名もなき創生者 2022-06-02 20:47:38 |
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> 2B ALL
スプリングフィールド「なるほど、独立した作戦行動を取っている可能性もあるという訳ですのね――“機械生命体”ですか、私たちの方でも主な“敵”は人類由来の存在ですが―AIの暴走により人に反旗を翻した人形軍事勢力“鉄血”があります。…まぁ本当に人類にとっても人形にとっても…そもそも世界環境的な意味での直接的な脅威は『E.L.I.D』という存在ですわ。――アレは本当に手の打ち様が無い。」
ゲダツ「――中々小難しい話をしているな、2Bに春田よ。―とりあえず珈琲を飲まないか?」
スプリングフィールド「ふふふっ…確かに立ち話も何ですわね。改めましてようこそカフェ(Collins)へ、直ぐに御飲み物を御用意しますからさぁさ、御好きな席へどうぞ。」
2Bから話を聞くにつれて、どうやら彼女の属するヨルハ部隊というアンドロイドの軍事組織の指揮系統は一見シンプルに見えてかなり複雑な様だとスプリングフィールドこと春田は思う。個体個体で別の秘匿任務を請け負う場合があるというのも…少なくとも部隊内に(暗部)めいたモノ、自分たち(グリフィン&クルーガー)に於ける非公式部隊である“404小隊(Task Force 404 Not Found)”の様に公式にせよ非公式にせよそういうモノが存在しているのでは無いかと推測しつつ…
彼女(2B)の口にしていた“機械生命体”という戦争を繰り広げている敵対勢力の事を耳にして、連想するのは己自身が所属しているPMSCs(グリフィン&クルーガー)が鎮圧を政府から委託されている嘗ての大手人形軍需企業である(鉄血工廠)の生産設備や兵器群ごと人類に反旗を翻した大規模な人形集団(鉄血)…しかし、あくまで一地域の反人類勢力に過ぎない“鉄血”よりも第三次世界大戦後に人類にとって一番の脅威と化している存在…『E.L.I.D』が頭をちらつく。
『E.L.I.D』の侵食と汚染への対処で国家の正規軍はその兵力の大半を投入し国内の大戦後の混乱も相俟って治安維持まで手が回っていないが故に(グリフィン&クルーガー)を始めとするPMSCs(民間軍事請負企業)による治安維持業務や信託統治の外部請負が世界的に台頭している有様なのだ。
と、内容的に人形(アンドロイド)同士のそんなちょっとした其々の世界の情報交換に夢中になっている間にそんな二人の隣で腕を組み(例の如くちゃんと組めていない)、待っている蜘蛛頭の大男(ゲダツ)からの急かす様な一言に我に返った春田は早速店内へと二人の客人を案内する。
ちりんちりんと控え目ながらドアの鈴が鳴り――外観と同じく落ち着いた雰囲気の洋風な店内の様子が目の前に広がる。―今の処お客は居ない様だ。
スプリングフィールド「カウンター席とテーブル席、御好きな方を御選び下さいな、…遠隔端末に近いモノもありますけど、あの子(ダミー人形)達も私と基本的には同じですわ。」
ゲダツ「む、おれはどちらでも構わんが…2B、お前はどちらにする?」
> レン・ブライト ALL
ゲダツ「別に謝られる事でもあるまい。気にするな―そうか、そういう感じなのだな。おれも精々(空島)を除けばそれほど広範囲を見聞した訳では無い故……こちらもゴローが言うには島によって随分と様相や言語が異なるとか」
相手(レン)からのそんな謝罪を、大したことでは無いから気にするなと言いつつ、自分自身元居た世界を広く見聞きした訳では無いと返して、自身が世話になっている人物(ゴロー)から聞いた世間話で大体知った事だと蜘蛛頭の大男は答える。
ゲダツ「む?そうか?、何にせよ大きい方が良いに決まっている―そうだな、食材と料理人への感謝は欠かしてはならん…」
実質的に全くと言って良いほど女ッ気というものに縁の無い立場だった(有る意味神官故当然だろうが)故に、乙女心の類に対する理解は皆無に近い。――その結果デリカシーもまた残念なモノと化している。
と
スプリングフィールド「…あの、そこの御二方、宜しければ相席よろしいですか?」
と声を掛けてくる女性が一人――カジュアルだが派手過ぎない控え目な白と青を基調とした服装をした明るい茶髪に翠眼のうら若い女性と言った様相の彼女(スプリングフィールド)、テーブルはフードファイター宜しくゲダツが平らげた料理の皿で埋まりつつあるが、まだまだスペースはあるだろう。彼女(スプリングフィールド)もまた熱々のパスタを載せたトレーを手にしている。
ゲダツ「?(心※?…妙な“心綱”の聴こえ方をするな、この娘)、何者かは知らんがおれは別にいいぞ。レン、お前も別に構わんだろ?」
と蜘蛛頭は答えつつ、先客の相手(レン)に一応尋ねる。
>アルトリア
『……俺は、その後も生きているから一つと決まったことは言えないが……、お前が最善ならそれで俺は…。』
(あの結果は、自分で決めたのなら……それでいいんじゃないか?と、話して。確かに、俺が君(アルトリア)と共に生きていた時の俺は、また他に選択があっただろう、まだ…戻せたのだろうと嘆いてはいたが、時が過ぎて見ると一つには言えなくなったなと思いながら、アルトリアを見つめて)
『あぁ、ここの街はとても良いぞ?何より食べ物がうまい。後、エールだって………うん。とりあえず、向かおう。』
(と言い、手を差し出して。近くの道を教えてくれてた妖精たちが、《アーサー!街に行くのね!》《私たちが案内するわ!!》《終わったら、魔力ちょうだいね!》とわめいてちょっと煩いが無視して。)
>キーバー、レン
(落ち着いて呼吸しろ、と声が聞こえ顔を上げる。回りにはもう怪物は居なくてホッとすると同時に、まわりに居たゴブリンたちも消えていて一安心して)
『……た、助けてくれてありがとう。あ………貴方たちは?』
(と武器と見知らぬ二人の姿に仲間などではないのかと警戒して)
(/返信が遅れてすみません、短レスしつれいします!)
