虚の巨人 2022-04-03 08:00:59 |
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あいっ!!
(やめようとコスモスがいうものの当の本人であるエトワールはやる気満々な様子で返事をしこれから何が起こるのか期待の眼差しでコスモスを見つめていれば[ビリリリ、失敗してもすぐに私の補助魔法で助けるから大丈夫よ!!それに巨人様だって重力魔法で浮かしてくれるだろうし赤ちゃん自体浮けるから何の問題もないわ]とデイジーも自信満々で答えると「・・・まぁ、そういう事ならすぐに無重力に出来る様に準備しとく」とティアもエトワールから目を離さず直ぐに魔法をかけられるようにしていて)
そ、そう?
じゃあ、信頼しているから万が一はお願いね!
(デイジーやティアもフォローするし、何よりエトワール自体がふよふよと浮けるからと言われば、それならとエトワールに向けてデイジーから教えて貰ったジャンプアップとヒアントゥステイの魔法をかければ、理屈なんかはきちんと理解したと言っただけあって、魔法はきちんと効果を発揮すれば、エトワールはふよふよ自分の魔法で浮き、そのまま空中に留まっているも、内心気が気でなくヒヤヒヤしており)
あ、あう、あうあ?・・・きゃっきゃっきゃっ!!
(いつもなら自分で浮く事ができるエトワールが自分の意思ではなく他人の魔法の力で浮かび上がったので初めは戸惑うものの、そのうち楽しそうに笑い出すと[ビリリリ!!初めてにしては上出来ね、ジャンプアップは素早く上昇するイメージを持てば緊急回避にも使えるし魔力を込めれば10メートルくらいジャンプさせる事もできるわ]とデイジーはジャンプアップの使い方を教えると「まぁ、ジャンプなわけだから浮かび上がったら落ちちゃうんだけどヒアトゥステイで滞空させたりファストアップやスローダウンで落下速度を速くしたり遅くしたりもできるわ]と注意点も述べるとデイジーの説明を聞いていたエトワールはぱちぱちぱちと意味が分かってはいないが凄いことは分かるのか笑顔で拍手して)
う、うん。
エトワールは楽しそうで何よりだし、初にしては上出来なのも注意点もわかったけど、こっちは気が気じゃないから降ろすわね。
(魔法を使っている相手が自分を母と慕ってくれている可愛い娘のエトワールで、そのエトワールはまだ赤子だと言うのもあり、いつも魔法を使う時以上に緊張と気を張りつめて魔法を行使していれば、そんな心中を知ってか知らずか楽しそうにはしゃいで拍手をしてくれるエトワールに、更に注意事項を伝えてくるデイジーとこちらの気が持たないと思い、そのままエトワールをそっと地面に降ろせば、いつも以上に気を張っていたのもあり2つの補助魔法しか使っていないのになんかどっと疲れて)
まぁま?
(エトワールは地面に降ろされると疲れた顔をするコスモスを心配そうな顔で見つめるといつものように浮きはせず、珍しくハイハイしながらコスモスの足元まで寄ってくるとコスモスの足を掴みながらだが、初めて立ち上がると「あいっ!!」と元気出してと言わんばかりに返事をすると[ビリリリ!!精神的に疲れた時はカームカームを使うと精神が落ち着いて精神的な疲れが取れるわ!!]とデイジーは説明しながらカームカームと呼ばれる補助魔法をコスモスにかければコスモスの精神的疲れが取れて)
ありがとう、エトワール。
大丈夫………え、ハイハイした?
えっ!?立った!!エトワールが立った!
(精神的に疲れさせた元凶その1とその2が励ましの言葉をくれるが、それでもと思っていた時に今までふよふよ浮いて移動していたエトワールが初のハイハイをすれば、それに意識を持ってかれ、トドメとばかりに自分の足に掴まってのつかまり立ちをすれば先程までの疲れはどこへやら、母親というのは単純と言うか子供の成長に敏感でかつそれが嬉しいもので、つかまり立ちをしたという記念すべき事柄に興奮したように疲れなんかどっか言った様子で上記を言えば、凄い凄いとエトワールを抱っこして頬擦りに頭撫でと褒めに褒めまくって)
あいっ!!
