匿名さん 2022-04-03 19:37:26 |
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>>侑莉
(移動教室だった4限目が終わりクラスの教室の席に戻ってきたところで、聞き慣れた柔らかい声が耳に入った。鞄からお弁当を取り出そうとしていた手を止めて顔を上げれば、迷いなく近づいてくる幼馴染の顔が見えて。他のクラスの生徒が入ってきたことで、周囲のクラスメイトの目が一瞬引っ張られるようにそちらに向いたが、一度顔を見ればその視線はすぐに散り散りになったようだった。いつも通り物怖じしない彼女の振る舞いに、少しだけ微笑んで)
……数学? 相変わらず相良先生苦手なのね。お腹空いたから、さっくり終わらせて一緒に食べよ。
(甘え声でのお願いに、気難しい数学教師の顔を思い出せば苦笑し、自身の鳩尾の辺りに軽く手を添えながら丁度空いていた隣の席に座るよう促して)
>>遼
あ、やべ。……ひょっといっへくうわ。
(昼休み、呑気に駄弁っているクラスメイトの横で適当に相槌を打ちながら、購買で買ったコロッケを齧っていた慧斗は、忘れていた用事を思い出して急に声を上げた。慌てて残りのコロッケを口に詰め込みつつ立ち上がり、隣の男子に対して何やらもごもご言いながら教室を出る。生徒会で設置している目安箱のアンケート回収当番が回ってきていることをすっかり忘れていた自分に溜息を吐きたい気分だったが、生憎口の中はいっぱいで。行儀悪く廊下を歩きながら咀嚼したそれを何とか飲み下し、辿り着いた隣のクラスの教室を覗き込んだ。お目当ての人物を探しつつ、間延びした声で呼び掛けて)
遼ー。りょーくーん。いますかぁー。お散歩付き合ってくんねー?
(/のっけから甘え上手な侑莉ちゃんに頼ってもらえて、佐倉は役得です…(笑)
お返事と柚木の絡み文を投下です。文量に関しては特に拘りはありませんので、お互いさくさく返せる程度で楽に進めていければと思います…!)
>弥生
だってあの先生厳しいし。ありがとう弥生ー!
( 周りの人からの視線は、特に気にならなかった。毎回こうして頼りにきているからこそ、自身にとっても周りにとっても何ら珍しいことではなく。苦手な教師の名前を出されると、先程まで教壇に立っていたその人の顔が思い出されるようで。苦虫を噛み潰したような表情になるも、当然のように受け入れてくれる彼女にころっと表情を変えてお礼を告げ。促されるまま隣の席に腰を下ろすと、持っていた荷物を机に乗せる。勿論勉強は好きではないけれど、彼女に教えて貰う時間は好きだ。表情緩めつつペンポーチを開き、シャーペンを取り出すと教科書、ノートを開けながらぼやき )
今日ここやったんだけどね?ぜんっぜんわかんなかった!
>慧斗
あ、慧斗……さては目安箱の回収だな?
( 昼休みに入るとすぐに弁当を食べ終え、クラスメートと喋る。その間に5限の教科書などを机に出しておくのが恒例で。興味のない話題は適当に聞き流しながら、ゆるく付き合う。そのくらいの距離感が一番楽であり。ふと聞こえた間延び声に気付くと、ドアの方へと視線を向けて。予想通りの人物を捉えると軽く手を挙げて答え。そのまま彼のところまで歩み寄ると、揶揄うようににやりと笑みを浮かべて一言。なぜ想像がついたかといえば最近自分も回収当番だったからなのだが、あえてそれは言わずに。雑用が面倒なのはわかるし、自身もたまに忘れて慌てるために人のことは言えない。廊下に出るからと制服を少し整えた後、けらりと笑って )
まあ、時間はあるしのんびり行こうぜ。
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