魔女と巨人の物語(ファンタジー)

いいんじゃねぇか？師匠もそろそろ神殿に迎えにくるだろうよ？
(子ども達は自分に使い魔がそれぞれ出来た為、満足そうな顔をしているのを見てカノンが戻る事に賛成すれば「こすもすせんせ、ぜりーちゃん水魔法使えるの！！」「私のセンリュウは土と水を合わせた泥魔法が使えるらしいですわ」とアリスとマリアベルはコスモスに自分の使い魔が使える魔法を伝えて花畑から帰ろうとすると星の子はコスモスの頭に乗っかりコスモスの頭に頬擦りしては甘えているのを見て［ビリリリ、御主人様、この子可愛い！！］とデイジーが星の子の周りを飛び回っていると星の子はきゃっきゃっと楽しそうに笑っていて)

あら、そうなの。
良かったわね、これで皆使い魔にした魔物の魔法属性が使えるから戦闘や出来る魔法の幅がきっと広がるわ。
(中には自分の持つ魔法属性と同じ魔法属性を持つ魔物を使い魔にした子もいるだろうが、それでもその魔法は強化されて更に強い魔法攻撃になったり防御になったりする為使い魔契約をするのは魔物にとっても魔女にとってもメリットがあるからと軽く説明すると、神殿に向かいましょうかと皆に促すと神殿に向かって歩き出し、頭に擦り寄って甘えてくる星の帽子の子に関しては本当にわからず、少し困った顔を見せるも悪いモノでは無いだろうしと頭に手をやって優しく撫でてあげて)

まぁま？
(コスモスが頭を撫でてくるので星の子はコスモスの手にすりすりと頬擦りしたり小さな両手で抱きついたりと甘えればにぱーっと自分のほっぺたを引っ張りながら楽しそうに笑っていると星の子の肌は人より白くもちもちしていれば、そうこうしているうちに神殿に着いてしまうとコクウと小さくなったティアが神殿の外で待っているかと思えば「お、あいつら戻ってきたぜ？・・・なぁ、巨人よ、さっきから何作ってるんだ？」「・・・赤ちゃん用の物？」とティアは木で色々と何かを作っていて)

神殿に到着っと。
何事もなくて良かったわ、皆も使い魔契約が出来たし
………ティア、それ何?あとこの子なんだけど……。
(神殿へと到着すれば、花畑で休憩したとは言え小さな子供の体では往復するだけでも結構疲れるものだろうしと思い、子供達が疲れきっていないか様子を確認し、大丈夫そうな為安心していれば、次に気になるのは小さくなったティアが赤ちゃん用のなんて言いながらなんか作っているため、それは何か、あと色白で小さなちょっともちもちしていて癒されるこの赤ちゃんがなんなのかわからずティアに問いかけて)

赤ちゃん用のベッドとか遊具？
(コスモスに何を作ったのかと問われベッドとか滑り台や木馬などを作って用意していれば星の子は興味深そうに首を傾げていると［ビリリリ！！赤ちゃん、こうするのよ？］とデイジーが滑り台を滑ったり木馬を揺らして遊んで見せると星の子は目を輝かせながら「あいっ！！」と元気よく返事をしてきゃっきゃっと楽しそうに遊び始めれば「コスモス、あれは星の子と言って極稀に隕石として空から落ちてくるんだよ？」とティアがコスモスに説明すると「おいおい、ありゃ古代人の赤ん坊だぞ？宇宙に行った古代人の末裔じゃないか？」とコクウが口を出して)

へぇ、星の子……なんだかロマンチック
……………って、え?古代人の赤ちゃん?
(デイジーと星の帽子の子供が仲睦まじく遊んでいる姿を見れば、その光景はとても微笑ましく柔らかな笑みを浮かべてそれを見ていれば、ティアから凄く稀に落ちてくる星の子と聞けば、なんだか可愛い姿をしているしその稀さや星から生まれると言う誕生の話にロマンチックと思っていたのも束の間、コクウから古代人の赤ちゃんと聞けば流石にビシリと固まると、ギッギッと音がしそうな程ゆっくりとコクウへ顔を向けると質問にならないような質問を投げかけて)

