人魚の恋の行く末は 〆

僕は大丈夫。
今日は何を作ろうかな。
( 冷蔵庫を確認しながら、コチラを気遣ってくれている相手に大丈夫だと言い。作り置きのトマトソースがあるためパスタにしようと準備を始めて。鍋に火をつけてあたため。)

そう?あまり無理しないでね。人間休むのが大切って聞いたことあるから。
今日は何作るの?

(本来ならその料理も自分が作って少しでも負担を減らすべきだとはわかっていても、料理の基本は勿論そもそも立ち上がるのにも歩くのにも補助がいる自分では今は無理だと感じ、何も出来ない自分が悔しく感じており。調理を始めた相手に聞いてわかるものでは無いだろうが、今日は何にするのと問いかけて)

ありがとう。これでも自分の身体はよく分かっているし、大丈夫だよ。無理はしてないさ。
パスタって料理。簡単だからすぐできるし。
( 鍋で麺を茹でれば、トマトソースとマッシュルームなどのきのこをフライパンで炒め茹で上がった麺を入れて炒める。サラダも一緒に作れば相手の前にフォークと一緒に置き。相手の様子を見ながら、｢歩けるようになったら一緒に料理してみるか？｣と尋ねてみて。)

ん、私少しでも身体が楽になるように
頑張って歌う。
(相手の性格からして倒れるそのギリギリがわかっていてそのギリギリのギリギリまでを狙っていそうな感覚がしたのか、今出来る事を頑張ると拳を握り。料理が置かれればパスタとその料理に目をやり、赤いと感想を呟けばどんな味がするのか楽しみと笑って。相手の質問には「する。やる。頑張る」と即答して、歩けるようになったらすると思いつつ、歩けるようになるよう怪我を早く治さないとと自分の足をチラリと見ると頷き)

じゃあ後で歌聞かせてもらおうかな。

( ｢いただきます｣と手を合わせて。そういえば、フォークを使うのは相手は初めてかもしれない。ギザギザに麺絡めて食べるということを示すために先にやって見せて。後は刺して食べることもできると伝えて。)

頑張るッ……でろんでろんに蕩けさせる位頑張る
(恩人かつ恋人に歌うとなれば物凄く張り切り、どれだけ威力を込めるつもりなのか分からないが上記を言って拳を握り。フォークの使い方を先に見せてもらえれば、こうかなと真似して見ればパスタがクルクルとフォークに巻き付き、なるほどこれで食べられるのかと勉強すれば、それをそのまま口に入れ、初めて食べるが美味しいと感じるそれに目を輝かせ美味しそうに食べれば「零の料理は全部美味しい」とニコニコとご機嫌な様子で感想を言い)

でろんでろんって…。
( 相手の言い方が面白くて思わずクスクス笑ってしまい。美味しいと言ってもらえば、嬉しくて作りがいがあると満足して。なんやかんや言ってもきちんと全部食べてくれる相手を見ると、そんなに好き嫌いはないのかと思い。)

ん、でろんでろん。
力が抜けてだらーんとするのも良いと思って?
(病みつきになる事間違いなしと拳を握りながらまた復唱し、肩の力を抜いてリラックス出来るのは良いことだろうからと笑い。パスタをフォークでクルクルと巻いて食べながら「私、人間の食べ物食べた事無い時期から興味があったの。今食べられて、驚くのあるけど全部美味しいから、人間って凄いね」と色んな調理法を思いつく人間もそれを作り上げる相手も凄いと褒めて)

あぁ、じゃあ後で頼むよ。
( 自分のためにがんばろうとしてくれる相手が可愛くて、それだけで疲れなんてふっとぶのに。人間の食べるものに興味があったと聞けば、これからもっともっと美味しいものを食べさせてあげたいという気持ちになる。)

ん、頼まれた。
その後にゆっくり過ごす。
(相手の言葉に胸を張り頼まれたとドヤ顔で言うとフンスフンスと張り切っており。癒しが終わった後はゆっくり過ごして休めば相手も少しは身体が楽になるだろうと思っており、出来る事なら何でもやると笑って。人間は火という調理法があるけど人魚は基本的に生の為、どうしても味は似たようなもので飽きると言うも「ただ、人間達で言う高級な物は食べ放題状態だった。」と当時を思い返しながら言うと、深海にいて釣るのが難しいとされるクエやロブスター、伊勢海老なんかは自分達は天然物を食べれていたからそこだけは利点だったと言うと、ふと「………怪我が治ったら、そういう高級な物、取りに行って零にプレゼントしたい」と滅多に食べられないであろうそれらは自分達では簡単に取れるし、それをどう調理するのか気になりそう言って)

