さすらいの旅人さん 2022-06-10 11:31:43 |
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(失礼しました、途中で切ってしまっていました…!)
「…いや、元はと言えばうちの部下の不手際だ。すまない。」
(目当ての人物を見つけるとそのまま流れるように当初渡すはずだった書類を差し出し、部下と共に頭を下げる。そして付け加えるように増えた分の書類もさりげなく渡し、今度は部下に対して本心からの溜息を漏らす。すっかり疲れ切った様子の部下と一緒に自分の部署へ戻ると仕事を再開し)
……さて、残りを終わらせるか。
(他部署だろうと遠慮なくこき使うのは上司ばかりか部下も同じなので、自部署内は誰も気にすることなく自席に戻る。書類を届けるように頼んだ先の者には今日は在籍していると朝のミーティングで聞いている上に、別件であの部署に何か話があるようだったので社用の携帯で簡単にメッセージを送った後は完全に思考を切り替えて業務を再開し)
「…なんだ、その件か。それくらいなら俺が後でやっておく。…ふ、また休憩を挟まないとやってられないな。」
(自分の仕事を淡々とこなしつつも困っている部下や手の止まっている部下のフォローを手早くこなしていく。部下たちは恐る恐るではあったが礼を述べて仕事に戻り、次々に部下の仕事を引き受けていくものだから彼はまた山積みの仕事と時計を見比べ、思わず苦笑しつつ煙草の箱を持って喫煙所に入ると先客たちにも構わずいつもの壁際を陣取り、箱から煙草を抜き出して次々に吸っていく。疲れているのか、いつもより早くに彼の周りにはいつもの白煙の幕が浮かんだ。)
……成程、そうか。ならば明日分も前倒しで業務配分を振り分けておこう。
(各々が順調に仕事を進ませるなか、進捗具合に気楽なぼやきを漏らした部下達の言葉に静かに頷くとその流れで躊躇いなく後に振る分だった仕事を回す。それに他の者が発言主に対して余計なことをと総攻撃を受けるのを耳に流しつつも、定時の終業までには全員が問題なく終わり)
「…ああ、お疲れ様。俺はもう少し残って作業をする。」
(定時で先に上がる部下たちに挨拶をしつつ見送り、自分は淡々と残りの仕事をこなしていく。書類の細かいミスの修正など、すぐに済むような仕事を手早くこなしていくからか然程時間は掛からないが、それでも量が量ゆえに全てこなした頃には時計は既に定時を回っていた。長く深い溜息と共にパソコンの電源を落とし、鞄を手に取って帰り支度を済ませると自分の部署を後にする。)
……御疲れ様です。今日は感謝する。
(今日も目立ったトラブルも発生することなく全員定時内に業務を終え、フロアの消灯と施錠を行ってから眼鏡を仕舞った鞄を携えオフィスを出る。そうしてエレベーター前まで来たところで、相手の姿が視界に入って表情を変えずに軽く目礼を送り)
「…いや…大したことじゃない、気にしないでくれ。下に降りるついでだったしな。お疲れ様。」
(形式通り軽くお辞儀はするものの、何故か困ったように眉を下げて首を横に振る。そして穏やかに言葉を返すと鞄を持ち直し、携帯電話で誰かと通話しつつエレベーターに乗り込んでその場を後にした。)
……人事に目ェ付けられてるみてぇだから、色々と改めた方がいいぜ。んじゃ、アンタも気ぃ付けて帰んな。
(エレベーターが来ると自分もそこに乗り込み、電話中であるらしいことも含めて会話もなくネクタイを緩める中で基内は何処へ途中で止まることもなく階下へ降りていって。一階に着いて扉が開くころには整えた髪の毛も乱雑に掻き上げて、視線は向けずに伝法に言葉を投げ寄越してから自分はエレベーターからさっさと大股に出て退社していき)
「…ああ…ご忠告、どうも。」
(関心が無いのか曖昧な返事を返し、電車に揺られて家路につく。いつものように誰もいない部屋に電気を点け、カバンを置くとスーツを脱いで部屋着に着替えてソファに沈む。昼間に一箱開けているにも関わらずもう一箱開け、夜が更けるまでしばらく吸ってから揉み消し、そのままソファで眠りに落ちた。次の日は目の下のクマもいつも以上に酷い状態な上ソファで寝落ちしたせいか目付きも悪く、頻繁に目薬を差していた。彼の部下たちは恐る恐るながらも上司を気遣うように栄養ドリンクやアイマスクをこっそりとデスクに置いているようだ。)
メールでも知らせたが、考課面談があるから各自日程を……給料と休みの交渉は労働組合を通すように。それから個々でやると書いてあるだろう、ここで答えなくていい。私に上への日程表を出させてくれ。
