人魚 2022-05-24 10:29:57 |
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ノ、ア…(気が付いたらゴツゴツとした何かに仰向けに寝かされており、服は濡れピタリと身体にひっついており。それらの情報を持ってしてもそこが海の中から顔を出している岩の上だとはまだ気付いておらず。脳内が途轍もなく濃い靄が掛かっていたようなそんな感覚から脱け出したばかりで思考があまり回っておらずにいて。そんな中で声が聴こえゆっくりそちらへと視線を向けるため顔をそちらへ向ければ相手の顔が見え、整って間もない息遣いながらそう相手の名を呼びつつゆっくりと相手の方へ手を伸ばし)
よかった……悪い人魚に魅せられて入っちゃったんです。息はできますか……?
(岩に体を上げ、自分の呼吸ができる間だけでもと思い、相手の伸ばした手を自分の頬に添えながら安堵したようにため息をし、まだパニックになっている相手に説明をしながら相手の顔に自分の顔を近づけ息が整うように背中を一定のリズムで優しく叩きながら心配そうに顔を覗き込み)
出来る…(相手の言葉に、背中を優しく叩かれていれば自然と落ち着いてきてコクリと頷いて。そしてある程度落ち着いてきたは良いものの、相手が水から出てるのに気付けば慌てたように水の中に入るよう促して)
っ、ノアっ…早く水の中にっ…!
は……い、よかった…
(相手が落ち着いていくのとは逆に呼吸がし辛くなっていたため言葉に甘えて海に入り。少し落ち着いてから顔を覗かせてから首にかけていた小瓶を相手に見せるように嬉しそうな笑顔で持ち上げて)
ジルさん、僕、数回ほど人間になれますよ…!仲間がくれたんです!
人間に…そうか、よかったな(相手が水に入ったのを確認してホッと一息ついていれば、嬉しそうに何か入ってる小瓶を見せてくる相手の姿に思わず優しく微笑みながらそう相手に伝え。数回、ということは時間制限付きなのか、なんて思いつつも相手に提案をしてみることに)
それじゃあ、また今度に試してみるか?
えへへ、今でも僕はいいですけど、取り敢えず陸に戻りましょう
僕の手を掴めますか?
(いつか相手とデートができる時ならいつでもいいと思いながらも少し離れた陸に相手を届けなければと思い、海の中から手を差し伸べて)
あぁ、宜しく頼む(海の中から手を伸ばす相手にコクリと頷きゆっくりとこちらからも手を伸ばし相手の手を握りながら岩からゆっくりと海の中へ入り)
……さっき、仲間の人魚に帰ろうって言われたんです。でも、僕…ジルさんが心配で行きませんでした。だから、本当に無事で良かった……
(手を繋ぎながら海の中で相手に先ほどの誘いの話をして。あのまま相手を岩に放置して行くのは罪悪感もあるだろうが何よりも傍にいたいと思ったからで。海の中で相手の手を握ったまま抱きしめてから笑顔を見せ、再び泳ぐと足がつく場所について)
そうだったのか…(相手からの言葉に目を丸くしながらも、相手も人魚たちの元に帰りたかっただろうに、その提案を断って自分と共に過ごす事を選んでくれたことが嬉しくてつい頬を緩め。そして相手に抱き締められながらの短いながらも心地よい水中遊泳を楽しんだ後に足が付く場所にたどり着き、ゆっくりとそこに足をつけ、相手に感謝の言葉を伝えて)
っと…ありがとな。ノア
どういたしまして…それくらい、ジルさんのこと大好き…です
(足がつく場所で相手からお礼を言われて笑顔を見せてから、ぎゅっと相手に抱きついてからそう呟き、元に戻るよりも相手と居たいと言ってから頬にキスをして。恥ずかしさを紛らわすように相手が溺れたこともあり、心配そうにし)
今日は、もう帰るんですか…?危なかったですし
