名無しさん 2022-06-02 22:52:14 |
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>莉緒
【キャスター・蘆屋道満】
いやいや、どうも誤解をされている様子で。貴女様のことは人と見ておりますよ、ですが人も悦楽の道具も同じ定義でしょう?誰しもが誰しもをそう扱っているはず。お綺麗な言葉を吐きつつもそれが自己満足とは気が付かない、そんな愚かな側面を持つものが人間というものでは?
( 本音を引きずり出すことができれば、それは己の思い通りに事が進んでいるという証左である。こちらの言葉に熱くなるような、まだまだ残る彼女の青さが心地よい。そんな青さを摘んで、本物の悪に導くのもまた愉悦というものか。彼女を見ていれば、無数にやりたいことが思い浮かぶ。おかげで退屈しなくてよい。戯れに彼女の言葉を肯定しつつ、本音を語る彼女に合わせて己自身も人間というものに抱く価値観を素直に吐露する。他者に情けをかけるのも結局は自己満足、名だたる英雄とてそう成り立ってきたのだ。己が人を真に人として見ることができたならば”獣”にだって至れるだろうが、そのようなものは無縁故に資格はなく。他者は己を満たす道具でしかない。それにしても彼女の憧れの人物がこのような性根を持っていたと知ったら、彼女はどう思うのだろうか。幻滅?失望?──なにを気にしているのだろう、どう思われたとて関係はないはずだ。目を伏せる彼女を見下ろしながら、浮かんだ雑念を打ち消す。彼女が目を伏せてくれていたお陰で、無意識にほんの少し引き結んだ口元は見られていないだろう。どうやら許婚はいたらしいが、過去形だ。事件、寝たきりというワードで彼女が関わっているのだろうと察すれば、含み笑いを混ぜつつ言葉を紡ぎ。 )
事件、ですか。寝たきりとはそれはそれは大きな事件だったのでしょう。フフ。いっそ死んだ方がマシ、というものでしょうに。
>セイバー
【斎賀 未玖】
咽び泣くって…ふふっ、はいはいそれはまたの機会にね!
( 喝を入れられるように背中を叩かれれば、上から目線の言葉に笑っては冗談ぽくノってあしらい。マスターのケアもサーヴァントの役目のうちならば、大変だなとは思うが有難くもある。なんとなくだが彼の人となりも掴めてきた、他に召喚されているサーヴァントも彼のような人ばかりならなんとか話し合いで平和的解決もできないだろうかという希望がふと芽生えたが、仮にサーヴァントがそうだとしてもマスターまで同じ考えとは限らない。視野には入れても期待はしない方がいいだろうなと思い直す。なにはともあれ、多少は運に期待する他ないかと思考を一度中断すれば、素直じゃない彼の言葉がなんだか本当に同級生と話しているような気分になってくすくすと笑って軽口で返し。ふと思いついた話題を振ってみる。聖杯、万能の願望機、祖母がずっと欲していた聖遺物。実際のところどの程度の願いまで叶えてくれるのかはわからないが、多くの魔術師の悲願らしい根源到達とやらも実現させてくれるのだろうか。文字通りの万能さを発揮するのならば、なにを投げ打ってでも欲しがる人はごまんといるだろう。己はそれにあまり魅力を感じないが、彼はどうなのだろうか。英雄は志半ばで斃れる者も多い、義務教育程度に齧った歴史上の人物も大抵は非業な最期を遂げているものだ。彼の最期は知らないし、あちらから話してくれるのならいざ知らず、当人に直接聞くべきものではないと思っている。しかしだからこそ、英雄にはより魅力的に映る代物なのではないだろうかとの考えで。 )
もー、素直じゃないなぁ…。……そういえば、イアソンさんもやっぱり聖杯って欲しいって思う?
>キャスター
【日藤莉緒】
…まぁ、そうですね。浅ましく愚かな生物。文献を見ると昔も今も変わらない所がまた、ね。それを否定したいところですが、言葉が出てきませんから辞めておきます。
(そう、彼の言う通りだろう。人は利用し、利用されている。それに気付かず、善人ぶっている人間もいる。が、それ等は全て嘘。己が評価になるなら偽善だろうと何だろうと行うのが人間。ただ、それは自分に余裕があるとき。人間が余裕がなくなったとき、現れるのは本性。それを何度も見てきた。英雄ぶっては、面白いほどに己に縋り命乞いをする人間。己が善だとは思わぬが、周りの人間も善だとは思わない。所詮、己の命第一なのだ。否定していた方が良いのだろうが、否定の言葉が浮かばない。もとから、人間を庇おうと言う気がないからか。こほん、と態とらしく咳き込んでは辞めておきますと一言口にして。さて、本人がそう思っているかは己にもその肉親にも分からぬもの。だが、まぁ、肉親や日藤家の当主、奥方辺りは彼の言ったような事を考えていそうだ。正直、己は許嫁に対して何も抱いていない。ただ、己の邪魔で、己を愚弄した男。それ故に、あんな目にあった男。ふっ、と鼻で笑っては己の考えを述べ。まぁ、許嫁が死にたいと思っているのなら、それは数日に叶う。どうにか魔術で留めていたようだが、それも今日辺りまで。己が合図すれば、己の式神が許嫁にかかっている魔術を解き、毒と呪詛で体を冒す。最後に見舞いでも行ってやろうか、と考えて。そういえば、彼に尋ねてみたいことがあるのだ。彼が答えを持っているかは分からないが、訪ねて見る価値はあるだろう)
…本人がどう思っているかはともかく、まぁ、周りから見たらそうでしょうね。でも、自業自得ですし。…それに、本人がそう思っているなら、それは後数日すれば叶うでしょうから。…それよりも、1つ尋ねたいことがあるのですけど、よろしいでしょうか?
>美玖
【イアソン】
なんだ、本当のことだぞ?って、おい笑うなよ!不敬な奴だな!…まったく、その機会はいつになるのやらだ。
(茶化すように不敬だと言っては、彼女の言うまたの機会とやらはいつになるのだろうかと。己が敵相手に勝利したとき?それとも、聖杯戦争で勝ち残り聖杯を獲得したとき?別に咽び泣く程喜んでもらえるのは、こちらとしても嬉しい。だが、彼女には喜んでもらいたい。優しげな表情を浮かべ彼女を見据えては、咽び泣く機会はいつになるのかと呟いて。聖杯。勝利した者への報酬。願いたいことは沢山ある。己の過去を変えたい。それを願うのはありだろうが、それではつまらない。過去の己があってこその、今の己。無残な最後を遂げたが、人生には満足だ。悔いは山ほどあるが。王になりたいがために、妻を、子を、家庭を捨てた己。王になりたいと願えば、それは叶うのだろうか。考えは何度もした。あの時の、この時の、と。上げたらきりがないほどだ。だが、聖杯。万能の願望機。そう言う聖遺物には、ロクなものがない。それに、本当に願いが叶うのかも怪しい。嘘や大袈裟なもの。己が生きたギリシャでも、そういう物だった。だから、己にとっては必要ない。ロクな目に遭わないが、本当に願いが叶うの願望機なのならば彼女が願いを叶えるために使えば良い。必要ないと口にすれば、彼女の方はどうなのだと尋ね。)
…いや、いらないな。…そう言うモンは、大抵ロクな目に合わない。酷い目に合うのがお決まりだろう?…てか、そう言うお前は、どうなんだ?聖杯で叶えたい願いはないのか?
