虚の巨人 2022-04-03 08:00:59 |
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「はい!!コスモス先生!!スピカね!!妖精さんが良い!!」「嫌ですわ!!妖精は補助魔法が得意だから近接戦闘が得意な子ならまだしも遠距離攻撃が得意な魔女は自分の身を守ってくれるような強くて大きい使い魔が良いとスズ先生に教わりましたわ!!コスモス先生!!私、ドラゴンを使い魔にしたいですわ!!」
(スピカとマリアベルと名乗った元気の良い二人の少女は互いの意見を述べる中で一番礼儀正しかったルビーは二人の様子を見て「コスモス先生、二人共、意見が合わないなら間をとって森に行く方が良いと思います、森なら色々いるでしょうし二人が気にいる魔物がいるかも?」と冷静に自分の意見を伝えると「「・・・・」」残りの二人は大人しいのかだんまりしたまま、特に行きたい場所はなさそうであれば「もう面倒だからお前らジャンケンして決めろ!!」とカノンが子ども達に言えば「やったー!!私の勝ち!!」とスピカが勝利し、結局花畑に行く事が決まって)
最終的な目的地は花畑ね。
森を抜けていくから単独行動はしない事。
使い魔にしたい魔物が居たら一言私に伝えてから
(5人の子供のうち3人はまだ自分の意見が言えていて助かるが、あとの2人は黙りきっているのを見て、まだ自分に対して警戒しているのか、それとも緊張しており内気な性格の子なのかわからず、少し困ってしまうも、残りの2人にも目線を合わせるように屈むとそれで大丈夫かと意見を聞いては、妖精を使い魔にしたいなら合言葉を言ったあとにそれぞれの妖精の得意分野で競争が始まり、その勝負に勝てたらなれると説明すれば合言葉も教えて)
はーい!!分かりました、コスモス先生!!
(コスモスの説明を聞き頷く子ども達と森へ移動することになれば『主人よ、我らも護衛として子ども達について行くぞ?特に我とスーなら強くて危なそうな魔物が近くにいればすぐ分かるからな」とコスモスの使い魔達も護衛としてついていく事になり、子ども達の歩くゆっくりとしたペースで森を歩いていると「・・・こすもすせんせ、あのね、あのね、ありすね、あの子とおともだちになりたいの」と子ども達の中で一番背が低く幼いアリスがコスモスの服を引っ張りながら森の中で青色のスライムを見つけ指をさすと使い魔にして良いかと首を傾げて)
あのスライムね。
良いわよ。
魔物の中にはそれなりの知性があって言葉は話せなくても理解出来る魔物もいるからそっと近付いてみて、話しかけて見ると良いわ
(スライムをと指指されれば、そちらに目をやり大人しそうなアリスと言う子がやる気を見せているのだからと快諾すれば、オルレア達に他の子達を任せ、何かあった時の為にアリスの後ろへ控えながらもオルレアやスーちゃんもたまたま森で見つけて使い魔にしたなぁと少し昔を思い出しており)
あのね、あのね、すらいむさん、ありすのね、使い魔になって欲しいの
(コスモスに言われた通りスライムに話しかけてみるとスライムはすりすりと擦り寄ってきてアリスに抱っこされれば「こすもすせんせ!!ぜりーちゃん使い魔になったよ!!」
とスライムにぜりーと名付けてコスモスに使い魔になったと大喜びではしゃぐアリスに対して「良いなぁ!!私も使い魔見つけないと!!」他の子もやる気を出して散策し始めて)
初の使い魔、おめでとうアリス。
魔法が使える魔物を使い魔にすると自分もその属性を使えたり属性が強化する事もあるから、そのスライムも魔法属性を知るのもありね。
(嬉しそうなアリスににっこり笑みを浮かべて良かったねと頭を撫でれば、魔物を使い魔にするメリットを軽く話し、やる気を出している他の子達も早く自分の使い魔が欲しいだろうなと思いつつも「強い使い魔はそれだけ知性もあるわ、言葉を話せる魔物には要注意、あとは自分の力量以上の魔物と対峙するのは極力避けること」と強い魔物はそれだけ魔法が強力だったり言葉を話せたりとメリットはあるが、まだ幼いこの子達には荷が重いだろうし、何より危険に晒す事になる為一応注意喚起をして)
はーい、コスモス先生!!
