匿名犯罪者 2022-04-11 23:45:27 |
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お早いご返信ありがとうございました!いただいた返信に興奮して調べ物に没頭し遅くなってしまったこと、お詫び申し上げます。
長文になってしまいましたので、部分的に取り上げて細かな相談をしていく、などでも大丈夫です……!
◆国について、互いに要望が合致していたようで何よりです!舞台はイギリス、かしこまりました。
時代についてですが、現代ほど情報化社会が進んでおらず隠れやすい、さりとてさほど現代から大きくは離れておらずイメージしやすい、1970年代はいかがでしょうか? 40年代も非常に魅力的で迷ったのですが、WWⅡという非常事態下にあった当時をふんわりとでも考証するのが力量的に難しく……!
◆年齢差、萌え萎えについて了解いたしました!以下作成したPFとなります、ご査収くださいませ。
※語感のみで苗字を選びましたが、殺戮の天使のあの方とは無関係です。
「今更、ひとりやふたり増えたところで変わらねえよ。だから、俺に任せろ」
ダニエル・グレイ──イギリス史上最悪のシリアルキラー、『リヴァプールの彫刻師』
【容姿】
・24歳、175cm、63kg。ダークブラウンの髪に灰色の目。相応の筋肉はついているものの比較的痩躯。整った顔立ちをしており、そのどこか影がある雰囲気も、特に年上の男女を魅了してしまう一因となっている。服装はたいていシンプルなダークトーンが多い。
【殺害の対象】
・対象は大きく分けて二つ。「年上の男女」、特に「暴力的な男」「酔っ払いの男」「娼婦」。そしてもうひとつが、自身を破滅に追いやりかねない警官や目撃者など。判明しているだけで30人、実際は40人近いとされる。
【殺害の動機】
・かつて自分を苦しめた叔父と母親を、何度でも殺すため。
・幼かったころの自分を救うため。
・『自分が安らかに生きていくために必要なことだったんだ』
【生い立ち】
・リヴァプールの貧困家庭の生まれ。幼少時より、娼婦だった母親と、彼女の連れ込んだ酒乱の継父(実父の弟、つまり叔父にあたる)から凄惨な虐待を受ける。この影響で、左腕の上腕に裂傷痕、背中と腹部に切り傷・火傷痕・ケロイド痕あり。7年ほどの被虐待生活ののち、近所の通報が入り孤児院に送られるが、そこでも所員からの別の虐待が続く。
・最初の殺人は、孤児院を出て一度実家に戻らねばならなかった15歳のとき。争いの末、偶発的に優位を取った叔父の頭と両腕(※暴力の象徴)を煉瓦で潰れるまで殴り、帰宅した母親も同様に惨殺した。このときの「あれほど恐れた存在も、殺せば無害になるのだ」という成功体験が、人生で初めて得た強烈な自信、また生涯渇望し追い求める感覚となる。
・親殺しのあとは職を求め転々とするが、「叔父によく似た風貌の男」や「叔父と同じように高圧的に接してくる男」「立ちんぼをしている、母親と同じ娼婦」と出会うたびに殺意が燃え上がり、手にかけてしまう。しかし次第に、「年上の男女を暴力で征服し、首と両腕をを奪う」行為そのものに快感を見出すようになり、もはや嗜癖へと変化。
・幼いころは内向的でおびえていた性格は、殺人行為による自信を培ってから、堂々として暴力的な方向へ変質する。──ただし、心の奥底には、子どもの自分がまだ密かに残ったまま。
・5回の逮捕歴を持つ。18歳以降3回収監されたが、3回とも脱獄。うち1回は、ダニエルの容姿に魅了されたファンによるものであり、社会問題に。最後の脱獄後は、その容姿を使って娼婦たちの家々を転々とする(当然、いずれも殺している)。
・両親に与えられた傷は未だ癒えないにもかかわらず、殺人をおかすようになってから負う傷は奇妙なほど早く回復する。脱獄時に警官に撃たれた際も、弱って動けなくなるだろうという予測に反し、一晩で異常な長距離を逃げ切ったことが、捜索の失敗につながった。
【特徴】
・残る死体がサモトラケのニケ像に似ていることから、ついたあだ名が「リヴァプールの彫刻師」。
・端正な容姿に反し、素は非常に荒っぽい、ガラの悪い話し方(皮肉にも叔父譲り)。アクセントもいわゆるスカウス訛り。しかし、人を騙す時だけは品の良いクイーンズ・イングリッシュに切り替えることができる。意識的に習得したものではなく、状況による本能的な使い分けであり、本人ですら原理不明。
・警官の撃った弾丸が左肩に残ったままで、こればかりは痛むこともある。警察側に知られているため、表の医者にかかることはできない。
【心理】
・幼少時代に冬の寒さで嫌な思いをしたらしく、寒さを忌み嫌い、ぬくもりを好む。
・カッター(の特に刃を繰り出す音)、ナイフ、ライター(のボッと火を灯す音)、ボトルに入った油がトラウマ。※自身の犯行では、石などの鈍器か、鉈や斧、鋸などの大型の刃物を扱う。
・愛着形成に問題があるまま成人したダニエルは、少女と打ち解けてからというものの、普段は導く側でありながら、時に倒錯した思慕を寄せるようになる。彼女に差し向けてもおかしくはない一方的な性衝動を向けないのは、得られなかった母性を見出す対象であること、また「年下の少女」という自分に害さぬ属性の持ち主であることを理由に、無意識下である種神聖視しているから。
・『誰も助けちゃくれなかった。俺が俺を助けるしかなかった』『……本当は、誰かに助けてほしかったんだ』
◆出会いについてですが、「逃亡中の提供とまだ手を汚していない少女が出会い、それが切っ掛けで少女は家族殺しという初めての殺人を犯し、提供の存在で少女の異質な思想と才覚が花開いていき、展開が進む中で何人かを手にかけていく」のルートを是非推させていただきたく……!
より具体的に言えば、
①少女の父親をターゲットにしたダニエルが、事前調査のため留守だと思っていた少女の家に侵入。そこで初めて少女に出会う。
②最初は目撃者として殺すつもりだった少女の「家族を殺したい」という言葉を聞き、計画を変更。かつて自分がそうして人生を切り開いたように、少女自身が手をくだすことを提案し、その手助けをすることに。
③帰宅した両親の殺害を見届けた後、
1)「一緒に来るか」とダニエルが少女に提案、もしくは少女のほうから「もっと教えてほしい」とダニエルに懇願。2人の逃亡の旅が始まる
2)一度は別れを告げたふたり。しかしその後、殺人を重ね逃走していた他方と再会し、負傷したその人物を手助けする形で行動を共にするように
といったような流れを希望しております……!
逆にエンディングについては、「互いが互いに救われるものの捕らえられ、しかし断罪では消せぬ確かな光を得ることができたまま処刑されるエンド」が突き刺さるような性癖ですので、是非そちらにて……! 可能であれば、処刑というのも法執行による別々のそれではなく、特殊部隊に追い詰められた果ての銃殺、などだと更に美味しいです。
◆いただいたイベントがどれも魅力的で本当にわくわくしています……!