>莉緒
【キャスター・蘆屋道満】
フフ、その許婚ですが不要ならば拙僧に任せていただいても?身代わりにも呪いにも、如何様にも利用できましょう。有効活用というものですとも。
( 嘲るように許嫁について吐き捨てる彼女に、いい笑顔で提案を。魔力あるいは呪力を持つのならば、それなりの術に用いることができる。中身についてはどうでもいい、状態も気にしない。如何に”キャスター”といえども、マスターを喪えば多少は現界を維持できても最終的な消滅は避けられない。であれば彼女を護るための身代わり人形か、敵を死に至らしめる呪物が欲しいところだ。それがあれば多少は戦局を優位に運ぶことが出来るだろう。己が負けるとは思わないが、敵対サーヴァントが掴めていないこの状況では念を入れておくに越したことはない。源氏の連中だとか、己とも因縁があり且つ一筋縄では打ち倒せない者が召喚されていたら厄介この上ないので。それを差し引いたとしても、騎士道とやらを重んじるような清廉潔白な輩でもない限りはマスターを狙ってくるだろう、彼女も術は使えるようだが保険はあるに越したことはない。敵については式でも飛ばして偵察はするとして、キャスターはキャスターらしく事前準備は入念にだ。許婚も、彼女になにをしてなにをされたのかは露知らないが、最期になにかの役に立てるなら本望だろう。そんな悪辣な提案の後に、彼女は聞きたいことがあると言う。己を鬱陶しく思っているだろうに、興味を抱くことでもあるのだろうか。あるいはマスターとしての責務か。どちらでもいいが、意地悪して断る気分でもないので彼女の言葉を促して。 )
おや、つれないお姿を見せておりましたが、拙僧に興味がおありで?ンン、お答えできる範囲でよろしければどうぞ。
>セイバー
【斎賀 未玖】
ふっふっふ、私涙腺強いからそう簡単には泣かないかもね?でも無事に終戦まで漕ぎ着けることが出来たらそりゃあもう喜んじゃう。
( 不敬とは言いつつも茶化してくれるのが彼のいい所だと思う。おかげでこちらも自然体で話すことができる、彼でなければこうはいかなかったかもしれない。果たして己がそこまで感情を揺り動かされるほどの大きな喜びに包まれるのはいつになることやらと思うが、パッと浮かぶのはこの戦争を無事に生き延びて突破できた時だろうか。漠然としているが、やっぱり死にたくはないのだ。死にたくはないがかといって非情にも徹しきれない己が、その時にもまだ立てているのならそれは幸福なことなのだろうなと思う。さて彼なら聖杯を欲しがると思ったが、意外なことにそうではないようだ。ロクな目に合わないという語り口からなにか美味しい話に欺かれて痛い目に合った経験でもあるのかと思いつつ、こちらに願いを聞き返されれば考え込む素振りで首を捻り。願い、願い。この問いを聞かれた際に即答できる人は、意思が強くてすごいと思う。富、名声、力、死者蘇生、脳裏に過ぎっては消えていく言葉たちだが、バラバラなそれらは結局一つの願いに集約されるだろう。平穏に生きたい、ただそれだけに。ただ、これはきっと聖杯に願ってはいけないものだ。叶える過程の障害を取り除くのなら兎も角、それ自体を願っては普通ではなくなってしまうから。 )
私は──うーん。普通に生きて、好きな人ができたらその人と一緒にいて、平穏に人生を全うしたいとかかなぁ。在り来りでしょ?こんなの聖杯にかける願い事じゃないよね。
>キャスター
【日藤莉緒】
…どうぞご自由に。あの許嫁なぞ、如何されようが興味はないので。呪い漬けにするなり、傀儡にするなり、どうぞお好きに。
(許嫁を己に任せてほしい、と笑顔で提案される。後処理が面倒だと思っていたところだ。中々に良い提案だ。全ての責任を許嫁に押し付けたとはいえ、彼の身体から己の魔力が感じ取られては少々…否、かなり分が悪くなる。普通の魔術師の魔力ならば、何とか誤魔化すことが出来るのだろうが、己の魔力は、普通の魔術師と比べるとかなり奇妙なものだ。これまた奇妙な事に、生きているうちに術を掛ければ己の魔力は感知されにくく、術を掛けた者が何らかの理由で亡くなってしまえば己の魔力は感知されやすくなる。それ故に、許嫁の亡骸をどうしようかと考えていたのだ。勿論、呪詛を掛ける時に視野は入れていた。入れていたが、当初の計画が許嫁の両親に壊された。まさか、息子に掛かった呪詛や毒を抑え繋ぎ止めるとは。何しても亡くなってしまうのだから、無意味だと言うのに。あの時は少々驚いてしまった。どうしようかと悩んでいた時に、彼からの提案だ。彼が許嫁をどうするかなぞ己に興味はない。許嫁の回収してくれるのであれば、如何ようにでも。明日か明後日にでも許嫁の入院している病院に連れて行くか、と考えつつ上記を。本音を言えば多少は彼に興味はある。だが、あれこれ聞いたところで答えてもらえるものは少なそうだ。それに未だに知らぬ真名。これは英霊であれば、誰しも弱点となりうるもの。マスターと言えど、あまり知られたくはないのではないか。まぁ、今回己が聞きたいのは彼の事ではない。どの文献を漁っても、出てくるのは妖に関すること。もしかしたら、とも考えたがこの時代に妖などおるまい。それも含めて、己の身体が冷たいのは何かの術が掛けられていると考えたのだが。だが、生まれつきと言うのもある。どちらにせよ、気になるものは気になる。己よりも術に詳しいものに尋ねれば、何か分かるのではないか。そう思い下記を。)
本音を言うと貴方に興味はあります。が、今回は貴方に関することではないので。…昔の術に、身体を冷たくする術とかあります?どの文献を漁っても出ないもので、無いとは思いますが…
>美玖
【イアソン】
じゃあ、仕方がないからお前を護ってやるよ。前線に出るのは嫌だが、マスターを護らないとだからな。…俺、今凄い真面目じゃなかった?
(ふっ、と笑みを浮かべる。魔術師であろうと死は怖いものだろう。己だって、痛いのも苦しいのも嫌だし、死は嫌いだ。それに彼女は魔術師と言えど、一般人に近しい位置にいるのだろうし。望んでいないのに、聖杯戦争に参加する為の条件を満たしてしまったのだ。未知と言うのは恐ろしく、また楽しくもあるものだ。だが、どんなに普通に生を謳歌していても、死は迫るし、誰にだって訪れるものだ。それは彼女も例外ではないだろう。魔術師らしい魔術師であれば、己が身くらい!と吐き捨てていただろうが、未来ある若者を守る為ならば前線に出てやっても良いかもしれない。彼女が生きて、この聖杯戦争を終えられるように、己が尽力してやろうではないか。彼女が喜んでくれるのなら。己は船長で、本来指示する側だが、2度目の生はとある少女を守る為に騎士にでもなってやろうではないか。真剣な表情を浮かべ、彼女の手を取っては己が護ってやると上から述べ。正直、英霊と言うのはマスターを護るのが当たり前なのだろう。己は聖杯なぞどうでも良いが、彼女に聖杯と言う宝を渡してやる。この己が勝利して。にしても、この己が真面目になったのは中々無いのでは?ハッ、と何かに気付いた様に息を呑んでは凄い真面目だったのではと。彼女の願いを聞いて、頷く。だが、彼女は聖杯に願うべきではないと言う。彼女が聖杯を手に入れた時、それは周りの魔術師の負けで英霊も消滅している時だ。勝者なのだから、別に何を願っても良いだろうに。それに彼女の歳頃を考えれば、良い願いだ。彼女の歳頃から欲張ったら、その後の人生はどうなるか。詰まらなくなるし、欲に溺れる。己がそうだったように。ならば、うん。やはり。好きな人と平穏に。これ以上にない願いだ。そう思えば、否定的な彼女に己の本音を伝えて)
…別に何を願っても良いだろ。それに、お前くらいの歳頃なら、それが良いんじゃないか?欲張ったところで、その後の人生つまんないだろし。…お前が聖杯を手にした時、勝者はお前だ。勝者何だから、何してもを許されるだろ!
>莉緒
【キャスター・蘆屋道満】
おや即答とは。ええ、ええ、活用させていただきますとも。命を以て許婚の役に立てるのならばその方も本望でしょう。
( どうやら本当に未練など欠片も無いようだ。少しは渋る様子を見せたならば付け込める隙にもなっただろうが、バッサリと切り捨てられた許婚はまぁ哀れではあるが自業自得の部分も大きいのだろう。なんにせよ、身代わり人形にでもしておけば彼女の生存率は上がるだろうか。魔力を持たない一般人を集めるのは簡単だが、魔力を持つ贄が手に入れば入るほど術の幅が広がる。式だけでは些か心許ないと思っていたのだ。さて、彼女からの問い掛けはてっきり己の真名を探るものかと予想していたが、見当違いであったらしい。身体を冷たくする術、己の顎に指を添えれば、ふむと考える素振りを見せて。冷涼の術ならば幾つか知っている、といってもそれは猛暑の渦中に涼を得るための一時的なものであったり、ごく限られた範囲に氷雪を呼び起こすようなものであるが。だが身体を冷たく保つものは術という括りの中では思い至らない。不可能ではないだろうが、行う意味が薄いので。意味がある術は誰かしらに開発されて世に浸透するものだが、そうでないものは研究すらされないのだ。己とて全てを網羅しているわけではない──していたのならば、奴になど負けていない。それにしても体温を下げる術、西洋魔術までは専門外であるためそちらに属する術であればわからないが、彼女は陰陽師の家系なれば西洋魔術との関連は薄いだろう。一先ず、思いついた冷涼系の術を挙げながらも、彼女が求めるものとは違うのだろうと考えれば詳細を促す。 )
ふむ──物質として氷雪を呼び起こすもの、あるいは一時的に涼を得るための避暑術ならばございますとも。しかしお求めの情報は恐らくそれではないのでしょう?差し支えなくば詳しくお聞きしても?