>ゲダツ スプリングフィールド all
【2B】
テーブルとカウンター席の違いがよく分からないけれど……2人と話しやすい方が私は良いと思う。
(春田の話を聞けば、こちらで言うところのエイリアンがその『E・L・I・D』にあたり、『鉄血』と言うのは単なる裏切りを行ったヨルハ部隊員、もしくは論理ウイルスに感染したヨルハ部隊員があたるだろうなと想定し。そして口にこそ出さないが春田が考えた暗殺部隊のヨルハ部隊員は皆には知らされず本人にのみ知らされる形で存在をしており、自分はたまたま人助けの一環でその組織がヨルハに居ることを知ったのだが、それは言わないでおき、どちらの席にと問われれば何がどう違うのか分からないが、ゲダツやスプリングフィールドが同席するのなら話しやすい先程の蕎麦屋のような席が良いと答えて)
>アーサー(イギリス)
【アルトリア・ペンドラゴン】
そうですか……ミスターイギリス。
ここでは私も貴方もアーサーとなりますので、貴方はそのままアーサーを私の事は『セイバー』と呼んで下さい。その方がまだ人からも不思議がられないでしょうから。
(他ならぬ自分が良しとするなら彼はあれが最善だったと思うと、自身の故郷であり守りたかったブリテンの化身からそう言われれば、ならばあれで良かったのだと尚のこと思いを強め。ふと、ここには人が居ないから彼の事を国名で言っているが人が集まれば、国名を知らない可能性もあるが自分のように迷い込んだ者も居ないとは限らない為国名で話しかけていては、イギリスと言う国を知っている者に不審がられると思い、彼はそのままアーサーを自分の事は聖杯戦争で使う『セイバー』呼びでとお願いをし。
料理が美味しいと聞けば、冬木の聖杯戦争で自身が納得したあの第5次聖杯戦争の時にマスターとなった彼の手料理は本当に美味しく、あれとは違う美味しさだろうが、そのおかげで食に関しては本当に貪欲になった自覚があるだけに目を輝かやせては、行きましょうと頷いた後彼に着いていく形で歩き出せば、そういえば彼の声は士郎に似て居るなと今気づけば、心が少し穏やかでほんわかしたものになり)
(/ いえいえ!リアル優先で大丈夫ですのでお気にならさず!)
> エミール、レン、ALL
キーバー「………………いやに素直なかわい子ちゃんだ。」
得物の大鎌を地面に放って、且つ此方に背を向けて両手を上げて戦意も敵意も無い事を示してくる。
こいつは珍しいパターンだなとガスマスクとバイザー越しに先任曹長は思う、人道も論理も踏み拉かれた荒廃したウェイストランドの地でこんな風に隙を見せたら…道理の通じない残虐非道なレイダーの類なら嬉々として目の前の彼女(レン)にむしゃぶりついて食い物にしていたに違い無い。
身のこなしや、戦闘に熟練した相当な腕なのは間違い無い――得物無しでも最悪切り抜けられる策も恐らく用意してあったとも想定出来る。
チャッ…チャリキキキン。
レンジャー・セコイア(大口径のシングルアクションリボルバー)のシリンダーを流れる様な銃捌きでスイングアウトし、装填されていた拳銃弾…というより大口径のライフルに装填する様な類の弾丸を地面に落としつつそのリボルバーをスピンアウトして、弾が入っていない事を相手(レン)に示す。
キーバー「――これで“おあいこ”だ。御嬢ちゃん…――あのミュータント(ゴブリン)共を蹴散らして包囲を解いてくれたのは感謝するぜ。無駄弾を使わずに済んだし、コートも汚さずに済んだからな。」
ついでに道を尋ね様としていた助けた青年(エミール)に誰何された為、先任曹長はついでに名乗っておく。
キーバー「オレはキーバー先任曹長、NCR(新カリフォルニア共和国)軍モハヴェ方面派遣軍第四レンジャー大隊所属。識別番号はNCRA10089122アルファ・ブラボー。作戦行動中に予定のウェイポイントから外れ再度自身の位置情報把握に動いていた。お前達は?」
>2B
そうかしら?長すぎる平和は組織の腐敗を呼んだりするわよ?
人類存亡の危機レベルの厄災が続くのもアレだけど…
……ごめんなさいね。知り会って間もないのにこんな…貴女の言う通り、人は互いを支え合い、寄り添うことで生きていく生き物。私も、誰かに甘えたくなってしまったのかもしれないわ…
くすっ…心配ありがとう。でも大丈夫よ、少しはスッキリしたから。さて…あまり長居してもお店に悪いし、退店するとしましょう?お代は…そうね。話を聞いてくれたお礼に私が払うわね
(話なら聞く、と言ってくれた貴女に対して申し訳なさそうに、自分の不甲斐なさを謝罪して。思えば人間をよく知らない貴女にいらぬ心配をさせてしまったな、と少将吹っ切れた笑顔を浮かべて。それを誤魔化すように、席を立つとテーブルの脇に置かれていた会計伝票を取ると、相手にウインクして見せて)
>ゲダツ、スプリングフィールド
個人的には少し興味があるわね。その地域での風土から生まれた独特な方言なんかもありそうで。
世界は広いと感じるわ…
(同じ言葉でも意味合いが違ったりするのかしら、と何やら考えるようにして、小さく笑みを浮かべる)
…まぁ、それは同意ね。小さいと色々不便なんだもの。えぇ、いつも感謝してるわよ?人間の食事もタダじゃあないわけだし…
(大きい、と言っても色々あるので全肯定するわけではないが、確かに成長してから得られたものもある為、頷いて。いただきます、というのは食に携わるすべての人や物への感謝なんだぞ、と遠い昔に教えて貰ったことを思い出して…)
えぇ、構わないわよ。ゲダツさんの知り合いではないのかしら?