(エトワールは抱っこされコスモスに褒められたり頭を撫でられたりと嬉しそうな顔で笑って返事をすると[御主人様、今日の補助魔法の練習はこの辺にしておく?]とデイジーはコスモスに尋ねると「・・・む?誰か来たな?」とティアが来客がこちらへ接近してくるのが分かると暫く待てば荷車を運ぶ古龍一体に跨ったバルスが神殿へやってくると「やっほー!!元気ー?お、少し見ない間に使い魔達大きくなったねぇ、コクウ様から依頼されてドラグニルの孤児院で先生として働く事になったから挨拶回りに来たよー?あ、それとね、うちの孤児院で何人か見習い期間を終える子達がいて魔女の弟子入りを頼む子もいるから君のところにも来たら好きにしていいらしいよ?レッテルやアンナ、スズも弟子を取ったみたいだね、・・・って、赤ちゃんがいる!?可愛い、君の子?おめでとう、マシラビトは赤ちゃん出来るの早いんだね、あ、そうだ、ティア様?これ多分ティア様のでしょー?砂漠地帯に落ちてたんでここまで運んできましたよ?」とバルスの饒舌っぷりは相変わらずなようで一方的に話すと古龍が運ぶ荷車から覆い被してあった布を外すとひび割れた巨人用の仮面が現れて)
そうね、魔法の練習はここまでにしておくわ。
ってバルスじゃない、こっちまで来るなんて珍しい…。
(魔法の練習はこれ以上は精神的疲労が溜まると思い、ここまでにすると言えば、唐突にバルスが神殿まで尋ねてきたのを見れば珍しいと目を丸くし、相変わらずよく喋るなと思っていれば、バルスからしたら見覚えのない赤子がいるのだから勘違いされても仕方ないと言えば仕方ないのだがこの子は確かに自分の娘のように可愛がっているが実の子では無く育てている養子のような子だと説明し、その後にバルスから孤児院の子が魔女見習いの期間を終えて弟子入りに来る子が来るかもと聞けば、うちに来る子がいるなら快く受け入れようとその説明を聞いて1つ頷けば了承し、その話の後に以前水晶で見た事のある仮面をバルスがティアに見せれば、その時の記憶を封じているとか知っているだけにティアの記憶が戻ったり暴れたりしないだろうかと内心ヒヤヒヤしながら経緯を見守っており)
・・・む?仮面?
(ティアはバルスに言われると仮面を手に取りじっと黙って見つめた後で実際に自分で装着してみたが、しっくりとこないのか直ぐに外して「・・・確かに似ているが、これは私の物ではないよ?しかし、昔、仮面を付けてたがいつの間にか壊れたか失くしてしまったんだよな」とティアは仮面を付けていた事自体は何となく覚えてるが記憶を無くしてから仮面はどこかへ失くしてしまったと思ってたらしく特に気にも止めない様子で仮面をバルスは返すと「あれぇー?おかしいですね、こんなでかい仮面を付ける人なんてティア様くらいかと思ったんですけど・・・まぁ、ティア様のではなくても我々は必要ないので差し上げますよ?それではまた会いましょう」とあてが外れたバルスだったが仮面だけ置いて行ってしまうと大きな仮面の周囲をエトワールがふよふよと浮きながら観察していると「ちゃいちゃ・・・たいちゃ・・たいちゃんわん!!」と何度か言い直しをしながらも仮面はタイタン・ワンの物だとコスモスに教えるとエトワールは仮面の横を指差すと【T1】と小さく古代文字が彫られていて)
うーん……この仮面、とても不思議だし、ティアのじゃないなら他の人のかも?
と言っても付けられる人なんて居ないだろうけど……ちょっと教会に行って調べてくるわ。
(仮面を付けたティアが自分のでは無いと言い切って、どうやら詳細な記憶は封じられたまま辻褄が合うように偉大であった古代人が記憶を調整したのだろうと少しホッとすれば、エトワールが仮面の周りをふよふよと浮き、あれはコクウと話し合っていたタイタン・ワンの物であると言われればほんの僅かに表情を凍りつくと、宇宙で作られている、もしくは宇宙にいる筈のタイタン・ワンの物がここにあるのはいよいよおかしいと考えれば、その仮面を魔法で浮かせてエトワールを抱っこするとまた教会に行って来ると一言言って、さっさと神殿の中に入り教会に繋がっている扉に手をかけて中へと入り教会に到着すれば、コクウの姿を探して)
・・・お、こんな時間にどうした?急用か?
