虚の巨人 2022-04-03 08:00:59 |
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・・・こ、こんばんは、こちらスズです、先程連絡が来てましたが間違いでしょうか?
(コスモスからの連絡に少しの間、繋がらなかったが、少し待つと向こうからかけ直してくれば相手から自分に用など無いはずだと思い込んでいたらしくかけ間違いかと尋ねて)
こんばんは。
間違いないですよ、先程連絡させて頂きました。
こんな時間にすみません、実は相談したい事がありまして……。
(自分が連絡を取った時には出ず、やっぱり駄目かなと思っていたが後から連絡が折り返し来れば、ややぎこちない様子のスズを見て、そうもなるよね…と苦笑いを浮かべつつも納得してはこちらはもう許しているのだからそんなに気にしなくても良いのにと思いはするがきっと難しいのだろうなとは思い。そして連絡したと頷くと、相談があると言ってその内容を話だし、ドライアド達とも相談しなければならないだろうしティア達よりも劣るが後ろ盾になるには十分な程の強さを持ったもう1人の巨人を建国するにあたって後ろ盾とするのはどうかの相談をしたかったのだと説明すれば、どう回答が出るだろうかとその回答を待って)
別に構いませんよ?ドライの街も規模が大きくなってきたので護って頂けるのなら心強いです
(相手からの申し出にスズは受け入れると伝えれば「ドライへの行き方は知ってますか?ドラグニルの近くに砂漠の入り口はあるのですが、入り口からは蜃気楼と砂嵐が酷くて上空からでは街を見つける事が不可能です、ドライアドさん達が植えた5色サボテンと呼ばれるサボテンを道標に進んで下さい」と砂漠地帯の進み方を詳しく教えて貰うと「それとドライでは基本的には物々交換で買い物が出来ます、何かしら持ってくると良いと思いますよ?それではお待ちしております」とスズとの通信が切れてしまって)
5色サボテン
サボテンに咲く花の色と咲く位置で道が分かる。
大体100m間隔に同じ色のサボテンが生えてる。
このサボテンには毒があるので動物も食べない。
黄色 ドライの街に向かう為の道標。
黒色 黒のピラミッドと呼ばれるダンジョンに向かう。
赤色 危険地帯、サンドワームの縄張りと流砂に注意。
水色 現在地から一番近いオアシスへの道標。
緑色 ドライアド達が砂漠を緑化して出来た森林。
切れちゃった……。
(相談の内容を話終わり、会話というか話すことが無くなればブツリと通信が切れ、以前なら何か一言あってから切ったと思われるが何せスズの過去と自分の過去が複雑に絡んで居るだけに、以前のようなのほほんとした穏やかな関係を結ぶのはスズの性格上難しいのかもと小さくため息を付き、とりあえず明日は午前中は砂漠に変更、午後はドラグニルでレッテルの店で魔法測定器の購入と冒険ギルドで討伐依頼をこなしてお金稼ぎと、予定が詰まっているなと小さく息を吐き出すと、今の時間を確認すれば、11時半近くを指しており、掛け直してきたのもあるが話していると時間は早く過ぎるもので、もうこんな時間か…と驚けば、自分も寝ないと明日に響くためベッドに横になりいつもより遅めの就寝時間となって)
まぁま?まぁま?まんま、まんま!!
(翌朝、エトワールがいつの間にか眠るコスモスの上に乗っかっているとゆさゆさと揺らしてお腹が減ったと起こしてくればコスモスがキッチンへ向かおうとすると「御師匠様、おはようございます、朝食の準備は出来てますよ?冷めないうちに召し上がってください」ともう既にカタンが全員分の朝食を作り終えていれば食事を済ませて砂漠へ向かう準備を済ませて)
あら……ありがとう、カタン。
すごく助かったわ。
(いつもより昨日は就寝時間が遅かったからか、いつもよりも寝起きが悪くエトワールに何度も起こされてやっと起き上がる事が出来、空腹を訴えているエトワールの為に朝ごはんをと思っていれば、カタンが全てやってくれており、その事に目を丸くするも、それはすごく助かった為ありがとうと柔らかな表情でお礼を言い、朝食を終えてタイタン・ワンに少し事情が変わり砂漠に建国予定のドライアド達の場所へ行く事になったと説明した後、準備を各々済ませれば神殿を出て途中まではハクに乗って移動した後砂漠が見えてきたあたりで降りて、徒歩での移動になれば昨日スズから聞いた黄色のサボテンを目印にしながらたまに水分補給をしつつ砂漠を歩くと、目的地が見えてきて)
あぃー?
