人魚の恋の行く末は 〆

…ルナ。
( 風見のメールには『捜査一課に任せよう。』と送り。岸へと到着すると、砂浜に座る相手の姿を見てほっと一安心して。しかし、怪我をしたからだに無理をさせてしまった。帰って怪我の様子を見なくてはと思う。そして、二度も口付けにより助けてもらったことを思い出せば鼓動が速くなり、何となく落ち着かない気持ちになる。とにかく警察が動き始め、犯人を見た者としてここにいれば聴取をされる。極力警察とはこの姿でかかわりたくない。｢ルナの体調が心配なので、ここで僕たちは失礼します。｣とだけ、皆に言うと岸に座る彼女をそっと持ち上げ、お姫様抱っこをして。)



〈歩美〉

爆発こわかったねー。

〈光彦〉

ほんと、ルナさんも安室さんも無事でよかった！

〈元太〉

安心したら、腹減ったな。
あ！博士の車が迎えに来てる！

( 少年探偵団を迎えに来たのか、阿笠博士の車が停まっており。さらに小五郎のおじさんの車もとまっているのを見れば、事件があったことを聞いてきたのだとわかる。)



〈コナン〉


…やっぱり変だな。
( 灰原の視線には頷き。やはり何か安室さんと、ルナさんには秘密があると考える。警察などが動き出しているのを見て、チラッと安室を見れば。事情聴取を受けることは避けたいのか、足早に去って行き。)

わっ……おぉ、こんな抱っこ始めて
(聴取と聞けば、何それ?と首を傾げていれば安室がそれを断りお姫様抱っこされれば目を丸くして驚き。相手との距離が近くトキメキが隠せずにいれば、少しくらいと思い相手に体を任せるように胸元に頭を寄せて)

〈灰原〉
(こちらも警察の聴取を避ければ、なるべくここを去りたがるように見える安室達を不信に思っており、1人でいるコナンの近くによれば「あの2人、やっぱり何かあるわね。何かまでは分からないけど……どうするの?」とこっそり話しかければ駐車場に停めている車まではまだ少し距離があるから探る事も出来るが今日ここで止めておくときっと後々聞けるかは分からないが今日はここまでにしておくかと問いかけ)

〈園子〉
わ、安室さんがお姫様抱っこなんて初めて見た。
やっぱり絵になるわー。
(安室とルナの2人の様子を見ればそんな感想を言えば、蘭と盛り上がり。聴取と言ってもこちらは何も見てないため特にこれと言って時間は掛からず。蘭ときゃあきゃあ言っており)

〈コナン〉


今日のところは一先ず、このままにしておこうぜ。
( 灰原の言うように、聞くなら今がさいごかもしれないが、あの二人の雰囲気を邪魔するようなことはしたくなく。目を細めて仕方ないとばかりに、灰原に首を振り。)





〈降谷 零〉



( 車の助手席にそっと彼女を降ろしてドアを閉め。自分も運転席に乗り込むとエンジンをかけ、颯爽と港を後にする。先程の口付けに関しても、抱き上げたときの近さにも、どうも彼女を意識しすぎておかしくなりそうだ。とにかく今は彼女の身体が心配なので、早く家に帰ることだけを考えて運転し。家に着くと、再び助手席の彼女を先程同様に抱きかかえ。家に着くと、そっとリビングのソファへ下ろし。海水により服や髪ががベタベタしていることなどどうでもよく、それより彼女の身体が心配だとソファに座る相手の目線に合わせて屈み。)

…怪我は？無理しただろ。今日。

〈灰原〉
そう。なら、今度またって事ね。
まぁ……組織絡みではないとは思うけど
(コナンの性格からしてこのまま放置はしなさそうだし、今日は良いと聞けばあっさりと引けば、蘭達と分かれ皆と共に博士や小五郎の車に乗りそれぞれ帰っていき)


〈ルナ〉
ん、ちょっとだけ痛いけど大丈夫。
それで零を助けられたから安いもの。
(少しだけ痛いと言っているが、やはり無理したのもあり人間体でも痛いと言うことには変わりなく。助けられたから良いのと笑えば「ただ、久しぶりに凄く泳いだから凄く眠たい…」と水の勢いがある中を久しぶりに泳いだのもあり疲れからか服や髪が濡れているのもどうでも良くなる位には眠気が来ており)

…、どちらにせよ、身体、洗った方がいいな。
このまま休んでも、体調はよくならない。身体洗って休もう。
もうちょっと眠いの我慢な。
( 疲れで眠いのは分かっているが、海の水を纏っていては余計体調が悪くなりそうだなんて、人間の思考で、再び彼女を横抱きにすれば、服を着たまま風呂場の中へ入り。｢お湯にあたっても大丈夫か？｣と尋ねながら、風呂の椅子にそっと座らせて。)

…………んん、多分…大丈夫……?
(また横抱きにされていればその間にも瞼は落ちそうになっており。お風呂と聞けば初めてだから分からないのと何せ眠気のあまり頭が動いてないのもあり多分大丈夫と答えながらも、うつらうつらと頭が揺れており、椅子に座らせられれば近くに相手がいる安心感からか今にも寝てしまいそうで)