1「少女の最初の殺人」
2「自分たちを捕まえようとする刑事or探偵殺し」
3「別の殺人鬼との出会い」
4「因縁ある人物との邂逅」
5「他方が捕まり、救出するイベント」
6「国外逃亡」
もしよければ、上記の流れのなかで、2人の関係性を変化させていければと。
1の段階ではまだ互いを利用しあう関係であり、どこか冷静な目で互いを見ていたのが、展開が進みともに過ごしていくにつれて、相手に何かを求めあうようになると最高です。
直近の展開である2では、イギリス国内で名を知られている優秀な捜査関係者に対し、ダニエルと少女が初めて最初から協力して解決にあたる、その過程で初めて互いの感情に触れる、というようなことになればいいなと思っております。
その際、まだ若い少女に対し、「君はダニエルに洗脳されている」「君にはまだやり直す未来がある」と相手が訴えるイベントなどがあるとよりきずなが深まりそうかな、と。
他にも、
・「過去の自分を救うため」「自分を脅かした存在を排除するため」という自己愛の連続殺人をおかしていたダニエルが、「今ここにいる少女を救うため」「少女を脅かす存在を排除するため」という利他的な動きをとるように変化していく(※警察的にはダニエルの行動を読めなくなる予測不能の事態)
・別の殺人鬼との戦いで一度は圧倒され、負傷による昏睡に陥ったダニエルが、幼少時代の虐待の悪夢まで見たことでトラウマスイッチが入り、初めて少女に弱った姿を見せる
・虐待時代の名残で眠るときすら目を開けたままだったダニエルが、少女を信頼しそのぬくもりに安心するようになった結果、目を閉じて眠れるようになる
・詳細は異なれど「殺人」という行為に自分の心の救済を見出しているふたりが、それを相手と分かち合うことに幸福を覚え、気分の高まったままに、溶け合うように互いに溺れる(セイチャ規約徹底順守の範囲で、行為のありなしも不問)
現時点で、上記のような要素を盛り込めたらと考えています、ご検討くださいませ……!
今更ですが、ダニエルもダニーと被っていますね……!?!?(ポンコツ)
ダブルで被るのは流石にアレかと思いましたので、名前をアダム・ブレイクに変更させて頂きます。何度も申し訳ないです……!
こちらこそ、ご返信が遅くなり申し訳ございません…!pfを拝見し、臨場感溢れる文章にて紡がれるアダム様の生い立ちに惹き込まれ、詳細な心理に魅了され、アダム様と釣り合うような少女を、と試行錯誤しておりましたら遅れてしまいました…!少女の雰囲気をより掴んでいただけるよう、サンプル台詞を複数記載させていただきましたので、ご覧いただけますと幸いです!主様の寛大なお言葉に甘えて要素を盛り込ませていただきましたが、萎に該当する箇所があれば遠慮なく申してくださいませ!
◆年代についてかしこまりました!ある程度自由に逃げ隠れしやすく、さりとて不況など様々な背景を絡めやすく良い時代なのではないかと思います!素敵なご提案ありがとうございます…!
◆
「どうかお願い、あなたの最期をわたしにくださいな。愛するあなたをわたしの手で終わらせるの、想像するだけでどんな喜劇の終わりよりも幸せだって思えるわ」
「愛しているわ。そう、とてもとても愛しているの。だから、わたしが好きなあなたのままでいてほしいの」
「わたしは、わたしはッ!!ただ、愛されたかっただけなの!わたしが必要だって、一番だよって、そうやって、誰かの唯一になりたかったの!ねぇ、あなただけはわたしを愛してくれるわよね?わたしだけがあなたの唯一、そうよね?ねぇ、ねぇッ…!」
名前:フレデリカ・ローレンス
【容姿】
腰まで伸びた嫋やかに波打つハニーブラウンの髪、光を宿さない硝子玉のような気だるげな瞳、血色の薄い作り物めいた白い肌を持つ西洋人形のような少女。背丈は155cm、40kg。あまり目立たぬよう、どこにでも売っているような装飾の少ないワンピースを身につけることが多い。服の下には痣が多数あり、特に首にぐるりと巻き付くように青黒くなっている絞痕は完全に消えることはない。15歳。
【殺害の対象】
外見、年齢、性別ともに一貫性がなく、彼女の精神状態も相俟って通り魔のようにランダムに対象を選んでいると見られているが、実際はフレデリカの行動理由にして衝動である『愛』に関連している。しかし一口に愛と言ってもその基準は常人には理解し難く、フレデリカの心に巣食う闇によって形成されているためひどく歪となっている。
【殺害の動機】
・愛したいから、愛せる姿のまま永遠を保ってほしい。( 端的に言えば、フレデリカの望む姿から外れる、あるいは外れる兆候を見せれば、対象に失望しないために殺す。 )
・幸福そうな者への羨望と無自覚の嫉妬、ないものねだり。
・ただ単純に、逃亡の障害だから。
【生い立ち】
・レスターの郊外、裕福な家庭に生まれるものの両親から愛されることはなく、常に精神的・肉体的虐待を受けながら育つ。衣食住には困らない財力を持つ家柄ではあったがフレデリカに満足に与えられることはなく、庭に出ることすら厳しく制限されるほどの軟禁生活だが、ただ閉じ込められているだけで構われることもない。時折、異様に優しくなったかと思えば次の瞬間には豹変しヒステリックに罵詈雑言と暴力の嵐を浴びせられるなど、緩急の激しい異質な生活に置かれる中でフレデリカは当然の如く精神を病んでいき、躁鬱傾向を見せ始めたことで厄介祓いの如く精神病棟へ入院させられる。金を積めば放り込んでもらえるような、つまるところの隔離所で短ければ数ヶ月、長ければ数年の不規則なスパンで両親の機嫌により入退院を繰り返していたせいで情緒の発育が同年代の子供よりも遅く、実年齢には不相応な幼さが見られる。また、人生の中で接した他者が家族と精神科医のみと言っても過言ではないほどの閉鎖的な人間関係の中で成長したため、殺害動機となる『愛』を筆頭に、常人には理解が及ばないであろう理屈と基準を用いがちで、己の異常性には著しく疎い。
・初めての殺人の後、一時的に彼と別れてからの逃亡生活では、その整った容姿とどこか惹き付けられるような陰のある雰囲気で様々な者を無自覚に魅了し、彼ら彼女らに手助けをされる形で衣食住を得て、警察の目からも逃れていた。支援者の多くは彼女に殺されることはなく、警察に捕まっている者もちらほらと散見されるが、自発的にフレデリカに協力をした者が多数でありほとんどが取り調べに対しても口は割っていない。フレデリカがその魔性によって惑わした者は様々であり、孤独な老人から善良と評判であった青年、さらには子を喪った母など多岐に渡り、殺人鬼の道を歩まなければ希代の悪女として名を馳せていたかもしれない魔性の片鱗を見せている。
