スレ主 2022-04-30 22:17:34 |
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―異様な程の濃さの濃霧、そしてそれに畳み掛けるが如く延々と遠くまで、漂い、舞っている細やかな灰の粒子。
それらが織り成す視界不良は、まるで意図的にこの中で繰り広げられているこの世の物とは思えないような悪夢の数々を覆い隠すかの様にすら思えてしまう、少なくともその只中に故意にせよ不本意にせよ(飲み込まれ)た全ての者にとっては
――
―
【BAR・アシュリー(店内)/ダグラス、ジム】
(カンカンカンと板切れをドアに、窓に、一心不乱に釘で打ち付けていく音――昔ながらのレイアウトの古びたBARに、命からがら駆け込んできた二人の男が、彼らが其々(追って来る)、何かに対して備える様に即席のバリケードを拵えていく。―――十数分ほどでそこそここの酒場の守りを固めた後、二人の男の内の片方、やや猫背気味の地下鉄職員の制服と帽子を被った黒人系の若者…ジム・チャップマンは緊張の糸が切れた様に、バリケードを背にへたり込む様に座り込んで悪態をつく。)
ジム「畜生め! ジーザス! なんだって、こう、“立て続け”に、こう、なん、だ、ろう、なぁっ!」
(一方、もう片方の白人の壮年の男、火事場から着の身着のまま逃れた、しかしそれですら割かしサマになっている様なノワール物の無頼めいた私立探偵の彼、ダグラス・カートライトは即席のバリケードを築き終えるなり、酒場のカウンター、カスタマーエリアからバーテンの立ち位置辺りに歩み寄ると、何やら物色し始め…目当ての物を見つけ出す。治安が悪いのかどうかは不明だが、大体暴動めいた諍い事の現場になり易いこの手の場所ではトラブルメイカーや暴徒やらから客と店を守らなければならない事が多く、直ぐ手の届く場所に――あった)
ガチャ
ダグラス「ツイてる。」
(カウンターの裏に備えられていたスペース、そこに掛けられていた比較的短銃身の12ゲージのポンプアクション式ショットガン、フォアエンドを軽く引いて薬室の状態を確認し、続いて取り出したショットシェルの入った厚紙箱から数発無造作に掴み取り、慣れた手つきで装填しポンピングする。)
ジャゴッ!
ジム「……本当にツイてたら、あんな奴らに追われてこんな所に立て篭もったりしてないよ。」
ダグラス「外で生きたまま貪られるよりは幾段かマシだと思うが?――逃げ場があっただけ幸運だろう。」
ジム「贅沢を言ってるつもりはないんだけどね?オレとしては…」
そんな微妙に噛み合わないやり取りをしながら―――二人の男は、片や不安げな視線を、片や険しい視線を、この得体の知れない街の得体の知れないモノが蠢めいているであろう濃霧へ向ける。
>レス解禁
No.2 匿名様
いらっしゃいまし、今回もご参加希望いただきありがとうございます。下記の募集板にプロフを投下していただければいつでも歓迎致します。
https://m.saychat.jp/bbs/thread/678632/
【BAR・アシュリー(外)/日向正宗】
(タッタッタッ、と音を響かせながらどこに向かうでも無く我武者羅に霧の中を走る小さな影が1つ。息を切らしながら彼の脳内に流れるのは自分が走る事になった先程の風景……仲間と共に移動している最中、自分達が知っている敵ではない…言葉では言い表せないような怪物が複数体此方へと襲ってきた。それに一早く気がついた仲間による“ 逃げろっ!! ” の一声と同時に自分達は散り散りの方向へと逃げたのだ。)
「はぁ、……っ…はぁ……来て、ない……?」
(BARがある方向へと逃げて来たのは白い髪にシンメトリーとなっている黒のメッシュ。そして赤いゴスロリ風の戦装飾を纏った少年……日向正宗。後ろをちらりと確認し、追ってきて居ないことに安堵するが “仲間の方へと向かっていたら…?” “自分は隊長なのだから自分が敵を引き付けるべきでは無かったのか” なんていう後悔と不安、そして疲れが押し寄せて来た。
……ケホッ…はぁっ……息を、少し休まないと
そう呟くと同時にその場に片膝をついて息を整える。
ーーー日向正宗には見えていなかった。離れた所にBARがあり2人の男性が見ている事。そして、自分の背後に“怪物”が自分を喰らおうとゆっくりと近づいている事に
((絡み、失礼致します!