>セイバー
【斎賀 未玖】
自分で突っ込まなきゃ完璧だったのに。でも真面目なのカッコよかったよ、ちょっとドキドキした。けど私も魔術師の端くれなんだし、護られてばかりにはならないように頑張るね!
( 前線に出すなと言っていた彼が、こちらの手を取って真剣な面持ちで護ると宣言してくれたことに少し気恥しい気持ちになるも決して嫌などではなく。面と向かって護ると言われたことなんて初めてで、なんだか物語の中にでも入り込んだ気分だと少し照れてしまう。最後の自己突っ込みがなければ完全にサマになっていたのが惜しいというもの。とはいえそれが良い所だが。だが彼に迷惑ばかり掛けてはいられない、己も魔術は多少使えるのだから彼のことを手助けせねば。エンチャントで彼の能力を底上げしたりだとか、あとは簡単な属性魔術で足止めをしたりとかか。サーヴァントに効くとは思えないが、対マスターならば多少は役に立てる可能性がある。ともかく、1を10に倍増させるぐらいなら己でもできるのだ。そんな簡単なサポートだが無いよりはマシだろう。さて、彼はなにを願ってもいいとは言ってくれるが、平穏な生活を送りたいだなんて将来に起こり得るあらゆるイベントの可能性すらも包括した願い事をしてしまうと、己は堕落してしまうような気がする。未来なんて決めずに不確定なぐらいがきっと丁度いいのだというのは、祖母の自論だったか。懐かしい言葉を思い出しながらソファーの上に両脚を上げれば、膝を抱えながら唸って。 )
うーん、自分の力で叶えなきゃ意味ないのかなーって思うんだよね。どうしようもない障害を取り除くのはいいと思うけど、丸ごとお願いしちゃったらそれに甘えて自分がどんどんダメになっちゃう気がして。
>キャスター
【日藤莉緒】
…生まれつき、身体が氷のように冷たいのです。幼い頃はそれが酷く、熱湯を触ると直ぐ水にしたと
(本望かと目を伏せる。最後に己の役に立って亡くなるなど、哀れな男だ。己が掛けた呪詛にも気付かず、己が毒を仕込んだとも考えなかった男。己よりも魔力が少ないくせに、良く偉そうに出来たものだと嘲笑ったのが懐かしい。己が日藤家の当主となった暁には、あの家を壊し取り込んでやろう。もしかしたら、あの家の者が聖杯戦争に参加しているかもしれないが関係ない。その時は滅ぼすまで。目を開けば「どうでも良いです。私は、あの人を許嫁とも思っていないので」と返し。やはりか、と思いつつ、どう伝えるべきかと頭を回す。己の身体が冷たいのは生まれつき。これは話しても良いだろうが、その後だ。当主から聞いた話によれば、己の力を抑える為に大勢の陰陽師を呼び、その力を抑え込んだとかなんとか。封印したかったらしいが、魔力が少々特殊だから封印は出来なかったと言われた。が、これは嘘だろう。力を封印するなど、力ある陰陽師でなければ無理だ。神秘が薄れ、陰陽師が必要ない時代に、封印を行える陰陽師は少ない。ならば、抑え込むのが簡単と思ったのだろう。まぁ、昔よりはマシになったのだから、何も言えないが。ここら辺は誤魔化すかと思えば、過去の出来事を話し。呪符から水を出すときに、氷として出せるのは便利だが、日常生活では不便でしかない。気味が悪い、と思われるのはどうでも良い。そう思えば下記を述べ)
…まぁ、攻撃する時にはとても役立つのですけど…あまり好ましいものではないでしょう。どうにか出来ないものかと思いまして
>美玖
【イアソン】
ふっ、そうだろう!そうだろう!…まぁ、頼りにしている。間違っても死ぬなよ。俺も座に帰ることになるし、お前まだ若いしで
(ドキドキしたと聞き、得意気な表情を浮かべ口角を上げて。あの様な事をするなど己らしくないと、仲間達が居たら笑って揶揄ってくるだろうな。なんなら、女を馬鹿にするなと矢を放たれたり魔術で何かに変えられたりしただろう。それを治してくれるのは船医て、それを見て笑うのが大英雄だろう。彼女を見ていると懐かしく感じるのは何故なのだろうか。見慣れない土地、建物。己の生きた時代とは違い、普通なら違和感や何らかの変化を感じ取るはずだ。生きていた時代だってそうだった。何が起こるか分からない土地。仲間が居るからと強がっていたが、不安だった。安心し懐かしさを感じるのは英霊なったからか、彼女の雰囲気故か。まぁ、理由などどうでも良い。己はマスターを、彼女を護り聖杯戦争に勝利するだけなのだから。他の魔術師ならばマスターであるなら英霊が護るのは当たり前、と言いそうだが、彼女はそうではないらしい。護られてばかりにならないようにと、意気込む姿は頼りになる。だが、忠告だけはしておくかと思えば、死ぬなと告げて。ふっ、と頬を緩める。なんとも彼女らしい答えなのだろうか。己が彼女なら、とことん聖杯に甘える。堕落しようが何だろうが、己の命より大事なものはない。不老不死もそれて嫌だが、せめて寿命を全う出来るように願う。それと比べて彼女は己がダメになりそうだと言う。そういう考え物あるのだろうなと、あえて口にはせずに下記を)
…真面目だなあ。もっと甘えても良いと思うが…手にした時はお前のモノだし、好きにすると良いさ。
>莉緒
【キャスター・蘆屋道満】
ほう、最早冷涼の術という域ではございますまい。体質、と片付けるにはあまりに奇特。魔眼なるものであれば可能やもしれませんが、そのように面妖な眼は持っていらっしゃらない様子ですので。
( 生まれつき、熱湯を水に、それは最早術の領域ではなくそれよりももっと悪辣なもの、さしずめ呪いだ。だが、その程度の被害しか齎さぬ呪いなど掛ける意味がない。可能な限り弱体化させた結果の現状、ということなら理屈が通らないわけではないが、それにしても体温を冷たくするなどまどろっこしいだけだろう。次に考えられる可能性は魔眼に影響を受けて。それならば理屈も通るが彼女は魔眼持ちではない。であればどうだ、考えられるのは彼女の出生そのものが異であることだ。しかしかつての平安ならばまだしも──奴とて、狐の血が混ざっていると宮中でも囁かれていたのだから当時はさして珍しいものではなかった。しかし現代でそれは可能だろうか。神秘が追いやられて、妖の潜む領域など無に等しいこの世で。ともあれ彼女の実の両親、きっとそれが鍵なのだろう。そしてそれらは不明ときた。行方知れぬ両親と特異な体質、”謎”としてあまりにもお膳立てされすぎている。まだ彼女は隠していることがあるのだろう、だが無理に暴いたところで、というもの。袖で口元を隠しながらもにんまりと弧を描かせれば、核心は付かずに迂遠な言い回しで彼女の出生と実の両親そのものの違和感を指摘して。 )
生まれつき、ということでしたら出生に原因があるのでは?──ああしかし、貴女様の実のご両親は不明でしたか。ンンン、これはきな臭い、きな臭いとは思いませぬか。謎が謎を呼ぶとはこのことでしょうか…。そちらの謎を解き明かさなければ、どうにもならぬやもしれませぬ。
>セイバー
【斎賀 未玖】
死ぬ気なんかさらさらないよ、貴方まで道連れになっちゃうなら尚更ね!まだ20年も生きてない。行きたいところもやりたいこともいっぱいあるからさ!