【特徴】
・まだ巷に広く知られる前なため呼び名はないものの、曰く──愛深き少女人形に魅入られれば死ぬ、という都市伝説めいた囁きが一部では広まっている。やがてフレデリカの犯行が公になれば、その噂話と下記の血文字を残す癖を組み合わせて『 紅い文字書き人形 』と呼ばれるようになるだろう。
・犯行現場には被害者の血で血文字を残す癖がある。被害者のダイイングメッセージではないと断定されている理由は、その場の感情で書き綴ったような文法どころか文章にすら満たない単語の羅列であることから。それも犯人の特徴を並べたものではなく、”愛したかった”、”どうかそのままでいて”、”気分がいいわ”などといった直情的なメッセージなため。
・少女らしく非力なため、主に不意打ちで殺害することが多い。用いる凶器も包丁やロープ( 絞殺 )など、扱いに技術を要しない軽いものが多い。
・上流階級出身らしくクイーンズ・イングリッシュを用いるが、軟禁生活により会話経験が少ないため、方言ともつかないたどたどしく拙い話し方をする。
【心理】
・普段は物分りの良い子供、あるいは大人びようと背伸びしている子供のように危うさを秘めながらも安定的だが、何らかのトリガーが入ると唐突に興奮状態となり、急き立てられるような焦燥や異様な饒舌さを見せる不安定な躁鬱気質を持っている。これに関しては当人ですらなにが切っ掛けとなるのかは分からずにコントロールがし難い。
・愛されない寂しさ、虐待による精神的緊張から形成されたある種の防衛機制により、『誰かを愛する』ことに拘りを見せるが、”愛しいと思えない存在”になってほしくないから殺すことで変化を止める、という独善的かつ身勝手な愛し方がそのまま殺害動機の一つに繋がる。しかし、愛することに拘るのはあくまでもフレデリカが己の心を守るために作った建前に過ぎないため、それで穴埋めできるはずもなく常に満たされない飢えに苛まれている。彼女の本当の望みは『誰かの唯一となって愛されたい』ことなので、操状態、あるいは酷い鬱状態となった時にはこの感情が先走りがちとなり、欲のままにアダムを求めようとする。
・精神病棟での監禁による影響で拘束具全般、特に革製の拘束具と一面真っ白の空間を嫌う。また、握り拳にも恐れを抱いており、フレデリカ自身にそれが向けられるとかつての虐待生活がフラッシュバックして恐慌状態に陥るかもしれない。
・アダムに対しては新たな道を教えてくれた恩師であり救世主だと思っており、そんな導き手である彼をある意味で神格化している。彼の最期を飾るのは己でありたいと願うが、愛情欠乏による飢えで彼からの愛を欲するようになり、最初は殺意と欲に葛藤する。しかしやがて、愛されたい、愛しいと思える姿のまま殺したいという己の欲のみの一方的な想いから、彼のためになにができるのだろう、愛するのも愛されるのも彼だけがいい、という他者に重点を置いた愛情を芽生えさせることで徐々に成長していく姿を描けたらなと思います。
◆場面についてもかしこまりました…!具体的に記載いただいたことでより鮮明にシーンがイメージでき、既に期待で胸が高鳴っております!
そちらに基づいた開始時点のフレデリカの状況、そして心情の変化を予めに掻い摘んで載せさせていただきますね!両親の機嫌がよく精神病棟から自宅へ連れ戻されたばかりだが、明日にも気が変わって再度送り戻されるかもしれない状況の中で、フレデリカが淡く夢見る”自由”を体現したかのようなアダム様と出会うことにより、彼女が愛する”優しい両親”のまま殺すという選択肢を自ら選ぶ、といった内容で初めての殺人まで進めていけますと幸いです!
その後の③の展開ですが、2)の『 一度は別れを告げたものの再会し、負傷する相手を手助けする形で行動を共にする 』というルートを希望したく…!アダム様の導きにより開花していく才能と天性の魔性さであらゆる人物を利用して警察の目から逃れ、新時代の殺人鬼に相応しい経験を重ねていく、というフレデリカの成長の過程として期間を挟んでみたいと思いまして…!
エンディングへは国外逃亡篇から綺麗に繋げられそうですね…!彼ら彼女らにとっても大きな転機であり賭けであろう国外逃亡計画の失敗により追い詰められ、姿を眩ませようとするも囲まれた状況の中では逃げ場などなく──。暫定的ですが、大まかにこのような流れでいかがでしょうか?私もこういったメリーバッドエンドが大好物でして、気が早くも展開を妄想してしまいます…!
◆イベントについて整理して下さり、ありがとうございます!一度別れてからの再会までを1とし、アダム様と再会するまでに家族を抜いて二人を殺したフレデリカも捜索対象として挙げられ、協力して捜査関係者の排除あるいは目を欺く中で互いの距離を縮めて行ければと思います!
とても素敵なシーンたちのご提案に、ワクワクが膨れ上がります!そちらのシーンへの肉付けと、新たな場面を提示させていただきたく存じます。何卒ご検討いただければ…!また、仰るように規約を徹底遵守し溶け合うように溺れる場面も入れられたらと…!
・2以降にて、何らかの切っ掛けで躁鬱のトリガーが入り、普段の大人しい彼女とは思えないほどの変貌ぶりをアダム様に初めてさらけ出し、彼を求める。
・フレデリカにとって因縁のある人物( 精神病棟で彼女を担当していた精神科医など )と出会ったことで情緒がかき乱され、彼女の内に眠るただの少女の部分、脅威にただ怯える幼子の弱さが引きずり出されて、アダム様に縋る。
・別の殺人鬼との戦いによりアダム様の弱った姿を見たフレデリカが、彼を偶像神ではなく等身大の人間として認識し、彼のために己ができることはなにか、彼の助けになりたいと、純粋に他者を想う愛情を持っていることを明確に自覚する。
また、本来は募集に声掛けさせていただいた段階にて記載しておくべきでしたが、当方遅筆気味でして、返信は即日できる時もあれば三日ほどお時間をいただくことも多々あるかと思われます。一週間以上空く際は事前にご連絡させていただきますが、即日同士のスムーズなやり取りを望まれていましたら大変申し訳ございません…!
PF拝見いたしました!遠慮でもなんでもなく、本当に萎えひとつないどころかふんだんに萌えが詰め込まれた娘様をありがとうございます……!
複数提示してくださったフレデリカの台詞ですが、彼女の艶やかな魔性がにじむ前者ふたつはもちろんのこと、激情のまま声を荒げる最後のひとつが何度も何度も読み返すほど大好きで。これからどんな過程を経てこのフレデリカを見ることができるだろうかとわくわくしております……!
