虚の巨人 2022-04-03 08:00:59 |
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・・・イマセンヨ
(コスモスに話しかけられればタイタン・ワンは暗い顔をしながらそう呟くと「ココニオラレル、アステル・バジレウスデンカシカイマセン、サイゴノコダイジンデス」エトワールにはアステル・バジレウスなる本名がある事、そして現在生存している純潔の古代人はエトワールが最後の一人である事をコスモスに告げて)
え!?
な、何故です?古代人は宇宙に逃げた時それなりの数がいたのを以前見せてもらいました。
種の存続に困らない数のはず、それこそ誰かが故意に古代人を倒さない限りそんな事…。
しかもエトワールは古代人の王族かもとは聞いてましたが、まさか最後の生き残りだなんて……。
(暗い顔で現在いる古代人はエトワールのみと聞けば、流石に驚きを隠せず、以前コクウから水晶で見せてもらった光景ではそれなりの数の古代人が宇宙へと逃げ延びて行った姿を確認していたし、いくら無性とは言え何らかの方法で古代人も繁殖する方法が無ければ、古代の時にとうに種の危機に陥っていた筈。それにティアやタイタン・ワンと言った生物兵器を作れるくらいの技術と知能があるのだから、自分達の種の保存の為の方法を考えて実行しそうな位なのだが、何故居なくなったのかと不思議そうにして問いかけ、それならエトワールが宇宙に戻ってもタイタン・ワンが居るとはいえ寂しい思いをさせるのではないかとか心配し)
ソレハ・・・
(タイタン・ワンの口からコスモスにだけ宇宙で何が起きたのかを説明し始めれば「アナタガデンカヲソダテテクレルナラオネガイシタイ」とタイタン・ワンはコスモスに頭を下げて)
古代人がティアを恐れて宇宙へ旅立つ。
古代人は新たな星を見つけてそこへ住むことにする。
古代人の王であるバジレウス王が子どもを授かる。
その子どもが後のアステル・バジレウス、つまりエトワールである。エトワールの母親はエトワールを産んで亡くなる。
新たな星にはこの世界の魔物より強力な生物(ヨアケと同格)が多く生息しておりバジレウス王は今度こそ巨神兵の製造を成功させ生まれたての我が子の為の護衛として任命。
新たな巨神兵はT1ともタイタン・ワンとも周りの者に呼ばれていた為、エトワールはどっちが正しい呼び方なのか分からない為ちゃあわん、ちゃいちゃんわんと呼んでいる。
エトワールが産まれて1年も経たずに突然原因不明の惑星崩壊が始まりバジレウス王は我が子だけでも生き延びて欲しいとタイタン・ワンに任せて宇宙へ脱出させると星が崩壊し他の古代人達の生存はほぼ不可能であると確信すればタイタン・ワンは隕石の姿になって眠りについているエトワールを運びながら新天地を目指していたが急な隕石に衝突して被っていた仮面とエトワールもろとも隕石群はコスモス達が住む大陸に流れ着いた。
勿論、責任を持ってエトワールは育てます。
……育てた後、宇宙にって話になっていましたが古代人が居ないのならこのままこの地上で暮らしていっても良いのでは?
………そうだ、貴女はエルフ族の後ろ盾になって建国をお手伝いするのはどうでしょう?
と言ってもこればかりは私一人で決められませんし、エルフの人達に良いかどうか聞く必要がありますけど…もし、エルフの人が貴女でも良いと行ってくれたら一人宇宙に帰らなくて済みますし、何よりエトワールと会える頻度が宇宙よりは高いかと。
(星が崩壊したが故に古代人は滅び、その時の王の子供であったエトワールだけでもという親心から護衛としてタイタン・ワンと宇宙をさ迷っていたと聞けば、ことの次第は大体把握出来て、それなら絶滅も無理がないと納得すれば、そうなると大人になったエトワールを宇宙に返しても自分とタイタン・ワンしか居ない寂しい空間でいる事になるくらいならこの地上で楽しく暮らして欲しいと思った時に、アンナがエルフ族も国として独立したがっていた事を思い出し、あそこも巨人を祀っている種族、ティアでは無いが同じ古代人が造った巨人なのだ、もしエルフ族の人達がティアに拘っておらず巨人であれば良いと言ってくれたらエルフ族は巨人の後ろ盾を得て建国出来るし、タイタン・ワンも一人宇宙に帰るよりエトワールと会える回数が増える地上にいた方が利益があるだろうと思い、そう提案するがエルフ族の人達の回答次第にはなるから過度な期待はしないで欲しいと一応言いつつ苦笑して)
シンテンチヘイクカドウカハデンカシダイダナ?