(//この雰囲気…自律人形の類かしら。…にしては精巧すぎるけど…)
(相手と談笑していると、声をかけてきた人物を見る。自分がここまで見てきた人物たちとは違った風貌、雰囲気に、違和感のような何かを覚えて。共に食事をしていた相手(ゲダツ)に質問しながら、少しテーブルの上を整理し始める。そうしながらも頭の中では様子を窺うようにして)
>エミール、キーバー
礼には及ばないわ。たまたま近くで依頼があって、偶然この光景を見つけて…お節介だったかしら(振り向きつつエミールへウインクをしながら、傍に立っていた大男(キーバー)を見ると、先程振るった大鎌を地面に捨てて。何もしませんよ、とアピールするかのように武装解除をして両手を上げて)
それはどうも…こちらとしても放っておけなさそうな雰囲気だと思って思わず身体が反応してしまったの。
…NCR軍、モハヴェ方面第4レンジャー大隊…聞いた事がない単語ばかりだけど軍人さんかしら?
では私も…私はレン。レン・ブライト…カルバード共和国、アラミス高等学校の現生徒会長。まぁ、いち女学生だと思ってくれていいわ。突然光体が眩いたと思ったら、"こちら"に迷い込んでいてね。近くの街を拠点にして、私も探索をしていた所よ?
(大男(キーバー)が発した言葉が指す意味は全く分からなかった。だが軍と言う言葉、コードネームを聞くに軍人と推測して。伝わらないと思いつつも、自分も経歴を名乗ってはスカートの裾をつまんで、淑女然とした会釈をして。そして、近くに町がある事を教える)
>レン
【2B】
そういうものなの…?
人類は複雑過ぎて理解に困る事が多い。
(長すぎる平和も良くは無いと聞けば、こちらの世界線ではエイリアンと機械生命体から地球を取り戻さんと一丸となって自分達の奮闘を激励し、同じ方法へ向いて目的を果たさんとしている人類のみと言っても音声のみだが。を知っているため平和が1番と思っていたがそうでも無いのかと不思議になると、平和を望んだり、その平和が来たら組織が腐敗するなんて人は複雑怪奇だと零し)
……なら、ここはお任せをする。
(こちらはただ、話を聞いただけなので特別何かためになるようなアドバイスをした訳でも無いのに、彼女がこの店の支払いは自分がすると言えば、断ろうと口を開くも、人類と言うのはそういうのもを大切にするのかなと考え直せば、それならとお言葉に甘え、こちらも席を立ち)
>2B
そういうものよ。良い事を教えてあげるわ…人間は2人いれば争いが起きるし、起こせる。たった2人でも…ね。現に、私と貴女だって最初に会った時、お互い敵意があったら争いが起きていたわけじゃない?これが人だろうと物だろうと、種族だろうと関係ないものなのよ。
(それが本当に良い事なのかは分からないが、2人、2つの何かが引き合った時には何かが起きる、と断言するように言い放つ。きっかけは些細な事でも、物事の転がり方によっては好事にも、悪事にもなるのだと説明して)
よろしい。
(何かを言いかけ、察して応じてくれた貴女にもう一度ウインクを飛ばして、会計を済ませる。先程とは違って表情は明るくなっており、釣銭を貰いながら店を出て)
さて…陽も沈んでこれからは夜ね…そう言えば、2Bはこれからどうするのかしら?私は…今日はもう疲れたから、宿を探して早めに休もうと思っているけれど…
(店を出ると、既に日は沈んで黒き空に月が出ており。街灯がついて夜の様相を見せるルーズベルトの街を見ながら、振り返って貴女に問いかける)
>レン
なるほど?
……人類と言うのは価値観の違いがあるのはわかったけれど、それで争いを起こせるものなのか…。
確かにお互い敵意があれば、戦闘になっていたかもしれない。
人類と言うのは争いが好きという訳では無さそうなのに争うなんて不思議。
(確かに1番初め、彼女と相対した時お互いに警戒はしており、どちらかが武器を振り下ろしていればそのまま戦闘が開始されていたと予想は簡単に出来るが、今回の場合はレアなケースでだからこそ戦闘直前みたいな形になったのかと思っていたが、人類に限っては違うらしいと印象を抱くと、ヨルハ部隊員やレジスタンスメンバーには無い価値観の違いによる争いや、そのきっかけなんかを不思議そうに呟き)
これが夜。
初めて見た…。
私は特に休まなくても平気だけれど、念の為にスリープモードに入って機体を休ませておきたいから私もその宿というのに同行する。
(製造されてからかなりの年月が経つが、これまで昼しか見た事が無かった為、初めて見る夜の景色になるほど、こうなって昼とはこうまで様変わりするのかと感嘆し。彼女が宿を取ると聞けば、自分達もスリープモードに入って機体を休ませる事で機体を長持ちさせたりが出来るので、同行しても良いなら同行すると答えて)
> 2B ALL
スプリングフィールド「それならカウンター席へどうぞ、其処なら珈琲を淹れる様子も見られるでしょうし…2Bさんは飲んだ事が無いのですよね?うふふふ、腕が鳴りますわ!」
そうして話しやすい場所…カウンター席へスプリングフィールドこと春田は二人を案内して自分はカウンターの反対側へと回りこんで(暫しお待ちを)と言って奥へいき、数分もしない内に先ほどのカジュアルな私服から、カフェの店員らしい落ち着いた制服姿になって戻って来て、早速珈琲を淹れ始める。馴れた手つきで手動のミルで焙煎されたコーヒー豆をゴリゴリと挽き、お湯を注いで抽出してシンプルなエスプレッソを二つコーヒーマグに用意して二人に提供する。
同時に焼き立てのふわふわなマフィンもコーヒー受け菓子として出す。
スプリングフィールド「さぁさ、召し上がれ。」
ゲダツ「頂こう、へそ!」
と、早速手っ取り早くエスプレッソをズズズッと飲み始める。――かなり濃厚な味わい(種類としても結構濃い目なモノなので当然だが…)―かつ、やや渋そうな表情を浮かべて、そそくさと備え付けの角砂糖を放り込み始めた。
スプリングフィールド「あらあら、ゲダツさんは甘党なのですね?」
ゲダツ「~~~~~~~~~~」
案外顔に似合わずお子様舌らしい蜘蛛頭の巨漢はこんな有様だが…2Bの方は果たして?
