虚の巨人 2022-04-03 08:00:59 |
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ぐっ!?うがあああ!?もう鬱陶しい!!倒しても倒しても復活する、何なんだ!!
(神殿の外で重力魔法や色んな魔法を使って複数の敵と応戦しているティアの姿が見えてくるとコスモスが接近すれば、敵の正体が光の騎士や闇の騎士であり、攻撃力ではティアの方が上だが、巨体のティアでは複数から来る攻撃を全て対処できるわけではなく剣を刺されて少しずつだが流血していけばいずれは魔力と体力が切れる持久戦に持ち込んでいるようで近くの茂みで車椅子に座りティアが切られる姿を見て眺めていたこの事件の黒幕らしきスズが「巨人め、私の受けた痛み、怒りを知るが良い!!」と呟きながら見えない目で睨みながら魔力増強剤らしく薬瓶を飲みながらティアの様子を観察していて)
ティア!!
……えっ、スズさん!?
(戦闘場所へと辿り着けば、見覚えのある光と闇の騎士で、その事にまさかと思いながらも出血してながらもジリ貧と言った様子で応戦しているティアを見れば、流石に腕力と魔力量が多いティアでも細かな作業が苦手なせいか複数から来る攻撃を凌ぎ切るのは難しそうな様子で、その魔法を操っている黒幕、つまりはスズに目をやればどこか憎しみ、恨みと言った視線をティアに向けている事からティアに対して何かしらの過去があったと思いたいが、アンナから確かスズは過去を覚えていないと言っていなかったかと少し混乱しつつ、まさか中途半端な部分のみ誰かから昔地上であった事を聞いてそれでティアをと思うと「スズさん!!」と声を張って近寄り何故こんな事をと問いかけて)
あら?コスモスさん、思ってたより早く戻って来たのね?カザンバイは楽しかった?もう少し遅く帰って来れば大事なお母さんが傷つくところを見なくて済んだのにね?
(コスモスが自分の名前を呼んだことによってこちらに気がついたスズは声が聞こえた方へ身体を向けて不敵な笑みを浮かべながら「先日、貴女と出会った時に、実は私は記憶を取り戻したのよ?本当は直ぐにでも貴女に刃を差し向けたかったのだけれども神父様の目もありましたし、我慢して貴女には友好的に振る舞ったわ・・・でも、それもお終い。貴女の留守中を見計らって貴女の母親代わりである巨人を殺し貴女も殺す、それが貴女への復讐よ!!貴女の使い魔達は私の邪魔をしたから始末させて頂いたわ!!」とスズの復讐の矛先はティアとコスモスの二人であると言えば、コスモスと出会った時に既にスズは記憶を取り戻しており、昨日、コスモスとの通信のやり取りでカザンバイに行く事を察したスズはコスモスが出かけた後、直ぐに復讐計画を始め、オルレアやスーちゃん、ゴーレムを不意打ちや数の暴力で始末したと自白して)
え、は?
ちょ、ちょっと待って……何で私に対しての復讐なの?
私とスズさんはあの時が初対面、会ったことも無ければ復讐心を向けられる覚えもないわ!!
(話を聞いていれば、どうやら自分と初めて会ったあの時に記憶を取り戻していた、そして何故か自分に復讐心を向けていてそのせいでティアも使い魔達もやられたのだと悟るがスズがそんな復讐心を自分に向ける理由が全くわからず、少なくても自分の故郷は今ではタイタニアであり地上では無い、魔法の素質は多くあったがそれがわかったのもティアと出会い魔法を使えるのもティアとの魔法特訓によるもの、恐らく同世代の自分がスズの体をあんな風に出来るのは魔法を使えたのならまだ可能だろうが力づくでは不可能だしそんな倫理観に欠けた事なんてしない、誰かと勘違いしているのではと困惑しきった顔で言って)
ふふふ、まだ私の正体に気が付かないようですね?・・・無理もありませんね、貴女と巨人様に初めて会ったのが10年前、今の私は元の髪の色を失い真っ白に染まりましたし、眼は光を失い、両腕両脚は切断されこんな醜い姿へ変わってしまったのだからっ!?
