名無しさん 2022-05-05 16:24:15 |
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……ふへへっ、いいよいいよー。
(何処となくむず痒い気持ちを笑ってごまかし、志穂ちゃんにトングをパス。 私が言ったことも志穂ちゃんとどっこいどっこいっていうか…結構でかめにヤケドした気がする。
なので、あまり引っ張らずに話を移してくれた志穂ちゃんの好プレーに感謝しつつ適度に混ぜ炒めて。 )
それじゃ、いい感じかな?って具合になったら湯切りしてこっちにちょーだいね。
(もうあとは具材と麺を一緒に絡めてやるだけだ。 ペペロンチーノとかもそうだけど、こういうフライパン一つで出来ちゃうパスタは特に手間が無くて良い。 )
(/ ひゃーっ今日はちょっとこれ以降返せないかもです、ごめんなさい!)
……ぷふっ。
(まだ少し恥ずかしいのを誤魔化すように頬をふくらませてぷくぷくと左右に口の中の空気を送っては、片方ずつの頬を交互に膨らませる。これは恥ずかしいことをした時の俺の癖。別に何かのアピールでもなく、ただただこれをして落ち着こうとしているだけ。
そんなことをしていると、中の空気をぷっと吹いて少し笑ってしまう。なんかいっぱい考えて不安になったりしたけど、バカらしかったな、と。少しだけ吹っ切れて自分の身体を見つめていると、さっき設定しておいていたスマホのタイマーが鳴り始める。
音を止めて火も止めたら、ザルの中にパスタとお湯を一気に流し込んで湯切りをして渡して。)
いい匂いしてきた。楽しみだなーっ
(男の時から食べるのが好きだった俺は、こういういい匂いを嗅いだら少し興奮してしまう。しかも今日のご飯は食べ慣れていないどころか、初めての汀花の、家族以外の他人の料理。そんな初体験に少し気持ちを昂らせながら、汀花がナポリタンを仕上げていく様子を見守って。)
(/ んーっ、残念! でも返せる時で大丈夫ですよ~!)
うん、ありがとー!
(あれ、無意識なのかな……と、ほっぺたをぷくぷく膨らませる志穂ちゃんを横目で眺めて。 つついてぷしゅーっと空気を抜いてみたいけど、そういう類のスキンシップはまだ、志穂ちゃんが許容できる段階じゃない気がするので雑念を頭から追い払っておく。
そうして、湯切りのなされたパスタをフライパンに投入してざっと絡める。 小麦色の麺がとろりとしたオレンジ色に染められて、ナポリタンの完成だ。 )
はい出来上がり~、志穂ちゃんどのくらい食べる?
(火を止め、志穂ちゃんにお皿を二枚渡しながら、フライパンとトングを手に持ってリビングに。)
(/ ぬーっありがとうございます……)
おぉーっ、めっちゃ美味しそう…!
(オレンジ色に染まり仕上げられたパスタ、ナポリタンを見て興奮気味にそんなことを言って、渡された二枚のお皿を持って上機嫌にリビングの方へ。
置かれているローテーブルの上にお皿を置き、汀花がフライパンごと持ってくる様子を楽しそうに見ながら。)
んーっ、普通の一人前くらい?
(食事は好きだが、一回の食事でめちゃくちゃ食べるのかと聞かれるとそれは違う。あくまで普通の量の美味しい食べ物を食べるのが好きなだけ。なので汀花に量を聞かれれば、特に多くも少なくもなく、普通のパスタの量を想像しながらそう答える。
ただ……この普通はあくまで男の人が食べる普通の量という意味である。そんな隠された意味が目の前の彼女に伝わるはずがないということはさらさら考慮していない。)
ん、普通ねー?
