐き出してから部下の誘いを了承するとがっしりと腕を掴まれ、部下に連れられるようにして休憩室を出、エレベーターまで運ばれていく)
「…待て、まだ戸締まりが……すまん、待たせた。」
(エレベーターに乗せられかけたところでカバンを持っていないことに気付いたらしく、部下に断って自部署へと急いで戻る。パソコンの電源を落とし、カバンを手に取り、フロアの電気を切ると部下たちが待つエレベーターホールへと戻り、軽く頭を下げつつエレベーターに乗りかけたところで部下の一人が友人らしい別部署の社員を引き連れて戻ってき、急遽別部署も含めて大人数でエレベーターに乗り込み)
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