人魚 2022-05-24 10:29:57 |
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そうなんですね、じゃあそのままで大丈夫です。
えっと……そうですね、ジルさんにはこ、婚約者とかいらっしゃるんでしょうか
(少年使用人の言葉に頷いてから人間について知りたいものの一番知りたいのは他に大事にするものを相手が持っていたら…と少し思っていたので尋ねてみて。本当は好物なども聞きたいが聞いても自分が人間にならない限り作ってあげたりはできない上に自分はここで出来ることはないと思っていると質問した後だったが不意に思いついたことを言ってみて)
この辺りって小さくてもいいのですけど、貝殻ってあるんでしょうか…
「ご主人様に…?いえ、そのような方はこれまでいらっしゃったことは御座いません」(相手から問われた質問を自分の中で復唱しながら呟き、思い返すも主にそのような存在がいたことはなく、それを素直に伝え。そして貝殻についても初めは首を傾げていたものの、あることを思い出して)
「貝の殻、ですか…?貝、はこの辺りであまり見かけないですが…あ、そう言えばこの前、何かの貝が食材の補充の時に手に入って、その貝の殻は確かご主人様が不要だと仰ってたので捨ててしまってて…また貝殻が手に入りそうなら、捨てぬようにしておきますね!」
よかった…お願いします、あとは糸と針も欲しいです
ルメールさんにもあげますね
(居ないと聞いてホッと息を吐いてから少年使用人が捨てないように言っておくと言ってくれて微笑みを見せネックレスを作るために必要な材料を頼んで。貝殻を使ってアクセサリーを作るのは得意なためお礼を兼ねてと思ったが相手は宝石が好きだと思い出して)
あとはきらきらした小さい穴の空いたものってあるんでしょうか…
針と糸、ですね!ではその時に…って、ボクにも、ですか…?ボク、なんかに、良いんですか…?(相手のホッとした様子にもしかして、と思うところはあったものの、何も言うつもりはなく。そして相手から欲しいものについて言われれば必要な材料の用意が出来たら渡すことを伝え。しかし、相手から自分にも渡すと言われれば少し驚きながら確認し。その様子はどこか前々から卑下をしているような自然な自分を表する言葉で)
キラキラの小さな穴の開いたもの…候補がありますし、この屋敷にも確かあったはずなので、必要な材料揃いましたらお渡ししますね!
ありがとうございます、だってこうして僕が海にいられるのも、ルメールさんのおかげですから
ルメールさんの魔法のおかげで声も出たようなものですから
(持ってくると言ってくれた少年使用人に笑顔をむけてお礼を言い。自分のわがままを聞いてくれた相手にお礼をしないのは失礼だと思っているため当然だと言って。少年使用人は少し卑下するような口調をするのでどうすればそんなふうに思わないだろうかと思って、お礼の代わりに少し近づいて、頬に口づけをして)
なので元気出してくださいね、分かりましたか?
「っ…!?ひゃ、ひゃい…」(元々幼い頃に親から捨てられそうになったのを主に拾われ、まだ子どもだからと見習いの使用人として過ごしてきたものの、親から言われてきた言葉は未だに心をを縛るイバラのように感じていて。それでも、相手の言葉、お礼の言の葉はジンワリと、確実にそのイバラを取り去ってくれているようで。そんな相手が少し此方に顔を寄せたかと思えば頬に触れる柔らかな感覚にカアアッと顔を赤く染め上げてしまい、元気を出してと言われてしまえばそれに素直にハイの言葉を口付けを頬にされたことで呂律が緊張で上手く回らないままに返して)
あ……もしかして、こうしてお礼にキスするのは普通じゃないんでしょうか…?
(少年使用人が顔を赤く染めて何故か呂律の回っていない返事をしたため少し首を傾げ。そういえば相手にした際も赤くなっていた気がして少し心配そうに首を傾げて。つい癖でお礼や励ましなどの際は良くしてしまうため人間はあまり品ならしないほうがいいのだろうか、と思いながら少年使用人を見つめて)
「えと、その…き、キス、は…好きな人、相手に…する、事、なので…好き、ってこと、伝えるために…」(引き取られてから少しの間は様々な勉学を学ばせて貰った為にキスに関しては全くの無知と言うわけではないが、相手にキスをされた事は自分ではあまり主に言わないでおこう、そう思いながら、恥ずかしげに相手の事を少し見上げるようにしながらそう話して。勿論好きの種類がLIKEでもLOVEでもすると言うことも伝えたいが、自分の語彙力ではあまり上手く伝えれずにいて)
好き…じゃあ、ジルさんは……
(好きと言うことを伝えるため、そう聞いてゆっくり口にするとこれまで頬を赤くすることはあるがこれまでに見たことがないほど赤くなり両手を頬に当ててもしかして相手は自分のことが好きなのか、とLikeとLoveの違いは分からず素直に受け取ってから首を振り、少しだけ冷静になってまだ顔は赤いまま少年使用人に諦めたような笑顔を見せてから口付けしてしまったことを謝り)
まぁ、ないですよね…それにしてもごめんなさい、急にしてしまって
「い、いえっ…」(相手の呟いた言葉の意図は分からないものの、相手から謝られてしまえば首を横に振ってはそんなことはないと返し。そして相手の様子から話題を変えた方が良いかと察したものの、どんな話題が良いかあまり分からず相手に知りたいことは何かと問い掛け)
「え、っと…ノア、さん他に何か知りたいこと、あります…?」
そうですね…僕、陸のことってあまり分からないのですけど、地図、でしたっけ地図を見てみたいです。
あと……海からここは遠いんですか?
