愛を謳う　【 ホスト/BML 】

　　総司（ ツカサ ）　／　>292


…仕方ねェから許してやる｡
（　謝罪の言葉を聞けば引っ張った頬から手を離した後､頬を数回するりと撫でて言い何と無く満足したのかスっと数歩後ろに下がり離れて｡感謝の言葉に小さく頷き彼に眼を向けて「…怪我とか無かったろ?」と確認する様に問い掛けて聞き｡断る訳無いと言う言葉に思わず眼を細めて見遣り｡用事が入ってれば断る事も有るだろう､と内心思いながら「幾らでもってな､…アンタ結構忙しそうなの知ってんだけど俺｡」と冗談か本心かは理解出来ないが忙しい彼の休みを奪うのは若干申し訳無いが､こうして少しでも過ごせるなら悪くも無いなと｡「…確かに?分からない事もねェな｡俺がアンタのもんみてェだもんな､こうして此のスーツ着てると｡…ん､アンタの方が似合ってる気がしたけど､総司が言うなら本当なんだろうな｡」と視線を一切逸らさない彼を此方も逸らさず見るが､己自身で放った言葉に若干内心気恥しさが残りふっと視線を逸らして彼の隣へと座り直して｡　）