【BAR・アシュリー(店内)/ダグラス、ジム】【よろしくお願いします】≫刀剣男士+キノ本体様
>> 日向正宗
ダグラス「…どうやら“ツイてる生きた人間”は俺たちだけじゃないらしい。」
ジム「へっ?」
不意に濃霧の中から聞こえてきた誰かの疲労感の混じった声、――割と小さかったが不気味な静寂が支配するこの場所では耳を澄ませば聞こえてしまう。改めてジムが様子を伺おうとしたとき、ごつい壮年の私立探偵はその地下鉄職員のジャケットのポケットに仕舞われていた45口径(M1911A1)を無言で勝手に引き抜くと…おもむろに構えて
ジム「!?ッアンタ何を!」
DON!DON!(銃声)
狙い済ました二点射撃、霧の中で銃声が二度響き、何かしらの仮装大会にでも出ている様な、しかし自然とそれが全く不自然ではない不可思議な装束と容姿の少年(日向正宗)の背後に迫っていた(怪物)に撃ち込まれる。効き目は不明だが牽制にはなるだろうし、何より彼(日向正宗)に対する脅威の示しにもなるだろう。
ダグラス「おい!そこの小僧!急いで此処まで走れ――化け物共が集まってくるぞ!…ジム、バリケードを一ヶ所外せ!」
ジム「はいはいOKOK!」
と怒声に近い声量で呼び掛けて、手持ちのL字ライトを点滅させてBARの方向を示す。
【BARアシュリー(外→店の前)/日向正宗】
日向「えっ?」
(驚きの声を上げると共に響く銃声。後ろを振り向くと血を吹き出し呻いている怪物の姿、そして大きな人の声。其方を向くと霧の中に点滅する光が見えた。とすると、自分がやるべき事は1つ。
その場から立ち上がり光の方向へと走る。ふと後ろを振り向くと音を聞き付けて来たのか怪物が一体、此方を追っていた
“このまま向こうに行けば此奴を連れて行くことになる”
そう考えた日向は短刀を抜き身を翻す。そして数歩踏み込んだ後
「…着いて、こないでッ!!」
化物の腕めがけ一閃、人の形をした怪物は歩みを止めもがき苦しむ。…………完全に倒す事は出来ていないが自分が向こうに着くまでの足止めにはなるだろう。腕を失った怪物に背を向けて走りを再開する
「_____ごめんなさい…ありがとう
(BARがある所まで走りきった後、自分には見慣れない西洋(?)の服装をまとった男性二人に向けて自分を助けてくれたお礼とそれに気がつけなかった自分の失態の謝罪の2つを込めて深々と頭を下げ)
【BARアシュリー(外)/ゼロ】
(BARの周辺、濃霧の中を静かに歩くひとつの影があった。赤と黒を基調とした、近未来的な装備を着用し、長い金髪が特徴的な彼は、慎重に足を進めつつ、周囲を警戒していた)
__ダンっ、ダンッ!!
(男は、不意に自身が持っていた武器の一つであるバスターを取り出し、自身の後方へ2発ほど発射させた。弾丸はターゲットに命中したらしく、唸り声が聞こえる。襲ってこないことがわかれば、少しペースをはやめながら、足を進めた)
ゼロ「……通信は、やはり繋がらない、か……」
(仲間との通信を試みたが、応答する声が聞こえず、少しため息をついた。先程から見たこともないような怪物が、自身に襲いかかってくる。戦闘には慣れているためか、今のところは対処出来ているが、このまま視界の悪い中を闇雲に歩くのは良い判断とは言えない。
それに、怪物との交戦で体力は消耗しており、多少ダメージも受けていた)
ゼロ「……どこか、敵を退ける場は……」
(周囲への警戒を続けつつも、濃霧の中を注意深く目を凝らし、耳を済ませながら、身を隠す場を探す。すると……)
ゼロ「……ッ!!」
(少し離れたから、微かに銃声と、人の叫び声がした。それが敵か味方かはわからないが、自分以外の生存者が近くにいることは明らかだった。
すぐさま様子を伺うべく、音のした方角へと走りはじめた__)
((絡み失礼します!