(子どもたちはコスモスの説明に頷きながら花畑向けて歩いていると道中、浅い小川の近くを通れば今度はマリアベルと名乗った少女が突然子どもにしては綺麗なドレスを着ていたがお構い無し小川に入ってしまうと「見つけましたわ!!ドラゴンですわ!!かなりぬるぬるですけどコスモス先生、私ドラゴンを捕まえましたわ!!」とオオサンショウウオのような姿をした大人しいコスモスでも初めて見る魔物を両手で手掴みしてコスモスに嬉々として見せれば魔物は口を開いてぐぇーという鳴き声をするだけで特に敵意はなさそうでいて)
え……あ、うん。
ドラゴンね?……とりあえず離してあげて、それから話しかけてみて
(マリアベルと名乗ったどこか貴族を思わせるような服装と口調の子がいきなり小川へと服が濡れるのも気にせずに1匹の魔物を捕まえてくれば、自分もドラゴンを使役していてなおかつ、コクウの本当の姿を1度だけチラッと見た事がある為、マリアベルが捕まえてきた魔物はどう見てもドラゴンでは無い気がするが本人はそれでよさげだしと上記を言って)
私の名はマリアベルですわ、あなたドラゴンよね?私の使い魔にしてあげるから光栄に思いなさい!!
(コスモスに言われて魔物を離してマリアベルは話しかけるものの一方的に使い魔にしてしまえば「先生、このドラゴン私の使い魔になりましたわ!!川に住む龍だからセンリュウと名付けましたの!!」とマリアベルは謎の魔物を使い魔にして再び移動を続けて花畑へと辿り着けば「おい、コスモス、そろそろ昼飯時だから花畑に着いたしこいつらにもお昼休憩を与えないとな」とカノンは自身のスカーフに手を突っ込むと子ども達の分のお弁当とコスモスの分の弁当を取り出し各自に手渡せば自身は酒の入った瓶を取り出しごくごくと飲み始めれば「こすもすせんせ、いっしょにたべよ?」とコスモスに懐いたアリスが一緒にお昼を食べようと手を引っ張ると『主人よ、我らも腹が減ったから各自獲物を取って食べてくる、妖精達が残るから問題無かろう』とオルレアとスーちゃん、ハクは自分自身の食事の為に一旦離れると桜とデイジーは子ども達と一緒に花の蜜を食べ始めて)
えぇ、お昼にしましょうか。
一緒に食べて良いの?ありがとう。
(花畑に着き、お昼にしようとカノンから提案を受ければ子供達も歩き詰めで疲れているだろうし、時間的にも丁度良かった為その提案を受け入れれば、レジャーシートを敷いてその支度をして、アリスから一緒と誘われればまさかそこまで懐いてくれるだなんて思っても無かった為とても嬉しく、笑顔でその申し出を受け、スーちゃんやオルレア、ハクが一旦離脱、妖精組が残れば戦力はいつもより劣るが、ここにはカノンもいるし補助魔法に長けた妖精2人もいる為何かあっても自分達で対応出来るだろうとハク達を見送った後にアリス達と共にレジャーシートに座り、お弁当を開けては「美味しそうね」と感想を言い、持ってきてくれたカノンにお礼を言うと子供達と会話を交えながらご飯を食べて)
こ、コスモス先生!!カノン先生!!知らない人がいる!!
(お弁当を食べていると花畑の奥の方から花畑に住む妖精達に囲まれた女性がこちらに向かってゆっくりと接近してくれば「何だ?たくさん妖精引き連れて敵か?」とカノンが警戒して子ども達の前に立つが[ビリリリ!!ママだー!!]と背後からデイジーが勢い良く飛び出せば女性の方へ近付き頬に口付けし甘えだせば[・・・お母様、いいえ、妖精女王、御機嫌様]と桜は妖精女王である母親へ礼儀正しく挨拶をしてし[御主人様、この方が妖精女王であり私とデイジーの母です]とコスモスに妖精女王を紹介すれば妖精女王は何も話さず黙ったままコスモスの顔を見つめてにっこりと微笑めば桜に似た笑顔を見せて)
えっ、妖精女王?