( 当然、死ぬ気も殺される気もない。まだ人生に満足するには早すぎる、だって社会にすら出ていないのだから。祖母の命日にお墓参りや、あとはベタだけど有名なテーマパークにも一度は行ってみたい。考えるまでもなく思い浮かぶようなやりたいことが沢山あるのだから。それに己の命が尽きれば、きっと彼も死ぬと同義の目に遭うのだろう。それは些か勿体ない、彼とてやりたいこともあるだろうし、現代にだって興味を持つかもしれない、なんにせよ可能性を奪ってしまうということだ。己一人の問題ではない以上、尚更気を引き締めなければ。彼は己を真面目だと言うが、真面目とは正反対だからこそあえて万能を遠ざけるのだ。まぁこの辺は考え方の違いだろう、勝者特権として欲のままに使うのも別に悪いことでもなんでもないのだから。きっと祖母はそちらのタイプだった、あの人は使えるものは使うだろう。それが渇望しているものなら尚更だ。祖母が生きていたなら己は聖杯をあの人へ譲るだろうが、生憎ともう虹の橋を渡っている。そんな風に祖母のことを考えながら髪の毛をくるくると指に巻き付けては解いて。まぁ、早々決着がつくようなものでもないだろうし、彼の気が変わったならばその時は彼に渡せばいい。なんて楽観的に考えながら述べて。 )
好きに、か…。おばあちゃんが生きてたら譲ってたんだけど、もういないしなぁ。あの人は是が非でも欲しがっただろうから。貴方もやっぱり聖杯が欲しいって思ったらその時は言ってよね。
>キャスター
【日藤莉緒】
…まぁ、そこですよね。手掛かりは、あります。…貴方を信頼してはいませんが…話しておくことにしましょう。敵にバレた場合、不利になるのは此方なので。
(やはりか、とため息を一つ。己の出生。そして、考えられるのは遺伝。ただ、普通の人間が氷のような体温だと言うのも考えにくい。だが、やはり謎だ。この神秘が無くなった現代に、妖が居るかもしれないというのは。伝承では平安時代まで居たとか、なんとか。それを信じて良いのか分からないが、現代に妖が住んでいるのであればニュースになるはずだ。取材しても殺される可能性があるが。己の母か父の何方かはきっと妖なのだろう。きっと彼もそう考えているはずだ。やはり背にある五芒星について話しておくべきか。信頼していないから話してはならない、と思ったが、この家の者にすら信頼できないのだから、一生誰も信頼できないであろう。信頼できたら、なんて己の人生を掛けても無理な事。それに、万が一、己の秘密を敵に暴かれては溜まったものでない。信頼できないが、これから共に戦うのだから仕方がない。考えるように目を伏せては、上記を。簡単に暴かれるものではないから心配いらないと奥方が言っていた。だが、それは彼の前では無意味と等しい。己の体温の力が、これ以上何かに影響するのかも。否、それよりも理性がない獣になったら?己の力が何かも理解していない。その恐怖はある。否、その恐怖しかない。武者震いとも取れる手の震えが収まらない。こんなの生まれてこのかた初めてだ。ふぅ、と己の落ち着かせるように深呼吸をして下記を)
…語るより見せる方が早いのですけど…キャスター。貴方は、女の上半身は見慣れてます?
>美玖
【イアソン】
よし!その意気だ!…それは、それとして、何か男物の服とかあるか?流石にこの格好じゃあ、目立つし物を壊しそうだ。
(ふっ、と笑みを浮かべる。ネガティブよりもポジティブの方が、こちらのやる気も上がるというもの。士気にも関われば、少しだけかもしれないが楽になる。これからやるのは命のやり取り。エゴとエゴのぶつかり合い。少しでも精神を安定させていた方が良い。それは、それとして、休める時は休んだ方がいい。休息は大事だ。だが、この鎧ではゴロゴロ出来ない。重いし。ラフな格好が良い。外に出る時、この鎧で外に出れば英霊だと言い触らしているようなものだ。狙われるのは確実で、真っ先に彼女が狙われる可能性だってある。魔力等で気付かれるかも知れないが、悪目立ちするより溶け込むような服装でいるのが一番良いだろう。だが、彼女はこの家で独り暮らし。彼氏もいないと言っていたため、男物の服があるとは考えにくいが一応尋ねておこう。彼女の祖父が残した服があるかもしれない。己に合うかは分からないが。そう思えば上記を述べ。聖杯が欲しくなる。それはあるだろう。きっとこの現代を散策していれば、この世にとどまりたいなど考えるのだろう。己が叶えられなかった夢も、聖杯に願えば叶うのだから。ろくなものではないと理解していながら、手を出してしまうのだろうな。だが、少々欲を出してみても良いのかもしれない。生前のように欲に塗れれば、同じ結末を辿るのだろうし。やり直したい、と言う気持ちもある。生前は、騙しに騙され己は王になれなかった。次こそは、己は王になり、栄冠を手にする。多くの子供たちに学習の機会を。だが、それはこの現代に必要ないのだろう。そうなると、王になって何をする。こう頭を悩ませるのも第二の生という気がしてとても良い。笑みを浮かべて下記を述べて)
…じゃあ、そうさせてもらう。お前が要らないと言いそうだから、願い事とやらを今から考えなきゃな。
>莉緒
【キャスター・蘆屋道満】
フフ、信頼を寄せられぬ相手に開示せねばならぬとは、心中をお察しいたしますとも。
( 殊勝に振舞ったところで信頼を得られぬのなら意味がないと、軽口を叩きつつも思案する。彼女が開示すると言ったのは、おそらく彼女の弱みにもなり得るものだろう。何かをまだ隠しているとは思っていたが、信頼していない相手に対しても話しておかねばならない程度には危ういものなのだろうか。敵に知られた場合に不利になるようなもの、出生に繋がるもの。先祖返りを除いてだが恐らくは彼女の親の片方あるいは両方は妖だ、でなければ特異な遺伝など現れない。そして体温が低い妖には幾つか心当たりがある、が。現代において彼ら彼女らが存在できる隙など一厘もないだろう。となればそれ以外の方法だが、絞るにしては例外と勘定できる方法が多すぎる。過去の聖杯戦争で呼び出された妖が受肉でもしたかと考えるのが現実的で妥当なところだろうか。彼女の伏せた瞳からは、どこか緊張や不安の類が読み取れる気がする。気丈に振舞ってはいるが、震える手は秘密を明かす怯えか、それとももっと他のことへの恐怖か。こういった場合、清廉な騎士は彼女の肩でも抱いて宥めるのだろうが己はそんな芸当などとてもではないができない。嬲り、さらなる愉悦へ繋がるのならば別だがただ人に寄り添うなど。そんな己が、話を急かさないことがマスターであり陰陽師でもある彼女へのせめてもの気遣いと呼べるのではないだろうか。女人の身体については、身体に刻む術を掛ける機会も少なくはなかったとだけ述べておこう。 )
見慣れている、と言えば語弊がありますが。術者として人並み程度には、と申し上げておきましょうか。
>セイバー
【斎賀 未玖】
あー、その格好で外に出たら良くてコスプレ扱いで悪くて職務質問だもんね…。確か、一時の流行りで買ったメンズ服が眠ってたはず。サイズは……まぁ、魔術的でもなんでもない普通の服だし、多少は調整できるかな。
( 服を、との要求に確かに慣れて気にせずにはいたが、このままだと外にも出れないなと気付く。間違いなくコスプレ扱いか、最悪は職務質問からの任意同行コースになるかもしれない。聖杯戦争云々以前の現実的な問題に直面するのは流石に避けたい。しかし男性物。祖父の服も探せばあるかもしれないが、若い容姿の彼が着ても浮かないジャンルがあるとも考えにくい。少し思案して、女性のメンズスタイル流行に乗じて購入したもののあまり着ずに終わった服がまだ残っていることを思い出す。己の体型に合わせて購入したものなので、そのままだとサイズが致命的に合わないが、魔術で編まれたものでもない一般的な服なので多少は魔術で融通を効かせることができるだろう。自分の趣味で買ったものなので彼の好みに合うかはわからないが、まぁ暫くはそれで我慢してもらって何点か買い揃えればいいかと考える。願い事を考えるという前向きな発言に笑顔を見せれば、願い事探しの手伝い程度にはなれそうなことを得意気に食指を立てて提案して。数年はここで暮らしているのだから、案内役程度はこなせるはずだ。その後に己の身分も付け加えたのだが、ふと大学なんて現代特有のものが通じるか気になって聞いてみて。 )
そうそう、折角だし楽しもう!街の案内とかなら任せてよ、ぜーったい貴方も気に入るところがあるはず!これでも大学生だから、午前は講義で潰れちゃうけど。あ、大学ってわかる?