【BAR・アシュリー(店内)/ダグラス、ジム、サング(多数)】【よろしくお願いします】≫犬と野獣+ゼロ本体様
>> 日向正宗、ゼロ
ジム「ワォ、今日はハロウィンか何かかい?別に謝る様なことじゃ無いヨ、なんたってこっちも何がなんだか――…何の音?」
ダグラス「…手打ちの打楽器か何かか?」
ライトの点滅で気付いてくれたらしき、短刀を手にした何やら見慣れない服装(洋装で言うなら少しボーイスカウト風にも見える)の何処となく儚さを感じる美少年、と言った様相の彼(日向正宗)の謝罪と感謝に地下鉄職員の方は手を振って気にしないでも大丈夫だと応え、一方の壮年の探偵の方も何かしら言おうとした矢先に不意に聴こえ始める“太鼓の音”
トン トン トン トン トン トン トン トン トン トン トン(単調な手打ち太鼓の音)
和太鼓やドラムの類では無く、アフリカや中米辺りの素朴な手打ちの太鼓の単調な音色、場所や状況が許せばエキゾチックな風情もあるかもしれないがこの異常な状況下では不気味さや不吉さ以外のモノを感じられないだろう。
何処から鳴っているかも分からないが――それに併せるように霧の中から姿を顕すモノの群れ。
腐乱し骨も露出して見え隠れする、所々が欠損し腐肉に蛆の沸かせた(墓場から出てきた動く死体)。
到底生きている様には見えないそんな人影が引き摺る様な足音を立てながら、数体、十数体、数十体…とゆっくりと緩慢にBARの方へ近付きつつある。
ジム「ジーザス!“また”ゾンビかよ!?」
ダグラス「…ヴードゥーの呪いか何かか?まるでどこぞのホラームービーだな。!!…また誰か近付いて来てるのか?」
ジム「マズイぜ、ゾンビ共と鉢合わせになっちまう。――取りあえずキミ(日向正宗)は怪我は無いかい?」
霧の中から射撃音の類らしき音が二度、それから注意深く、しかし確実な足取りで駆ける何物か(ゼロ)、探偵は一応(生存者)だと判断しL字ライトを場所を示す様に点滅させつつレミントンM31を片手にバリケードの外へ出て迎える用意をする。
方向的にあの動く腐乱死体(サング)の群れを突っ切らなければ合流は難しいだろう――それ故援護出来る位置についたのだった。
不気味な太鼓の音色は相変わらず鳴り止まない。
【路地裏/雛沢・加奈江、梓家始季】
>>ALL
立ち込める霧、そうでなくとも薄暗い何処の街にでもありそうな路地裏、周囲の建物はまるで内側から打ち付けられた様に戸締りされている場所が殆どで――市街の一部でありながら何処か孤立した様な感覚を覚えてしまう。
そんな場所の一角で路地に座り込み茫然とした様な表情を浮かべ(乾いた血)に塗れた長い黒髪の女子高生(加奈江)と、そんな彼女と2mほどの距離で向かい合い、黒塗りの自動拳銃(SVインフィニティ45CAL)の銃口を無表情に向ける黒い喪服めいたスーツに総髪・隻眼の女(始季)。
加奈江「…お願い」
始季「――リスクは侵せませんね。貴女の事は……忘れない。」
傍目から見ると怪しい黒スーツの女に銃を向けられて動けない少女と言った状況である。
>>ジム、日向正宗
生存者と思わしき声を辿って走り続けていると、不意に手打ちの打楽器のような音が、ゼロの耳に聞こえてきた。
ゼロ「なんだこの音………ッ!!」
不気味な音に不審に思い呟くと、ゼロは目を僅かに見開かせながら足を止めた。謎の音に合わせて、動く腐乱死体が霧の中から出現したのを目撃したからだ。
ゼロ「……ちっ、また敵か……!!ライトの点滅…あそこに人がいるのか……」
ゾロゾロと湧き上がる腐乱死体(サング)の群れを見て、舌打ちをしつつ冷静に呟くゼロ。すると、腐乱死体(サング)が集まりつつある場所の付近に、ライトが点滅しているのが見えた。そこに人がいる。それがわかるがいなや、武器のひとつである、三角形の刀身のセイバーを構え、ライトが点滅している地点を目指して駆け出した。
当然、それを妨害しようと、腐乱死体(サング)の群れは襲いかかってくる。
ゼロ「……邪魔だッ!」
ゼロは冷静に、襲ってくる腐乱死体(サング)を切り払いながら、生存者たちがいるであろう地点を目指した。
BAR・アシュリー(店内)/日向正宗】
>>ジム、ダグラス、ゼロ
日向「そっか。うん、怪我は無いよ大丈_____この音は……太鼓?」
(気にしないで、と男性が言ってくれるとホッと胸を撫で下ろす。そして状況について聞こうとした時に聞こえてきた太鼓の音と2発の銃声音、それは日向の耳にもしっかりと入っていたようす。
そして腐乱死体の姿を目にすると
「どのくらいの強さなのか全く分からないけど___やるしか無いかな」
(そう言って短刀を構える。短刀は軽く自由に動ける分、リーチが短く相手の懐に潜り込まないと切る事が出来ない……つまり、あのよく分からない人型の死体の群れに突っ込む必要があるのだ。
スウッっと短く息を吐いた後、金髪の青年を援護するため、青年の元、そして腐乱死体の群れへと駆け出した)
【BAR・アシュリー(店内)/ダグラス、ジム、サング(多数)】
>> 日向正宗、ゼロ
DON!
