2022-05-28 19:41:42 |
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目的…?別に金には困ってない。
一目見て連れ去りたいと思った、此処で手放したら俺はきっと後悔の念に駆られて死ぬと。
だからアンタと暮らす事にした。
( 飲み物を拒否されるなり残念そうに目線逸らし二本のペットボトルを傍へ置く。この気持ちが何なのか今の自分に知る由もないため、求められた説明には不器用な言葉で返す他無い。しかし本気で惹かれているんだと執着する様な瞳を向け、様子を窺う )
…、そんなことで、ここまでするか…?
( 相手の話を聞く限り、それが動機だとは分かっていても、こんな大人一人を誘拐するという強硬手段をとったことには正直驚きや、呆れ、色々な気持ちが混ざり合い。いくらなんでもここまでするのか、と。)
する。俺の親は医者だったから色んな薬品が家にあって、麻酔薬も簡単に使用出来る。だから迷わず行動に移した。多少の副作用はあるが…特に害は無いから安心して欲しい。
( 疑問符を浮かべる相手に至って真面目な顔で返答すれば、胸ポケットからメモ帳とボールペンを取り出し「食べ物の好き嫌いと誕生日教えて、恋人の有無と勤め先も。今後の参考にしたい」と問い掛け )
…それ、例えば俺が答えなかったらどうする気だ?
( 相手の思考がまるで読めない。薬のこともそうだが、そんなリスクを冒してまで自分をここに置きたいという思考が。相手の顔を伺いつつ、聞かれた質問には逆に問い返してみる。先程害を加えるつもりはないと言っていたが。)
答えなかったら?
嫌いなモンが飯に出る可能性がある。
( 返された問いに当然のような表情浮かべ答え。誕生日が分からなければケーキを用意する事も出来ないしな、と付け足し。まるで初対面の人間を連れ去り監禁している事実など無いように今後の予定を楽しみにしている様子で )
…食べ物の好き嫌いは特にない。誕生日は6月29日。
恋人は、いない。勤め先は、○○会社。
( 相手の様子からは本当にただ単に情報を知りたいだけのようで。とりあえず聞かれたことに関しては、答えて様子を見ることにする。)
6月…1ヶ月後か。
そういや名前は?
( 肝心な事を聞き忘れていたと思い出しては追加で問いつつ、先程の返答を真っ白なメモ帳に素早く書き込んでいく。恋人が居ないなら恐らく一人暮らし…会社には後で連絡しておこう、と脳内で情報整理しており )
笹木 孝太郎。
…君の名前は?
( 白いメモに動くペンの動きをじっと見て。聞かれたことにはとりあえず答えておこう。ふと、名前を問われれば相手の名前を知っておく必要があると感じたのか、逆に問いかけて。)
鷹月 柊磨。
笹木…サン、晩御飯要る?
( “ささき こうたろう”と平仮名で相手の名をメモすれば、その横に小さく似顔絵を描き、自身の名も伝える。ふと携帯の画面を確認し時刻が19時を回っている事に気付くと視線向け。そろそろ腹が減った頃なんじゃないかと )
柊磨くん…、君は1人でここに暮らしてるのか。
( 相手の名前を記憶すると、この場所について少しでも情報を得ようと相手に質問をする。腹が減っているかと聞かれると、全く空いていないわけではないが、そんなことをかんじさせないくらい今頭はパニックになっている。表向きは冷静ではあるが。「腹は空いてないな。」とかえす。)
…小学校へ上がる前に親が事故で他界した。医者の父と看護師の母、仕事帰りで二人並んでいるところに鉄柱が落下したらしい。親戚の家に引き取られたりした事もあったけど、結局他人の場所じゃ居心地悪くて中学以降一人で暮らしてる。
( 暫しの沈黙の後、少しでも此方の事を知ってもらうべきだと判断すれば淡々とした声色で上記告げ。椅子の傍に置かれた紅茶のペットボトルを手に取るとキャップ外して数口飲み、「アンタの事も知りたい」と視線絡め )
…そうか。
( まだ若いながらに辛い過去を背負っていることに、思わず呆気に取られてしまう。ここで何かを言うのは違うと思ったのか頷いて。「俺のこと…?」自分のことなど特にこれといって話すほどのこともない、相手に比べれば。思わず相手と視線が合うと、目を細めて。)
他に何が聞きたいんだ?