>キャスター
【日藤莉緒】
…なんだか、貴方と居ると…いえ、止めておきましょう。…それなら、問題はありませんね。
(彼の言葉に目を細め、ふんと嘲笑うように鼻で笑い。彼と話していると、今までの己が作った顔が崩れていく気がする。彼のペースに飲まれつつあるのだろうが、なんとも言えない違和感。冷静に、何事にも慎重に、なんて思っているのに何だか調子が狂う。出会って間もないと言うのに、何故ここまで揺さぶられなければならないのか。彼を召喚するまで、己は本心を口に出さず、どう言うべきか考えて遠回しに口にしていたというのに。思った事が口に出るようになっている気がする。気を引き締めなければならぬのに、本当に調子が狂う。感情に任せて、行動する程、己は馬鹿ではないはずなのに。今もまた、思った事を直ぐに口に出してしまいそうになった。言っている最中に気付き、口を閉じ。それよりもだ。己の秘密だ。彼は人並みならと言っていたし、大丈夫だろう。見られぬ様、彼に背を向けては上半身に着ているものを全て脱ぐ。そしてあまった髪を前の方にやれば、露わになる己の背に刻まれた五芒星。当主は、この五芒星はお前を守るための物だと言っていた。守るのは己でなく、自身の身だろうに。己を可愛い娘だと言っておきながら、鎖に繋ぎ無理矢理封印した。己が心の底から誰かを信頼出来なくなったのは、その時からだ。呪いとも言える五芒星。取り敢えず説明を、と思い下記を)
…この背の五芒星です。強い封印が施されてますけど、解けなくはないです。…己の内に潜む力を眠らせているとか、なんとか。
>美玖
【イアソン】
…まぁ、着れれば何でもいい。私は何を着ても似合うだろうからな。
(金ピカの鎧は証明のようなものだが、この現代において浮くのは間違いなく、不審者と思われても何も言えない。彼女の言う職質も必ずされるだろう。それはもしかしたら、敵に情報を与えかねない。とは言っても、今の己の真名を見破ることのできる英霊は、仲間以外いないだろうが。ライダークラスならまだしも、セイバークラスでの召喚なのだ。己がアルゴー号船長だと思わないはずだ。アルゴー号船員ならば見破ることができるが、それは此方も同じだ。まぁ、そんな事より己の派手さをどうにか出来れば良い。ギリシャで浮く事はなかった鎧は、現代では浮くに浮くのだろうな。理解ある、というより頭の回るマスターで良かったと安堵する。服に拘りたいのはあるが、それはそれで彼女の負担になってしまうだろう。そう思えば、ドヤ顔を浮かべながら上記を述べ。彼女が言う己が気に入りそうな場所と言うのも気になるが、それよりも大学だ。簡単に言ってしまえば学び舎。己も幼少期、預けられた事がある。馬小屋みたいな場所だったが。何を学んだかはもう忘れてしまったが、大学とは己が通った学び舎と類似するものだと言うのは何となく理解している為下記を述べ。講義終わり、と言うが、もしかしたら彼女が通う大学に聖杯戦争の参加者がいるかもしれない。いつ狙われるか分からない状態。ならば、己も彼女の通う大学に行くしかない。霊体化してだが。そのあとに街を探索すれば良い。と目を細め)
…大学ね。要は学び舎だろう。…良し、その大学とやらに俺も行く。その後、情報収集も兼ねて街探索だ。知らぬ間にやられていては、元も子もないからな
>莉緒
【キャスター・蘆屋道満】
ふむ……、なるほど。封印と呼べるほど強力なものではなく、抑え込んだに過ぎませんな。それに、互いの霊力が反発し合わぬよう均してはいるようですが、穴が多い。現代の術士はこの程度にしか術を行使できないので?
( 彼女がさらけ出した背には、五芒星が。一目見ただけでそれが力を抑える目的で刻まれているのだと理解する。特に断りを入れることもなく食指を伸ばせば、長く鋭い爪の先で五芒星の文様をなぞり。貫く気で触れた訳では無いので痛みは感じないだろうが、擽ったさは与えてしまうかもしれない。直に触れることでさして時間を掛けることもなく術の構造と、混ざり合う霊力から複数の術者によって封じられたという事実を見破って。簡単、と一蹴するわけではないが、この程度の術を一人では掛けられぬのかと現代の術士の力量に失望を覚える。神秘が衰退した結果なのだろうが、腑抜けているなと現代の術士を見下してしまう。それにしても弱点、弱点か。陰陽師を含む魔術師はキャスターで喚ばれやすいとはいえ、あくまでそういう傾向にあるというだけ。他クラスの者が魔術、陰陽術を扱えないというわけではない。そういう点では彼女の五芒星が悪戯に解かれることは弱点となる。彼女の背をなぞった手をそっと彼女の肩に優しく置けば、彼女に距離を詰めて見下ろしながら、五芒星をどう扱うかを問い。 )
確かにこれは弱点のようで。術者は必ずしもキャスターとして喚ばれるわけではありませんので……。他のクラスのサーヴァントが陰陽道に精通していたならば、厄介でしょうなぁ。して、如何致しましょうか?
>セイバー
【斎賀 未玖】
え、付いてくるの!?……って思ったけど、霊体化ってやつができるんだっけ。透明人間みたいになるってことでいいのかな。
( 大学については学び舎とだけ知ってもらっているなら十分だろう、うんうんと頷き。その後の付いてくるという発言に一瞬驚いたが、霊体化というものができると本に書いてあったことを思い出す。残念ながら解説は虫食いで読み取れなかったが、ニュアンス的には幽霊のごとく他者の目に映らないようにすることなのだろうと自己補完した。それならまぁ大丈夫かと納得し。明日の予定を思い返せば、丁度講義も午前中で終わり、午後は暇である。なら早速彼を連れ出してみた方がいいだろう。情報収集がてらと言っても己の場合は単純に外を出歩きたいだけなのだが。それに魔術的なことに関する情報収集については、辛うじてというところだがアテがないこともない。そちらについては連絡ツールで連絡を取れる相手なので並行しようか。そこまで考えて、不便だろうし先に服だけでも渡そうと考えれば食指を立てて二階を示しながら提案して。一緒にいることになるのだろうしついでに空き部屋にも案内しようという心算だ。服は勿論洗濯を済ませて自室のクローゼットに掛けておいてあるはずだ、あまり人様に見せることのできるような部屋ではないが、見せるのを躊躇ったところでというもの。家は好きに歩き回ってもらっていいが、多少の案内は必要だ。 )
明日も講義は午前中だけだし、早速行こっか。あ、先に服試しておく?部屋のクローゼットに掛けてあるはずだからすぐ出せるよ。
>キャスター
【日藤莉緒】
…まぁ、この現代において陰陽師は絶滅危惧種のようなもの。ある程度の力を持っていれば、現代の陰陽師としては上々。…それに、基礎で満足する様な者達が多いので。
(背の五芒星をなぞられ、息を呑む。少しは、本当に少しは彼を信頼している。だが、やはり疑いが勝るというもの。いざとなったら令呪があるが、あまり使いたくはない。なぞるだけで、何もしてこないため己の考えすぎだったようだが、恐ろしいものだ。ふぅ、と息を吐けば目を細める。彼の言う通り、現代の陰陽師の力は平安時代から比べるとどうと言うこともないだろう。彼が平安時代の英霊かは謎だが。それに、現代には陰陽師はあまり必要ない。言うなれば絶滅危惧種のようなもの。陰陽師がいたとしても、基礎的な力しか手にしていないだろう。応用を学んだところで活用することは少なく、少し上に見られるだけだ。それならば、と基礎を得て満足する者が多いのが陰陽師の現状だ。式神ですら、今は使用している…否、作り出せたり呼び出せたりしないのだから。陰陽師の現状を口にしては、溜息を。己はこんな現代ではなく、神秘が多かった平安時代に産まれたかったものだ。口にしたり、思ったところで、どうこう出来るものではないが。肩に置かれた手の優しさに内心驚きつつ顔には出さず。肩に置かれた手を下に、己の手を置けば彼を見上げ、黒曜石のような黒い瞳をジッと見つめる。何を考えているか理解は出来ないが、己の意見を述べるべきか。彼の能力は英霊であっても、凄いと思えるものだ。己が珍しく、心の底から感動をしているのだから。彼は信用出来ないが、彼の能力は信用しよう。ふっ、と息を吐けば下記を)
弱点な事は変わりません。ですから、まぁ封印のやり直しをすべきかと。切り札になれば良いのですが、まぁ難しいでしょうし。…何にせよ、敵が分からないのですから用心することに越したことはないかと。…貴方はどう思いますか、キャスター。
>美玖
【イアソン】
そんな所だな。物理的な干渉を受けず、ある程度の攻撃すら通らない。敵の攻撃は勿論、此方の攻撃もな。…って言っても、無敵じゃないけどな。宝具は、当たる可能性がある。