(本来なら新天地を求めてエトワールと二人で宇宙を旅する予定だったがエトワールがここを気に入り離れたくないのならその意見に護衛としては賛同すると伝えればコスモスの提案に対しては「エルフ?・・・ミミナガノコトカ?スマナイ、マシラビトゴシカワタシハマダオシエテモラッテナイガダイジョウブダロウカ?」とタイタン・ワンはマシラビト語はカタコトだがそれなりに話す事が出来るがエルフ達が使うエルフ語は覚える前に星を脱出したので意思疎通が出来るのか不安そうな顔を見せていると『主人よ、無事かー!?』とタイタニア国からオルレアが慌てて神殿へ追いつくとタイタン・ワンがコスモスの前にいる為顔を青ざめて駆け寄って)
なるほど。
エトワール、エトワールは私とバイバイしたい?
タイタン・ワンと一緒に着いて行く?
(タイタン・ワンの言葉を聞けば、納得出来たのか1つ頷くと、抱っこしているエトワールに真剣な表情を見せて自分とバイバイしてタイタン・ワンと一緒に行くか、ここに残るのとどちらが良い?と問いかけ、エルフ語が出来ない自分が後ろ盾なんて出来るのだろうかと不安そうなタイタン・ワンにマシラビト語を話せるミミナガ族の子がいるのでその子に通訳して貰えば出来るかととアンナのやる事が増えてしまうが、もしエルフ達が良しとした場合アンナは時期長として活動しているとも聞いていたし、通訳係になる事で自分のように祀られるみたいな事があったりしてと内心思うが、しばらくは通訳して貰いつつ、自分でもその子にエルフ語を教えて貰えば良いのでは無いかと提案し、使い魔達が自分の元へ顔色を悪くしながら走って来るのを確認すれば、そう言えばこんなに時間経ってたら心配するよねと今の今まで忘れており「みんな、タイタン・ワンとは和解出来たから大丈夫。もう攻撃の意思は無いよッ」と大きな声で使い魔達にそれを教えて)
あいっ!!まぁま!!ちゃいちゃわん!!
(エトワールはコスモスの質問に対して抱きつきながら返事をすると両方一緒が良いと言わんばかりの笑顔でコスモスの顔を見れば[ビリリリ!!赤ちゃんったら欲張りさんなのね!!]とデイジーが釣られて笑っていると「・・・ソレナラミミナガトコウショウシマショウカ」とタイタン・ワンもエトワールの意思を確認し明日にでもエルフ達の元へコスモスに案内して欲しいとお願いするとティアが「今日はもう遅い、皆疲れただろう?神殿内で休もう」と先に神殿内に入ってしまえば「あああああ!?」と突然、神殿内にてティアが大声を出して叫んでしまって)
わかった、両方ね。
という事なので、明日ミミナガ族の所までご案内します。
アンナにも連絡を入れておくので、明日またここにって……ティア?どうしたの!?
(エトワールが両方と言わんばかりに抱きつき、ニコニコ笑顔を見せれば、こちらも自然と笑みを浮かべてはそれならとタイタン・ワンを見上げれば明日案内すると言って、そう言えばどこで寝泊まりするんだろうと考えていた時に、神殿の中に戻ったティアが突然急に叫ぶという事態にと言うか、これまで一緒に暮らしてきて叫ぶ事なんて無かった為、どうしたのかな心配になり急いで神殿の中に入り)
無い!?無い!?財宝が全てない!?