(コスモスの反応を見て不敵な笑みを浮かべながら自分の姿が10年前に比べて変わった事を呟きながら徐々に怒りが込み上げてきてるのか声が大きくなっていくと「私は貴女の代わりに村長に命令され生贄なるように選ばれた少女だ!!巨人と貴女が村長の要求を受け入れてくれれば私の家族は村長から多額の報酬を受け取り冬を乗り越えれるはずだったんだ!!でも、交渉に失敗して村長は私をお払い箱、報酬も受け取れなかった家族は怒り、私の身体から・・・」とスズが正体を明かすと最後の方はあまりの凄惨な過去に口にするのも辛くなってきたのか黙ってしまうものの、現状から察する事が出来ればスズは新たに杖を振り光と闇の鎧を組み合わせて一体の大きな騎士を召喚すれば「混沌の騎士!!他の騎士達に気を取られてるうちに巨人の弱点である核を攻撃するのそうすれば終わる!!」と指示をして)
あの時の………
こんな事はあまり言いたくないけど、それはお門違いにも程が無いかしら?
(確かに10年ほど前、以前村人から自分と代わりの娘を交換して欲しいと言った旨を冬の時に言われていた時はあった、だが、それは村人達が勝手に決めて勝手に行動した事、それに元々生贄にと自分の意思とは関係なく神殿へと運ばれた自分も言い方を変えれば大人の都合で勝手に生贄に選ばれて魔法の素質がたまたま多かったから村人達が交換を申し出た、そんな大人の都合を押し付けられた者同士であり、怒りの矛先をどこに向けたらいいのかわからなくもなるだろうが、こちらとて被害者でもある、確かにスズは凄惨な過去はあるだろうがそれをこちらにぶつけるのは間違っていると相手の怒りに火をつけるだろうとわかっていてもそう言わずには居られなくて)
五月蝿い!!五月蝿い!!そんな事は自分でも良く分かっている!!でも、でも、私は・・・私は・・・混沌の騎士!!前言撤回、彼女を攻撃しなさい!!
(コスモスの言葉にスズは怒りと悲しみで錯乱状態になっているのか混沌の騎士にコスモスを攻撃するように命じながら杖を振ると混沌の騎士は剣を構えて真正面からコスモスに向かって襲いかかるもののその動きは単調で狙いやすい位置になっていて)
そうね、復讐するなとは言わないわ。
でも、魔法属性も使い魔の数も未知数、実力は試験で垣間見えたでしょうけど、そんな相手をするなんて骨が折れるわよね?
私と貴女が逆の立場なら……タイタニアの者達にその矛先を向けるわ、その方が簡単だもの
(復讐というよりどちらかと言うと逆恨みに近い気もするが、普通に考えて自分達のあの時の発言は正当なものであり、例えになるが誰が大切にし愛着のある友達を会ったことも無い友達を入れ替えると言うのだ、それに近い事だと相手もよく分かっているはずだ、それでも復讐と言うのは中々に制御しにくいものだと思いはするが、実力も使い魔達の能力や数も分からない相手と陸最強の巨人を相手にする位なら自分は勝手に交換を申し出て勝手に却下されたからと言ってその怒りを自分にぶつけたタイタニアの者達にぶつけると言いながら襲い掛かる騎士の攻撃を単調故に軽々と避けていき、説得をと言葉を紡いで)
貴女達を殺した後、もちろんタイタニアを滅ぼすわ!!後ろ盾を無くした国など脆いものよ!!
(相手に言われるまでもなく二人を倒してからタイタニアは滅ぼすつもりだと声を出せば先程から妙に攻撃が単調すぎるし復讐にしては雑過ぎるのは心の奥底では止めて欲しいという気持ちがあるのかも知れないと使い魔達やティアの傷もそこまで深くはなく、杖を振るだけで良いのにわざわざ指示を出して混沌の騎士を操っている為、本当は傷つけたくないという気持ちがあるのでは?と何となくコスモスに思わせてしまうものの、引っ込みが付かなくなったのであろう、スズとの力の差を分からせるべく、混沌の騎士を魔法一撃で倒さない限りはスズも止まりそうはなく、涙を流しながら杖を振り続けて)
…………そう、スズさんの気持ちは受け取りはするわ
でも、これは正当防衛。悪く思わないで
(自分達を倒した後にと聞けば、その辺を考えられるくらいには一応冷静なのだなと判断するも、泣きながら混沌の騎士に指示を出し自分へ攻撃を繰り出し続ける姿に、少しだけ思うところはあるが同情と言ったものはきっと求めてないだろうと思い、淡々とした様子で上記を言うと杖をようやく構えると、外からの攻撃ではどうなるか分からないため内側から破壊しようと波動魔法を使い混沌の騎士を内側が破壊して「これ以上するなら……私でも容赦なくいくわよ」と言いながらきっとこれで諦めてくれるだろうと内心祈りながらスズに杖を向けいつでも攻撃出来るようにはしており)
くっ、私にはまだ他の騎士達がっ!?・・・え?