(彼女の言葉に正解だと示すように頷いて見せては、付け加えを。霊体化をすれば、壁などは通り抜けられる。簡単に言えば物理的な干渉を受けないため、情報は得やすいだろう。それにある程度の攻撃なら受けないし通らない。一見、無敵に思える霊体化だが、霊体化すれば彼女を守れない。それに懸念すべきは宝具だ。通常攻撃のような物は当らない。宝具だって当たらなければ如何ってことはないが、当たればダメージを受ける。宝具は通常攻撃とは違い大ダメージを喰らう。霊格を破壊されれば、消滅。それだけは避けねばならない。避ければ良いのだろうが、そう簡単に避けられない。それに実態の状態から直ぐに霊体化出来ないのがむず痒いところだ。霊体化であれば情報収集しやすい。彼女の安全を確保したら、情報収集してみるのは良いのかも知れないなと頭の片隅に置き。彼女の提案に頷いて。彼女の服のセンスを疑うわけではないが、少々不安はある。彼女の服のセンスは見て良いと取れるが、もしかしたらと思ってしまう。失礼だろうが。それに、この家の構造を理解するべきだ。何があるか分からない。ある程度の事は理解して置かなければ。非常時に、彼女を…マスターを守らなければ、こちらの消滅の危険性は高まるだろう。案内してもらわなければ、入っては行けない部屋に入るかもしれないし。ふっ、と笑みを浮かべては下記を)
…そうだな。お前のセンスが分からないからな。確認しておく事は大事だろう。部屋も理解しておくべきだろうしな。
>莉緒
【キャスター・蘆屋道満】
陰陽師の本分は妖退治、なれば妖の気配が失せたこの時代では衰退も定めというもの。おかげでこちらの術が看破され難いというのは利点でしょうが、いやはや時の流れとは残酷なもので。
( 退治するべき存在が時代の波に揉まれて消えてしまえば、自ずと役目も少なくなり存在は途絶えていく。かつてあれほど力を奮った鬼や狐も神秘の衰退には敵わないとは、時の流れを感じずにはいられない。安倍晴明、奴の逸話も伝説程度の存在にしかならないのだから皮肉なものだ。そして己は奴を引き立てるための道化、ライバルにして敗者などと巫山戯た話ばかりが語られる始末。全く、腸が煮えくり返ることこの上ない。彼女が重ねた手、己の体温が侵食されじわりと冷えていくが不快ではなく、合わさる視線を外すことなく見つめ返し。彼女の望みは封じ直し、己であればそれは勿論可能だ。異論などない、己としても彼女の封印を悪戯に解かれて想定外の事態に見舞われるのは好まないからだ。それにしても、信用をしていない術者に封じ直しを頼むなど肝が据わっているものだ。身体に作用するそれを受け入れるということがなにを意味するか、聡明な彼女であればわかっているだろうに。背に腹はかえられぬというやつであろうが。すぅっと目を細めれば、少し背を曲げ彼女の鼻先すれすれまで顔を近づければ、わざと煽るような言動をしてみせて。 )
封じ直し、勿論異論などございませんともマイマスター。拙僧、これでも慎重な性分ですので敗退の危険性は排除しておきたく。しかし、よろしいので?信用できぬ相手に術を刻まれるなど、受け入れ難いのでは?
>セイバー
【斎賀 未玖】
オッケー、じゃあ行こっか。…あ、先に言っておくけれど貴方の部屋は私の部屋の隣ね。一番綺麗にしてるのその部屋だけだから、これに関しての文句は受け付けないよ!
( 此方が攻撃できないというデメリットを差し置いても霊体化はかなり便利に思えるが、敵も同じことができるという点では特別有利になれることもなくイーブンだろう。それにしても宝具、今更ではあるが一口に英雄と言っても数多存在する。彼のような神話の人物から近代の科学者まで一括りにするのは簡単だが、個人の特定となればそうはいかない。せめて召喚されるサーヴァントの傾向なりなんなりの糸口が掴めれば良いのだが。彼の了承が得られたので立ち上がれば、先導するべく歩き出して。廊下に出るべく居間のドアを開けて出ようとしたところで思い出したように足を止めればくるりと振り返り、食指を立てて彼の部屋について前置きをし。不満は受け付けないと断っておけば階段を上り、すぐの角を曲がった先の自室の扉を開けて。内装は海を思わせるようなマリンモチーフのものが散見される。カーテンやベッドのシーツは蒼海の蒼色で、棚には中世の帆船が閉じ込められたボトルシップが飾られている。壁掛けのコルクボードにはヒトデや貝殻が縁にあしらわれており、引っ越してきたばかりの頃の己と、凛々しい目元が己にどこか似ている白髪の老婦人──祖母とのツーショット写真等々が貼ってある。彼に好きに寛いでくれていいと言えば、壁面クローゼットを開けて服を探して。 )
あんまり人様に見せられるような部屋じゃないけど、どうぞ入って。服出すから適当に寛いでて大丈夫だよ。
>キャスター
【日藤莉緒】
…まぁ、殆ど貴方の言う通りです。でも…私は貴方の能力だけは信じていますから、何とも。でも、まぁ…多少は、受け入れ難いですけれど。
(彼の言う通りだ。己は彼を信頼していない。そんな相手に術を掛けられるなぞ、受け入れ難いものだろう。だが、そうでもない。寧ろ、珍しく信頼している方だ。ただ、信頼しているのは彼自身ではなく、彼の力。彼の能力ならば、失敗することはないだろう。まぁ、後ろからザクリと殺られそうな気もするが。多少の心配はあるため受け入れ難いが、彼ならば失敗はしないと分かるため安堵のほうが強い。今にも顔と顔が触れてしまいそうな距離にいる彼の頬に触れば、上記を述べ。己は、彼と言う英霊について何も知らない。クラスがキャスターで、話し方、そして法師のような服を着ている所からして日本人だと言う事くらいだ。まぁ、道化のような格好でもあるが。彼から話さない限り、あまり興味もないため、きっと聞かないだろう。彼の真名、生きた時代、人生、苦労なども己は知らない。彼自身を信頼していないのも事実。だが、彼の力は、能力は信頼に値する。英霊だから、ではなく彼だから。そんな気がする。矛盾なのは理解している。彼からしたら良い遊び道具かも知れない。頼りにない魔術師でマスターなのかもしれない。それでも、今は見限らないでいてくれる。それだけで良い。己は聖杯戦争で、勝ち上がる。その為には彼は必要不可欠。その為に、言葉を紡ぐわけではない。少しは、怒りではない心から思った事を彼に伝えるべきか。と下記を)
私は…貴方の真名を知らないから、貴方が歩んできた道も苦労も知らないけれど…それでも、貴方の力は信頼に値する。…ありがとう、キャスター。
>美玖
【イアソン】
あぁ、分かった。お前がマスターだし、異論はないさ。…それに、いざと言うとき駆けつけやすい。にしても、英霊と言えど男である俺を部屋に入れるな。
(彼女の後に続いて歩くと、部屋について言われる。己の部屋は、彼女の隣か。人のように扱われているようだなと感じる。彼女以外の魔術師を知らないため、ハッキリと断言できるわけではないが、英霊に部屋を与えるのは珍しいことだろう。元より文句などはない。だが、此方は与えられる身。文句があったとしても何も言えまい。だが、彼女に何かあったとき駆けつけやすいだろう。敵が分からない。敵の本拠地すらも分からない状況だ。此方はわからないが、もしかしたら敵は分かっているかもしれない。いつ襲われても可笑しくない。その点を鑑みたら、その方が良い。彼女の部屋に入れば、己が見慣れた景色が広がる。海の様な内装は、己の心を落ち着かせる。いい趣味をしている。彼女の言葉に甘えて、散策でもしようか。辺りを見てみれば、飾られているのは写真やボトルシップ。ボトルシップに近付いて、中には行っている帆船を見る。アルゴー号に似ている部分もあるが、これは己が生きた時代よりも後の船だろう。時代と共に船も変わるのだな、と見つめてしまう。アルゴー号の存在は、この現代においてあまり知られていないようだ。一部のマニアの中で知られているくらい。己が乗り、指揮したアルゴー号を知るものが少ないのは寂しい気がするな、なんて思いながら下記を)
じゃあ、お言葉に甘えて。にしても…中々に良いセンスしてるじゃないか!海みたいで、良い。…おっ、船か!…アルゴー号程ではないが、良い船だ。…ボトルシップ、というやつか。
>莉緒
【キャスター・蘆屋道満】
────…………左様で。真名すらも明かさぬサーヴァントを斯様に高く評価いただいているのであれば、そのご期待にお応えせぬわけにはいきませぬ。
( 能力は信頼している。能力を、ときたか。安倍晴明に敗北したというただそれだけで貶められることの多い己の能力をこそ信頼すると言った彼女に、どうにもざわつきながらも決して不快ではない感情が胸中に僅かに生じる。その後の礼には、わざと煽った身として返す言葉もないというものだ。ただ、頬に添えられていたその冷たい手の平へと猫のようにごく微かに一度擦り寄れば、すっとその身を離し。背を向けて歩きつつ僅かに距離を取れば、最終確認を。既に施されて未熟ながらも効力を発している術の上から重ねがけすれば、ただでさえ混ざりあった霊力にさらに己のものも加わることでむしろ害を及ぼしかねない。勿論そちらの方法でも封じ直し自体は可能ではあるが、今は──少なくとも今は彼女の力を暴走させたいとは思っていないのだ。使い捨てにするのならばそんな瑣末なことは一々気にしなかったのだが、端的に言えばまだそういう気分では無いので。ともかく、一度完全に解いてから封じた方がいいとの判断をする。食指を伸ばして彼女の紋を指し示しながら、 手順の説明がてら彼女が負うことになるかもしれないリスクを詳らかにし、意思確認を。)
霊力が混ざることによる事故を防止するべく、まずはそちらの術式を完全に解く必要がございます。しかしすぐに封じ直したとしても、封印を解いたことによる影響が御身を蝕まないとは拙僧にも保証できかねまする。……それでも、よろしいので?