仕事中の振る舞い、休日の過ごし方、初恋の思い出、学生時代の黒歴史……どんな些細な情報でも良い。もっと笹木さんに近付きたい。
( するりと相手の頬に片方の掌を添え、その瞳に吸い込まれる様やや距離を詰めていく。今日あの瞬間、取るに足らない俺の日常に一筋の光が差した。これが所謂“運命”というやつなんだろう。他の何処へも逃がしたくない、そんな独占欲が徐々に胸の内から湧き出るのを感じる )
っ、おい…
こんな何処にでもいるおじさんじゃなくても、他にいくらでもいるだろ。
( 頬に手が触れられればビクッと身体を揺らし。近づく相手には恐怖とは違う別の感情が湧き上がる。まじまじと見つめられることなど経験もないため、思わず視線が泳ぎ。目線をさまよわせながら、自分じゃなくたって、他にもっといい人がいるだろうと困ったように呟く。なぜ自分にこんな関心をもっているのか理解ができない。)
ダメ。今まで誰かに興味を抱くなんてこと無かったから、こんな気持ちになるのアンタが初めてなんだ。代わりなんて居ない。
( 何故ここまでの行動に踏み切ったのか、正直自分でも不思議ではある。他の人間には決して向ける事のない感情。スピリチュアルなんて信じちゃいないが、もしや前世で繋がりがあったのでは?なんて考えが過るほどに。肩を跳ねさせ視線泳がす相手の様子が愛らしくて、思わず小さく笑みを零す。やっぱりこの人の傍には俺が居るべきだな。そう決意すると、額に軽く口付けを落とした )
全く理解できない…。
( 顔が近づき、思わずぎゅっと目を閉じる。感触は額に取り残された。それが唇であったことは目を閉じたままでも分かる。心臓が音がやけにうるさく耳に聞こえてくるので、これが相手にも伝わっていないかと思う。少し身動ぎをして、距離をとりたいと思うも、拘束されていては思うように動かず、顔を背けることしかできない。)
顔、少し赤い。
……もしかして照れてる?
( 体温の上昇する感覚が掌を伝えば、やや火照りを見せる相手の顔に気付き問い掛けて。もう一方の手も空いている頬に添え左右から軽く挟む様な形で触れてみた。昔絵本で見たタコみたいで何だか面白い。この人は他に一体どんな表情を隠し持っているんだろう。 )
からかうな…照れてなんてない。
それより、逃げないから離してもらいたいんだが。
( 顔が赤くなっていた事にドキッとして。両頬をホールドされれば動くことを諦めるしかなく。そのことから話をそらすように、相手をちらっと見て、この拘束をどうにかして欲しいと頼む。おそらくこれを外したところでこの部屋から抜け出せる気はしないためそう言い。 )
分かった。
( 拘束から解放して欲しいという要求に素直に頷き、両手足と椅子を繋ぐ手錠の鍵を順に外していく。監禁に至ったものの、最初に言った通り危害を加えるつもりは一切無い。寧ろ相手の望む事は可能な限り叶えたいと思っている。逃がす以外は。…たとえ脱出を試みようとも、玄関扉には暗号の違う二重ロックが掛かっているため逃げるのは困難な筈。 )
…さて、これからどうするんだ?
( 案外すんなり拘束が解かれると、少し身体の力が抜ける。これだけ簡単に解放してくれるということは、それだけ厳重に鍵がかけられているのだろう。逃げようとしても無理なことはわかる。生憎、体力に自信はないし、生まれてこの方喧嘩とは無縁の世界と生きてきたため暴力なんてのは以ての外。しかしこの感じからすると、いつか逃してもらえるのではないか、そんな風に思う。とりあえず言われたことには従っておこうと考える。)
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