………お初にお目に掛かります、女王陛下。
私はコスモスと申します。そちらの妖精2人、桜とデイジーの主人でございます。
(見知らぬ人が現れれば流石に警戒をしたが、すぐにデイジーが母と呼び飛んで行って桜も女王と呼んだその人の元へと行けば、妖精と聞いていたからてっきり桜達と同じ位のサイズを予想していのにまさか自分達人間と同じ位のサイズとは思っておらず、驚くもすぐに女王と呼ばれる相手に相応しい言葉遣いで話しかけ恭しくカーテシーに似たお辞儀を見せて)
[妖精女王、御主人様達に幻を見せるのやめてください]
(コスモスがお辞儀をしたあと、桜は妖精女王に幻を見せるのをやめるように伝えると妖精女王はくすくすと笑いながら幻を解けば桜やデイジーより少しだけ大きい妖精の姿に戻ってしまえばどうやら妖精以外には人間サイズに見える幻を見せられていたようで妖精女王だろうと悪戯好きな妖精の本質は変わらないらしく妖精女王はコスモスを見つめて[貴女が我が娘、メラメルとピリカリカの主人なのですね、なるほど、メラメルが妖精女王になりたくないわけですね、強くて美しく優しそうな魔女が二人の主人で良かった]と口を開けば桜とデイジーの事であろう妖精としての呼び名で妖精女王は二人を呼んでおり、コスモスを見て一安心すると[コスモスさん、失礼を承知でお願いします。妖精族の繁栄の為にメラメルを早くて3年、長くて5年程お借り出来ませんか?]と妖精女王は桜を一時的に使い魔から解放して頂けないかとお願いし深々と頭を下げて)
……悪戯好きは女王になっても変わらずという訳ね。
…………私としては桜とデイジー、他にもいる使い魔達はとても大切で家族そのものです。
私個人の意見は否ですが…女王としてこうして下げる必要のない頭を下げに来てくださったのも事実です。ですので私は……桜の意見を尊重します。
(幻覚が消えればそこに居たのは桜達よりも少し大きいと言った様子に思わず苦笑を隠しきれずにポツリと感想を呟くも、その後にお願いをされた内容に以前桜が女王候補であり他の妖精達よりもその素質が頭1つ抜けているという話は聞いていた為にいよいよこの時が来たかと内心思い、本音を言うなら嫌だが女王としての立場もわかるためそれを無下にする事は出来ず、あくまで桜の意見を聞き、桜が良しとするなら一時離れる決断を飲み込むし、嫌と答えれば別の候補を選んで貰うように説得をさせるつもりでいて、その事を伝え)
[・・・御主人様、少しの間だけお暇を頂いてもよろしいでしょうか?3年経ったら必ず戻ります]
(母親である妖精女王が自分の主人に頭を下げお願いするのを見て桜は期限付きならとコスモスの右肩に乗りコスモスにお願いすると[ビリリリ、お姉ちゃんが留守の間は御主人様は私が守るよー!!だから大丈夫!!]とデイジーがコスモスの左肩に乗って自信満々な顔で笑って見送ると[それではメラメル・・・いいえ、今の貴女は桜でしたね、桜を次の妖精女王に継承します、例え三年の間に妖精族が繁栄しなくても三年後、桜は次の後継者に王位を継承しなさい]と妖精女王は頭の上に乗ったティアラを桜へ被せきちんと約束すると桜は次の妖精女王として進化し妖精女王と同じくらいの大きさへ成長すれば[コスモスさん、お礼と言ってはなんですが私に何か出来ることはありますか?]と元妖精女王はコスモスに何かお礼がしたいと尋ねて)
ありがとうデイジー、皆も頼りになるから助かるわ。
桜も務めを頑張ってね、でも無理はしない事。
1回はこうして離れちゃうけど、私の使い魔である事には変わりないのだから。
3年間、貴方が帰ってくるのを待っているわ。
(自分の左肩に乗っているデイジーの言葉に、なんやかんや言いながらもデイジーも自分のことを慕ってくれているし、自分は使い魔に恵まれているなとつくづく思うと、桜の意見を尊重し女王へと進化した桜に激励と待っていること、自分の使い魔である事に変わりは無いからと微笑みを浮かべながら人差し指で桜の頭を撫でて言い、元女王の言葉を聞けば少し考え「……妖精は補助魔法に長けていますが、人間でも使える補助魔法があればそれを教えて欲しいです。もし難しいのであれば妖精族に伝わる特別な魔法や魔物でも大丈夫ですよ」と魔法に関しての知恵を蓄えたい自分~してみればその申し出は有難くそう聞いてみて)