>セイバー
【斎賀 未玖】
いいでしょ、海が昔から好きでさ。今じゃそんな感じの船はほとんど見なくなっちゃったけど、いつか乗ってみたいなって小さい頃に思ってたんだ。貴方のアルゴー号ってのもきっとカッコイイんだろうなぁ。
( 一先ず部屋について受け入れてくれたので安堵しつつ、男を部屋に入れるなと言う至極真っ当な言葉には生返事を返しながらクローゼットを探り。そうしながら彼がボトルシップに反応すれば、自分の趣味が認められたことによる嬉しさから何処となく弾んだ声音で自慢して。いつの時代に、誰が乗ってどう活躍した物なのかは知らない。単に造形が好きなだけなのだが、いつかはそんな浪漫溢れる物に乗って世界を回ってみたいなんて淡い想いを幼少期に抱いていた。幼子の頃の夢なので、今はそこまでの情熱もなく至って穏やかなものとなっているのだが、それでも好きな物はいつまで経っても好きでこうして手元に置いている。彼の乗った船も、己が知らないだけでとても良いものなのだろう。神話の時代のものだ、それこそ知識不足が自分自身で勿体なく感じるぐらいには良いものなのだろうなと穏やかに呟いて。やがて引っ張り出した服はシンプルなカットソーとスラックスで。派手さはない落ち着いた色合いだが、現代の若者向けらしさもある。まだサイズは調節していないが、それらを持ったまま彼に近づけば、カットソーを彼の前に翳して合わせてみて。思ったよりもマッチするそれにはしゃぎながら褒めて。 )
…うん!似合う似合う、素材がいいとなんでも似合っちゃうんだね。
>キャスター
【日藤莉緒】
まぁ…いつかは真名とか知りたいですけど。…だから、いつか教えてくださいね。真名。
(目を細め、ふふっ、と笑みを溢す。信じてくれたのか、と何だか少し嬉しくなる。己が彼を信じていないように、彼も己を信じていないと思っていた。否、彼の場合は見抜けるのだろうなと思い直す。やはり並大抵の者ではないのだな、と改めて実感する。彼に術の教えを請いたいくらいだ。それと、いつか彼の真名も。英霊として、弱点となりうる真名。それを今教えてくれと強請るつもりはない。この会話を聞かれているという可能性だってあるのだから。どうせなら己が彼に真名を教えてくれとせがむよりか、彼から話してくれたほうが嬉しいと言うもの。なぜかは分からないが、そんな気がしてならない。猫のように己の手に擦り寄り離れた彼に対して上記を述べる。封印を解き、素早く新たな封印を施しても身体に影響が及ぶこともあるだろう。彼の言う通り、己の体温がこれ以上下がったり…己の実親が雪に関する妖だったりするのならば、伝承の様に凍らせてしまうかもしれない。だが、それも覚悟の上だ。切り札となり得ない、己の弱点。それを敵に悪用され、己達が不利になっては元も子もない。敵に悪用されるよりは、こちらの方が幾分かマシというもの。それに身体に異常が起きても、取り敢えずはいつものように文献などを漁り、対策を講じようではないか。スッ、と手を胸に当てては頷き、覚悟の上だと伝えては、付け加えるように言葉を紡ぎ)
…えぇ。それも覚悟の上です。…それに、予想外なことが起きても、貴方なら何とかしてくれるのでしょう?キャスター
>美玖
【イアソン】
あぁ…今は機械とやらで動くんだろう?便利になったが…ロマンを感じないな。ま、いつかお前もアルゴー号に乗せてやるよ。俺の船はカッコイイからな!
(生返事をした彼女をジト目で見ては、『コイツ…!』と目を逆立て。まぁ、こんな事で怒っても仕方がないなと己に言い聞かせて深呼吸を。ここは大人の余裕を見せなければ。ふぅ、と息を吐けば、ボトルシップの船に目をやる。彼女が言う事は事実なのだろう。これでも船に関わったからか、船の知識は多めにある。この時代の船は、俺が乗ったアルゴー号やボトルシップの帆船の様な者ではなく、機械とやらで動くようになっている仕様なのだろう。現代の船を見ていないため、何とも言えないが、話や知識だけではロマンがなくなったなと思う。機械とやらで動くようになり便利にはなったのだろう。それがなんだか、己からしたら悲しいような寂しいような、そんな気持ちで。機械で動く現代の船よりも、己達が生きた時代で旅する者が多く乗っていた船に。いつか彼女を、己が共に旅した船アルゴー号に乗せてやりたい。きっと、機械で動くのではなく人の手で動かすような船にロマンを感じるだろう。ふっ、と笑みを浮かべては上記を。素材が良いと何でも似合うと褒められ、ドヤ顔を浮かべる。当然だ、なんと言ってもアルゴー号船長のイアソン様なのだから。キリッ、と冗談めかしく軽くポーズを取れば、目を細める。この己に似合わない服などありはしないのだから。すっ、と服を持っている彼女の手を取り下記を述べ)
ふっ…当たり前だろう。なんて言っても、イアソン様だからな!!てことで…この服、借りるぞ。美玖
>莉緒
【キャスター・蘆屋道満】
これはこれは、そう問われては頷くより他ありませぬ。他の有象無象なればいざ知らず、拙僧であれば勿論可能ですとも。
( 真名についてはまたいつか、然るべき時に。彼女が憧れと謳う張本人であると知った時の顔が楽しみだが、今明かしたところで面白みも薄い。衝撃を与えるにはカタルシスというものが重要なのだとか、などと理屈を捏ねつつも結局は己の気分の向くままという答えに尽きるので「 時が訪れたならば、必ずや 」と返し。彼女の信頼を感じさせるような言葉には少々機嫌良さげに頷き、己の力量が優れていることをあからさまに自賛し。しかしちらりと屋敷内を気にするように視線を巡らせれば、口元を袖で隠して彼女の体調を気遣い。英霊召喚をしたのだ、魔力を多少なりとも消費しているはずなので彼女も完全な本調子とは言い難いだろう。わざわざ封印を暴くのだから、せめて彼女の体力や魔力が回復してからの方が都合がいい。というのも理由の一つだが、真に気にしているのは日藤の屋敷の人間で。屋敷内に仕掛けられている術を解くのは朝飯前だが、この場で彼女の封印まで解くわけにはいかない。しかしこの時間に外へ赴くのも不審と捉えられるかもしれない。そのあたりは日藤の者ではないので不明だが、なんにせよ勘づかれるリスクはある。聖杯戦争以前に出鼻を挫かれることは彼女が望むところではないはずだと気を回せば、言外に日が明けてからにした方がいいと進言を。 )
しかし本日は召喚の儀も終えたばかりでお疲れでしょう。一度お休みになられた方がよいかと。何よりこの場は日藤ご当主様のお膝元でありますゆえ。
>セイバー
【斎賀 未玖】
ホント?楽しみにしてるね、約束だから!ふふ、出会えてよかった。英雄の船に乗せてもらえるなんて、普通に生きてたら絶対にないもん。
( いつか乗せてやるという言葉に一瞬驚いたように目を見開いたが、次の瞬間には無邪気に花開くような笑顔に変わって。弾む声音はそれがどれだけ嬉しいことかを物語っており。勿論乗せてもらえること自体も嬉しいのだが、そう言って貰える程度には信頼してもらえているという事実の方が大きかった。人と仲良くなるのは得意な方であるという自負はある、軽い魅了程度ならば使用できるとはいえ、魔術抜きでもいつの間にか色々な方面の人達と親交を結ばせてもらっているなと今までの人生を振り返る。勿論運と機会に恵まれたが故の賜物だとは認識しているが、有難いことにわりと顔は広いのだ。それこそ、聖杯戦争なんてものでも力を貸してくれそうな人達に心当たりがある程度には。服を合わせれば躊躇ない自画自賛が飛んできて、笑い声とともに雑に同意をすれば、握られた手に一度ストップをかけて服に魔術を付与すればサイズを調整する。わりと簡単に成功させているように見えるが、何度も祖母に地獄の特訓をつけられた甲斐あっての賜物である。どうぞと改めて彼に言いながら服を押し付ければ、流石に人の着替えの場に居合わせる訳にはいかないとくるりと背を向けてそそくさとドアをくぐり、彼に割り当てる予定の隣の部屋を指し。 )
んふふっ…そうだね、流石イアソン様。ふふっ。あ、でもサイズ調整するからちょっと待ってね。……よし、はいどうぞ。じゃあ私出てくから、終わったら隣の部屋に来てね。
(/ 埋もれてしまっているようなので、一度上げさせていただきますね!感染症がさらに流行りを見せていますし、それ以外でもご都合等あるかと思いますのでのんびりとお待ちしております。リアルを最優先に、余裕がある時にお返しいただけますと幸いです!