いや、見ればなんとなく分かるだろ？ワダツミだってハーフとはいえ古代人の血を引いてるから半透明だし触手があるだろ？あれと同じだ。
(コクウはこちらに顔を向けるコスモスを見て古代人の実物を見た事があるコクウからしてみればあの赤ん坊は間違いなく純血の古代人だと言えば遊んでいた星の子を抱き抱えて頭を撫でたり身体をよく観察してみれば「ほら、この赤ん坊、無性別だしこりゃ星型の帽子じゃなくてこういう形の頭だ、古代人はマシラやミミナガとかと違って皆個性的な身体の作りをしているからな？隕石になるのもそういう魔法かなんだろ？」とコクウは観察結果をコスモスに伝えればそのまま星の子をコスモスに手渡すと星の子は遊んでる途中に急に抱き抱えられて移動させられたのが不満なのかほっぺたをぷくっと膨らましては滑り台の方を見て「あいっ！！」とコスモスにもっと遊びたいと言わんばかりに指差して)

ほ、本当だ……
星の帽子だと普通に思っていたし、性別の確認なんてしてなかったから普通の…いや、ちょっと変わった赤ちゃんだとばかりｯ
私に育てられるかしら、古代人ってご飯とか普通に私達と同じで大丈夫なのかしら?
(よく見ろとばかりにコクウが古代人の赤ちゃんを抱っこして1から10まで丁寧に説明をされれば、ワダツミと言う先祖返りを見たことがあるだけにすんなりと納得が出来てしまい、少し変わった出生の普通の赤ちゃんとばかり思って確認を怠った自分に思うことと言いたい事はあるものの、真っ先に思ったのは古代人なんて資料に無いし、1度コクウが過去にあった出来事を水晶で見せてくれた事があるがそれは恐らく成人した古代人になる為、どう育てればと困惑してしまい、とりあえず遊びだがる古代人の赤ちゃんを抱っこして滑り台で滑らせ遊ばせながらぐるぐる考えてしまい)

育てれなさそうなら孤児院で引き取るぞ？
(コクウは星の子と遊ぶコスモスを見て最悪の場合は孤児院で引き取ると言えばティアが怒った顔で「おい、黙って聞いてればなんて事を言うのだ！！私から孫を取るな、この邪龍め」とティアが怒った表情でコクウを睨みつけると「コスモス、大丈夫、私もいる、任せろ」とティアが自信満々に言えば遊んでいた赤ちゃんを抱き抱えると「よしよし、おばあちゃんですよー？」と以前、カイヨウで見た子連れの親子の様子を思い出しながらエプロンを着て赤ちゃんをあやそうとしたが「ふぇぇん、ふぇぇん」と泣き出してしまうと「え？え？なんで泣くの？」と突然泣いてしまう赤ちゃんにティアは困った顔をしてしまって)

ありがとうございます。
でも、私を母って認識しているみたいですし、手探りになりますけど、頑張って育ててみます。
(まさか男性経験の無い自分が古代人とはいえ赤ちゃんを育てる事になるとは思っていなかった為不安はついて回るが、せっかくこんな自分をママと呼んでくれているのだから頑張るとコクウに微笑みを浮かべて言うと何か困ったら相談させてもらうし、ティアもいるから何とかなるだろうと思っていれば、ティアに抱っこされて何かが嫌なのか無く赤ちゃんを見れば「赤ちゃんって繊細だって言うし知らない人に抱っこされてびっくりしたのかな」と言いながらティアの腕から赤ちゃんを受け取って抱っこしてユラユラと揺らしながらあやしつつ「そうなると名前をつけないとだね」と赤ちゃんを見ながらそう言って)