(コスモス達が慌てて神殿の中に入ればティアがいつも保管していた財宝置き場にこれまでエルフやらマシラビトが訪れて捧げてきた財宝の数々が全てなくなっており【巨神が護る宝物は頂いた!!盗賊王カンダタ】とタイタニアの城壁と同じく神殿内の壁にもカンダタからのメッセージが書かれており、そういえばタイタン・ワンが追ってきて迎撃するのに夢中になっていて一緒について来ていたカンダタの存在をすっかりと忘れているとカンダタはもう何処か遠くへ逃げてしまったらしく財宝に固執してるわけでもなかったティアでさえあまりのショックについ大声をあげてしまっていて)
これは……よく持ち運べたとも思うけど、流石にこれは…とっちめたい気持ちが出てくるわね。
(神殿に戻れば、あれだけあった金銀財宝が全て持ち去られており、年月も年月でかなりの物品や金額があったのにそれらを全て持ち去られた事に驚きを隠せず、これまでそれらの金銀財宝やお金でやりくりしていた部分もあった為、いきなりそれらがゼロになると冒険者組合でワダツミ達のチームに入って冒険者組合の依頼をこなして金子を増やしたり、魔女なのを生かして薬草を調合してお金を貰うと言った方法でとにかくお金を稼ぐ必要が突然出てくれば、すぐに即日でお金が貰えるならともかく、とりあえず明後日辺りから働く必要が出てきて、それと同時にカンダタを探し出して取り返したい気持ちも出てきて)
御師匠様、おかえりなさい、頼まれた仕事は終えました
(コスモス達が盗まれた財宝に関して頭を悩ませているとカタンが家の中からコスモス達を出迎えれば今の今までずっと頼まれていた作業していたらしく外で何かあったのか全く気にも留めずいれば不思議そうな顔で首を傾げていれば「あ、御師匠様、そちらの白い女性のお客様は今日、お泊まりになられるのでしょうか?」とコスモスに尋ねてくるので振り返ればコスモスの背後に当たり前のように2メートル程に小さくなっているタイタン・ワンの姿があればやはりティアとは違うのか戦闘力では少し劣るものの他の能力面ではティアより高いようで「コンバンハトマラセテイタダキタイノデスガヨロシイデショウカ?」と行く宛がまだないので泊めて欲しいと尋ねて来て)
ただいま、カタン。
お願いしてた雑用やってくれてありがとう。
(家の中からカタンが出てくれば、ヨアケが結構な爆発音をさせていたと思うのだが、まさかカタンも花火だと思っていたのか、それとも集中し過ぎて気づかなかったのか謎だが、とりあえずやってくれた雑用に対してのお礼は言うと「実は宝庫に保管してた金銀財宝、お金が盗賊王カンダタに取られちゃって……明後日辺りから働かないといけなくなりそうなのよ、かと言って修行もさせてあげたいから…何かいい意見とか無いかしら?」とカタンに問いかけて、カタンの問いかけに後ろを振り返れば、2m程と小さくなったタイタン・ワンがおり、ティアも足枷が外されてから小さくなる事は出来たが、あのサイズはここ最近ムラサメ様に教えて貰いながら習得していたと記憶している為、戦闘力はティア達三強には劣るがその他の機能はティアよりも高いのかと考えれば「そうね。流石に野宿なんて申し訳ないし、泊まって行って。カタンも大丈夫?」と一応カタンにも突然見知らぬ人が泊まる事に対して大丈夫かと問いかけて)
ええ、構いませんよ?お金を手っ取り早く稼ぐなら冒険者ギルドの討伐依頼を受けるのはどうでしょうか?御師匠様の実力なら直ぐに稼げると思いますし、ボクも同行してもよろしいのなら修行になります
(カタンは客人を泊めるのに問題はない為頷くとコスモスに稼ぐ手段を聞かれれば実力さえあればすぐに稼げる討伐依頼を勧めると宿泊の許可を得ればタイタン・ワンはエトワールを抱き抱え「デンカ、イッショニネマショウネ?」と子ども部屋で一緒に寝ようとすればエトワールの影から人型のおろろんが出てきて『オロロロローン?』と私の主人だぞ?と言わんばかりに睨みつけており一触即発の雰囲気の中でエトワールを連れて子ども部屋で三人は川の字になって眠りについてしまって)
やっぱりそういう感じよね?
明日は午前中はお客さんをミミナガ族の所までご案内、午後からはドラグニルに行ってレッテルの所で魔力測定器と冒険者ギルドで討伐依頼を受けて金銭を稼ぐ形にしましょうか。
(カタンからの助言にやっぱりそうなるよねと自分が考えていたのとほぼ近い回答を得られれば、そうするしかないかとその助言を受け入れ、午前中はタイタン・ワンをエルフ族の場所まで案内し後ろ盾にしても良いかの相談、午後からなら時間も空いているし、丁度カタン用に魔力測定器をレッテルの店で買う話もしていた為、午前中の用事が終わり次第、カタンと共にドラグニルへ行き店での用事と討伐依頼をこなすも言う少しハードなスケジュールになりそうだが、こういうのは早い方が良い為、カタンに午前中は魔法の練習をするとか自由だけど午後からは私と一緒に行動すると言うのを伝えた後、魔女連盟に入っているのもあり水晶を使ってアンナと通信が取れる為、夜とはいえそんなに夜遅くない時間帯を見計らって自室でアンナと通信をと思い水晶を使ってアンナへ連絡をし)