あと、蘆屋道満の夏霊衣おめでとうございます…!夏イベも道満らしい出番でとても面白かったですね!今回の上げはこちらのお祝いをお伝えさせていだきたかったという部分が大きいのですが、雑談がご負担になってしまいましたら蹴っていただいて構いませんので…! )
>キャスター
【日藤莉緒】
…それもそうですね。お気遣い感謝します、キャスター。明日から扱き使われるでしょうから
(少し、少しだけ、信頼関係と言うものが築けたのではないだろうか。そんな事を考えながら、頷き肯定を。一度お休みに、と言う彼の言う通りだろう。魔力を消費しているし、もしかしたらまだ当主が起きている可能性もある。バレれば面倒で、誤魔化すのも面倒。それに、どうせ明日から聖杯戦争の勝利の為、扱き使われるのだ。体力、そして魔力は出来る限り、温存していた方が良いだろう。ならば、彼の言う通り休息だ。パパッ、と着替えては上記を。敵情報、そして拠点等も見つけられれば、一石二鳥というもの。まぁ、敵側もそんな粗相はしないだろうが。情報収集と言う仕事が溜まりに溜まっている状態だ。己が召喚したキャスターですら、あまり情報はない。裏切られる、と言う不安すら背負わなくてはいけない。頼りになる戦力…否、参加条件であり戦力の彼を失うのはとても痛い。当主にも釘を刺されるであろう。ため息が出そうになるのを抑え、己の部屋に戻ろうと踵を返し下記を)
…では、私は部屋に戻ります。何か用が有れば、隣の部屋に。貴方もゆっくりと休んでください。おやすみなさい、キャスター
>美玖
【イアソン】
お前が魔術師で良かったな。普通なら、この偉大なイアソン様の船に乗る事なんてないしな!
(声を出し笑う彼女。喜んでいるのが笑い声で分かる。喜んでもらえるのは、中々に良いものだ。彼女だから尚更。何となく、何となく、ただの気紛れで口にした言葉。でも、彼女が喜んでいるのなら本当に乗せてやろうではないか。今の船では感じられないロマンと感動を彼女に分け与えてやろうではないか。そう思えば、声高らかに笑い、ドヤ顔を浮かべながら上記を。かなりの自慢になるはずだ。己の事をよく知り、己の冒険譚に興味がある…もしくは、好きな者からしたら。だが、まぁ、アルゴー号に乗ったと言い回っても信じてはもらえないだろうが。己は英雄として英霊となり、生きてはいない。ギリシャ神話で生きた者。本当に船があるとか数千年前の人物が生きているとか、そういう物語めいたものは、誰も信じない。悲しいやら何やら。気にしても仕方がないのだろうが。魔術というのは便利だ。使い方次第でなんとでもなるのが多い。服のサイズまで調整するのを目の前に見て、少しばかり関心の声を上げる。簡単そうに見えるが、己が習得するとなるとかなり難しいのだろうな。なんて思いながら『ありがとう』と一声。隣の部屋を見ては彼女の言葉に頷き、彼女が部屋から居なくなったのを確認して着替える。本当に丁度いいサイズで、驚きを感じる。己の驚きを隠しつつ、彼女から指定された隣の部屋に行けば下記を)
…終わったぞ。にしても、本当に便利だな魔術は。
(/大変遅くなり、申し訳ございません…。
私生活で色々と立て込んでおりまして、今日まで返信が出来ずにいました…すみません…。
返信が遅れてしまったのですが、一度場面変化をお願いしてもよろしいでしょうか…?
ありがとうございます…!本当に道満らしい道満で、感無量でした!イアソンもエリセちゃんのところで、良い活躍を見せていましたね!アルゴノーツの信頼関係が堪りませんでした…!
改めて、大変遅くなり申し訳ございませんでした。これからも、またよろしくお願いします!)
>莉緒
【キャスター・芦屋道満】
お心遣い、有難く受け取らせていただきましょう。おやすみなさい、マイマスター。
( こちらの提案を聞き入れてくれた彼女ににこりと微笑めば、挨拶を返し。自室へ戻る彼女を微笑みを貼り付けたまま見送れば、彼女の姿が戸の奥へと消えていった一拍後に己も与えられた室内へと音もなく入り。魔力がある限りはサーヴァントに睡眠は必要ない、本来であれば行動を慎み、霊体化でもして大人しく朝が来るのを待つべきなのだろうが、そのように待てができるほど牙は抜かれていないのがこの陰陽師で。懐から数枚の札を取り出せば、隠密と気配遮断の術を掛け札を鳥型へ変形させて窓から外へ放ち。単純な偵察用の式神だが、キャスタークラスに適正がある者か陰陽道に心得がそれなりにある者でもなければ早々にバレることはないだろう。闇夜に消えていく式神を見送れば、犬歯を剥き出した獰猛な笑みで独り言を誰に聞かせるでもなく呟いて。 )
果てさて、聖杯戦争なぞに喚ばれるとは。いやはや奇妙な縁、奇妙な運命でございますなァ。しかし現界したからには、存分に楽しませていただきましょう。
>セイバー
【斎賀 未玖】
うんうん、やっぱりいいねその格好。もともと客室だから最低限の家具しか置いてないけど、この部屋使ってね。どうせ誰も使わないし、好きにしてもらっていいよ。
( 現れた彼の姿を見れば、やはり自分の見立てに狂いはなかったと大きく頷いて褒め。両腕を広げて部屋をアピールするが、言葉の通り家具は寝具や壁掛け時計に棚といった最低限のものしか存在せず。両親がいつか泊まりにでも来るかもしれないとの思いで清掃を欠かさずにいたが、魔術嫌いの彼らは一度たりとて訪れてはくれなかった。結局余る一方だった客室を有効活用してくれる人がいるのならばそちらにあげた方がいいだろうと、よっぽど魔改造したりしない限りは扱いに干渉しないことを伝えて。何気なく時計に視線を移せば、夜に差し掛かっており。時間がいつの間にか経っていたことに驚けば、夕食の準備が滞っていることを思い出して。当たり前のように食事のリクエスト云々を告げるのは、サーヴァントが原則摂食を必要としないことを知らないが故で。言うだけ言って、慌ただしく出ていこうとし。 )
…ってあれ?もうこんな時間!?じゃあ私、夜ご飯の準備してくるから適当に好きにしててよ。あ、今日のメニューはもう決めてあるから、リクエストがあるなら明日からにしてね!
(/ いえいえ、リアル最優先ですのでお気になさらないでください!場面転換についてかしこまりました、一度道満の方で〆させていただきましたので、お好きな場面から開始をお願いいたします!
少し強引になってしまいましたが、この機にこちらも場面転換をお願いしてもよろしいでしょうか…?
今回も道満は大活躍でしたね…!折角なので浴衣だけでなくシャチ水着も霊衣で実装してほしかったですよね!突然イアソンが出てきて心臓が止まるぐらい驚きましたが、相変わらず抜けてるところもあるけれどかっこいい船長だなーとニヤニヤしてしまいました!
こちらこそ、これからもよろしくお願いいたします!のんびりとやり取りさせていただければ幸いです!/蹴可 )
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