(他に知りたいことと言われて、自分の知る陸の世界はあの鱗を剥がされた場所とここのみで。ふと思いついたのは海の中で沈没船で見かけた海の中が描かれた地図。その場所にお宝が埋まっていると書かれていて実際そこに宝箱をあったのを思い出し、海の中はこんな風に区別されていたのだと少し驚きを覚えたのを思い出し。陸の人が書いたものなら陸のことについてもわかると思い言ってから、貝をあまり見かけないと先程言っていたのを思い出して少し尋ねてみて)
地図、ですね。えっと…あ、これです!海の場所もこれにあるんですけど…この国には海と隣接してる場所が無くて…お隣の国のこの辺りが一番近い海になるかと思います(相手からの願いにコクリと頷き、地図は何処だっけかと思い返していれば丁度水槽近くにある戸棚にしまってあるのを思い出してはそれを取り出して拡げて相手に見せて。そして併せて相手に海の場所についてもこの国には無いものの、隣国の領地に海があるのだと話し、館のある場所を初めに指を指し、そこから海までの距離を直線的な動きで指し示し)
遠いのですね…ありがとうございます。なるほど……ここにあるんですね
(海までの距離を見て少し悲しそうにしてから指を指していた自分の今いる場所が陸だと言うことを少しまた認識し直す。帰りたいと思うわけではないが、家族や友人は元気でしているだろうかと少し思いながら誤魔化すように微笑んでからお礼を述べてからふと気になって)
ジルさんもルメールさんもここで育ったんですか?
「そう、ですね。ご主人様はこの国出身の方です…けど、ボクはこの辺りの生まれで…幼い頃に両親と別れ、ご主人様に拾われて以降はこっちで過ごしてきました」(相手の寂しそうな様子に海に行きたいのかな、というのは察しつつも、自分ではどうにも出来なくて、強いて言うなら水槽の水が汚れてたら新しい水に変えれる位で。相手からの質問には主はこの国の出である事を伝えつつも、自分はこの国生まれではないと伝え、生まれの場所…海の近くの辺りを指差してそこからこの国の辺りまで指を移動させて)
そうなんですね、寂しくないですか?
(両親と別れて、という少年使用人を気遣うように頬に手を添えて。どのような事情かは分からないが拾われてという言葉であまりよくなのは大体わかり、それでももし自分が同じだったらと思うと自分だったら悲しいと思い頭を撫でて。海のちかくを指差したこともどこか共感してしまったのか、優しく微笑み)
「…寂しくはない、です。まだまだご迷惑をたくさん、掛けたりしますけど…たまにお仕事が上手く出来た時に、ご主人が褒めてくれるので」(相手の手が慈しむように頬に添えられ、そして頭を撫でられそれに目を閉じて撫で受け。寂しくないかと問われれば少しだけ考え、フル、と首を横に振り寂しくないと返し、その理由を満面の笑顔で話して)
なんだか普段のジルさんは少し…雰囲気が違いますし…厳しい人なら尚更嬉しいですね
褒められるくらい頑張ってえらいですね
僕でよければ寂しくなったらいつでもお話聞きますよ、お友達ですから
(自分以外と話す貴方を思い出しながら、もし自分に対しても相手があんな風だった時に褒められたらきっと嬉しいだろうなぁと少し思いながら、再び少年使用人の頭を撫でてから頭から手を離し、友達なのだから話しか聞けないけれど悩みがあったりしたら聞くと言ってからふとどれくらい時間が経ったのだろうかと思い)
ルメールさんj、お時間大丈夫なのですか?僕は話せて嬉しいですけど…お仕事とか
「お友達…!」(相手に頭を撫でられ、離れた手を無意識に目線で追いかけていれば相手からのお友達と認められた事に喜色を表情に全面に出していて。そんなタイミングで相手から時間について問われれば一応これも自分に与えられた仕事だから、と話していればタイミングよく部屋のドアが開き、その音に気付きパッとそちらを見れば主が上着こそ脱いでいたものの出発した時の服装ほぼそのままでいるのに気付きペコリと頭を下げて)
「一応、ノアさんとお話をしてノアさんを退屈させないように、というのもご主人様から与えられたお仕事でもありますから……!」
おかえりなさい、ジルさん
(少年使用人が嬉しそうに友達という言葉を言ってくれたことも嬉しく、相手が自分を気遣って少年使用人に相手をするように言っていたこともまた嬉しくて。ちょうど帰ってきた相手に笑いかけておかえりなさいと告げながら少しだけ相手を見つめ、出かけた時の上着を脱いでいるのに気付き、怪我をしたのか少し心配し)
ご無事でしたか?
あぁ、何も心配いらないさ…ルメール、見習いとしての業務に戻るように
「はいっ、それじゃあ…ノアさん、また…!」(相手の少し心配そうな様子にニッと笑みを浮かべて心配はしなくていいと話しながら水槽の元へ歩み寄り、水槽の近くにいる少年使用人に淡々と暗にこの部屋から出るよう伝え。少年使用人はそれに応じるように返し、相手にまた会う事を約束せんと呟き小さく手を振りながら部屋から出る時また深く一礼をし部屋を後にするのを見送れば、何だか今日1日で相手との距離が近くなりすぎな気がして相手にどうだったか問い)
…ルメールと過ごしてみて、どうだった?
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