嫌だったり、熱かったりしたら言ってくれ。
( 少し微温湯に設定すればシャワーからお湯を出し、彼女の身体へそっとかける。服を脱がせて洗うわけにもいかないし、彼女に自分で洗うというには疲れ果てている様子のため、このまま服の上からでもいいから洗い流そうと、髪や身体を濡らし。)

……ん。大丈夫………。
ちょっと………凭れて寝る。
(温い程度のお湯が体にかかれば特に熱いとか嫌だとかは無く下半身が鰭状態に変わり。体が温まった事で更に眠くなれば、とうとう相手に体を凭れて眠りに付いてしまい、すぅすぅと定期的な寝息が聞こえてきて)

…仕方ないな。
( 規則正しい寝息を立て始めてしまった相手を見て、とりあえずそっと髪はシャンプーで、寝てしまって申し訳ないが極力視線を逸らして上の服を脱がせれば身体はボディーソープで簡単に洗い。洗い終われば脱衣所でバスタオルでそっと拭いて、以前風見が持ってきてくれた服の中から、楽な服を選び着せると、自分のベッドへそっと運び寝かせる。自分も同様に身体を洗ってくれば、同じように彼女の隣に横になり。)

…………んん?零と同じ場所で寝てる…?
(翌朝になれば疲れが取れたのか比較的早くに目を覚ませば、隣に相手が寝ているを見て軽く混乱しており、番にならないと男女は寝ないと聞いていたがこれは言わないだけでOKと言う意味なのかなどと色々考えて。考えてもわからなかった為相手の寝顔をまじまじ見つめれば、次第に相手の唇に目が行き、昨日人命救助とは言え2回したくらいだしもう1回位良いかななんて少し邪推して)

( 寝る前までは暫く彼女の顔を見つめていた訳だが、どうやら此方も疲れていたようですんなり眠りにつき。翌朝、僅かに横にいる彼女が起きた気配がし、薄ら目を開けると彼女の顔が近いことに意識を覚醒させ。)

…、ルナ…？

む、おはよう。
もう少し遅くに起きてたら口付け出来たのに……。
(もう少しでの所で相手が目が覚めてしまえば、おはようと言いながらもやや不服そうな顔をしながらそんな事を言って。一緒に同じベッドに寝たのだから番と思っていいのかと期待感を顔に滲ませながら問いかけて)

…、悪かったな。
( 彼女の顔が近かった理由に、思わずどきっとし。もう、自分の中では何かが吹っ切れており。彼女とこうやって一緒に寝たのも、気持ちが同じことの現れだときっと気付いてもらえているだろうか。少し小さく笑って、少し身体を起こすと相手の顔に自ら近づき、そっと口付けて。)

………初めて零の意思で零からして貰えた。
(きっと相手の事だから宥めたり注意したりしてこちらの想いを逸らすかと思っていたが、まさか謝られて相手から口付けをされれば、目を丸くして驚きを隠せず。相手の顔が離れれば軽く触れる程度とは言えして貰えるとは思って無かったのか流石に顔を赤くし視線を泳がせながら照れている様子で上記を言い)

本当は、このまま気持ちも隠し通すつもりだったんだけどな。
…もう、我慢できなくなった。
( 相手の表情と言葉には、此方も高鳴る鼓動を抑えられず。正直な気持ちを打ち明けようと、真剣な表情で上記のように言えば、相手をそっと抱き締めた後に｢好きだ｣と囁いて。)

………てっきり、流されると思ってたから驚きと嬉しさが隠せない…。
(相手の真剣な表情もこれまで何度か見てきたがその中でも1番格好良く見え胸がときめいては。そっと抱き締められ好きだと告げられればほんのりと顔が赤くなりながら上記を言うも自分も「零、好きだよ。人魚の愛は重いから大変ね。」と笑いながら言うと人魚特有の甘え声のような声が『ｸﾙﾙﾙ』と聞こえ、人間の耳にもそれは番にのみ使うような甘やかなものだとわかる音で)

ふっ、人間の愛もやっかいだぞ？
( 抱き締めながら、その甘い声に鼓動は速くなる。自分の気持ちを認めた途端触れたい欲求が押し寄せてくるのだから、人間というのは本当になんて都合のいい生き物なのだろうと自嘲して笑い。)

そうなの?じゃあ、お互い良い思い出来るね。
(抱き合っているため相手が自嘲じみた笑みを浮かべているなんて夢にも思っておらず、こちらもぎゅっと抱き締め返しながらずっと『ｸﾙﾙ』と鳴いて嬉しさや愛おしさ等が無意識に音として現れており。ふと思い出したように「そういえば、今日はお仕事無いの?」と昨日は無かったが今日はどうなのだろうかと問いかけて)

そうだな。
今日は、午後からポアロの仕事が入ってる。
( 相手の様子には小さく微笑み。ふと今日の予定について質問をされると午後から昨日いった店で仕事が入っていることを伝え。｢今日はルナはどうする？｣と逆に尋ね。)

そうなの?それなら私も行っていい?
お仕事の姿見てみたい。
(午後から仕事と聞けば自分の中でポアロの仕事=国を守る仕事と結びついてしまい。着いて行っても良いなら行きたい、仕事姿見たいと意見を言っては「昨日居た子供達来るかな?」と子供達を気に入ったのかニコニコしながらそう問いかけて)