匿名さん 2022-04-12 19:58:28 |
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……っ、俺のこと期待させるだけ期待させて結局捨てるっていう選択肢を取ることなんて分かってる、だから聞かない。
( ふわりと漂う彼の匂いに一瞬怯むも、突き放すような態度を相も変わらず取り続け。今すぐにでも廻してしまいたくなる腕を必死に留めながら、強く拳握り締め堪え。その後自身の耳塞ぎ彼の言葉を強引に遮ると、胸の中で大人しく黙り込み。抱擁されているこの現状に最初は驚愕したが、先程同様拒否することは流石に心が傷むため出来ずとも応えることはなく。)
俺は絶対麦を捨てたりしない。置いていったりしない。麦が俺にこんなことしたとしても、だ。確かに監禁は困るが…。
(言葉では拒絶されているものの、先程のように行動で拒絶されることはなく、一先ず安心し。それでも耳を塞いでしまう相手に、小さく溜め息を付きながらも相手を抱き締めた腕を離すことはなく。耳を塞いでいる相手に伝わるかどうか定かではないが、ポンポンと相手の背を叩きながら、穏やかながらもしっかりとした声で語り掛け。やはりこんな状況でも、自分の中では相手は大切な幼なじみであり、かけがえのない存在であるのは変わりなく。監禁、という状態は困るが、自分の言動が発端であるのは間違いなく。それでも、悪いことをしたとは思わないが、相手の気持ちに全く気付いていなかったことには、多少の罪悪感があり)
……ん、じゃあずっと俺の傍にいるって約束してくれる?
( 彼の優しい声色が耳まで届き、本意かどうか確かめるべくゆっくりと顔上げれば真剣な眼差しとぶつかり。やっとのことで心の落ち着きを取り戻すと、今度は自分からずっと我慢していた抱擁を。感情の起伏が激しい分自分自身でも僅かながら疲れを感じており、体重を預ける様に凭れ掛かり。首元へと顔埋め甘える様な一面見せれば、ポツリ小さな声量で問い掛けて。)
何、言ってるんだよ。今までだってずっと傍に居ただろ?あ、でも…なぁ、麦。その…大学とかは…。
(勿論、家に帰ったりたまに用があったりで四六時中とはいかなかったものの、殆どの時間を相手と過ごしていたのは事実で。流石に仲が悪くとも、両親が怪我をしたときや病気のときは、相手と遊んでる時間は取れなかったものの、そこは相手もわかってくれていたのか責められたことはなく。相手の弱々しい声に苦笑を浮かべながら答えるも、相手が暫くの間、休養申請をした大学はどうなるのかと問い掛け。バイトは暫く休みを申請してしまったため、今更ながらに復帰する気は起きず、後日にやめることを伝えなくては、と考え)
……駄目、憂モテるから暫くは此処に居て。それにまだ俺は憂のこと信用してない。── ずっと俺の傍にいるって証明してもらうまでは何処にも行かないで。
( 離れないで、と懇願するように廻した腕へ徐々に力込め。信用していないなんて彼を追い詰める為の唯の口実の後付けにすぎないが、温和で親切な彼には効果的と踏み態とらしく弱々しい声音響かせて。目の前にある白く透き通った首筋へと視線移せば、顎に近い首元へと吸い付き真っ赤なキスマーク付け。服では隠れない目立つ位置へ意図的に印付ければ、赤く色付くソレに満足気な笑みを浮かべて。)
けど一旦、家にも戻らないと…。色々と整理しないといけないし…。バイト先にもちゃんとやめること、伝えないといけないし。
(相手の懇願するような声音と力が篭る腕に絆されそうになるも、今の自分が住んでいるのはアパートであり、そこを引き払うなり長期間空けるなりするならば、それなりの準備は必要で。大学も本格的にやめるとなると、説明は必要だが、取り敢えず休学扱いとすれば何とでもなるが、バイトはシフトの変更や自分がやめた後の従業員の補充などやることもあるため、早めに伝えなくてはいけなくて。と、色々とやることを考えている中、首筋に柔らかなものが触れる感覚と僅かな痛みが走り。現実にしたことやされたことはなくとも、この僅かな痛みが何を意味するのかは理解していて)
駄目だよ、駄目に決まってる。そうやって俺から逃げようとしてんの?