望みから外れればアウト、という価値基準や、殺害方法のひとつに非力が理由とは言え絞殺が含まれているのも、もしかしたら彼女の親がかつて彼女にそうしたのを無自覚に真似ていて、だとしたら切ないなとしみじみしてもおりました。
また余談なのですが、ふたりの出会いは夜の屋敷であるというイメージをどことなく勝手に抱いていた裏話がございまして。少女の生まれは裕福なものをお願いしようかと何度か考えてすらいたので、フレデリカの生まれがどんぴしゃり解釈一致です……!
上記はどうしてもお伝えしたかった感想というだけのものですので、お気兼ねなく蹴ってくださいませ。
◆始まりについての詳細な誘導をありがとうございます!アダムには是非とも、まるで自分の家かの如く堂々と振舞わせますね。成長期間後の怪我については、アダムの負傷イベントを控えているためフレデリカにお願いしてもよろしいでしょうか?
エンディングの流れは同じものを想定しておりましたので、是非ともその方向でお願いしたく!
◆イベントと各種見どころについて、こんな感じだろうかと簡易ながらまとめさせていただきました。こちらの判断のみでの組み込みですので、これはこっちに入れたい、これも足したい、などございましたら遠慮なく。物語を紡いでいくうえでの道しるべを楽しく相談しながら作れたらと思っております……!
【1】「少女の最初の殺人」
・ローレンス家での出会い。アダムの協力の元、フレデリカが最初の「愛の殺人」を行う。
・しばらくの別離ののち再会。怪我を手当てする形で、行動を共にすることに。
【2】「自分たちを捕まえようとする刑事or探偵殺し」
・イギリス国内で名を知られている優秀な捜査関係者に対し、ダニエルと少女が初めて最初から協力して解決にあたり、その過程で互いの感情に触れる。
・2以降にて、フレデリカが何らかの切っ掛けで躁鬱のトリガーが入り、普段の大人しい彼女とは思えないほどの変貌ぶりをアダムに初めてさらけ出し、彼を求める。
・「君はアダムに洗脳されている」「君にはまだやり直す未来がある」と刑事or探偵が訴える。
【3】「別の殺人鬼との出会い」
・別の殺人鬼との戦いで一度は圧倒され、負傷による昏睡に陥ったダニエルが、幼少時代の虐待の悪夢まで見たことでトラウマスイッチが入り、初めて少女に弱った姿を見せる
・別の殺人鬼との戦いによりアダムの弱った姿を見たフレデリカが、彼を偶像神ではなく等身大の人間として認識し、彼のために己ができることはなにか、彼の助けになりたいと、純粋に他者を想う愛情を持っていることを明確に自覚する。
【4】「因縁ある人物との邂逅」
・フレデリカにとって因縁のある人物( 精神病棟で彼女を担当していた精神科医など )と出会ったことで情緒がかき乱され、彼女の内に眠るただの少女の部分、脅威にただ怯える幼子の弱さが引きずり出されて、アダムに縋る。
・「過去の自分を救うため」「自分を脅かした存在を排除するため」という自己愛の連続殺人をおかしていたアダムが、「今ここにいる少女を救うため」「少女を脅かす存在を排除するため」という利他的な動きをとるように変化していく(※警察的にはアダムの行動を読めなくなる予測不能の事態)。
【5】「他方が捕まり、救出するイベント」
・詳細は異なれど「殺人」という行為に自分の心の救済を見出しているふたりが、それを相手と分かち合うことに幸福を覚え、気分の高まったままに、溶け合うように互いに溺れる(セイチャ規約徹底順守の範囲)。
【6】「国外逃亡」
・国外逃亡計画の失敗により追い詰められ、姿を眩ませようとするも囲まれた状況の中では逃げ場などなく──
【2】においてはアダムが、【3】においてはフレデリカがそれぞれの本領を発揮すると、次の展開が美味しいかな?などと考えております。
また何分シリアス要素が多い物語ですので、せっかく外を出歩けるふたりには楽しい思いもさせたかったり。夏場はふたりでアイスクリームパーラーに寄ったり、ハロウィンやガイ・フォークスの花火を楽しんだりといった小休憩もおいおい一緒に楽しんでみたいです……!
◆最後に年代について、ふたりが行動を共にするようになるのはより具体的に「1978年」とさせていただいてもよろしいでしょうか。
背後の年表萌えという性癖の事情もあるのですが、「エンフィールド州のポルターガイスト」なる面白そうな史実や「不満の冬」というスト騒ぎなど、取り込めそうなネタがちらほらと見つかりまして……!
◆レス頻度の件はご心配なく、こちらも同じようなものですので!お互いリアルを大事にしながら物語を楽しめれば。
またロルに関してなのですが、いろいろなイベントを楽しみたいため、相手やモブをどんどん動かしていく適度な確定描写を積極的に使っていけたらと思っております。
以上の追加点で新規の相談ごとなどなければ早速次レスから初回ロルを投げます、ご検討くださいませ……!
フレデリカのpfは特に問題等なかったようで安心しました!彼女の殺害方法についても、仰る通りに両親の影響を受けているという裏設定がありましたので、考察までしていただけてとても嬉しく思います!こちらもアダム様とフレデリカの関係性は勿論、アダム様ご自身の心境の変化等々がどのように展開されていくのか非常に楽しみでなりません…!/ 蹴可
◆かしこまりました!こちらからもフレデリカの負傷をご提案させていただこうかと考えておりましたので、一時的な離別後の再会ではフレデリカ負傷にて進めさせていただきますね。
◆とても丁寧にまとめて下さりありがとうございます…!ご提案くださったハロウィンやアイスなどの楽しいイベントは、各チャプター毎の始まりか終わりあたりに一つ( やってみたいイベントの数によっては二つ以上 )ずつ挟み込んでいくなどすると面白いかと…!まとめていただいたチャプター毎の流れについては異存等ございません!こちらもイギリスの行事等にはまだまだ知識不足が見られますので、調べつつ入れたいイベント等が見つかれば適宜ご相談させていただけますと幸いです…!
◆1978年ですね!不満の冬によってより治安が悪化する激動の中、ある意味殺人鬼にとっては良い環境とも言える時代で賛成です…!その再会についてですが、当方としましては三ヶ月程度経た後に再会という形にさせていただきたいのですが如何でしょうか?フレデリカの殺人鬼としての成長として、アダム様と再会後までにある程度知識を身に付けて、大体これぐらいの期間を一人で逃げ隠れできるのであれば新時代の殺人鬼に相応しい説得力も出るかと思い見積もりましたが、長すぎる短すぎる等のご意見がございましたら仰っていただければと…!
