魔女と巨人の物語(ファンタジー)

あいっ！！・・・まぅまぅ
(少しだけ待つように言われれば発光するのをやめて元気よく返事するエトワールは昨日と同じく朝ごはんを食べると美味しいの物を食べると両頬を両手で触れる癖があるようでエトワールが朝ごはん中は使い魔達もそれを見て『・・・赤ん坊というのは面倒なのだな』［ビリリリ、何よ、可愛いじゃない！！お姉ちゃんの代わりに私があの子のお姉ちゃんになってあげるんだから！！］「私も、話の通じない赤ん坊は苦手かも・・・でも、御主人様の御決定ですから」【ハクもお腹すいたー】と使い魔達にもそれぞれ考えがあるらしく、エトワールの事を話しているとエトワールは食事を終えれば「あいっ！！」とふよふよと浮き出し、使い魔達の方へ行ってしまうとぺこりと使い魔達へ挨拶をしたかと思えば勝手に使い魔達にふれあい始めると『主人、この子をどうにかしてくれ！！』とオルレアが人型になり抱き抱えた後でコスモスに抱っこさせて)

私にだってこんな時期があったのよ?
それに私達の場合だと大体2時間おき位にご飯あげたりオムツ交換したりで母親は常に寝不足だし、言葉もこんなに話せないから泣いて知らせる形だからだいぶ楽な方なのよ?
(使い魔達の各々のエトワールへの意見を聞けば初めての赤子ともなれば色んな意見もあるだろうがそれでも自分達マシラビトよりはかなり育児が楽な方だと苦笑混じりに答え、オルレアからエトワールを受け取れば自分たちのご飯の支度とご飯の時間もある為ベッドに横にさせれば「今から、私達ご飯、少し待ってて」と単語で言って理解をして貰おうとし、動き回ると危ない為本当にじっとしていて欲しいが難しいなら、今日の買い物リストの中に抱っこ紐も追加しようとは考えており)

あいっ！！
(今からご飯だというのでエトワールは手をあげて返事をすると食事が終えるまで大人しく待ってはいるのだが、ベッド付近で風船のようにふよふよと浮いては足をパタパタさせて空中遊泳？でもしながら暇を潰しているのをみて『我の知る赤ん坊は勝手に浮いたりしないぞ？主人』と食事中、だれか一人はエトワールの見張りをしないといけないなと使い魔達の中で話し合うとオルレアがあくびをしながら空中遊泳するエトワールを人型の姿で見張っていて全員が食事を終えると『風船のように風に飛ばされて何処かへ行くといけないから縛っといた方が良いぞ？』とオルレアが忠告すれば「コスモス、買い物行くのか？どの街へ行くの？私はコスモスの家を少し増築しておくよ、使い魔大きくなったしエトワールちゃんの子供部屋も必要だろう」とティアはお留守番をして部屋を増やすらしくコスモスを見送って)

まぁ、それは1番の違いね。
それでも、数ヶ月経つとハイハイしてあちこち行くし、それだと考えればそんなに違いは無さそうね。
(自分達の食事も終われば、次は買い物に行かなくてはいけないものの、流石に古代人の赤子でふよふよと宙に浮いてしまうエトワールは連れて行けない為、縛り付けた方がとオルレアから助言を受けたのもあり、少し心苦しくはあるがどこかへ行ってしまわないようにエトワールを家の中の木の柱に縛り付けておくと、昨日ティアが渡してくれたお金を手に神殿を出て、幼い頃自分の服なんかを買いに行き、ワダツミに案内もしたあの街へと足を運んで)

ふぇぇん、ふぇぇん
(コスモスがエトワールを縛って買い物へ出かけてしまうとエトワールは置いてけぼりにされて寂しくなったのか泣き出してしまうと「エトワールちゃん、バァバがいるからね？・・・って、あれ？」とティアがエトワールを泣き止ませようとすれば一瞬で紐だけ残り、エトワールの姿が消えてしまうと「まさか、空間魔法で移動を！？」とティアが神殿内で戸惑いおろおろしている一方で街へ移動したコスモスの背後で「むぅー！！」と泣き止みほっぺたを膨らませて置いてけぼりにされた事に不機嫌そうなエトワールがコスモスを見つければ「あいっ！！」と元気良く返事をしてコスモスを振り向けさせれば「まぁま」とコスモスに抱っこされる形で甘え始めて)