ジャゴッ!
DON!
ジャゴッ!(ショットガンの銃声と排莢音)
ダグラス「見えた!――メガマn…今度はSFか?、まぁ今はどうでも良いことだが」
緩慢に掴み掛かろうとしてくる腐乱死体(サング)をやはりSF染みたセイバーで切り払い薙ぎ倒しながら視認出来る距離まで近付いて来た相手(ゼロ)に私立探偵は大きく口笛を吹いてBARの入口を示す。
ピュィー!(口笛)
ダグラス「こっちだ!」≫ゼロ
ジム「ちょっとちょっと待ちなよ!あぁ畜生!」
探偵がショットガンを近付いて来る腐乱死体(サング)に撃ち込んで数を減らす傍ら、加勢する形で飛び出し、斬り込む少年(日向正宗)に、慌てて自分もそこらの鉄パイプを片手に引っ提げて続き、内心嫌々ながら腐乱死体(サング)の頭にフルスイングし確実に仕留めんとする地下鉄職員。
自然BARの入口手前で大量の腐乱死体(サング)の群れとの乱戦になる。
トン トン トン トン トン トン トン トン トン トン トン
単調な太鼓の音は鳴り止まない――どころか、また別の(厭な気配)がこのBAR周辺へと近付きつつある。
【路地裏/雛沢・加奈江(死亡?)、梓家始季】
>>ALL
“約束”は違えず、隻眼の女殺し屋は構えた得物のトリガーを躊躇無く引き絞る。
DON!■■■■――!!(銃声と水気のあるモノが撃ち抜かれる音)
重い銃声と共に遊底(スライド)がゆっくりと後退し、硝煙を漏らす薬室と排出口から45CALの銘が入った空薬莢が排莢される。向けられた銃口から射出された45口径のホローポイント弾は――寸分の狂いも無く真っ直ぐに血濡れの制服姿の少女のこめかみを撃ち抜き―――真っ赤な血糊と、脳漿を飛び散らせて――
ずぐしゃっ
崩れ落ちる少女の身体から押し花の様に赤黒い染みが路地にジワジワと広がり、流れていく。
>雛沢・加奈江、梓家始季
美優「彼女たちは何をしているの…(チラッ)どうやら困っている人がいるみたい。」
薄暗い路地裏から声が聞こえたので確認してみると、銃口を向ける女性が見えたので、スナイパーライフルを構えてみる
【BAR・アシュリー(店内)/ゼロ】
>ジム、ダグラス、日向正宗
ゼロ「……!!」
腐乱死体達を払う中、自分を呼ぶような口笛を聞き、すぐさまそちらを振り向き、襲いかかってくる腐乱死体達を避けながら、自分を呼ぶ者たちと合流した。
辿り着くと、3人の男が自分と同じように交戦してる様子。自分も気を緩めず、セイバーを構え直し、腐乱死体たちに斬りかかった。
ゼロ「……まだ、なにかくる……」
ふと、なにか別の気配が近づいてくることに気づき、ポツリと呟いた。
【路地裏/雛沢加奈江(死亡?→???)、梓家始季】【すれ違い申し訳無いです、簡単に説明すると目の前で黒服の女が高校生くらいの少女の頭を撃ち抜いた場面になります。それから出来ましたらロケーション情報を載せていただくと有り難いです。(例※路地裏/ケビン・ライマン)】≫周 美優本体様。
≫周 美優
始季「ッ――――!」
極限状態で研ぎ澄まされた五感――血の中を泳ぎ泥を啜る様な地獄を経験してきた女殺し屋は、今し方己が手を掛けた少女(雛沢)の亡骸を背に無造作に円筒形のナニカ(スモークグレネード)を懐から取り出すと自身の足元に転がす。
ピンッ
カラカラ
ブシュウウウウウウウウウ(白煙の噴出する音)
ただでさえ霧で視界が悪い中で更に煙幕を展開し――恐らくは此方の様子を見ている者(周 美優)の照準器越しの視界を妨害しに掛かる。