高級なものか、それも楽しみだな。

( 高級なもの、調理方法を勉強しておこうと思う。それも彼女と食べれたら幸せだろう。パスタを食べ終えれば、皿をシンクへと運び。洗ってしまおうと思い。ささっと洗ってしまえば。)

ん、何が良いとかある?
何でも取ってくるよっ
(他ならぬ相手の為と相手と食べるご飯の為に、どうせプレゼントするのなら相手のリクエストを聞いてからと問いかけ。お皿を洗うその姿を見ながら食べ物を食べた後は食器類を洗う事もきちんと学んでおり、歌うのは相手の体勢が整ってからと待っていて)

そうだな。
伊勢海老とか…食べてみたいかな。
( 個人的に伊勢海老が食べたいと。相手の分の皿も食べ終えたのを確認すれば、シンクへ運び洗って。洗い終えれば、相手の元へ戻り。椅子に腰かけると、さっそく癒してもらおうかなと。)

ん、いっぱい取ってくる。
期待して待っててね。
(伊勢海老とリクエストが入れば、確かにあれは大きくて身もプリプリしてて生でも美味しかったし、生態系を壊さない程度に取ってくると張り切り。相手が椅子に座ったのを見れば早速と、この前の歌とは違う歌を歌い出し、どこか日本の歌を思わせるような歌詞を透き通った歌声が部屋に響き)

( 心地の良い歌声が部屋中に響き渡り。前回同様その声にそっと耳を澄ますようにして目を閉じる。やはり何度聴いてもその声は自分の中にずっと入ってきて肩の力がふっと抜ける。そのまま目を閉じて歌を静かに聴いている。)

(暫くその歌を歌い続けていれば、その歌も歌い終わってしまい。暫く考えれば2つの仕事を掛け持ちしているだろう相手にもう一曲歌おうと決めれば、この前歌った歌を続けて歌い出し。その歌も歌い終われば口を閉じ「今日は2曲歌ってみた。体の調子はどう?」と正直1曲歌おうが2曲歌おうが身体の疲れの取れ具合に変化は無いが、大丈夫そう?と首を傾げて)

ありがとう、とても身体が楽になった。
本当にいい歌だな。
( 相手の声掛けと共に目を覚ませば、やはり身体も心もスッキリとしており、とても体調が良くなった。そう相手に伝えると感謝して。今日は2曲聞かせてもらったが、どちらも本当にいい曲で頭の中に今でも旋律が残っている。)

どういたしまして。
この位で役に立てるならいくらでも歌うよ。
零は頭良いから時期に音程とか覚えちゃいそう。
(感謝されればこちらも治療とかして貰ってお世話になっているからと笑い。こんな時自分がセイレーンで良かったと内心その点では自分の種族に感謝しており。いい歌と言われればどちらもセイレーンにのみ伝わる歌で言葉は日本語に訳したものだからそのうち覚えそうと言い、あとはゆっくり過ごして欲しいのと甘えたい気持ちから2人で並んで座れそうなベッドを指差し「あとはゆっくりしよう」と椅子よりは距離が縮まるだろう場所を指定して)

そうだな。いい曲だから、すぐ覚えそうだ。
( もう既にある程度は頭の中に残っているので、数回聞けば覚えれそうな気がする。相手からゆっくりすると言う意味でベッドを指定されれば、他意などはないだろうが一瞬躊躇いを見せて。先程、松田や萩原に余計なことを言われたから、変に意識してしまう。そんな雑念は振り払って｢わかった｣と言い、ベッドへと相手の手を引いて移動して。)

ん、そのうち2人で歌えたらきっと楽しいね。
でも、もうある程度覚えてそう。コナンと言い零と言い人間は本当に人間なのかわからなくなる位超人が多いね。
(相手が音程や歌詞を覚えて2人で歌えたらそれはそれで楽しそうと薄く微笑んで。ただこの国の人達と接すると頭の良さを含め推理力だとか洞察力だとかが人間離れしてて驚くと苦笑して。相手が一瞬躊躇った事に首を傾げるも、ベッドへと移動すれば、やはりここの方が距離が近付くと嬉しくなり、そっと相手に抱きつけば先程まで人が居たから我慢していたが2人で甘えれると気が緩んだ瞬間『ｸﾙﾙ』とまた甘やかな鳴き声を出しだし、ふとそうだと言う顔をすれば、相手の両頬を手で包めば軽い口付けをして)