> レン・ブライト ALL
ゲダツ「そうだな。しかしおれが居たグランドライン(偉大なる航路)はおいそれと他の島に行くのも難儀な領域故――海は凶悪猛者揃いの海賊の有象無象、それにガレオン船をも一飲みにする海王類という海の怪物共――おかしな異常気象その他諸々の問題で気軽に島を出て万国遊覧と言う訳には行かん。そういう不便さはあるモノだが…」
本人としてもそういう文化の違いを見聞きしたくあちこちに行ってみたくはあったらしいが、どうにも環境が其れを許さない様な軽く魔境な海が広がっているという事らしい。
ゲダツ「そうだ、大きい事は良いもの。へそ!…その辺がしっかりしているのならばお前は立派なモノだろう。当たり前の感謝というモノは普段当たり前であるからこそ薄れがちな物だからな。まぁ…飢え死にし掛けると余計に分かるモノよ。」
相手(レン)の言葉に何故か白目を剥きながら、感心感心という感じで頷く蜘蛛頭…
その一方で
ゲダツ「?、否…穴から脱出した後直ぐにこの食堂へ駆け込んだのだ。此処へ来てまともに話したのは現状お前(レン)しか居ないぞ?」
スプリングフィールド「…あら?、私の顔に何かついていますか?――申し遅れました私はスプリングフィールドと申します。――ひょっとしてなのですけれど、あなた方も(迷い人)の立場の方なのでしょうか?――」
知り合いではないと否定する蜘蛛頭と、――気配的な意味でも違和感を覚えたらしい少女(レン)に相変わらずに穏やかにこやかな表情を浮かべながら席に座り恭しい所作で自己紹介をする彼女(スプリングフィールド)、敵意の類は無いが…どうやらゲダツとレンが(迷い人)であると踏んで話し掛けて来たらしい。
名前: スティーブン・A(アラン)・スターフェイズ
作品: 血界戦線
性別: 男
年齢: 32歳
容姿: 短めの黒髪に鈍い赤色の瞳、目元にある大きな傷が特徴的な色男。首筋に赤色のタトゥーがある。
黒に近いグレーのスーツ、紺色のシャツに黄色いネクタイを着用し、茶色の革靴を履いている。
備考: 秘密結社「ライブラ」のメンバーにして、実質的に組織を仕切っているナンバー2。
顔に傷を持つことから、時折「スカーフェイス」と呼ばれる。
非常に頭の回転が早く、抜け目のない性格。人身掌握術に長け、観察眼も秀でている。
そのせいか何を考えているか分からないとよく言われている。
普段は社交的で割と寛容だが、切羽詰まると神経質なところがある。また、怒ると静かに睨みつけてきたり、「限界値に近づくと優しくなる」タチのため結構怖い。
一方で、ライブラの活動や他のメンバーを守る為に非道を行うという冷血漢な一面も持つ。だが、本当は情に深い人物である。
相手を氷結させる高速の蹴りを主体にした格闘術「エスメラルダ式血凍道」の使い手。
(/こちらのキャラで参加したいのですが、よろしいでしょうか…?)
>2B
そうねぇ…価値観が違うからこそ起きるといっても良いわね。
ある人は戦う事が好きだけど、ある人は戦う事が好きじゃない…この2人が貴女達を指揮する立場に就いたとしましょう。どうなると思うかしら?
(神妙な面持ちで、貴女へと問いかける。好戦派の指揮官と、守戦派の指揮官。命令されそうな事を想像してみなさいな、とでも言うようにして)
…夜が過ぎれば朝が来る。この宵闇はいつか晴れるわ。どうしてそうなっているのかは私にも分からないけど…貴女のいた場所ではずっと昼…だったかしら?一度見てみたいわね…
あら、スリープモードなんてあるのね?なら話は早いわ…さっき軽く街を見てた時にいくつか宿があるのはリサーチしてるから、そこで休息を取るとしましょう
(すっかり陽が沈み、暗き闇が覆う空を見上げ、太陽がまた昇るであろう東の方角へ視線を映し。ここに来るまでに少し聞いていた貴女の世界の現状を思い出し、星の存亡の危機に扮しているとしてもこの目で一度見てみたい、と好奇心を抑えられない様子で。その後貴女からの同行願いを聞くと少し驚いた顔をして。てっきり人間の睡眠の様なものを取らなくとも活動し続けているのかと思っていたようで、意外そうな顔をしながらも快諾して。ポケットから森を抜けだす時にも使っていた携帯端末「Xipha<ザイファ>」を取り出し)
>ゲダツ、スプリングフィールド
…随分な場所にいたのね。島々を海賊達が支配し、海原には船をも飲み込む魔物が彷徨うなんて…
興味は湧くけれど確かにそんな状況じゃ呑気に船旅何て出来ないわね。海賊に捕まって素寒貧にされるか魔物の餌になるかでしょうから…
(相手から話を聞くと、想像してみる。随分と破天荒な、刺激的ではあるが島に住まう人達はどんな生活をしているのかさえ想像できない、とお手上げ状態といった感じで)
…えぇ、そうね。あって当たり前、やって当たり前の様な事は、人によっては当たり前じゃない事だってある…私も"深淵"を見てきたつもりだし、そこらへんは良く分るわ。
(相手の言葉に大きく頷き、賛同する。何気なく行っている行為にも、全てに事象が存在しているのだと、表情に影を落としながら肯定して…)
あら…そうだったの。
あぁ、別に何でもないわよ?ご丁寧にありがとう…私はレン。レン・ブライトよ。宜しくね、スプリングフィールドさん?