(どんなものでも、「普通でいいよ」というのが一番困るというのはよくある話。
志穂ちゃんは普段どのくらい食べるんだろ……と、一度じっくりと志穂ちゃんをまじまじと観察。 体型なり雰囲気からして、やはりあんまりたくさん食べるタイプという印象は感じない。
とりあえず私と同じくらいかな? ということで自分の普通で盛り合わせてみる。
そうすれば恐らく、志穂ちゃんの基準からすると微妙に物足りない量になるのだろう。
盛り付けた後フライパンにフタをして台所に置き、フォークやらの食器を手に戻る。
太麺のパスタは時間を置くとふやけて、小学校の給食ででたソフト麺のナポリタンのようななんとも言えない食感になるんだよね。
それがどうにも好きなので、私はいつもナポリタンはちょっと多めに作って明日の朝に食べるのだ。 2日目のカレーとかに近い感覚なのだろう。 )
それじゃ、いただきまーす!
(いそいそとテーブル前で正座し、手を合わせる。 染み付いた所作! )
……あれ。
(盛り付けられたパスタを見ると、なんだかやや物足りない、まるで女の人の普通だ。
とはいえよくよく考えれば時分も「普通」だなんて表現は曖昧だったのかもしれない。それになんだかせっかく作って盛ってくれたし、もうフライパンを台所に置いてきてしまっているのにやっぱりもうちょっとと言うのも申し訳ない。そう考えれば何も言わないことにして、不満げな顔もしないようにしながら手を合わせれば。)
いただきます!
(手を合わせて汀花と同じように食事前の一言。テーブルの前に胡座を……掻きそうになりつつハッとすれば正座に座りなおして。)
ん……うまっ!
(美味しそうに、そして楽しそうに、初めての家族以外の他人料理を食べていく。
その食べっぷりは少し豪快で……食べるのが好きだというのは全面に出そうだが、それと同時にすこしはしたなさを映すかもしれない。それにあまり気にしていないのか、その食べっぷりでソースを軽く跳ねさせてしまっては、口の端や服に少し飛ばしてしまっており。)
んっ、よかったー。 お口にあって何よりです。
(あまり人に振舞ったり、というのはないから少し不安な気持ちもあったけど、これだけ美味しそうに食べてくれたらこっちだって嬉しい。
自分もそれを見ながら食べ進めていく。 うん、味付けはほとんどケチャップだけだけどそれだけでも十分なくらいには美味しい。 サラダ油で最後にケチャップを延ばすんじゃなくて、そこでオリーブオイルにしてあげるとフルーティーな風味が足されてまた違った味わいになるからオススメ…… と、誰に教えるでもなく。 )
ふへっ、志穂ちゃーん。そんなに慌てなくても大丈夫だよ、おかわりもあるからねぇ。
(そう言いながらちょちょいっ、と飛ばしたソースを軽く拭いてあげて。 この様子なら、もう少し多めに取ってあげても良かったかな? と志穂ちゃんのデーターベースをさりげなく更新する。 志穂ちゃんは食べるのが好き、と。
……こうしてみると、なんだかまるで妹とか姪とかができたみたいで微笑ましい。 当然口には出さないけど。 )
まじで美味しいよ。店で売っててもいいんじゃないかなぁ。
(そんな冗談だか本気だか分からないことを言いながら、けれどもからかってる様子はなく、少なくとも本気で美味しいと思ってぱくぱくと食べており。
特別なにか凄いことをしていた訳でもないのにこんなに美味しく作れるなんてすごいなぁ、なんて、自分は少し諦め気味の感情で考えたり。)
んっ、いいの? じゃあ…おかわり!
(おかわりがあると聞いてしまうと、この量で我慢しようと思っていた気が薄れてしまう。しっかり美味しかったのもあって最初に盛られた量ではやはり物足りない感が強く、お皿を渡してはにこにこと嬉しそうに無意識に微笑みつつ。
飛ばしたソースを拭いてもらうと少しドキッともしてしまう。向こうは当然女の子相手にしているだけのつもりだろうから何の意識もしてないんだろうけど……男の精神には少し悪い。なんだかこうしてると彼女といるみたいだな、なんて感じてしまうけど……意識すると良くないなと思い直しては首をぶんぶん振って邪念を振り払うように。)
おっ、志穂ちゃんのお墨付きだ。
でもお店開いちゃったら、次からはお金取らなくちゃいけないなー。
(と冗談めかして返しながら、「待っててー。 」とお皿を受け取り台所に。
もし志穂ちゃんがお腹いっぱいになったら自分も食べればいいや、と明日の朝にでも食べようかな、という分の残りを全部取ってきて戻る。 )
うんうん、こんなに美味しそうに食べてくれたら私も嬉しいな。
……そーだ。 折角だしね、今度何か志穂ちゃんの好きなの作るよ。 何か食べたいのとかある? 私に作れそうなヤツね!