( 眉間に皺寄せ怪訝な表情浮かべながら、相手の気持ちまで見透かしてしまうような真っ直ぐな視線送り。一切迷う素振りすら見せず上記即答後、再び赤く色付くソレへと視線戻して。余っ程気に入っているのか無意識に表情緩めば、指先でそっと撫で続け。緩んだ口元は其の儘に、淡々と言葉続けて。)
俺以外のことを考えるのは今後禁止。……それでも気になるって言うなら、全部俺に任せたらいい。
だから逃げないって…今回もちゃんと戻ってきただろ?必要なものだけ持ってきたいんだよ。何も持たずに来たから。
(相手の元に来た時に持っていたのは財布と携帯くらいで、携帯は相手の手中にあったものの財布は普通に見える位置に置いてあり。通帳や印鑑等の貴重品や着替え、その他日常生活するにあたって必要なものを取りに戻りたいと、再度訴えて。今更、逃げたところでどうにもならないことはわかっていて。赤い印をなぞられると僅かな擽ったさに小さく身動ぎ。まだそこがじわじわと熱を持っているような気がして、むず痒いような感覚に襲われ、そんな中、相手から告げられた言葉に困惑して)
…っ!…は?そんな無茶苦茶な…。任せるって…何をするつもりだ?
そんな構えなくても別に変なことはしないよ。荷物取りに帰りたいってんなら俺が取ってくるし、バイトだって大学だって当分は行かせるつもりないから何か伝えたいことがあんなら俺が伝えといてあげるってだけ。
( 焦燥感帯びた雰囲気を醸し出す余裕のない問い掛けにふっと笑い声溢しては、安心させるつもりでポンポンと頭撫で。何とか外へ出ようとする彼を強く拒み続け暫くは外に出す気がない意志を示せば、澄ました顔で上記伝えて。そんな時ふと何かを思い出したように立ち上がり早足で別室へと消えたかと思えば、何かを取りに行ったのか直ぐに戻ってきて。そこにはまるで首輪のような中心に円形のネックレスがついたチョーカーを握っており、何かを企む含んだ笑みを口元に浮かべて。)
ちょ…待って、待ってくれ、麦。大学は最悪、休学届けで学費も払わなくていいし代理で出してもらうことも出来るけど…。荷物もまぁいいとして…バイト先だけは無理だ。辞めるなら俺から直接言わないと迷惑になる。頼む。バイト先だけだから、な?
(荷物取りと大学の件は了承するも、責任感なのか罪悪感なのか、或いはその両方なのか、バイト先へのことだけは自分自身でやりたいと告げ。バイト先にはお世話になった為、恩義のようなものを感じていて、責任感も相まってかそこだけは譲らず。相手の元に戻ってきた時点で、拘束が解かれたとしても何らかの制限が掛かるだろうことは予想していたものの、バイト先だけにはどうしても自分で伝えたく。そんな風に頼み込んでいる最中、別室に消える相手に不思議そうに首傾げるも、戻った相手の手にはチョーカーが握られており、どこか嫌な予感がするも咄嗟には動けず)
はいはい、分かったよ。……その代わり、バイト先までは俺が送り迎えするし今日からずっとどこ行くにもこれだけは絶対外しちゃ駄目だよ。
( お互い引かない現状にやっとのことで折れれば、仕方なく了承し。チョーカー片手にゆっくりと近付き首に腕回せば、特に抵抗もなかったため容易く装着でき。彼が手に入ればプレゼントしようと考えて購入していた物だったため、どこからどう見ても首輪のような大きいチョーカーに「似合ってるよ」と口元に笑みを湛えながら愛しそうに見詰め。)
まぁ…送り迎えくらいなら…。
──え。む、麦?これって…。
(相手が折れてくれたことに安堵の息を付くも、自分の首に回される腕に先程首を絞められたことを思い出し、思わず身を固くしたものの、すぐに聞こえた首元で聞こえる音に、首元に手をやり嵌められたものを確認して。見た感じはチョーカーだったが、思ったより大きいそれに嫌な予感が核心に変わり。デザインのせいかチョーカーと言えばそれでも通じそうではあるものの、相手が何の考えもなしにただただチョーカーをくれたとは考えづらく、震えた声を出し)
憂に似合うと思って買ってきた。……っていうのは建前で、俺のものっていう証明の首輪だよ。
( 偽った答えを伝え本当の意味を知らないまま純粋に喜んで付けてくれる姿を期待していたが、この答えに納得するはずがない現状に仕方なく本来の意味を後付けして。喉仏辺りにくる大きい輪っかのネックレスに触れガチャガチャと音を立てながら、満面の笑みを浮かべて。似合ってる、という言葉は勿論嘘ではないが、それよりも自分のものという証明ができたことに幸福感を抱き。)
うん、似合っても複雑なんだけどな…。でも麦。これ、風呂の時とかは…?
