___探せば探すほど、出口は遠のいていく。まともな人間にも数えるほどしか会う事は出来なかった。
まとまりの無い奇妙な伝承、原因不明の濃霧、原因不明の地震、正体不明の(やつら)、ある筈の無い場所。
これを読む君、もしくは君ら、生き延びたければあらゆる手を尽くせ、決して油断するな。出会う相手はまず疑え、此処では常識が非常識だ。
手に入る物資は貴重だ、武器の用意も忘れるな。そして暗闇では決して明かりを絶やすな。
私…私は疲れてしまった。
身体はぼろぼろで、手持ちの銃弾も僅か――それに視界にあの忌々しい“あれ”が、映ったり映らなかったりする。
もう限界が近い。
“あれ”がささやいてくる、天使の囀り…死肉を漁るハエのおぞましい羽音が…
(とある家屋の机に乱雑に放られたメモ用紙より)
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