ずっと僕だけ見ていればいい『人数制限有』

＞いっくん

あ～……ん、ダイジョーブ。
(どこの酔っ払いかと思いきや目の前にいたのは綺麗な顔をした青年。思わず呆気にとられ平気だと返事をしては彼の手を取り立ち上がり。ここら辺はライブハウスもあるし彼の恰好からして恐らく何らかの芸能活動をしているのだろうと考えてはにこりと人懐っこい笑みを浮かべては「おにーさん、カッコいいけどなんかやってンの？」と問いかけてみて。

＞けーくん

コイツはねぇ、下から撫でられるほうが安心してくれるよ～。
(ギャンブルで大負けし一文無し、おまけに金をくれる人も家に泊めてくれる人もいない。今日は公園で寝泊まりするしかないかと公園のベンチに座っていると猫に話しかける不思議な青年の姿。公園の半住人である自分は彼が話しかけているネコとも顔見知りで、彼の隣に座ると猫の首元を撫でてみせて。

＞慧ちゃん

おねーぇさん、可愛いねぇ元気ぃ？
(ギャンブルで大負けし一文無しになっていまい、生憎今はお金を貸してくれるアテもなく。アテが無いなら見つければいいと町をふらふらと歩いていると人形のような華やかな衣装を纏った女性が目に入り、ニコニコと笑みを浮かべながら近づくと明るい口調で話しかけて。