(ドライの街へ徒歩で移動していると当たり前のようにコスモスについてきていたエトワールが暑そうな顔でぐったりしている中でドライの街へと辿り着けば「ようこそ、皆様、よくぞおいでくださいました」とスズが街の入り口で車椅子に座って出迎えるとドライの街はオアシス近くの砂漠の遺跡をドライアド達が住みやすいように改良した街らしく所々に木の根や蔓などが遺跡を覆っており街の住民は砂漠に適した衣服を着て古龍と共に生活している風景が見えると「キョウカラオセワニナリマス、ソレデハデンカ、イッテキマス」と小さくなっていたタイタン・ワンはエトワールの前で跪いて挨拶を済ませると「あいー?」エトワールは自分と共にコスモス達と一緒に暮らすと思っていたのか不思議そうな顔で首を傾げていて)
エトワール?
タイタン・ワンは今日からここに住むのよ。
ここで暮らして、エトワールが会いたいなって思ったらまたここに来るの。
あのお家はばぁばのだから、タイタン・ワンにもタイタン・ワンのお家があった方が良いでしょ?
エトワールも自分の玩具をずっと誰かに使われたらうーん…ってなるでしょ?
(くっ付いて来るだろうなとは思っていたが、本当にエトワールがくっ付いてくれば、流石に砂漠は暑い為氷の塊を持たせたり冷たい飲み物を飲ませたりさせて熱中症にならないように注意を払っては。
やっとドライアド達の街へと着けば砂漠とは思えない程緑豊かな街と、民族衣装と言ってもいいかも知れない、暑さに適した服装をしたドライアド達の姿に、やっぱりそれぞれ特色が出て面白いなと感じていれば、スズが出迎えてくれ「この度は話を受けてくれてありがとう、一応タイタン・ワンって呼んでいるけど、私とティアみたいな形で別の名前を付けても本人は喜ぶと思うわ。その辺は任せるわね」とやや業務的な内容になりつつも、そんな会話をしていれば、タイタン・ワンがエトワールに別れの挨拶をしており、不思議そうにしているエトワールにあのお家はばぁばのお家でタイタン・ワンにもお家があって欲しいなと思ったからタイタン・ワンはここでお家を作って貰うこと、会いたくなったらいつでも来れるように許可を貰うから会いたくなったら会いにここまで来る事を伝えて)
むうー?ちゃいちゃん、ばいばい?
(エトワールはお別れしないといけないと分かると不満げな顔になりながらもまたすぐ会えるのならと我慢してタイタン・ワンに手を振って笑顔で見送りするとタイタン・ワンの方が泣いてしまっていれば「名前・・・ヴァイスさんとお呼びしますね?」「ソレデカマワナイ」と名前をつけて良いと言われれば少し考えた後、スズはタイタン・ワン改めヴァイスという名前を名付けると「コスモスさん、これ良かったらお子さんにどうぞ」とエトワールに熱中症対策に民族衣装であるターバンを巻いてあげて「それとこの街の特産品を巨人様にお土産としてお渡してください」と街の特産品である黒砂糖と古龍が荷車に乗せて運んできた巨大な肉の塊を以前の件のお詫びと言わんばかりのお土産として手渡されると「そういえばタイタニア国でお祭りがあったそうですけど行かれました?私はこの街から出られないのでどんな祭りか気になっていたのですがどうでしたか?」と少し世間話をすると少しスズは妙な事を言い出して)
あら……色々とありがとう。
凄く助かるわ。特に食品類は……許すまじ盗賊王カンダタ、今度会ったら取り返してやるんだからッ
(タイタン・ワン改めヴァイスの方がエトワールとの別れを惜しんで泣いているのを見れば本当初めの頃のティアよりも感情豊かだなぁと思わずにはいられず、そしてエトワール用のターバンを渡されればそれを早速巻いて暑さ予防をし、それからと言わんばかりに黒砂糖と巨大なの肉の塊を見れば、お金がすっからかんになった今、そう言った食品類は本当に有難く、お礼を言って。そのままタイタニアの祭りの話しになれば、スズのこの街から出られないという単語に首を傾げはしたが、とりあえず聞かれた事を話そうと思い「行きましたよ。私は城で王と謁見する必要があったので謁見したのですが、歳若い男性が王として君臨してまして、以前の王が行った悪政である差別主義の撤廃を目標に他種族と交流を持ちたいと。その為に時折タイタニアに行って知恵を貸す約束をしました。その後は普通にお祭りを楽しんで、その時に王の演説がありましたが似たような事を言っていましたね。あれが嘘でないなら良い国に変わると思いますよ?何せそれを止める歳を取った大人が何故か居ないので、王の政策は変わりやすいと思います。」と祭りの話をしながら一部分にちょっとしたカマかけを仕掛けつつ何気ない表情でそう説明して)
そうですか、故郷が良い国になるのなら良かったです、私のような者はもう現れる事は無いでしょう、出来れば生まれ変わった故郷をこの目で見てみたかった