(チョーカーと言えば通じる範囲であるため、外してもらえるのかという疑問は一旦、置いておこうとするものの、お風呂にまで着けていくとなると錆びたりする危険性もあり、流石に錆びたものをそのまま付け続けるのは抵抗があり。本来は付けられたこと自体が問題だが、先程のように全く自由の効かない拘束に比べれば幾分かはマシで。実際にそんなに重くはないものの、首元に重みが掛かったような感覚に陥り。相手の首輪という言葉には、これはチョーカーだと自己暗示のように言い聞かせ。実際に首輪に近いものの、自分の首に嵌められているのはチョーカーで。しかし、首輪というのは相手が自分の手綱を握っているという意味では、あながち間違いではなく)
……ふ、意外と大事にしてくれんのな。まあ錆びたらまた新しいのを買えばいいだけの話だけど、風呂んときは外してもいいよ。
( 普通なら嫌がるであろうプレゼントにも受け入れるどころか大切にしようとしてくれる意志の表れた言葉に嬉々たる表情浮かべて。正直このチョーカーが壊れようが錆びようがまた新しいものを買えばいいだけの話で、このチョーカーに特別な思いを込めている訳ではないため風呂事情はどうでもよかったが、周りに自分のものだと証明するための首輪なので風呂の時くらいは外してもいいだろうと許可出して。)
まぁ…流石に本物の首輪は付けて外には出れないけど、これならチョーカーと言えばそう見えなくもないというか…。錆びる度、買ってたらキリないだろ…。
(普段、アクセサリーは付けないため、首元に違和感を感じついついチョーカーに指先で触れてしまい。チョーカーに触れる際に、否応なしに手当てを施してもらった手首が視界に入り。拘束が手から首に変わっただけとはいえ、このチョーカーならば動くことは自由に出来、手洗いもお風呂も自分で行くことも済ませることも可能で。更に入浴時は外して良いということで、拘束と言えども先程とは全く違う状況に少し安堵して。実際、先程は本当に相手の手を借りないと何も出来なかったため、チョーカーを嵌めることで相手の気が済むならば大して苦ではなく。これが本当に首輪ならばまた別ではあったが、幸いと言うべきかこれは首輪にも見えなくもないが間違いなくチョーカーで)
あ、もしかして首輪のほうがよかった?それなら全然犬用の首輪でも買ってくるけど。もちろん可愛いヤツ。
( チョーカーの見た目を気にする相手にふと悪戯心湧き、反応を楽しむように揶揄うような口調で上記告げ。くく、と喉鳴らしつつ笑い掛ければチョーカー握る相手の掌に重ねるように自身の手を置き。首輪なら錆びることもなくチョーカーよりも大分長く使用できるため此方にとっては都合は良く「何色の首輪にする?」なんて相手の意見は二の次で態とらしく買う前提で話を進めて。)
いくら麦の望みでもそれは俺は受け入れられない。俺は人間としての尊厳まで失うつもりはない。
(相手の手が自分の手に重なれば、ピクリと少し強張らせ。それでも、相手の提案には毅然とした態度で否定の意を伝え。揶揄うような言葉も相手の問い掛けも、聞こえていないかのように返さず。この状況でも、未だ相手のものになったつもりも自分の全てを委ねた訳でもなく。あくまで、自分が自分としていられる程の判断力は残っており。相手の手を振り払ったりはしないものの、重なった自分の手を相手の手から抜け出すように引き抜き)
…はあ、冗談だってば。そんな怒んなくてもいーじゃん。
( 一変した相手の態度に驚いたのかぱち、と瞬きしては深い溜息を溢し。先程のヘラヘラした巫山戯た態度とは打って変わってピリついた空気に変わり。眉間に皺寄せ明らかに分かる不機嫌な態度で腕組み見下ろせば、引き抜かれた腕を再度引き戻すように強い力で掴み。)
麦の冗談は冗談に聞こえないんだよ。今日に限っては特にな。
──ちょっ…!
(普段の相手ならば、言葉通り冗談として受け取るが、監禁、初めての暴力、相手の印として付けられたチョーカー、これだけの条件が揃えば、相手の言葉が冗談に聞こえないのも仕方なく。空気がピリつくのを感じながらもここで折れてしまっては、また相手のペースに丸め込まれてしまうだけだと、敢えて気付かないフリをして。そんな最中、引き抜いた手を再び引き戻すように掴まれては、戸惑ったような声を上げ)
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