きみがとなりにいる ( 〆 )

ええ、よろしくね松田君。

自己紹介なんていらないわよ、頼んだところでどーせ欠伸でもしながら適当に済ますんでしょ？
で、シチュエーションだけど…そうね、賛成って言葉で返すのは内容的に気が引けるけど、入院してるってのは自然かも。

さすが、分かってんじゃねぇか
んじゃま、見舞いに来いよ。
あぁ、あれだ食いもんは要らないから爆弾とか分解出来るもん持って来いよ。

ったく…市民の皆さんの前では慎みなさいよ？その偉そーな態度！仮にも刑事なんだから…
──って！このタイミングで爆弾とか、ちっとも笑えないこと言わないでくれる？

時系列は3年前…例の事件の後ってことでいいかしら？
あとはロルの長さや形式、その他諸々について、意見・要望・文句があるなら些細な事でも今のうちに報告すること！
そっちが先レスしてくれるなら長さなんかはなるべく合わせるけど…どうする？

あ？良いだろこれくらい
それに刑事っつったて…俺は爆処で市民の皆様には会うことは少なかったしな…
今だから言うんだろ…アレが解体させて貰えないってので溜まってんだよ

おー。良いぜ
長さは豆、短でサクッと行こうぜ
形式はセリフ()でも
セリフ
()でもどっちでも良いぜ

俺たちの関係性は探ってく感じで良いか？

あのねぇ…刑事たるもの、職務中は市民の模範となるよう言動には十二分に気を配ろうとか、少しは思わないわけ？
…信じられない。私はもう爆弾の事なんて、考えたくもないわ…

よし、なら時系列は決定ね！
ロルの長さも了解よ。私も形式にこだわりはないから、合わせつつやっていくわ。
関係性についても、それで問題ないわよ。何事も過程を楽しまないとね。流れに任せちゃいましょ！

思わねぇよ…言動がどうであれサツには変わりねぇしな。
俺は心残りでいますぐ分解したいくらいだぜ？

決まったな…んじゃ流すぜ…↓



ちっ、萩の仇はとれねぇし俺までこのザマか
(米花中央病院ではなく東都警察病院の病室で目が覚めて開口一番愚痴を呟いて)

本当に懲りないわね…
いますぐって──あんな状況見せられた後に、はいそうですかって言えるわけないでしょ？
勤務態度はこの際いいから…無茶な真似だけはよしなさいよ。

たまには気が利くじゃない。助かるわ！
↑は蹴ってくれて構わないわよ。


……だ…ん…、松田君……松田君っ！！
(同僚が目を覚ましたと報せを受け待合室から真っ先に駆け出し、息を切らしながら病室の前まで辿り着くと勢いよくドアを開いて)

……うおっ…あ？……さ…佐藤…
(病室の扉が盛大な音を立てたので其方を向けば遺言を送った教育係で苗字を呼ぶも気不味く視線を逸らして)

っ……、バカ…何やってんのよバカバカバカ～！
(一瞬交わった視線と自身を呼ぶ声に安堵し目頭が熱くなるも唇を噛み締めぐっと堪え、脇目も振らず傍に駆け寄ると声を震わせ叫んで)

???わっ悪りぃ…泣いてんのか？
(視線を逸らしたのにそばに駆け寄る教育係に咄嗟に手を合わせて謝り声が震えているのに気が付いて首を傾げ)

怒ってるのよ！…どういうつもりよ？自分を犠牲にするような真似して、あんな──
(様々な想いと共に涙が込み上げるのを隠すように語気を強めて否定し、次いで責めるような言葉が口をつくもメールの事は聞けずに言い淀んで)

どういうつもりも警察として国民優先しただけだ
あれがあの場での最適解だったしな
……なあ、米花中央病院の解体出来たんだろ？
(責められれば最初は大人しく頷いてたのを開き直ったように言葉を発して頭を掻き最後に送ったメールを言及して)

…ええ、もちろん。あなたのメールのお陰でね。
でも……一命取りとめたの、奇跡だって先生方が仰ってたわよ。なかなか意識戻らないし、心配したんだから…
(納得できないが理解はできる言い分にこれ以上責める気になれず、微かに頬を緩めて問いに答え改めて目の前の痛ましい姿を見れば今度は此方が視線を逸らして)

…そりゃ良かった…流石俺が元々居た部署の奴等だな。
おぅ…そりゃそうだろうな…あの爆発だ死を覚悟したしな俺は
(サングラスを掛けてない顔で安心した様に目を細めてニカッと笑顔を見せ視線を逸らされた事に自身の全身を確認し包帯まみだなと苦笑してみせ)

──っ！
…喋れるなら大丈夫そうね、本当に良かった。完治するまで大人しくしてるのよ。それから金輪際、独断で無茶な真似はしない事！じゃあ私は、捜査に戻るから…
(死という言葉で爆発の瞬間がフラッシュバックして身体が震え取り乱しそうになり涙目で歯を食い縛り、顔を背けて俯いたまま一方的に捲し立てると一歩踏み出し)

おっおう…は？待てよ佐藤…
───っ！いっ…
(捲し立てられた事に圧倒されながらも返事をし一歩踏み出して出ていこうとする姿に体ごと腕を伸ばして引き止めようとするも傷と包帯に引っ張られ痛みに叫んで)

え…松田君っ！？ちょっと！大丈夫？
安静にって言ったばかりじゃない。どーしてあんたはいつも、私の言うこと聞かないのよ…
(悲鳴が聞こえ思わず振り向けば苦しそうに痛がる姿が見えて目を見開き、慌てて再度近付き軽く肩に触れながら不安げに目を潤ませて顔を覗き込み)

いっつつ…あ？言う事聞かねぇって…
ちっ、俺のせいで泣きそうな女このままほっぽり出したら俺が吹っ飛んじまった親友に笑われんだよ…
……諦めて此処で泣いてけ佐藤
(戻って来て肩に軽く触れながら目を潤ませ心配する女に指をさして萩原の話をして痛みに顔を引き攣らせながらニッと笑って)

っ、バカ…私の事はいいのよ。
私はただ、松田君が──っう…松田君…！ううっ……
(泣きそうな事を指摘され雑に目を擦り強がるも、痛みをおして笑う姿を目の当たりにし安堵と心配と爆発の恐怖や犯人への怒りで一気に溢れ出てくる涙を止められずに泣き崩れて)

一度上げとくわね。
初回って事で3日で声掛けてみたけど、急かす気はないわ。黙って居なくならなければそれで大丈夫よ。
私はちゃんと待ってるから。