愛を謳う　【 ホスト/BML 】

　　総司（ ツカサ ）　／　>294


…痛かったかと思って撫でただけ｡ん､なら良かった｡
（　頬を撫でれば心地良さげな彼からの言葉に頬を撫でた理由を説明しふい､と思わず眼を逸らして目線を下げて｡怪我は無いと告げられれば小さく頷き捲っていた袖等を戻して､怪我が有れば更に彼が気負いそうだったし良かった､と内心安堵し｡「なら良い､アンタと過ごせる休日が少し愉しそうだと思ったからな｡…言わねェし内緒な､もし仕事多過ぎて手に負えない時は､御願いされたら手伝ってやるよ｡」適度にサボっているという言葉にふーんと言いたげに頷き表情は変わっていないが内心愉しみなのは本当で言い｡悪戯っぽく笑う表情を見れば可愛げ無い言葉を吐き眼を向け｡「…独占欲ってやつだよな｡モノ扱いじゃなかったら何扱いになるんだよ｡──…｡」照れてる､という言葉に思わず微かにピクリと反応し｡反応したら図星だと言っているものじゃないかと思いながら､表情に出ていない筈なのに彼に何故バレるのか疑問で｡髪にそっと触れる彼の行動に特に何も言わず眼を閉じて大人しくしてみて｡　）