そうだなぁ、一応ある程度は集まってるんだが、もう少し何か…(心配そうに帰るかどうか問う相手に少し考えながら呟きつつポケットに入れていた綺麗な貝殻等を思い返し。確かにこれでも十分なのだがあともう1つあると良いよな、なんて思いながら何気なく足元の波打ち際へ視線を落とせば何かが輝いてるような気がして。屈んでそれを拾い上げれば、それはとても透明でキラキラと綺麗なシーグラスで)
綺麗なシーグラスですね!ジルさんラッキーですよ
(自分は十分に集めたため相手についていくように浅瀬で泳いでいると、相手が見つけたのはシーグラスで思わず手を叩きながら喜び、レアだと言うこともありラッキーだと言いながらじっと相手の持つシーグラスを眺めて。見つかれば嬉しいと思いながらも、そうそう見つからないとも思っていたうえにシーグラスは陸でや浅瀬でしか見つからなため自分で目にするのは初めてで)
そうだな…きっとノアがこの場所まで連れてきてくれたからだろうな(相手の喜ぶ姿に思わず頬を緩ませながらそのキラリと輝くシーグラスを見詰めながら相手がこの辺りまで案内してくれたからこそ、これが手に入ったのかもしれない、そう思えば微笑みながらその事を呟いて)
心配でしたけど、そう言ってもらえてよかったです…でも、今度海に行くときは気をつけましょう
(微笑む相手に同じように微笑みを返すものの、自分がちゃんと見ていたら相手は溺れなかったのにと少し思ってしまいながらも、相手の微笑みを見ると本当に良かったと思って。シーグラスで相手に喜んでもらえるように作りたいと思いながら微笑んで)
あぁ、そうだな…(相手の言葉に微笑みながら返し、拾った綺麗なシーグラスをポケットに入れればこれで此方はある程度集まったし、そろそろ帰る頃合いかと考えれば「ノアの方は十分集まったか?」と集まったなら帰るつもりだと暗に伝え)
僕もいっぱい見つかりましたし、帰りましょう。ジルさんが風邪ひいちゃいます…あ、これはジルさんが持っててくれませんか?うっかり破っちゃいそうで…
(相手の言葉に頷いてから思い出したように首に下げていた小瓶を相手に差し出し、破ってしまったら人間になれないかもしれないと思うと相手が預かってくれた方が安全だと考えて。差し出しながら、持ってきてもらう水槽に入りやすいように少し陸に体を出して)
あぁ、分かった(割ってしまいそうだから、相手から預かったそれを持ったまま水槽近くまで相手と共に移動し、そのまま相手の入りやすいよう水槽を傾けて相手が入りやすいようにし)
ありがとうございます、帰ったらお風呂入ってくださいね
(傾けられた水槽に入ってから、水槽かっら顔を覗かせながらまだ心配そうに相手を気遣いながら相手の頬に手を置いて呟き)
あぁ、そうさせてもらうよ(水槽を正しては心配そうにしてくれる相手の姿に頬を緩め、優しく相手の頭を撫でながらそうすると返しては戻ってきた冒険者たちがずぶ濡れである自分に何があったのか聞いてくるも、少し足を滑らせ海に身体を浸けてしまったのだとその場での嘘を告げれば相手の方を見て人差し指を軽く口に添え秘密だと伝え、そのまま帰ることを伝えてはまた丁寧な水槽の運搬をしてもらいつつ馬車に戻り、行きと同じく水槽を揺れぬよう固定してもらいその向かいに座り、馭者である使用人に馬車を自宅方面へ向かわせ)
今日はとても楽しかったです…ジルさんと海に行けて夢みたいでした…次来た時は一緒に海中探索しませんか?
(自宅へ戻る馬車の中、水槽から顔を出しながら改めて海に相手と行けたことに喜びながらまた行きたいと伝えて。いっぱいの貝殻を水槽の中で数を数え、これだけあれば作れると嬉しそうに微笑みながらワクワクしったように家に着くのを待って)
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