(教会の訓練場でコクウが壁にもたれながら魔女見習い達とカノンの修行を見ているとカノンは黒い立方体の中でたくさんの魔物相手に戦っている様子が伺え、子ども達も子ども達で各自、黒い立方体の中で各々が訓練してるように見えれば「お、坊主もまた来たな?金平糖食べるか?」と小瓶に入った金平糖を取り出すと「お?おお!?」といろんな色の星に似た金平糖を見て興味津々に目を輝かせているとエトワールは小瓶を両手で抱きしめ、食べ物ではなくまるで宝石の如く大切に扱っていて)
実はこの前話した事で更に報告と相談したい事が出来まして……。
(コクウにはこの件で前回も話し合いをしたというか昨日したばかりで更に事が発展してしまい調べてくれていると言っていたのに申し訳ないが、知らせない訳にも行かないためまた越させてもらったと苦笑しながら言い、事が事だから出来れば2人きりの方が子供達に余計な不安を与えなくて済むだろうから部屋を1つ借りたいと言うと、金平糖を貰ったエトワールを見れば、ボールの絵柄やおにぎりの形なんかで何かと星型の何かを好む習性なのか自分の頭の形が星型で親近感が湧いているのか分からないが、とにかく星の形をした何かが大好きなエトワールが金平糖が入った瓶を大切そうに握り締め、嬉しそうに満面の笑みを浮かべているのを見れば、金平糖は砂糖の塊で溶ける事は早々無いから安心だが、あの様子ではきっと食べる事は無さそうだな…なんて少し考えてエトワールの頭を撫でると「良かったわね、ありがとうは言えるかな?」とエトワールにお礼をおじさんに言ってみてと言い)
・・・あいあと?
(コスモスにありがとうという言葉を教えてもらって首を傾げながら復唱するとコクウは「おう、あと坊主、そりゃ宝石じゃなくて食い物だぞ?」とコクウがエトワールの小瓶を開けて一粒取り出すと「あ・・・うぅ、ひっぐ」取られてしまうと思ったのか泣きそうな顔になるものの直ぐに一粒エトワールの口へとコクウが金平糖を入れれば「あまうぅ!?」と金平糖を口に含みながらエトワールは大喜びしていると「さてと、それじゃあ移動するかね」とコクウはコスモスと共に別室へ行くと「まずは俺の調査結果な、これを見てくれ」とコスモスより先に昨晩のうちに調べた結果をコスモスに伝える為に紙を取り出すと「コクウ、ティア、ムラサメ、それとドン・・・じゃなかった、ヨアケだな、俺と同格の魔力はこの大陸には現在この四体しか居ないからこの大陸にはもう一人の巨人は居ないと思われる、もう一人の巨人が弱いなら話は別だがな?それで、お嬢ちゃんからの報告は?」と今度はコスモスの報告を尋ねて)
偉いわね、エトワール。
金平糖は美味しい?
(自分の真似をして舌足らずな状態でお礼を言ったエトワールの頭を撫でて褒めれば、次はコクウが金平糖をエトワールに食べさせてみればその目の輝きっぷりは凄いもので、これは度々買ってあげないと欲しがる可能性があるなと若干思わなくも無いが嬉しそうな様子を見ていたら心がほっこりし、別室へと移動してコクウの調査結果を聞けば、あのサラマンダーはヨアケという名前になったのか…と若干思考の方向が逸れたがすぐに意識を切り替えると、持ってきた巨人用の仮面をテーブルに乗せ「これを今日、バルスが持ってきたんです。そしてそれをエトワールがタイタン・ワンの物だと言いまして。古代文字なので私では意味は理解出来ませんでしたが仮面のここに持ち主と思われる彫刻、あとティアが自分の物では無いと断言した事から、この仮面はタイタン・ワンの物で間違いないという報告。相談内容は宇宙にいる、もしくは宇宙で現在造られている筈のタイタン・ワンの物が何故ここにあるのか」と言ったものですと真剣な表情で報告と相談内容を話して)
確かにこの大きさの仮面は巨人用だな、俺が壊した物と似てはいるが色が違う、あいつのは金色なんだ
(コクウがティアとの戦いの時に付けていたのは金色の仮面だといい、今回のは銀色をしていた為、別物だと断言すれば「確かにT1と書かれてるな、しかし、この破損具合は・・・これ、隕石にでもぶつかって宇宙から落ちたんじゃないか?」とコクウはヒビやへこみを見て仮面の大きさから巨人の大きさを推測し考察すると「現在、この大陸にもう一人の巨人ははいないが宇宙でこの坊主と移動中に隕石に当たり仮面が破損、坊主はお嬢ちゃんの方へ落ち、仮面は砂漠地帯へ落ちたって考えるべきじゃないか?」とコクウは考察結果を述べて)
なるほど…でしたら、もう1人の巨人はこの地上にはいないとか思って大丈夫という事ですよね?