(席に再び着き、ナポ…ナポ…と食べ進めながら、ふと思い付いたように聞いてみる。
志穂ちゃんの好きなものを聞き出すチャンスを逃すつもりはないし、志穂ちゃんにはなんか……もっとたくさん食べさせてあげたいのだ。 食べてるトコロがかわいいってのは相当稀有な才能だと思う。
帰省した時に志穂ちゃんがころころに丸くなってたらごめんなさい…と、まだ見ぬお母さんに謝りつつ。 )
えっ、それは困る!
(お金がかかるなんて言われれば、冗談だとは分かっていながら少し焦るような返答をしてからあははだなんて笑ったりして。
またナポリタンを盛ってもらったお皿を貰えれば、まだまだ満腹中枢は働いていないのかあまりさっきと変わらないペースでぱくぱくと食べていく。
すると向かいで食べる料理人から、よかったら希望通りのものを作るだなんて言われれば、好きな食べ物をいくつか思い浮かべる。
基本的には肉料理が全般的に好きなのだが、その中でも何がいいかな……なんて考えつつ。私に作れそうなやつと言われても何が簡単で何が難しいかあまり分からない。まあでもこんな美味しいナポリタンを作れるならなんでも……と安直に考えながら、頭のなかで回していたお肉料理のルーレットの中から光っていた選択肢を選び。)
ハンバーグとか……どう? 難しい?
ふーむ、ハンバーグかぁ。
いいよー、そんなに難しくないしね。
(工程自体には別に難しいこともないし、一緒に作ってみるのもいいなぁと思いながら快諾する。
ハンバーグだったり餃子とかたこ焼きとか。 一緒になって作れるご飯は親密度上昇大だと言い伝えられている。
ハンバーグ、家庭料理の王様。 まぁ、コレが嫌いな人ってのはそういないよね。 私だってもちろん大好き。 )
じゃ、今度……うん。
その時は、志穂ちゃんの方でやろうね。
(そうして、次の約束を取り付けると共にさりげなく志穂ちゃんのお部屋にお邪魔する算段も立てて。 )
ほんと!? よしっ!
(もし難しいとか言われたらどうしようと少しだけ不安だったけれど、希望が通ったようでぐっと拳を握って喜びを示して。
これから食べる訳でもないのに、早速ハンバーグを作ってもらって食べることを想像してはついつい浮かれてしまう。好物だったハンバーグ、親元を離れてもうしばらく外食でもしない限り食べれないのかなと思っていたところにこれなので余計に嬉しいのだ。)
うんっ、今度!
……って、あれ。こっちの家、ってこと?
(さりげなく自分の家で作る約束をされた気がして、少し不安になって自分の部屋を思い起こす。
もし変なもの置いてたらどうしようかとそういった類のものがないか考えるけど……そもそもあんまりもの持ってきてないな、なんて部屋の様子を浮かべればまあ大丈夫かと思い直し、今度部屋に来ることに頷いて。)
随分期待されちゃってるなー、ふへ……
(くすり、と笑う。 自分で切り出したんだけど、うれしそうに浮かれる志穂ちゃんがなんだかえらく面白くて。
だって、ナポリタンを食べながらハンバーグを食べることを考えてるんだもん。 横にナポリタンも添えてあげようかな…見た目がお子様ランチみたいになっちゃうけど。 )
うん、志穂ちゃんの…… 私が片付けられない奴だってのがバレちゃったしね。
志穂ちゃんはお部屋に変なもの置いてないかっていうチェックです。
(少しずつダンボールから移してはいるけど、きっと彼らはもう暫くこの部屋の住人として居座っているのだろう。 志穂ちゃんが頷いた事で了承を得たり、と見なして。 )
だってこのナポリタンだってすごく美味しいし、ほんと楽しみだな~
(パクパクと目の前のナポリタンを口に運びながら、口の中が空いたタイミングで言葉を返してはまた口の中に運んで。
部屋に変なものが置いてないかチェック……なんて言われれば少しドキッとして改めて部屋の中を思い返す。
……いやでもやっぱり変なものはない……はず。とりあえず今日帰ったら部屋の中は改めて片付けておくことにしよう……)
んと、それだったら今度買い物とか行っとかなきゃか……?