◆レス頻度について寛大なお言葉をありがとうございます!確定についてはこちらも適度に用いることでスムーズな進行に繋げればと思うのですが、モブの扱いについて擦り合わせをさせていただきたく…!ネームド、ストーリー進行上必須等の特別なモブを除き、
1 ”他方ロルにて登場したモブ”の操作権( 該当モブを登場させた方のみ操作可か、著しくキャラ改変等しない限り互いが操作可か。 )
2 上記の質問にて相互操作可能の場合のモブへの確定描写はどこまで可能か。( 物の受け渡しのような軽いものから、加害や殺害等まで。 )
展開によって許容範囲等は変動するのは承知で、今現在の主様のお考えをお聞かせ願いたく…!当方としましては1は後者の『 著しくキャラ改変等しない限り互いが操作可 』、2は『 役目もなにもないモブでしたら殺害等まで可 』と考えております。
質問箇所は離別から再会までの期間と、モブの扱いについてのみですので初回ロルはご返答とともに是非、投稿していただけたらと…!
◆再会までの期間について、こちらもまったく同じ月数をイメージしていたので大賛成です!長すぎず短すぎず、出会いの頃の記憶が薄れる前に再会できると思うので、是非それでいきましょう。
予定しているアイスイベントや秋のお祭り、その先寒くなってアダムが弱りやすくなる時期などを考慮して、再会はこれから夏を迎えるという6月ごろ、出会いはそこから逆算して3月ごろとさせていただければと思います。あまりガチガチに決めてしまうのもと思いはしたのですが、気温や風景の描写のネタ元として、良ければご活用ください……!
◆モブの扱いについてですが、少なくともこちらに関しては「創作主を問わずすべてのモブを操作可能」「キャラ変更も、物語の都合上そうしたほうが良いだろうという相談結果になったら可能(※あくまで背後様との個人趣味で連載するストーリーですので、ゆるくやれれば……!もちろん一方的な判断による変更の推奨ではありませんのでご安心ください)」、「特にキャラ付けしていないモブに対し、創作主か否かを問わずキャラ付け可能」「軽い動作から、善描写・悪描写、加害や殺害も含めて操作・干渉自由」というスタンスでいます。こちらが登場させたモブに口調や性格のキャラ付けをしたり、殺意を抱いたり、或いはモブ自身に何か悪い行いをさせたり、といったすべてを、遠慮していただいて構いません。
しかし背後様にとって、それはやりにくい、逆にある程度の制限があるほうがかえって自由に物語を紡ぎやすい、ということでしたら、両方とも自創作モブのみ管轄、もしくはこちらの創作モブのみ完全自由、というルートも可能です。
いずれにせよ、このあたりは背後様のお好みを最優先にしていただければと!
◆いつも細やかな確認や相談を快くかわしてくださりありがとうございます……!
ロル字数について、お互い楽しく綴れる量であれば、大きな変動も特に気にせず行けたらと。
また記号・改行の使い方や発言する台詞の挿入箇所の好みのほか、実際のアダム像についても当方自身これから探っていく身ですので、こういう書式が好みだ(≒頭に入れやすい)、アダムにこんな傾向があってほしい、ここは控えめのほうが好みだ、などございましたら遠慮なく仰ってくださいませ。まずは自分自身大いに楽しみつつ、背後様のお好みに合わせて細かなところをカスタマイズさせていきたいなと考えてもいます。改めてよろしくお願いいたします!
(夕闇に沈むレスター郊外。たしかに施錠されていたはずのバックドアからするりと上がり込んだローレンス邸は、持ち込んだ電灯で照らせば、貴族の系譜が見て取れる調度品の数々で優雅に彩られており。「いい暮らしだな、」と、これからのことを思い嘲笑うような小声を落とすと、テーブルに乗っていた大ぶりのスコーンをひとつ失敬。小腹を満たしながら歩き回り、灰色の視線を豹のように巡らせて間取りや動線を確認していく。ベージュ色のトレンチコートはまだ脱がない、ローレンス夫妻が出かけて数時間が経つ屋敷内は冷えきっているからだ。
今夜はこのままやってしまおうか、それならば、とセントラルヒーティングを探そうとした、そのとき初めて気がついた。南京錠と太い鎖で厳重に閉ざされている、異様なドアの存在に。家の外観も簡易的にだが確認済みで、この先に同フロアの部屋はあり得ないとわかっている──となると、これは地下室への入り口か。念には念を、断末魔が漏れぬよう地下に誘い込むのもひとつの手だ。そうと決まれば、忍び込んだ時と同じように難なくピッキングを施し、軋む音を立てながら重い扉を押し開き。こつり、こつり、靴音を鳴らしながら階段を下りた先、待ち受けていたもうふとつのドアノブを回すと、その先へと踏み込んで。)
(/読み返していてとんでもない誤字に気が付きました……モブ操作に関しての項目ですが、最後正しくは「こちらが登場させたモブに口調や性格のキャラ付けをしたり、殺意を抱いたり、或いはモブ自身に何か悪い行いをさせたり、といったすべてを、遠慮『なく』していただいて構いません。 」となります。意味不明な文章失礼致しました……!)
◆詳細に設定を練ってくださり、ありがとうございます!出会いが3月ですね、そちらに則らせていただきます…!
◆モブの扱い方についてかしこまりました…!やはり互いに自由に物語を展開していくことが楽しさに繋がると思いますので、主様のスタンスに当方も沿わせていただこうと思います…!当方、モブについてはあまり扱いに慣れておらず未熟なところが見受けられるかもしれませんので、適宜キャラ付けやモブの処遇などご相談させていただきますね…!
◆こちらこそ、細かに気遣っていただいてありがとうございます…!早速ご返答の方が遅くなってしまいましたが、こちらのロル形式や文体、台詞回しについてもなにかご意見等ございましたら、申し上げていただければと思います…!今後ともよろしくお願いいたします!/蹴推奨
( この狭い部屋に存在する唯一の出入口である扉の正面、踏み入れればまず最初に向き合うことになるのは壁際に設置された寝台だろう。その下、冷たく硬い石床には、盤面が真っ二つに割れて役目を果たさなくなった木枠の掛け時計。乱雑に切り裂かれ、上質な布の見る影もなくなった衣服。与えられたその日に首から引きちぎられたテディベアが無造作に転がされている。そして今日──数時間前に役立たずの仲間入りしたのは、ページが破り捨てられた辞典だ。そんな壊れたガラクタに囲まれた部屋が、寝台に腰掛けたまま破れたページを見つめている少女の世界だった。窓すらないこの白い部屋で、秒針の規則的な音だけが唯一時の流れに乗ることができる現世との繋がりだったが、何度目の帰宅だったろうか──確か、五回目に帰ってきた我が家で、父の不倫に怒り狂った母が壊してしまったので、それからは耳が痛くなるような静寂に包まれてしまった。つい昨日も数年ぶりに連れ戻され、両親の機嫌が良かったのは瞬きするほどの短い間の話で。今日は朝から二人とも虫の居所が悪かったらしく、彼女の部屋に訪れるやいなや頬を叩き、身体を棒で打ち、そして大切に、一文字一文字をなぞるように読んでいた本を破り捨てた。そしてその後、憑き物が落ちたような顔つきで涙ながらに謝罪を繰り返して抱きしめてくれたあの温もりは既に冷めてしまったけれど、いつもよりも早めに優しい両親に戻ってくれて嬉しかったという感情はそのままだ。だから、そう──ずっとずっと、優しいままで居てほしいと願ってしまう。”大好きな優しい両親”のままで、と姿見はないので青黒くなっていることにも気が付かないまま、鈍痛を発し続ける頬を抜け殻のようにぼんやりと撫でていれば不意に扉が開く音がして。ページの残骸に落としていた目をゆるりと向ければ、父でも母でもない見知らぬ男性が立っていた。彼の姿を虚ろな双眸でしっかりと認識しても尚騒ぐでもなく、怯えるでもなく、ゆるりと首を傾げて感情の滲まない声音で問い掛け。いきなり現れた他者に驚く様子を見せない彼女の姿は果たしてどう映るか。 )
──どなた?お客様、でいいのかしら。こんにちは、いいえこんばんは?