(スズの言葉は演技で言ってるようには見えず、心からそう言ってるのかコスモスがカマをかけてみるが王様が変わった事を知らない様子を見せていると「ここに来るにはサボテンを見つけないといけないので私は一人でこの街を出ることが出来ません、コクウ様が来訪しないとこの街から外出出来ませんから安心して下さいね?」とこちらからコスモスに干渉する気はないらしく約束は守ると伝えて)
そうですね、その時はタイタニアにコクウ様に連れて行って貰うと良いかもしれませんね。
……とりあえず、用も終わりましたし、予定があるので申し訳ないのですが、これでお暇させて貰いますね。
(それとなくカマをかけてみたが、王が変わった事を知らない様子のスズに、てっきり犯人はスズかと思っていたが、恨み具合からして何かしら口を滑らせてもおかしくないし、何より王が変わった事も、王の政策を止める大人が居ない事について何か言うと思ったがそれも無いため、別人が犯人なのか?と思うも考えた所で犯人がわかるわけもないため考えるのを辞めては。変わったタイタニアを見にコクウに連れて行って貰うと良いと言ったあと、自分達も午後に予定があるしスズも自分の姿を見るのは複雑な気持ちになるだろうし、失礼だとは思うが、早々にここを出る事を言うと頭を軽く下げると手土産にと渡された黒砂糖や巨大な肉を持ってヴァイスに手を振るとドライアド達の街を後にし)
はい、是非また遊びに来てください
(スズとヴァイスがコスモス達に手を振って見送りコスモス達が街の門を通ってドライの街を出て行こうとした時、全身を黒色の民族衣装を着た背の低い人とすれ違うと「あれ?さっきのって・・・」とチラリとコスモスの方を振り向いたが声はかけずそのままコスモス達は砂漠地帯を抜けてしまえば【お姉ちゃん、次はどこ行くのー?】と影からハクが出てくればコスモス達を背中に乗せて飛び上がって次の目的地を尋ねて)
次はドラグニルよ。
レッテルのお店で買い物と冒険ギルドで討伐依頼をこなしてお金稼ぎをしたいの。
(すれ違った背の小さな人物がこちらを振り返ったのなんて知らずに街をぬけ、ハクが次はどこと聞いて来ればカタンも一緒に行動しているのもあり、このままドラグニルに行ってレッテルの店で前に行っていた魔力測定器を買いに行くのと冒険ギルドでお金を稼ぐ必要がある為そこだと言い。たまたま昨日の祭り用に自分が懐に入れていたお金はそこそこまだ残っており、これなら魔力測定器とお昼ご飯位は買える位は残っている為、使い切らなくて良かったと心の底から思うと、ハクがドラグニルに向けて移動を始めて)
【はーい、ドラグニルに到着したよー?】
(ドラグニルに到着してコスモス達はレッテルのお店へ移動すると前回同様ルビーが店番をしており工房にいたレッテルを呼んでくると魔力測定器が欲しい事を伝えれば「残念だけどうちに魔力測定器は今は無いよ?とある材料があればすぐに作れるよ?でも、その材料の入手が難しくて冒険者に依頼しないといけない、それを踏まえるとかなり高価だけど待ち合わせはあるかい?」とレッテルがコスモスに算盤を使って材料費と冒険者に依頼する手数料を諸々計算するとコスモスが現在持ってる財産では足らなくて「魔法道具ってかなり高価なんですね?御師匠様、無理なさらなくても良いですよ」とカタンがコスモスの懐事情を気にして心配の表情を浮かべると遠慮してしまっていて)
………今は無いわね…。
情けない師匠でごめんね、カタン。
とりあえず…冒険ギルドでお金を稼いで…ちょっと難易度高い依頼をこなして魔力測定器を……。
(そんな事ある?と言いたくなるほど、踏んだり蹴ったりな展開と言うか、タイミングの悪さに流石に手持ちが足りず、かと言ってツケに出来るもわからないがツケにするのもなんか嫌で、そうなると後半の予定だった冒険ギルドでのお金稼ぎを早急に始め、測定器が変えれば少し難易度の低い依頼をカタンが無理の無い程度のランクのものをこなす予定だったが、測定器が買えない今、カンダタを憎く思う気持ちが増えるも、無いものは無いため、カタンを護衛する形にしつつ使い魔達もいる為それなりの難易度の高い依頼をこなしてと考え出し、本来なら測定器を買って修行を付けてあげる予定だったのにそれら全てがパァになり、未だにカタンに修行らしい修行をつけて上げられてない事が情けなく、申し訳なくなって謝り)
コスモスさんなら独眼の巨人サイクロプスを討伐できるんじゃないかな?魔力測定器に必要な材料はサイクロプスの目玉だからさ、傷つけずに採らなきゃいけないんだ
(レッテルが算盤を使いながら必要な材料を伝えるともしコスモス達がサイクロプスを討伐して目玉を取ってきてくれるのなら先程要求した額の半額に出来ると伝えれば「冒険者ギルドにサイクロプスの討伐依頼もあるし目玉はこちらに渡して首でも持ってけば討伐達成で報酬も貰えるから一石二鳥だよ?」と伝えて「御師匠様、ボクは別に焦ってないので大丈夫ですよ?」とカタンは特に焦ってない為ゆっくり修行をつけてくれれば良いと伝えて)
なるほど……。
確かに一石二鳥ね。
でも、やっぱりだけど強いのよね?