えっ!?エトワール!?
どうやってここに………来ちゃったものは仕方ないわね、このまま連れていくしか無いわ
(街を歩いていれば聞き覚えのある声に驚きながら振り返れば思い描いていた人物がおり、かなり驚けば苦しくないようにきつくはなくてもしっかり縛って来たのにどうやってと困惑しつつも、とりあえず抱っこして甘やかせておけば、まさか瞬間移動したのかと予想し、そういった空間が関係する魔法は空間を裂く龍と言われるコクウの特殊魔法でコクウかコクウが教えて使える魔法だとばかり思っていた為いくら古代人の赤子とは言え使えるとは思っていなかった為、そんな事も出来るのかと感心半分驚きと心臓の悪さ半分の気持ちでおり、来てしまったものは仕方ないし、また神殿に置いてきても同じ方法で来てしまうのは想像に容易い為、抱っこして買い物をする事にし、抱っこしている事で両手が塞がってしまうため申し訳ないが着いてきてもらっているスーちゃんとオルレアに荷物持ちを頼んで)

『主人よ、そいつかなりの魔法の才能があるんじゃないか？ふよふよと浮くのも重力魔法の一種だろうし、昨日、あの神父が帰る時に空間魔法を使うの見てるだろ？あの一瞬で覚えたんじゃないか？あの距離を移動して魔力切れも起こしてない様子だし、主人が育てるならこの子は主人を超えた魔法使いになるぞ？』
(荷物持ちをする事には抵抗が無い為、オルレアとスーちゃんは人型になり影から出て荷物持ち役になるとオルレアはエトワールの魔法の才能を見抜き主人に伝えるとエトワールは自分の事を話してるのかと思っておらず初めての街に興味津々できょろきょろと周りを見て落ち着かない様子でいれば「御主人様、赤ちゃん用の品を扱っている雑貨屋を見つけましたよ？」とスーちゃんは雑貨屋を見つけて案内して)

そうでしょうね。
出生が出生だし、私達よりも魔法の素質は高いでしょうね。
これはしっかり見守らないと下手したら誰かに攫われたりして売られかねないわね。
(オルレアの言葉に肯定を示せば、古代人の中にコクウの主人であり、ティアとやりあった全ての魔法を使えたという人物がいたと言うのだから自分達マシラビトやエルフ達よりも魔法の素質は郡を抜いて高いのは想像に容易く、魔法を使える人間は少数でしかも現時点でたった1人の古代人かつ赤子となれば狙われやすいと思い気を付けなきゃと気を引き締めれば、スーちゃんの言葉にありがとうとお礼を言い、そのお店へ向かえば中に入り、布団や服、タオルや抱っこ紐、玩具と言ったエトワールに必要そうな物をお金を出して買うとひとまず必要な物は買えたが時間的にお昼ご飯の時間だなと思えば、お店でどこか外食にするかとオルレア達に意見を伺い)

ポムンポムン・・・きゃっきゃっ
(エトワールは抱っこ紐でコスモスにおんぶされると買って貰った玩具の中から星型の模様が描かれたボールがお気に入りのようでボールを手にして満面の笑みで遊んでいれば「御主人様、おしゃぶりと哺乳瓶は買われましたか？」とスーちゃんは買い忘れはないかと尋ねれば『主人よ、我らは外食でも良いが赤ん坊が食べれる飯って売ってるのか？』とオルレアは首を傾げていると「まんま！！」とエトワールが指を刺すと米を使ったおにぎりと呼ばれる軽食を販売してる屋台を指差すと星型に握られたおにぎりが売られていてエトワールはそれを食べたそうにしていて)

えぇ、大丈夫よ。
ありがとう、スーちゃん。
(粉ミルクや哺乳瓶やおしゃぶりと言ったものもきちんと購入はしており、おしゃぶりはともかく柔らかくしてあるとはいえ固形物を食べれているエトワールに粉ミルクや哺乳瓶が必要なのかと問われれば正直要らないような気もするが何があるか分からないため一応購入はしており、星型の絵が書かれたボールで遊んでいたエトワールがあれ！とばかりに星の形をしたおにぎりを指刺せば「あれが食べたいの？」と確かにお米は柔らかい食材のうちに入るが食べられるだろうかと少し不安になりつつも、1度試してみるかと思い、食べれなかった時の為に蒸かした芋と自分の食べる食べ物やオルレア、スーちゃんが食べる商品を注文し、商品を受け取れば席に座って抱っこ紐を解き自分の膝にエトワールを座らせて試しに1口おにぎりを一口分口元へと運びながら、この子は星の模様をした何かに惹かれる習性でもあるのかななんて思いながらエトワールの様子を伺っておりオルレア達には先に食べててと促し)