(出迎えたのは、明かりのついた白い空間と酷くがらんどうな声。想定外の存在にコートの下で身構えたのも束の間、部屋の主が放つあまねく異様さに気づき、灰色の目を微かに瞠る。──驚愕、激怒、恐怖、懇願。侵入先では家主の様々な表情を見てきた。だがかれらの誰よりも幼い少女が、ここまで抜け殻のような顔を見せてくるなど、まったく前例のないことで。
床に散らばっている、壊れたり引き裂かれたりした品々、そして相手の痩せ細った矮躯と頬の痣に目をやれば、ある程度の想像はつく。だが、ローレンスたちが娘を監禁虐待しているという情報などどこにもなかった。おそらく外聞が悪いからと徹底的に隠していたのだろう……誤算は良くない兆候だ。ひとつほつれれば他も綻ぶ、縫い目を確認しなければ今宵の楽しみには興じられない。
意識が切り替わる。いずれ口封じを働く腹積もりはおくびにも出さず、娼婦たちに幾度となく使った社交用の笑みを浮かべ。歩み寄って石床に片膝をつき、こちらの目線は相手より下に。意識せずともすらすら紡げる紳士の声音で、それとなく入手情報の照合を。)
黙って邪魔して悪かったね。君の父さんと母さんに用があってここへ来たんだ。だいたいでいい、ふたりはどのくらい前に出かけたかわかるか? ロンドンのパーティーに出るのは、もしかして今日だったかな。
( 見間違いか錯覚かの僅かな変化、どこか虚をつかれたような表情を見せた彼はしかし、次の瞬間には人当たりの良いにこやかな笑みを浮かべて己の前に片膝を付き。寝台に腰掛けている分、自然に己が彼を見下ろす形となれば、視線を僅かも逸らすことなく、彼の一挙手一投足を見逃さぬように観察して。この部屋に入ってくる存在など両親と精神科医以外に経験がないので、顔立ちから見て恐らく己とはそう歳が離れてはいない目の前の彼も精神病棟の関係者で、またあの真っ白な牢獄へ少女を閉じ込めるべく差し向けられたのかと逡巡したが、穏やかな声音から発せられる質問にその様子は見られず、瞬き一つし考え込むように左手を顎に持っていき。「パーティー、パーティー……」、あからさまに想起しようとしている態度を見せながら静かにその単語を繰り返せば、両親が部屋を去る間際に話していた事柄に思い当たり、こくりと一つ頷き。 )
ええ、確かに今日、ロンドンで開催されるパーティーに参加すると言っていたわ。時間、時間──ごめんなさい、見ての通り時計は壊れてしまっているから間違っているかもしれないけれど、きっと4時間か5時間ほど前かしら。あぁ、お母様とお父様がお戻りになって、お客様をこんなお部屋でおもてなしをしたと知られたら、きっと怒られてしまうわ。
( / 返信が遅い身で急かしてしまうようで恐縮ですが、一度だけ上げさせていただきますね……!もしも当方の文章力に疑問を抱き、お手を煩わせてしまっていた場合は大変申し訳ないです。相性違和にて打ち切り希望の場合は仰っていただければ引き下がりますので…! )
(/お世話になっております。長い無言期間を置いてしまったこと、返信が遅くなってしまったこと、大変申し訳ございません…!
フレデリカ背後様に一切非はなく、ただただ此方の背後事情によってロルを打てなくなってしまっておりました(本当に背後様に全く関係のない原因です)。せめてその旨をきちんと連絡すべきものを、重ね重ね申し訳ありません…
序盤に早速躓いてしまった身で恐縮ですが、この有様でもまだ背後様のお気持ちを削いでしまっていなければ、態勢を立て直し、改めてやり直させていただければと考えております。
お返事のロルがまた書けていませんが、取り急ぎ本件の謝罪とこれから意志についてご連絡させていただきました…!)
( / お忙しい中ご返答いただきありがとうございます…!こちらこそ、配慮が及ばずに急かした形となってしまい大変失礼いたしました!
今後についてですが、是非ともやり取りを続けさせていただけたらなと思っております…!当方も背後事情によりレス頻度が不安定で、それによりご迷惑をおかけしてしまうこともあるかと思われますので、どうかお気になさらないでください。
リアル等々最優先で、主様のご状況が落ち着かれましたら是非投下していただければと…! )
(/大変長らくお待たせしました。優しいお言葉をいくつもくださりありがとうございます…!改めてフレデリカ背後様と話し合った内容を読み返し確認しておりますが、こちらの都合で長くお待たせしてしまった分、こんなことをしてみたい、ああいうことを取り入れたい、といった要望を何かしら叶えさせていただければと思っております。以前決めたことと大きく変わるような話でも問題ありません、背後様にとって美味しい・嬉しい何かにてお返し出来たら幸いです。)
(少女の証言は多少危うくはあるのだが、それでも夫妻が屋敷を発ったと思しき時刻はおおかた読み通りのそれ。であれば、何か突然引き返すようなハプニングでも起こらぬ限り、あと3時間は戻らないと見ていいだろう──状況は検められた。
そうと来れば、と灰色の目を暗くする。次に案ずるべきは、この想定外の因子をどう扱うかだ。口封じにすぐにでも殺すことはできる、しかし。「怒られてしまう」という言葉に、ふと興味を惹かれた自分がいた。偽りの笑みは薄らぎ、自然と彼女の首元の、細く青黒い痣に目が吸われる。
もしも『そんな』扱いを、幼いころの自分と同じような度を越えた痛みを、あの両親から受け続けているとするのなら。目の前でふたりを残虐に甚振り殺してやったとき、少女ははたしてどんな反応をするのだろうか。このがらんどうな瞳に浮かぶのは、恐怖や悲しみか、それとも、もっとの別の……自分と同じようなそれだろうか。
この細い脚ならとうてい逃げられない、いつだって一瞬で始末できる、だから試してみたっていい。そう結論を出すまでにかかったのは十秒ほど。その沈黙の不自然さを取り払うように再び表情を作ると、警戒させないようゆっくりと立ち上がり、それから如何にもいつもそうしていたかのように彼女の隣に腰かけた。触れ合うほどの近さはまだやめた方がいい、そう判断して空けた距離は拳3つ分ほど。両腿に肘を置いてやや前かがみになりながら、左隣の彼女を覗き込むように、優しい声で質問を重ね。)
大丈夫だ、心配いらない。俺のほうが勝手に、君に会いたくてここに来たんだ。──それでもご両親は怒るかな。君を怒鳴ったり、叩いたりする?