(スズは混沌の騎士が倒されたのを見てティアを相手にしていた他の騎士達を呼び戻そうとしたが、もう時既に遅くティアの方を見れば何やらティアが上空へ向けて片手を伸ばしているかと思えば遥か上空から小さな隕石が降り注ぎそれぞれ騎士達を正確に捉え命中し破壊してしまうとコスモスとスズの存在に気が付き近付きながら「・・・おかえり、コスモス、その子どうする?」と傷が浅い為、特に問題なさそうな様子でスズへの処罰はコスモスに任せると言えば「・・・参りました、煮るなり焼くなり好きにしてください」と両手を挙げて降参するとコクウがスズの背後に現れ「あー?えーっと、留守中に俺の弟子が暴走したみたいですまなかった」と申し訳なさそうにスズを空間魔法で拘束し、ティアには別の空間魔法で身体を回復させ始めて)
どうするねぇ…正直どうするのもこちらは自由だけど…流石に人を手にかけるのは嫌だし……接触禁止とか?
(ティアの助力とコクウによりスズが拘束されれば、こちらは勝手に恨まれて使い魔達もそれなりに傷を負い、母と慕っていると知っていてティアにも傷を付けた事からどうするのも自分の一存で決められるだろうが、その判断から人を1人亡くすと言うのは目覚めが悪いなぁと考えれば、同じ魔女連盟に組みしているが、自分にも使い魔にもティアにも接触禁止をと小首を傾げながら言い、流石に魔女連盟の一員として顔を合わさなければならなかったり連絡を取り合う必要は出てくるだろうからその時以外はこちらもそちらも連絡や顔を合わせたり使い魔やティアとの接触を禁止位が丁度良いかなと考えており)
・・・心の傷が癒えたらまた遊びにおいで?でも、もう攻撃しちゃ駄目だよ?
(コスモスがスズに使い魔とティアに接触禁止というとティアは傷つけてきた相手だというのに少し寂しそうな顔を見せれば指でスズの頭を撫でてあげれば接触禁止と言われたばかりの相手にまた遊びに来いと言えばスズは黙って下を向いて謝りながら泣いてしまえば「・・・虚の巨人も変わったな?お嬢ちゃんの影響かな?取り敢えずスズは別の支部へ配属する事にするわ、穏便な処罰に感謝するよ」とコクウはティアの言葉に驚きながらもスズの身体を空間転移で別の場所へと移動させてしまえば「悪いんだけどお嬢ちゃん、スズを別の場所へ配属させると明日の孤児院で魔法を教える先生が居なくなっちまう、良かったら明日1日だけ孤児院で魔法教室の先生をやってくれないか?ムラサメの件で俺も忙しくてな」とコクウが来るのが遅れたのはムラサメと獣神の件で海底神殿まで行っていた為らしく、コクウはコスモスに仕事を依頼して)
元はこちらの責任もあるし、大丈夫ですよ。
むしろ私は魔法の先生なんてした事ないので務まるか不安ですが……。
(昔のティアなら有無を言わさずスズを亡き者にしていた可能性があるが、自分共に過ごす中で情緒が育ったのか丸くなったと言うべきかわからないが、自分も傷つけられ娘にも危害を及ぼそうとした相手を許したその心に微笑みを浮かべていれば、スズの姿が無くなり代わりにとコクウの言葉を聞けば、元は自分達の対応でああなり復讐心を燃やしてしまったのだからそれなりの事はするつもりでおり、先生の依頼については即答でYesと答えるがむしろ先生は勿論人に魔法を教えた事が無いため務まるだろうかと苦笑し)
・・・そうだな、明日の10時頃にこの神殿前に空間転移で5人の子どもを連れてくるから課外授業としてその子達に使い魔が出来る様にアドバイスしたりサポートしてあげてくれないか?使い魔が出来なくてもまた次の機会にチャレンジすれば良いからその辺は特に気にしなくて良い、護衛としてカノンも連れてくる・・・何ならあの馬鹿にも使い魔が出来ると良いんだがな、それじゃあまた明日来る
(コクウは明日の魔法教室の授業内容を打ち合わせするとそのまま手を振って空間転移で消えてしまうとティアは先程の戦闘していた場所へ戻り何かを拾ってくると「コスモス、良い物あげる、さっき『星落とし』で落ちてきた中でかなり珍しい物があったから常に持ち歩くと良い」と先程、ティアが落とした隕石の中で直径50センチ程の大きさの隕石を拾ってきてはコスモスに手渡すとコスモスを連れて神殿へ戻ると『主人よ、見ろ!!我、進化したぞ!?』と回復して元気になったオルレアが自分が進化していた事に今気がついてはしゃいでいて)
え、なにこれ……?