(こっちに来てからほとんどまともに自炊していないせいか、そもそも今家にどんな調理器具があるのかすらあまり把握していない。
さすがにフライパンとかはあるだろうけど……他は何があるだろうか。調味料の類も何があって何が無いのか分からないしと考えながら。ポツリとそんなことを口にして。)
……んっ、何? 買い物?
(ぱちぱち、と瞬きをして、志穂ちゃんの零した呟きを突っつく。
話の流れからするに…志穂ちゃんの部屋にお邪魔する時に向けての準備なんだろう。 さっきお家でご飯は全然作らないって言っていたし、色々と物が足りなかったりするんだろうな。 )
いいなー。 私も連れてってよ、せっかくだし!
今度ヒマな時とかに予定合わせてさ、うんうん。
(隣に部屋があるんだから調理器具なんかは持ち込めば別に良くない? なんて無粋な突っ込みは知らんぷり。 こういうのは今しかできないからこそ大切にするべきなんだし、一緒に服とかを見に行けば志穂ちゃんと新しいファッション開拓なんかもできるかも。 )
(/ 最近結構不定期になっちゃっててごめんなさい…今日か明日くらいからいそがしさがなくなるので、割とペースが上向きになるとは思います、うおー。 )
うぇ!? ……ま、まあ、いいけど……。
(何気なく口にしたつもりだった言葉を拾われてしまっては、買い物にまでついてくると言い始めた汀花。
しかしまあよく考えれば……女の子って買い物好きなイメージ?って言ったら失礼かもだけどそんな感じの雰囲気があるし、それも友達と一緒~だなんてなったら行きたくなってしまうものなのだろうか。
うん、そういうことにしておこう。
そんなことを考えつつも、いきなりついてくると言われれば初めてのことに少し動揺しつつ、それを隠すようにポリポリと首筋を指先で引っ掻いて。)
こ、こっちはいつでもいいからさ。汀花の好きな日でいいよ。
(/ 全然!大丈夫です!
うぉー、それは楽しみ! キャラ達の方もそろそろ場面変えちゃいます?)
やった! じゃ、約束ね。
(ちょっとぐいぐい行き過ぎたかな?と若干言葉を詰まらせた様子の志穂ちゃんを見て思うけれど、あんまりそういう訳でもなさそう。 どっちかというと、そういう友達付き合いに慣れていないとか…そういう類なんだろうな。 )
それじゃ、空いてる日とか見て…行ける日わかったら相談しよっか。
(自分の食べ終わったお皿を脇にずらしながらそのように。
志穂ちゃんがいつでもいいって言ってても負担になっちゃいけないし…それに、どうせ遊びに(本分は買い物だけど)行くならしっかり時間も取りたい気持ちもある。 )
(/WOWWOW~、そうですね……! そろそろシーンを跨ぎたい気持ちがあります。 )
ん、分かった。
(自分も食べ終わったお皿を横に退けつつ、スマホでスケジュール帳を出しながら相談して、今週末の土曜日、学校のない日に行こうという話になり。
それから週末まで友達として絡みつつ普通の学生生活を送ると、いよいよ買い物に行く日。
家は隣同士なのでどこかで待ち合わせする必要は無い。お互い家を出る時間を決めてその時に出ればいいだけだ。
プライベートで出かけると言っても特に学校に行く時と何の準備も変わらない。小さなカバンに財布など必要最低限のものだけ入れて、それだけ。特に化粧などおめかしすることもないし、服装もいつもと変わらず……3日前に見た同じもの、地味めなTシャツとパンツという普段通りの格好で家を出てはすぐそこで汀花が出てくるのを待っていて。)
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