(てっきり知り合いだと思っていたようで、少々面食らった顔をするもすぐに表情を戻して、スプリングフィールドに礼を返す…)
厳密に言えばそうなるわね。と言っても、お互いが迷い人だって知ったのはついさっきね。と、なると…貴女もかしら?まぁ、立ち話もなんだから座りなさいな。
(彼女(スプリングフィールド)からの問いに、率直に答える。少し談笑はしたがゲダツと自分が同じ迷い人だったと知ったのは本当なので、変に嘘はつかずにありのままの事を言い。立たせたままでは悪いと思ったので、座って話しましょう?と問いかけつつも、自分も最初は相席させてもらった身なのでゲダツに「いいかしら?」とでも言うように、ウインクしてアイコンタクトを送って…)
> レン・ブライト ALL
ゲダツ「まあかなりの脅威ではあるが、狩るのに骨が折れる反面、海王類は肉が中々うまいぞ。―海賊も海賊同士で覇を競い合って潰し合ったり、賞金稼ぎが賞金目当てに襲ったり政府の(海軍)が海賊を討伐したりもしている。あの世界は俗に言う(大海賊時代)と言う奴だな。ところでレンよ、お前が居た世界はどんな感じなのだ?」
破天荒で純粋でも無垢でもないがこの蜘蛛頭が居たあの世界を生きる人々は良くも悪くも逞しい。
そんな話をしていると、今度は相手(レン)の元居た世界について興味が出て軽く聞いてみる。
ゲダツ「むう………深くは聞く気は無いが――お前も随分と苦労して来たのだな?」
当たり前はいざ無くなってみるとその普遍性の貴重さが深々と実感出来るモノ、ほんの少しながら相手(レン)が見て経験してきたと言う“深淵”という其れ――少し言葉に出すだけでも重々しさを感じ取れてしまう其れに流石に空気が読めない蜘蛛弾の巨漢も少なからず察する。
ゲダツ「む、おれは元神官・現青海番長のゲダツだ。へそ!」
スプリングフィールドの自己紹介と、応じて名乗るレンに続き蜘蛛頭も簡単な自己紹介をする。
スプリングフィールド「へそ?………レンさんにゲダツさん、ですね?宜しくお願いします。…成る程そういう事だったんですのね。――ちなみに私の名前が長ければ(春田)と呼んで貰っても大丈夫ですわ。」
レンに勧められ(ゲダツは彼女のウィンクに反応して、構わん…という様子である。この男にしては珍しく気が利いているのかも知れない)席に腰を下ろしてパスタを食べ始めながら…
スプリングフィールド「えぇ――私も少し前に作戦行動中に何時の間にかこの場所に来てしまっていて…一先ずこの土地に落ち着いた処で色々と調べている処でしてね。」
ゲダツ「ふむ、それで同じ“迷い人”のおれやレンに話掛けたと」
スプリングフィールド「そういう事になりますわ。」
ゲダツ「成る程な…して、早々聞くのもやぶさかかも知れんが、春田よ。お前は人間では無いな?」
と、確かに話して早々聞くのは何だか気が早い様な質問を蜘蛛頭は飛ばす。
すると、少し驚いた様な表情を浮かべて、彼女(スプリングフィールド)はゲダツとレンを相互に見て
少し躊躇しつつも苦笑いして
スプリングフィールド「御二人とも勘付いていらっしゃった様ですね。この世界に来てから私が人ではないとこんなに早く見抜いたのは貴方がたが始めてですわ。―おっしゃる通り私はI.O.P製第二世代型自律人形/戦術人形(A-Doll/T-Doll)、PMSCs(民間軍事請負企業)G&K(グリフィン&クルーガー)社所有の者です。―生体部品を多用した民生品からの軍事転用モデルなので基本的にそう簡単に見破られるとは思いませんでしたが…流石ですわ。」
と自身がアンドロイドの類の存在である事を説明する。
>ゲダツ、スプリングフィールド
船すら容易く飲み込む海の魔物を食べようだなんて普通は思わないと思うけど…凄いわね。
それだけ聞くととってもアナーキー(無政府、無秩序)な世界ね…いいじゃない、大海賊時代…弱き者は淘汰され強き者が生き残る。自然の摂理に沿った野性的な世界…昔の私だったら真っ先に行ってたかもしれないわ。好奇心旺盛な仔猫みたいな性格をしてたから…
(実際に見ていないので想像上でしかないが、船すら飲み込むとなると巨大であろう魔物の肉が美味いという相手の言葉を聞き、唸る様にして。海賊がのさばり、海軍がいて、更にバウンティハンターまでいるその世界の現状を聞けば、「刺激的ね」と不敵な笑みを浮かべて。今こそ成長して理性が働くようになったので無茶はしなくなかったが仔猫の様にヤンチャだった昔の自分ならば嬉々としてその環境に身を置いただろう…と、苦笑の笑みを浮かべ)
私の?そうねぇ…
まずゼムリア大陸っていう大きな大陸があって、その中にいくつもの国家が存在してるわね。
西側…のほぼ中央に位置する二大国家の1つ、「皇帝」を最上に置く1000年続く最古の君主制国家「エレボニア帝国」…そしてもう1つ、民主主義国家「カルバード共和国」。これに挟まれる形で存在する両大国の緩衝地帯「クロスベル自治州」。他には…規模こそ小さいけれど二大国家と対等な外交を築く王政国家「リベール王国」。まぁ、こんなもんかしら。東側にも色々と文化は発展しているのだけれど…最近は龍脈(地脈)の乱れで不毛の地と化しているわ。貴方の世界程殺伐とはしてないけれど、つい最近も帝国と共和国で戦争が起きたり、自治州が帝国に占領されたりと緊張状態が続いているわね…
(ポケットからメモ帳を取り出すと、簡潔に自分の世界の図を描き始めて。複数の国家が存在し、時に争い、時に協力している事を伝えて…)
そうね…奴隷以下の扱いだったし、生存者もごく僅か…そんな環境にいたわ。忘れたくても忘れられない過去の話、って奴よね。大丈夫、今は幸せよ?(察しの良い人ならば、彼女(レン)がどんな環境下にいたか大体察するであろう。壮絶な過去を送ったからこそ当たり前のことが当たり前じゃないことは良く分っていた。だが、それはもう過去の話で今は幸せであることを伝えると、ふぅ、と小さく息を吐いて)
あぁ…特に気にしないほうがいいわよ?その「へそ」っていうのは彼の口癖…というのは少し違うけど、まぁそういうものだから。
えぇ、分かったわ…私の事はレンでいいわよ。異名もあるんだけどそっちは少し恥ずかしいから。
(早速「へそ」に疑問符を浮かべた彼女を見れば、補足するように説明を入れて…)
…やっぱり。私は半分は女のカン、みたいなものだったけれど…もう半分は足運びや呼吸の仕方、あとは佇まいを見て、ね。…私も昔、人形兵器と呼ばれるものを扱っていたしその制作者とも縁が深かったから…感づけたけど…でも、確証は持てなかったくらいには精巧に作られてるわね。