(今日も今日とて変わりなく出社し、皆に連絡を伝えていくも伝えた端から遠慮なく答えて来る肝の太い部下達からの言葉をいつも通りの真面目なツラで返していく。あとは特に大した連絡事項もなく、普段通りの業務へ皆が戻るなかで自分も立ち上げたパソコンの画面を見て淀みなくキーボードを叩いていき)
「…有り難く貰っておくか。」
(仕事が一段落ついたところでデスクの上の貰い物たちに気付いたらしく、口元を緩めて呟いた。部下たちは仕事をしつつも彼のことを気にかけているらしく、ちらちらと目線を飛ばしては急いでデスクトップに顔を戻している姿が伺える。彼自身も淡々と仕事をこなしており、明らかにいつもよりテンションの低い彼に、今日は流石に自分の些細な仕事を託す部下はいないようだ。彼は自分の分の仕事を早々に終わらせ)
よし、急ぎのものはないな?打ち合わせに出て来る。戻りはぎりぎりになるだろうが、緊急の連絡はすぐ寄越すように。
(業務は通常通りに進んで昼少し前、一度皆に急ぎの決裁がないかどうかを確認したあと、連絡事項を短く伝えてからデスク上を手早く片付けると鞄を持ってオフィスを出る。部下らと手慣れたもので、雑な見送りをしたあとは変わりなく時間が流れていき)
「……うん、まあこれで大丈夫だろう。」
(部下が提出した書類にさっと目を通し、漢字の変換などの細かなミスがないのを確認すると薄く微笑んで部下に返す。受け取った部下が自分のデスクに戻るとまた次の部下がやってきては彼の指示を仰ぎ、手早く指示をする…をしばらくの間繰り返し、一段落つくと昼食らしい携帯ゼリー飲料を取り出して喉に流し込んだ。)
……ああ、御疲れ。私が居ない間にトラブルはなかったか?貰い物の菓子の自慢はしなくていい。そうか、何もないなら何よりだ。
(打ち合わせをつつがなく終えて帰社すると定時ぎりぎりで、少し早くに退社するらしい者を見送って残っている者達に不在時のことを聞くと連絡がなかった証左のように特に何も問題は起こらず。隙間に挟まる軽口にこちらも適度に流しつつ、デスク上を確認し)
「…さて、もう一仕事だけするか。」
(多少は元気を取り戻したらしく、無理やり凝り固まった背筋を伸ばすと嫌な音が鳴る。上を見上げて大きく息を吐いた後はまたディスプレイと向き合い、淡々と仕事をこなしていく。途中、すぐ横の席の部下のデスクに乗っているミニサボテンを見つけたらしくうっすら笑い、またいつもの機嫌の悪そうな表情に戻り)
「…もう他に仕事はないか?…そうか、なら俺は少し休憩してから帰る。お疲れ。」
(椅子から立ち上がると部署を見回し、部下たちに声をかける。部下たちから大丈夫だとの返事が返ってくると何でもないような様子で頷き、いつもとは銘柄の違う煙草を片手に喫煙所へと向かい、いつもの壁際を陣取ってゆっくりと吸い始めた。しばらくすると白煙の幕に包まれたまま気怠そうにあくびを一つ。)
何、どうした。……ふふ、構わんが奢りは無しだ。期待するなら、上か他の者を誘って来い。
(デスク上には喫緊の業務もなく残り僅かだった就業時間を問題なく終えると不意に掛けられた声に応えると終業後の付き合いを持ち掛けられて。静かに口許を持ち上げて頷きながらもすぐさま奢りを期待する態度はしっかりと無下にして、悩みながら他を探すか誘うかどうかしている部下らを横目にデスク上を片付け)
「…ん…どうした?居酒屋?…まあ、構わんが。」
(休憩室に部下が数人連れで入ってきたかと思うと壁際の彼を見つけ、終業後に飲みに行かないかという旨の誘いを持ち掛ける。煙草を咥えたまま定時を指している休憩所の壁掛け時計を一瞥し、最後の煙を吐き出してから部下の誘いを了承するとがっしりと腕を掴まれ、部下に連れられるようにして休憩室を出、エレベーターまで運ばれていく)
「…待て、まだ戸締まりが……すまん、待たせた。」
(エレベーターに乗せられかけたところでカバンを持っていないことに気付いたらしく、部下に断って自部署へと急いで戻る。パソコンの電源を落とし、カバンを手に取り、フロアの電気を切ると部下たちが待つエレベーターホールへと戻り、軽く頭を下げつつエレベーターに乗りかけたところで部下の一人が友人らしい別部署の社員を引き連れて戻ってき、急遽別部署も含めて大人数でエレベーターに乗り込み)
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