( / 細かなお気遣いありがとうございます…!では、入れてみたい展開が思いついたら改めてご相談させていただいてもよろしいでしょうか?いくつかアイデアはあるのですが、まだ漠然としていて固まっておらず…。形になってきたら、ご提案させていただきたいと思います!背後様も、良い案やアイデアを思いつかれましたら是非仰ってくださいませ!)
わたしに、会いたくて──?
( 彼が沈黙したその時、わたしはまたおかしなことを言ってしまったのかしら?と思った。精神科の医師は、きっと彼なりの鬱憤晴らしなのか、本来患者に対して音読すべきではないカルテをわざと、ゆっくりと言い聞かせるように読み上げることがあって。医師曰く、少女の話は年齢に見合わず幼稚で要領を得ないことが多いのだとか。指摘に対して心が揺らいだことはなかったが、両親のお客様にもそんな印象を与えてしまったのなら、そしてその事実を知られてしまったのならまたひどく罵られるに違いないと、諦めを含んだ微かな怯えが心に滲んだ。そのため、彼が立ち上がった時に親の幻影が重なって、おかしな子だと嗤って殴られるのではないかという懸念に身体を強ばらせてしまった。しかし彼はただ隣に腰掛けてきただけ、その所作は流れるように自然で、彼女の緊張を刺激するようなものではなく。手を伸ばせば簡単に少女に届くだろうが、そんな素振りも見られない。安堵までは及ばないが、少女の心境をニュートラルに戻すには十分な優しい距離の詰め方だった。そして、両親の機嫌が良い時にしか聞くことのないような、穏やかな語調で問いかけてきたものだから、その言葉が想定外であったことも相俟ってほんの少し瞳を丸く見開いて。じっと、彼の瞳を見つめながら、脳内に散らばる言葉を摘み取るようにたどたどしく答える。その間、特に己を恥晒しと自ら述べる際には顕著に、首周りの青痣に右手の指を這わせ、なぞるように摩って。さらに言葉を続けようとするも唐突に呼び名に困ったのか客人の名前を尋ねて。)
わたしに会いに来る人は、お医者様しかいないからわからないわ。でも、あなた様がお客様──お父様とお母様の大切な方なら、きっとわたしみたいな”ローレンス家の恥晒し”がいると知られたことに、お怒りになると思うの。あなた様は──ごめんなさい、お名前をお伺いしても?
(/全然大丈夫です、了解いたしました!
それでは早速、この最初の展開について提案です。まず、フレデリカの「愛せる両親のまま殺したい」という本心を聞き出すため、舞台を地下室から移す展開へと誘導させていただきました。その後なのですが、アダムが少しずつ本性を出して自由に振る舞いフレデリカを驚かせ、何なら「嫌いな奴は殺してきた」「別にそうしたって構わない、好きに生きていいんだ」などと告白する流れをできればと思っております。そこで初めて「殺す」という行動コマンドを知ったフレデリカが、私も両親を殺したい(大好きなままでいたいから)と話し、それを受けてアダムが本格的に仮面解除、初めての殺人を手伝う……といった展開に持っていきたいのですが、いかがでしょうか……!)
(弱々しい鸚鵡返しと驚きの色を浮かべる瞳は、少女の悲惨な人生をありありと物語っていた。だが、優しい言葉に慣れていないのはこの上ない朗報だ。加減さえ見極めれば、言葉一つで容易く彼女を操れる──それはのちに、半ば正しく、半ば大きな間違いだと判明することになるのだが。
少女の情報は、他にもいくつか読み取れた。完全な監禁で存在を隠されていること、普段から手を上げられていること、罰の意味合いが強いときは首を強く絞められること。その一方で、貴族らしい教育を受けさせられてもいること。両親に対し、洗脳にも近い絶対視を抱いていること、かれらに強烈な劣等感を植え付けられていること……
性別、階級、それ以外の細かいところもまるで違うのに、ふと幼いころの自分を少し重ねてしまったのは何故だろう。そして、それだからだろうか。少女の質問に、目をそらさぬまま、偽りなき本名がするりと口からこぼれ出た。胸の奥に湧くかすかな動揺、それを隠すように軽く俯き、組んだ両手を弄びながら言葉を続け。)
アダム。アダムだ、名前で呼んでくれていい。
……俺は別に、そんな大層な関係の人間じゃないよ。ご両親には本当に『用事』があるだけなんだ。訪ねてみてもまだいなかったから、あとどのくらいで帰るのか教えてほしくてここに降りた。君とは初めて会うけど、「留守番を任せてる」ってふたりから聞いていたからね。
(──と、口先でかれらについて触れた瞬間、不意に閃く。少女にもう少し、己の心の内を喋らせたい、引き出したい。それには何か、たとえば食べ物を与えて腹を満たすのが効果的ではないだろうか。両親の許可のもとだと言えば、多少の安心材料になるはずだ。そうと来れば、再び彼女の目を見据え、柔らかな声で誘いをかける。ただし、考える時間は与えない。様々な情報をたたみかけ、最後に簡単な質問を投げながら、やおら立ち上がり紳士的に手を差し出す。押し込められて育ってきた彼女には酷な急展開だろう。それでも、思考をやめてただ乗ればいいのだと思わせたい、その一心で優しく見つめ。)
……なあ。良かったら、上にあるスコーンを一緒に食べに行こう。もしもご両親と俺が行き違った時、君が俺にきちんと取り次いでくれたら、そうしたら何か特別にご褒美をやってもいいって、そうふたりに言われてる。むしろ、ここでちゃんとあげないと俺があとで叱られるかもしれないな。だから付き合ってほしい──それと、君の名前も教えて。
( / 素敵なご提案、ありがとうございます…!こちらも客人であるアダム様をこの地下室で迎え続けるには不適切、とフレデリカが思い至った流れで上階へと向かい、そこからさらに互いの心中を明かして進展させていきたいと考えておりましたので、是非そちらの流れで展開させていただければと思います…! 蹴可 )
アダム、アダムというのね。素敵。聖書に出てくる、始まりのお方と同じお名前だわ。そう、お父様とお母様はとてもご機嫌なのね。わたしのことを先生以外の誰かに話してくださるなんて、とてもとても珍しいことだもの。
( 舌で転がすように、彼の名前を反芻するかの如く繰り返して。まだ拘束具に縛られなかった頃、病棟で与えられた聖書を読み耽っていた記憶を思い出す。蛇に唆された片割れとともに、林檎を口にして追放された彼の人を連想させる名は、偶然ながらも馴染み深いおかげで、少女の緊張を無意識に和らげた。そして、その後に両親が彼に己の存在を明かしたと聞いて、錆びた機械のように固まっていた口角を初めて上げて。少なくとも、両親自ら明かしてくれたのならば怒られることはないはずだ。彼と話した時の両親はまだ、ここを出ていった時と変わらず優しいままだという情報が胸中に喜びを生じさせた。 )