はむはむ、まんま！！
(赤ちゃんはコスモスに抱っこされるとコスモスの腕をくわえはじめれば［ビリリリ！！大変、御主人様、この子お腹空いたって言ってるわよ？何食べるのかしら？］とデイジーが赤ちゃんの周りを飛びながら首を傾げていれば「古代人は雑食だからなんでも食うが赤ん坊なら柔らかい物で良いと思うぞ？・・・俺はこの子達を孤児院へ帰すから育児で困った事があればムラサメを頼るんだな、あいつも一応ワダツミを育てた経験があるから詳しいだろう？」とコクウが神殿内に青い扉と赤い扉を作ってしまえば「ほら、海底神殿と魔女連盟の教会へいつでも空間転移出来るように扉作っといたから使うと良い、だが壊すなよ？壊したら二度と作らんからな」と一言注意すると「コスモス先生、さようなら！！」と子ども達は元気良く挨拶すると赤い扉を通ってコクウと共に帰ってしまえば「コスモス、赤ちゃんの名前どうするの？」とティアはコスモスに赤ちゃんの名前を尋ねて)

なるほど、何から何までありがとうございます。
しばらくバタバタしてしまうかもしれませんが、落ち着いたらお礼をしにいきますね。
(古代人は雑食で赤子だから柔らかい食べ物を、尚且つ何かあった時にムラサメ様とコクウに聞けるように専用の扉まで作ってくれれば至れり尽くせりだなと少し申し訳無く思うが、それらは本当に有難く、子供達にはバイバイと小さく手を振って見送ると、子供の名付けの話になり、少し考えれば「星の子だし、そこからとってエトワールにしましょうか。少し長いけど。」と少しはにかみながら笑えば、お腹を空かせているエトワールにご飯をと思い神殿の中へと戻れば、中にある家へと入りひとまずベッドの真ん中に寝かせれば、ご飯にと蒸かした芋を潰してほんの少しだけ赤子に影響がない程度の味付けをしてお皿に盛れば、一応お代わりする可能背も考えて少し多めに作った状態のを別の皿に置いては、エトワールを膝に乗せて頭を腕で支えるような抱っこの仕方をすれば、少量ずつスプーンでご飯をあげてみて)

・・・えとと？？
(エトワールと名付けられた星の子は自分の名前だと分からないが何となくコスモスの真似をして首を傾げながらベッドでコロコロしてると抱き抱えられてスプーンでコスモスにごはんを貰うと「あむあむ・・・まぁうー」と美味しかったのか自分の両方のほっぺたを両手で撫でながら美味しそうに食べていると「・・・コスモス、エトワールちゃんご飯食べた？」とコスモスの家の外から元の大きさに戻ったティアが恐る恐る尋ねるとエトワールはコスモスの手からスプーンを掴むと自分であむあむとゆっくり食べ始め普通の赤ん坊よりかなり知能が高いらしく今度は食べてる途中でふよふよと浮き始めて家の外へ出てしまうとティアの口、目掛けて「あいっ！！」とコスモスの真似して食べさせ始めて)

ふふっ、エトワールよ。
エトワール…あなたの名前は、エトワール。
(赤ちゃんではあるが一応言葉は理解出来ていて尚且つ自分をママと言ったり、ご飯の意味であるまんまを言えたりしていたりするあたり、自分の名前を言えるようになる日は近いのかもと思っていれば、しばらくご飯をあげていればそのうち自分で食べだしその知能の高さに驚いていれば次はふよふよ浮いて家から出てしまうと、慌ててその後を追ってみれば、自分の真似なのかティアにあーんをしている姿を見て苦笑するも、その姿は微笑ましく「ばぁばにあーんしてるの?」と笑いながら近づけば、いつもの大きなサイズに戻ったティアを怖がらない様子に内心安堵しながらも、そのまま放置しているとエトワールのご飯が無くなりかねないため「エトワール、ご飯いらない?」と理解出来るか分からないがとりあえず聞いてみて居るなら追加であげようと考えており)