[妖精族は人間のように魔法を使う際に古代文字は使いません、なので人間が我々妖精族の補助魔法を使う時には妖精族の呪文を覚える必要があります、いくつか人間の言葉に変換させたものを教えましょう、魔法の効果はピリカリカが知ってますので練習してみてください」
(コスモスの要求に対して元妖精女王はコスモスにいくつかの補助魔法の呪文を教えていると二人の様子を見ていたスピカがコスモスの服を引っ張りながら「コスモス先生、女王様、スピカね、妖精さんの使い魔が欲しいの!!」と妖精女王に自分が妖精を使い魔にしたい事を話せば[使い魔ですか?それなら問題無いですよ、貴女達、恩人の教え子達の使い魔になりたい者はついていきなさい」と妖精女王の指示により無条件でスピカには雷の妖精、ルビーには火の妖精、ノアには光の妖精がそれぞれ近付き使い魔になる事が決まれば子ども達全員に使い魔が無事に出来れば[それでは我々は新しい妖精女王と共に妖精の国を作りたいと思います、妖精の国が出来た時には一度コスモスさんもぜひ遊びに来てください]と元妖精女王が頭を下げれば[御主人様、デイジー、行ってきます]と桜はコスモスとデイジーに手を振り旅立ってしまうと[・・・ママ、お姉ちゃん、ぐすん]とデイジーは涙を堪えながら手を振って見送って)
妖精女王が教えてくれた補助魔法の呪文。
ヒーリング
ドントスリープ
リフレッシュ
カームカーム
ジャンプアップ
スローダウン
ファストアップ
コンシール
ヒアトゥステイ
呪文に使い魔達まで、ありがとうございます。
妖精女王。
桜、桜も無理せず務めを頑張ってね、帰ってきたら盛大におかえりなさいの会を開くし迎えるわ。
きっと桜なら大丈夫よ。
(妖精族が使う魔法については後ほどデイジーから教わるようにと許可が得られ、その上子供達皆にと使い魔となる妖精達を送り出してくれれば元にはなるがその心遣いはとても有難かった為女王にお礼を言うと、しばらく離れる事になる桜に対して優しい表情を浮かべながら上記を言い、そのまま見送ると子供達に振り返り「ともかくこれで皆使い魔は出来るわね。じゃあ皆それぞれ名付けをしてあげて」と子供達にそれぞれの妖精の得意属性を教えた後に名付けをすすめ)
『主人よ、今戻ったぞ?・・・主人よ、主人の鞄が浮いてるぞ?』
(コスモスに名付けるように言われればルビーは火の妖精にホムラ、ノアは光の妖精にアカリ、スピカは雷の妖精にエクレアとそれぞれ名付けを終えるとオルレア達も戻ってくればオルレアがコスモスのカバンがコスモスの背後をふわふわ浮いているのを見て首を傾げ教えてあげると浮いている鞄を捕まえれば「・・・まぁま?」とコスモスの鞄の中には入っていたはずの隕石は無く、代わりに星の帽子を被った赤ん坊が入っておりコスモスの顔を見て首を傾げていて)
あら、おかえりなさい。オルレア、スーちゃん、ハク。
えっ?……………えっ、ママ?私いつの間に子持ちになったのかしら?
(オルレア達が狩りから帰ってくればおかえりなさいと言葉を投げかけた所で鞄が浮いていると言われ、鞄を確認すると確かにフワフワと浮いており、何事かと思っていればティアから贈り物と言われて入れていた隕石が無くなり、星の形の帽子を被った赤ん坊にママ呼ばわりされれば、その正体があの隕石だとわかっていても流石にテンパって変な事をオルレア達に言ってしまい、この子が何かも分からない為どうしようと困惑するも、後でティアに聞いてみることにしては、とりあえずコクウから頼まれていた子供達の使い魔契約が終わった為、妖精以外を使い魔にしたアリスとマリアベルが使い魔にしたスライムとサンショウウオみたいな使い魔が持つ魔法属性を後で調べましょうかと言うと「これで頼まれていた授業も終わったし、神殿に帰ろうと思うのだけれど、皆はそれで大丈夫?」と意見を問いかけ)
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