(隕石に当たり宇宙にいたエトワールは自分の元へ、巨人が付けていた仮面は砂漠へと言うことではとのコクウの考察を聞けば、知らぬ間に巨人がこの地上に上陸しているかもしれないと不安になっていただけにコクウの考察を聞けば安心し、ふぅ…と一息吐くと、ふと隕石の単語によって思い返された場面があり、それはスズが自分に対して恨みを慣らすためにティアを攻撃していて、最後の最後に確かティアが隕石を降らせてスズの騎士達を一掃していたようなと思い出せば、先程コクウが言っていた隕石とはティアが降らせたあの隕石なのでは無いかと今になって気付けば、この現状の原因は回り回ってティアなのでは?と若干汗をかいて)
ところでこの坊主って何か不思議な能力持ってたりしないか?
(安心し一息つくコスモスを見てコクウは一つ質問をすると「仮にもう一人の巨人にとってこの坊主が大切な存在だとして宇宙でこの坊主を探してるとする、この坊主自体にも何か巨人に自分の居場所を伝える能力とかあるかもしれない、一度、この坊主の能力をきちんと理解し把握しておいた方が良いぜ?」とコクウはコスモスにエトワールの能力についてきちんと理解する必要があると伝えれば「あむあむ・・・まぁま?」先程から大人しく金平糖を舐めながら待ってたエトワールはコスモスの顔を見て首を傾げていて)
ふよふよと浮いて移動したり、瞬間移動が出来ると言う特殊の部類に入る魔法が使えるのは確認済みです。
まだきちんと確認した訳ではありませんが、1度見た魔法を真似できる可能性があるとは思っていますし、使い魔からも古代人なのもあり、魔法の素質がかなり高い……私が憶測も交えてですが確認出来ているのはこの位ですね。
1度確かめたいとは思いますが、どのように確かめたら良いのでしょうか?
(エトワールがこちらを見ればなんでもないよと言って頭を撫でれば膝に座らせて金平糖をまた1粒口元に運びながら、コクウの言われた事柄に答えるも憶測だったり実際に見た魔法は2種類とかなり情報が少ないのは自覚しているのだが、どうやって魔法の素質やエトワールが持つかもしれない特別な魔法の有無を確認すれば良いのかわからず、幼い頃にティアが自分の魔法の素質や持っている属性を調べるためにティアの胸にある核に触れて調べた事はあるがあれで良いのかと首を傾げ)
それは凄いな、そうだな、先ずは坊主本人に聞いてみたらどうだ?属性を調べるやり方はは帰ってからその方法で試してみると良い、おい、坊主、なんか特別な力があるのならやってみてくれないか?
(コクウはエトワールが赤ん坊にしては賢い子だと分かっている為、テーブルに座らせ昨日のように話しかけるとエトワールはコスモスの方を見ては首を傾げて不安そうな顔で見つめれば本当にやっても良いの?って許可を取らんばかりの声で「・・・まぁま?」と尋ねて)
大丈夫よ、エトワール。
このおじさんと私にエトワールの凄い所を見せて欲しいの
(コクウが関心したように言うと、自分も空間魔法は取得していないので分からないが、それでも重力魔法と波動魔法の会得はかなり苦労し、波動魔法はともかく重力魔法はまだ数分程度しか使えない為エトワールの規格外さは十分理解はしており、そう言えば前に電球よろしく発光した事もあったなと思い出せば、一応コクウに発光も出来ると簡単に説明すれば、不安そうにするエトワールに大丈夫と笑みを浮かべて頭を撫でれば、見せてみてとお願いして)
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