(冒険ギルドで討伐依頼の出ている独眼のサイクロプスの討伐の話を聞けば、必要な素材が手に入って、お金も手に入ってとまさに一石二鳥の話に少し乗り気な様子で顎に手をやって考え出し、カタンの言葉には「カタンの言葉はとても嬉しいけど、ほら…私の弟子を取ったのは初めてだからついつい浮かれちゃって…。私を選んでくれたお礼としてしっかり修行をつけてあげたかったのにそれが出来ないのが、私の中で許せなくてね」とカタンの焦っていないの言葉にはとても救われるような気持ちになるが、初の弟子を取り、しかも数いる魔女の中から自分を選んでくれたのだ、それに報いると言ったらあれだが、せめてものお礼にしっかり修行をつけて強くカタン自身が自分に誇りとか強くなったと言う自覚を持つ、あの達成感を味合わせたかったのに出来ていないことが自分の中で申し訳無いのだと苦笑し。サイクロプス討伐の依頼はかなり悩むが、多分強いだろうし、いくら使い魔達を連れて来ているとは言え、自分達の都合によってカタンに傷を付けさせるのは申し訳無いため、うーん……と考えて)
もちろん、強いのもあるけどサイクロプスが縄張りにしてるのがナラクの八階層にいるんだよね、色んな冒険者が攻略してるけど、まだ十階層まで到達したのがワダツミ君達しかいないからね、冒険者ギルドで十階層まで行く為の地図を買えるけどそれ以降の階層はまだ地図が無いから行っちゃダメだよ?
(ナラクは何階層まであるのか分からないが現在判明している最深部でもワダツミ達しか到達していないとレッテルが説明すればサイクロプスを倒す難易度が難しいのが伺えれば「カタンと赤ちゃんはうちで待ってたら?着いていくのは流石に危険すぎない?」とレッテルが尋ねるものの「あいっ!!」とエトワールは行く気満々で目を輝かせていてカタンは「御師匠様の指示に従います」と足手纏いにはなりたくないので待機していていても問題ないと相手に伝えて)
やっぱりそうなるよね……。
流石に怪我はさせたくないし、エトワールは着いてくる気満々だし……それなら低い階層の討伐依頼をカタンと一緒にこなして、魔法の修行も兼ねた方が良さそうね。
(現時点で判明している階層数が10階までで、行けたのはワダツミ達のみのチームと聞けば、それだけ5階以上の階層は敵が強い可能性が大いにあるし、どれだけ階層があるかわからないがほんのひと握りの状態で今の状況だと考えると8階の階層の敵はどれも強いだろうし、何よりサイクロプスだけが出没するとは限らない為、体力と魔力切れを起こす可能性を考えれば、サイクロプスの討伐は諦める事にし、それなら1階とか2階等階層の少ない所でカタンと共に討伐依頼をこなしつつ、カタンの魔法の修行もついでにつけた方が安全で効率が良いと考えれば、それにしましょうかと声をかけ、それならカタンにも修行がつけられ、階層が低いから金額は低いだろうがお金も稼げるだろうしその方がよっぽど良いと頷く、レッテルにせっかく店に来たのに何も買わずに帰る事を詫びれば、店を出て冒険ギルドに向けて移動しようと声をかけて)
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