分かりました。御師匠様
(カタンは明日の予定をコスモスから聞き承諾すると今日はそのまま眠りについてしまえば自室で水晶玉を使って連絡するコスモス相手にアンナは繋がると「あ、コスモスさん、御無事でしたか?タイタニアでは負傷者と建造物の破損はあれど死者は0人だそうですよ?王様も御無事です、私は王様を助けたことで建国化を相談したところ、同盟国としてなら前向きに検討してみるとのことです」と伝えて)
そうだったの、半ば逃げ出す形で国を出ちゃったから少し心配だったけど、建物だけの被害で済んで良かったわ。
で、本題なんだけどね、襲来してきた巨人と和解をして、話し合った結果エトワールを迎えに来ただけでエトワールがここに残るなら残りたいらしいの。
それでアンナ達のエルフの人達って建国したがって居たじゃない?ティアでは無いけど、同じ創造主から造られた巨人だからアンナ達の後ろ盾になって建国の手伝いをするのはどうかって話をしたら巨人……言いにくわ、タイタン・ワンって名前があるからタイタン・ワンって呼ぶわね。
で、タイタン・ワンはその方がエトワールと会える機会が増えるしエルフの人達が良いならって話になったの。
ただ、マシラビトの言葉は覚えて来たみたいだけどエルフの人達が使う言語は未習得みたいで、アンナなら通訳出来るし、覚えるまでの期間教える事も出来るなって思って、そちらの意見を聞きたくて連絡したの。
(タイタニアの被害は建物のみ、人や王様も怪我は無いとわかれば少しホッとしては、建国の暁には同盟まで結ぶ約束をしていると聞けば、ならタイミングとして丁度いいかもと思いながら、タイタン・ワンがエルフ族の建国の手伝い及び後ろ盾になっても良いと承諾している事、だがエルフ語はまだ覚えていないからそれを教えつつ覚えられるまで通訳する人がいる事を伝えると双方にとって悪い話ではないと思うのだがどうだろうか?と首を傾げ)
・・・少し難しいかもしれません、建国にはタイタニア国と友好を結ぶ必要が第一条件ですので、タイタニア国の建造物を破壊した者を守護神として崇めると争いの火種になりません、それに我々エルフ族が昔から信仰しているのはウツロ様だけなので信仰対象としても変わる事は無いと思います
(アンナがコスモスの話を聞いて難しい顔を見せると信仰上の理由とタイタニアとの友好問題を考えればティアにはこれからはエルフの国とタイタニア国の二つの国の守護神として扱われそうだと伝えれば「砂漠の街ドライも建国したがっていましたしドライアドさん達も喜んで下さるのではないでしょうか?」と別の案を提案してみて)
あー、言われてみればそうよね…。
建物だけで済んだとは言え自国を襲った巨人を崇拝している国とは友好関係を結ぶのは難しいわよね……。
理由はわかったわ、それならそちらの方に聞いてみる。
(信仰上の理由と友好関係による理由を聞けば、確かにエルフ達は昔からティアを信仰していて、建国する為とは言えいきなり信仰対象を変えるのは中々難しいだろうし、タイタニアとの友好関係を考えてもそれは難しいと理解すれば、そこまで考えてなかったと少し反省し、アンナから砂漠いるドライアド達なら喜ぶのではないかと言う提案を受け、ドライアド達なら言葉もマシラビトの言葉だしエルフや他国のように信仰している何かは居ないため、建国したがっているならその後ろ盾になってくれるタイタン・ワンを受け入れてくれるかもと思えばそちらに相談をしてみると言い、そんなに夜遅くないとはいえ、こんな時間に連絡をしてごめんなさいと一言詫びれば、そうなると明日の予定の午前中がエルフ族の場所ではなく砂漠に変更、しかもアンナのように連絡手段を取れる人物となるとドライアドの中に居たっけ?とちょっと考えて)
いえいえ、砂漠にはスズさんがバルスさんの代わりにいると思いますよ?良かったらまた連絡下さい
(アンナは通信が切れる間際にドラグニルの孤児院で先生をやっているバルスの代わりにスズが砂漠の街ドライで働いているという情報を得れば『主人よ、暑いの嫌だから我は森で狩りをしているからな、砂漠に行くなら体力に気を付けるのだぞ?』と行き先が砂漠だと分かるとオルレアは留守番していると伝えるとそのまま眠りについてしまえば他の使い魔も眠ってしまって)
なるほど、スズさんか……。
(アンナとの通信が終わり、終わる前にスズが今バルスの代わりに居ると聞けば、支部を移動させたのは聞いていると言うか移動するに至った経緯が経緯の為、若干連絡はしにくいような気持ちになり。かと言ってアポ無しで突然砂漠に行くは行くで失礼だし、相手も前もって聞いておいて、ドライアド達に相談したりする必要も出てくる事を考えれば、連絡せざるを得ず、時刻も使い魔達が皆寝た事で、いつも大体時計の針が9時頃に眠る習慣がある為、今の時刻はそれくらいだろうし、今連絡取るのでも少しだけ遅い時間ではあるが、悩みに悩んでもっと遅くなったり、連絡無しで突然訪問するよりマシと考えればスズに向けて水晶で出るかどうかはともかく連絡を取ろうとして)
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