はふはふ、まうまう
(コスモスが星型のおにぎりをもちゃもちゃとゆっくり口を動かしながらエトワールは食べると一つは流石に食べきれないようで半分ほど食べると満足しながらすやすやとお昼寝に入ってしまって『・・・自由な奴だな』とオルレアがよだれを垂らしながら眠るエトワールを見て呟くと食事を終れば「御主人様、どうしましょう、もう戻られますか？」とスーちゃんが神殿へ戻るか尋ねて)

赤ちゃんは大体こんな感じよ。
お腹いっぱいになれば寝るし、オムツ交換したりとか不快感が無くなれば寝る。
赤ちゃんは泣くのと食べるのが仕事だからね。
(オルレアの言葉にはこれまで赤子と接したことの無い魔物であるオルレアやスーちゃん、ハクに妖精達も自分達マシラビトの赤子についてはよく分からないだろうと思っており、赤子は大体がこんな感じと苦笑混じりに言って眠ってしまったエトワールに早速買ったばかりのよだれかけを首周りに苦しくないように付けて抱っこしたまま、自分も頼んだ食事とエトワールが残した半分のおにぎりを食べ終われば席を立ち、スーちゃんの言葉に「そうしましょうか。買うものは買ったし、何よりいきなりエトワールが居なくなってティアが驚いて探し回ったりしていそうだから」と神殿に帰る方を選択すれば、街を出て神殿へと帰り、神殿へと着けば中に入りながら「ティア?ただいま」と声をかけながらティアの姿を探し神殿内に視線を巡らせて)

む？おかえり、コスモス！！・・・よかった、エトワールちゃん、やはりコスモスと一緒に居たか、無事で良かった
(コスモスが帰ってくるのに気が付き、背中にエトワールをおんぶさせているのを見て一安心すると「その子は空間魔法で移動したんだ、もし失敗したら身体がバラバラになったり、壁とかにめり込んでても不思議じゃなかった」と心配そうな顔で伝えると「コスモス、その子がもう少し大きくなるまで常に行動しといた方が良いぞ？あと魔法も勉強させなさい」と忠告して)

そう言えばそんなことを言っていたような……そう考えるとかなり危ない状態だったのね、無事で良かったわ。
(ティアから空間を移動するという魔法のデメリットと言うのかリスクを説明されると空間を移動出来るコクウが昔に失敗するとそうなるみたいな事を説明されたような気がしなくもないがその辺は機嫌を損ねた方で頭がいっぱいになっていた為ちょっと朧気にしか覚えておらず、改めてティアから説明されれば、そう考えると五体満足で自分の元へと来れたエトワールの魔法の素質を褒めるべきか危ない事をした事を叱るべきか悩み、傍から離れないと言う言葉にはそうすると肯定するが、魔法を教えた方が良いとの言葉には、確かにエトワールは普通の赤子よりも言葉を理解出来て、それなりの意思疎通が可能だが今のこの段階でも魔法を教えて行使出来るものなのかと首を傾げ)

びりり！！すぅ！！おうりゃ！！はう！！
(コスモスとティアが話しているとエトワールはコスモスの使い魔に囲まれるように遊んでもらっていれば使い魔達の事を呼んでるつもりなのかきゃっきゃっと笑いながらオルレアの体毛をもふもふしたり、スーちゃんの尻尾で遊んだりとしてたかと思えば先程買ってもらった玩具の中からクレヨンを取り出すと［ビリリリ、クレヨンはこうやって絵を描く道具よ！！］とデイジーがエトワールとお絵描きを教えると「あいっ！！」とエトワールは元気良く返事して目を輝かせながら楽しそうにお絵描きを始め、しばらく経つと描き終わったのかふよふよと何枚か紙を持ってコスモスの元へと浮いて移動すれば「あいっ！！まぁま！！」とエトワールは描いた絵をコスモスに手渡すとエトワールは満面の笑みでコスモスに抱きついて)

１枚目　緑色の長い物と黒いけむくじゃらと星の絵
２枚目　翼を持つ白くて大きな生き物と星の絵
３枚目　黄色い小さな点と星が遊んでいる絵
４枚目　黒い人と白い大きい人と星の絵
５枚目　黒い人と白い大きい人と星を掴む別の白い大きい人の絵