(いきなりこんな質問をするなんて…とゲダツを窘めようとするもあっさりと彼女が認めた事で、種明かしをして。そして自分以上に確信を持っていたゲダツに対して、お手上げといったようなジェスチャーをして)
> レン・ブライト ALL
ゲダツ「うむ、馬鹿でかいから(食いで)があるのだ、だから盛んに食糧として狩ってる島もあるとか――む~確かに海賊共があちこちでのさばって無法で激しく食い合いになってると聞くがが島ごとに国や自治区は多くあるし、何より政府軍(海軍)の監視や戦力の増強具合で東西南北の海で治安の良し悪しという意味ではかなり差があるとゴローは言ってたな。その中でもグランドライン(偉大なる航路)は特に危険らしいが――それに、海賊共もただ無秩序に争って縄張り争いしてる訳じゃ無い―『あるモノ』を目指して歴史上未だただ一つの海賊団のみしか制覇出来ていないグランドライン(偉大なる航路)の果てを大部分の彼奴らは突き進んでいるという。そうしてその『あるモノ』…青海のモノたちは『ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)』と呼んでいる詳細不明の伝説の宝らしい。へそ!――それを手に入れた者が全ての海の支配者(海賊王)になれるのだとか…ふむ、仔猫?――レンよ、案外お前は海賊…いや冒険家向きかも知れんな。」
ゴローからの世間話の受け売りと、温泉目当ての単調な穴掘りの日々に退屈凌ぎで読んでいた書物や新聞なんかから得た知識で、色々と渾沌として勢いのある自分の住む世界の基本情勢を話すが、不敵な笑みを浮かべる相手(レン)の仔猫の喩えに、どちらかと言うとオオヤマネコなんかのネコ科の捕食動物辺りをぼんやりと連想する。
ゲダツ「世界を縦断する大陸、赤い土の大陸(レッドライン)と、それに対して垂直に世界を一周する航路、偉大なる航路(グランドライン)によって東西南北の4つの海に分けられている。――だから大陸よりも島が圧倒的に多いのだ。へそ!、あとは上空各所に我が故郷“空島”が点在しているな。」
と、彼女(レン)が分かり易く自分の世界を簡素にメモ帳に記したのに倣い、テーブル備え付けのちり紙に、当たり前の様に(耳から)一秒もかからずスポッと引き抜いた鉛筆でさささっとうろ覚えながら知っている範囲の自身の世界の世界地図を記す。
ゲダツ「むう、ゼムリア大陸…陸地が多いのだな?大きな国同士の小競り合いや戦争が度々起きていたりもしているのか、盗賊や山賊の様な輩も出る場所は出そうだし、これだけ広い土地なら其方でも怪物じみた生き物の類もいそうだな?――(龍脈)…土地に影響する何かしらのモノか。中々面白いし興味深いな。」
そんな感じでふむふむと頷きつつも――
ゲダツ「奴隷以下で死人塗れとは――むう…惨い話よ――だが、それを経てなお己を保ったお前は強いと思うぞ。会ってそれほど経ってはいないし詳しくは知らんが――とどのつまりお前はもう“独り”では無いという事かもしれんな。おれの(心綱)はそう囁いている。へそ!」
多少心が読めても深々と他人の心層に踏み込む様な無粋はしないタイプの古風で硬派な蜘蛛頭だが…彼女(レン)の言う今は(幸せ)であるという言葉が強がりや偽りの類じゃない事を察して…
ゲダツ「―モノと生き物では“聴こえ方”が異なるのだ…む?レンよ。口癖ではなく心意気だと言ったh」
スプリングフィールド「中々超自然的ですのね―――成る程、判る方には判るのですね。そういう繊細な部分となると技師位の見識が必要になりますが…開発者の方と御知り合いなら尚更…其方でも御同輩(アンドロイドの類)が存在しているのですね。―いいえ、お気に為さらずレンさん、寧ろそう指摘されるのは新鮮な気持ちで面白いですわ。何せ(此方)では私達(自律人形)はありふれた存在過ぎて余り驚かれないですから…」
蜘蛛頭(ゲダツ)に対して(お手上げ)といったようなジェスチャーをする彼女(レン)に対して、気にする必要はないとスプリングフィールドは屈託の無い穏やかな表情で優しく微笑んで…
>ゲダツ スプリングフィールド all
【2B】
この丸いのは甘味?それでこの黒い飲み物は……なるほど、苦い飲み物なのか。
………この丸い食べ物は甘くて美味しい、この黒い飲み物も苦味はあるけれど、酸味や旨味があって美味しいと思う。
(初めて見るマフィンと珈琲にどこか不思議そうな表情と言っても目元が隠れているので分かりにくいが。を見せれば、まずはとマフィンをフォークで刺して1口口にすれば、程よい甘みに表情が少し綻ばせ。次に珈琲をブラックで飲んでみれば味覚センサーは確かに苦味はあるけれど酸味や旨味と言った複雑な味ではあるが美味しいと感じられ、ゲダツが入れている物は甘みを足すものと分かりはするが、それは何かと問いかけ)
>レン
【2B】
基本はメンテナンスなんかで使用するけれど、ずっと動き続ければ機体のどこか無理が掛かるから機体を休ませる意味もある。
(スリープモードに入ると全ての機体の動きが無くなるので話しかけられても反応出来ないし、アラーム式なので時間は正確に起動出来て、機体も動かし続けたら熱を持ったり、とある部分にヒビが入り故障の原因になったりするのでそれを防止する為にスリープモードで熱を逃がす役割も持っており、ザイファを取り出した彼女を見れば、どの宿に泊まるのだろうと宿自体が初な為、少しだけ期待感を隠しきれず)
>ゲダツ、スプリングフィールド
詳細不明の宝…ね。御伽噺にありそうなありふれた話だけれど、実際にそういう世界があるのね…
まぁ、昔から任務とかで色んな所に出向くことは多かったから冒険は嫌いじゃないわね。狭いようで広い世界を知れる、いい機会でもあるし…
(まるで幼い頃に読んだ絵本の中の世界の様な、夢とロマンが詰まったかのような世界がある事を知り、何処か嬉しそうに笑って…)
上空に島…?どういう原理で浮いてるのか物凄い気になるわね…流石に空に浮く島は私の所にはなかったわ…本当、凄い世界ね…
(科学的にありえない、と驚いた顔を見せるも、彼が嘘をつくとは思えなかった為真面目な顔をして、空に島が浮いている理由を考えていて…)
そうね…大陸だから周りは海もあるけれど至って普通よ。えぇ、盗賊の類もいるけれど軍隊とは別に組織だって動く傭兵集団「猟兵団」と呼ばれているわね。金次第で動く「裏」のスペシャリスト達…「表」には地域平和と民間人保護を掲げる遊撃士協会<ブレイサー・ギルド>…魔物も野生生物から軍用に飼い慣らされた魔獣、古代に存在したとされる聖獣から聖典に載るような悪魔まで様々、ね。