(コクウの姿が無くなり、ティアから先程の隕石落としの中からいいモノと言われ渡されたそれが何かわからず困惑していれば、神殿の中へと入ったら入ったで自分の進化に大喜びしているオルレアにあれだけの傷を負っていたけど元気そうで良かったと一安心しつつ「おめでとう、オルレア。どうやら特殊な進化みたいなの」と通常なると言われている進化系では無く特殊進化にあたるものだと説明をすれば「そう言えばスーちゃんもエキドナにならないかってメッセージが来ていたのよね。今は保留しているけどスーちゃんに意見を聞きたいのよね」とスーちゃんの方へ目をやり)
ひみつ、そのうち分かるよ?
(コスモスの問いかけにその隕石が何なのか秘密にされるとオルレアハ自分の黒くなった体毛を見て『天狼王と違い魔天狼は嵐魔法に特化したフェンリルなのだ、天狼王とは同格の存在だから我は何も問題はないぞ?』と人型に変身すれば今までの姿より大人っぽくなり髪も黒髪になれば『うむ、主人とお揃いだな』と満足げに話すとエキドナにならないかという問いに対してスーちゃんは「・・・エキドナは姿こそ変わりませんが毒魔法を極めたメデューサ種がなるものですね、メデューサ種はエキドナ以外だとヒュドラにも進化出来るそうですが、ハクちゃんより大きな蛇になってしまいますね、どちらが良いかは御主人様にお任せします」とスーちゃんは別にどちらに進化しても御主人様の役に立てるのでどっちでも良いと伝えて)
秘密って……まぁ、その時が来たらわかるから良いか。
(秘密と言われれば教えるつもりがないなと察すれば、ティアが良いものと言ってくれる位なのだから自分に害はないだろうと大人しく受け取ることにし、オルレアの進化の違いや人型になった時の変化を聞けば、なるほどと1つ頷き天狼王になりたそうにしていたから別の進化になって嫌じゃ無かったかなと思っていたがそれは杞憂に終わり、スーちゃんの方の進化の変化内容を聞けばエキドナなら毒魔法に特化するしまた別のヒュドラの可能性も残っていて、ハクより大きくなると言うことは影の容量がいよいよ皆入り切らなくなる可能性が高いと思い、そのままでも良いかと申し訳なさそうに聞いて)
御主人様が良ければ問題ないですよ?今日は大変な一日でしたね、ゆっくり休みましょう
(そのままで良いかという問いに対してスーちゃんは頷くとその日は色々あった為かみんな疲れを取る為に休み、翌日の約束の時刻になれば「ぜぇ・・・ぜぇ・・・やっと着いたぜ、あの馬鹿師匠、いつか絶対倒す!!」本来なら空間転移でコクウが子ども達をコスモスの元へ連れてくるはずだったが、修道服に身を包んだカノンが一人で子どもを一人肩車し、二人は小脇に抱えて残りの二人は背中におぶさった状態で走ってドラグニルから神殿までやって来ると息切れをしながら愚痴をこぼし「ほら、お前達、コスモス先生に御挨拶しなさい」と子ども達は一列に並んで挨拶を始めて「ルビーです、今日はよろしくお願いします」「マリアベルですわ!!」「・・・ありす、です」「スピカだよ!!よろしく先生!!」「ノア・・・スズ先生が良かった」と5人の子ども達が名前を名乗ると「よろしい、それで?コスモス先生、今日はどこへ使い魔を探しに行くんだ?」とカノンはコスモスに指示を任せる事にして首を傾げて)
はい、私はコスモス、よろしくね。
どうしようかしら、どんな使い魔が良いとかでも場所は変わって来るし……
妖精なら今は花畑、古龍なら四足族って言われている部族の所まで足を運ばないといけないし…。
特に希望が無いなら神殿近くの森でも魔物がいるからそこでもありだと思うけど…
(カノンが凄い状態で現れた事に少しだけ目を丸くするもその後の年長者らしい一面に面倒見が良いんだなと少し意外に思って、次に行く場所を問われれば何を使い魔にするかによって場所は異なるし、オルレアやスーちゃんのように森で会うと言う可能性もある為子供達の意見を聞いてみて)
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