おほしさまのようなあなた　〈〆〉

(懐っこい笑顔に、ひとまず貴方に自分が味方だと通じたと安心するも、みるみるうちに悲観した表情になってしまい内心やや慌てつつ。ここに居たいと言う貴方の言葉に対し、…まだ何も情報を得ていない。彼女をここで問い詰めるなり、公安の地下シェルターに連れて行くなりしてもいいが、もう少し信頼を得て自ら話させた方が良いか。…と結論を出し、再び目を見つめ微笑みながら)
勿論構わないよ。ここにいればいい。
何か服を着るかい？食事にしようか？

(貴方との会話で思い出したのは前飼い主についてだ。笑っていた時だけは優しかった記憶が蘇り、それ以外は楽しい記憶ではなかったらしく、未だにその記憶が脳裏にこびり付いているのか笑ってくれないと少し不安になるようで。貴方から見つめられると無意識におほしさまの色した髪の方へ視線が向いてしまい、優しい手つきで髪に触れながら「この髪の色、おほしまの色に似ていて好きです」ふわり微笑みかけ厚意に甘えるも遠慮がちに、眉が下がり)えっと、あなた様の洋服を貸してもらえると嬉しいです。食べ物もきっと人と同じ物を摂取可能だと思うので、何か口にしてみたい。

(髪への視線に気付き、やや緊張するも「おほしさまみたいで好き」という言葉に気が抜けて自然と微笑み。髪を触る手を否定せず、子供を見つめる親の様な愛しい視線で見つめながら)
僕の服では大きいかもしれないよ。風見に頼んで買って来てもらおうか？食べ物で、何か食べてみたいものはある？

風見さんとはあなた様のお知り合いですか？その人のことはまだわからないので服はその、あなた様が普段着ている服を着てみたいです。(髪に触れても怒られず安心したのか楽しそうに微笑みながら相変わらず髪に触れ続け。風見という誰かの名前らしき言葉に対して首傾げ、よく分からないのもあって気になると手を離してすぐに質問を。服は大きくても構わず今度は甘えるようにぴったり抱きつきながら貸してほしいと頼み。貴方の知り合いなら信頼できる人物だろうかと迷いながら、食べてみたいものに対し名前がすぐに思い出せず考えながら答え)たまご料理を食べてみたいです。ごはんをたまごで包んだ、おむらいす？それを食べてみたい。

ああ。風見は知り合いというか…(風見の顔を浮かべ、どう説明すれば分からず苦笑いし)…同僚、かな。口は堅い男だから、そこは信用出来るよ。でも、君が僕のでいいというなら、僕のジャージを貸そう。ジャージなら多少大きくても大丈夫かな。ズボンは腰の紐を絞って、足首まで折ればいい。(抱きついて来た貴方の頭を優しく撫でながら、空いた手で丁寧に畳んで置いてあったジャージを取り出して貴方に差し出し。オムライスが食べてみたいという言葉に思わずふふ、と笑みが零れれば、なら、腕によりをかけて作るよ。と立ち上がって)

風見さんはあなた様の同僚で信用できるひと…か。(すっかり貴方を信用信頼しているのか反復して覚え。ジャージを渡され広げてみると予想以上に大きく見え、服を着るのは初めてで戸惑いつつも何とか着ることに成功)オムライス楽しみです！…っと、その前にお名前が知りたいです。あなた様のお名前を教えてください！(ズボンは紐で調節、折り曲げてもやはり彼女にはオーバーサイズ。袖捲るも上半身は動く度に少しづつずれ肩がざっくりと見え、艶かしい姿に。なるべく貴方の邪魔にならぬよう隅っこで大人しくするはずが甘えが勝り、腕へぴったりくっつき体密着させ可愛らしく上目遣いで)

僕の名前は……(名前を訪ねられ、思わず貴方の目を見つめ、降谷零、というか安室透と言うか迷い。肩がざっくりみえた姿に少しだけドキッとし、服へ視線は送らないように気をつけ。…組織絡みならばいずれ公安に連れて行きたいが、この様子では組織とは関係が無さそうな気もする。むしろ、梓さんに会わせた方がいいかもしれないな。女性だし、歳も近そうだ。服や生活に必要な物は、僕の視点から選ぶより彼女に選んでもらった方がいいだろう……と考え、貴方に微笑んで)安室透、だよ。普段はポアロという喫茶店でアルバイトをしているんだ。

あむろ、とおるさま。素敵なお名前ですね！今日から透様と呼ばせてください！(名前が分かればまるで花が咲いたようにぱっと明るくなって微笑み返し、どんな呼び方にしようか迷いながら最後まで聞き。喫茶店やアルバイトは猫の彼女からしたら馴染みのない初めて聞いた言葉に好奇心掻き立てられ、興味津々な様子で顔近付けその瞳はきらきら輝いており)透様の邪魔しないように気をつけますので、わたしも一緒にあるばいと？をしてみたいです！透様があるばいと中この家にひとりでいるのは寂しくて、傍にいたい。

背後事情により多忙になってしまい、あまり顔を見せることが出来なくなってしまいました。最初のお約束を破る事になってしまうため、申し訳ないのですが、御相手を辞退させていただきます。短い間でしたが、ありがとうございました。

多忙にも関わらず御連絡いただけて嬉しかったです。短い間でしたが楽しい時を共有できたこと、心より感謝申し上げます。