信仰も盛んで、教会があちこちに存在しているわね。エイドスと呼ばれる女神を信仰する「七耀教会」が一般的だけどその土地に因んだ精霊信仰なんかも多い。昔には女神を否定し悪魔を崇拝しては実験と称して子供を各地から攫っては高みに至ろうとした邪教なんかも存在したわね。で、私も昔はとある秘密結社にいたの。殲滅天使の二つ名はその頃のよ…
(流石に自分のところの海は海賊などがのさばる魔境ではなく、普通であると前置きして。警察組織や民間団体を「表」と説明し、傭兵やマフィア等を「裏」として存在していることを伝えると、魔物や宗教についてもメモに書きながら簡潔に説明する。そして自分の出自を少し話すと、先程ゲダツに語った<殲滅天使>と呼ばれる二つ名はそこで呼ばれていたころのものだ、とため息を交えて白状して…)
ほぼ死んでいるといっても良かったけど、えぇ…大切な人達のおかげで私は人に戻れた。…ふふっ、深くは聞かないのね?
(ここまで話せば、過去にいったい何があったのか聞きたくなるのが人の性である事を理解していた彼女は重苦しい雰囲気を出していたが、察してくれたのか、深く踏み込んでこないゲダツを見ては変わった人ね、と悪戯っぽく笑って)
あぁ…そうだったわね、心意気…うん、心意気ね。
(あー…と言ったような、半ば投げやりな反応で、訂正を入れて。そんな変わらないのではないかしら、とでもいうような口調で…)
ここまで精巧なのは数える程しかないわよ。言われなきゃわからなかったくらい…
…また凄い世界がある物ね。自律人形が主流の世界だなんて…そんな世界から迷い込んできたという事ね…
(ほぼ人間と変わらない見た目、性能、仕草…彼女から見ても「最高ランク」な物らしく、驚きを隠せない顔で珍しく動揺していて)
>2B
なるほど…まるで人間と遜色ない貴女でもそこは流石に…ね。分かったわ。
此処からだとこのホテルが近いかしら…そうだ、部屋をどうするか決めてなかったわね…
貴女達に性別があるのかは分からないけど…服装から見るに女性型、でいいかしら?
私も女だし、特に問題なければ一緒の部屋でいいと思うのだけど…1人部屋の方が良い?
(彼女にも休息は必要と分かると、頷いてXiphaの画面を見て歩き出して。ふと思い出したように貴女に問いかけて。「知られたくない事とかがあるなら、お互い1人部屋でいいと思うのだけれど」と補足して)
> レン・ブライト ALL
ゲダツ「うむ、正確には空にも“海”が在るのだ。“白々海”“白海”と言ってな、そこに(島雲)で構成された島が浮かんでいる。という感じだな。へそ!無論魚や海老も居るぞ!」
蜘蛛頭の巨漢は当たり前の様にそんな風に言ってのけるが確かに他所の世界では物理法則的に難しい特異な環境なのかも知れない。
そうして逆に彼女(レン)の世界側の話を聞くと
ゲダツ「成る程な、報酬次第で仕事を選ばない傭兵めいた猟兵団や無頼(マフィア)の類――遊撃士協会<ブレイサー・ギルド>…成る程、国の軍のみでは無くそういう制度があるのだな。ふむふむ女神信仰に精霊信仰――やはりカルトめいた邪教もあるのか…なるほど(魔物)に(魔獣)に(聖獣)に(悪魔)とな。中々面白いモノ共が存在しているのだな…こちらもそういう得体の知れん存在に関しては居たりするという噂話があるが――明確におかしなモノと言えば(悪魔の実)と呼ばれる海の至宝が存在するぞ。食う事でこの世のモノならぬ超常の力を得る代わりに(海に嫌われて)カナヅチになるという呪いを受ける代物だ。―やはり訳ありの組織に属していたのか、先ほどの(二つ名)の由来が其れ…まぁ良いではないか、カッコイイのだからな!」
ざっくばらんな蜘蛛頭の説明とは対照的にメモに書きながら話す相手(レン)の説明の内容に相槌を打ちながら、二つ名に関しては良いではないかと笑う。
ゲダツ「…単純な話よ、おれは湿っぽい話は苦手なのだ。それに――そういう事はお前とその(大切な者達)の深い事情であろう?部外者どころか余所の世界の余所者のおれが踏み込んで良いとも思えんからな。」
と、話し出しても無いのに少しばかしこわもてな目元を潤ませながら(心綱含め感受性は非常に高いらしい…)そんな個人的な理由を述べて
ゲダツ「うむ、そう心意気だ!へそ!」
スプリングフィールド「――掛け声とか挨拶の様なモノなのかも知れませんわね。―私が居た世界では大規模なコーラップス災害…(崩壊液)と呼ばれる特殊な物質による環境汚染と政治経済の対立で勃発したWW3(第三次世界大戦)の影響で億単位で夥しい数の人々が失われた結果、崩壊し掛けた社会システムの再構築を目的とした代用存在として私達自律人形/戦術人形(A-Doll/T-Doll)が開発・普及した経緯がありましたからね。―民間の各種業務・福祉・生産から準軍事・軍事用まで様々な分野で人に混じって働いていますわ。――私の場合は最初に言った様に民間軍事企業のG&Kにて運用されていたのですが、作戦行動中に高出力指向性エネルギー兵器の範囲攻撃を受けて吹き飛ばされた際に気が付くとこの土地に来ていましたわ。」
基本的に民間モデルは生体部品を主体に用いているので飲食も出来るし血も流す事が出来ますわ、と続けて笑顔で説明する。
> 2B ALL
スプリングフィールド「うふふふ、そう甘味ですよ。それはマフィンと言って(焼き菓子)と呼ばれるお菓子になりますわ。珈琲の方はエスプレッソと言う種類の珈琲になります。…気に入って頂けたのなら何よりですわ。」
ゲダツ「苦い…む?この四角いのは(砂糖)だ。入れると溶け込んで甘くなるぞ。へそ!」
初めての味を美味しそうに楽しむ彼女(2B)と、今度は砂糖を入れ過ぎてジャリジャリになっている珈琲に悪戦苦闘している蜘蛛頭(ゲダツ)の二人を嬉しそうに笑顔で見ながら
スプリングフィールド「そう言えばお二人は今日泊まる場所は決めていますか?ーー宜しければ暫く落ち着くまではこの店で寝泊まりされてはいかがでしょう?」
と唐突に二人に提案する。
ゲダツ「む、確かに現状行くあて等無いしな…最悪野宿も覚悟していたが、おれは良いぞ!2B、お前はどうしたい?」
>レン
【2B】
私は同じ部屋でも構わない、一応女性型ではある。
一緒の部屋の方が料金と言うのは抑えられると判断したから、一緒でも構わないけど…ホテルと言うのは宿なのはわかるけど、衣服は着替えた方が良いの……?