だが女殺し屋は知らない、己が頭を撃ち抜いた筈の少女(雛沢)が煙幕の中でゆっくりと鮮血を滴らせながらその身体を起き上がらせていた事を…
【路地裏/ルーク・ウィリアムズ、アーロン】
>雛沢・加奈江、梓家始季、美優
ルーク「はぁッ……はぁッ……!!……撒いたか?」
アーロン「……あぁ、あの妙なもんはこの辺りにはいねえみたいだ」
濃霧の中、市街地を彷徨う2人の黒スーツの男がいた。ひとりは銃を構え、青いシャツをスーツの中に着込んだ、清純そうな雰囲気の、もう1人は手に鉤爪を装着しており、スーツの中に赤いシャツを着込んだ、荒々しい雰囲気の、正反対な男たち。
鉤爪の男、アーロンは、持ち前の獣並に優れた視力で、濃霧の中でも影ひとつないことを見抜き、銃の男、ルークにそう呼びかけた。
ルークはほっと息をつき、すぐさま警戒をとく。
ルーク「……それにしても、一体何が起きているんだろう…この辺り、僕たち以外に全然人いないし、霧も濃いし、変な化け物は彷徨いてるし……って、アーロン?どうしたんだい?」
はぁ、と深い溜息をつき、ブツブツと呟いていると、不意に隣で歩いていたアーロンの足が止まり、ルークは不思議に思って顔をみあげる。アーロンはいつもより目を鋭くさせ、呟いた。
アーロン「……ドギー、血の匂いが……あの路地裏からだ」
ルーク「…なんだって!?」
そう聞くや否や、ルークは再び戦闘態勢を構え、アーロンと共に、彼曰く血の匂いがするという路地裏へと向かった。
ルーク「うわぁッ!?」
アーロン「ちっ、煙幕かッ…!!」
路地裏に踏み込むや否や、2人は突然発生した煙幕に、目を眩ませてしまった。一体何が起きているのか、2人は辺りを確認すれば、近くに1人の少女(美優)の姿が目に入った。
【絡みます!】
【路地裏/周 美優】(付け忘れてました…)
>雛沢・加奈江、梓家始季、ルーク・ウィリアムズ、アーロン
美優「さっき、ここで黒服の女が少女の頭を打ち抜いたのを見ました。そしてこの煙は私の視界を妨害するために使われたものだと思います」
きっと私と同じように気になったのだろうと思い、正反対な男たちの元へ歩きながら説明する
【路地裏/雛沢加奈江(???)、梓家始季】
> 周 美優、ルーク・ウィリアムズ、アーロン
狙撃手の少女(美優)が正確にこの路地裏で今し方起きた事を説明する。明らかに一方的に撃ち殺されたような凄惨な話なのだが――何故その黒服の女(始季)が無抵抗だったらしい少女(加奈江)を撃ったのかまでは流石に不明と言える。
だがこの街で起きている異常現象を考えればその黒服の女が狂気に陥ったという可能性も無くは無い。
――そんな話をしている間に煙幕の中からゆっくりと今にも倒れそうなふらつく足取りで三人に近付く人影…
加奈江「■■い…身■が――■が欲■い…逃げて」
それはつい先ほど彼女(美優)が目撃した“頭を撃ち抜かれた少女(加奈江)”その人だった、血塗れの何処かの学園の制服姿の少女は丁度近くにいた黒スーツの青年(ルーク)にふらふらと倒れ掛かってきた(しかし不自然な事に血塗れではあるがその頭部に撃たれた筈の銃創の類の傷は見当たらない)
―そして煙の向こうから自動拳銃を標準射撃姿勢で構えて姿を現す件の黒服の女(始季)
始季「―――その娘から離れて下さい。今直ぐに」≫ルーク・ウィリアムズ
有無を言わせない様なそんな冷厳な声色で、女殺し屋は三人にそう勧告する。
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