ん?絵を書いてくれたの?
ありがとう、エトワール。嬉しいわ。
(ティアとあれこれ話していれば数枚の紙を持ってこちらに渡してくるエトワールに何か絵を書いたのだろうとすぐに察しが着けば、とても嬉しそうににっこり笑ってありがとうとお礼を言い、エトワールの頭を撫でれば、手渡された絵を見て見てどれも全ての絵に星が描かれているなと思って見ていれば1枚目は恐らくスーちゃんと星、2枚目はハクと星、3枚目はデイジーと星、4枚目は自分とティアと星だろうと察しがついたが、5枚目の黒い人は自分かもしくはティアが戦いコクウの主人である古代人、白い大きな人は恐らくティアだろうと思われるがもう1人の白い大きな人に関してはまるで覚えがなく、もしかしてティアの他にもティアと同じような巨人がいるのだろうかと考えるも答えは出ず、これに関してはコクウの意見を聞こうと思い「これからちょっと魔女連盟に行ってくるわ」と普段そこで神父をしていると言っていたし時間帯も夕方少し手前位の時間の為居る可能性が高い魔女連盟へと行くと言うと問題の5枚目の絵とエトワールをおんぶ紐でおんぶ状態にして、以前コクウが作ってくれた魔女連盟の教会へと通じている扉に手をかけ、扉を開けて教会へと行くと、コクウを探して周りを見渡し)

ん？お嬢ちゃん、なんか用か？
(教会へ移動するとコクウが前回教えた5人の魔女見習いの子ども達に囲まれた様子で現れるとどうやら魔法に関して修行していたのか皆、使い魔と共に杖を所持していて「あ、こすもすせんせ！！こんにちは！！」とアリスをはじめコスモスに気が付き皆が挨拶をすると「よし、お前ら今日の修行は終わりだから風呂入って飯食って寝ろよー！！」とコクウは子ども達を解散させると「人払いしたぞ？その赤ん坊に関して何か聞きたいことがあるのか？それとも手に負えなくなったか？」と話しやすいように人払いしてくれたらしく、エトワールを見て首を傾げて)

あら、こんにちは。
皆魔法の練習頑張ってて偉いわね。
(教会へと赴けば、そこには以前使い魔勉強の時に一緒に行動した子供達がおり、皆がこちらを見て笑顔で挨拶をしてくれればほんわりとした気持ちになり、笑顔で上記を言って、コクウが解散と言って子供達が出ていくのを見送れば、コクウへと向き直り真剣な表情を見せ「いえ、子育ての方は今のところ順調で、名前はエトワールと付けました。今回は聞きたい事がありまして」と前置きすると、扉に入る前に持ってきたエトワールが書いた絵の内の5枚目の絵をコクウへと見せ「この黒い人は私かもしくは全魔法を使えたという古代人の方、白いのは恐らくティアかと思われるのですが、もう1人の白い大きな人に心当たりはありませんか?」と問いかけて、答えによっては大事になりそうな気すらしており)

いや？全く心当たりがないぞ？あんなのがもう一体現れて暴れでもしたらそれこそこの大陸ごと無くなるぞ？
(コクウは５枚目の絵を見てもう一人巨人はいないかという問いに対して首を横に振ると「古代人とはいえ赤ん坊の描いた絵だろ？同じ紙に虚の巨人を二体描いただけじゃないのか？」と黒い人はコスモスで白い大きな人はティアであり、他の絵を見る限り、星はエトワールの自身だろうと言えば５枚目の絵にはティアがエトワールを掌に乗せてる絵でも描こうとしたんじゃないかとコクウは思ったが「・・・いや？待てよ？あいつスカートなんか履かないよな？」とふとコクウは改めて絵をよく見ればもう一人の白い大きい人の絵は下半身が三角形になっているのを見て確かにスカートのようにも見えるので首を傾げて)

そうですか。
では、こちらの思いすごしでしょうか。
(心当たりも無ければ、もう1人巨人が居たら大惨事になると聞き、古代人の偉大な魔女に仕えるコクウが言うのだから本当に心当たりは無いのだろうし、こちらが過剰に反応をしてしまっただけか…と安心したのも束の間でコクウが改めて絵をまじまじと見つめて言ったセリフを聞けば、そういえば巨人が2人いることの方が衝撃的過ぎてそんなにまじまじと見ていなかったと思い、まさかと思いながらもう一度絵を見返して見るともう1人の巨人の方はコクウの言うようにスカートらしきものを履いているように見えては「いえ、ティアはスカートは履いた事ありませんし、以前人と同じ位の大きさになった時の服装もパンツスタイルで、スカート類は持っていません」と答えればもしかして、古代人が逃げたという宇宙でまたティアと同じような巨人が造られ始めているのだろうかと不安になり)