(彼女の言葉に同じ女性型であり、同じ部屋でも良いと頷き、特に知られたくない事なんて無いし、彼女が高度なハッキング能力を持っていた場合は別だが特に問題無さそうと判断した為、大丈夫と頷いた後、この衣服は脱ぎ着が不可なのでいつもはベッドと称した台の上で寝ているのだが、人が取る宿ともなれば、自分の知っている寝具ではない可能性から衣服の脱ぎ着が出来ないと零して)
>ゲダツ スプリングフィールド all
【2B】
なるほど、マフィンにエソプレッソ珈琲。
初めて飲食したけど、とても美味しいものだった、ただ……ゲダツのその珈琲の飲み方は初めて見る私でも間違いじゃないかと思う。
(丸いヤツは焼き菓子のマフィン、黒い飲み物は珈琲と言う物だと知れれば、人類の居ない世界の為、そういった食べ物なんて無いし、そもそも摂取する必要が無いので初めて見て食べたそれらに、人類はこういうものを楽しんで居たのだろうなと感嘆するも、白い物を砂糖と言い苦い飲み物なんかを甘くする物だと予想は合っていたが、入れすぎてジョリジョリ音のするゲダツの珈琲の状態に、明らかに入れすぎで飲み物として誤った飲み物なのではとポツリと言い。
その後春田からこの店で寝泊まりしないかとの発言に、自分はそれこそ情報収集の為に動いていた方が良いかもと考えていただけに、機体を休ませれるのは助かる為、春田が良いのならと提案を受け入れ)
>ゲダツ、スプリングフィールド
空に海…なんて幻想的なのかしら。ますます見てみたくなったわ…
(自分の世界では絶対に見ることはできない光景に、想像を膨らませれば何処か楽しそうにしていて…)
悪魔の実…禁断の果実、みたいなものかしら。例えばどんなモノが…?
力には呪いがつきものって事ね?…でも、ゲダツさんの世界は偉大なる海の世界…その呪いは重すぎるんじゃないかしら?
こちらにも古代遺物<アーティファクト>と呼ばれるモノがあるわね。超常の力…世界の<外>の理で作られた神からの贈り物。さっき挙げた「教会」はこれの管理も行ってるわ。古代遺物を悪用する個人や組織を<外法>と認定して裁く…
(説明された悪魔の実を想像する。だがすぐに彼の世界が海が多い事を思い出すとその代償は大きすぎるのではないかと疑問を零して。同時にこちらにも似たようなものがあると言い、形は様々、強すぎる力を持つために悪用されやすく、それを管理する組織もあると教えて)
カッコイイかしら…?まぁ、もうその名で呼ばれることもそんなにないから深くは考えなかったわね…
…ありがとう。そう言ってくれると嬉しいわ。でも、改めてそのマントラ(見聞色の覇気)と言うのは凄いわね。
(ううーん…と納得がいかない顔をして。しかし相手の目を見ると少しした後に小さく笑って、お礼を言い。少ししんみりした空気になったので話題変換とばかりに度々感じていた相手の洞察眼、観察眼を褒め称えて)
…億単位?それはもう星の危機じゃないかしら…大戦争と大災厄、終末の危機という感じね…私は学校の帰りに突然…って感じだったから、凄い違いね。…って、それは大丈夫なのかしら?無事では済まないと思うのだけれど…
生体部品…そうなるとメンテナンスとか大変なんじゃない…?
(戦争屋災害は自分の所にもあったが桁が違いすぎるので驚愕する。それにこちらに飛ばされてきたと思われるケースも全然違っているので、寧ろ心配の方が勝ったのか怪我等はないの?と心配していて…)
>2B
男性型のモデルもあるという事ね。だからどうってわけじゃないんだけど…
確かに、今は無駄遣いは控えた方が良いわね。なら一緒の部屋にしましょう。
まぁ…人間は汗をかいたりするから基本は衣服を変えるんだけど生憎私も替えの服は持ってないから、ホテルの寝間着を使うくらいね。貴女は…そうね、そのままでいいんじゃないかしら。どうやって休息を取ってるかは分からないけど。
まぁ、諸々の話はホテルに着いてからにしましょう。私も部屋に着いたら端末で何個か弄りたいものがあるの。さ、もうすぐ着くわよ
(特に詳しくは聞いてこなかった事だが、何となく聞くのが躊躇われた事だったので、成程とうなずき。確かに同部屋なら料金も安く済むと合理的ねと言い、「別に極端に汚れてたりしなければ人間でも着替えないわよ」と返して。Xiphaを片手にしばらく進んでいくとそれとわかる建物が見えてきて…)
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