わたしはフレデリカ、フレデリカ・ローレンスよ。わたしのせいでアダムが叱られてしまうの?それはいけないことだわ。直接お許しをもらわないで上へあがるなんて初めてだけれど……、アダムにそうおっしゃったのならきっと大丈夫なのね。あなた様が叱られないように、お父様とお母様のご機嫌を損ねないために、いきましょう。
( 矢継ぎ早に掛けられる言葉に、彼の目論見通り考える余裕はなく。ただ、己の行動次第で何も悪いことをしていない彼が叱られてしまうことに強い抵抗感を覚え、両親から申し付けられているとの彼の言い分をそのまま鵜呑みにして頷き。自宅、病棟問わず殺風景な一室に閉じ込められている期間があまりにも長かったが故に、地下室の外が異世界のように思えて咄嗟の躊躇いを見せたのは一瞬で、彼の手にそっと己の手を重ねると、そのまま握り、手を繋いで。素足をぺたりと冷たい床につけて立ち上がり。鍵で閉ざされ、出たくても出ることのできなかった部屋。不安に混じって首を擡げる僅かな高揚は、誘導された自由意志決定から来るものか。まだ己の本心を、そこに疼く狂気を知らぬ彼女は、目の前の頼れる存在──彼の手を離すことなく握ったまま、上階へとそっと歩き出して。 )
(どうやら微笑むことまでは奪われていなかったらしい。少女が初めて見せた口元の変化は、ふつうに較べればささやかではあるが、それでもこの部屋では小花の綻びのように鮮やかに映えた。偽りの両親が彼女を安心させたのだろう。一瞬だけ見せた外界への躊躇もすぐに踏み越えてくれた様子から、掴んだ、という確かな手ごたえを得た此方も、満足げに目を細め。
冷えた薄い手をとり、歩き慣れていないだろう足取りに合わせながら部屋の外へ。背後に置いてきた『引き裂かれたもの』たちと少女の繋がりは、ドアを後ろ手に閉めることでさりげなく断ち切ってしまった。生かそうが殺そうが、もうこの場所には二度と戻らせないと決めている。
階段を上がったそこは、先刻よりも闇の深まったリビングルーム。懐中電灯で見出したローテーブルのランプを点ければ、窓の外に漏れない程度のオレンジ色の明かりがぼうと広がり。少女にはソファーに座るようすすめ、ついでに籠に乗ったスコーンも軽く押し出して食べるように促す。一方の自分はそのままカウンター越しにキッチンへと回り。照明をつけ、薬缶で湯を沸かすついでに油をひいたフライパンまで熱しはじめた。少女の口を割らせる目的抜きに、きちんとした腹ごしらえをしたい気分になっていたからだ。少量の水を入れたポットを電子レンジで温めるのも、探し出した茶葉の缶をカウンターに並べるのも、まるで以前からそうしているかのように当然の雰囲気が纏う所作。冷蔵庫を開けて中の品揃えの物色さえ始めながら、背中越しに語りかけ。)
良い時間だから、君に紅茶を淹れるついでに軽く夕食でも作ろうかと思うんだけど。フレデリカは、何か食べられないものは? 俺の知り合いは昔エビアレルギーで死にかけたことがあってね……そんな目に遭わせたら大変だ。
( 無機質さが全面に剥き出しにされていた地下室とは打って変わって、闇が降りていながらもずっと暖かさを感じさせるような、人間らしい生活圏をきょろりと見渡して。それは光が灯されればより一層強まり、両親が暮らしている空間と同じ場所に居るというだけで、彼への親近感を生じさせた。彼の言葉を素直に聞き入れて大人しくソファに腰かければ、そっと手を伸ばしてスコーンを一つ齧り。サクリとした食感、口内に広がる甘さがもの珍しくて、咀嚼し飲み込めば「 美味しい 」と口元を手で隠しながらぽつりと洩らして。)
いいえ、なにも。食べ物だったらなんでもうれしいわ。アレルギー…、わたしにはきっとないわ。だいじょうぶ。
( 果たして、客人が家主不在の家で料理など始めるものだろうか。違和感こそ抱いたものの、躊躇いなく他人の家の調理器具を扱う姿が絵に描いたように綺麗だったから、数年前に父がエッグベネディクトを振舞ってくれたあの日の幻影と彼が重なり。きっと彼の言うご褒美の一環なのだろうと、腹が減っていたこともあって半ば無理矢理納得すれば、宙ぶらりんになっていた違和を飲み込んで。対人関係における常識など身に付いていないながらも、彼に全てを任せて黙って見ているのは些か礼儀に欠けると僅かな呵責に苛まれ、ローテーブルに無造作に置かれているボックスからペーパーナプキンを取り出せばその上に食べかけのスコーンを置いて、キッチンへと歩み寄り。コンロの暖かい火に、誘蛾灯に誘われる蛾のようにふらりと惹かれると、パチパチと油の弾ける音がするフライパンには触れない位置で手を翳し、ほうっと息を吐いて。 )
あたたかい……。ねぇアダム、わたしにもなにかお手伝いをさせてちょうだい。お料理を作ったりしてもてなすのは、本来は家主の役目のはずだもの。嗜んだことはないけれど、取ったり運んだりするぐらいならわたしにもできるわ。
助かるよ。それじゃ、そこにあるパンをナイフで半分に。どこかにしまってある平皿も適当に出して、ここに置いといてくれ。
(ゆらりと傍らにやってきた少女の、まるで焚火で暖を取るような仕草。あの地下室で果たしてどれだけ『寒い』思いをしてきたのか。不要なはずの想像力を無言で押し流すように、彼女から視線を外し提案を受け入れる。よほど力加減を間違えなければ不慣れでも怪我はしないだろうと、渡したのはパン切りナイフ。彼女にそれを任せる間に茶葉を蒸らし、熱したフライパンの上で厚切りの肉も焼いていく。
やがて出来上がった料理は、脇にちぎった葉野菜を添えただけの実にシンプルなベーコンサンドイッチだ。合わせて淹れるのは、それに見合わぬ高級のキームン茶。花のような香しい匂いが漂うあたり市販のそれではないはずで、これはいい思いをしたなと薄く笑みながら、室温に戻したポット入りのミルクを向かいのソファーに腰かけるフレデリカの方に押しやり。「好きなぶんだけ先入れしてごらん」と、今まであまり与えられてこなかったであろう嗜好の上での『選択肢』を委ねながら、先に温かな夕食にかぶりついて。)
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