あいっ！！
(ティアに一口食べさせ終えると「ありがとう」とティアがお礼を述べたのを見て満足そうにコスモスの元へ戻って来れば自分のお腹をぽんぽんと叩きながらもうお腹いっぱいなのか元気良く返事すれば「ふわぁ～・・・むにゃむにゃむにゃむにゃ」とあくびを一つさせるとそのままお腹が膨れて眠くなったのか目を擦りながらコスモスに抱っこされた状態で丸くなって眠りにつくと「コスモス、明日、その子に必要な物を街で買っておいで？」と財宝置き場から金貨の入った袋を一つ手渡して)

お腹いっぱいになって眠くなったのね。
……そうね、そうするわ。
服とか一応赤ちゃん用の食器とか色々いるわね。
(腕の中で眠りについたエトワールを見れば、古代人と言えどこの辺は自分達の赤ちゃんと同じなのだなと微笑ましく柔らかな笑みを見せては、ティアの言葉に、突然赤ちゃんが居るようになった為赤ちゃんに必要な物なんて揃っていないためそうすると頷くと、後で買い忘れが無いようにメモしておこうと考えておき、お金を出してくれたティアにお礼を言い)


(/ 突然すみません、1つ質問があるのですが、先程ティア様が赤ちゃん用のと言って色々作っていた中にベビーベッドやベビーバスなんかはあるのでしょうか?)

ふむ、木や石で作れる簡単な物なら私でも作れるのだが、布や金属の細かい細工の物は無理だからな、買った方が良いだろう、また作って欲しいものがあればすぐに言ってくれ
(コスモスに先程自分が作っていた木製の赤ちゃんベッドはあれど、布がない為ふかふかな布団などないため、それらも買う必要があればあとは赤ちゃん用の玩具も木製の物しか無い為、色々と買ってくると良いと伝えて)
(/木や石などで作れそうな物はティアが作れます)

色々協力してくれてありがとう、ティア。
とりあえず、明日必要な物を買ってくるわね。
(ティアが作れる物と作れない物を聞けば、それならお風呂に入った後に体を拭くタオルやパジャマ、服、布団や木製以外で出来て口に入れても大丈夫そうなエトワールが1人で遊ぶ為の手遊びの玩具や天井なんかに吊るして回転するベッドメリーなんかもあると良いかもと考えており、とりあえず今日は仕方ない為自分と一緒にベッドで落とさないようにしながらも潰さないように気をつけながら寝ることにして)

(/ なるほど。了解致しました!お答え下さりありがとうございます。)

まぁま、まんま、まんま・・・むぅ・・・ぴかっ！！
(翌朝、コスモスが目が覚める前にエトワールはお腹が空いたのか先に目が覚めるとコスモスの身体をゆさゆさと揺らして起こしてみるが起きなかった為、不機嫌そうな顔になったかと思えば突然眩しく発光しだすと『なんだ！？雷か！？おい、主人、起きろ！！』と近くの床で寝ていたオルレアが眩しさで目が覚めてコスモスを起こして)

ふぁ!?な、何!?
どうしたの!?
(赤子というのは2時間おきとかにオムツ替えや母乳と言ったご飯をあげなければいけないという知識はあった為、なるべく夜泣きなんかした時には起きれるように浅い睡眠を心掛けていた筈なのだが、いつもの癖か熟睡してしまっており、オルレアに叩き起こされれば寝癖がついた状態のまま飛び起き、何事かと少し狼狽えてはなんか眩しいと思い、そちらを見ればエトワールがなんか光輝いており、そんな事も出来るのかと一瞬感心してしまったが、すぐにご飯だろうと予想ができ「ごめんね、今から作るから少しだけ待ってて」とエトワールに一声かければ寝癖もそのままに朝ごはんとして人参をお湯で湯掻いて柔らかくし潰すと、昨日と同様の味付けをすればそれらを食器に盛り付けてテーブルに運び、エトワールを抱っこした状態で食べさせ始めては「オルレア達もエトワールのご飯が終わったら作るから少し待っててね」と言い)